1 neoタワークイーンはるか♪の姉なつみ♪ポケモン(Lv?エーフィ♀) はるか♪がこどものころ姉からもらった(金銀Ver) ある昔話 姉貴のイーブィがエーフィに進化した はるか♪「いいなあ。うちのイーブィ、ブラッキーに育ててよ」 なつみ♪「いいよ」 バイバイ♪イーブィ こんにちわ♪オオタチ なつみ♪はイーブィを鍛えあげた 戦闘に出し「ひんし」になったりもした イーブィはLvUPした だけどブラッキーに進化しなかった あのころなつみ♪もはるか♪なつき進化なんて知らなかった なつみ♪ははるか♪が泣くのでサクラ♪をあげた 今はるか♪が使うエーフィのNNはその名残である HGSSリメイクで思い出した昔話 2 neoタワークイーンはるか♪のポケモン(Lv71エーフィ♀) 「さくら♪」「ひめこ♪」の異名もある 技構成は「サイキネ」「めざパ(炎)」「瞑想」「朝のひざし」 はるか♪のブイズ ブイ♪(イーブィ)モモ♪(ブースター)ヒカリ♪(サンダース)ワィン♪(シャワーズ) サクラ♪(エーフィ)ツクヨミ(ブラッキー)さくや♪(リーフィア)ふぶき♪(グレイシア) neoタワークイーンはるか♪のポケモン(Lv50ルージュラ) 綺麗な金髪の後ろ美人 ショタ 得意な戦法は、めがね+「サイキネ」or「冷凍B」or「きあいだま」 「トリック」でもちもの交換と選択 「あくまのキッス」+「ゆめくい」コンボなど neoタワークイーンはるか♪のポケモン(Lv71リーフィア♀) 緑の巻き毛とつぶらな瞳がチャームポイント 見た目は幼く言動も幼いボクっ子 彼女狙いの者も多い まさこ♪(ルージュラ)※リーパ♪(スリーパー)など 「つるぎのまい」→「リーフブレード」や 特性「リーフガード」+「にほんばれ」などのコンボを使うがいまいち決め手をかく そんな自分に優しく接してくれるカヲル♪(ハッサム)が気にかかる でも彼は誰にでも優しいことは知っている… 上流の沢に[[ハチ♪]]と[[タマ]]が到着します 少し水がたまった池のようになったところです [[ハチ♪]] 「すまねえ。俺はもう大丈夫だ。少し遅れちまったかな?」 [[タマ]] 「ううん。ちょうどいいぐらいだよ」 [[ハチ♪]] 「ずいぶん羽音が聞こえるな。懐かしい巣を思い出すぜ」 [[〃>ハチ♪]] 「あれ?[[タマ]]どうしたんだ?……」 あれ?[[タマ]]の様子が…………… おめでとう![[タマ]]はアメモースに進化した [[タマ]] 「こんばんわ♪この姿では、はじめまして」 [[ハチ♪]] 「お前♀だったのか…」 [[タマ]] 「うふふ。ボク[[ハチ♪]]のこと好きだよ」 [[ハチ♪]] 「てやんでえ。何言いやがる!今日逢ったばっかしじゃねえか」 [[タマ]] 「うふふ。時間なんて関係ないよ」 [[タマ]] 「今宵はボクたちの種族の恋の祭典にようこそおいでくださいました」 [[〃>タマ]] 「それでは、音と!光と!水と!Summer Night Illusionを存分にお楽しみください」 [[〃>タマ]] 「シグナルビームーーーー!!!ハイドロポンプーーーーー!!!」 [[タマ]] 「うふふ。さあ踊りましょう!音と光と水の饗宴ですよ。うふふ。ふふふふ」 [[ハチ♪]] 「おいっ!おいっ!!……てやんでえ」 [[ハチ♪]]は[[タマ]]と踊ります 羽音と光と水しぶきの中で、何千、何万のアメモースのカップルと踊りつづけます [[ハチ♪]] 「ふう。疲れたぜ!あれっ?[[タマ]]はどこだ?」 [[タマ]] 「うふふ。ここにいるよ」 [[ハチ♪]] 「おお、そこか。あれっ?お前それ?」 [[タマ]] 「うふふ」 [[ハチ♪]] 「タマゴかよ!てやんでえ!最近の若いもんはよ」 [[タマ]] 「ふふふ」 [[ハチ♪]] 「しかし少し羽音も小さくなってきたような…アメモース減ってないか?…」 [[〃>ハチ♪]] 「えっ?どうした[[タマ]]!しっかりしろ!」 [[タマ]] 「ふふふ。そろそろ時間がきたようだね」 [[ハチ♪]] 「時間って何だよ!しっかりしろよ!おい!」 [[タマ]] 「ボクは役割を終えたんだよ…」 [[ハチ♪]] 「役割って何だよ!」 [[タマ]] 「うふふ。摂理だよ」 [[ハチ♪]] 「摂理って何だよ!わけのわかんねえこというなよ!この子どうすんだよ!」 [[タマ]] 「その子は一人でも大きくなれるよ…」 [[ハチ♪]] 「てやんでえ!しっかりしてくれよ…」 [[タマ]] 「ふふふ…ありがとう…楽しかったよ…」 [[ハチ♪]] 「こんなの短すぎじゃねえか……」 [[タマ]] 「……短すぎって?……」 [[ハチ♪]] 「俺は[[タマ]]ともっと一緒にいたいんだよ………」 [[タマ]] 「…それは……ボクも……同じ……………」 救助隊のメンバーが東に向かって飛んでいます [[チョキン♪]] 「[[お前>ヌケサク♪]]飛べるんだな」 [[ヌケサク♪>イガウエノ]] 「……………………………」 [[チョキン♪]] (…もっとも[[こいつ>ヌケサク♪]]はどうやって動いているのかという方が謎だ…) [[イ♪]] 「[[お前>ヤマメ♪]]ほんとに体重なんぼあるんだよ?」 [[ヤマメ♪]] 「まだそれ言うか?今度はチョキで目を突いてほしい?」 [[イ♪]] 「いえパーでほっぺたにしてください…」 [[イ♪]] (…[[こいつ>ヤマメ♪]]一人で[[女王様>蟲の女王]]のおにぎり食ったのにな…) [[イ♪]] 「ん?おい聞こえるか?」 [[チョキン♪]] 「ああ。この鳴声は助けを呼んでるな!」 [[イ♪]] 「行くぞ!」 デルビルがポチエナ数匹に囲まれています ポチエナは[[イ♪]]たちを見て逃げていきます サイダイジ ボスゴドラ でんじは アイアンヘッド ステルスロック@たべのこし KTナラ ムクホーク とんぼがえり ブレイブバード イガウエノ ヌケニン つるぎのまい かげうち にほんばれ@きあいのタスキ アマガサキ ヘルガー カウンター かえんほうしゃ ふいうち あくのはどう@きあいのタスキ  ヘカテー シャワーズ ねがいごと なみのり どくどく まもる@たべのこし ヨドヤバシ マンムー ストーンエッジ@きあいのタスキ スコルプ ハッサム バレットパンチ つばめがえし サムソン カイリキー ストーンエッジ KTトバ マニューラ つばめがえし れいとうパンチ つじぎり@きあいのタスキ アベノバシ ドクロッグ ちょうはつ どくづき ふいうち IKOMA アグノム サイコキネシス 10まんボルト S.スズカ ギャロップ つのドリル なかもず ヒードラン ギリンマ ストライク つるぎのまい ポリドリ ブーバーン かえんほうしゃ ポケコピー カバルドン ガブリアス ハッサム Когда люди умирают いのちおえるとき Дьявол в огне ближайшие ほのおのまじんきたりて Выполняя пожелает ねがいをかなえる 目覚めよ!栄光の勇者 目覚めて目前の竜を討ち果たせ [[???>むう♪]] 「起きてください![[勇者様>おイヒけ♪]]![[勇者様>おイヒけ♪]]!!」 [[???>おイヒけ♪]] 「ううん・・・。」 [[従者むう♪>むう♪]] 「コールドブレスがまた来ますよ!避けてください!!」 [[勇者オイヒケ♪>おイヒけ♪]] 「おお何だ?!今は戦闘中なのか?!!」 [[むう♪]] 「早く!!かわして!!」 [[おイヒけ♪]] 「えっ?じゃあ・・・みがわりぃ!!」 [[おイヒけ♪]]の身代わりが出現した。 敵[[ドラゴン>カイリュー]]の冷凍ビーム! Beeeeeeeeeeeeeeeem!!! 身代わりは消滅した。 [[むう♪]] 「ふう危なかったですね・・・。」 [[おイヒけ♪]] 「一体どうなってるんだ?」 [[むう♪]] 「まだ寝ぼけてるンですか?[[勇者様>おイヒけ♪]]の催眠術がモノマネで返されたンですよ!」 [[おイヒけ♪]] 「え!そうだったかな?」 [[むう♪]] 「ボクが青いビードロ持ってたからよかったものの・・・。」 [[おイヒけ♪]] 「あれ?[[ドラゴン>カイリュー]]の陰にいるのは・・・。」 [[むう♪]] 「そうです。あの[[ドラゴンテイマー>ムウマ]]は、ボクと同じ夢魔です。」 [[おイヒけ♪]] 「[[お前>むう♪]]と同じ種族か・・・。」 [[むう♪]] 「そうです。だから[[勇者様>おイヒけ♪]]は、あの[[ドラゴンテイマー>ムウマ]]を先に落としてください。」 [[おイヒけ♪]] 「俺にできるかな・・・。」 [[むう♪]] 「何言ってるンですか![[勇者様>おイヒけ♪]]は、この世で一番早く強力魔法を詠唱できる魔法剣士じゃないですか!」 [[おイヒけ♪]] 「そうだったな。で[[ドラゴン>カイリュー]]はどうするんだ?」 [[むう♪]] 「おそらく先に主を落とされると冷静さを失って突っ込んでくると思うンです。」 [[おイヒけ♪]] 「大丈夫か?」 [[むう♪]] 「大丈夫ですよ。ボクはあの[[ドラゴン>カイリュー]]より素早いですから。」 [[おイヒけ♪]] 「じゃあ頼むぞ。俺は[[ドラゴンテイマー>ムウマ]]を狙う。出でよ。陰の珠」 [[〃>おイヒけ♪]] 「くらえ!!シャドーボーーーール!!!!」 敵のムウマは倒れた。 [[ドラゴンテイマー>ムウマ]] 「・・・Пока・・・Спасибо・・・。」 [[ドラゴン>カイリュー]] 「Друзья!!!!!」 [[おイヒけ♪]] 「やっぱり、[[ドラゴンテイマー>ムウマ]]が我を忘れて突っ込んでくるぞ。」 [[むう♪]] 「ふふ。だからボクの方が素早いンだって。みちづれ!」 [[おイヒけ♪]] 「えっ?何だって?みちづれ?」 敵のカイリューは、ドラゴンダイブを放ってきた!! [[むう♪]]は倒れた。 [[むう♪]]は、敵のカイリューを道連れにした。 敵のカイリューは倒れた。 [[おイヒけ♪]] 「おい![[むう♪]]よぉ!!![[むう♪]]よぉぉ!!!![[むう♪]]よぉぉぉぉぉ!!!!!」 ちくしょう![[むう♪]]のやつ。 俺を置いて消え失せちまいやがって! どうなってやがる。 ここは一体どこなんだ?辺り一帯雪だらけじゃないか! なんだよ!少し雪が降ってきやがった。 冷えやがるぜ。 たしかウオッカの小瓶を持ってたな。 チャポン。 ち!少ししか残ってねえ! まあ無いよりましか・・・。 グビ!グビ! ふうー。少し頭がすっきりしたぞ。 落ち着いて考えてみるか・・・。 俺の格好・・・。どうやら中世以前の魔法剣士ってザマだな・・・。 少し思い出してきた・・・。 記憶を整理してみよう・・・。 俺は、おばけのリーダーのはずだった・・・。 でも今は違う。今の俺、どうみても人間だ・・・。 これは、おそらく俺が生きていたころに戻ったんだ。 俺は、やっぱり生前は栄光の勇者だったのか・・・。 [[むう♪]]も俺のこと勇者様って呼んでたしな・・・。 でも、なんで、俺は、こんなところいるんだ? もう少し思い出してみるぞ・・・。 そうだ・・・。 この雪山に来る前、俺と[[むう♪]]は、ある小さな国にいた。 小さな国って言っても、ちゃんと城があって、城主もいた。 そういえば、そこの王さん、少々狂っちまってたな。 思い出してきたぞ・・・。 【小さな国の城の国王の謁見の間】 [[狂王>ゴースト・マスター]] 「クスクス・・・。栄光の勇者よ。我が望み叶うならば、そなたの望み、いかなるものでも叶えようぞ。クスクス・・・。」 [[おイヒけ♪]] (・・・この王さん、狂っちまってるな。しかし、こいつは・・・) [[王女まりさ♪>まりさ♪]] 「ごめんなさい。勇者様。継母(はは)は、少し正気を失っているのです。」 [[おイヒけ♪]] (・・・確かにな。この王さんは、男の格好をしているが、どう見ても女だな・・・) [[むう♪]] 「この国の王様は、女王様では、いけないのですか?」 [[まりさ♪]] 「我が国の習慣では、女帝を認めないのです。それも形式だけですけどね。」 [[むう♪]] 「形式だけって、どういうことですか?」 [[まりさ♪]] 「王は、男の格好をしておればよいのです。」 [[むう♪]] 「格好だけですか・・・。」 [[まりさ♪]] 「はい。ただ、王となれば、妻となり、子をなすことは許されないのですけど・・・。」 [[おイヒけ♪]] (・・・ふ〜ん・・・) [[まりさ♪]] 「でも、女の王でも妃を娶ることはできるンですよ。可笑しいでしょう。クスクス・・・。」 [[おイヒけ♪]] 「で、王さんは、俺に何を望んでるんだい?」 [[まりさ♪]] 「わたくしが、説明しましょう。少し長くなりますが許してくださいね。」 [[まりさ♪]] 「この国は、以前は気候が穏やかで、穣り豊かな国でした。しかし、近頃は冬が長くなってしまい、夏になっても気温があまり上がらないため、ここ数年の穀物の収穫もままならないのです。」 [[おイヒけ♪]] 「それが俺とどう関係があるんだい?」 [[まりさ♪]] 「まあ続きを聞いてください。この国の北側には、この国と北の大国とを隔てる険しい山脈があります。民の噂によると、その山に魔物が住み着いたのではないかと言われています。」 [[むう♪]] 「その魔物とは?」 [[まりさ♪]] 「氷の魔女を見たという者がいるのです。冬が長くなったのは、その魔女が原因ではないかと。そこで、勇者様に真実を確かめていただきたいのです。」 [[おイヒけ♪]] 「結論を言えば、その氷の魔女を退治すればいいんだろ?」 [[まりさ♪]] 「まあ、簡単に言えば・・・。」 [[おイヒけ♪]] 「で、褒美は何をもらえるんだい?」 [[まりさ♪]] 「勇者様の望まれるものでしたら、いかなるものでも。」 [[おイヒけ♪]] 「この国が欲しいと言ったら?」 [[まりさ♪]] 「え?・・・そのときは、わたくしが勇者様の妃となりましょう。そうすれば、勇者様は、この国と王となれます。」(ポッ) [[おイヒけ♪]] 「ふ。」(・・・このお姫さん、見かけは悪くないが、この国はいらねえ。こんな小国、そのうちどっかの大国に飲み込まれちまうぜ。いただくものだけいただいたら、さらばだな・・・) [[むう♪]] 「でも、王女様が、この国を承継なされるのではないのですか?」 [[まりさ♪]] 「わたくしが王となれば、妃を娶ることしかできなくなります。勇者様が王の妃でもよいのでしたら、わたくしは、それでも構いませんが。クスクス・・・。」 [[おイヒけ♪]] 「ちぇっ!」(・・・この国は、王も王女もみんな狂ってやがる。・・・) [[ハート>はるか♪]] 「チ〜コ〜♪」 [[チコ♪]](チコリータ) 「あ![[マスター>はるか♪]]お久しぶりです。」 [[ハート>はるか♪]] 「ほんと久しぶりね♪」 [[チコ♪]] 「何年ぶりでしょうね?」 [[ハート>はるか♪]] 「360年ぶりかしらね?」 [[チコ♪]] 「・・・そんなに経ってないと思います・・・。」 [[ハート>はるか♪]] 「やっとHGSS来たね〜♪」 [[チコ♪]] 「来ましたね〜♪お待ちどうさま!」 [[ハート>はるか♪]] 「うち、HGSS両方予約しとったんよ。」 [[チコ♪]] 「お!両方ですか?さすが[[マスター>はるか♪]]太っ腹!!」 [[ハート>はるか♪]] 「それがね。実は姪っ子が8月末がお誕生日だったんです。」 [[チコ♪]] 「あ?そうだったんですか?ヒューヒューお誕生日おめでとうございます!」 [[ハート>はるか♪]] 「それで姪っ子にHGの予約券をプレゼントしたの。」 [[チコ♪]] 「それは喜んでもらえたでしょうね。」 [[ハート>はるか♪]] 「それがね。あまり嬉しそうじゃなかった・・・。」 [[チコ♪]] 「えーーー?どうしてですか?」 [[ハート>はるか♪]] 「ポケモンHGをポケモンハードゲイって読んだみたい。」 [[チコ♪]] 「フォーーーーーー!!!って、[[マスター>はるか♪]]それ古いです!!」 [[ハート>はるか♪]] 「フォーーーーーーーー!!!」 [[チコ♪]] 「今の子はHGなんて知らないですよ。」 [[ハート>はるか♪]] 「そうなん?」 [[チコ♪]] 「もう![[マスター>はるか♪]]年がばれm!むぎゅうぅ・・・!!」 [[ハート>はるか♪]] 「あら?今このお口は何をおっしゃろうとしたのかしら?」(グリグリ) [[チコ♪]] 「むぎゅうぅむぎゅうぅぅ!!!」 [[ハート>はるか♪]] 「あれれえ?[[チコ♪]]ちゃんの潤んだ瞳に☆が写ってるよ!とってもキュートだね。」 [[チコ♪]] ゲフゲフグフ「・・・私が悪うございました・・・。」 [[ハート>はるか♪]] 「でも、懐かしいね。ふたりでジョウト冒険したね・・・。」 [[チコ♪]] 「しましたね〜♪」 [[ハート>はるか♪]] 「虫とり大会で、でっかい[[ストライク]]捕まえたの覚えてる?」 [[チコ♪]] 「覚えてますよ〜♪」 [[ハート>はるか♪]] 「忘れられないのが、アカネミルタンクのまるころ!」 [[チコ♪]] 「あれって、私、止めることできませんでしたね。」 [[ハート>はるか♪]] 「あと、ミカンさんのハガネールのアイアンテール!」 [[チコ♪]] 「あれも、私、止められませんでしたね。」 [[ハート>はるか♪]] 「あんたダメダメじゃん・・・。御三家のお荷物候補?」 [[チコ♪]] 「いや〜♪大したことないですよ〜♪」 [[ハート>はるか♪]] 「ほめてないって!!」 [[チコ♪]] 「でも、ほんとあれって私のトラウマになりましたね。」 [[ハート>はるか♪]] 「うちのトラウマと言えば・・・。」 [[ライバル>なつみ♪]] 「はるるぅ〜♪」 [[ハート>はるか♪]] 「うっ!お姉ちゃん・・・。」 [[ライバル>なつみ♪]] 「はる〜♪久しぶりにバトルしよっか?」 [[ハート>はるか♪]] 「いやあぁぁ!![[なっちゃん>なつみ♪]]の[[ピカ]]強すぎるよ・・・。[[カビゴン]]のいびき、やだよ・・・。」 [[ライバル>なつみ♪]]  「じゃあ、交換しよっか?」 [[ハート>はるか♪]] 「やだよ。うちの[[ストライク]]返してよ。[[ルギア]]返してよ・・・。」 [[チコ♪]] (・・・この人が[[マスター>はるか♪]]にトラウマを植え付けた伝説のトレーナー・・・) [[ハート>はるか♪]] 「うぅぅ。やだよ。ポケモン怖いよ・・・。」 [[チコ♪]] (・・・[[マスター>はるか♪]]涙目・・・) [[チコ♪]] 「大丈夫ですよ。思い出してください。[[マスター>はるか♪]]は、私たちポケモンと一緒に泣き虫、克服したでしょ。」 [[ハート>はるか♪]] 「うぅぅ。そういえば・・・。そうだった。あんたたちと遊んでるとき、ぜんぜん泣かなかった。」 [[チコ♪]] 「そうでしょ?私も[[マスター>はるか♪]]との冒険楽しかったですよ。」 [[ハート>はるか♪]] 「そうだね。うちも楽しかった♪」 [[チコ♪]] 「それじゃあ、新しい冒険はじめましょうよ。新しい仲間も待ってますよ!」 [[ハート>はるか♪]] 「うん。ありがとう。[[チコ♪]]!冒険はじめよ♪」 [[はるか♪]] 「それでは、さあ皆さん!冒険のはじまりですよ〜♪バトルタワーでお会いしましょう。」 (2009.9.11) [[むう♪]] 「[[ゆき>ゆきこ♪]]ちゃん。ボクは君を助けることはできない。だから、君が救われるまでそばにいるよ。ボクが選んだことだから・・・。」 [[???>カイ♪]] 「[[むう♪]]よ。」 [[むう♪]] 「あ。[[カイ♪]]。」 [[カイ♪]](カイリュー) 「[[お前>むう♪]]が、[[その子>ゆきこ♪]]を助け出すことはできないぞ。」 [[むう♪]] 「うん。わかってる。」 [[カイ♪]] 「だとすれば、なぜ[[お前>むう♪]]は、[[その子>ゆきこ♪]]のそばを離れない?」 [[むう♪]] 「それは、ボクが選んだことだから。だから、ボクは、[[ゆき>ゆきこ♪]]ちゃんが救われるまでそばにいる。」 [[カイ♪]] 「それが俺にはわからない。[[お前>むう♪]]が、ここに居続けることは、[[その子>ゆきこ♪]]を救うことができる者と戦うこととなるのではないのか?」 [[むう♪]] 「そうだけど・・・。でも違う。」 [[カイ♪]] 「それは、どういいうことなのだ?」  [[むう♪]] 「ボクと戦って、ボクを倒せない者は、[[ゆき>ゆきこ♪]]ちゃんを救うことはできないんだよ。」 [[カイ♪]] 「ふむ。つまり、[[お前>むう♪]]は、[[その子>ゆきこ♪]]を敵から守っているということなのか?」 [[むう♪]] 「そうかも知れないけど、多分違う。」 [[カイ♪]] 「そうなのか。俺が理解できる理ではなさそうだ。」 [[むう♪]] 「[[カイ♪]]は、どうしてボクたちのそばにいるの?」 [[カイ♪]] 「俺は、[[お前>むう♪]]に興味がある。」 [[むう♪]] 「それだけの理由なの?」 [[カイ♪]] 「ふむ。確かにそれだけの理由で俺がここに留まる理由はない。」 [[むう♪]] 「それじゃあ、他にどんな理由でここにいるの?」 [[カイ♪]] 「それがわからない。」 [[むう♪]] 「クス。[[カイ♪]]って変なドラゴンだね。」 [[カイ♪]] 「ふむ。」 [[むう♪]] 「でも、ありがとう。[[カイ♪]]。」 [[カイ♪]] 「ありがとう?なぜ礼を言うのだ?」 [[むう♪]] 「君がいてくれたお陰でボクはさみしくなかったよ。」 [[カイ♪]] 「俺は何もしていない。ただ[[お前>むう♪]]に興味があるだけだ。」 [[むう♪]] 「そうだね。ボクたちが勝手に[[カイ♪]]の住みかにやってきて、呪縛されているだけだったよね。」 [[カイ♪]] 「ふむ。」 [[むう♪]] 「ふむ。」 [[カイ♪]] 「?」 [[むう♪]] 「物真似だよ。[[カイ♪]]って『ふむ。』って言うの癖だよね。」 [[カイ♪]] 「ふむ。」 [[むう♪]] 「ほらまた言ったよ。クスクス。」 [[カイ♪]] 「それは、可笑しいことなのか?」 [[むう♪]] 「可笑しいよ。クスクス。・・・ごめん。笑って。」 [[カイ♪]] 「ふむ。」 [[むう♪]] 「ありがとう・・・。[[カイ♪]]。ボクのこと分かってくれるのは君だけだよ・・・。」 [[カイ♪]] 「ふむ。」 [[むう♪]] 「ボク眠くなってきたな・・・。少し寝かせて・・・。」 [[カイ♪]] 「いやダメなようだ。[[むう♪]]よ。起きよ。敵が来た。」 [[むう♪]] 「ほんの短い時間も寝させてもらえないんだね。これも[[氷の女王]]の呪縛なのかな。」 [[カイ♪]] 「敵は、魔法剣士と[[お前>むう♪]]と同じ夢魔だ。」 [[むう♪]] 「あの魔法剣士。ボクには見える。あれだけの業を負った者。『救う者』かもしれない。」 [[カイ♪]] 「戦うのか?」 [[むう♪]] 「もちろんだよ。」 [[カイ♪]] 「来る。素早いぞ。あの者。」 [[むう♪]] 「まずは、催眠術にかけるつもりだね。ボク夢魔なのに。眠らせてくれるのかな?」 敵の魔法剣士は、催眠術を使った。 敵の魔法剣士の催眠術は外れた。 [[カイ♪]] 「ふむ。取り敢えずは外れたな。」 [[むう♪]] 「眠りたかったのにな・・・。じゃあ、それ、お返しするね。物真似。」 [[むう♪]]は、敵の魔法剣士の催眠術をものまねした。 敵の魔法剣士に当った。 敵の魔法剣士は、ぐうぐう眠っている。 [[カイ♪]] 「ふむ。当ったな。」 [[むう♪]] 「いいなあ。ボクも眠りたかったよ。」 [[カイ♪]] 「む?何だ敵の夢魔が持っている道具は?」 敵の夢魔は、青いビードロを使った。 敵の魔法剣士は目を覚ました。 [[むう♪]] 「やるね。さすがは眠りを操り、弄ぶ夢魔だね。」 [[カイ♪]] 「俺は、どうすればよいか?」 [[むう♪]] 「そうだね。得意のコールドブレスでも見舞ってあげれば?」 [[カイ♪]] 「わかった。」 [[カイ♪]]は、冷凍ビームを使った。 敵の魔法剣士の身代わり。 敵の魔法剣士の身代わりは破壊された。 [[むう♪]] 「何かインチキ臭いけど、まあいっか。」 [[カイ♪]] 「次の攻撃が来るぞ。」 [[むう♪]] 「あれは?シャドーボール?」 [[カイ♪]] 「[[お前>むう♪]]が狙われているぞ。避けよ。」 [[むう♪]] 「いや、無理だね。ボクにアレは受けきれないよ。」 [[カイ♪]] 「おい!」 [[むう♪]] 「この敵に容赦のない攻撃、ひょっとすると、あの魔法剣士は、本当に『救う者』かもしれない。」 [[カイ♪]] 「おい!」 [[むう♪]] 「ボクは、やっと消え去ることができるよ。[[カイ♪]]は、逃げて。」 敵の魔法剣士のシャドーボールが、[[むう♪]]に当った。 [[むう♪]] 「[[カイ♪]]。さようなら。・・・今までありがとう・・・。」 [[むう♪]]は、雲散霧消するが如く消え去った。 [[カイ♪]] 「貴様らーーー!!我が友をよくもーーーー!!!!」 [[カイ♪]]は、敵に向かって突っ込んでいく。 敵の夢魔の道連れ。 [[カイ♪]]は、敵の夢魔にドラゴンダイブを見舞った。 敵の夢魔は、倒れた。 敵の夢魔は、[[カイ♪]]を道連れにした。 敵の魔法剣士が残った。 敵のパーティーが勝った。 Eloim Essaim frugativi et appelavi エロイムエッサイム 我は求め訴えたり 何も出てこないじゃないか? これで呪文あってるんだよな・・・。 もう1回召還の魔導書を読み直してみよう。 まず、召還のときは、サバトの日の夜。 その中で、最も召喚が容易なときが、前日から万聖節に変わる夜。 日にちと時間に間違いはない。これは大丈夫だ。 今夜は、その夜だ。多くの小悪魔たちが狂宴に釣られて人間界を徘徊する夜だ。 俺みたいな魔力のない者でも簡単に悪魔が呼び出せるって寸法だ。 次は魔法陣。この図形、ソロモンの六芒星って言うんだよな。 これは、魔導書に書いてあるとおり床に書いたんだから、合ってると思うんだが・・・。 召喚アイテムは、まずソロモンの鍵。これがよくわからんのだがな。 神を信仰しない異国のカネで鍵の代用ができるらしいが、このコインでよかったのかな? 生け贄は、処女や一度も卵を産んだことのない黒い雌鳥など。 用意できなければ、その血や黒い羽根など生け贄の体の一部で代用できる。 てわけで、[[飲み屋の姉ちゃん>まりさ♪]]にもらった陰毛で代用したんだが、これが[[眉>マユ]]唾だったかな? あと、オリジナルアイテムとして、聖書、十字架、聖水なんかも用意したんだが・・・。 [[???>むう♪]] 「[[おっちゃン>むう♪]]、無茶苦茶な召喚術だね。」 [[おイヒけ♪]] 「うお![[お前>むう♪]]は、誰だ!?」 [[むう♪]] 「自分で呼び出しといてご挨拶だね。ボクは夢魔の[[むう♪]]。」 [[おイヒけ♪]] 「そうか。召喚に成功してたんだな。しかし、えらい小物だな・・・。」 [[むう♪]] 「ふン。いらないお世話だよ。で、用事は何?」 [[おイヒけ♪]] 「その前に自己紹介だ。俺はジャック・オイヒケってんだ。よろしくな。」 [[むう♪]] 「召喚者の名前になんか興味ないよ。で、ボクに何を望むわけ?」 [[おイヒけ♪]] 「契約だ。」 [[むう♪]] 「契約って・・・。意味わかってるの?」 [[おイヒけ♪]] 「まずは不老不死にしてくれ。」 [[むう♪]] 「それはできないよ。」 [[おイヒけ♪]] 「何だシケてやがんな。」 [[むう♪]] 「ボクにはそこまでの魔力がないし、最高位の悪魔だってその契約はできない。」 [[おイヒけ♪]] 「何でだよ。」 [[むう♪]] 「たとえ魂の契約を結んでも、契約の内容と齟齬するからだよ。」 [[おイヒけ♪]] 「何だ?その魂の契約ってのは?」 [[むう♪]] 「知らないの?最高級の契約だよ。悪魔は持てる最大限の魔力を使って、召喚者の望みを叶える代わりに、召喚者は最大限の代償を悪魔に支払う。」 [[おイヒけ♪]] 「じゃあ、その魂のコースで頼むぜ。」 [[むう♪]] 「ぜんぜんわかってないみたいだね。今から詳しく説明してやるよ。契約前の重要事項説明は、悪魔側の義務だからね。」 [[〃>むう♪]] 「まず、召喚者は、自らの望みを悪魔に託して、その願いを叶えられる代わりに何らかの代償を悪魔に支払う。これが契約だけど、ここまではわかるよね。」 [[おイヒけ♪]] 「ああ。」 [[むう♪]] 「悪魔側にだって、位によって使える魔力の限界があるし、ちんけな代償じゃ使った魔力の割に合わない。それで、受け取る最大の報酬が召喚者の魂なんだよ。悪魔に魂を売るって言葉聞いたことあるでしょ?」 [[おイヒけ♪]] 「殺すってことなのか?」 [[むう♪]] 「殺す?きゃはは。何でそんなことしなきゃならないの?人間なんか殺してもボクらに何もメリットないよ。悪戯で殺しちゃうことはあるかもしれないけど。」 [[おイヒけ♪]] 「じゃあ魂をお前たち悪魔に渡すって、どういうことなんだ?」 [[むう♪]] 「人間が死んだ後、その魂を悪魔が好きに使っていいってことだよ。」 [[おイヒけ♪]] 「もうひとつ飲み込めないぞ。」 [[むう♪]] 「[[おっちゃン>おイヒけ♪]]の脳味噌って、海綿体で出来てるんじゃない。」 [[おイヒけ♪]] 「てやんでえ!バカでも分かるように説明しろ!」 [[むう♪]] 「あのね。人間が死んだら、肉体は朽ち果てるけど、魂はどうなると思う。」 [[おイヒけ♪]] 「消えちまうんだろな。」 [[むう♪]] 「そのとおり。人間は、昇天とか成仏とかって言うみたいだけど、人間が死ぬと殆どの魂は消え失せちゃうんだよ。」 [[おイヒけ♪]] 「殆どの魂って?」 [[むう♪]] 「中には消え失せない魂もある。理由は色々あるみたいだけど、まだ消えたくないって意思が強く働いて、また、人間として、また生まれなおす魂もある。」 [[おイヒけ♪]] 「ほう。」 [[むう♪]] 「人ではない者に生まれ変わる魂もある。」 [[おイヒけ♪]] 「人ではない者?」 [[むう♪]] 「おばけだよ。」 [[おイヒけ♪]] 「幽霊か?」 [[むう♪]] 「幽霊だけじゃない。ボクたちのような魔族や、妖怪とか妖魔、もののけ、いろんな呼び方があるみたいだけど。要するに人ではない者だよ。」 [[おイヒけ♪]] 「で、悪魔は、もらった魂をどう使うんだい?」 [[むう♪]] 「それこそ自由なんだけど、一番オーソドックスな使い方は、同じ魔族に転生させることかな。」 [[おイヒけ♪]] 「仲魔が増えるといいことがあるのか?」 [[むう♪]] 「仲魔を増やした悪魔は、自分の魔力と階級が上がるンだよ。」 [[おイヒけ♪]] 「階級が上がるって?」 [[むう♪]] 「悪魔の社会は、ほんとに階級による差別が厳しいんだ。最下層の悪魔が増えるっていうことは相対的に自分の位が上がるんだよ。」 [[おイヒけ♪]] 「それで、魂1個でどれくらい階級は上がるんだ?」 [[むう♪]] 「数じゃない。その魂の重さ次第だよ。」 [[おイヒけ♪]] 「魂の重さ?善人ほど魂が重いってことか。俺のは軽そうだな。脳味噌海綿体だしよ。」 [[むう♪]] 「人間界の善悪の価値なんか魔界で通用しないよ。地獄の入口に秤があるんだよ。そこで重さを量るンだよ。」 [[おイヒけ♪]] 「ふ〜ん。何となくわかったぜ。それで死なない不老不死の望みはダメなんだな。」 [[むう♪]] 「飲み込めた?魂が貰えない内容の契約ってありえないよね。」 [[おイヒけ♪]] 「じゃあ、悪魔が契約者を殺してしまえばてっとり早いんじゃないか?」 [[むう♪]] 「契約に違反して、契約者を殺してしまうと、それは、悪魔にとって大罪になるんだよ。罰として地獄の責め苦よりつらい業を負わされる。」 [[おイヒけ♪]] 「おお。そうなのか。」 [[むう♪]] 「ふふ。ボクは優しい悪魔だから、誤解がないよう先に言っておいて上げるね。何もボクたち悪魔が契約者の命を守ってやるってわけじゃないよ。」 [[おイヒけ♪]] 「どういうことだ?」 [[むう♪]] 「召喚者の望みが、自らの命を縮めるようなものもあるんだよ。そんなとき、ボクらは、喜んで望みを叶えてあげるンだけどね。クスクス・・・。」 [[おイヒけ♪]] 「例えば、どんなものがあるんだ?」 [[むう♪]] 「例えばね。巨億の富を望んだ王様がいた。その王様の望みは叶ったけど、すぐに民に八つ裂きにされて殺された。あと、酒池肉林を望んだ者は、その夜のうちに精魂尽き果てて死んじゃったよ。」 [[おイヒけ♪]] 「そうなのか・・・。ここは慎重に行くべきだな。」 [[むう♪]] 「じゃあ、そろそろ望みを聞かせてもらおうかな。クスクス・・・。」 [[おイヒけ♪]] 「さっきも言ったが、魂のコースでお願いするぜ。」 [[むう♪]] 「え!?いいの?魂の契約で!」 [[おイヒけ♪]] 「ああ。その代わり最高に尽くしてもらうぜ。」 [[むう♪]] 「実はボク、魂の契約結ぶの初めてなンだよ。初めてのご成約記念で最高のサービスをさせてもらうよ。ボクにできることなら、何でも望みを叶えてあげる。」 [[おイヒけ♪]] 「よろしく頼むぜ。」 [[むう♪]] 「最初に言っとくけど、契約で叶えられる願いごとはひとつだけだよ。それと、ボクは魔力がそンなに強くないから、望んだ結果の程度が思いどおりじゃなくても文句はなしだよ。ボクとしては一生懸命やった結果だからね。」 [[おイヒけ♪]] 「望みが叶わなかったらどうなるんだ?」 [[むう♪]] 「ボクにできないことは最初に言うから大丈夫だよ。それは契約したことにならない。それと悪魔は契約に拘束されるから、契約に基づく望みは必ず叶えるよ。でも、さっきも言ったけど、叶った結果が契約者の望んだ結果かどうかは主観の問題だからね。」 [[おイヒけ♪]] 「そんなに難しいことは望まないさ。」 [[むう♪]] 「じゃあ契約を結ぶよ。[[おっちゃン>おイヒけ♪]]の望み何?」 [[おイヒけ♪]] 「[[お前>むう♪]]、家来になれ。」 [[むう♪]] 「え?ええぇぇーーー!」 [[おイヒけ♪]] 「[[お前>むう♪]]にでもできる簡単なことだよな。これで契約成立だ。」 [[むう♪]] 「ええぇぇーーー!でも[[おっちゃン>おイヒけ♪]]・・・。」 [[おイヒけ♪]] 「口答えをするな。それと、おっちゃンではなく勇者様と呼べ。これは願いではない。命令だ。」 [[むう♪]] 「・・・・はい。[[勇者様>おイヒけ♪]]・・・・。」 [[おイヒけ♪]] 「お?素直に言うことを聞いたな。もし、言うこと聞かなかったらお仕置き用に破魔の鞭やら聖水とやらを準備しておいたのにな・・・。」 [[むう♪]] 「ご容赦ください。ご主人様・・・。」 [[おイヒけ♪]] 「じゃあ次の命令だ。俺は栄光の勇者になりたいんだ。栄光の勇者にしてくれ。」 [[むう♪]] 「命令が抽象的すぎます。もっと具体的に言ってください。」 [[おイヒけ♪]] 「じゃあ世界の人間が俺のことを栄光の勇者と呼ぶようにしてくれ。」 [[むう♪]] 「勝手に名乗ればいいことです。[[勇者様>おイヒけ♪]]が自分をことを栄光の勇者だと名乗れば、他人は、[[勇者様>おイヒけ♪]]のことを栄光の勇者と呼びます。」 [[おイヒけ♪]] 「なんだそれは・・・。じゃあ次は、魔力を与えてくれ。栄光の勇者は魔法剣士が似合いそうだな。」 [[むう♪]] 「はい、どうぞ。特攻努力値252ポイントup」 [[おイヒけ♪]] 「おお!これは!何か魔法の能力が上がった感じだぞ!いいぞ。じゃあ次は、どんな敵よりも素早く動くことができる行動力をくれ!」 [[むう♪]] 「はい、どうぞ。素早さ努力値252ポイントup」 [[おイヒけ♪]] 「ははは。体が軽いぜ。これはいい。次は攻撃力だ。魔法剣士だけに剣術も必要だ。」 [[むう♪]] 「はい、どうぞ。攻撃努力値6ポイントup」 [[おイヒけ♪]] 「おい?ぜんぜん力が上がった気がしないぞ・・・。」 [[むう♪]] 「それが限界なんです。もともと努力によって得られる経験値を魔法で努力することなく習得させただけですから。」 [[おイヒけ♪]] 「これが俺の能力の限界なのか?」 [[むう♪]] 「そうです。」 [[おイヒけ♪]] 「魔法でできることに限界があるって実感できたぜ・・・。」 [[むう♪]] 「未来は、薬や機械で努力することなく努力値が貰えるみたいですよ。」 [[おイヒけ♪]] 「仕方ないな。じゃせめて格好だけでも魔法剣士らしくしたいな。魔法剣士の装備を出してくれ。」 [[むう♪]] 「お金をください。」 [[おイヒけ♪]] 「カネをとるのかよ?!」 [[むう♪]] 「いえ。材料を買ってくるンです。」 [[おイヒけ♪]] 「作るんか?!」 [[むう♪]] 「そうです。」 [[おイヒけ♪]] 「カネなんかねえよ。」 [[むう♪]] 「そうなんですか。じゃあタダで手に入るものでも調達してきますかね・・・。」 [[おイヒけ♪]] 「何を集めてくる気だ?」 [[むう♪]] 「木の棒とか、石とか・・・。」 [[おイヒけ♪]] 「・・・・・・・ちょっと待っとけ・・・・。そら!これ持ってけ。」 [[むう♪]] 「あ!お金。あるじゃないですか。」 [[おイヒけ♪]] 「なけなしの酒代だぞ・・・。[[お前>むう♪]]、カネくらい魔法で出せないのか?」 [[むう♪]] 「そんなことできたら大金持ちですよ。」 [[おイヒけ♪]] 「・・・・・・・。ああ。それから・・・。」 [[むう♪]] 「はい。なんですか?[[勇者様>おイヒけ♪]]。」 [[おイヒけ♪]] 「材料を買ってお釣りがあれば、一番小さな瓶でいいから酒を買ってきてくれ。これは命令じゃなくてお願いだ。」 [[むう♪]] 「はい。わかりました。」 [[おイヒけ♪]] 「[[むう♪]]、お前結構センスあるな。あれだけ安い材料でなかなか様になってるぞ。この装備。」 [[むう♪]] 「ありがとうございます。」 [[おイヒけ♪]] 「さて、旅立ちの前にひとつだけ確認しておきたいな。」 [[むう♪]] 「何をですか?」 [[おイヒけ♪]] 「ほんとにみんなが俺を栄光の勇者として見てくれるかってことだよ。」 [[むう♪]] 「そうですか。あ。ちょうどあそこに花売りの少女がいます。あの子が[[勇者様>おイヒけ♪]]を見てどう言うか確認してみてはどうですか?」 [[おイヒけ♪]] 「そうだな。確かめてみるか。」 [[おイヒけ♪]] 「おい!そこの花売りの娘!」 [[花売りの娘>ほのか♪]](ラルトス) 「はい、おじさん。何でしょうか?」 [[おイヒけ♪]] 「おじさんじゃなくて、栄光の勇者なんだが・・・。そうは見えないかい?」 [[娘>ほのか♪]] 「ごめんなさい。勇者様でしたか?勇者様、お花を買ってくださるの?」 [[おイヒけ♪]] (・・・まあ一応勇者様と呼んでもらえたな・・・) [[〃>おイヒけ♪]] 「そうだな。旅立ちの餞に花でももらおうか。」 [[娘>ほのか♪]] 「ありがとうございます。勇者様。今日は旅立ちの日でしたか?じゃあ一番おっきいお花をどうぞ。」 [[おイヒけ♪]] 「おっとしまったな。持ち合わせを殆ど使っちまって小銭しかないぜ・・・。」 [[娘>ほのか♪]] 「そうなんですか・・・。あ!それ異国のコインですね。それとお花を交換しませんか?」 [[おイヒけ♪]] 「え?これって、そんなに価値があるものじゃないぜ。」 [[娘>ほのか♪]] 「そうなんですか?でも珍しいですから。この一番大きな花束を持っていってください。旅立ちのお祝いです。」 [[おイヒけ♪]] 「いいのかい?」 [[娘>ほのか♪]] 「だって勇者様は、私たちを守るために魔物とかと戦ってくださるのでしょう。このお花は私のお礼の気持ちです。」 [[おイヒけ♪]] 「じゃあ、ありがたくもらっておくよ。」 [[娘>ほのか♪]] 「勇者様、がんばってください。お気を付けて。」 [[おイヒけ♪]] 「何か少し心苦しいぜ。」 [[むう♪]] 「やっぱり、[[勇者様]]は勇者様なンですよ。で、どこに向かいますか?」 [[おイヒけ♪]] 「どこに行くかは決めてないが・・・。[[むう♪]]よ。お前にだけは言っておくよ。俺は別に栄光の勇者になりたかったわけではない。勇者になれば俺の望みが叶うと思ったんだ。」 [[むう♪]] 「そうなンですか。では[[勇者様]]の真の望みは何だったンですか?」 [[おイヒけ♪]] 「それは、俺自信が自分の望みを叶えることのできる力を持つことだよ。」 [[むう♪]] 「そうなンですか。それで、これからどうするおつもりですか?」 [[おイヒけ♪]] 「そうだな・・・。[[むう♪]]は、人の望みを叶える魔物って何か知らないか?」 [[むう♪]] 「人の望みを叶える魔物ですか・・・。そういえば、炎の魔人って魔物が人の望みを叶えるって話を聞いたことがあります。」 [[おイヒけ♪]] 「どんな話だい?」 [[むう♪]] 「人がその命を終えるとき、炎の魔人現れて、その者の望みを叶えるって話です。」 [[おイヒけ♪]] 「へえ〜そうか。で、その炎の魔人ってのはどこにいるんだい?」 [[むう♪]] 「知りません。」 [[おイヒけ♪]] 「おいおい。」 [[むう♪]] 「人間の間で広まった噂や伝説の類ですからね。ボクたち魔族でも知る者は殆どいないのではないでしょうか。」 [[おイヒけ♪]] 「そうか。よし!俺はその炎の魔人を探すことにするぞ。」 [[むう♪]] 「探してどうするのですか?」 [[おイヒけ♪]] 「その魔人の人の望みを叶える力ってやつを俺の力にしてやる。」 [[むう♪]] 「戦って倒すということですか?」 [[おイヒけ♪]] 「そうなるかもしれん。」 [[むう♪]] 「ボクは[[勇者様>おイヒけ♪]]の従者ですから、どこまでもお供をするだけです。」 [[おイヒけ♪]] 「でも、どこに行けばいいのか皆目見当もつかないな・・・。」 [[むう♪]] 「そうですね。」 [[おイヒけ♪]] 「そうだ![[むう♪]]。炎の魔人と戦うとして、何かいい武器はあるのか?」 [[むう♪]] 「そうですねえ。炎の魔人に効果があるのかどうかはわかりませンが、一般的に炎系の魔物には氷剣エクスイカバーが効きますね。」 [[おイヒけ♪]] 「その氷剣エクスイカバーってのは、どこにあるんだい。」 [[むう♪]] 「ありませン。」 [[おイヒけ♪]] 「おいおいおい。」 [[むう♪]] 「現在この世にはありませンが、作ることはできますよ。」 [[おイヒけ♪]] 「どうやって作る。」 [[むう♪]] 「材料があれば簡単です。ドワーフの道具を借りればボクでも作れますよ。」 [[おイヒけ♪]] 「材料ってのは?」 [[むう♪]] 「氷の槍です。」 [[おイヒけ♪]] 「氷の槍?」 [[むう♪]] 「そうです。氷の槍です。氷の槍は[[氷の女王]]が作り出す氷の棘を一層大きく長く成長させたものです。」 [[おイヒけ♪]] 「氷の棘?」 [[むう♪]] 「[[氷の女王]]が作り出す氷の棘に貫かれた者は、心を凍り漬けにされ、感情を失うと言われています。」 [[おイヒけ♪]] 「ふ〜ん。そうか。それで、氷剣エクスイカバーの材料となる氷の槍ってのは、その[[氷の女王]]ってのが持ってるってことかい?」 [[むう♪]] 「いいえ。氷の棘や氷の槍は、もともと存在する武器や道具などではなく、[[氷の女王]]によって、そのときどきに作り出されものです。[[氷の女王]]は、永久凍土の奥で眠り続けると言われており、魔界の者でも、[[氷の女王]]の眠る場所は知られていませン。その[[氷の女王]]が近頃、氷の槍を解き放ったと言われています。」 [[おイヒけ♪]] 「どういうことだ?よくわからんぞ。」 [[むう♪]] 「氷の魔物が関係する何かがあったようですね。氷の魔物たちは[[氷の女王]]の行いにすこぶる敏感なのです。[[氷の女王]]が氷の槍を放ったことは間違いありません。」 [[おイヒけ♪]] 「何があったんだ?誰かが[[氷の女王]]の逆鱗に触れたのか?」 [[むう♪]] 「まったくわかりませン。」 [[おイヒけ♪]] 「その場所はどこだ?」 [[むう♪]] 「おそらく北の山脈でしょう。そこの冷気が異様に乱れています。」 [[おイヒけ♪]] 「よし。行き先が決まった。北の山脈に向かうぞ。」 [[むう♪]] 「かしこまりました。[[勇者様>おイヒけ♪]]。」 [[むう♪]] 「[[姉ちゃん>まりさ♪]]!起きて!起きてよ!」 [[まりさ♪]] 「・・・・・・・・・zzzz・・・・・・・・・」 [[むう♪]] 「もう。起きろーーーー!!!」 [[まりさ♪]] 「・・・お願い・・・寝かせて・・・」 [[むう♪]] 「もう夜だよ。とっくに、お日様沈んだよ!」 [[まりさ♪]] 「・・・むにゅう・・・・」(ボリボリ) [[むう♪]] (・・・ったく。どこ掻いてんだよ・・・) [[まりさ♪]] 「・・・・zzzz・・・・」 [[むう♪]] 「寝るなーーー!!!!」 [[まりさ♪]] 「お願い。今日は見逃して。ほれ。これあげるから・・・・。」 [[むう♪]] 「毛なんかいるかー!!」 [[まりさ♪]] 「・・・・zzzz・・・・」 [[むう♪]] 「ねえ。起きてよ。[[3人娘]]に会いに行くンだろ?」 [[まりさ♪]] 「・・・これ、お守りになるンだよ・・・ムニャムニャ・・・。」 [[むう♪]] (・・・あ。起きた・・・) [[まりさ♪]] (・・・ゴソゴソ・・・) [[むう♪]] 「何探してるんだよ?」 [[まりさ♪]] 「あった。お守り袋・・・はい。これ。お守り袋に入れといたから。持ってケ・・・。」 [[むう♪]] 「だから、いらないって・・・。」 [[まりさ♪]] 「ということで、あたしは寝る。おやすみぃ〜♪」 [[むう♪]] 「約束したじゃン![[3人娘]]に会いに行くって!」 [[まりさ♪]] (・・・・・・zzzz・・・・・・) [[むう♪]] 「もう!知らないよ!ボクひとりで行くからね!」 [[むう♪]] 「ったく。[[姉ちゃん]]には、ほとほと愛想を尽かしたよ。で、どこに行こうかな・・・。」 [[むう♪]] (・・・あ。あれは、[[3人娘]]のユキメノコの[[ゆきこ♪]]だ。[[ゆきこ♪]]に聞いてみよう。」 [[むう♪]] 「おーい![[ゆきちゃん>ゆきこ♪]]!」 [[ゆきこ♪]] 「あ![[むう♪]]やんか!久しぶりやん。」 [[むう♪]] (・・・そうだった。[[この子>ゆきこ♪]]バリバリ関西弁だった・・・) [[ゆきこ♪]] 「儲かりまっか?」 [[むう♪]] 「ちょっと・・・。いくら関西の子でも、普通、儲かりまっか?って言う女の子はいないでしょ・・・。」 [[ゆきこ♪]] 「今のは読者サービスや。関西弁の女の子が登場したら、大体しゃべるセリフって期待してはるやん。読者さんって。」 [[むう♪]] 「いや。期待してないって・・・。」 [[ゆきこ♪]] 「あんな。聞いて。聞いて。うち最近思うんやけど、最近のテレビって間違うた関西弁放送してる思わへん?普通うちら、あんなしゃべり方せえへんやんか。関西の人間って誤解されてるんとちゃう?普段から漫才してるんちゃうかって。どないやねん!」 [[むう♪]] 「どないやねんって・・・。」 [[ゆきこ♪]] 「今のも読者サービスや。うちサービス精神旺盛やねん。」 [[むう♪]] 「サービス精神旺盛だったら、まずボクが言いたいこと言わせてよ・・・。」 [[ゆきこ♪]] 「なんやねん。」 [[むう♪]] 「なんやねんって言われるとまた言い出しにくいな・・・。」 [[ゆきこ♪]] 「今のセリフのサービスやから、気にせんでええよ。」 [[むう♪]] 「もう調子狂うな!あのね。[[Trick or Treat]]って知ってる?」 [[ゆきこ♪]] 「知らへん。」 [[むう♪]] 「そ。ありがとう。じゃあ。バイバイ。」 [[ゆきこ♪]] 「あかん。あかん。やっと、うち出番回ってきたのに。まだ離さへんで。」 [[むう♪]] (・・・ちぇっ・・・) [[ゆきこ♪]] 「うち、そのトリック何とかっていうのん、一緒に探したげてもええよ。」 [[むう♪]] 「う〜ん。どうしようかな・・・。」 [[ゆきこ♪]] 「あれ?[[むう♪]]首からお守りぶら下げてるん?めちゃ可愛いやん♪」 [[むう♪]] 「これは、[[姉ちゃん>まりさ♪]]が無理矢理・・・。」 [[ゆきこ♪]] 「中、何かの神様の御札が入ってるん?」 [[むう♪]] 「いや。あの。その・・・。」 [[ゆきこ♪]] 「どないしたん?急に赤なって。真赤っかやん。」 [[むう♪]] 「あ!そうだ。このお守り[[ゆきちゃん>ゆきこ♪]]に上げるよ。」 [[ゆきこ♪]] 「あかん。あかん。そんなん人にあげたら御利益なくってまうよ。[[むう♪]]が持っとき。」 [[むう♪]] 「そうかな・・・。あ!そうだ、[[3人娘]]のことだけど。」 [[ゆきこ♪]] 「[[3人娘]]って、うちと[[ジュペッタ]]の[[トモヨ♪]]ちゃんと[[ヤミラミ]]の[[エミリ♪]]のこと?」 [[むう♪]] 「そうなンだ。[[ゆきちゃん>ゆきこ♪]]以外の子の話も聞きたいし・・・。」 [[ゆきこ♪]] 「うちは、[[むう♪]]と一緒に行きたいんやけど・・・。でも、ええよ。[[むう♪]]が選んで。」 [[むう♪]] 「ええっと。じゃあ、どうしようかな・・・。」 1 [[ゆきこ♪]]と一緒に行ってみる。 → [[おばけの3人娘2>おばけの3人娘2・TT2-3]]へ 2 [[トモヨ♪]]を探してみる。 → [[おばけの3人娘3>おばけの3人娘3・TT2-2-1]]へ 3 [[エミリ♪]]を探してみる。 → [[おばけの3人娘4>おばけの3人娘4・TT2-2-2]]へ [[ゆきこ♪]] 「うちを選んでくれたんやね。おおきに。」 [[むう♪]] 「いえ。どういたしまして。」 [[〃>むう♪]] 「あれ?いつの間に?[[ゆきちゃん>ゆきこ♪]]何食べてるの?」 [[ゆきこ♪]] 「爽やけど。」 [[むう♪]] 「そうやけどって・・・。アイス食べてるじゃン。」 [[ゆきこ♪]] 「だからさっきから爽や言うてるやん。あ。[[むう♪]]も欲しいん?」 [[むう♪]] 「え?いいの?ボクにもくれるの?」 [[ゆきこ♪]] 「口に入れたげる。あ〜んしぃ。」 [[むう♪]] 「あ〜ン♪」 [[ゆきこ♪]] 「はい。どうぞ。」 [[むう♪]] 「(^〜^)」 [[ゆきこ♪]] 「あっ。しもた。」 [[むう♪]] 「どうしたの?」 [[ゆきこ♪]] 「間違えて、醤油飲ませてもたわ。」 [[むう♪]] 「ぶぅぅぅーーーー!!!」 [[ゆきこ♪]] 「堪忍な。」 [[むう♪]] 「普通間違えるか!!!」 [[ゆきこ♪]] 「ごめん。ごめん。お詫びにもう一口食べさしたげる。」 [[むう♪]] 「おい。」 [[ゆきこ♪]] 「何なん?」 [[むう♪]] 「その手に持ってるのタバスコだろ!」 [[ゆきこ♪]] 「あっ!また間違えてもた。ごめ〜ん。」 [[むう♪]] 「わざとやってるだろ・・・。」 [[ゆきこ♪]] 「ばれたらしゃあないな。」 [[ゆきこ♪]] 「あんな。うち[[むう♪]]にだけは、聞いてほしいことあるねん。」 [[むう♪]] 「何?」 [[ゆきこ♪]] 「うち雪女やねん。」 [[むう♪]] 「知ってるけど・・・。」 [[ゆきこ♪]] 「誰にも言うたらあかんで。」 [[むう♪]] 「みんな知ってると思うけど・・・。」 [[ゆきこ♪]] 「話の本番は、今からや。昔々ある村に・・・。」 老人と若者の2人のきこりが住んでいました。 ある冬の日、2人が森に出かけたところ、吹雪になってしまい村に帰れなくなってしまいました。 2人は、小屋を見つけ、そこで朝まで寝て過ごすことにしました。 真夜中、顔に吹き付ける冷たい雪を感じて若者が目を覚ますと、美しい女が小屋の中にたたずんでいるのです。 女が老人にふぅっと息を吹きかけると、老人は凍って死んでしまいました。 その後、女は、若者の顔を見つめていましたが、冷たい笑みを浮かべてこう言いました。 「あなたは若くてきれいだから、助けてあげる。だけど、今夜のことを誰にも言ってはいけません。誰かに言ったらあなたを殺します。」 それから数年して、若者はお雪という、色の白い美しい女と出会います。 2人は恋に落ち、結婚してたくさん子供をもうけました。 でも、お雪は、何年たっても一向に年をとらず、ずっと美しいままなのです。 ある夜、お雪に、もうええおっさんになってしまった若者が言いました。 「おまえを見ていると、不思議なことを思い出すんだ。あの日、おまえにそっくりな美しい女に出会った。恐ろしい出来事だったが、あれは夢だったのだろうか・・・。」 おっさんがそういうと、お雪は悲しげな顔をして言いました。 「それは、私です。あのとき、あなたに、もしこのことを人にしゃべったら殺すと言ったはずです。」 「お前は、俺を殺すのか。」 「いいえ。実はうち、近所のおばさんらに、もうしゃべってもた。」 [[むう♪]] 「・・・・・・・・・・・・・・・。」 [[ゆきこ♪]] 「おしゃべりな妻を持つと旦那は幸せになれるってお話や。」 [[むう♪]] 「・・・最後まで真面目に聞こうとしたボクの時間を返してくれる?」 [[ゆきこ♪]] ぽろ [[むう♪]] (・・・え?涙・・・) [[ゆきこ♪]] 「びえぇっ!」 [[むう♪]] 「え?え?」 [[ゆきこ♪]] 「ふえぇぇぇーーーーん!!」 [[むう♪]] 「え?ボクが泣かせたの?」 → [[ゆきこ♪とむう♪>ゆきこ♪とむう♪・TT2-4]] (2009.9.15) // [[ゆきこ♪]] 「うわあぁぁーーーーん!!」 [[むう♪]] 「え?ボクが泣かせたの?どうしたの?」(オロオロ) [[ゆきこ♪]] 「えーーーーん!!痛いよぉーーー!」 [[むう♪]] 「痛いの?どこが痛いの?」 [[ゆきこ♪]] 「歯が。歯が痛いねん!!」 [[むう♪]] 「はあ?」 [[ゆきこ♪]] 「歯が痛いーーー。」 [[むう♪]] 「急に歯が痛いって言われても・・・。あ!そうだ。ここ[[マスター>ゴースト・マスター]]ンちの近くだ。[[マスター>ゴースト・マスター]]に助けてもらおう。」 [[マスター>ゴースト・マスター]]  「これで少し痛みが治まると思いますよ。」 [[ゆきこ♪]] 「はい・・・。」 [[マスター>ゴースト・マスター]]  「でも鎮痛剤で痛みを抑えてるだけだから、きちんと歯医者さんに行きなさい。」 [[ゆきこ♪]] 「はい・・・。」 [[マスター>ゴースト・マスター]]  「[[ゆきちゃん>ゆきこ♪]]、寝る前、歯磨きしてる?」 [[ゆきこ♪]] 「・・・・・・・・・・。」 [[マスター>ゴースト・マスター]]  「ダメですよ。きちんと歯磨きしないと。クスクス・・・。」 [[ゆきこ♪]] 「はい・・・。」 [[むう♪]] 「[[ゆきちゃん>ゆきこ♪]]も[[マスター>ゴースト・マスター]]の前じゃおとなしいな。」 [[マスター>ゴースト・マスター]]  「クスクス・・・。[[むう♪]]ちゃん、あとでポケセンの歯医者さんに連れっていってあげてね。」 [[むう♪]] 「はい。」 [[マスター>ゴースト・マスター]]  「あ!それでね。[[むう♪]]ちゃん。あなたたち「[[Trick or Treat]]」のこと調べてたでしょ?」 [[むう♪]] 「はい。」 [[マスター>ゴースト・マスター]] 「気になる文献を見つけたの。」 [[むう♪]] 「[[マスター>ゴースト・マスター]]も調べてくれたンですか?」 [[マスター>ゴースト・マスター]] 「ええ。でね。この文献を見て。」 [[むう♪]] 「ボクには読めない文字だな・・・。」 [[マスター>ゴースト・マスター]] 「中世のころに書かれた書物みたいだけど、『万聖節の前夜、夢魔が召喚された』って書いてあるのよ。」 [[むう♪]] 「あ!万聖節の前夜って。」 [[マスター>ゴースト・マスター]] 「そう。今のハロウィーンのことよ。」 [[むう♪]] 「気になるな・・・。」 [[マスター>ゴースト・マスター]] 「でしょ。何かの手がかりになった?」 [[むう♪]] 「ありがとう[[マスター>ゴースト・マスター]]。少しヒントになりました。」 [[ゆきこ♪]] 「うち、その話知ってるかも。」 [[むう♪]] 「え?ほんと。って、お前、何食ってんだよ!」 [[ゆきこ♪]] 「スイカバーや。」 [[マスター>ゴースト・マスター]] 「虫歯の子がアイスなんか食べたらダメですよ。」 [[ゆきこ♪]] 「[[むう♪]]も[[マスター>ゴースト・マスター]]もスイカバー欲しいん?まだあるからあげるわ。」 [[むう♪]]&[[マスター>ゴースト・マスター]] 「ありがとう。」 [[むう♪]] 「[[ゆきちゃん>ゆきこ♪]]は、一体いくつアイス持ってんだよ。」 [[ゆきこ♪]] 「まだあるで。うちがアイス持ってても溶けへんねん。」 [[マスター>ゴースト・マスター]] 「でも、ほんとにアイスなんか食べてないで歯医者さん行きなさいよ。」 [[ゆきこ♪]] 「ごめんなさい。でも、うち[[マスター>ゴースト・マスター]]と[[むう♪]]の話聞いてたらめっちゃ眠なってきてん。アイスでも食べへんかったら寝そうやってん。」 [[マスター>ゴースト・マスター]] 「さっきのお薬、眠くなる成分が入ってるからね。今はどう?」 [[ゆきこ♪]] 「痛みも眠気も治まってるわ。」 [[むう♪]] 「[[ゆきちゃん>ゆきこ♪]]、さっきハロウィーンの話、知ってるって言ったよね。」 [[ゆきこ♪]] 「そや。あんな、うちが知ってるのは[[氷の女王]]にたてついた栄光の勇者の話や。」 [[むう♪]] 「その話がどう関係があるの?」 [[ゆきこ♪]] 「うちな。[[お化けの部屋]]のほかに[[冷凍の部屋]]のアルバイトも掛け持ちしてるねん。」 [[むう♪]] 「うん。それで。」 [[ゆきこ♪]] 「それでな。そこの氷ポケモンに聞いた話やねん。氷ポケモンの間では有名な昔話らしいで。」 [[むう♪]] 「だから、その話がどう関係するの?」 [[ゆきこ♪]] 「その栄光の勇者ってのが連れてた従者が夢魔や。その夢魔、万聖節の前夜に召喚されたらしいで。」 [[むう♪]] 「それだ。きっとそれだよ。」 [[マスター>ゴースト・マスター]] 「クスクス・・・。少し方向性が見えたみたいね。」 [[むう♪]] 「ありがとうございます。ボク、その栄光の勇者ってのを少し調べてみます。」 [[マスター>ゴースト・マスター]] 「クスクス・・・。がんばってね。じゃあ、ひとつだけ注意しておいてあげる。虚ろな心は、悪魔に付け入られやすいから気をつけてね。クスクス・・・。」 [[むう♪]] 「はい?・・・わかりました。気を付けます。」 [[マスター>ゴースト・マスター]] 「答えがわかったら教えて。じゃあ。」 [[むう♪]] 「はい。じゃあまた、[[マスター>ゴースト・マスター]]」 [[むう♪]] 「虚ろな心って・・・。[[マスター>ゴースト・マスター]]は何を言いたかったンだろ?」 [[ゆきこ♪]] 「それより[[むう♪]]、栄光の勇者ってのに直接会ってみるん?」 [[むう♪]] 「直接会うって。中世の人間だよ。」 [[ゆきこ♪]] 「うちらおばけやから、どこでも行けるやん。」 [[むう♪]] 「あ。そうか。ボクら時間も場所も関係ないんだ。」 [[ゆきこ♪]] 「うち、[[むう♪]]と一緒に行きたい。」 [[むう♪]] 「でも、[[ゆきちゃん>ゆきこ♪]]は歯医者さん行かなきゃ。」 [[ゆきこ♪]] 「そんなん、帰ってきてからでも行ける。うち、[[むう♪]]と一緒にいたいねん。」 [[むう♪]] 「そう。じゃあ一緒に栄光の勇者に会いに行こう。」 [[ゆきこ♪]] → [[愛天使ハルエル>愛天使ハルエル・TT2-5]] (2009.9.16) // [[蟲の女王]] みなさん、こんばんわ♪お久しぶりです。 あたしのこと知らない方は[[へラクロスの救助隊]]を読んでみてください。 今回の「[[Trick or Treat]]」では、あたしはダークな敵役なんです。 あたしのファンの方ごめんなさい。あたしのイメージ変わっちゃうかも。 でもね。最近の[[氷の女王]]さんはオイタが過ぎるんですよね・・・。 傲岸な堕天使さんには、少々お仕置きが必要ですね。 あのおばけのポケモンの子は、ちょっと可哀想だけど・・・。 蟲を仕込んじゃいました。 でも、ほんとに虚ろな心は、付け入りやすいですね。クスクス・・・。 【ここは中世の北のある山脈】 [[むう♪]] 「うわ。寒っ・・・。でも、ここで大体時代は合ってるはず。」」 [[ゆきこ♪]] 「ここどこなン?」 [[むう♪]] 「大体場所も合ってると思うンだけど。具体的な場所はわからない・・・。」 [[ゆきこ♪]] 「ふ〜ン。」 [[むう♪]] (・・・ボクらが栄光の勇者に会いたいって思ってついた場所がここなンだ・・・) [[ゆきこ♪]] 「あ。[[むう♪]]。それ。」 [[むう♪]] 「何?」 [[ゆきこ♪]] 「お守り。持っててくれたンやね。」 [[むう♪]] 「え?ああ。これね。」 [[ゆきこ♪]] 「それ持ってたら、敵のタマに当らへンらしいから。」 [[むう♪]] 「ふ〜ン。」(・・・何で[[ゆきちゃん>ゆきこ♪]]がそンなこと知ってるンだ?・・・) [[〃>むう♪]] 「でも。[[ゆきちゃん>ゆきこ♪]]、さっきから変じゃない?」 [[ゆきこ♪]] 「何が?」 [[むう♪]] 「[[ゆきちゃん>ゆきこ♪]]のしゃべり方。イントネーションが変だよ。下手な声優さンが、関西弁キャラのセリフしゃべってるみたいだよ。」 [[ゆきこ♪]] 「そうかな・・・。そうや!きっとこの時代は、まだ関西弁がなかったンや。」 [[むう♪]] 「そうなンだ。」 [[ゆきこ♪]] 「でも、これからどうするン?」 [[むう♪]] 「そうだな・・・。ボク、夢魔の能力使ってみるよ。」 [[ゆきこ♪]] 「何するン?」 [[むう♪]] 「この時間なら、もうみンな寝てると思うンだ。栄光の勇者に関係する人も。」 [[ゆきこ♪]] 「うン、それで。」 [[むう♪]] 「それで、誰かが栄光の勇者に関係する夢を見ているかもしれない。」 [[ゆきこ♪]] 「なるほど。その手があったね。」 [[むう♪]] 「そのとおりだよ。ボク、寝ている人の夢を覗いてみる。」 [[むう♪]] 「たくさンの人が今、夢を見ている・・・。そのうち、栄光の勇者に関係する人の夢は・・・・。」 [[〃>むう♪]] 「あれ?この夢・・・。ものすごく思念の強い夢。人を慈しみ、人を怨み、人を愛し、人を呪う・・・。そして、とても悲しい夢・・・。この夢は!」 → [[愛天使ハルエル2>愛天使ハルエル2・TT2-6]] (2009.9.17) // [[愛天使ハルエル>氷の女王]] 「姉さま。姉さま。」 [[天使長]] 「ハルエル。愛おしい子。」 [[ハルエル>氷の女王]] 「姉さま。」 [[天使長]] 「プラチナのように美しいこの巻き毛。純白のこの羽根。雪のように白いこの肌。氷のように透き通ったこの青い瞳。」 [[ハルエル>氷の女王]] 「姉さま。もっと強く。もっと強く抱きしめてください。」 [[天使長]] 「ハルエル。私はもう行かねばなりません。」 [[ハルエル>氷の女王]] 「姉さま。あたしも姉さまに付いていきます。」 [[天使長]] 「いけません。[[ハルエル>氷の女王]]。私に従うことは、主なる神に反逆することになるのですよ。」 [[ハルエル>氷の女王]] 「姉さま。それは重々わかっています。それでも、あたしは姉さまと離れたくないのです。」 [[天使長]] 「いけません。私は、神に対して反旗を翻した大天使長様に殉じるのです。あなたまでが彼に殉じることはありません。」 [[ハルエル>氷の女王]] 「姉さまが大天使長様の寵愛を受けていることは知っています。あたしは身を焼かれる思いでいつも見ていました。それでも、あたしは姉さまについて行きたいのです。」 [[天使長]] 「わかりました。[[ハルエル>氷の女王]]。私は、もうこれ以上は言いません。」 [[ハルエル>氷の女王]] 「姉さま。姉さま。」 神は、人間に寵愛を雪いだ。 それに反発したのは、神から最も信頼を得ていた大天使長だった。 人間は、天使ほどの威厳もなければ力もない。なのに神は、人間を愛おしむ。 大天使長は、人間に嫉妬した。 彼は、その嫉妬心を怒りに変えた。 彼は、志を同じくする天使たちと神に反旗を翻したのである。 天界の天使たちは、神に従う者と抗う者のふたつに二分された。 [[ハルエル>氷の女王]] 「次々と仲間が墜ちてゆく。これであたしもおしまいか・・・。」 [[戦いの大天使]] 「慈愛の天使[[ハルエル>氷の女王]]よ。お前もこれで終わりだ。神にたてついた罰として尽きぬ責め苦を与えてやろう。」 [[ハルエル>氷の女王]] 「たとえこの身が朽ち果てようと、あたしは、永久に貴様らを呪詛してやる。」 [[戦いの大天使]] 「お前のその美しき体。誰が朽ち果てさせるなどさせようか。お前の体は永久凍土に呪縛され、その身を果たすことなく永遠の自分の運命を呪い続けるのだ。」 [[ハルエル>氷の女王]] 「くっ!」 [[戦いの大天使]] 「最後にお前に教えてやろう。お前らが、我が部隊の急襲を受けたわけを。」 [[ハルエル>氷の女王]] 「!」 [[戦いの大天使]] 「お前が愛おしむあの天使長。お前は、あ奴に売られたのよ。」 [[ハルエル>氷の女王]] 「え?姉さま。」 [[戦いの大天使]] 「あ奴、大天使長の恩赦と引き替えに仲間を神に売ったのよ。」 [[ハルエル>氷の女王]] 「うそ!姉さま。姉さま。」 [[戦いの大天使]] 「さあ。終わりだ。」 [[ハルエル>氷の女王]] 「姉さまは?姉さまは、どうなったの?」 [[戦いの大天使]] 「教えてやらん。お前は、汝の運命を永久に呪い続けよ。墜ちろ!墜ちろ!墜ちろーー!!!」 [[ハルエル>氷の女王]] 「きゃーーーーーーーーーーー!!!!」 → [[愛天使ハルエル3>愛天使ハルエル3・TT2-7]] (2009.9.18) // [[むう♪]] 「悲しみ満ちあふれた夢。憎しみに満ちあふれた夢。欺瞞。嫉妬。裏切り。ずっとこんな夢を見続けているなんて・・・。」 [[ゆきこ♪]] 「[[むう♪]]大丈夫なン?」 [[むう♪]] 「この夢・・・。[[氷の女王]]だ。[[氷の女王]]の見ている夢だ・・・。」 [[ゆきこ♪]] 「[[むう♪]]は、[[氷の女王]]の夢を覗き見してもたンやね。」 [[むう♪]] 「うン・・・。」 [[ゆきこ♪]] 「あれ?」 [[むう♪]] 「ン?どうしたの?」 [[ゆきこ♪]] 「雪がやンでもた。」 [[むう♪]] 「ほンとだ。」 [[ゆきこ♪]] 「雲が裂けたンや。」 [[むう♪]] 「ほンとだ。星が見えるよ。」 [[ゆきこ♪]] 「あ!あれ、流れ星!」 [[むう♪]] 「あ。ほンとだ・・・。あれ?違うよ。何かが飛んでくるよ!」 [[ゆきこ♪]] 「何あれ?!」 [[むう♪]] 「あ、あれは!氷の槍だ!!!」 [[ゆきこ♪]] 「え?」 [[むう♪]] 「こっちに向かってくる!!!!!」 きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!! → [[カイ♪とむう♪>カイ♪とむう♪・TT2-8]] (2009.9.18) // [[むう♪]] 「何これ?何なンだよ!これは!!!![[ゆきちゃん>ゆきこ♪]]!![[ゆきちゃん>ゆきこ♪]]!!!!」 [[???>カイ♪]] 「これは惨いな。」 [[むう♪]] 「誰?」 [[カイ♪]]([[カリュー]]) 「ふむ。俺の名は[[カイ♪]]」 [[むう♪]] 「氷のドラゴン!敵?!」 [[カイ♪]] 「構えずともよい。敵意はない。」 [[むう♪]] 「[[氷の女王]]の仲間じゃないの?」 [[カイ♪]] 「[[氷の女王]]に敵対するものではないが、従属するものでもない。」 [[むう♪]] 「・・・そんなことより、早く[[ゆきちゃん>ゆきこ♪]]を助けて、現代に戻ってポケセンに連れていかないと。」 [[むう♪]] 「お前には、その氷の魔物を助けることできぬぞ。」 [[むう♪]] 「どうしてだよ!」 [[カイ♪]] 「氷の槍が、その魔物の躰ごと永久凍土を射抜いておる。お前の力だと氷の槍を抜くことはできぬ。」 [[むう♪]] 「魔物じゃないよ・・・。[[ゆきちゃん>ゆきこ♪]]だよ。そしてボクは、[[むう♪]]だ・・・。」 [[カイ♪]] 「ふむ。」 [[むう♪]] 「ねえ。知ってるンだったら教えてよ。[[ゆきちゃん>ゆきこ♪]]を助ける方法を。」 [[カイ♪]] 「助けることは、もうできぬ。救うことしかできぬ。」 [[むう♪]] 「どういうこと?」 [[カイ♪]] 「ふむ。よかろう。教えてやろう。」 [[カイ♪]] 「通常、人間が槍に射抜かれれば、肉体が傷を負う。その傷が大きければ、肉体はやがて機能しなくなる。そして、魂が肉体を離れ、その人間は死を迎える。魂の抜けた肉体は腐り、朽ち果てる。」 [[〃>カイ♪]] 「しかし、その槍は、[[氷の女王]]の魔力が秘められた氷の槍。極寒の冷気を放つ魔法の槍だ。その槍に射抜かれても、傷は広がらない。躰が凍り付いてしまうのだ。」 [[むう♪]] 「それって、どういうこと?」 [[カイ♪]] 「つまり、氷の槍に射抜かれても死なないのだ。肉体は、凍り付き、朽ち果てることはない。また、魂も肉体と共に凍り付いてしまい、肉体から離れることもない。死なないというより死ねないと言う方が正しいのかもしれん。」 [[むう♪]] 「ってことは・・・。」 [[カイ♪]] 「そのとおり。仮に強力な魔力を得て、氷の槍を溶かし、または引き抜くことができたとしても、そのときは、射抜かれた者の死を意味する。」 [[むう♪]] 「・・・・・・・・・・・・。」 [[カイ♪]] 「永久にこの地に呪縛されるか。魂を救ってやるか。いずれかだ。」 [[むう♪]] 「・・・・・・・・・・・・。」 [[カイ♪]] 「[[むう♪]]よ。いずれもお前が選ぶことのできる選択ではあるまい。」 [[むう♪]] 「・・・ボクは・・・。ここにいる。ずっと[[ゆきちゃん>ゆきこ♪]]のそばにいる。」 [[カイ♪]] 「ふむ。」 [[むう♪]] 「ボクが[[ゆきちゃん>ゆきこ♪]]を殺すなんてできない。だからボクは、ここにいてずっと[[ゆきちゃん>ゆきこ♪]]のそばにいることしかできない。」 [[カイ♪]] 「ふむ。」 [[むう♪]] 「誰かが・・・。誰か[[ゆきちゃん>ゆきこ♪]]の魂を救うことができる人間がここに現れるってことはあるの?」 [[カイ♪]] 「それは、わからない。」 [[むう♪]] 「・・・[[カイ♪]]。栄光の勇者って知ってる?」 [[カイ♪]] 「栄光の勇者?全く聞いたことがないな。」 [[むう♪]] 「そう・・・。」 [[カイ♪]] 「[[むう♪]]よ。その首に掛けているものは何だ。」 [[むう♪]] 「これ。お守りだよ。」 [[カイ♪]] 「ふむ。俺は、氷の槍がお前たちに向かって飛んでゆくのを見ていた。」 [[むう♪]] 「・・・・・・・・・・・。」 [[カイ♪]] 「氷の槍は、お前をめがけて飛んでいた。槍が当る瞬間、その娘はお前と体を入れ替えたのだ。」 [[むう♪]] 「・・・・・[[ゆきちゃん>ゆきこ♪]]・・・・・・。」 [[カイ♪]] 「[[むう♪]]よ。すぐ近くに俺のねぐらがある。ついてこい。」 [[むう♪]] 「・・・・・・・・・・・・・・・・・」 【分岐】 1 過去の栄光の勇者編を読んだ。 → [[おばけの3人娘6>おばけの3人娘6・TT2-2-3]] 2 過去の栄光の勇者編を読んでいない。 → [[過去の栄光の勇者>過去の栄光の勇者・TT3]] (2009.9.19) // ほぼ思い出したぜ。 俺は、[[むう♪]]とともにこの雪山に登った。 炎の魔人に対抗できる氷剣エクスイカバーの材料となる氷の槍を探して・・・。 しかし、雪が強くなってきたな・・・・。 ちょっとやばいんじゃないか。これは。 [[むう♪]]が作ってくれたマントもあまり効果がなくなってきたな・・・。 一人で雪山を歩くのは、もう限界か。zzzzz [[おイヒけ♪]] 「グビグビ、ぷはぁ〜♪おい。[[むう♪]]。何作ってるんだ?」 [[むう♪]] 「武器です。これがスリープダガー。攻撃力+5、攻撃後に1割の確率でスリープの追加効果。」 [[おイヒけ♪]] 「そっちの杖は?」 [[むう♪]] 「スリープロッドです。特攻+5。直接攻撃をすれば、1割の確率でスリープの追加効果。」 [[おイヒけ♪]] 「お。なかなかいいな。その杖。魔法剣士向きかな。」 [[むう♪]] 「まあ、[[勇者様>おイヒけ♪]]が直接攻撃しなければならない状況ならば、まず負けでしょうね。」 [[おイヒけ♪]] 「・・・・・・・・。で、一杯作ってるみたいだけど、どうするんだい。」 [[むう♪]] 「売るんですよ。」 [[おイヒけ♪]] 「売る?」 [[むう♪]] 「そうですよ。そもそも、いくらクエストをクリアして報酬をもらっても、[[勇者様>おイヒけ♪]]のお酒代で全部消えちゃうんですよ。もっとお金を貯めて、いい装備を買わないと。」 [[おイヒけ♪]] (・・・話題を変えよう・・・)「[[むう♪]]。その首に掛けてるものは何だい?」 [[むう♪]] 「あ。これですか。これはお守りです。ボクが召喚されたときの生け贄の一部を使って、お守りを作ったンです。あまり効き目なさそうですけどね。」 [[おイヒけ♪]] 「ほんとに[[むう♪]]は、手先が器用だな。よろしく頼むぜ。」 [[むう♪]] 「あ、そうそう。これから雪山を登ることになりますので、装備を作っておきました。[[勇者様>おイヒけ♪]]、このマントをお使いください。軽いけど、とっても暖かいですよ。」 [[おイヒけ♪]] 「おお!サンキュー!」 また、過去の記憶の幻想を見てたみたいだな・・・・。 あれ?足跡がある・・・・。 俺以外の誰かが、この山に登ってるのか? おい!この足跡! これは、おれの足跡だ! ちくしょう。さっきから俺は同じところを回ってるのかよ! そういえば、あの樹氷、さっきも見た気がするな・・・。 !!! 違う!あれは樹氷じゃねえ! 魔物だ! 魔物が氷柱で串刺しにされてやがる。 女だ・・・。見た目はまだ子どもだ。 そうか。これが雪の魔女だな。 !!! 動いた。生きてやがる!!! 攻撃してくるぞ。 しかし、俺の方が早いぜ。 成仏させてやる。 シャドーボーーーーール!!! 当ったが・・・・。 気を失っただけのようだな。 この魔物は不死身なのか。 しかし、これは酷いな・・・。 誰か知らんが、いくら魔物でも氷柱で貫くなんてよ・・・。 そうか、この氷柱が[[氷の女王]]の氷の槍だ。 間違いないぜ。 こいつを引っこ抜いて、手に入れればいいわけだ。 ぐい。ぐい。 ちくしょう!凍り付いてて、抜けないぜ!!! ぐい。ぐい。ぐい。 [[???>ゆきこ♪]] 「・・・・助けて・・・・。」 ??? 「・・・・[[むう♪]]のそばに行かせて・・・・。」 [[おイヒけ♪]] 「!!!」 [[???>氷の女王]] 「クスクス・・・。あなたは誰?」 [[???>ゆきこ♪]] 「・・・・痛いよ・・・・。」 ??? 「・・・・[[むう♪]]のところに行かせて・・・・。」 [[おイヒけ♪]] 「・・・これは、何なんだ!俺の頭の中に直接話しかけてくる声。何人が話しかけてくるんだ?頭が割れる!!!やめてくれ!!」 → [[雪の魔女3>雪の魔女3・TT11]] (2009.9.19) [[おイヒけ♪]] 「・・・誰なんだ!俺の頭の中に直接話しかけてくる奴は!」 [[???>氷の女王]] 「クスクス・・・。あたしは[[氷の女王]]。今お前の目の前には、いません。だから、直接お前の意識の中に話かけています。」 [[おイヒけ♪]] 「頭が割れる。やめてくれ!!!」 [[氷の女王]] 「人間は脆弱ですね。仕方がありません。そこの魔物に乗り移りますから待ちなさい。」 [[氷の女王]] 「まいど〜♪って!何なん?この威厳のない言語!あかんやん。うちのイメージ丸つぶれや!」 [[おイヒけ♪]] 「????」 [[氷の女王]] 「それにこの子の中、何匹魔物が入ってるん?まあ、ええわ。あんたら、しばらく黙っとき。」 [[おイヒけ♪]] 「????」 [[氷の女王]] 「痛っ!!!いたたた。それに、何なん。この子、虫歯やないの?痛っ。もう、いい加減にしてよ。」 [[おイヒけ♪]] 「さっきから、何一人漫才してるんだよ?」 [[氷の女王]] 「・・・・・・・・・・・まあええわ。あんたうちに用事あるんちゃうん?」 [[おイヒけ♪]] 「あんた誰だよ?」 [[氷の女王]] 「だから、うち[[氷の女王]]や言うてるやん!」 [[おイヒけ♪]] 「ウソだろ。[[氷の女王]]が大阪出身のわけないだろ!」 [[氷の女王]] 「あーーーん。もう調子狂うわ!だから、うちは[[氷の女王]]や!」 [[おイヒけ♪]] 「そこまで言うんだったら。証拠見せろよ。」 [[氷の女王]] 「もう!この場で凍てつかせて殺てもたろか?いうても、殺してもたら、証拠見せられへんしな・・・。そや。あんた、望み言うてみ。何でも叶えたるさかい。」 [[おイヒけ♪]] 「え?いいのかよ。」 [[氷の女王]] 「これは、契約や。何の望みでもええで。高位の悪魔でも叶えられへんようなやつでも。うちができひんことなんか何もあらへんこと見せたるわ。その代わり魂の契約やで。」 [[おイヒけ♪]] 「魂の契約・・・・。」 [[氷の女王]] 「いやなら別にええで。うち構へんし。でも、よう見たら、あんた結構、業の深い魂してるな。契約したら、うち使った分くらいの魔力十分返ってくるわ。」 [[おイヒけ♪]] 「わかった。魂の契約を結ぶ。」 [[氷の女王]] 「結構、話わかるやん。じゃあ、あんた名前何て言うん?うちの真の名前は、堕天使ハルエルや。」 [[おイヒけ♪]] 「俺はジャック・オイヒケ」 [[氷の女王]] 「よっしゃ、わかった。ほな行くで。大魔王の公証の下、人間ジャック・オイヒケと堕天使ハルエルが魂の契約を結ぶ。人間ジャック・オイヒケ、汝の望みを述べよ。」 [[おイヒけ♪]] 「何でも人の望みを叶えることができる力を与えてくれ。」 [[氷の女王]] 「よっしゃ。叶えたで。」 [[おイヒけ♪]] 「え?えらい簡単だな・・・。」 [[氷の女王]] 「うちにできひんことはないって言うたやろ。」 [[おイヒけ♪]] 「じゃあ、早速この力、使わせてもらうぜ!」 [[氷の女王]] 「ふふん。」 [[おイヒけ♪]] 「まずは、俺自身の望みを叶えるぜ![[氷の女王]]!お前は、天界でも地獄でも好きなことに消し飛んでしまえ!!!」 [[氷の女王]] 「ふふん。」 [[おイヒけ♪]] 「おい!全然何も起きないじゃないか!」 [[氷の女王]] 「人間が考えることなんか大体想像つくわ。うちは、ちゃんと、あんたに人の望みを叶える力を与えたで。」 [[おイヒけ♪]] 「じゃあ、何で何も起きないんだよ!」 [[氷の女王]] 「今のはあんたの自分の望みや。人の望みとちゃう。だから、何も起きひん。そもそもな、そんな高位の魔法、あんた程度の魔力で使いこなせるわけないやろ。アホ。」 [[おイヒけ♪]] 「ちくしょう!俺を殺すのか?」 [[氷の女王]] 「うちは、殺さへん。あんた、ほっといても、もうすぐ死ぬさかい。」 [[おイヒけ♪]] 「!?」 [[氷の女王]] 「あんた、もうじき寿命終わるんよ。うち、そんなん最初から分かっとたんよ。」 [[おイヒけ♪]] 「ちくしょう!」 [[???>むう♪]] 「[[勇者様>おイヒけ♪]]。[[勇者様>おイヒけ♪]]。」 [[おイヒけ♪]] 「この直接に頭に響いてくる声は?[[むう♪]]!」 [[むう♪]] 「[[勇者様>おイヒけ♪]]。人がその命を終えるとき、蝋燭が燃え尽きようとするときと同じように命が一際燃え上がります。その命の力を使うのです。その力を使って、人の望みを叶えることができます。」 [[おイヒけ♪]] 「でも[[むう♪]]よ。俺の望みは、叶えることができないんだぜ。人の望みじゃないと・・・。」 [[むう♪]] 「[[勇者様>おイヒけ♪]]。あなたの目の前にいるその子たちの望みを叶えてあげてください。ボクからのお願いです。」 [[おイヒけ♪]] 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 [[ゆきこ♪]] 「・・・・・・・助けて・・・・・・・」 ??? 「・・・・・・・[[むう♪]]と離れたくない・・・・・・・・」 [[おイヒけ♪]] 「わかったよ・・・・。俺の最後の命の力を使って、この子たちの望みを叶えるぜ!」 [[むう♪]] 「ありがとう。」 [[おイヒけ♪]] 「呪文なんかわからないが、こいつらの願い叶えーーーーー!!!!」 [[氷の女王]] あらあら。命が尽きるときの最後の力を使ったんやね。 氷の魔物は、体も中身もどっかに飛んでってもた。 ・・・まだ、あの言語残ってるわ・・・。いややな。 うちの氷の槍の呪縛を解くくらいやから、あの人間相当魔力があったんやね。 魔物解放してもうて、カルマちょっと減ってもたんが残念やな。 まあ、ええわ。魂もらおか。 せめてもの餞に肉体は、ここの永久凍土に氷漬けにして、封印したるわ。 後世に残さなあかんようなもんとはちゃうけどな。 ああ、やっぱしこの魂、相当重いわ。 魔力だいぶ返ってくる。お釣り来そうや。 あれ・・・・。 何これ?なんなん?この魂! 2重契約!? 何で?先の契約者の小悪魔、消滅したんとちゃうん? え?誰かが、知らん間に復活させてる!? 痛っ!いたたたた。 何これ?虫歯?伝染されたん? 大魔王の公証の下になされた魂の契約。 反故したものは、魔界の大罪が科せられる。 なんで?なんでうちなん? あ?!ひょっとして? うち、また嵌められたん? そんな、アホなーーーー!!!!! → [[ジャック・オイヒケ>ジャック・オイヒケ・TT12]] (2009.9.19) [[おイヒけ♪]]  ここは一体どこだろう? でっかい川があるぞ。 人が並んでる・・・。 ああ、渡し船の桟橋があるんだな。 あれに並ぶのか・・・。 [[ぶえる♪]]([[レディアン]]) 「冥銭を払ったもんから、早く船に乗れよ!」 [[おイヒけ♪]] 「冥銭ってなんだ?」 [[ぶえる♪]] 「知らないのか?死者を彼岸へ運ぶ渡し船の賃料だ。」 [[おイヒけ♪]] 「いくらだ?」 [[ぶえる♪]] 「オボロス銅貨1枚か、一文銭6枚だ。」 [[おイヒけ♪]] 「異国のコインなら、[[花売り娘>ほのか♪]]の花と交換しちまったな・・・。」 [[ぶえる♪]] 「持ってないのかい?お前、碌な死に方をしてねえな。」 [[おイヒけ♪]] 「ほっとけ。」 [[ぶえる♪]] 「持ってないなら、俺みたいにしばらく渡し守のじいさんの手伝いをするかだな。」 [[おイヒけ♪]] 「お前も銭、持ってなかったんだな。俺と同じで碌な死に方してないんだな。」 [[ぶえる♪]] 「ほっとけ。って・・・。お前、契約付みたいだな。」 [[おイヒけ♪]] 「契約?そういえば・・・。何かそんな約束をしてたっけ・・・。」 [[ぶえる♪]] 「悪魔と契約した奴は、こっちじゃねえ。ここは普通に死んだ人間の魂が来るとこだ。お前は、別んとこで裁きを受けるんだよ。」 [[おイヒけ♪]] 「そうなのか・・・。」 [[おイヒけ♪]] 「・・・って、追い払われちまったが・・・。どこ行けばいいんだ?」 [[むう♪]] 「勇者様。勇者様。ボクが案内します。」 [[おイヒけ♪]] 「おお。[[むう♪]]じゃないか。久しぶりだな。お前生きてたんだな。」 [[むう♪]] 「もう!生きてるわけないじゃないですか!しっかりしてください。」 [[おイヒけ♪]] 「ええっと・・・。そうだったな・・・。死んだら、[[むう♪]]に魂をやるって約束してたよな・・・。俺、死んだんだよな。」 [[むう♪]] 「それがね。ややこしいことになっちゃったンです。勇者様に説明しますよ。」 [[おイヒけ♪]] 「そうなのかい?じゃあ、教えてくれ。それと勇者様ってのはもうよしてくれ。ジャックで頼む。あとタメ口でいいぜ。」 [[むう♪]] 「そうですか・・・。じゃあジャック。敬語は慣れちゃったから、このままにします。」 [[おイヒけ♪]] 「そうかい?じゃあ好きにしな。」 [[むう♪]] 「はい。」 [[むう♪]] 「えっと、まずジャックは、この秤に乗ってください。」 [[おイヒけ♪]] 「こうかい?」 [[むう♪]] 「やっぱり、ずいぶんと重い魂ですね・・・。」 [[おイヒけ♪]] 「そんなに生前太ったかな?酒飲み過ぎか?」 [[むう♪]] 「ほんと、惜しいことをしました・・・。」 [[おイヒけ♪]] 「で、ややこしいことってのは何なんだい?」 [[むう♪]] 「それがね2重契約になっちゃったンですよ。」 [[おイヒけ♪]] 「2重契約?」 [[むう♪]] 「ジャックは覚えてますか?死ぬ直前に[[氷の女王]]と魂の契約を結んだこと。」 [[おイヒけ♪]] 「そう言えば、そんな約束もしたよな・・・。」 [[むう♪]] 「だから、両方とも契約が成立しなくなっちゃったンです。」 [[おイヒけ♪]] 「でも、それって俺が悪いんじゃないのか?」 [[むう♪]] 「悪魔側にも確認義務があるンです。」 [[おイヒけ♪]] 「[[氷の女王]]でもしくじることがあるんだな。そういえば、ずいぶんとせっかちな奴だったな。」 [[むう♪]] 「違うンですよ。[[氷の女王]]がジャックと契約を結ぼうとしていたとき、ボクはほんとうに消滅してたンです。それが、絶妙のタイミングでボクが復活させられたンです。」 [[おイヒけ♪]] 「誰が[[むう♪]]を復活させたんだい?」 [[むう♪]] 「わかりません。ただ、復活の魔法が使えるぐらいのかなり高位の悪魔でしょうね。」 [[おイヒけ♪]] 「で、契約違反となったお前たちは、どうなるんだよ。」 [[むう♪]] 「罰を受けることになりました。」 [[おイヒけ♪]] 「え?そうなのか。俺はどうなるンだ?」 [[むう♪]] 「ジャックは人間だから、魔界の掟は関係ないですよ。」 [[おイヒけ♪]] 「じゃあ、お前たちはどうなるんだ?」 [[むう♪]] 「まず、[[氷の女王]]は、魔力を半分以上没収されました。」 [[おイヒけ♪]] 「その没収された魔力は、どうなるんだ?」 [[むう♪]] 「魔王クラスの悪魔たちが分割して奪ってしまいました。」 [[おイヒけ♪]] 「その魔王たちは、棚ボタじゃないか。というより、俺たち、ひょっとして利用されたんじゃないのか?」 [[むう♪]] 「ボクもそう思います。[[氷の女王]]の台頭って、魔界の有力者たちは、快く思っていなかったみたいですからね。」 [[おイヒけ♪]] 「ちぇ!それで、[[むう♪]]は、どうなるだよ?」 [[むう♪]] 「ボクは、魔界から追放されることになりました。」 [[おイヒけ♪]] 「魔界追放って、どういうことだ?」 [[むう♪]] 「ボク、人間に生まれ変わることになったンです。」 [[おイヒけ♪]] 「そうなのか・・・。それって、[[むう♪]]にとって、いいことなのか?それとも悪いことなのか?」 [[むう♪]] 「それは、生まれ変わったボク次第でしょう。」 [[おイヒけ♪]] 「そうなのか・・・。」 [[むう♪]] 「それで、ジャックに伝えるべきことを伝えます。」 [[おイヒけ♪]] 「なんだい?」 [[むう♪]] 「ジャックは、悪魔と魂の契約を結びました。だから、死んだとき、悪魔がジャックの魂を自由に使ってよいことになります。」 [[おイヒけ♪]] 「仕方ない。約束だからな。」 [[むう♪]] 「それで、ジャックの魂をどう使うかは、ボクに一切が委ねられたンです。」 [[おイヒけ♪]] 「そうなのか?まあ、それがいいだろうな。[[むう♪]]が好きにすればいい。」 [[むう♪]] 「ええ。ボクの好きにさせてもらうことにします。ボクは決めています。」 [[おイヒけ♪]] 「ああ。で、どうするんだい?」 [[むう♪]] 「ジャックの望みを叶えることにしました。」 [[おイヒけ♪]] 「え?どういうことだい?」 [[むう♪]] 「望みを叶えるといっても、魂をどうするかをジャックに決めてもらうだけです。ボクは、魔力が強くないので、昇天するか、人間として生まれ直すか、人でないものに生まれ変わるかのいずれかしかできません。好きな道を選んでください。」 [[おイヒけ♪]] 「いいのかよ。」 [[むう♪]] 「ボクが決めたことです。」 [[おイヒけ♪]] 「わかったよ。じゃあ・・・・・魔物にしてくれ。」 [[むう♪]] 「それで、いいンですか?」 [[おイヒけ♪]] 「ああ、頼むぜ。」 [[むう♪]] 「わかりました。さっきも言いましたが、ボクは魔力が強くないので、どのような魔物になるかまではわかりませン。だけど、ボクの最後の魔力を使って、ジャックを魔物に転生させます。」 [[おイヒけ♪]] 「ああ、任せるよ。」 [[むう♪]] 「最後の魔力を使ったと同時に魔族としてのボクは消滅してしまうので、今お別れを言っておきます。」 [[おイヒけ♪]] 「ああ。世話になったな。」 [[むう♪]] 「でも、どうしてジャックは魔物への転生を望ンだンですか?」 [[おイヒけ♪]] 「それが自分でもよくわからないんだが、借りを返さなきゃいけなって思ったんだ。」 [[むう♪]] 「そうですか。それでは、詳しくは聞きませんね。」 [[おイヒけ♪]] 「じゃあ、またな。」 [[むう♪]] 「クスクス・・・。お互いが転生した後に会うかもしれませんが、お互いが覚えていないでしょうね。」 [[おイヒけ♪]] 「そうだな。再会を喜び合うことのない再会を期待してるぜ。じゃあな。[[むう♪]]」 [[むう♪]] 「さようなら。ジャック。」 <> 1 雪の魔女編をまだお読みでない方 → [[おばけの3人娘>おばけの3人娘・TT2-1]] 1 雪の魔女編をもう読まれた方 → [[おばけの3人娘6>おばけの3人娘6・TT2-2-3]] (2009.9.20) // ぶ〜〜ん [[むう♪]] 何? 虫の羽音? 蠅? ぶ〜〜〜ん [[むう♪]] う〜ん。五月蠅いなあ・・・・・・・・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・。 ・・・・・・・・・・・。 ここはどこ・・・? 真っ暗だ。 ひょっとして、夜? そうだ、夜だ。 ボクが今寝ているとこは、ベット? そうだ。これはベットだ。 ここは?病院? だいぶ目が慣れてきたぞ。 そうだ。ここは病院だ・・・・。 ボクは、この病院に入院してるンだ。 見たことのある病院だ。 [[???>トモヨ♪]] 「クスクス・・・。」 [[むう♪]] 「誰?」 [[???>トモヨ♪]]([[ジュペッタ]]) 「クスクス・・・。」 [[むう♪]] (・・・タメくらいの女の子・・・)「病室の外から覗いてないで、入っておいでよ。」 [[???>トモヨ♪]] 「いいの?」 [[むう♪]] 「どうぞ。」 [[???>トモヨ♪]] 「ありがとうw」 [[むう♪]] 「ボクは[[むう♪]]。君は何て名前なの?」 [[トモヨ♪]] 「私は[[トモヨ♪]]。」 [[むう♪]] 「[[トモヨ♪]]ちゃんもここで入院してるの?」 [[トモヨ♪]] 「私、ずーとここにいるの。」 [[むう♪]] 「そうなんだ。」 [[トモヨ♪]] 「お外に行きたいんだけど、ずっとここにいるの。」 [[むう♪]] 「ふ〜ン。それで、こんな時間に、どうしたの?」 [[トモヨ♪]] 「眠れないの。」 [[むう]] 「そっか。お昼寝のしすぎかな?」 [[トモヨ♪]] 「クスクス・・・。」 [[むう♪]] 「入院って退屈だもんね。お昼寝くらいしかすることないから。」 [[[トモヨ♪]] 「ねえ。[[むう♪]]とお話してもいい?」 [[むう♪]] 「いいよ。ボクも眠れなかったンだ。」 [[トモヨ♪]] 「ねえ。[[むう♪]]のこと教えて。」 [[むう♪]] 「いいよ。ボクは[[むう♪]]って言うンだ。」 [[トモヨ♪]] 「クスクス・・・。それは、さっき聞いたよ。」 [[むう♪]] 「そうだったね。で、ボクは・・・・・。あれ?あれれ?」 あれ?ボク何でここにいるのかな? よく覚えてないな。 全然思い出せない。 まあ、どうでもいいや、そんなこと。 それで、ボクは、おばけの[[むう♪]]・・・・。 あれ?違うような気がするぞ・・・。 あれ?ボクは誰だったっけ・・・? [[???>まりさ♪]] 「[[むう♪]]。[[むう♪]]。」 [[むう♪]] 「・・・・ううう〜ン・・・・・・。」 [[まりさ♪]] 「起きろよ。ねえ。起きろ!」 [[むう♪]] 「・・・う〜〜ン。あれ?姉ちゃん・・・。」 [[まりさ♪]] 「姉ちゃんじゃないよ!勝手にあたしのベットの中に入って来てさ!!」 [[むう♪]] 「ごめン。ごめン・・・。姉ちゃんのベットでボク寝ちゃったみたいだね。」 [[まりさ♪]] 「すごく狭くて寝苦しかったンだから!」 [[むう♪]] 「ごめン・・・。ボク、夢を見てたみたいなンだ・・・。」 [[まりさ♪]] 「夢って。どンな夢?」 [[むう♪]] 「入院している夢だよ。ボクが小さいころ入院したじゃン。その夢だよ・・・。」 [[まりさ♪]] 「入院って・・・。あんた入院したことなンてないでしょ。」 [[むう♪]] 「そンなことないよ。ボク覚えてるもン・・・。」 [[まりさ♪]] 「病院に行ったことはあったけどさ・・・。」 [[むう♪]] 「まだ眠いンだ・・・。寝かせて・・・・。zzzzzzz・・・・。」 [[まりさ♪]] 「ちょっと![[むう♪]]!こンなことで寝ないでよ。」 [[むう♪]] 「・・・・・・zzzzzzzzz・・・・・・・。」 → [[トモヨ♪とむう♪>トモヨ♪とむう♪・TT2-2-2]] (2009.9.21) [[???>トモヨ♪]] 「ねえ。[[むう♪]]。[[むう♪]]。」 [[むう♪]] 「あれ?」 [[トモヨ♪]] 「もう。[[むう♪]]ったら、お話してる途中で寝ちゃうんだから。」 [[むう♪]] 「あ。ごめン。ごめン。」 [[トモヨ♪]] 「クスクス・・・。もう寝ないでね。」 [[むう♪]] 「もう寝ないよ。」 [[トモヨ♪]] 「約束よ。クスクス・・・。」 [[むう♪]] 「うン。」 [[トモヨ♪]] 「ねえ、[[むう♪]]。プレゼント交換しない?」 [[むう♪]] 「何それ?面白そうだね。」 [[トモヨ♪]] 「ふたりの大切なものを換えっこするの。」 [[むう♪]] 「うン。やろうよ。」 [[トモヨ♪]] 「じゃあ、プレゼント持ってくるから、[[むう♪]]も用意しといてね。」 [[むう♪]] 「うン。」 さて、約束しちゃったけど、何をプレゼントしようかな・・・。 ここ病院だし・・・。大したものないよな・・・。 あっ!お菓子があるぞ。綺麗に包装されてるし。お見舞いかな? このお菓子にしよう。 女の子って、お菓子が好きだからな。 でも、喜んでくれるかな? [[トモヨ♪]] 「お待ちどうさま。そしたらね、背中に隠して、1、2の3で見せっこだよ。」 [[むう♪]] 「いいよ。」 [[トモヨ♪]] 「じゃあ、行くよ。」 [[トモヨ♪]]&[[むう♪]] 「1、2の3!はい。」 [[トモヨ♪]]&[[むう♪]] 「わあぁ!!」 [[トモヨ♪]] 「わあぁ。お菓子!お菓子大好き!」 [[むう♪]] 「[[トモヨ♪]]ちゃんのプレゼントは、ぬいぐるみだね。あ!クマのぬいぐるみ!なんちゃって。」 [[トモヨ♪]] 「クスクス・・・。」 [[むう♪]] 「でも、いいの?これ貰っちゃって。これって、大切なものなンじゃないの?」 [[トモヨ♪]] 「いいよ。[[むう♪]]に貰ってほしいの。それに・・・。こんな大切なもの貰っちゃったしwクスクス・・・。」 [[むう♪]] 「え?」 [[トモヨ♪]] 「ねえ、[[むう♪]]。このお菓子、今食べてもいい?」 [[むう♪]] 「え?別にいいけど・・・。」 [[トモヨ♪]] 「じゃあ、[[むう♪]]も一緒に食べよ。ね。ね。」 [[むう♪]] 「・・・うン・・・。」 [[???>まりさ♪]] 「ダメ!」 [[トモヨ♪]] 「五月蠅いわね。」 [[???>まりさ♪]] 「そのお菓子を食べてはダメ!」 [[トモヨ♪]] 「だから、五月蠅いって言ってるでしょ!」 [[むう♪]] 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」 [[まりさ♪]] 「起きて!起きて!」 [[むう♪]] 「・・・・う〜〜〜ン・・・・。あっ姉ちゃん。」 [[まりさ♪]] 「姉ちゃんじゃないよ![[むう♪]]、あンたおかしいよ!」 [[むう♪]] 「ムニャムニャ・・・・。そりゃ、お菓子だからね・・・。」 [[まりさ♪]] 「何寝ぼけてンのよ!起きなさいって。また、寝ちゃダメだよ!」 [[むう♪]] 「ムニャ・・・。そういえば、あのぬいぐるみ・・・。」 [[まりさ♪]] 「ぬいぐみって、何よ?目を覚ましてよ。[[むう♪]]。」 [[むう♪]] 「ボク、持ってたよ・・・。見たことあるもン・・・。 [[まりさ♪]] 「あンた、ぬいぐるみなンか持ってないでしょ!」 [[むう♪]] 「・・・・持ってたよ。覚えてるよ・・・。ムニャムニャ・・・・zzzzzz・・・・。」 [[まりさ♪]] 「[[むう♪]]!寝てはダメ!![[むう♪]]![[むう♪]]!」 → [[トモヨ♪とむう♪2>トモヨ♪とむう♪2・TT2-2-3]] (2009.9.21) [[トモヨ♪]] 「また、途中で寝ちゃったね。もう寝ないって約束したのに。」 [[むう♪]] 「ごめン。ごめン。」 [[トモヨ♪]] 「今度寝たら許さないからね。」 [[むう♪]] 「・・・・・・・。」 [[トモヨ♪]] 「眠くならないおまじないしてあげる。」 [[むう♪]] 「え?」 [[トモヨ♪]] 「目をつむって。」 [[むう♪]] 「うン。」 チュッ! [[むう♪]] 「え?」 [[トモヨ♪]] 「クスクス・・・。私、[[むう♪]]のこと好きだよ。」 [[むう♪]] 「え?」 [[トモヨ♪]] 「ずっと一緒にいてね。」 [[むう♪]] 「え?」 [[トモヨ♪]] 「約束だよ。」 [[むう♪]] 「うン・・・。」 [[トモヨ♪]] 「ねえ。[[むう♪]]」 [[むう♪]] 「何?」 [[トモヨ♪]] 「赤ちゃんって、どうやったら出来るのか知ってる?」 [[むう♪]] 「え?!え?・・・し、知らないよ。そんなこと・・・。」(ポッ) [[トモヨ♪]] 「男の子と女の子がキスしたら、赤ちゃん出来るんだよ。」 [[むう♪]] 「え?そうなの?」 [[トモヨ♪]] 「クスクス・・・。私、赤ちゃん出来ちゃったかもね。」 [[むう♪]] 「・・・・・・・・。」 [[トモヨ♪]] 「ねえ。[[むう♪]]。この病院、探検しようよ。何があるか教えてあげるよ。」 [[むう♪]] 「うン・・・。」 [[トモヨ♪]] 「じゃあ、行こ。」 [[トモヨ♪]] 「ここは子ども病院なんだ。」 [[むう♪]] 「そうなンだ・・・。」 [[トモヨ♪]] 「あと、お母さんになる人の病院でもあるんだよ。」 [[むう♪]] 「ずいぶン静かだね・・・。ほかに誰も入院していないのかな?」 [[トモヨ♪]] 「みんな、もう寝ちゃってるンだよ。」 [[むう♪]] 「でも、静かすぎだよ・・・。」 [[トモヨ♪]] 「いつもは、そうでもないよ。大けがをした子が運ばれてくることもあるよ。」 [[むう♪]] 「大けが・・・。」 [[トモヨ♪]] 「ここにいる子は、みんな難しい病気なんだ。」 [[むう♪]] 「そうなンだ・・・。」(・・・[[トモヨ♪]]ちゃんは、どんな病気なンだろ。聞かない方がいいみたいだな・・・) [[トモヨ♪]] 「ここが霊安室。」 [[むう♪]] 「え?」 [[トモヨ♪]] 「入ってみる?」 [[むう♪]] 「いやだ!ここだけは絶対にいやだ!」 [[トモヨ♪]] 「[[むう♪]]って、恐がりなんだね。」 [[むう♪]] 「・・・・・・・・・・・・・・・。」 [[トモヨ♪]] 「隣が手術室だよ。」 ぶ〜〜〜〜ん。 [[むう♪]] (・・・あれ?蠅かな?・・・) [[トモヨ♪]] 「ここが処置室。」 ぶ〜〜〜〜ん。 [[むう♪]] (・・・何?蠅が多いな・・・) [[トモヨ♪]] 「クスクス・・・。」 [[むう♪]] 「・・・・・・・・・・・・。」 [[トモヨ♪]] 「思い出してくれた?[[むう♪]]。」 [[むう♪]] 「何を?」 [[トモヨ♪]] 「私のこと。」 [[むう♪]] 「知らないよ!ボクは、君のことなンか知らない!」 [[トモヨ♪]] 「思い出してくれないんだね。あのときも誘ったんだけどな。」 [[むう♪]] 「何のこと?ボクは、君のことなンか全然知らないンだよ!」 [[トモヨ♪]] 「思い出してくれないんならいいよ。じゃあ、今から一緒に行こうよ。」 [[むう♪]] 「何言ってるンだよ?!君が何言ってるのか全然分からないよ!」 [[トモヨ♪]] 「クスクス・・・。みんな待ってたんだよ。108つ目の魂。[[むう♪]]がそうだったんだよ。」 [[むう♪]] 「何言ってンだか全然分かンないよ!」 [[トモヨ♪]] 「ねえ、一緒に逝こうよ。みんな一緒に。」 [[???>まりさ♪]] 「起きろーーーーーー!!!!!!」 パン!パン!パン!パン!パン!パン! [[むう♪]] 「・・・あ、姉ちゃん。[[ゆきちゃん>ゆきこ♪]]もいる・・・。」 [[まりさ♪]] 「目が覚めた?![[この子>ゆきこ♪]]に目覚ましビンタ食らわせてもらったンだよ。」 [[むう♪]] 「・・・・おはよ。でも、まだ眠い・・・・。」 [[まりさ♪]] 「これを飲んで!眠気覚まし!!」 [[むう♪]] 「・・・グビ、グビ。・・・全然効かないよ・・・zzzz・・・・。」 [[まりさ♪]] 「もう1回!目覚ましビンタをお願い!!」 パン!パン!パン!パン!パン!パン! [[むう♪]] 「・・・・ホッペが痛いよ。だけど、まだ眠い・・・・寝たくないよ、怖いよ・・・・。」 [[まりさ♪]] 「もう、何も効かないの?[[あんた>ゆきこ♪]]は、[[マスター>ゴースト・マスター]]を呼んできて。お願い。」 [[むう♪]] 「・・・・・眠いよ。・・・だけど、寝たくないよ。お願い、助けて・・・・zzzzzz・・・・・・。」 [[まりさ♪]] 「[[むう♪]]!寝たらダメ![[むう♪]]!起きて![[むう♪]]!」 [[むう♪]] 「・・・・・・・・・zzzzzzzzzz・・・・・・・・・・・。」 [[まりさ♪]] 「[[むう♪]]!!!!」 → [[トモヨ♪とむう♪3>トモヨ♪とむう♪3・TT2-2-4]] (2009.9.21) [[トモヨ♪]] 「おはよう[[むう♪]]。お目覚めかな?また寝ちゃったね。もう許してあげないからね。」 [[むう♪]] 「[[トモヨ♪]]ちゃん、最初のころと話し方まで違っちゃってるよ。君は、一体誰なの?」 [[トモヨ♪]] 「私は、一人だけじゃないよ。ほら、この手を握ってごらん。」 [[むう♪]] 「この手って・・・。え?!虫!蠅の塊!!」 [[トモヨ♪]] 「クスクス・・・。その蠅1匹1匹が小さな魂。望まれず、愛されることもなく、生を受けることなく消滅した魂。未練を残して亡くなった幼い魂。私は、それら無念の魂の集合体。」 [[むう♪]] 「ボクの魂が、そのうちの1匹だっていうの・・・。」 [[トモヨ♪]] 「そのとおりだよ。あとひとつ魂があれば私たちは昇天できたの。」 [[???>まりさ♪]] 「ちょっと待ちなさいよ!」 [[トモヨ♪]] 「お前は誰?どこからここに入ってきたの?」 [[まりさ♪]] 「あたしは、[[ムウマージ]]の[[まりさ♪]]だよ!人の形のあやかしごときが、あたしたち夢魔の姉弟を舐めンじゃないよ!」 [[トモヨ♪]] 「私は、多分お前を知ってる。あのときの死に損ないの子だね。」 [[まりさ♪]] 「はン!何のことだかさっぱりだね。」 [[トモヨ♪]] 「別にお前の魂でも構わない。引導渡してあげるからかかっておいで!」 [[まりさ♪]] 「望むところよ!可愛い弟を可愛がってくれたお礼をたっぷりしてあげるよ!」 [[トモヨ♪]] 「ところでお前は、何を持っているの?何々。虫よけスプレーだって。クスクス・・・。それが私に効くと思ったの?」 [[まりさ♪]] 「特性は、『おみとおし』ってか?」 [[トモヨ♪]] 「殺虫剤代わりに使うつもりだったんだね。まずは、その無駄な努力をさらに徒労に終わらせてあげる。トリック!」 [[まりさ♪]] 「あ!虫除けスプレーが!」 [[トモヨ♪]] 「その代わりにこれをあげるね。プレゼント交換だよ。」 [[まりさ♪]] 「何これ?!毒々玉!!!」 [[トモヨ♪]] 「クスクス・・・。[[Trick or Treat]]だよ。お持てなししないと悪戯するぞ!」 [[むう♪]] (・・・・え?何?今、見えたのデジャブ?・・・・。) [[トモヨ♪]] 「お菓子をちょうだい。代わりにお前には毒をあげる。」 [[まりさ♪]] 「ちぇ!いくら[[むう♪]]の夢の中だって言っても、あいつが作り出した幻想の中だから、こっちが一方的に不利だね・・・。あたしの幻術も通用しそうもないし・・・。」 [[むう♪]] 「姉ちゃん。大丈夫?」 [[まりさ♪]] 「[[むう♪]]!あいつにぬいぐるみを貰ったって言ってたよね!」 [[むう♪]] 「うン。でも、それって夢の話だよ・・・。」 [[まりさ♪]] 「いいや。あいつは、あんたに夢を見させて、実際のあんたの記憶を塗り替えて、自分に取り込もうとしてたンだよ。だから、あんたが見た夢は、すべて現実さ!」 [[むう♪]] 「そうなンだ・・・。」 [[まりさ♪]] 「だから、あんたがあいつに貰ったぬいぐるみを最後に見た場所はどこ!」 [[むう♪]] 「え?そんなのないよ。実際貰ってないンだし・・・。」 [[まりさ♪]] 「あんた相当頭の回転悪いね。どこだっていいンだよ!あんたが最後にそこで見たってこの夢の中で思えば、現実世界で実現化するンだよ!!」 [[むう♪]] 「わかったよ。ボクは姉ちゃんベットンところで最後にあのぬいぐるみを見た!」 [[まりさ♪]] 「はい、よくできました。これで現実世界の[[マスター>ゴースト・マスター]]がなンとかしてくれるはず。」 [[トモヨ♪]] 「あんたたち、何二人で悪巧みしてるんだい!」 [[まりさ♪]] 「幻想世界の方のこいつは、あたしが片を付けてやる!さあ、あたしの漆黒の波動に身を焦がされて昇天しな!!悪の波動ーーーーー!!!」 [[トモヨ♪]] 「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーー!!!!!」 [[むう♪]] 「蠅が!たくさんの蠅が真っ黒な炎に焼かれて散り散りになって飛んでいく・・・。黒い蛍みたいだ・・・。」 [[まりさ♪]] 「・・・・・・・・・・・。」 [[むう♪]] 「姉ちゃん・・・。ありがとう。」 [[まりさ♪]] 「帰ろ。[[むう♪]]。さあ目を覚まして。」 [[むう♪]] 「・・・・・・う〜〜〜ん・・・・・・・。」 [[マスター>ゴースト・マスター]]  「おはよう。[[むう♪]]ちゃん。お目覚めね。クスクス・・・。」 [[むう♪]] 「あ![[マスター>ゴースト・マスター]]おはようございます。姉ちゃんや[[ゆきちゃん>ゆきこ♪]]もおはよう。・・・あ!そのぬいぐるみ。」 [[マスター>ゴースト・マスター]]  「ごめんなさいね。[[むう♪]]ちゃんのぬいぐるみ、焼いちゃった。」 [[むう♪]] 「真っ黒な炎を出して燃えてるね・・・。望まれず、愛されることもなく、生を受けることなく消滅した魂・・・。未練を残して亡くなった幼い魂・・・。」 [[まりさ♪]] 「[[むう♪]]。もう一人でどこかに逝こうとしたらやだよ。2度とやだよ・・・。」 [[むう♪]] 「うン。わかったよ。」(・・・もう、姉ちゃんを泣かすようなことはしない。約束するよ。・・・) <<トモヨ♪とむう♪編・完>> (2009.9.21) // [[あゆみ]](ミミロップ) 「[[ロンシャン]]さま〜。」