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ギリシャ、選択的デフォルトに=米S&Pが格下げ−債務交換後に上げ検討

ギリシャ、選択的デフォルトに=米S&Pが格下げ−債務交換後に上げ検討

 【ニューヨーク時事】米格付け大手スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は27日、ギリシャの長期信用格付けを「CC(ダブルC)」から部分的なデフォルト(債務不履行)を示す「SD(選択的デフォルト)」に引き下げたと発表した。大手格付け会社が同国に部分的なデフォルトを意味する格付けを付与するのは初めて。対ギリシャ第2次支援策で合意した同国国債の元本削減に関し、ギリシャ政府が23日可決した民間債権者の債務減免に関する法案で、一定比率の債権者の合意で債務減免を強制できる条項を過去の国債にも適用できる内容を盛り込んだことなどが理由。短期格付けも現在の「C」からSDに引き下げた。
 経済協力開発機構(OECD)加盟の先進国でSDに格下げされるのは戦後初めて。元本削減に関しては民間債権者などとの合意を得ており、格下げ自体が金融市場に与える影響は限定的とみられる。
 S&Pが指摘した条項は「集団行動条項(CACs)」と呼ばれるもの。S&Pは同条項について、「債務の当初の条件を実質的に変更するもので、債務再編開始の構成要素となる」と説明した。一方、ギリシャ政府による元本削減に伴う既発債と新発債の交換が完了すれば、「CCC」クラスへの格上げを検討する見通しだとしている。(2012/02/28-10:59)


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