日銀:米国など5中央銀行がドルスワップ再開-日銀も検討(Update1
5月10日(ブルームバーグ):日本銀行は10日午前、カナダ銀行、イングランド銀行、欧州中央銀行(ECB)、米国連邦準備制度理事会(FRB)、スイス銀行が時限的な米ドルスワップ取り決めの再締結を公表すると発表した。日銀も同様の措置の導入に向けて速やかに検討を行う。
同取り決めは2月1日でいったん終了したが、欧州の米ドル短期金融市場で緊張が再び高まっていることに対応して再開する。日銀は「これらの措置は米ドル短期金融市場における流動性の改善を図るほか、そうした緊張が他の市場や金融センターに波及することを防ぐことを目的とするもの」としている。
欧州諸国の財政懸念をきっかけに先週、世界的に株価が急落。日銀は10日午前、2営業日連続で2兆円の緊急資金供給を行った。10日午前に公表された4月6、7日の金融政策決定会合の議事要旨によると、何人かの委員は、先進国の財政問題を含め国際金融市場には不安定要素が少なくなく、「何らかのイベントをきっかけに投資家心理が急変し、市場が再び不安定化する可能性がある」と述べていた。
記事に関する記者への問い合わせ先:東京 日高正裕 Masahiro Hidaka [email protected]
更新日時: 2010/05/10 10:32 JSTヨーロッパ 注目のセクション
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