「陛下にも困ったものだな...」

いや、陛下は陛下なりに皆のことを考えておいでのはずだ。


日頃から執務に追われる

ロザリアや私たちのことを思ってのお心遣いなのだろう。


しかし、プレゼントとは...

一体、何を用意すればよいのだ?


思い返してみると

お前に何かを贈ったという記憶があまりないな

・・・・・

だが

お前から私へ贈られた物は数多い...


私は!!?


女王候補生だったとはいえ

かりにも、うら若き女性からプレゼントを貰ってばかりだったのか!!

なんたることだ|||

守護聖の首座を勤める、このジュリアスとしたことが.....。


ならば、良い機会だ。

今までのことも含め、お前に最高のプレゼントを用意するとしよう。


先日、オスカーと庭園に出かけた時に良い物を見かけてな

アレならば・・・

きっとお前も気に入るだろう。


よし

では、出かけるとしよう


お前が

最高の聖夜をおくれるように...



「・・・・・。」

ついでに

あの者のところへも足をのばそう...。


いくら陛下の命とはいえ

素直に贈り物を用意しているはずもあるまい。


「まったくз 世話のかかるヤツだ。」





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