←前へ  次へ→    『月水御書』
(★300n)後
 
 0042 月水御書   文永元年四月一七日  四三歳
  伝へ承る御消息の状に云はく、法華経を日ごとに一品づつ、二十八日が間に一部を読みまいらせ候ひしが、当時は薬王品の一品を毎日の所作にし候。たゞもとの様に一品づつをよみまいらせ候べきやらんと云云。
  法華経は一日の所作に一部八巻二十八品、或は一巻、或は一品・一偈・一句・一字、或は題目ばかりを南無妙法蓮華経と只一遍となへ、或は又一期の間に只一となへ、或は又一期の間にたゞ一遍唱ふるを聞いて随喜し、
 
平成新編御書 ―300n―