起 男がネコと出会う。 承 荒んでいた男の心がネコと触れ合うことで次第に癒されていく 転 リストラされる男。妻の電話。焦る男。ネコの変質。凶暴化。 結 前のように荒れた男。居なくなったネコ。暗い夜道に光る瞳。 全体で5〜6分。間の取りようによっては7〜9分に伸びる可能性もある。10分以内には纏めたい。 ■起 男がネコと出会う。 ○あらすじ 男がのそのそと住宅街を歩く。 うつむいていた男がふと顔を上げると、目の前の電柱のそばにダンボールが置いてある。 男がダンボールを覗き込むとネコが。 男はしばらくネコと会話をする。 男はその場を去る。 男は住んでいるアパートに到着。 元気に遊ぶ娘。妻の後姿。 幸せだった頃の幻想を見て、男は落ち込む。 ○ポイント ・幾つかのカットのレイアウトはそれ以降のシーンで同ポで使いまわすのでレイアウトには特に気をつける。 ・物語の説明をする部分だが、余り説明深くならないように ■承 荒んでいた男の心がネコと触れ合うことで次第に癒されていく ○あらすじ 五日間くらいを、ネコと触れ合う→部屋の様子→ネコと触れ合う→…の繰り返し 部屋が少しづつきれいになっていく。 ○ポイント ・レイアウト的には起の部分の使いまわしで。 ・部屋の様子を描く時はレイアウトを毎回変える。 ■転 リストラされる男。妻の電話。焦る男。ネコの変質。凶暴化。 ○あらすじ 朝食をとる男。 テレビでは失踪事件のニュース。 場面変わって会社。 (ここで主人公が窓際族である事を強調するべきか?) 会社のデスクでパソコンに向かう男。 ポンと肩に置かれる手 びくりとする男。目を見開いて 上司がぼそぼそと何かを言う。 男なお目を見開いて、いよいよ発汗激しくなる。 男、早めに帰宅していてダイニングにて。 ただただテーブルを見つめて途方にくれる。 そこへ妻からの着信。 はっとする男 焦る男、いよいよ発汗激しくなる。 耐え切れなくなって男は表に出る。 逃げるように走る男。 ネコのところまでやってくる 男はネコを撫でようとする。 ネコ、男の指に噛み付く。 男は、ネコまでもが自分につらく当たる、と絶望する。 ○ポイント ・妻からの着信を何処まで描けるか(というか、ここが非常に描きたくて仕様が無い) ・ ■結 前のように荒れた男。居なくなったネコ。暗い夜道に光る瞳。 ○あらすじ ダイニングのテーブルで悩む男 再び散らかった部屋。求人誌。 男ふらりと外へ。 とぼとぼと歩く男 顔を上げると、そこには空のダンボールが。 ネコはどうやら拾われていったらしいと男は思う。 どこか安堵したような、そんな気持ちに表情が緩む男。 男がふと道の先に目をやると、かばんが落ちている。 そのかばんを広いしげしげと眺める男。 男の背後、電柱の上では男を狙う鋭い眼光が。 謎生物男に迫る・・・。 (これ以降は蛇足になりがちなので充分に吟味する) バスの中、会社員風の男性が新聞を広げる。 失踪事件の記事。男の顔写真 ○ポイント ・最後の部分をどう描くかが鍵。 ・明示的にするのか、それとも暗示的にするのか。