空の景色 ――この世界は、一体何の為にあるのだろう。 街の景色 街の中をあくびをしながら歩く少年 「ふわぁーー!」 少年の眠そうな表情。 「朝から眠そうだね? 寝てないの?」 後ろから声を掛けてきた少女。 「ん、昨日オールでカラオケだったしな」 眠そうな表情のまま答える少年。 目を細めて疑っていそうな表情の少女。 「へぇー、そうだったんだ。女の子もいたりしてー」 眠そうな表情のまま面倒臭そうな顔になる少年。頭をかく仕草をしながら。 「いたけど……別にお前にカンケーねぇじゃん」 突然なにかを思い出したかのような表情をする少女。 「あ、直也!」 少年=直也。直也は少女の方を振り向く。 「なんだよ?」 少女は直也の顔を見ながら。 「私、あなたとのんびり話してる場合じゃなかったんだ。大学から出されたレポート提出しなきゃ駄目だから先に行くね!」 直也も相変わらず眠そうな表情のまま少女を見て 「あーいけいけ」 少女は笑顔で 「うん。じゃあまた大学でねっ!」 少女が道をかけていく姿とそれを見送る直也。 直也が再び無言で歩く姿。背景には大学と近い位置に東京スカイツリー。 スカイツリーの先端と空の景色。そして轟音の音文字 音に気が付き、辺りをキョロキョロ探す直也。辺りの人も同時に辺りを見回す。 「なんの音だ?」 スカイツリーの方を見る直也。 スカイツリーの先端と空の景色。轟音と。 雲だけをアップで。轟音も。 同じアングルの雲で、雲の中から出てくる影。 見開き大ページにて。 雲の上からのアングルで目前に迫るスカイツリーと煙を上げている旅客機の上からのアングル。 遠目のアングルでスカイツリーと煙を上げている旅客機の背景。 旅客機がスカイツリーの中腹に衝突し、爆発炎上。 衝撃波の演出と吹き飛ばされる直也とその他の人々。 吹き飛ばされた拍子に肩を強く打つ直也。 痛みに耐えながら、肩を抑えながら立ち上がる直也。 「いてぇ……」 直也はスカイツリーの方を見る。 煙を上げているスカイツリー。唖然とする表情の直也。 直也の耳のアップと小さい不気味な音。 「今度はなんの音だよ」 スカイツリーを背景にスカイツリーの方からなる軋むような不気味な音。 驚く表情の直也。 「まさか……」 直也はスカイツリーを見上げる。 スカイツリーが少し傾く。 直也は肩を抑えながら、無言で走りだす。 スカイツリーの傾きは大きくなる。 傾きながら中腹で爆発。 崩れながら崩壊するスカイツリー。 スカイツリーが崩れて、煙と衝撃音の描写。爆風と吹き飛ばされる人々の描写。 スカイツリーの破片の下敷きになった人の描写。 怪我をした人の描写等。 怪我をした足の描写。アングルは上へその足は直也だった。 ゆっくり立ち上がり、足を引き釣りながらも、ゆっくり歩き出す直也。 辺りの状況を見渡しながら、携帯を取り出す。 119を押す仕草。電話を耳に当てる。 鳴らないコール音。携帯の画面を見る直也。圏外の表示。 困惑した表情の直也。 「……電波がない?」 携帯電話をポケットにしまいながら歩き出す描写。