【ワシントン】中国の胡錦濤国家主席を迎え19日に開かれた米ホワイトハウス晩さん会には、下院議長を含む多くの議会指導者らが欠席。中国の外交・人権問題や為替政策に対する批判がにじむ反応となった。
オバマ大統領として3回目の公式晩さん会となる今回、メニューにはメーン州でとれたロブスターやドライエージング(乾燥熟成)されたリブアイステーキなどが記されている。また、有名ジャズ音楽家のハービー・ハンコックと中国出身のピアニスト、郎朗(ランラン)が演奏を披露するという。
ビジネス界からの招待客リストには、マイクロソフトのバルマー最高経営責任者(CEO)、ゼネラル・エレクトリック(GE)のイメルトCEO、ボーイングのマクナーニーCEOなどが名を連ねている。
一方で、議会指導者の顔ぶれは少なく、民主党のペロシ下院院内総務の出席が予定されていただけ。ペロシ氏が下院議長として最後の海外出張となったのは、昨年オスロで開かれたノーベル平和賞授賞式への出席だった。中国の民主活動家、劉暁波氏が受賞したが、同国で拘束中の同氏は出席できなかった。
上下院のトップであるベイナー下院議長(共和党)とリード上院院内総務(民主党)はともに招待を辞退した。ただ、20日には、両氏は議会内で胡主席と会談する予定となっている。