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魔法安価ロワpart2 - パロロワテスト用したらば
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魔法安価ロワpart2

1 :次スレ:2009/04/18(土) 22:31:44 ID:KQZqFkrQ0
細かいのはあと!

901 :裁くもの、裁かれるもの ◆1ObfSUIku2:2009/05/05(火) 23:35:56 ID:fp2KtliI0
【D−�兄魁。影�目 深夜】
【アヴェンジャー@Fateシリーズ】
【状態】:健康
【装備】:干将・莫耶@Fateシリーズ
【道具】:基本支給品一式、不明支給品1(確認済み)
【思考・状況】
基本:バゼットの願いを叶える。
0:目の前の女(アンリエッタ)を――――
1:バゼットと合流する。
2:衛宮士郎に会ってみたい。
3:子ギルガメッシュを見てみたい。
【備考】
※『人間の絶対殺害権』が抑制されています。どの程度の制限かは次以降の書き手氏にお任せします。


【アンリエッタ・ド・トリステイン@ゼロの使い魔】
【状態】:疲労(小)、着衣に汚れ
【装備】:無し
【道具】:基本支給品一式、不明支給品1〜3
【思考・状況】
基本:殺し合いはしない。
1:目の前の青年(アヴェンジャー)と話す。
2:ルイズ、才人、タバサ、ギーシュと合流。
【備考】
※アルビオンとの戦争の開戦前からの参戦です。

902 :裁くもの、裁かれるもの ◆1ObfSUIku2:2009/05/05(火) 23:36:54 ID:fp2KtliI0
投下、完了です。
指摘や感想などありましたら、遠慮なくお願いします。

903 :テストしたらば名無しさん:2009/05/05(火) 23:40:44 ID:IE5QmV9QO
乙。おもしろかったです
ただ、Fateのアンリ・マユは元は単なる一般人で、本当のアンリ・マユとは完全に別物だ、という突っ込みをしてみる

904 :テストしたらば名無しさん:2009/05/05(火) 23:45:41 ID:BZRzdhoQ0
投下乙
なんていいところで切るとはー

>>903
>アンリ・マユとは拝火教の悪神の名である。
そういう名前である、としか書いてないと思うぞ
神霊アンリマユではないけど、反英雄アンリマユではあるって話で

905 :テストしたらば名無しさん:2009/05/05(火) 23:49:16 ID:IE5QmV9QO
>>904
いや、なんか神様悪魔様の反応に違和感があるっつーか
本来のアンリマユを連れ出せそうな人達なんで、なんか引っ掛かって

906 :テストしたらば名無しさん:2009/05/05(火) 23:52:43 ID:KzVYNlhU0
投下乙です。

裁きの目的に気付くこの世全ての悪。
読み手に伝わる日が来る前に死んでしまいそうな戦闘力ですがwww

Fateあまり把握してないのですが、バゼットの願いってなんでしたっけ。
死ぬのが嫌、だったっけ?

907 :テストしたらば名無しさん:2009/05/06(水) 02:02:59 ID:P6tNloc20
投下乙です
ここで引くのか
次でアンアンは死ぬのか、それとも・・・・・
そしてアンアンはこの時期から参戦で乗らずか・・・・・
しかし裁きの目的とは何か?、気になるけど語られる日は来るのか?

908 :テストしたらば名無しさん:2009/05/06(水) 07:45:28 ID:ZYTs7wX6O
投下乙
なんと引きでしたか
裁きの目的も含めて後の展開が目茶苦茶気になる話だった
アンリがんばれ
超がんばれ

909 : ◆LNlxdtUq6s:2009/05/06(水) 17:17:50 ID:GRbjqsjM0
投下乙です。
カオスヒーロー、バゼット・フラガ・マクミレッツ、ランサー(ディルムッド)を予約します。

910 :テストしたらば名無しさん:2009/05/06(水) 17:22:29 ID:IEGYc7tQ0
バゼット終わった(黒子的な意味で)w

911 :テストしたらば名無しさん:2009/05/06(水) 18:21:03 ID:RxV3X89Y0
責める訳ではないがルイズらはいないのか
いや、書き手に何かアイデアがあっての予約だろうからいいけど

912 :テストしたらば名無しさん:2009/05/06(水) 19:50:27 ID:66GWuLSU0
>>911
何言ってんの?

913 :テストしたらば名無しさん:2009/05/06(水) 19:51:17 ID:Lgq/3wWk0
>>911
次の話でのリアクションでどうとでもなるさ

914 : ◆LNlxdtUq6s:2009/05/06(水) 22:32:12 ID:GRbjqsjM0
投下します。

915 :果てしなく遠いあの世界へ ◆LNlxdtUq6s:2009/05/06(水) 22:34:37 ID:GRbjqsjM0
男は今戦っていた。


戦況は男に圧倒的に有利であった、夢を叶えてくれる宝石に力を手に入れるによって得た力は尋常ではない。


「クッ……」

「もう終わりか!? サッサと殺すぜ」


ただ剣を振り回しているだけなのに、それは封印指定執行者であるバゼット・フラガ・マクレミッツさえも圧倒していた。
いかに素手といえ、偽りの世界とはいえ英霊と戦っていた彼女がである。

理由は二つ。

硬化のルーンを刻んだ手袋が無いため、素手の闘いになってしまった事とカオスヒーローがジュエルシードによる能力の底上げをした為である。
この二つが無ければ、もっと違う闘いになっていたのかもしれなかったが…

兎に角にも、力を得たカオスヒーローと制限を受けまくっているバゼット・フラガ・マクレミッツでは勝負は見えていた。
徐々に徐々に彼はバゼットの体力を確実に奪い、傷を付けていった。
そしてと止めを刺すために一揆に突っ込むとバゼットはいきなり胸の辺りに手をいれ言葉を紡ぎ出そうとする。

「斬り抉る戦神の剣アンサラー………」

と言葉を紡ぐが全く何のことも無かった、ただ虚を付かれたバゼットは胸に剣を刺されてしまった。
彼女は宝具である斬り抉る戦神の剣を使おうとしたのだろう、だがそれは主催に没収されてしまい結果刺されたしまったそれだけだ。

そして彼はその機会を逃さず、剣でボコボコにしようとする。
それを何とか防ごうとしたバゼットはボコボコにのされる。


ボコボコにバゼットをのした彼は止めと言わんばかりに、剣を腹に突き刺す。

もはや守る力も無い彼女は易々とそれを受け入れたしまった。

グチュそんな音がしたが、彼は気にせずバゼットを足で蹴り飛ばし、彼女の支給品を手に入れる。
この傷であれば、死んでいるだろうそれよりも早く強い武具が有るかどうか見たいのだろう。

元々はこの女と戦うのが目的では無く、先ほど聞こえた誰かの声を追ってここまで来たのだ、むろんそいつも殺すつもりであるが…
まず最初の第一歩を踏み出した彼は手に入れた支給品を見ようとした瞬間。

916 :果てしなく遠いあの世界へ ◆LNlxdtUq6s:2009/05/06(水) 22:35:56 ID:GRbjqsjM0
シュッ後ろに気配が降り立つ、彼が後ろを見ると長剣を持った男が一人、その男はいきなり問う。



「この非道の行いに加担せんとする外道どもか?いや問うまでも無いな、このような麗人を分けも無く傷つける輩は外道だ!」


と言い切る前にカオスヒーローに襲い掛かる男、余りのスピードの前に驚く彼だが何とかその長剣を受け止める。
だが先ほどとは打って変わってカオスヒーローは劣勢に立たされていた。


スピードは勿論の事、技量でも、武器でも劣っていた上に、先ほどの負傷も彼にとって大いに関係していた。
カキンカキンカキンと金属音がする中、彼は考える。どうすればこいつに勝てるか。


このままでは殺されてしまう他の攻撃手段をやるしかない。
すると自然とこういう手段になった。


「アギラオッ!」
先ほどの妖怪には通用しなかったが、この男には通用するはずだ…そう思い込んだ彼。
そして炎が相手を包み込み――否その炎は長剣と吸い込まれていき男は一気に詰め寄ってきて…ブチュ。
音がした瞬間、虚を付かれた彼は左腕を落とされた。


「ガ………アアアアアアアア」

あの宝石を飲んだ時とはまた違う苦しみ、あの時とは違いただの痛みと絶望。
余りの痛さに転げ回りたくなるような痛みを堪え、男と逆方向へ行こうとする。

もはやこの男に適うはずも無くただカオスヒーローには逃げるしかなかった。
そうして彼は男に背を見せて逃亡したのだ、後ろを襲い掛かられる可能性を考えずに…

917 :果てしなく遠いあの世界へ ◆LNlxdtUq6s:2009/05/06(水) 22:37:33 ID:GRbjqsjM0
結果的には彼は追わなかった。彼自身のスピードを持ってすれば止めを刺す事はできたはずだ。
だが彼はそれよりも先に、傷つき倒れている女を救出する事を選んだのである。

「酷い傷だ何処かで治療した方が良いかもしれん…」


応急処置を施しながら、彼女の傷を見て一人呟く彼、やはり彼は女に優しかった。
本来ならば死に至るかもしれない傷。
そこはやはり封印指定執行者であるためかまだ死んではいなかった、だがこのまま放置するとどうなるか分からない。


「おいランサー〜早く運んでやよ」

「すまんなデルフリンガー」

そう言いながら彼は彼女を背負い何処か治療の出来る場所を探す。
ちなみに自己紹介は済ましているが、特に詳しい情報交換をしていない、あの男が居たからだ。
暫くあの場に留まり続けるつもりだったが、激しい魔力のような物を感じてこちらへ来たのである。

そして来て見れば、これである。
やはり女をいたぶる様な外道が居たのだ、あの外道はもう一回会ったら今度こそ倒してやろうと心に決めるランサー。

そして女の胸を背中に感じながら、ランサーは思う。

(どうしてあの魔術を…?自分の対魔力ではない…ならばこいつが?)

一方長剣であるデルフリンガーも思う。

どうして、攻撃魔法を吸収しても、吸収した分だけ体を操ることが出来ない。
さらに吸収出来る限界が何時もより早い気もするのだ。

一人と一振りの剣はお互い悩みながら北の方へ向かったのだった。


【A−�供(晋�/一日目・黎明】
【ランサー(ディルムッド・オディナ)@Fateシリーズ】
【状態】:健康、外道への怒り
【装備】:デルフリンガー@ゼロの使い魔 
【道具】:基本支給品、拡声器@現実
【思考・状況】
基本行動方針:騎士の誇りに懸けて、この殺し合いを打倒する。
1:男装の麗人(バゼット・フラガ・マクレミッツ)を何処かで治療する。
2:どうしてあの魔術を…?自分の対魔力ではない…ならばこいつが?
3:拡声器によって近付いて来た者が殺し合いに乗っていない場合は適宜対応。
4:破魔の紅薔薇(ゲイ・ジャルグ)を取り戻す。
5:もしまたあの外道の紅い装束の男(カオスヒーロー)が来たら倒す。
【備考】
※原作死亡後からの参戦です。
※地図と名簿があることに気付いていません。
※拡声器により、隣接するエリアにまでディルムッドの声が響いています。
※『必滅の黄薔薇』は存在しないと考えています。
※デルフリンガーは攻撃魔法を吸収する事ができますが
 吸収した分だけ体を操る能力は使えません。また吸収できる量も制限されて居ます。

918 :果てしなく遠いあの世界へ ◆LNlxdtUq6s:2009/05/06(水) 22:38:06 ID:GRbjqsjM0
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



「……うそ。嘘、嘘、嘘……!
 騙されない、私は見捨てない……!
 願いを叶え続けなさいアヴェンジャー……!
 飽きてしまってもいい、何一つ新しい出来事が起きなくなってもいい、一人で戦い続けろというなら付き合う……!
 まだ隙間はあるんでしょう!? ならいい。小さいけれど、まだ見えるものがあるのなら、」


彼女は死にたくなかった。
生きて聖杯戦争を継続したかった。
自分がすでに死んでいると思っていた、死への恐怖とアヴェンジャーへの同情から、繰り返しが終わることを拒んだ。
彼女は生きて聖杯戦争を継続させるためこの世界でもまた偽りの聖杯戦争をするしかなかった。

彼女はこの殺し合いに乗ってしまった、自分の為に。
あの神ならきっと偽りではなく、本当の聖杯戦争を出来るようにしてくれると信じて……


【バゼット・フラガ・マクレミッツ@Fateシリーズ】
【状態】:ダメージ(大)、腹から出血(応急処置済み)、気絶
【装備】:無し
【道具】:基本支給品、不明支給品1〜3
【思考・状況】
基本行動方針:生きて聖杯戦争を継続するために優勝する。
1:………………………

【備考】
※硬化のルーンを刻んだ手袋や斬り抉る戦神の剣(フラガラック)は没収されています。

919 :果てしなく遠いあの世界へ ◆LNlxdtUq6s:2009/05/06(水) 22:39:03 ID:GRbjqsjM0
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「ガ……アアアアアアアアググググググググ」

余りの激痛に声にならぬ声を漏らすカオスヒーロー。
左腕を落とされたのだから無理も無い、処置をする暇も無く逃げてきたのだから血もダラ流しである。
唯一の成果はあの殺した女から手に入れた支給品のみ。

激痛に耐えながらも、バッグを探るとビンに入った銀色の液体が一つ。
それを見た瞬間、何でもいいからとビンのふたを開け飲み干してしまう彼。

見た目には変化が無い――いや明らかに体は力が高まっていた。
自分の体が何か違うようなものに変化した感じである、彼にとってはそんな事はどうでもいい。
力が高まったのだから、姿かたちが変化しようと一向にかまわないのだ。


「なじむ実に!なじむぞ、フハハハハハフフフフフハフハフハフハ!」


「最高にハイ!ってやつだアアアアアアアハハハハハハハハハハハハーッ。」

ただ森の中で一人の大声が響くだけだった。

【A−�供/后。影�目 深夜】
【カオスヒーロー@真・女神転生��&�供�
【状態】:中度の負傷、ジュエルシードによる能力の底上げ、左腕損失、血がダラ流れ。
【装備】:ブラッドソード@FF6、ジュエルシード(飲み込んだ)@リリカルなのはシリーズ、月霊髄液@Fateシリーズ
【道具】:支給品 不明支給品0〜3
【思考・状況】
基本:優勝する。
1.まずは五人を殺して強い武具を得る。
2.その力を使って優勝する。
3.できるだけ弱そうな奴を狙う。
【備考】
※ラストダンジョンでロウヒーローと言い争っていた頃からの参戦です。
※ジュエルシードを飲み込んだことで、能力が上がっています。
今のところ、暴走や自壊の兆候は見られません。
※名簿はまだ見ていません。
※左腕は放置しました。
※バゼットを殺したと思っています。


※【月霊髄液(ヴォールメン・ハイドラグラム)@Fateシリーズ】
ケイネス・エルメロイ・アーチボルトの魔術礼装。
魔力の込められた水銀の形であり、その質量を生かした武器また防具として自由自在に扱うことができる。
また探索も出来るらしい。

920 :果てしなく遠いあの世界へ ◆LNlxdtUq6s:2009/05/06(水) 22:41:02 ID:GRbjqsjM0
投下終了です。
タイトルは今日からマ王のアニメのOPタイトルが元ネタです。
問題点があればいってください。

921 :テストしたらば名無しさん:2009/05/06(水) 22:43:13 ID:9Rn7i/xY0
投下乙。

……なんか、みんな違和感があるのは気のせいだろうか。

922 :テストしたらば名無しさん:2009/05/06(水) 22:47:28 ID:IEGYc7tQ0
根本的な問題として、月霊髄液は水銀なので、そんなもの飲んだら死にます。
パワーアップもしません。

923 :テストしたらば名無しさん:2009/05/06(水) 22:55:47 ID:KxB.ZynY0
投下乙ですが、ちょっと問題点が多いように思います。
まず、バゼットとカオスヒーローがいきなり戦っていて訳が分かりません。
しかも、バゼットは一流の戦闘者ですから、事前に武器や持ち物の確認ぐらいするでしょう。
それに、バゼットは今回が初登場なのですから、何かしらの描写が事前にあるべきなのでは? ディルの拡声器に対する反応など。
上でも指摘されていますが、月霊髄液はパワーアップアイテムではなく、攻守に優れた魔術礼装です。飲んでも体に毒と言うか死ぬだけです。

924 : ◆LNlxdtUq6s:2009/05/06(水) 22:59:22 ID:GRbjqsjM0
すいませんでした。よく把握もせずやってしまいました。破棄します

925 :テストしたらば名無しさん:2009/05/06(水) 23:06:47 ID:WSIweeW.0
破棄ですか……。残念ですが、次の作品に期待しています。
今回の話を読んで思ったのですが、一般的な小説を読んで参考にしてみてはどうでしょうか?
書かれた内容が言葉足らずだったり、日本語的に妙な所が多かった気がします。
キャラ・設定の把握不足は、原作を一通りプレイして、
話に出すキャラ・アイテムを設定資料が載っているサイトで
確認するようにすれば、大丈夫だと思いますよ。

926 :テストしたらば名無しさん:2009/05/07(木) 23:11:06 ID:pCqID3Zc0
月霊髄液って総重量140kgで10リットル以上ある計算になるから、
とてもじゃないけど飲める量じゃないわな

927 : ◆1ZVBRFqxEM:2009/05/09(土) 01:40:35 ID:uLTC7T4o0
バゼット、セリス、エドガー、シャドウ、ザボエラ、結城小夜
上記六名を予約します。

928 :テストしたらば名無しさん:2009/05/09(土) 01:51:07 ID:vkB5RXa.0
あ、予約来たが面々がw

929 : ◆ULSD6Mnero:2009/05/09(土) 03:33:36 ID:IWRdqgeo0
もう予約行っておくか。
霊夢、才人、クー・フーリン、ザ・ヒーロー、メディア、クロコダインを予約。

930 :テストしたらば名無しさん:2009/05/09(土) 07:42:30 ID:VPofCcr2O
予約来た!

931 :テストしたらば名無しさん:2009/05/09(土) 07:43:17 ID:TvfvsuQIO
どっちも死人でそうだな。

932 :テストしたらば名無しさん:2009/05/09(土) 10:41:13 ID:cTIokWZM0
ダイと悠人は主人公なのにいつまでスルーされるんだw

933 :テストしたらば名無しさん:2009/05/09(土) 10:44:51 ID:7cGdGmTI0
>>932
逆に考えるんだ、主人公だからこそ無闇に動かせない、動かしたくないんだと
人気キャラを下手に動かして反感を買ったら怖い、だから自分より上手い人に任せよう…みたいな感じでないんかね?

934 :テストしたらば名無しさん:2009/05/09(土) 11:12:56 ID:ujEpnD0YO
何か場所違いすぎないか?
絡むんなら問題ないけど

935 :テストしたらば名無しさん:2009/05/09(土) 12:34:52 ID:lboQmS8M0
いくらでもワープできるこのロワで距離に関して突っ込んでもしかたない

936 :テストしたらば名無しさん:2009/05/09(土) 13:19:10 ID:8m6Jp00E0
まだ一度も予約されてない人かいてみた。

1/7【ダイの大冒険】○ダイ
2/7【FF6】○マッシュ/○ティナ
0/7【Fateシリーズ】
0/6【東方Project】
0/5【ゼロの使い魔】
0/4【リリカルなのはシリーズ】
0/4【式神の城】
1/4【とある魔術の禁書目録】○ローマ教皇
1/3【永遠のアセリア】○高嶺悠人
0/3【真・女神転生��&�供�

5/50

案の定、ローマ教皇は・・・orz
ただ、初登場の式神の城はこれで埋まった!
しかし、まさかの不人気であるFF6はまだ2人残っている!
一体どうなるのか!

937 : ◆4JIramcI2o:2009/05/09(土) 19:52:33 ID:a65W29XA0
代わりに予約しようかな。
カオスヒーロー、ランサー(ディルムッド)を予約。

938 :テストしたらば名無しさん:2009/05/09(土) 20:17:22 ID:UW6ifgmc0
ザボエラ予約きたか
ザボエラの能力はロワ的に危険な能力だよな・・・

939 : ◆4JIramcI2o:2009/05/09(土) 20:21:41 ID:a65W29XA0
すいません間違えました。予約を取り消します。

940 :テストしたらば名無しさん:2009/05/09(土) 21:03:58 ID:uLTC7T4o0
な、なにを間違った?

941 : ◆ULSD6Mnero:2009/05/11(月) 22:24:19 ID:YehPMPI20
投下行きまーす。

942 :楽園の食卓、地獄の食卓(1/11) ◆ULSD6Mnero:2009/05/11(月) 22:25:33 ID:YehPMPI20
「そういえばあんたは何か良い物無かったの? まさか猫だけって事は無いでしょ?」
「ちょ、ちょっと待て、勝手に人のバッグを漁るなよ!!」
「今時細かい事を気にしちゃいけないわ」
「いや、どう考えても細かくないだろ! ルイズ並だぞ、おまえの傲慢さ」
「ルイズ? あんたの知り合い? まあ良いけど」
「良くない! あ、待て待て俺のバッグ開けるな!」
「へー、なんだお札がいっぱい有るじゃない。……って、何これ」
「どうかしたのか? 家内安全、商売繁盛に安産祈願。普通のお札じゃないか」
「なんだか随分と適当なお札ね。まあ良いけど」
「だから良くない。せめて剣を貸してくれよ。俺、武器が無いと色々きついんだ」
「やだ。この剣もなんだか面白そうなのよね。喋るみたいだし」
『Ja!!』
「うわ!? 驚いた、デルフみたいだ。喋る剣なんて結構ごろごろしてるのかな?」
「さあ? 私は始めて見たけど。そこのあんたはどう思うの?」
「え!? い、いつの間に……」

傍で見ていた彼は、思わず溜息を吐いた。
目の前に居る一組の男女の口論があまりにも馬鹿馬鹿しくて仕方が無かったのだ。
しかも片方の少年は何気なく近づいた彼の存在にも気づいていない有様だ。
確かに殺意をぶつけたり無駄な足音を立てもしなかったが、気配を殺していたわけでもない。
それどころかここは見晴らしの良い橋みたいな道の只中だ。
彼が近づくまでに一度でも周囲を見回せば、それで気づけていた筈なのだ。
少年はただの素人かそうでなくても戦場経験の浅い奴なのだろう。
もう一方の女の方は如何とも判断しがたいが、敵意はさっぱり見えてこない。
「どう思うと聞かれてもな。意思を持つ武器の逸話は確かに珍しいが皆無ってわけじゃない。
 で、そんな事を敵か味方かも判らない奴に聞いてどうするつもりなんだ、お嬢ちゃん」
彼、クー・フーリンは呆れた様子でそう返した。
本当は女の方が八雲紫の捜し人でないかを確認したら、即戦いを吹っかけるつもりだったのだ。
なのに気を抜かれてしまった。
あまりにも暢気すぎる。この連中には殺し合いの渦中に居るという認識が有るのだろうか。
殺しあう筈の相手が野菜かお玉でも構えているような馬鹿馬鹿しさだった。
少女はあっけらかんと答えた。
「さあ? ところであんた、人間じゃなさそうね」
ランサー・クー・フーリンは半神であり、英霊であり、サーヴァントである。
最初の半分は人間とも言えるが、英霊となった時点で元半人の特殊な精霊であり、
サーヴァントである事は極めて特殊な使い魔である事を意味する。
「それがどうした?」
呆れ果てた気を張り直して、問い返した。
彼女にこれといった情動、恐怖や敵意といった物は見られないが、それはそれだ。
というか相手をする時点で負けだ。とっとと名前を問い質しておくべきだった。
「人間じゃない? そうなのか、霊夢」
(……なに?)
傍らの少年の言葉に眉を跳ね上げた刹那、紅白の巫女姿が──
──瞬時に頭上に現れていた!
「なら張っ倒してから考えましょ」
「うお!?」
咄嗟に腰を落とし縦の距離を作るやいなや背を後ろに倒し溜めが出来た膝を爆発。
瞬時の後方跳躍で距離を取ったその身に向けて無数の札が迫る。
地に片手をつきバク転の要領でルーンを篭めた足を蹴り上げ、上方から降る商売繁盛の札を粉砕する。
同時に地を這い迫る家内安全札の結界をホーリーランスで貫き穿つ。
異常な軌道で右方から急カーブで加速して来た交通安全の札を、
地に突き立ったホーリーランスに体を手繰り寄せて伏せ避ける。
当然のことだ。視界内から放たれた弾幕が彼に届く事は無い。
だが突然の奇襲にクー・フーリンは思わず。
──笑みを、浮かべていた。
「ハッ、上等だ」
元より戦いこそが彼の望みだ。
彼から手を出さないとは約束したが、向こうから手を出してきたなら話は違う。
あの胡散臭い女が真っ先に特筆した一人という事から興味も有った。

943 :楽園の食卓、地獄の食卓(2/11) ◆ULSD6Mnero:2009/05/11(月) 22:26:25 ID:YehPMPI20
右と左から飛来する厄難消除火災消除のお札の間を駆け抜けて、
開運厄除のお札で張られた攻勢結界を突破し聖槍の刺突を続けざまに叩き込む。
安産祈願の札が更なる結界となって半瞬槍を押し止めた。その半瞬で巫女は蹴りを放つ。
体が縦に旋回する切れの有るサマーソルト。咄嗟に引き戻した槍で受け止める。
いつの間にか背後に仕掛けてあった家庭円満のお札結界に一瞬動きを絡め取られる。
背後の結界を破壊する。半瞬から一瞬になった隙を狙い巫女が剣を振るう。
足元を払う剣の斬撃を半歩下がり、慌てて二歩跳び下がる。脛を掠めた。
巫女の持つ剣の先には地図と参加者名簿で折った紙垂が付けられていた。
その紙垂が霊力を帯びてヒュンヒュン旋回し地面を薙いできたのだ。
即ちお祓い棒。いやさお祓い剣。お祓いデバイス? クー・フーリンの知る由も無い。
確かなのは槍ほどではないにせよ若干リーチが伸びた事だ。
場繋ぎの牽制に飛んできた身体健全と健康長寿のお札を打ち払う。

だがクー・フーリンの持つホーリーランスはランスとしてこそ短いが2m余りの長さが有る。
更に彼の踏み込みたるや人間の技ではない。
挙句に遠距離からの弾幕が届かない以上、彼の優位は揺るぎないだろう。
(しかし面白い。今、どうやって反応した?)
目の前の巫女は彼の巧緻を極めた攻撃を読む事など出来ないはずだ。
加えてクー・フーリンの攻撃は神速。人の領域に反応出来る速度ではない。
にも関わらず間合いに持ち込んだ上での攻め手を防がれた。
巫女の動きは速い以前に、明らかに早かった。
恐らくその直感は予知にも近しい。
その動きも細い手足以上の速度を出している。というか何かがおかしい。
落ちる速度や、勢いを失う速度が違うのだ。重力や慣性法則を部分的に無視しているのか。
八雲紫とは別の意味で測りづらい相手だった。
(とはいえ、槍の間合いで負ける相手じゃねえな)
クー・フーリンに視界内からの飛び道具は通用しない。
奇想天外な軌跡と機を縫って飛来する札の弾幕でも同じ事だ。
結界など応用的な使い方も有るようだが、攻め手の半分が届かない事に変わりはない。
ならば少なくとも、クー・フーリンに負けは無い。
(後はこの槍で攻めきれるかどうかだけか)
握られたホーリーランスには無数のルーンが記されて、煌々とその猛威を滾らせていた。

巫女が口を開いた。
「そういえば才人、あんた武器が有れば戦えるの?」
最早クー・フーリンの眼中に無かった少年へ。
横合いからの不意打ちだけは警戒していたが、それ以上を気にする必要は無いと感じていた。
まだ数瞬ながら神速のサーヴァント、ランサーの猛攻を目にしたのだ。
ただの少年には武器が有っても介入できる自信など残っていまい。
「あ、ああ。戦う為に作られた武器さえあれば、俺も力になれるんだ」
(ほう?)
だからその発言には興味を抱いた。
彼我の実力差も判らない無謀人なのか、それとも──何かが、あるのか。
更に続く巫女の言葉に目を剥いた。
「槍でも使える? なんか結構長くて使いにくそうだから出さなかったけど」
「槍? ああ、大丈夫だ。どんな槍なんだ?」
「布に包んであってよくわかんないけど、紅くて長い槍で、確かゲイなんとかっていう。ほい」
(まさか、俺の槍(ゲイ・ボルク)か!?)
巫女は傍らのバッグからそれを引きずり出すと、無造作に投げた。
傍らで見ていた才人がそれを掴み、クー・フーリンは。
「それをよこせ、小僧!!」
神速の踏み込みと共にホーリーランスの突きを放っていた。
狙うは槍を掴んだ才人の腕。
ランサーの神速の一撃をただの少年に避けられる筈が無い。
聖槍により増幅されるルーンの膨大な力を秘めた一撃を生半可に受けられるはずが無い。
咄嗟であるが故に読みやすくとも、即座であるが故に読んだ所で間に合わない。
その一撃を。
「うわああああああ!!」
少年の構えた紅い槍が受け止め、辛うじて逸らしていた。

944 :楽園の食卓、地獄の食卓(3/11) ◆ULSD6Mnero:2009/05/11(月) 22:27:38 ID:YehPMPI20
(こいつは──違う!)
クー・フーリンは即座に気づく。その槍は彼の捜す王者の槍ではないと。
その槍は紅く、長さも彼の槍とそう変わる物では無いが、体の一部に等しい得物を見間違う筈は無い。
槍を包んでいた布が解け落ち、その正体が露になった。
クー・フーリンはこの世界に呼ばれているもう一人のランサーの事を思い出していた。
「チィッ。そうかい、あの伊達男の槍かよ」
破魔の紅薔薇(ゲイ・ジャルグ)。
ディルムッド・オディナの持つ、魔を貫く魔槍である。
この槍を相手にしては、槍にルーンを纏わせても意味が無い。
強化・能力付加を無効化する破魔の槍は打ち合う槍に刻まれた全ての敵対ルーンを打ち消し、
ガンダールヴのルーンが平賀才人に与える超人的な槍技はランサーの一撃を受け止めていた。
「やるじゃねえか小僧!」
「くそ、なめんなぁっ!!」
賞賛と共に叩き込まれた突きの雨を、破魔の槍が辛うじて、しかし悉くを捌き尽くす。
才人の手の甲ではガンダールヴのルーンが輝いていた。
防戦に徹しているとはいえ、槍の勝負において敵う者無きランサーの槍を凌いでいるのだ。
持ち主を手に握った武器の達人に変えるガンダールヴの紋章は、才人の技をそれほどにまで押し上げていた。
だが、そこまでだ。
主人の為ならば幾万の軍勢をも命奪わず食い止めてうるガンダールヴの力は、
文字通りサーヴァントにも匹敵しうる程のポテンシャルを秘めているのだろう。
本来の主人の為に、迷い無き戦場に立つならば。
霊夢とクー・フーリンの理解しえぬ動機に巻き込まれ、見ず知らずの力有る少女を護りたい。
確かに才人はこんな理由でも戦える。
目の前の見知った者が絡む殺し合いへの嫌悪だけでも、心を燃やして戦える。
しかしそこには一抹の迷いが混じってしまう。
平賀才人がサーヴァントに挑むには、そんな一抹の迷いですら致命傷となるのだ。
「どうしたどうした、その程度か──!?」
クー・フーリンと対するのが才人一人で有ったならば、であるが。

突如区切られた結界が才人とクー・フーリンの間を区切っていた。
互いの槍が結界を貫き、瞬く間に崩壊が始まる。
それでも危険と判断したクー・フーリンは一跳びに距離を取って、仕切り直していた。
結界の主は言うまでも無く紅白の巫女。
視線を向けた先で巫女はぷんぷんと腹を立てていた。
「ちょっとちょっと、槍は上げたけど今は私の番なんだから待ちなさいよ」
「え、待つって……二人係りで戦うんじゃないのかよ!?」
それぞれの認識の違い。
霊夢にはまだ、才人と共闘する意識が無かったのだ。
場合によっては複数係りで戦う事も有るには有るが、今がそうだという認識は無かった。
槍は戦いの合間で、もやもやしてる様子の才人が脇目に止まって上げただけ。
それはそれ、戦いは戦い。
この辺り、霊夢とクー・フーリンとの間にそれほどの差異は無い。
有るのは一つ。
「二人係り? なんで?」
「なんでって、そいつ滅茶苦茶強いじゃねえか! 殺されちまうぞ、霊夢!!」
「殺されってそんな」
殺意の有無。
暢気な会話の合間を縫って、クー・フーリンは一息に踏み込んでいた。
既にこれは戦いの最中だ、余所見などする方が悪い。
再びルーンを幾つか刻まれた聖槍は一直線に巫女へと吸い込まれ。
霊夢の体は大きく撥ね飛ばされていた。
「霊夢ー!!」
才人は走り出す。戦場は橋のような広い道。
彼女の体は大きくその外まで弾き飛ばされていた。
道の縁を力強く踏み切り、得体の知れない領域に落ちていく彼女の許へ迷う事なく跳躍して。
その姿が、フッと消えた。

945 :楽園の食卓、地獄の食卓(4/11) ◆ULSD6Mnero:2009/05/11(月) 22:28:56 ID:YehPMPI20
(なんだ、今、何かが──っ)
槍の一撃の後の体勢が崩れた僅かな一瞬、目まぐるしい思考が脳裏を駆け抜ける。
霊夢を吹き飛ばし、それを追ってその仲間もこの世界から転落し、何処かへと消えた。
何かを見落としている。何かを忘れている。
気づいた。
槍の手応えは確かに有った。硬い物に受け止められる感触だったが。
その神速の一撃は受け止められ、霊夢に直撃まではしなかった。
霊夢の体は大袈裟なまでに吹き飛んで落ちていった。
後ろに飛んで、衝撃を殺したのだ。
ならばつまり、あの消失は。
「とったあ!!」
「チイィッ!?」
空間転移。
背後からの衝撃が、クー・フーリンを組み伏せていた。

クー・フーリンは両手でホーリーランスを握り、しかと構えていた。
一瞬の奇襲ではあったが、スピードを強みとするランサーの神速は、
辛うじて振り返り槍を重要器官の防御に構える猶予を手にしていたのだ。
確かに転倒し馬乗りされたが、巫女の攻撃はただの蹴りだった。
ダメージは殆ど無く致命傷には程遠い。
不利な体勢には違いないが、跳ね飛ばすなり振り払うなりすれば良い。
戦いはまだまだこれからだ。
そう思考するクー・フーリンの上で巫女は高らかに宣言した。
「よし。張っ倒したわ」
「………………は?」
唖然となりつつもすぐに思い出す。
霊夢が最初に言ったのは、張っ倒してから考えるという言葉だ。
つまり杓子定規に解釈すれば、この時点で勝負は着いている。
だからといってそれは霊夢のルールだ。
クー・フーリンから喧嘩を売り直せば、改めて戦い直すのも有りだろう。
ホーリーランスを強く握り締めて。
呻いた。
「くそ、なんてこった。これほど面倒臭い約束になるとはよ」
クー・フーリンがこのホーリーランスを手に取った時点で、八雲紫の一方的な契約は成立している。
彼の方から博麗霊夢に戦いを吹っかけるわけにはいかないのだ。
つまりこの、彼にとっては不完全燃焼極まりない戦果で負け星は確定してしまっている。
不機嫌にならないはずが無かった。
「約束? 何それ」
「ああ、それはな……って、おいところであのガキの事は良いのか?」
「へ? 才人の事?」
霊夢は端と気づいた様子で周囲を見回した。
今彼女達が居る場所は見晴らしの良い、だだっ広い橋のような道だ。
平賀才人の姿はその何処にも見当たらなかった。
霊夢はむうと唸り。
「さてはあんた。食べたわね」
「食うか!!」

946 :楽園の食卓、地獄の食卓(5/11) ◆ULSD6Mnero:2009/05/11(月) 22:29:54 ID:YehPMPI20
すっとんきょうな事を言い出した。
戦っている時から一貫しておかしな奴だと、クー・フーリンは思う。
とはいえ彼も人の事を言えないのだが。
足元の猫が同意とも同情とも取れる声で鳴いた。

「おまえが落ちると勘違いして、おまえを庇って落ちやがったぞ。気づかなかったのか?」
「あれま、そいつは驚いた。うーん、困ったわね」
霊夢はなんて事は無しにふよふよと浮かんで、崖っぷちまで漂っていく。
そこから見下ろしてみるが、やはり人影は見当たらない。
「『異次元に落下した場合、3度までは無作為に跳躍させるが4度目で『死』を与える』だったわね。
 無作為っていうけど割と近いところに飛んでたりしないかしら」
呟いてみてすぐに霊夢は考えた。
とりあえず目に付く所から見ていけば良いだろう。
ふよふよと飛んで向かう先は、転落した方向に最も近い施設、失望の町だ。
負かしたばかりのクー・フーリンの事なんてさっぱり忘れた様子で飛んで行く。慌てて猫がひっついた。

「おい待て!」
少し遅れてクー・フーリンはそれを追った。
その手段は飛行ではなく、跳躍。
跳躍の秘奥。クー・フーリンが影の国でスカサハから賜った力の一つ。
その跳躍力はバックステップによる戦いの仕切り直しなど、様々な場面で活用されている。
今回のそれは、既に道の縁からかなりの距離が離れた霊夢の足まで跳躍する事に使われた。
つまり走り幅跳びで既に飛び立っていた霊夢の足にしがみ付いたのである。
巫女の足にはサーヴァントがぶら下がり、背中では猫が震えていた。
「ぎゃー重い! ちょ、ちょっと何すんのよ!?」
「負けの貸り分、話してやる事が有る! とりあえず岸に降りろ!」
クー・フーリンの目的から言えば、霊夢に付き合う義理はあまり無いのだが、
借りは返しておかないと色々とすっきりしない。
八雲紫と遭遇した事やら、幾つかは話してやる事も有るのだ。
霊夢はぶうぶう文句を垂れながらも、距離として近くなっていた向こう岸までふよふよと浮かんでいった。

     * * *

それからややあって。
少し南下したとある町。
失望の町で、二人は軽妙な言葉を交わしていた。
「じゃあ、紫はあそこからちょっと西に行った所に居たんだ」
「ああ。しかし胡散臭い奴だった」
「でしょうね。胡散臭い奴よ」
「あの約束が無ければさっきのは、仕切りなおして改めて挑むつもりだったんだがな。
 命が掛かってないんじゃ物足りないにも程が有る」
霊夢はふーんと聞いて、考えた。
つまり相手が命を取り合う気で来てる事を理解しておけと言いたいのだろう。
「それが話してくれる事? 忠告ありがと」
「あれでバカな死に方をされたんじゃ、流石に少し癪に障るんでな」
「でもねえ、殺し殺され目的ってのは好きじゃないのよね。
 結果として死んだなら、まあ仕方ないかって思うんだけど」
「結果としては認めるが目的としては認めないってか? 妙な奴だ」
「そう? ま、いいや。ところで才人はこの町に飛ばされてきてないみたいだから」
「そのようだな。勝負の義理はここまでだ。じゃあ──」
「ひとまず、宴会でもしない?」
「──な、に?」

947 :楽園の食卓、地獄の食卓(6/12) ◆ULSD6Mnero:2009/05/11(月) 22:31:01 ID:YehPMPI20
今、霊夢達が居るのは丁度酒場だった。
立派なテーブルが置かれているが、失望の名を冠された町にろくな物が有るはずは無い。
酒蔵に有ったのは黴が生えた酒樽や割れた酒瓶、酢になった酒という有様だ。
だが霊夢は、バッグから一揃いの酒器を卓の上に引き出した。
「運良く良い酒が当たってるのよね」
「ハッ、なるほどな。確かに良い物を引き当てやがる」
酒器は輝く宝石で飾られ、重量感の有る黄金の酒瓶には並々と澄んだ酒が湛えられている。
以前に見たわけではないが、クー・フーリンはなんとなく直感する。
これはあのギルガメッシュの宝物庫から引き出された物に違いない。
ならばそこに湛えられた酒たるや、神代の美酒である。
巫女は三つの杯を卓に並べると、その御神酒をとくとくと注いだ。
巫女の手とサーヴァントの手がそれぞれの杯を手に取って軽やかに乾杯。
迷う事無く杯を呷った。

「「うまい!!」」

歓声が唱和する。
味覚から突き抜けた爆発は他の感覚を吹き飛ばす程に鮮烈な美味だった。
清浄芳醇にして強烈爽快なる多幸感が意識を内から押し広げるようだ。
果たしてこれを美酒と言って良いものか。
幸福感をそのまま飲んでいるような、正に神代の酒であった。
「ほんと良い酒だわ。ここに居ない才人にはちょっと悪いわね。うん?」
にゃあと猫が鳴いた。
『所有者』と認定される者が同じエリアに居なければ一分で爆死するこの猫、
引き当てた平賀才人と離れ離れになった後も、
気にせず空を飛んで行ってしまう霊夢に必死でしがみ付いてきた根性の猫である。
ついにはこの酒盛りの場に居合わせた辺り、何気に強運なのかもしれない。
「あんたも飲む? はい」
巫女は自分の杯に指を漬すと、それを猫の鼻先に差し出してやった。
ぺろりと猫はそれを舐めて。
ぶるりと全身の毛を逆立てて。
ふにゃあと人間が聞いても幸せそうな鳴き声をあげて。
くたりと床に突っ伏した。
「あれ、一発で寝ちゃった」
「子猫の頭蓋にこの味は強烈過ぎるんだよ。
 三つ目の杯を丸々猫にやっていたら本気で昇天していたぜ?」
「まさか、そんな事はしないわよ」
クー・フーリンはどうだかと返しながらも、一つの疑問を抱いていた。
彼女はこの場をどう捜しても才人が居ない事ぐらい判ってる。
子猫に一杯分丸々飲ませるほど無茶でも無い。
となればこの三つ目の杯は誰がためなのか?
「────っ!?」
「ああ、この三杯目はそこの奴にやろうと思ったのよ」
クー・フーリンがその男に気づいたのと、霊夢が彼を差したのはほぼ同時だった。

別に気づくのが遅かったわけではない。
その青年はまだ視界内に入っていなかった。
それから何秒かして微かに足音が聞こえ始め、更に数十秒ほどして酒場の入り口に姿を見せた。
霊夢が気づいたのは町を探索していた時なのかもしれない。
宴会を始めればすぐに来るだろうと思い放っておいたのだろうか。
そうだとしたらそうだとしたで、クー・フーリンは霊夢の神経を疑わずにいられないのだが。
(確かに魔力は感じねえ。そういうので感知したなら、こいつはただの人間だ。
 だが……なんなんだ、こいつは?)
青年はゆっくりと酒場に入ってくる。
敵かもしれない相手を前にして怖れる様子も無く。
クー・フーリンと青年の目が、合った。

──クー・フーリンが立ち上がり駆け出し全てのルーンを刻んだホーリーランスの一撃を放ち
青年がそれを弾き飛ばし瞬時に見切りを付けたクー・フーリンが背後へ跳躍し距離を取り全く
同速の跳躍が後を追い至近距離から放ったルーンの弾幕を容易く掻い潜り青年の持つ剣が──

948 :楽園の食卓、地獄の食卓(7/12) ◆ULSD6Mnero:2009/05/11(月) 22:33:10 ID:YehPMPI20

「!?」
一瞬後に、クー・フーリンは椅子に座ったままの自分に気が付いた。
手から転げた杯は卓上に転がり、杯に残っていた酒を零していた。
霊夢が勿体無いと呆れながら、杯に酒を注ぎなおす。
今見たのは一瞬の幻覚に過ぎない。
クー・フーリンが試しにぶつけた殺意に対して、青年がそれを返してみせたのだ。
特別な力というわけでもなく、刹那の差し合いを幾百と繰り返した戦士ならば誰でも出来るだろう。
しかしその密度が尋常ではなかった。
数多の戦場を駆け抜けた事で祀り上げられた英霊、それも闘争を好むクー・フーリンの
獣じみた殺意に対して一方的に圧し勝つなど最早呪詛の域にすら達している。
(しかもこいつのそれは、敵意でも悪意でもねえ。殺意とすら言えん)
挙句に青年には、敵対者に向けるべき悪意の類が極端に薄かった。
そこに有るのは空虚。
無機質な人形の様に色が無く、それでいて無機物には有り得ない強烈な意思で満ちている。
青年の瞳には矛盾が満ちていた。
空虚でそして圧倒的な青年。
絶大な力を持ちながら枯れ果てた英雄のような、強く空しい男。
(面白いじゃねえか)
そんな存在を前にしたクー・フーリンの貌に浮かぶのは、狂相だ。
目の前の青年への闘志と好奇心を胸に滾らせて、この戦場の得物を手に握る。
それを青年へと突きつけた。
「俺はランサーのサーヴァント──この場じゃ隠す意味もねえな、クー・フーリンだ。
 てめえの名は?」
青年はしばらく戸惑った様子で沈黙し。
ややあって、躊躇いながら。
呻くように名乗った。
「ザ・ヒーロー」
青年の空いた手が伸び。
差し出された三つ目の酒杯を手に取っていた。
クー・フーリンは狂相のままに笑みを浮かべた。
「英雄とは大層な名じゃねえか。
 ならば杯を打ち合わせる事も戦いだろう。殺し合う前に飲み明かすぞ」
「…………ああ。わかった」
青年は迷い呟くように答えて、杯を呷った。

戦いの決意を些かたりとも絶やさぬままに、英雄二人と巫女の酒宴が始まった。

949 :楽園の食卓、地獄の食卓(8/12) ◆ULSD6Mnero:2009/05/11(月) 22:34:00 ID:YehPMPI20
【C-II・失望の町の酒場/1日目・黎明】
【博麗霊夢@東方project】
【状態】:健康
【装備】:光太郎のお札@式神の城、レヴァンティン@リリカルなのはシリーズ
【道具】:支給品一部、王の酒@Fateシリーズ
【思考・状況】
基本:このゲームの主催者を倒す。
1.まずは宴会。それから……
【備考】レヴァンティンには地図と名簿で折った紙垂が付けられています。
    スフィンクス(猫)はテーブルの下で眠っています。

【C−�機�山/1日目・深夜】
【ランサー(クー・フーリン)@Fateシリーズ】
【状態】:疲労(小)、魔力消費(小)
【装備】:ホーリーランス@FF6
【道具】:基本支給品 不明支給品0〜2(白兵戦用の武器なし)、ヒランヤ×3@真・女神転生��&��
【思考・状況】基本:強い奴と戦いたい
1.酒盛り。その後はザ・ヒーローと戦う。
2.ゲイボルクと強い相手を探す。
3.バゼットを見つけたら、守りきる。
4.いい女を見つける。
5.まあ、ユカリの知人も探してやるか……

【ザ・ヒーロー@真・女神転生��&�供�
【状態】:疲労(小)
【装備】:真魔剛竜剣@ダイの大冒険 
【道具】:支給品 不明支給品0〜2
【思考・状況】
 基本行動方針:優勝を目指す……?
1:酒杯を受ける。(現時点その後の方針には変更無し)
2:優勝を目指す
3:???
【備考】名簿を見ていません。見る気もありません。

950 :楽園の食卓、地獄の食卓(9/12) ◆ULSD6Mnero:2009/05/11(月) 22:34:30 ID:YehPMPI20
平賀才人は見知らぬ町で途方にくれていた。
異次元に落ちていく霊夢を見て、咄嗟に飛び出していた。
空を飛ぶ力も無いのにそんな行動を取ったのは今から思えば馬鹿だと思う。
しかし才人は結局のところそういう人間なのだ。
その思考には、異次元に転落した時にどうなるかという事さえ入っていなかった。
「そういえば最初の会場でサタンって奴が何か言ってたような……」
大陸から落ちた時には三度まで転移がどうとか。
才人は詳細な解説を覚えておけるほど賢くなかった。
ただ、大陸から落ちた者が何処かに飛ばされるのなら、
霊夢もきっと何処かに飛ばされたのだろうという位には推測できた。
──知っての通り、これは大外れなのだが。
「おおーい、霊夢ー!!」
大声を上げて呼んでみるが、返事は無い。
代わりにずしんという音が返ってきた。
即座に音がした方向を振り返ると、遠くの町陰に何か巨大な人影が見えた。
体長3mほどのその巨体は、その剛健なる肉体で振り向いて。
走って才人の方に向かってくる!
(わわ、やべえ!)
才人は急いで建物の陰に飛び込んだ。
なんだかよく判らないが、とにかく怪物だ。
ハルキゲニアでは人間以外のものにも何度か遭遇したが、
メイジの使い魔を除けばどれもこれも凶暴な奴ばかりだった気がする。
というか、理屈がどうこう以前に隠れている場所へとずしずし走って来る足音はおっかない。
良い武器が手の中に有っても怖い時は怖いのだ。
才人は焦りながら周囲を見回して。
「こっちです、早く」
「は、はい!」
一軒の民家から差し伸べられた声に乗って飛び込んだ。

その家に居たのは一人の美しい女性だった。
色白く、耳が少し尖っている。
ゴスロリの黒いドレスを纏い、手にはやはり漆黒の、長柄の斧のような物を持っていた。
物静かな雰囲気を纏ったその女性は、労るような微笑を浮かべた。
「大丈夫? しばらく隠れていなさい」
「どうも、ありがとうございます」
才人はぺこりと頭を下げて感謝する。
足音はいつの間にか小さくなって、消えていた。
ほっと安堵の息を吐いて、才人は彼女に尋ねた。
「俺は平賀才人っていいます。あなたは?」
「私はキャスターよ。そう呼んで。この杖はバルディッシュ」
バルディッシュは答えず、無言の明滅だけを返した。
それからキャスターは才人に問いかける。
「霊夢って呼んでたけど、あなたの捜してる人?」
「はい、そうです。一緒にあのうねうね光ってる所に落ちたんだけど、逸れてしまって」
「最初の会場で無作為に転移すると解説されていたでしょう? きっとそういう事よ」
「やっぱりそうか。手が届いていれば一緒の所に飛んでいたのかな。……くそ。
 キャスターさん、ルイズって子と、あとアンリエッタ、タバサ、ギーシュも捜してるんですけど……」
「ごめんなさいね、やっぱり知らないわ」
「そうですか。あ、そうだキャスターさんも捜してる人って居るんですか?」
「ええ、居るわ。高町なのはっていう子なんだけれど」
「高町なのは……すみません、会ってないです」
そもそも考えてみれば才人は霊夢と、名も知れぬ青い男にしか遭遇していない。
申し訳無く首を振る。
キャスターは構わないと慰めた。

951 :楽園の食卓、地獄の食卓(10/12) ◆ULSD6Mnero:2009/05/11(月) 22:35:23 ID:YehPMPI20
事実、キャスターは現時点それほど熱心に高町なのはを捜しているわけではない。
高町なのはは彼女ではなく、持っている杖、バルディッシュの捜し人だ。
キャスターは手の中にある杖の言葉を掘り返して、想う。
(主人想いの杖ね。とっても)
殺し合いの名簿にフェイト・テスタロッサの名前は無く、
その無二の親友である高町なのはの名前だけが有った。
それを知った時、バルディッシュはキャスターに問いかけた。
──あなたはこの殺し合いに乗るつもりですか?
キャスターは答えなかった。信用できるか判らなかったからだ。
しかし続けて、バルディッシュのマスターがこの会場に居ない事、
その無二の親友だけは絶対に生きて返したい事を言葉少なく説明された。
フェイトという少女の全ては高町なのはとの友情から始まったのだと言って。
バルディッシュのマスターの為に、何がどうあっても高町なのはに生きて欲しいのだと訴えた。
それは遠まわしな要望だった。
キャスターはその意味を理解して、バルディッシュに問うた。
『つまり私が殺し合いに乗っていて、八人殺しではなく優勝を狙っていると仮定した場合、
 自分も協力するから、八人殺しの生還権を高町なのはに使って欲しいという事かしら?』
と。
バルディッシュから返ってきた答えは。

──肯定。

キャスターは高町なのはがそれまでに死んだ場合は責任を負えないと断った上で、
バルディッシュの望みを叶える為に協力してやる事にした。
インテリジェント・デバイスの力を最大限発揮する為には、杖と息を合わせる必要が有る。
条件付きとはいえ、バルディッシュから協力を求められたのはありがたかった。
何より、優勝を望むなら最終的に八人を殺している可能性は決して低くない。
キャスターには八人殺しの際に与えられる生還権など無用の長物なのだ。
マスターが居ない世界に生きて帰っても仕方が無いのだから。
それぞれのマスターを愛する二つの意思はここに共闘を結んでいた。

しかし高町なのはを早期に見つける事には意味が無かった。
確かにバルディッシュは高町なのはの安全確保を望んでいたが、
高町なのはを護りながら、高町なのはに知らせず殺害を続けるのは無理が有る。
よって、八人を殺すまで高町なのはが生き残るかは運を天に任せ、
殺害数がある程度後半になってから合流するのが効率的だと言える。
八人殺しで誰かを生還させる事が出来る可能性など元より極めて低いのだ。
キャスターは、現時点で高町なのはの捜索を急いではいない。

ただの寄り道という様子で、才人に更なる話を振った。
「そういえば霊夢やルイズ、アンリエッタ、タバサ、ギーシュって子を捜してるのよね。
 名前と話す調子からして大体は女の子かしら?」
「ええ、まあ。ギーシュ以外は」
「その女の子達、あなたの恋人?」
「そそ、そういうわけじゃ……霊夢はこの世界で会ったばかりでしたし、
 アンリエッタ様は女王様だし、タバサは俺のこと特に何とも思ってないんじゃないかな」
「それじゃ残り一人が本命ね」
もごもごと言葉を濁す才人。
それを肯定できる程ではないが、きっぱり否定も出来ない、あるいはしたくない程度だろう。
彼はルイズに言った好きという言葉とと、その言葉に対する意地を通すために、
幾万の軍勢に挑もうとした矢先、この世界へ連れて来られたのだから。
キャスターはくすりと笑って、言葉を差した。
「じゃあその子の為に、殺し合いに乗ったりもするのかしら、あなたは」
「それは…駄目です」
躊躇いは僅か。
才人はその可能性を否定していた。

952 :楽園の食卓、地獄の食卓(11/12) ◆ULSD6Mnero:2009/05/11(月) 22:36:02 ID:YehPMPI20
「俺は、殺しあえって言われて一つのところに投げ込まれて、殺しあうのは、嫌です。
 いえ、殺し合い自体やりなくないんですけど……こんな道具か駒みたいなのは、もっと嫌です。
 オレはそんなワケで誰かを殺すなんてまっぴらだ」
あら、面白いとキャスターは思う。
才人の言葉は薄っぺらい理想であり、一応の正道だ。
メディアとは決して相容れる事の無い甘い戯言に過ぎないが、
それでもこの殺し合いの場で殺人を否定するのは、無知なだけであれ褒めてやっても良い。
(でも、その相手が死んでしまったら?)
その時、命を救う手段が有れば彼はどうするのだろう。
それを訊いてやろうと意地悪心を起こしたその時。
「あっぱれ、まことあっぱれだ!」
雷鳴の如き大音響が轟いた。

がちゃりと玄関の扉が開かれて、そこに何かが立っている。
何かというのは上三分の一ほどが戸口の上にはみ出て見えないからだ。
ぬっと下げられた頭が戸口の中に覗いた。
「わ、ワニ?」
それは二足歩行の赤いワニと人との合いの子のような姿だった。
確かに怪物。だがその瞳には確かな知性と熱き人情が燃えている。
逃げていく誰かを怖がらせてしまった事に気づいた彼は、
今度は無駄に足音を立てずにそっと歩き回り、獣の聴覚で室内の会話を耳に拾ったのである。
ガハハとその巨大な顎を開けると、雷音の如き笑い声を響かせた。
「オレの名はクロコダイン。アバンの使徒達と共に魔王軍と戦う者よ。
 それより聞いたぞ、この殺し合いの場で悪しきを否定し正しきを往く勇敢なその言葉!
 よくぞ言った、少年よ!」
クロコダインは半身を戸口から押し込んで、才人に向けて右手を差し出した。
よく見るとその腕には、いやその全身には無数の切り傷が走っている。
傷ついた右腕を、しかし力強く差し出した。
握手だ。
「共にあの残酷な神に抗おうではないか」
「は、はあ……それは良いんですけど、大丈夫ですか? なんか全身傷だらけなんですが」
少々腰が引けながらも、才人は差し伸べられた巨大な掌に手を重ねる。
才人の頭の中では、あれ、このでかいの良い人だったんだとか、
逃げちゃって悪かったなあだとかそんな言葉が巡っていた。
クロコダインは泡を食った様子で話を続ける。
「そうだ、いかん気をつけろ。この街の南で怖ろしい少年に出会ったのだ。
 カオリの為に帰るなどと言っていたか……とにかく殺し合いに躊躇の無い、
 とてつもない強さの少年だ。詳しい話は……ぐっ」
「おい、やっぱり大丈夫じゃないんじゃないか!?」
クロコダインは痛みに僅かに呻きつつも、きっぱりと首を振った。
そう、この程度で倒れてはいられない。
第一この程度の傷、幾度と無く体験してきたのは本当の事だ。
「心配無い、オレの鋼鉄の肉体はこの程度では砕けん。
 回復呪文があれば一番だが、休憩さえあれば容易く持ち直せるわ」
「休憩すればってやっぱり大丈夫じゃないじゃねえか、おっさん!
 しばらく休めよ! 何か栄養の有る物でも食べてさ。
 ええっと、キャスターさん料理は……」
「任せて、お料理は大好きよ!」
きらーんという効果音さえ聞こえそうな笑顔でキャスターは請け負った。
ステップを踏んでキッチンへと駆けていく。

かたじけないと呻くクロコダインと、彼に手を貸す才人を背に彼女は考える。
言うまでも無くこれは絶好の機会だ。
相手の方から言い出してくれるなど条件としては最高だろう。
後は得意の──得意なのだ、多分──料理に毒を入れて二人を毒殺すれば片が付く。
二人がキャスターを疑っている節は無い。
少々失敗してしまっても、美味しく食べてくれるだろう。
だが何かを忘れている気もした。
毒殺。
毒のカプセル。

953 :楽園の食卓、地獄の食卓(12/12) ◆ULSD6Mnero:2009/05/11(月) 22:37:19 ID:YehPMPI20
人間とでっかい人型のワニ。

……ようやく思い当たった。
(あら? この毒、ワニにも効くのかしら?)
とりあえず、料理を作りながら考える事にした。
どんな作戦で殺すかはさておいて、料理が好きなのは本当なのだ、彼女は。

この民家に有った食材は鍋料理向きだった。

【E−�掘〕瀚召猟�民家/一日目・黎明】
【キャスター(メディア)@Fateシリーズ】
[状態]:バリアジャケット(inゴスロリ)、魔力消費(小)
[装備]:バルディッシュ・アサルト@リリカルなのはシリーズ 
[道具]:支給品一式、青酸カリ(6/7)@現実、上海人形@東方Project、未確認支給品1〜3(ティアナから見て外れ)
[思考・状況]
基本:優勝して葛木宗一郎を生き返らせる。無理せず慎重に、無駄なく堅実に。
1:料理をしながら、毒殺も視野に入れてどうやって二人を殺すか考える。
2:バルディッシュの協力の為、八人殺し達成時に生きていたら高町なのはを帰す。
【備考】この世界は主催者の固有結界だと考えました。
    ティアナからなのは勢及び魔法の話を聞きました。
    バルディッシュは高町なのは生還を最優先するようです。

【平賀才人@ゼロの使い魔】
【状態】:疲労(小)
【装備】:破魔の紅薔薇@Fateシリーズ
【道具】:支給品一式、不明支給品0〜1
【思考・状況】
基本:ルイズ、霊夢などの仲間を探す。殺しはしたくない。
1:傷だらけのクロコダインが心配。キャスターの料理が楽しみ。
【備考】霊夢も何処かにランダム転移したと思っています。

【クロコダイン@ダイの大冒険】
【状態】:疲労(大) 全身に切り傷
【装備】:グレイトアックス@ダイの大冒険 
【道具】:支給品 不明支給品0〜1 COMP@真女神転生��&�供’房戮侶�@ダイの大冒険
【思考・状況】
基本:神と魔王に反逆するため呪印を解く。その為にダイ達を探す。
1.才人に感心。
【備考】
COMPに入っている悪魔は、フレイザードです。性格は虚心(つまり心がない)状態。

954 : ◆ULSD6Mnero:2009/05/11(月) 22:43:35 ID:YehPMPI20
投下終了です。
どっちが楽園かは知らない。

前回の物と合わせてアイテム紹介を書いておきます。


【S2U@魔法少女リリカルなのはシリーズ】
ストレージ・デバイス。
人工知能を搭載していない分、処理速度は速い。
役目としてはあらかじめ魔法を詰め込んでおく記憶媒体。
魔法の発動を術者が決定しなければならないが、術者が優れていれば高速確実に魔法を発動できる。
ただし使いこなしても性能以上の力を引き出せる事は無い。

使いこなすのはインテリジェント・デバイスより簡単なのだが、
基礎的な解説をしてもらえない為、別世界の術者には入り口が狭いようだ。

【螺湮城教本@Fateシリーズ(Fate/zero)】
人間の皮で装丁された本。
それ自体が魔力炉を持ち、術者の魔力に関係なく大魔術・儀礼呪法レベルの術行使を可能とする。
更に独自の魔術を展開する事ができ、高い自己再生能力も持つ。
第四次聖杯戦争に召還されたキャスターはこれを持っている事が
能力のほぼ全てだったほどの恐るべき魔道書である。

ある程度の血肉さえあれば対人攻撃しか持たない相手に対して極めて優位な物量戦を展開できるが、
怪魔の軍勢ごと術者を攻撃できる大火力攻撃には極めて弱い。
怪魔の召還は容易だが、その制御には相応の技術が必要となる。


【玖珂光太郎のお札@式神の城】
家内安全や商売繁盛などごく普通のお札がいっぱい。
光太郎はこれを悪をぶっとばすお札だと信じて使っているが、
実際は何の力も篭っておらず、全ては使用者の力である。

【王の酒@Fateシリーズ(Fate/zero)】
ギルガメッシュの宝の一つ。とてつもなく美味な酒と豪華な酒器。
杯一つの為に幾つもの国が滅びた程の名品である。
それ以外に特殊な効果は無い。

【破魔の紅薔薇(ゲイ・ジャルグ)@Fateシリーズ(Fate/zero)】
ディルムッドの宝具。魔力による防御を無効化する槍。
武具に施された魔術的な強化、能力付加もこの槍と打ち合うと全て無効化される。
ただし過去に交わされた契約や呪い、完了した魔術の効果まで覆す事は出来ない。

955 :テストしたらば名無しさん:2009/05/11(月) 23:24:58 ID:HCE4mNe60
投下GJ!
どっちも先行き不安で地獄にしか見えないwww
位置が飛んでたからどうするんだろうと思ったけど、そこもキャラの組み合わせも凄いうまいw
ランサーvsヒーローのカードも楽しみだ

956 :テストしたらば名無しさん:2009/05/12(火) 00:44:26 ID:wRLL11JQ0
投下乙
うわあ!、これは上手いなぁ
確かにこれだと位置が飛んでてもOKだわ
そして面白い組み合わせだ
先に期待

957 :テストしたらば名無しさん:2009/05/12(火) 00:50:01 ID:DxcXaYoM0
しかし、ランダムワープだと理論上どんな組み合わせでもOKになるのか…
この展開の幅の広さが吉と出るか凶と出るか、楽しみでもあるが不安でもあるな…

958 :醜き邪悪 ◆1ZVBRFqxEM:2009/05/12(火) 01:32:23 ID:gqWQ9TrU0
「(誰か……いないようね)」
気持ち悪い空が広がる世界に飛ばされた。
それ以上のことは、理解することすら困難だった。
あの大広間での出来事は、人間の理解できる限界を超えていた。
それでも、迅速に行動できたのは日頃の経験の賜物か。
セリスは付近の家へと入り、物陰に身を潜ませた。

「あれが、神?」
三闘神と呼ばれる世界を破壊した神が、彼女の世界には存在する。
そして、その力を吸収したケフカは伝説通りに世界を焦土に変えた。
あれもまた、それと同等の神だというのだろうか。
「……勝てるのか?」
それは、あの神にではなくケフカに、という意味での呟き。
仲間を集め、今まさに決戦へ赴く直前の彼女の心は激しく動揺していた。
あれと同様の存在に挑むなど、無謀ではないのかと。

「……馬鹿だな、私は。一人で勝つ必要なんてないのに」
帝国にいたときとは違う。
今のセリスには心強い仲間がいる。
彼らとならば、どんな苦難にも打ち勝てると信じていた。
「八人殺せば帰れる……それが真実なら……」
それも今後の方針の一つとして加えなければならない。
そう思い、まず何人の参加者がいるのかを調べるため、名簿を開く。

「………嘘」
そこにあったのは、絶望。
名簿には共に戦う仲間たちが、いくつも載っていた。
「50人中、7人……全員は……帰れ、ない」
どれだけ均等に分けても6人しか帰ることはできない。
そして、それですら夢物語であることはセリスは十分承知していた。

実力が拮抗すれば、勝負は時の運……常勝などはありえない。
それ以前に、積極的に殺し合いをするかも微妙だろう。
そもそも自分たちは、神を倒すために戦っていたのだから。

959 :醜き邪悪 ◆1ZVBRFqxEM:2009/05/12(火) 01:33:16 ID:gqWQ9TrU0
「どうすればいいの……」
思わず、弱音を吐くセリス。
「―――誰か、いるのですか」
その声は、誰かの耳に届いたようだ。

「(くっ、しまった!?)」
今さら気配を消したところで遅いと、入り口を覗き込むセリス。
「……何者だ。と言っても、仲間以外に知り合いはいないがな」
「名乗るつもりはありません。人の気配がしたので、確認しただけです」
周囲を確認して、セリスは舌打ちする。
この家には、出入り口が一つしかない。

「(いっそのこと、壁をぶち抜いて逃げるの手か)」
とはいえ、マッシュでもあるまいし素手では難しい。
何か武器を探すべきだが、荷物を見る余裕があるはずもない。
ドサッ、とドアの近くで何かが落ちた音がする。
向こうから仕掛けてきたかと、身構える。

「………?」
だが、いくら待とうと何のアクションも起こらなかった。
去ったわけでもなく、気配はまだ入り口のすぐ近くにある。
「何をしている。やるのかやらないのか、はっきりしろ」
「……やる気はないですが。襲ってくるなら迎撃するまでです」
まるで理解できないと、セリスは頭を悩ませる。
襲ってくる気がなく、語り合う気もないようなのに何故離れないのか。
「(離れたくても離れられない? そういえば、さっきの音は……)」
まるで荷物を落としたような音。それなりの重量がある何かが落ちた音。

「………怪我をしているのか?」
返答はない。
だが、先ほどの音は地面に座ったか倒れたかした音に違いない。
そうだとすれば、離れないことの説明はつく。

「……勝手に入って休めばいい。襲ってくるなら、迎撃するまでだ」
「……なるほど。それなら、間違って襲い掛からないようにしましょう」
一つ目のカウントを稼いでおくことも、セリスは一時考えた。
だが、全員帰れないことが確定している以上、自身の脱出を急いでも意味はないと結論を出した。
入り口の前に潜んでいた人物が、ゆっくりと姿を現す。

「怪我……どころじゃない。まさか、既に戦闘を?」
「古傷です。ほんの半年前のですが」
現れたのはスーツ姿の女性。
油断なく、セリスを警戒するその女性には。
左腕が、肩ごと失われていた。

960 :醜き邪悪 ◆1ZVBRFqxEM:2009/05/12(火) 01:33:56 ID:gqWQ9TrU0
その家を、外から眺める男の姿があった。
「…………」
攻撃することも合流することもせず、気配もなく男は離れていった。

町を離れ、しばらく進んだところで男は足を止めた。
目の前に、一人の人物が現れたことによって。
「エドガーか」
「初めに会ったのが君とはな。お互い無事で何よりだ、シャドウ」
近づこうとするエドガーから、シャドウは音もなく離れる。

「どうしたんだ。せっかく仲間同士再会できたっていうのに」
「俺がお前たちと行動していたのは、ケフカを倒す目的があったからだ。
現状、お前と馴れ合うつもりはない」
「……暗殺者業に戻るつもりか?」
多少あった和やかな空気が消える。
一瞬の間の後、シャドウは歩き出した。

「さぁな、少なくとも仕事の依頼はない。だが、この首の枷を外す方法がなければ仕方ないだろう。
……ただ、あの神は気に食わん。」
「フッ、それを聞ければ構わない。一人旅なのは不安だがね」
町の方向へと足を進めるエドガーに、シャドウがポツリと呟く。

「……セリスが町にいたぞ」
「なに、そうか。彼女の強さは知っているが、レディを一人にするのは心配だ。すぐ合流するとしよう」
エドガーが走り去り、しばらくその様子を見ていたシャドウ。
「こんな状況でも変わらない、か。やはり俺は同行できないな」
風に掻き消されるほどの声で呟きながら。

961 :醜き邪悪 ◆1ZVBRFqxEM:2009/05/12(火) 01:34:48 ID:gqWQ9TrU0
お互い、壁を挟んだまま沈黙が続いた。
響くのは、自身の荷物を探る音のみ。
そこに、空気を裂く音が混じりだした。

「(トレーニング……いや、慣らしか?)」
動きを察知し、警戒を強めたセリス。
こちらに敵意も殺気も向けられず、ただ一心に空を切る様を見て、杞憂にすぎなかったことを理解する。
「(拳の動きが、見えない。まるでマッシュだな)」
仲間の一人、マッシュと同等の格闘家。
近接戦になれば、一方的な勝負になることは明白だった。
「くっ……」
だが、その動きには僅かにぎこちなさが見え隠れしていたのもセリスは見逃さなかった。

「(片腕のせい、だろうか?)」
左腕を失ってから初めて拳を握る。そう感じ取れる動きだった。
「(半年前にと言っていたな。世界が引き裂かれて半年以上……失う理由はいくらでもあるか)」
ケフカによる世界の崩壊。荒廃した世界では、人々は生きることさえ難しい。
凶悪なモンスターがうろつく大地で、どれほどの怪我を負っても不思議でもない。

「(だが、だからこそ……この交渉は通じるかもしれないな)
……交渉をしたい。話を聞いてもらえるか?」
「――てっきり不干渉だと思っていましたが……何か?」
動きを止め、セリスへと視線を向ける。
セリスの行動次第で、矢のように飛んでくるような鋭い視線だ。

「支給品の交換を提案する。剣があれば譲って欲しい」
「つまり、良い武器が支給されなかったと?」
「丸腰だと侮り挑んでくるなら構わない。残った右腕を失う覚悟で来るんだな」
実際、セリスは丸腰というわけではない。
緊張を保ったまま、相手の出方を待つ。
「止めておきましょう。つまり、あなたは私が交換を望みそうな物を持っているということですね?」

「……手甲。どうやら、魔導の品のようだ。その体では、武器は欲しいはずだ」
「魔術にかかわりを持つ者でしたか。……ええ、剣はあります」
お互いに得意とする武器を渡す。
それが、どれほど危険な行為かは承知の上。

962 :醜き邪悪 ◆1ZVBRFqxEM:2009/05/12(火) 01:35:34 ID:gqWQ9TrU0
「(それでも、生きる術は手に入れないと)」
「……敵と武器の交換など、ありえない」
当然の答えだ。
それでも表には出さないが、僅かにセリスは落胆する。

「――だが、あなたは味方ではないが、敵でもない。ここは、その提案を受けましょう」
「……感謝する。では……」
自然とカウントを始める。
「「――4、3、2、1――――ゼロ」」
お互い、交換する品を相手に向かって投げる。

「なっ――!?」
驚愕に声を上げたのは、セリスだった。
何が飛んでくるかわからない、もしかしたらナイフで脳天を狙ってくる可能性も視野に入れていた。
だから攻撃であっても対処できる……そう思っていた。

飛んできたのが、ギターケースでなければ。

床を破壊し、止まるギターケース。
「―――攻撃と受け取っても?」
「すみません。説明不足だったことは謝罪します。まずは中を確認してもらえますか」
顔を赤らめながら謝罪する女性の言うとおり、用心しながら中を開く。

「これは……魔法剣、か?」
「仁王剣……大陸の魔術礼装のようです。使役者の操るがままに動くと書いてありました」
エネルギー体のような剣を手に取る。
その瞬間、自身の魔力に繋がるような感覚がセリスを襲う。

「ッ……なるほど、持ち主の魔力によって自在に形を変える訳か」
「この武器と対価となる品でしょうか?」
「こちらは十分よ。そちらはどう?」
右手に装備した手甲で拳を振るう彼女に語りかける。
「十分です。更に、手甲に括りつけられた説明書の通りであるならば――」
そこで言葉を切り、女は唱える。

「―――鎧化【アムド】」
手甲を変化させる呪文を。
説明書にある通り、手甲は変化を見せた。
装着した腕を覆う手甲側に集中した、肩当て、胸当て、足を覆う具足へと。

963 :醜き邪悪 ◆1ZVBRFqxEM:2009/05/12(火) 01:36:10 ID:gqWQ9TrU0
「これ以上の物はありません。十分でない事があるとすれば、この武器を最大限扱えない私の体に他ならない」
「その武器……本来は利き腕じゃない方に着けるべきのようだな」
「その通りです。本来はこちらで防御し、利き手で殴る……私には、利き手しかありませんが」
接近するまで、魔術にすら完全な防御を可能にする武装。
しかし、近づいたときに殴る拳を彼女は持たない。

「あなたの実力なら、蹴りでも十分ではないか?」
「残念ながら、それで通用する相手は多くはない。
初めに出会ったのがあなたのような実力者であることも、それが当然だということなのでしょう」
ここにいる多くは実力者。
片腕の自分が武装するだけで勝てる相手ではないと、本心からの発言らしい。

「私とて、理解している。油断すれば死ぬのは私だ」
「……一つ忠告しましょう。油断しなければ善戦できるというという考えは間違いだ。
理不尽な強さを持つ相手は存在する。今までの努力を一瞬で崩すほどの実力の差は、存在します」
彼女ほどの実力を持ってして、そこまで言わせる相手とは何者か。

「知っている。……それでも戦わなければならないときもあることもな」
ケフカ……あの神の力を手に入れた狂人に挑むということが、それだろう。
一人で戦える相手ではない。
仲間と協力して、初めて勝負になる敵。
その仲間は、今どうしているのか。

「武器も手に入った……悪いが行かせてもらう」
「何か、探す物でも?」
「話す理由はない。敵ではなくとも、味方でもないのだからな」
ギターケースを片手に持ちながら、スーツ姿の女性の隣を通り過ぎるセリス。

「情報収集、というわけではないですが……名前を聞かせてもらえますか」
「……セリス・シェール。帝……いえ、なんでもないわ」
帝国の元将軍などと名乗れば、いらぬ遺恨を残すかもしれない。
一瞬訝しげな表情を見せた女性も、気にせず自身を名乗った。

「バゼット・フラガ・マクレミッツ。協か……いえ、フリーランスの魔術師です」
「魔術師? それじゃあ、まさかあなたも……?」
帝国の人造魔導士なのか。
そう聞こうと思った矢先。

街中に、爆音が響き渡った。

964 :醜き邪悪 ◆1ZVBRFqxEM:2009/05/12(火) 01:36:43 ID:gqWQ9TrU0
「まさか、戦闘が?」
戦闘しているのが自分の中である可能性はけして低くない。
セリスは質問も忘れ、爆発音の方向へと走り出した。


「まだ1時間ほどしか立っていないのに、もう戦闘が……」
セリスのように駆け出さなかったバゼットは、その背を見送った。
「もし、サーヴァント同士の戦闘ならば……行ったところで」
片腕を失った自分に何が出来るのだろう。
既に攻撃できる部位に硬化のルーンは施してある。
この武器……魔甲拳はそれ以上の破壊力と防御力を秘めている。
それでも、自分の戦闘力がどれほど通じるかは疑問でしかなかった。

「アンリ……どうやら私は、入り口に辿り着けなかったようです」
永遠に続く四日間。
聖杯とアヴェンジャーによって起こされた奇跡は、聖杯の崩壊を持って終結した。
何兆回にも続いた永遠は終わり、バゼットは現実の世界と向き合うときがやってきたのだ。
しかし、着いた先は神の審判の地。

「まったく、彼は嘘ばかりだ。現実以上に厳しい世界ではないですか」
自嘲気味に笑い、名簿に載っていた名前を思い出す。

ランサー・クーフーリン。本来のサーヴァント、ケルトの大英雄。
ランサー・ディルムッド。その名の通りなら、フィオナ騎士団随一の戦士。
キャスター・メディア。思いつくのは、裏切りの魔女と名高いコルキスの王女。
子ギルガメッシュ。ギルガメッシュといえば人類最古の王の名前だが、関係あるのだろうか。
アヴェンジャー。終わりを迎えたはずの、二人目のサーヴァント。
そして、衛宮士郎。アヴェンジャーが模していた姿のオリジナル。

「あなたも、出口にたどり着きそこなったようですね」
聖杯の奇跡すら、あの神ならば介入が可能ということか。
教会の崇める唯一神ならば、偽りのゾロアスターの悪神を上回るのは道理。

965 :醜き邪悪 ◆1ZVBRFqxEM:2009/05/12(火) 01:37:26 ID:gqWQ9TrU0
「おそらく……ループはないのでしょうね」
死んだらやり直し。それはこの世界では通用するはずもない。

その証こそが、この腕。
この体は現実のものに他ならないという警告なのだ。

「私は……どうすればいいのですか、アンリ」
答えはない。
本人がいたところで、答えてはくれないだろう。
「(令呪もなく、ランサーとアヴェンジャーとの契約も途切れている私はマスターですらない)」
他のサーヴァントはもちろん、衛宮士郎とも面識はなく、向こうも知りはしない。
完全な孤立……封印指定の魔術師であったときは当然だったことが、今では心細い。

「私は―――」

―――ああ。いいんじゃない、正義の味方ってのも?
気持ち良さそうだし。たまには理不尽な死から人々を守るっていうのも―――

「アンリ?」
そんな、空耳が聞こえた。
「そう、ですね。私は不器用なのでした。今出来ることを……やるだけです」
幸い、失った腕を補うだけの戦闘経験だけは備わっている。
幾度となく繰り返された聖杯戦争。
乱戦、トリッキーな攻撃、純粋な戦闘力の差がある相手。
数え切れない死と引き換えに、様々な戦闘経験だけは蓄積されているのだから。

自然とバゼットの足は消えたセリスの後を追っていた。
今、出来ることをするために。

966 :醜き邪悪 ◆1ZVBRFqxEM:2009/05/12(火) 01:38:30 ID:gqWQ9TrU0
町に着いたエドガーは、セリスを探しはじめた。
「ふむ、ここにもいない。次はどこを探そうか」
片手には支給品である傘が一本きり。
丈夫な傘らしいので武器にはなるが、やはり心細い。

人の気配を探りながら、家を一軒一軒探す……根気のいる作業だった。
「マッシュなら、人の気配を探るのは得意そうなんだがな」
どこかにいるだろう弟を思い、探し終えた家を出る。

「さて、次は……何!?」
先ほど家に入るときは、何もいなかった。
地面に倒れる人などは、けして存在しなかった。
だが、今エドガーの視線の先で倒れている女性は……

「セリス!」
ピクリとも動かないセリスに駆け寄る。
「しっかりしろ、セリス。いったい何が……!」
セリスを抱き起こし、安否を確かめるエドガー。

「キヒヒッ、バカな男じゃ」
セリスの声とは思えぬ醜悪な声が、その口から放たれた。

「ガッ……!?」
首筋に鋭い痛みを感じ、エドガーは飛びのくように離れた。
「バカな、セリス……!!?」
そのまま距離を取ろうとしたエドガーの足がもつれ、倒れる。

「(これは、毒か!)」
すぐさまポイゾナを唱えようとするが、体がまったく動かない。
「キィーヒッヒッヒ!! バカな人間め、その毒を食らえば動けぬわ!」
下卑た笑い声を上げる、セリスの姿をした何か。
その姿が煙に消え、中から本来の姿が現れる。

「キヒヒ、荷物はワシが有効に使ってやろう」
現れたのはエドガーの半分程度の身長の醜い老人だった。
エドガーの荷物を奪うと、蔑む視線をエドガーに向ける。

「この妖魔司教ザボエラに殺されることを、光栄に思うんじゃなぁぁ!!」
そう言い放つと、ザボエラの手に光線が生み出される。
「ベギラマ!!」
エドガーへと向かう巨大な熱線。
それを避けることも防御することも出来ず、エドガーは爆発に飲み込まれた。

967 :醜き邪悪 ◆1ZVBRFqxEM:2009/05/12(火) 01:39:12 ID:gqWQ9TrU0
「キッヒャッヒャ! この屑めが!」
ザボエラは、吹き飛んだエドガーを見て楽しそうに笑う。

「……ォ」

「な、なにィ!?」
土煙から聞こえる声。
とうに死んだものと思っていたザボエラは鼻水を噴出すほど驚愕する。
「しぶといムシケラめが! ならばもう一撃、メラゾーマ!」
火炎の渦が、サボエラから放たれる。

「オォォォォ!! ロイヤルショック!!」
光が、煙を消し飛ばす。
そして、その光は地面を伝い、ザボエラの足元にたどり着く。

「な、アァァ!?」
メラゾーマを放つため突き出していた手が、メラゾーマの炎ごと消し飛んだ。

「外した、か」
ポツリと呟き、エドガーは前のめりに倒れる。
全身全霊を込めた王家の最終奥義。
それも、毒にやられた体は狙いをつけることが出来なかった。

意識は途切れ、言い知れぬ悪寒が体を襲っていた。
「(毒で死ぬ、とはな。父上と同じか……)」
残された仲間、帰りを待つ国民に申し訳ないと心で謝罪する。
「(マッシュ、済まないが後は頼む。シャドウ、お前も妙な選択をしないことを願うよ)」

もう出来ることはないだろうか、薄れる意識で考える。
「(そう、だ。セリス、いや、ティナでも誰でも、あの敵の、ヒント……何か残したいものだが)」
どの様な魔法か、姿を帰る力を持つ敵。
残せる、な にか ヒ ン ト を … …

968 :醜き邪悪 ◆1ZVBRFqxEM:2009/05/12(火) 01:39:42 ID:gqWQ9TrU0
「このワシの腕を! 灰も残さぬわぁ!!」
怒り狂うザボエラ。
更に魔法をぶつけようとした直後、足音に気がつく。

「い、いかん!」
この町には、自分が化けた者もいる。
そいつが現れたら、命がない。
「モ、モシャス!!」
自身に変化の呪文を唱え、走り出す。

その姿は、黒衣の男……シャドウの姿だった。


その走り去る姿を、セリスは見てしまった。
「シャ、ドウ……?」
去ったシャドウ、そして残った人影。

「うそ…‥エドガー!?」
駆け出し、そして抱き起こす。
「何寝てるのよ、しっかりなさい!」
だが、その反応はない。
いつものキザな台詞も、女性へ向ける視線も。

――既に、息絶えているのだから。

「ケアルガ……レイズ!」
回復させる魔法を唱えても、何の効果もない。
「ああ……嘘よ、いつものキザな台詞で安心させてよ……エドガー!」
だが、死者は何も答えない。
もう、二度と声を聞くことも、女性を口説く姿を見ることもない。
共に戦う心強い仲間は、早くも失われてしまった。

「う、うう……?」
涙で歪む視界に、エドガーの指が移った。
なぜか人差し指だけ、爪が割れるほど土がめり込み汚れていた。
「何かを、書いた?」
その跡は、すぐ足元にあった。
歪み、やっとのことで書いたような文字。

969 :醜き邪悪 ◆1ZVBRFqxEM:2009/05/12(火) 01:40:19 ID:gqWQ9TrU0
「ご、ご……ゴゴ?」
それは、仲間の名前だった。
「ゴゴは、ここにはいない。貴方を殺したのは、シャドウ、なんじゃないの?」
死体は答えない。

セリスは、そのダイイングメッセージの意味にも、気付かない。
ゴゴ……崩壊した世界で仲間になった、不思議な人物。

指もまともに動かないエドガーは、単純な文字を二つ残すことで精一杯だった。
重要なのはその名前ではなく、その職業。
敵は、知り合いの姿を真似るのだと。
『ものまね』士、ゴゴのように。

【エドガー・ロニ・フィガロ@FF6 死亡】


【E−�掘〕瀚召猟�/一日目・深夜】
【セリス・シェール@FF6】
【状態】:健康、悲しみ、魔力消費(小)
【装備】: 仁王剣@式神の城
【道具】:支給品一式、不明支給品(0〜2)(本人は確認済み)
【思考・状況】
基本思考:仲間を探す。
1:エドガー……
2:殺し合いには乗りたくない。
3:シャドウがエドガーを?
【備考】
ザボエラをシャドウだと思っています。
エドガーのダイイングメッセージの意味に気付いていません。
バゼットを帝国の人造魔導師だと思っています。
エドガーの死体の近くに【風見幽香の傘@東方Project】が落ちています

970 :醜き邪悪 ◆1ZVBRFqxEM:2009/05/12(火) 01:41:09 ID:gqWQ9TrU0
「間に合わなかった……」
バゼットの着いたとき、そこには死体を前に涙するセリスの姿しかなかった。
彼女も、自分も間に合わず、この世界の参加者は一人減った。
誰に殺されたのか、聞かねばならないだろう。
もしかすると、知っている人物かもしれないのだから。
「(アンリ……ランサー。あなたたちは、どう動くつもりなの?)」
奇妙な色の空を見上げ、バゼットはかつての相棒を思った。

【バゼット・フラガ・マクレミッツ@Fateシリーズ
【状態】:健康、左腕欠損
【装備】:魔甲拳@ダイの大冒険
【道具】:基本支給品一式、不明支給品0〜2(確認済み)
【思考・状況】
基本:今、出来ることをする。
1:セリスに殺人者について聞く。
2:アヴェンジャー、ランサー(クー・フーリン)に会ったら……
【備考】
hollowエピローグ直前からの参戦です。



「―――町で何かあったのか?」
町の爆発音は、シャドウの耳にも届いていた。
しばらく足を止めていたが、どうやら戦闘は終わったらしい。
「―――行くか」
再び歩み始めたシャドウは、山道へと入っていた。


―――この手は゛移を封ず゛

「ッ…‥!」
感じた敵意に飛びのくシャドウ。

971 :醜き邪悪 ◆1ZVBRFqxEM:2009/05/12(火) 01:42:04 ID:gqWQ9TrU0
しかし、飛んでくる物体は意思があるかのように曲がり、シャドウの足を貫く。

「ぬっ……これは」
痛みは少ない。
だが、足がまるで石にでもなったかのように重くなっていた。
「これは、スロウか?」
対象の速度を遅くする魔法。
それに似た何かだとシャドウは推測する。

「そこまでです、悪党!!」
町の方角から現れた人影が叫ぶ。

「私の名前は結城小夜。悪をふっとばす、探偵巫女!」
「……なんだ、たんてい? みこ?」
「探偵とは猫探しをする職業! 巫女は悪鬼を狩る者!」
「……どちらかに絞れ」
なんとも掴み所のない相手だと、シャドウはため息をつく。

「(だが……強敵か)」
ふざけた台詞とは裏腹に、その動きに隙一つない。
懐から、支給品である二対の短剣を構え、戦闘体制を取った。

【E−�掘〇各�/一日目・深夜】
【シャドウ@FF6】
【状態】:健康、いろはの矢による鈍足効果
【装備】: アンリマユの短剣@Fateシリーズ
【道具】:支給品一式、不明支給品(0〜2)
【思考・状況】
1:呪印がある以上、自分の命を最優先に行動する。
2:目の前の探偵巫女とやらに対処する。

972 :醜き邪悪 ◆1ZVBRFqxEM:2009/05/12(火) 01:42:36 ID:gqWQ9TrU0
名簿を見て、私は息を飲んだ。
所長である玄乃丈さんに、ニーギさんだけではなく、世界を去った光太郎さんの名前まであった。
「YHVH……異国の神。古き神が、もっとも新しい神である光太郎の力を超えている?」
神の力が弱まりつつある世界で、あれほどの力を振るえる神がいるとは。

「今度こそ、私が神狩りをするときが来たのでしょうか?」
光太郎さんに怒られようと、あの神は狩らねばならない。
この命を絶つことになろうと。
「もちろん、そうではない道も探してはみますが」
首にあるはずの呪印に触れる。
逆らえば、土くれに返す強力な呪いの印。

「だからどうした!!」

絶対最強の魔法の言葉を放ち、反逆を表明する。
「(おそらくは、この『裁き』は何らかの儀式。
介入は最低限に抑えたいはず……少なくとも、この呪いを解く術を手に入れるまでは)」
絶対ではないにしろ、参加者を直接手にかけることは少ないはずだ。
たとえ、この場で土にされたところで後悔などありはしないが。

「!? 今のは、爆発?」
そう遠くない場所から聞こえた爆発音。
その方向へと駆けだす。

「あれは?」
黒衣の男が、疾走して離れていく。
その走ってきた方向には、倒れた男を抱きとめる女性の姿。

「(しまった……今の男が!?)」
慌てて後を追うが、途中で姿を見失ってしまった。
そして、山道に入ったところで追いつくことができた。

973 :醜き邪悪 ◆1ZVBRFqxEM:2009/05/12(火) 01:43:10 ID:gqWQ9TrU0
「いろはの弓―――この手は゛移゛を封ず゛!」
霊力で生み出した弓で、黒衣の男の足を射る。

完全に゛移゛を止めるはずのいろはの弓。
しかし、それは歩みを阻害するだけに留まった。
「かなりの実力者……それとも、私の力が落ちている?」
ザサエさんの力は使えないらしく、今は結城小夜として戦うしかない。
「そこまでです、悪党!!」
黒衣の男に向かって叫ぶ。

「私の名前は結城小夜。悪をふっとばす、探偵巫女!」
「……なんだ、たんてい? みこ?」
どうやら探偵も巫女も知らないらしいので教える。
「探偵とは猫探しをする職業! 巫女は悪鬼を狩る者!」
「……どちらかに絞れ」
そう言われても探偵の「ばいと」中なのだから仕方がない。
「(相手は武器を持っている。普段は使わないのですが……)」
自身と融合しているザサエさんの影響で、刃物の扱いは可能だ。
懐から支給品の二つのナイフを取り出し、戦闘体制を取った。


【E−�掘〇各�/一日目・深夜】
【結城小夜@式神の城
【状態】:健康
【装備】:パプニカのナイフ【太陽】@ダイの大冒険、パプニカのナイフ【風】@ダイの大冒険
【道具】:基本支給品一式、不明支給品0〜1
【思考・状況】
基本:神狩りを行う。
1:黒衣の男(シャドウ)をぶっ飛ばす。
2:光太郎さんたちと合流する。
3:呪印を解く方法を見つける。
【備考】
本編終了後からの参戦です。
絢爛舞踏ザサエさんと融合していますが、白にして白亜の能力は使えません。
シャドウを逃げたザボエラと誤認しています。

974 :醜き邪悪 ◆1ZVBRFqxEM:2009/05/12(火) 01:43:42 ID:gqWQ9TrU0
「キーッヒッヒヒ! バカ同士で争っておるわ!」
その様子を、見て笑うのはザボエラだった。
「ぐっ! ぬぅぅ、よくもワシの腕をぉぉ!」
笑った拍子に失った腕が痛み、ザボエラは怒りに燃える。

「まさかまだ動けたとは……即死してもおかしくない毒を調合してやったというのに」
ザボエラは、体内で無数の毒を配合し爪から出すことが出来る。
人間など楽に殺せる毒を調合したはずなのに、エドガーは反撃したのだ。
「人間だと思って舐めすぎたか……なんとか3人殺して傷を治さねば」
あと二人殺せば、とりあえずは傷を治せる。

「しばらくは身を隠すか……この鏡も使えぬようになるからな」
シャドウと小夜の様子を「映し出していた鏡」から映像が消える。
「遠見の鏡……さすがに便利じゃが回数制限があるのはいただけんのぅ」
マジックアイテム、遠見の鏡。
同エリア内の好きな箇所をしばらく映し出せる支給品。
セリスのことも、シャドウたちのことも、この支給品で調べたのだった。

ただし、制限回数は6時間に3回まで。
そしてこれが三回目。次の放送が終わるまでは使えない。
「あのシャドウとやらには、殺人鬼の汚名を被ってもらわねばな」
その間に、町を離れて隠れることにした。
橋近くの小屋までいけば、ゆっくり休めるだろう。
逃げることは容易い。
トベルーラだけではなく、支給品の靴も良い品だったのだ。
ダッシューズ。装着した者に圧倒的な足の速さを与える靴。
これを用いて、小夜の追跡からも逃れたのだ。

「この鏡さえ使えれば、あと二人殺すことなど容易いわ!」
次に鏡が使えるようになったとき、戦闘が終わった後を狙って行動する。
そうすれば、弱った相手を殺すことでカウントを稼げると踏んだのだ。

975 :醜き邪悪 ◆1ZVBRFqxEM:2009/05/12(火) 01:44:25 ID:gqWQ9TrU0
「だが、これ以上、このワシが傷つくなどあってはならん。
あのエドガーとやらで試したかったが、次はこれを使ってみるとするか」
残った指にはめた美しく輝く指輪。
鏡同様にマジックアイテムだという、アンドバリの指輪。

「死者に偽りの命を与える、か。それ自体は珍しいことでもないが……」
この指輪は、更に一味違う。
くさった死体などとは違い、この指輪で操った死体の戦闘能力は、生前と変わらないのだ。

「忌々しい勇者ダイを操れば竜の騎士の力が! ハドラーの奴を操れば、超魔生物の力が!
なんという素晴らしいアイテムじゃ、ワシの考案した超魔ゾンビに匹敵するわい!」
残念ながら、同時に使役できるのは一体までという制約がある。
最強の軍団を作ることはできないのを残念に思いながらもザボエラは笑う。

「まぁよい、弱い死体でも囮にはなる。それを餌に強い死体でも作ってくれるわ!
そうじゃなあ……裏切り者のワニなんぞがちょうどいいわい!」
下卑た笑い声を上げるザボエラ。
この場を有意義に闊歩する外道を止める者は、まだいない。

【E−�掘〇各�/一日目・深夜】
【ザボエラ@ダイの大冒険】
【状態】:腕切断
【装備】:アンドバリの指輪@ゼロの使い魔、ダッシューズ@FF6
【道具】:基本支給品一式*2、遠見の鏡(6時間使用不可)@ゼロの使い魔、不明支給品0〜2
【思考・状況】
基本:自分が傷つかないように殺害数を増やす。
1:町から離れ、小屋で休む。
2:まずは3人殺害で傷を治す。
3:死体を捜して手駒にする。

976 : ◆1ZVBRFqxEM:2009/05/12(火) 01:45:48 ID:gqWQ9TrU0
支給品

【風見幽香の傘@東方Project】
幻想郷最強クラスの妖怪、『四季のフラワーマスター』風見幽香の傘。
紫外線、雨、弾幕を防ぐ日傘。

【魔甲拳@ダイの大冒険】
マァムの装備である手甲。鎧化【アムド】の一言で装備した側の半身を覆う鎧となる。
鎧の魔槍や魔剣に比べ装甲は薄いが、魔法に対する防御力は変わらず、ベラゴン程度なら蹴り返せるほど。
本来、利き手と反対に装着することで踏み込むまでの防御を鉄壁の物とする。
利き手に装備するためのメタルフェストが防具肩に仕込まれている。

【仁王剣@式神の城】
金大正の使役する式神。正式には宝貝(パオペイ)。
普段は特製ギターケースの中に入っている。
固有の形を持たないため、通常の剣のように使うことも、巨大化させることも可能。
また、使役者の思うとおりに飛ばすこともでき、飛び道具、盾の役割も果たす。

【アンリマユの短剣】
文字通りアンリマユの使う武器。
左歯噛咬(タルウィ)、右歯噛咬(ザリチェ)の名を持つ二対の短剣。
どちらも奇形であり、それぞれ形が異なる。
左歯噛咬は相手の剣を絡めて止めるソードブレイカー。
右歯噛咬はその隙に攻撃するためのもの。
宝具ではないため、本編では左歯噛咬でエクスカリバーを止めるが、すぐに破壊されてしまった。

【パプニカのナイフ【太陽】【風】@ダイの大冒険】
パプニカ王家に伝わる短剣。
【太陽】【風】【海】の三本が存在し、本編にはダイが使用した【太陽】【風】が登場。
【太陽】はダイの竜闘気で消滅。【風】はレオナが最終的に使用した。
かなりの業物だが、上記の通り竜闘気には耐えられなかった。

【アンドバリの指輪@ゼロの使い魔】
ラグドリアン湖の水の精霊が守る秘宝。
水の精霊と同じ、水の力を凝縮した力を持っており、人間の精神を操り死体を操る。
ロワ制限により、生きた人間の洗脳は不可能だが、死体ならば一人まで操れる。
操った死体は術者の意のままに動き、戦闘力は生前と変わらず魔法さえ使える。
虚無の魔法、ディスペルによって解除されるため同様の魔法にも弱いかもしれない。

【遠見の鏡@ゼロの使い魔】
オールド・オスマンの持つマジックアイテム。
遠くの光景を見ることが出来る。声も聞くことが出来る。
制限により、範囲は同エリア内。6時間に3度の使用しか出来ない。

【ダッシューズ@FF6】
通常の二倍速で走れるようになる靴。
徒歩が走るのと同じ速度になり、更に走れば計四倍速となる。
ゲーム中ではパーティ内に効果があったが、ロワでは不明。

977 : ◆1ZVBRFqxEM:2009/05/12(火) 01:51:37 ID:gqWQ9TrU0
以上、投下終了です。

ザボエラさんから醜い匂いがプンプン(ry
何か問題あったらご指摘ください。

前の指摘箇所のニーギが世界の秩序をぶっ飛ばす、と言ったことですが
あれはあくまで言い回しで、ワールドオーダーとは関係ないつもりでした。
修正必要ならwiki掲載時にでも修正報告したいところです。

978 :テストしたらば名無しさん:2009/05/12(火) 02:32:15 ID:l8VHmEhw0
投下乙。GJ。
実に面白い状況だ。
しっかりそれぞれの知識で交渉するセリスとバゼットが面白い。
ザボエラ、なんだかんだ言ってもこういう戦場だと強いなw

アンドバリの指輪がちょっと気になった。
あれによる死体操りって、主人に忠実だけど擬似的な死者蘇生みたいな代物じゃなかったっけ。
死体操りの制限について『人形のように命令した事だけ行う』とか追加しないと不味くないかな。

979 : ◆1ZVBRFqxEM:2009/05/12(火) 03:29:10 ID:gqWQ9TrU0
>>978
そうですね。
洗脳ばかりを気にしていましたが死者蘇生に近いこっちも危険でした。

【アンドバリの指輪@ゼロの使い魔】
ラグドリアン湖の水の精霊が守る秘宝。
水の精霊と同じ、水の力を凝縮した力を持っており、人間の精神を操り、死体を操る。
ロワ制限により、生きた人間の洗脳は不可能だが、死体ならば操れる。
1.魔法にかかった死体は、意思がなく忠実(COMPの悪魔同様)
2.生前の能力は、基本的に使用可能。
3.同時に1体までしか使役できない。
4.操っていた死体は、一度術を解くと二度と操れなくなる。
5.術者から離れすぎるか、術者が死ぬと死体に戻る。
6.ディスペルの魔法で無効化される。似た魔法では不明。

上記のようなところでしょうか。

980 :テストしたらば名無しさん:2009/05/12(火) 08:39:31 ID:x7coKLCM0
投下乙 
エドガー死亡か。やはりザボエラはステルス的なスタンスに強いな。

ところでザボエラの参戦時期がないけど、
発言や態度的にハドラー超魔化〜牢に閉じ込められる辺り?

981 :テストしたらば名無しさん:2009/05/12(火) 09:36:11 ID:5SrtYJ7gO
記述がないなら次の書き手次第でいいだろ
絶対決めなきゃいけないもんでもないし

982 :テストしたらば名無しさん:2009/05/12(火) 11:09:59 ID:sFdGsQOEO
投下乙
ザボエラは一応強いんだよな
回りの成長についていけなかっただけで
それぞれがいい感じに混ざりあってこれからの活躍に期待
GJでした

983 :テストしたらば名無しさん:2009/05/12(火) 13:27:03 ID:Rpx5b8XgO
自分を改造せず、楽に、怪我せず、他人を使って強くなって相手をいたぶる!


これが目標だからな。
レベル上げとか端からしようとも思ってない。
楽に勝つための毒だろうし。

984 :テストしたらば名無しさん:2009/05/12(火) 16:47:38 ID:liUtKYx20
ttp://takukyon.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/free_uploader/src/up0222.gif

スカリエッティ博士だけ違う色もなんなので黄色組に含んでみる。
クー・フーリンは考えてみれば赤で良かった。一部キャラ除くとはいえマーダーには違いない。
登場率は90%。

今一番のホットスポットは欲望の町周辺南東エリア。
この周辺には個性豊かな六人ものマーダーが!
ステルス、姑息系、扇動専念、升、マーダーコンビと素晴らしい品揃えだ!
他のエリアはマーダー不足なのに。南東から殺戮が拡がるか。

985 :テストしたらば名無しさん:2009/05/12(火) 17:09:02 ID:oIJtAxFc0
第1放送までまだまだだが禁止エリアとかも考えたら捌けそうだな
マーダー同士でもつぶし合うとは限らないし
数少ない残りのキャラはマーダー向きじゃないからな

986 : ◆wGCO/mI0J6:2009/05/12(火) 22:27:32 ID:iZVRCSrU0
東風谷早苗@東方project、衛宮士郎@Fateシリーズ
予約します

987 :テストしたらば名無しさん:2009/05/13(水) 08:05:17 ID:EHj37jnQO
そろそろ次スレか。
次もここ?みんなのしたらば?

988 :テストしたらば名無しさん:2009/05/13(水) 19:21:37 ID:cS6QE5PQO
もうここ使う必要は無いんじゃないか?
確か様子見のためにここ使ってたはずだし

989 :テストしたらば名無しさん:2009/05/13(水) 20:01:30 ID:kt6sLV1s0
ここまで消費しちゃうと、問うかも予約もままならないだろうしな

990 :テストしたらば名無しさん:2009/05/13(水) 20:50:12 ID:eaAFZHR.0
2ちゃんの方にスレ立てるかそれともここに次スレ立てるか・・・・

991 :テストしたらば名無しさん:2009/05/13(水) 21:03:37 ID:EHj37jnQO
2ちゃんは最近規制が厳しくてな。
仮投下スレや感想スレが必要になるよ。
つまり専用のしたらばが必要になるわけで面倒である。

992 :テストしたらば名無しさん:2009/05/14(木) 22:50:15 ID:ACHfyYW20
俺でよかったら作ろうか?
ちなみに作って放置する気はない。
来年は忙しくなるだろうけど、長期不在するなら連絡入れるし、
広告除去やらの仕事はちゃんとやるよ。

993 :テストしたらば名無しさん:2009/05/14(木) 23:08:46 ID:KcSaeQBU0
是非とも。
立てるのは簡単だが長期管理しろと言われれば難しいので助かる

994 :テストしたらば名無しさん:2009/05/14(木) 23:51:31 ID:ACHfyYW20
作ったよー。
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/12714/

今年中はひとまず管理は安易だと思うけど、
来年以降どうなるかわからない。忙しくなる際は連絡するけど。

ところでここのwikiってあるかな?
あるならリンク貼っておきたいんだけど。

995 :テストしたらば名無しさん:2009/05/15(金) 01:18:31 ID:DiLB1PZs0
>>994
貴方がYHVHか。
作成乙であります。

現在wikiはないです。
そして今後の活動場所も不明です。
仮投下や避難所じゃなくて、したらばが本スレになるかもしれんです。

あるのは一部書き手のやる気くらいです。

996 :テストしたらば名無しさん:2009/05/15(金) 01:38:21 ID:zrY5BLm60
んーじゃあwikiも作っておこうか?
管理はともかく、ページ作成はほぼ丸投げになると思うけど。
だれかwikiがあるなら編集してやるぜ!って人がいるなら作るよ。

997 :テストしたらば名無しさん:2009/05/15(金) 21:04:56 ID:PjBPIi260
お願いします

998 : ◆wGCO/mI0J6:2009/05/15(金) 21:22:56 ID:1aLN3.sk0
延期って、ここでいいんでしょうか
明日の朝までには書きあげられると思います

999 :テストしたらば名無しさん:2009/05/15(金) 22:39:31 ID:sj4nd/5E0
さすがにテスト板に3スレ目立てるのもアレだし、
今後の事投下もろもろまず>>994で話した方がいいと思う。

1000 :テストしたらば名無しさん:2009/05/15(金) 22:40:42 ID:pQPTpjWg0
王大人「魔法安価ロワpart2スレ 終了確認」




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