- 1小説を書くんだ! 投稿者:ニコチン・ケイジ 投稿日:02月17日(土)06時41分41秒
- 暇なので小説書くぞ!
がんばろう、ニコチンケイジ!3日坊主はやめようぞ。
- 9投稿者:アリーナ(しまリス)の憂鬱。 投稿日:02月21日(水)01時27分50秒
- アリーナは森の奥深くを目指しました。
かすかな臭いと人間たちの足跡をたよりにして。
- 10投稿者:アリーナ(しまリス)の憂鬱。 投稿日:02月22日(木)15時37分15秒
- アリーナがたどり着いたのは大きな洞穴でした。
けれど、実際には人一人が通れるくらいの大きさで、とても大きいとは言えないの ですが アリーナにとってはとてつもなく大きな大きな洞穴です。 素早くちょこちょこと駆け寄って、アリーナはそばの大木の陰に隠れました。
人間たちが洞穴の周りを取り囲んでいます。 大口開けて笑っている男や、何か心配そうに穴の中をのぞいている若い女の人。 マイケルおばさんみたいに背中を丸めて、杖をついた老人もいました。 けれどあの宝の地図を持っていた、きつねの姿はそこにはありません。
しばらくジッと人間たちを見ていたアリーナでしたが、洞穴から片手に重たそうに 風呂敷を抱えた男が出てくるのを見ると、とたんにガックリと肩を落としました。 風呂敷を抱えた腕とは別の手に、しっかりと握られていたのは、あの日見たきつね の慣れ果てだったのです。 アリーナは赤く染まったきつねを恨めしそうに一瞥して、その場を去りました。
- 11投稿者:アリーナ(しまリス)の憂鬱。 投稿日:02月23日(金)23時30分02秒
- アリーナは残念で仕方ありませんでした。
深くため息をつきながらさっき必死に駆け抜けた道を、トボトボ歩いて帰ります。 小さな砂の粒を蹴っては、大きなため息。 そして血で赤く染まったあのきつねを思いだし、ぶるぶると頭を振りました。 アリーナは今、とても憂鬱でした。 それは当然です。 だって、宝を人間たちに横取りされたのですから。
「せっかくいい方法考えてたのになぁ。あいつらのせいでオジャンだよ」
ぐちぐち悪態をつくその姿に、ひとつも愛くるしいところはありませんでした。 アリーナはその外見とは裏腹に、とても腹黒いしまリスだったのです! きつねをうまく口車に乗せ、宝を独り占めしようと企む、外道きわまりない 最低なリスなのでした。
- 12投稿者:アリーナ(しまリス)の憂鬱。 投稿日:02月24日(土)23時21分15秒
- けれども悪態をついてばかりいても空しくなるだけです。
アリーナはこの2週間、頭の中で膨らませていた「宝」という幻想の数々を 風船がはじけるように飛ばすことにしました。 けれど、そんな簡単に飛ばす事ができたなら、アリーナも苦労しません。 手に入れるどころか触れることすらできなかった宝物に思いを馳せ、今までで一番 大きなため息をつくと、歩調をわずかに早めました。 帰って寝よう、それだけを思いました。
オレンジ色の太陽が、もうすぐ海に沈みます。
- 13投稿者:アリーナ(しまリス)の憂鬱。 投稿日:02月25日(日)23時15分05秒
- そんなこんなで、アリーナの長い一日が終わろうとしていました。
洞穴へ向かった時の二倍くらいの時間をかけて、我が家に帰ってきたアリーナは そのままねぐらにダイブして、ゆっくり瞼を閉じかけましたが、そこでふと何か忘れて いることに気がつきました。 ピンと張った髭をもぞもぞ動かして考えます。そしてピンと思い出しました。
「ドングリ!」 アリーナは勢いよく起きあがると、ドングリの元まで走ってゆきました。 ドングリのいっぱい詰まったかごを放り投げた場所まで来て、しかしアリーナは ハテナ?と首を傾げます。 カゴが見あたらないのです。 アリーナはきょろきょろ周りを見渡しましたが、影も形もありません。 ドングリが消えてしまっています。どうやら何者かに盗まれてしまったようでした。
アリーナにどっと疲れが押し寄せてきました。 ドングリを集めていたときの事と一緒に、昼間の出来事を思い出し、アリーナの目は 遠くをうつろに見つめます。 月だけが照らす暗闇の中にちいさな影がぽつんと一つ。 焦点の定まらないつぶらな瞳が揺れる中、アリーナの憂鬱はピークに達したのでした。
おしまい
- 14投稿者:ニコチン・ケイジ 投稿日:02月25日(日)23時20分34秒
- おわったー。毎日かくのは結構大変なんだな。
持続力と忍耐力ない俺にしてはがんばった。誉めてつかわそう。 だけど物語はちゃんと考えてからの方がよろしいな。 行き当たりばったりすぎた。でも楽しかった。
- 15投稿者:ニコチン・ケイジ 投稿日:02月25日(日)23時22分37秒
- 話かこうと思ってる人いたら、是非このスレ使ってねん。
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