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DQ・FF連盟、バトロワ参戦!!
- 1 : :02/08/30 15:15 ID:04qkxuSN
- バトルロワイヤルの最新式ゲームに巣食うラウンジャーが宣戦布告してきました!
ラウンジごとき小一時間でひねり潰しましょう
会場
http://ime.nu/www.aquariu.co.jp/cgi-bin/ik/ant/btlrylcl.cgi
- 2 : :02/08/30 15:16 ID:04qkxuSN
- I−6南部 (民家) B−7南部 (食料庫) G−3西部(診療所) F−1西部 (灯台)
- 3 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/08/30 15:18
ID:???
- よく意味が
- 4 : :02/08/30 15:18 ID:04qkxuSN
- ラウンコどもの作戦本部
http://ex.2ch.net/test/read.cgi/entrance/1030685850/
ラウンジが最大派閥、半角板・ニュー速板・厨房板からも参戦している模様。
- 5 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/08/30 15:18
ID:???
- /´`l
__ /
〈 | |
j´ ヽ`ヾ i | | |
,‐-_,, f _〈 } 丶
/  ̄\ \ \ | |
巛i~`> ∧__∧ \ \| | | |
/ ( ´Д`) > ノ
j
,/ ヽ ヽ // / | | |
i ‐=、 i
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,/ ,__ ヾ 'i ( ´ / | | | |
/ /  ̄ ̄'7 `、 `、 ヽ / | || || | |
/ / | |ヽ、 ヽ l~ I
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,/ ,/ | l ヽ, _`-_/. >>1 j || || | |
/ / | | fハ,ヾ
/ || || /l
r'´ _r´ 〔___`ヽ, <~
人  ̄二二二二ヽ∈
 ̄ ̄
 ̄ へ⌒  ̄へ `~´
V V
- 6 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/08/30 15:18
ID:???
- わから
- 7 : ◆USBJJW3U :02/08/30 15:19
ID:RUZAFGdQ
- 終了
- 8 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/08/30 15:27
ID:???
- 板違いというか意味不明。
>>1、ちゃんと削除依頼だしとけよ。
- 9 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/08/30 15:45
ID:FJzW2CVZ
- 面白そうじゃねぇか(w
分かった。やってやろう。食わず嫌いはよくねえからな。
- 10 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/08/30 15:46
ID:KL8c5Tj1
- オイラも参加汁。
- 11 :山崎渉 :02/08/30 16:11 ID:???
∧__∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∩ ^^)< 僕でよろしればここの住人にさせてもらえませんか?
□………(つ | \___________
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
.
アトリエ |
|
- 12 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/08/30 16:14
ID:???
- これじゃないバトロワの方がおもしろい
- 13 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/08/30 20:42
ID:???
- FF、DQキャラになりきってバトロワしたほうが面白くないか?
13:スライム:02/08/30 20:40
ID:???
人 /
(゜/ ゜)ズバン
/
14:アーロソ:02/08/30 20:41
ID:???
さて・・・行くか
>>13死亡 残り999人
虹板参考
- 14 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/08/31 02:01
ID:???
- >>9-10は荒らし
- 15 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/08/31 04:03
ID:qg1JYkUo
- 参加汁
- 16 :山崎渉 :02/09/01 12:12 ID:???
- (^^)
- 17 :山崎車 :02/09/02 22:13 ID:???
- ∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎
山崎渉
- 18 :山崎渉 :02/09/04 00:02 ID:???
- (^^)
- 19 :山崎渉 :02/09/04 20:03 ID:???
- (^^;
- 20 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/04 21:04
ID:FcXWYW+/
- というか、このスレ『DQ・FFキャラによるバトロワスレ』として乗っ取ってもいいですか?
- 21 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/04 21:07
ID:???
- うん
- 22 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/04 21:12
ID:???
- 他のバトロワがあるスレに行ってない奴には>>1の説明だけじゃ何の事だか
さっぱりだろ。
>>1、もっと詳しく説明しる!
- 23 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/04 21:18
ID:L+LrBAGK
- >>20
個人的にはそうしたい。
そういえば、まだこの板ではバトロワリレー小説とかしてなかったよな。
- 24 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/04 21:45
ID:???
- http://game.2ch.net/ff/kako/1017/10173/1017343910.html
>>116のゲームが似ている。
コテハン関係を削除すればかなり楽しめると思うのだが。
- 25 :20 ◆bN.9GDP2 :02/09/04 22:23
ID:FcXWYW+/
- それでは、『DQ・FFキャラによるバトルロワイアル』を開催したいと思います。
対象作品はDQ1〜7・DQM1&2・FF1〜10・FFT、
>>150までに参加キャラの投票を行い、参加キャラを発表した後、
リレー小説形式で展開する、という方法で宜しいでしょうか?
- 26 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/04 22:37
ID:???
- とりあえず、さいたまは確定だな。
- 27 :20 ◆bN.9GDP2 :02/09/05 17:44
ID:???
- *参加方法*
キャラの名前と登場作品を<>でかこって投稿してください。
<>のない投稿はカウントされません。
一度に投稿できるキャラは二名までです。
特定の名前がないキャラは、パーティキャラクターのみ参加を許可します。
例:
<DQ1・勇者><FF2・フリオニール>
悪い例:
DQ3の勇者 <FF5の海賊A> <テリー>
既出のキャラを投稿するのもOKです。重複投稿数は支給武器に反映されます。
投稿期間はレスが>>150に達するまでとします。
- 28 :山崎渉 :02/09/05 17:46 ID:???
- >20 ◆bN.9GDP2 さん
応援してますよ(^^)。
- 29 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/05 17:47
ID:???
- <FF3・導師><FF3・エリア>
- 30 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/05 20:24
ID:sDu0xHrd
- <FF4セシル><FF4ローザ>
- 31 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/05 20:27
ID:???
- ( ● ´ ー ` ● )
- 32 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/05 20:28
ID:b3ZzCGL1
- <FF5・バッツ> <FF5・ファリス>
- 33 :シャル ◆JOJOHIHI :02/09/05 20:28
ID:???
- ほよよ
- 34 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/05 20:36
ID:???
- <DQ6・バーバラ><FF6・ティナ>
- 35 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/05 21:11
ID:???
- <DQ5・ヘンリー><DQ5・フローラ>
- 36 :保守夜 :02/09/05 21:55 ID:???
- <FFT・ラムザ><FF6・ガウ>
- 37 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/06 16:51
ID:???
- 応援age
- 38 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/06 17:03
ID:???
- <FF6・ロック><FF8・リノア>
- 39 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/06 18:37
ID:046qmZbt
- バトロワって具体的に何をするのか?
- 40 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/06 19:23
ID:+JoPSPN/
- すいません >>1 がお騒がせしましたm(_
_)mすぐ連れて逝きますので
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/ ̄ ̄ ̄\ _
/ >、 /─\ |
/ __ \ /
/ ソし
/ /:::::::::::\ \ \|
/
/ /::::::: :::\ ゝ \、 |
|
/:::| \:\ \ 彡ミ
| /::::ノ,,,,, ''''⌒)::\ ゝ //\
、
| /:::(___ノ (_/):::::::| ゞ /~ | \ソソ>へ
| |:::::/
ゝ_ノ ∧  ̄_/::::::| 7 / N |///ノ\
| |::::\__ ,〈 |:::::/ /\
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| |::::::::( ヘ /|,|:::/ ヘ∧ <ヽ///// \
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| ヘ:::::::::\\三三//:/ |
/ \/ \ \
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\  ̄\::::::::/ ∧/> 、 |. |
|  ̄ ̄
,/// /ヽ N δ´⌒|ヽ
\ // /::::::::ゝ
| ( ノ ⌒ヽ.)
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/ ノ(' ))、 ←>>1
\ / \_/ И:::::::::::/ V
し(ヽ、..,,,ノノ )
\ | \ \::/ /
ヽ____ノ
|\ | \ N. ∪ ∪
- 41 :20 ◆bN.9GDP2 :02/09/06 22:28
ID:???
- >>39
FF・DQキャラによる、高見広春氏の小説『バトルロワイヤル』を元にしたリレー小説を行います。
ttp://www.geocities.co.jp/Playtown-Spade/1168/index.htm
ttp://www.geocities.com/wjbr2ch/index.html
要はこれら↑と同系統の企画です。
今更な気もするでしょうが、FF・DQ板では行われていないそうなので、やることにしました。
現在は参加キャラの募集中です。
なお、原作の小説・映画については↓
ttp://www2.tokai.or.jp/bpanther/battle.html
ttp://www.suisen.sakura.ne.jp/~kyo/battle/
- 42 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/06 22:36
ID:???
- トーナメントと変わりないじゃん…
- 43 :20 ◆bN.9GDP2 :02/09/06 23:06
ID:???
- >>42
トーナメントとは『最萌えトーナメント』のことでしょうか。
これは人気投票でも、誰が最強かを決める企画でもありません。本体はあくまでもリレー小説です。
得票数の多いキャラが、イコール最終的に生き残るキャラとは限りません。
むしろ『誰が勝ち残るか』よりも『話の流れ』を重視したいと思っています。
このスレでの得票数は『支給武器の強さ』とそれによる『出番の多さ』という形で反映するつもりです。
- 44 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/07 18:36
ID:???
- <FF8スコール><FF6セリス>
- 45 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/07 18:38 ID:???
- <DQ4デスピサロ><FF9サラマンダー>
- 46 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/07 18:42
ID:???
- 最近さらに競争率が厳しくなったと思ったら
こんな所にまで宣伝スレが!!!!!
- 47 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/07 21:28
ID:???
- <DQ5マリア><DQ6ミレーユ>
- 48 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/07 21:35
ID:???
- <FF6・セリス><FF7・シド>
- 49 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/07 21:38
ID:EshEYCr+
- <FF6・ロック><FF8・ラグナ>
- 50 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/08 11:20 ID:???
- <FF9・エーコ><DQ2・ムーンブルク王女>
- 51 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/08 17:29
ID:Sgzswubm
- <FF4カイン><FF5バッツ>
- 52 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/08 17:34
ID:???
- <FF3・導師><FF2・マリア>
- 53 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/08 18:14 ID:???
- <FF9フライヤ><DQ5主人公>
- 54 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/08 18:15 ID:???
- <DOMモンスターじいさん><FF6ガウ>
- 55 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/08 18:33
ID:???
- <FF9ベアトリクス><DQ7メルビン>
- 56 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/08 19:22
ID:???
- <ライブアライブ・オルステッド><kanon・月宮あゆ>
- 57 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/08 22:36
ID:???
- ( ● ´ ー ` ● )
- 58 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/08 22:36
ID:???
- ( ● ´ ー ` ● )
- 59 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/08 22:37
ID:???
- ( ● ´ ー ` ● )
- 60 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/08 22:37
ID:???
- ( ● ´ ー ` ● )
- 61 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/08 22:37
ID:???
- ( ● ´ ー ` ● )
- 62 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/08 22:37
ID:???
- ( ● ´ ー ` ● )
- 63 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/08 22:37
ID:???
- ( ● ´ ー ` ● )
- 64 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/08 22:37
ID:???
- ( ● ´ ー ` ● )
- 65 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/08 22:37
ID:???
- ( ● ´ ー ` ● )
- 66 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/08 22:37
ID:???
- ( ● ´ ー ` ● )
- 67 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/09 17:32
ID:???
- <FF9ビビ><FF9ジタン>
- 68 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/09 21:31 ID:???
- <DQ4勇者><FF6エドガー>
- 69 :∬ ◆FORTsym2 :02/09/10 00:01
ID:???
- <FF5・ファリス><FF7・セフィロス>
をこっそりきぼんぬ。
- 70 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/10 18:58
ID:???
- FFやドラクエのキャラの名前でバトロワのゲームがやりたいんだが。
- 71 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/10 19:36
ID:???
- >>70
むかしそう言うcgiはやってたよねー
- 72 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/10 20:43
ID:???
- 俺はリレー小説やりたいな。
でも、FFドラクエの場合葉鍵とかとはちがって、
武器の支給とかはあんまり意味ない気がする。
もともと戦闘とかがあるんだし。
- 73 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/10 21:50 ID:???
- 武器の取り上げ&支給はやっとかないと(+A+)マズーだろ。
キャラごとの得意武器が決まってる分、支給武器によっては結構面白くなると思うし。
いかにしてフォークや竪琴で戦うか、みたいに(w
話ばっかもアレなんで、<DQ4アリーナ><FF9ガーネット>
- 74 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/10 22:09
ID:???
- でもFFドラクエキャラは魔法がツカエル罠
魔法使い最強説浮上?
サンガーvsサンダガとかどうなるんだろう。
それを実現するためにちとマイナーなキャラをエントリーするよ。
<FF1・セーラ>
しかし魔法剣とかもあるしな。とりあえず、チョトかぶりすぎだから途中経過でも集めるよ。
- 75 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/10 22:15
ID:???
- FF1 セーラ
FF2 マリア
FF3 導師 エリア
FF4 セシル ローザ カイン
FF5 バッツ ファリス
FF6 ティナ ガウ ロック セリス エドガー
FF7 シド
FF8 リノア スコール ラグナ
FF9 エーコ フライヤ ベアトリクス ビビ ジタン ガーネット
FFT ラムザ
DQ2 ムーンブルク王女
DQ4 デスピサロ 勇者 アリーナ
DQ5 ヘンリー フローラ マリア 主人公
DQ6 バーバラ
DQ7 メルビン
DQM モンスターじいさん
FF26名+DQ11名=37名
DQがチョト少ないかな。。。
- 76 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/10 22:21
ID:qCEM6Bs8
- 投票数修正版。。。ってかサラマンダーいれんのわすってた。ごめんね>>45。。。
あ、ミレーユもだ。。。スマソ>>47。セフィロスも・・・だめだね俺。
FF1 セーラ(1)
FF2 マリア(1)
FF3 導師(2) エリア(1)
FF4 セシル(1) ローザ(1) カイン(1)
FF5 バッツ(2) ファリス(2)
FF6 ティナ(1) ガウ(2) ロック(2) セリス(2) エドガー(1)
FF7 シド(1) セフィロス(1)
FF8 リノア(1) スコール(1) ラグナ(1)
FF9 エーコ(1) フライヤ(1) ベアトリクス(1) ビビ(1) ジタン(1) ガーネット(1) サラマンダー(1)
FFT ラムザ(1)
DQ2 ムーンブルク王女(1)
DQ4 デスピサロ(1) 勇者(1) アリーナ(1)
DQ5 ヘンリー(1) フローラ(1) マリア(1) 主人公(1)
DQ6 バーバラ(1) ミレーユ(1)
DQ7 メルビン(1)
DQM モンスターじいさん(1)
FF28名+DQ12名=40名
- 77 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/10 22:34 ID:???
- >>74
乙カレー。こうしてみるとFF5と6が強いね(w
呪文や魔法・特技は禁止っつーのはどうだろう?
さすがにマダンテやアルテマ、メテオや輝く息が使えたらバランス崩れるし。
んで、支給武器の中に初級魔法だけ使えるようになるアクセサリー、
もしくは不思議なダンジョンに出てくるような、使い捨ての魔法書・杖とかが入ってるってことにすれば……
- 78 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/10 22:42
ID:???
- >>76ageてしまったか・・・まあ宣伝ってことでゆるしてください。。。
じゃ、個人的にほしいと思ったキャラを。
<FF7・クラウド> <DQ3・オルテガ>
エアティやアルスもはずせないねえ・・・キャラ膨大になるヨカーン
>>77
しかし戦闘がFFDQの味のひとつだし、技封印ってのも寂しい・・・。
そのあたりは、うまいぐあいに制限しながら、原則的に禁止しないほうがいいと思うんだけど。。。
マダンテなんて狭いとこで使ったら、自分も死ぬとか。。。
ただ、メテオみたく複数シリーズで登場しながら、効果に差がありまくりなのはどうするかな・・・
使い捨ての魔法書とかいうのはいいかも。
- 79 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/10 23:05
ID:???
- >>78
禁止エリアの代わりに禁止技を設けるっつーのはどうよ?
時間経過ごとに火炎系禁止とか剣技禁止とかブレス禁止とかがかかって、うっかり使えば首輪爆発→あぼーん。
あと、強すぎる魔法や特技は詠唱時間を思いっきり長くするか、
会場に結界が張られているということにして、威力と効果範囲を狭めておけばいいかと。
- 80 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/11 20:46
ID:???
- <DQ4パノン><DQ5王女>
- 81 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/11 21:15 ID:???
- <DQ5王子><DQ2サマルトリア王子>
- 82 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/11 21:33
ID:???
- >>79
なるほど。
しかしこうなると、ある程度ルール練ってからでないと混乱しそうだな。
とりあえず、テストプレイを一回してみて、
浮き出た問題点を改善するとかいうことをしたほうがよさそうだな。
<FF7・エアリス> <DQ3・勇者>
- 83 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/12 18:11
ID:???
- <FF9ベアトリクス><DQ4ライアン>
- 84 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/12 18:33 ID:???
- <FF6ケフカ><DQM謎の剣士>
- 85 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/12 18:33 ID:???
- <DQ5ピエール><DQ6バーバラ>
- 86 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/12 18:48
ID:???
- <FF4デモンズウォール><FF5ギルガメッシュ>
- 87 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/12 19:23
ID:???
- <FF7・ティファ> <FF4・エッジ>
- 88 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/12 19:49
ID:???
- <DQ3・女賢者><DQ4・アリーナ><DQ5・パパス><DQ6・バーバラ>
- 89 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/12 19:57
ID:???
- >>88
いっかいの最大登録数は2キャラまでだよ
<FF2・レオンハルト> <FF10・ティーダ>
- 90 :名無しさん@マターリ :02/09/12 20:44 ID:???
- <FF7エアリス><DQ4ミネア>
- 91 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/12 21:27
ID:NOlxDEXW
- <DQ4デスピサロ><DQ7マリベル>
- 92 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/12 21:28 ID:???
- <FF9クイナ><FF9フライヤ>
- 93 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/13 16:44
ID:gqHSUjoN
- <DQ2・ハーゴン><DQ7メルビン>
- 94 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/13 22:03 ID:???
- <FF9黒のワルツ3号><DQ7アイラ>
- 95 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/13 22:06 ID:???
- <FF8ゼル><DQ5ピピン>
- 96 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/13 22:06
ID:???
- <FF7ザックス><FF10ア−ロン>
- 97 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/13 22:07 ID:???
- <FF8スコール><DQ4トルネコ>
- 98 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/13 22:08 ID:???
- <DQ4エビルプリースト><DQMテリー>
- 99 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/13 22:18
ID:???
- <FF7イリーナ><DQ5パパス>
- 100 : :02/09/14 00:29 ID:???
- <FF6セッツァー><DQ1ガライ>
- 101 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/14 11:00
ID:tvxJ6ul/
- <DQ6ミレーユ><DQ7マリベル>
- 102 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/14 13:15 ID:???
- <FF4テラ><DQ7レプレサック神父>
- 103 :ゾーマ ◆ZOMA/dbM :02/09/14 13:25
ID:BZjVvaOD
- <DQ3・ゾーマ> <DQ3・バラモス>
- 104 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/14 13:55
ID:???
- >>103
そんなん誰も勝てないだろうが。
可能性としては、DQMテリーとセフィロスくらいしか・・・。
- 105 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/14 14:24
ID:???
- 敵側で、魔王クラスになるとさすがになぁ……
セーフなのはピサロ・セフィロス・テリー、
ギリギリでもギルガメッシュ・ケフカ・黒のワルツ辺りまででは。
まぁ、ゲーム進行役としてならアリだろうけど。
- 106 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/14 14:30
ID:BZjVvaOD
- >>105
PK(プレイヤーキラー)として、
数体配置して、単体で徘徊させてみるのはどうだろう?
出会ったら、死か逃走か、というレベルで。
DQサイドとFFサイドで一体ずつ置いてみるのもいいかも。
DQ=ゾーマ
FF=オメガ
みたいにさ。
こいつらはサバイバルの対象外。
絶対不滅というルールで。
- 107 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/14 15:36 ID:???
- <DQ6ハッサン><DQ4ホフマン>
- 108 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/14 15:39 ID:???
- <DQMイルカ兄弟&ワルわた連合><DQ2デルコンダル王>
- 109 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/14 21:59
ID:x5zm0uW9
- PKはやる気になったプレイヤーだけでいいんじゃないか?
ゾーマやオメガに殺されるっての、あんまり面白味が無い。
- 110 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/14 22:04
ID:???
- <DQ4トーマス><DQ4モニカ>
- 111 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/14 22:09 ID:???
- <DQ3ゼニス><DQ4リバスト>
- 112 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/14 22:09 ID:???
- <FF2ミンウ><DQ4ベロリンマン>
- 113 :スラリソ ◆rxCs/8kA :02/09/14 22:33
ID:TiHlFUdY
- なるほど。例を挙げればこんなことをやろうと思っているわけか。
例 第二回 三国志バトルロワイアル Part.7
http://curry.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1030895383/
となると、ある程度のルール設定は必要になってくるな。
ルール、マナーを決定させるための雑談スレなど。
- 114 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/14 22:41
ID:???
- >>113
すげー参加者の数。ワラタ
- 115 :スラリソ ◆rxCs/8kA :02/09/14 23:49
ID:TiHlFUdY
- FF1 セーラ(1)
FF2 マリア(1) レオンハルト(1) ミンウ(1)
FF3 導師(2) エリア(1)
FF4 セシル(1) ローザ(1) カイン(1) デモンズウォール(1) エッジ(1) テラ(1)
FF5 バッツ(2) ファリス(2) ギルガメッシュ(1)
FF6 ティナ(1) ガウ(2) ロック(2) セリス(2) エドガー(1) ケフカ(1) ガライ(1)
FF7 シド(1) セフィロス(1) エアリス(2) ティファ(1) ザックス(1) イリーナ(1)
FF8 リノア(1) スコール(2) ラグナ(1) ゼル(1)
FF9 エーコ(1) フライヤ(2) ベアトリクス(2) ビビ(1) ジタン(1) ガーネット(1) サラマンダー(1) クイナ(1) 黒ワルツ3号(1)
FF10
ティーダ(1) アーロン(1)
FFT ラムザ(1)
DQ1 ガライ(1)
DQ2 ムーン王女(1) サマ王子(1) ハーゴン(1) デルコンダル王(1)
DQ3 勇者(1) ゼニス(1)
DQ4 デスピサロ(2) 勇者(1) アリーナ(1) パノン(1) ライアン(1) ミネア(1) トルネコ(1) エビプリ(1) ホフマン(1) トーマス(1) モニカ(1) リバスト(1) ベロリンマン(1)
DQ5 ヘンリー(1) フローラ(1) マリア(1) 主人公(1) 王女(1) 王子(1) ピエール(1) ピピン(1) パパス(1)
DQ6 バーバラ(2) ミレーユ(2) ハッサン(1)
DQ7 メルビン(2) マリベル(2) アイラ(1) レブレサック神父(1)
DQM モンスターじいさん(1) 謎の剣士(1) テリー(1)
>>88は…とりあえず入れてない。書いたやつ、なおすなり何なりと。
>>103ゾーマ、バラモスは…はずしておいた。とりあえず、どんな条件でやるにしろ強すぎるやつがいるとアレだな。エビプリ、ハーゴンは…誰か考えてくれ。
デスピサロは仲間状態のピサロならOKか。
>>106俺はプレーヤーキラーは反対。味気ないだろ?
>>108の<DQMイルカ兄弟&ワルわた連合>はアウトだろ?デルコンダル王はいいとして。
- 116 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/15 00:05
ID:???
- <FFT ラファ> <DQ4 ミネア>
- 117 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/15 00:08
ID:???
- <FF2 ゴードン><FF3 ディッシュ>
- 118 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/15 10:49
ID:???
- <FF5 レナ><FFT アグリアス>
- 119 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/15 12:53
ID:???
- <FF4リディア><FF4ギルバート>
- 120 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/16 10:58 ID:???
- <DQ4ホイミン><DQ7ホンダラ>
- 121 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/16 14:35
ID:???
- <1ch そうでもないよ><2ch モナー>
- 122 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/16 17:01 ID:???
- <FF5リバイアサンに殺された奴><DQ7バーンズ王>
- 123 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/16 19:07
ID:/429qHBo
- >>116-122
自作自演ご苦労
- 124 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/16 19:24
ID:???
- 誰か出だしだけでも書いてくれよ
- 125 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/16 19:37
ID:???
- <FFTラムザ><FFIVエッジ>
- 126 :スラリソ ◆rxCs/8kA :02/09/16 21:00
ID:+FpiKmIZ
- FF1 セーラ(1)
FF2 マリア(1) レオンハルト(1) ミンウ(1) ゴードン(1)
FF3 導師(2) エリア(1) ディッシュ(1)
FF4 セシル(1) ローザ(1) カイン(1) デモンズウォール(1) エッジ(2) テラ(1) リディア(1) ギルバード(1)
FF5 バッツ(2) ファリス(2) ギルガメッシュ(1) レナ(1) リバイアサンに(以下略)(1)
FF6 ティナ(1) ガウ(2) ロック(2) セリス(2) エドガー(1) ケフカ(1) ガライ(1)
FF7 シド(1) セフィロス(1) エアリス(2) ティファ(1) ザックス(1) イリーナ(1)
FF8 リノア(1) スコール(2) ラグナ(1) ゼル(1)
FF9 エーコ(1) フライヤ(2) ベアトリクス(2) ビビ(1) ジタン(1) ガーネット(1) サラマンダー(1) クイナ(1) 黒ワルツ3号(1)
FF10
ティーダ(1) アーロン(1)
FFT ラムザ(2) ラファ(1) アグリアス(1)
DQ1 ガライ(1)
DQ2 ムーン王女(1) サマ王子(1) ハーゴン(1) デルコンダル王(1)
DQ3 勇者(1) ゼニス(1)
DQ4 デスピサロ(2) 勇者(1) アリーナ(1) パノン(1) ライアン(1) ミネア(2) トルネコ(1) エビプリ(1) ホフマン(1) トーマス(1) モニカ(1) リバスト(1) ベロリンマン(1) ホイミン(1)
DQ5 ヘンリー(1) フローラ(1) マリア(1) 主人公(1) 王女(1) 王子(1) ピエール(1) ピピン(1) パパス(1)
DQ6 バーバラ(2) ミレーユ(2) ハッサン(1)
DQ7 メルビン(2) マリベル(2) アイラ(1) レブレサック神父(1) ホンダラ(1) バーンズ(1)
DQM モンスターじいさん(1) 謎の剣士(1) テリー(1)
>>121は無視しといた。
- 127 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/16 21:14
ID:???
- >>78の票は無効?
- 128 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/16 21:16
ID:???
- <FF10リュック><DQ6バーバラ>
- 129 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/16 21:17
ID:???
- もーいいんじゃねえの?
- 130 :スラリソ ◆rxCs/8kA :02/09/16 21:19
ID:+FpiKmIZ
- …忘れてた
FF1 セーラ(1)
FF2 マリア(1) レオンハルト(1) ミンウ(1) ゴードン(1)
FF3 導師(2) エリア(1) ディッシュ(1)
FF4 セシル(1) ローザ(1) カイン(1) デモンズウォール(1) エッジ(2) テラ(1) リディア(1) ギルバード(1)
FF5 バッツ(2) ファリス(2) ギルガメッシュ(1) レナ(1) リバイアサンに(以下略)(1)
FF6 ティナ(1) ガウ(2) ロック(2) セリス(2) エドガー(1) ケフカ(1) ガライ(1)
FF7 シド(1) セフィロス(1) エアリス(2) ティファ(1) ザックス(1) イリーナ(1) クラウド(1)
FF8 リノア(1) スコール(2) ラグナ(1) ゼル(1)
FF9 エーコ(1) フライヤ(2) ベアトリクス(2) ビビ(1) ジタン(1) ガーネット(1) サラマンダー(1) クイナ(1) 黒ワルツ3号(1)
FF10
ティーダ(1) アーロン(1)
FFT ラムザ(2) ラファ(1) アグリアス(1)
DQ1 ガライ(1)
DQ2 ムーン王女(1) サマ王子(1) ハーゴン(1) デルコンダル王(1)
DQ3 勇者(1) ゼニス(1) オルテガ(1)
DQ4 デスピサロ(2) 勇者(1) アリーナ(1) パノン(1) ライアン(1) ミネア(2) トルネコ(1) エビプリ(1) ホフマン(1) トーマス(1) モニカ(1) リバスト(1) ベロリンマン(1) ホイミン(1)
DQ5 ヘンリー(1) フローラ(1) マリア(1) 主人公(1) 王女(1) 王子(1) ピエール(1) ピピン(1) パパス(1)
DQ6 バーバラ(2) ミレーユ(2) ハッサン(1)
DQ7 メルビン(2) マリベル(2) アイラ(1) レブレサック神父(1) ホンダラ(1) バーンズ(1)
DQM モンスターじいさん(1) 謎の剣士(1) テリー(1)
俺も後々参加するわ。舞台設定とかも考えてはいるが…
「ワールドマップ規模の不思議のダンジョン」とかにしたいんだが。一定時間たつと下へ降りる階段が複数現れ、警告が流れ、しばらくして首輪が爆破。という感じに。
- 131 :和裸田 亮輔 ◆PtPQWARA :02/09/16
21:34 ID:???
- >>1
ワラタ
- 132 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/16 21:48
ID:???
- 人数も書いてくれ。現在96人かな?
どうせだから100人までにしたらどうだろ。
- 133 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/16 22:06 ID:???
- >>123
俺が書いたのは120と122だけだがな。
- 134 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/16 23:54
ID:AeyPyI/p
- <FF2 フリオニール> <FF10
リュック>
なんでこの2人が挙げられてないのか疑問・・・
あと2名なのかな?
マイナーキャラ希望!
- 135 :スラリソ ◆rxCs/8kA :02/09/16
23:56 ID:???
- …一応応募は>>150までと書いてある。
- 136 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/16 23:57
ID:7Ml8hbyV
- <DQ3 ロト(勇者)> <DQ2 竜王の曾孫>
- 137 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/16 23:58
ID:7Ml8hbyV
- はあ〜・・・ゾーマ様は不参加か・・・残念。
- 138 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/17 00:14
ID:???
- 能力封印されたとかで多少弱体化させて、
勝とうと思えば勝てる(不意打ちとか)ようにすればどうかね?
人格はキッチリあるっぽいし、オメガとかよりマシだと思うんだが。
- 139 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/17 00:18
ID:???
- <DQ6アモス><DQ3女盗賊>
- 140 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/17 00:33
ID:???
- >>138
結局集団リンチであぼーんする罠。
出場者でめぼしいものを、生存確率(強さ)でランク分け。
SS:ゾーマ等(上位魔王クラス)
――――――――――ここから上は参加不可
S:ロト、セフィロス、ピサロ
A:ハーゴン、ギルガメッシュ
B:イパーイ
強そうなのは、なんか単体行動しそうな香具師ばかりだな。
- 141 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/17 01:01
ID:???
- >>140
あれ?魔王クラスが参加不可ってのは
誰も倒せそうにないから駄目だって訳じゃないの?
だから弱体化させて、勝てるようにすればいいんじゃないかって思ったんだけど…
つか強さのランク付けはあんまり意味無いんじゃないかと。
生存確立=戦闘力の高さじゃないんだし。
- 142 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/17 07:45
ID:???
- >>141
まあ、全てではないにしても、
強さも重要なファクターだとは思うが・・・。
つーか無理にハンデつけるのもなんかなあ・・・。
それならいっそ不参加で。
- 143 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/17 10:37
ID:???
- <DQ3女賢者><DQ3女僧侶><DQ3女魔法使い>
- 144 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/17 18:05 ID:???
- 数えてみたら25回も投票してたのか
DQ勢の3分の2以上は自分の票だ・・・
- 145 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/18 21:05 ID:???
- あれから進展しないな
- 146 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/18 21:37
ID:???
- 150いかないからね…あともうちょいだ。
<FF6・セッツァー><FF10・シェリンダ>
- 147 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/18 22:06
ID:???
- <DQ7グレーテ姫><FF9フラットレイ>
- 148 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/18 22:09
ID:???
- <DQ4レイクナバのじいさん><DQ5むちおとこ>
- 149 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/18 22:10
ID:???
- <DQスライム><FFチョコボ>
- 150 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/18 22:15
ID:???
- <DQ4・ネネ><FF4・ヤンの奥さん>
- 151 :スラリソ ◆rxCs/8kA :02/09/18
22:23 ID:???
- >>150行ったか。
とりあえず。
FF1 セーラ(1)
FF2 マリア(1) レオンハルト(1) ミンウ(1) ゴードン(1)
FF3 導師(2) エリア(1) ディッシュ(1)
FF4 セシル(1) ローザ(1) カイン(1) デモンズウォール(1) エッジ(2) テラ(1) リディア(1) ギルバード(1) ヤンの奥さん(1)
FF5 バッツ(2) ファリス(2) ギルガメッシュ(1) レナ(1) リバイアサンに(以下略)(1)
FF6 ティナ(1) ガウ(2) ロック(2) セリス(2) エドガー(1) ケフカ(1) ガライ(1) セッツァー(1)
FF7 シド(1) セフィロス(1) エアリス(2) ティファ(1) ザックス(1) イリーナ(1) クラウド(1)
FF8 リノア(1) スコール(2) ラグナ(1) ゼル(1)
FF9 エーコ(1) フライヤ(2) ベアトリクス(2) ビビ(1) ジタン(1) ガーネット(1) サラマンダー(1) クイナ(1) 黒ワルツ3号(1)
FF10
ティーダ(1) アーロン(1) シェリンダ(1) フラットレイ(1)
FFT ラムザ(2) ラファ(1) アグリアス(1)
DQ1 ガライ(1)
DQ2 ムーン王女(1) サマ王子(1) ハーゴン(1) デルコンダル王(1)
DQ3 勇者(1) ゼニス(1) オルテガ(1) 女盗賊(1)
DQ4 デスピサロ(2) 勇者(1) アリーナ(1) パノン(1) ライアン(1) ミネア(2) トルネコ(1) エビプリ(1) ホフマン(1) トーマス(1) モニカ(1) リバスト(1) ベロリンマン(1) ホイミン(1) レイクナバの…(トム)(1) ネネ(1)
DQ5 ヘンリー(1) フローラ(1) マリア(1) 主人公(1) 王女(1) 王子(1) ピエール(1) ピピン(1) パパス(1) むち男(1)
DQ6 バーバラ(2) ミレーユ(2) ハッサン(1) アモス(1)
DQ7 メルビン(2) マリベル(2) アイラ(1) レブレサック神父(1) ホンダラ(1) バーンズ(1) グレーテ(1)
DQM モンスターじいさん(1) 謎の剣士(1) テリー(1)
>>143は2つに絞れ。
>>149は無効…かな。というか、これを立案した人。判定してくれ。>>20だったかな。
- 152 :20 ◆bN.9GDP2 :02/09/18 22:48
ID:???
- >>151
両方とも微妙ですが……スライムは仲間キャラとして出てくる
<DQ5・スラリン>か<DQ6・ルーキー>として扱えばOKだと思います。
どちらにするか……は、次の人が決めてください(w
チョコボは元々乗り物&召喚獣ですし、今回は不思議なダンジョンは対象作品に入れていないので……
残念ですが、除外させていただきたいと思います。
- 153 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/18 22:58
ID:???
- FF2にフリオニール >>134 (括弧で無効?)
FF6のセッツァーは(2) >>100 >>146
FF10のフラットレイはFF9
FF10にリュック(2) >>128 >>134 (こっちは括弧で無効?)
DQ2に竜王のひ孫…は無効?括弧? >>136
DQ3の勇者は(2) >>82 >>136 (括弧ですか?)
DQ6のバーバラは(3) >>34 >>85 >>128
総勢108人…と思う。間違いあったらスマソ
- 154 :スラリソ ◆rxCs/8kA :02/09/18
23:00 ID:???
- …竜王のひ孫は入れ忘れてたな。すまん。
- 155 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/18 23:05
ID:???
- (*゚ー゚).。oO(最初に誰が死ぬんだろう…)
- 156 :20 ◆bN.9GDP2 :02/09/18 23:31
ID:???
- このスレで出たアイデアと、原作のルールを纏めてみました。
穴だらけだと思われるので、改良点・意見キボンヌです。
+基本ルール+
・参加者全員に、最後の一人になるまで殺し合いをしてもらう。
・参加者全員には、<ザック><地図・方位磁針><食料・水><着火器具・携帯ランタン>が支給される。
また、ランダムで選ばれた<武器>が1つ、渡される。
<ザック>は特殊なモノで、人間以外ならどんな大きなものでも入れることが出来る(FFUのポシェポケみたいなものです)
・最後の生存者のみが、安全に帰宅することができる。
・日没&日の出の一日二回に、それまでの死亡者が発表される。
+首輪関連+
・参加者には生存判定用のセンサーがついた『首輪』が付けられる。
この首輪には爆弾が内蔵されており、着用者が禁止された行動を取る、
または運営者が遠隔操作型の手動起爆装置を押すことで爆破される。
・24時間以内に死亡者が一人も出なかった場合、全員の首輪が爆発する。
・日没時に発表される『禁止技』を使ってしまうと、爆発する。
・日の出時に現れる『階段』を二時間以内に降りなかった場合も、爆発する。
+魔法・技に関して+
・初期で禁止されている魔法・特技は以下の通り↓
「レイズ」「アレイズ」「リレイズ」「フェニックス(転生の炎)」
「ザオラル」「ザオリク」「ザオリーマ」「メガザル」「メガザルダンス」「精霊の歌」その他、復活系の魔法・特技
・全体攻撃の範囲は「攻撃側から見えていて、なおかつ敵と判断した相手全て」。
- 157 :スラリソ ◆rxCs/8kA :02/09/18
23:42 ID:???
- とりあえず一応入れておいてのがいいのは
※参加者は、スタート時には普段着以外の、全ての装備を没収されています。
- 158 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/19 00:04
ID:???
- 主催者は誰?ヒゲとホリィか?それとも作中の登場キャラから?
- 159 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/19 00:10
ID:???
- フィールドは?
運営者は?
アレフガルドきぼん。
ゾーマきぼん。
魔の島が、運営本部ってことで。
- 160 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/19 00:18
ID:???
- フィールドは不思議のダンジョンだそうだ。
主催者とかは出来れば>>20さんがパパッと決めちゃって欲しいな。
つーか出だしだけでも書いてもらえんか…
- 161 :スラリソ ◆rxCs/8kA :02/09/19
00:28 ID:???
- 出だしについては書いてもいいが…
>>20誌の許可が必要な気がする。
- 162 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/19 00:42
ID:???
- >>160
それはスラリソの提案の一つに過ぎない罠。
>>160=スラリソ?
- 163 :スラリソ ◆rxCs/8kA :02/09/19
00:43 ID:???
- >>162
ちゃうちゃう。
- 164 :160 :02/09/19 00:47 ID:???
- >>162
いや、>>156で発案者が>日の出時に現れる階段を〜 とか書いてるから
不思議のダンジョンに決まったものかと。イメージ的に。
正直、最初に書いた者勝ちだと思うけどね。
俺はスラリソ氏じゃ無いって。
- 165 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/19 00:53
ID:???
- ダンジョン内で日の出?
つまり、ダンジョンと言っても、
洞窟のようなイメージではなく、
平原に突如階段が現れるって感じか。
しかしそれだと、死体ルートとかできないような。
- 166 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/19 01:02
ID:???
- <DQ3女賢者><DQ3女魔法使い>
- 167 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/19 01:11
ID:???
- >>166
もうエントリーは終わってます。
- 168 :スラリソ ◆rxCs/8kA :02/09/19
01:17 ID:???
- 訂正ならレス番号がほしいと思うが。
- 169 :ゾーマ ◆ZOMA/dbM :02/09/19 01:21
ID:kUpexEhr
- <DQ3 ロト>
ってのは、<DQ3 勇者>に同じね。
>>153が訂正してくれてるけど、念の為。
- 170 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/19 01:33
ID:VHyJVl7J
- >>134はなぜ無効なんですか?
- 171 :スラリソ ◆rxCs/8kA :02/09/19 01:38
ID:zd9TCGFx
- <>が半角だったということだろうな。
一応俺は集計の中に入れたぞ
- 172 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/19 17:39
ID:4niCe25V
- いろいろ書きたいけど文章能力ないからなあ
- 173 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/19 19:03
ID:???
- あ…もうここまできたんだ…
俺のパソは調子悪くてネットにつながらないっていうのに(泣
ルールきめしてる間に直したいよー…(今携帯
ってかFFDQはルールきめんのむずそうだな。
まずは適当に一回やってネタでみるのがいいと思うが
そしたらあーしたいこーしたいってのもできると思うが
- 174 :序章 ◆bN.9GDP2 :02/09/19
21:24 ID:???
- 広間に、重く低い音が響き渡る。
同時に、倒れていた人々も、次第に意識を取り戻していった。
地響きさえ立てながら、扉はゆっくりと開いていく。
そして開ききった時、誰もが背筋に悪寒が駆け抜けるのを感じた。
強烈な邪気とともに、1つの影が姿を表す。
「ようこそ、選ばれた者たちよ……」
この城の主、大魔王ゾーマは、地の底から響くような声でゆっくりと告げた。
「これから汝らには、殺し合いをしてもらう」
殆どの人間が状況を理解できない中、一人だけ口を開いた者がいた。
修道服に身を包んだ女性、マリア。
「こ、殺し合いって……どういうこ」
――彼女は、最後まで言葉を続けることが出来なかった。
きっと、何が起こったのかもわからなかっただろう。
マリアの体が、ぐらりと前に傾いだ。
彼女の首は、体と反対の方向に、軽い音を立てて転がり落ちた。
【DQ5 マリア死亡】
- 175 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/19 21:30
ID:wnJLDtnR
- ハジマッ(゚∀゚)ターーーー!!!
あ、残り人数…つーか何人だ?
- 176 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/19 21:34
ID:???
- >>174
早!!不覚にもワラタ
- 177 :ゾーマ ◆ZOMA/dbM :02/09/19 21:34
ID:kUpexEhr
- ゲームマスターにゾーマキタ―――(゚∀゚)―――― !!
>>20氏に感謝。
- 178 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/19 22:13
ID:0HYaDM/c
- 108人もいるのか。
途中で分からなくなりそうだ
ところでこれは誰が書いてもいいのかな?
- 179 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/19 22:14
ID:???
- >>178
そりゃ駄目だろう。
- 180 :20 ◆bN.9GDP2 :02/09/19
22:20 ID:???
- とりあえずFF6のガライは書き間違いと思われ。
>>166さんは>>143から選んだと思われるので、入れておきます。
ついでにルーキーも…(を
よって
FF1 セーラ(1)
FF2 マリア(1) レオンハルト(1) ミンウ(1) ゴードン(1)
FF3 導師(2) エリア(1) デッシュ(1)
FF4 セシル(1) ローザ(1) カイン(1) デモンズウォール(1) エッジ(2) テラ(1) リディア(1) ギルバード(1) ヤンの奥さん(1)
FF5 バッツ(2) ファリス(2) ギルガメッシュ(1) レナ(1) リバイアサンに(以下略)(1)
FF6 ティナ(1) ガウ(2) ロック(2) セリス(2) エドガー(1) ケフカ(1) セッツァー(1)
FF7 シド(1) セフィロス(1) エアリス(2) ティファ(1) ザックス(1) イリーナ(1) クラウド(1)
FF8 リノア(1) スコール(2) ラグナ(1) ゼル(1)
FF9 エーコ(1) フライヤ(2) ベアトリクス(2) ビビ(1) ジタン(1) ガーネット(1) サラマンダー(1) クイナ(1) 黒ワルツ3号(1) フラットレイ(1)
FF10
ティーダ(1) アーロン(1) シェリンダ(1)
FFT ラムザ(2) ラファ(1) アグリアス(1)
DQ1 ガライ(1)
DQ2 ムーン王女(1) サマ王子(1) ハーゴン(1) デルコンダル王(1)
DQ3 勇者(1) ゼニス(1) オルテガ(1) 女盗賊(1) 女賢者(1) 女魔法使い(1)
DQ4 デスピサロ(2) 勇者(1) アリーナ(1) パノン(1) ライアン(1) ミネア(2) トルネコ(1) エビプリ(1) ホフマン(1) トーマス(1) モニカ(1) リバスト(1) ベロリンマン(1) ホイミン(1) トムじいさん(1) ネネ(1)
DQ5 ヘンリー(1) フローラ(1) マリア(1) 主人公(1) 王女(1) 王子(1) ピエール(1) ピピン(1) パパス(1) むち男(1)
DQ6 バーバラ(2) ミレーユ(2) ハッサン(1) アモス(1) ルーキー(1)
DQ7 メルビン(2) マリベル(2) アイラ(1) レブレサック神父(1) ホンダラ(1) バーンズ(1) グレーテ(1)
DQM モンスターじいさん(1) 謎の剣士(1) テリー(1)
で、総勢108人、現在107人……のはず。多分。
- 181 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/19 22:23
ID:???
- とりあえずドラクエVの勇者は(2)ですよん。
- 182 :20 ◆bN.9GDP2 :02/09/19
22:25 ID:???
- >>178
前後関係と人気の強さ(w)さえ無視しなければ、誰が書いても構わないですよ。
リレー小説みたいなものです。
あ、出発順はFF・DQ交互にアイウエオ順でお願いします。
決まった名前のないキャラは最後に回すか、取り説or小説or漫画の名前でもつけてください。
- 183 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/19 22:29
ID:3TcRghf2
- リュックとフリオニールは結局ダメなんですか・・・?
敵キャラとして登場キボンヌ
- 184 :20 ◆bN.9GDP2 :02/09/19
22:31 ID:???
- >>181さんどうもです。
他の部分もいくつか修正してあります。一応、<>の投票も入れておきました。
FF1 セーラ(1)
FF2 マリア(1) レオンハルト(1) ミンウ(1) ゴードン(1) フリオニール(1)
FF3 導師(2) エリア(1) デッシュ(1)
FF4 セシル(1) ローザ(1) カイン(1) デモンズウォール(1) エッジ(2) テラ(1) リディア(1) ギルバード(1) ヤンの奥さん(1)
FF5 バッツ(2) ファリス(2) ギルガメッシュ(1) レナ(1) リバイアサンに(以下略)(1)
FF6 ティナ(1) ガウ(2) ロック(2) セリス(2) エドガー(1) ケフカ(1) セッツァー(2)
FF7 シド(1) セフィロス(1) エアリス(2) ティファ(1) ザックス(1) イリーナ(1) クラウド(1)
FF8 リノア(1) スコール(2) ラグナ(1) ゼル(1)
FF9 エーコ(1) フライヤ(2) ベアトリクス(2) ビビ(1) ジタン(1) ガーネット(1) サラマンダー(1) クイナ(1) 黒ワルツ3号(1) フラットレイ(1)
FF10
ティーダ(1) アーロン(1) シェリンダ(1) リュック(2)
FFT ラムザ(2) ラファ(1) アグリアス(1)
DQ1 ガライ(1)
DQ2 ムーン王女(1) サマ王子(1) ハーゴン(1) デルコンダル王(1)
竜王のひ孫(1)
DQ3 勇者(2) ゼニス(1) オルテガ(1) 女盗賊(1) 女賢者(1) 女魔法使い(1)
DQ4 デスピサロ(2) 勇者(1) アリーナ(1) パノン(1) ライアン(1) ミネア(2) トルネコ(1) エビプリ(1) ホフマン(1) トーマス(1) モニカ(1) リバスト(1) ベロリンマン(1) ホイミン(1) トムじいさん(1) ネネ(1)
DQ5 ヘンリー(1) フローラ(1) マリア(1) 主人公(1) 王女(1) 王子(1) ピエール(1) ピピン(1) パパス(1) むち男(1)
DQ6 バーバラ(3) ミレーユ(2) ハッサン(1) アモス(1) ルーキー(1)
DQ7 メルビン(2) マリベル(2) アイラ(1) レブレサック神父(1) ホンダラ(1) バーンズ(1) グレーテ(1)
DQM モンスターじいさん(1) 謎の剣士(1) テリー(1)
以上、総勢110人、現在109人です。
- 185 :ゾーマ ◆ZOMA/dbM :02/09/19 22:43
ID:???
- 一瞬の間……
そして、青暗い広間に、女性達の悲鳴が木霊した。
玉座に鎮座する、大魔王の口から、
低い笑い声が漏れ出す……。
「わはははははははっ!少し驚かせたようだな……。
我が名はゾーマ……闇の世界を支配する者。
さて、唐突ではあるが……お前達には、互いに殺し合いをしてもら――」
その瞬間、ひとつの黒い影が、大魔王に飛び掛った。
- 186 :ゾーマ ◆ZOMA/dbM :02/09/19 22:44
ID:???
- >>20氏
こんな感じに、繋げていってよろしいのでしょうか?
- 187 :ゾーマ ◆ZOMA/dbM :02/09/19 22:47
ID:???
- 今確認したら、ゾーマの二人称複数形は「そなたら」でした。
どーでもいいことかも知れんが訂正。
一人称→「わし」
二人称→「お前」
- 188 :20 ◆bN.9GDP2 :02/09/19
22:50 ID:???
- (゚Д゚ )ウマー。
そんな感じでOKです。どんどん繋げちゃってください。
- 189 :ゾーマ ◆ZOMA/dbM :02/09/19 23:09
ID:???
- 黒い影は空中で、自らの身長の倍はあろう長剣を
大魔王の眉間に目掛け、寸分の狂い無く突き立てた。
セフィロスの攻撃!
ミス!ゾーマはダメージを受けていない!
青い閃光が広間を一瞬照らし出す。
広間の壁面に彫り込まれた、様々な邪教の神達のレリーフ。
周囲を取り囲む浅い池からは、ヒトの死体の手足とおぼしきモノが屹立している。
再び広間に女性陣の悲鳴が木霊した。
黒い影――セフィロスは弾き飛ばされ、
反対側にある祭壇に強く叩きつけられていた。
「ほほう……なかなかの攻撃だ。
しかし無駄なこと……我がバリアの前に、敵は無い。」
大魔王の眉間で静止している長剣を、ゾーマは手にとって念じた。
すると、正宗は音も無く砕け散った……。
「さて、まず初めにそなたらの武器を没収するとしよう」
- 190 :ゾーマ ◆ZOMA/dbM :02/09/19 23:39
ID:???
- ゾーマの指先から、凍てつく波動がほど走り、109人の間を駆け抜ける。
武器を持つ者達の武器は、砂のようにあっけなく砕け散った。
「さあ、109人の選ばれし者達よ!我が生贄となれい!
自らの命が惜しくば、互いに滅ぼしあうのだ。
そなたらの苦しみは我が悦び。その苦しみをわしに捧げよ。
わはははっ……!」
広間に大魔王の笑い声が響き渡る。
「それでは、ルールを説明するとしよう」
ルールは詳細な点が不明なので、>>20氏の判断にお任せします。
- 191 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/20 09:43
ID:???
- おモしろイイ!
- 192 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/20 14:48
ID:???
- とりあえず舞台をどこにするかが問題だな。
野外なのか、屋内なのか。
20氏降臨待ちあげ。
- 193 :20 ◆bN.9GDP2 :02/09/20
19:53 ID:???
- 人数数えなおしたら、全部で111人でした……(鬱)
現在110人が正解です。スマソ
+舞台+
ゲームマスターがゾーマなので、最初のステージはDQ3繋がりでアリアハンを考えてます。
http://ime.nu/members.tripod.co.jp/ffdqbr/ariahan.png
もちろんそのままでは広すぎるので、1/4サイズに脳内変換してください。
以降のステージは、FF・DQの中で使えそうな場所を適当にピックアップしようかと思っています。
なお、全部のステージに言えることですが、参加者以外の人間や魔物はいなくなっている、ということで。
- 194 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/20 20:05
ID:???
- 期待age
- 195 :20 ◆bN.9GDP2 :02/09/20
22:37 ID:???
- ゾーマの言葉と共に、どこからともなく現れたエビルマージが、参加者達の前へ歩み出た。
「これから説明を始める。質問は後で受け付けてやるので、私語は慎むように。……あの女のようになりたくなければ、な」
魔道士の言葉に、一人の青年が拳を握り締めた。爪がくい込み、血が溢れ出す。
青年=ヘンリーの顔には、怒りと憎悪がありありと浮かんでいた。
「後ろの通路から通じている部屋にある『旅の扉』は、ある島へと繋がっている。
お前らにはそこで殺し合いをしてもらうわけだ。
もちろん、死亡者の人数や名前は、1日2回……日の出と日没の時刻に教えてやる。
それ以外にも、大事なことを告げる場合がある。聞き逃したりしないように、せいぜい気をつけることだ。
……おっと、そこの男。変な真似はするなよ?」
ヘンリーの様子に気付いたエビルマージは、嘲笑うかのように言葉を続けた。
「お前らの首を見てみろ。……銀色の首輪があるだろう」
その言葉に、全員がのど元に手を当て、戦慄した。
――一体、いつの間に?
たった今殺されたはずの女性の首に何も着いていないことから考えれば、
武器を破壊した際、同時に着けられたと考えるのが妥当かもしれない、が……
絶句する『参加者』たちを前に、エビルマージは覆面の下で邪笑した。
「許可なく戦場から逃げようとしたり、我等やゾーマ様に刃を向けようとすれば、首輪が爆発する。
また、24時間以内に誰も死ななかった場合も、爆発だ。
生きて帰りたければ、自分が最後の一人になるまで戦うしかない。
……言っておくが、無理に外そうとしても無駄だ。下手に外そうとすれば、それだけで爆発するようになっている。
最も、異世界のからくりにゾーマ様が直々に呪いをかけた品……元よりそう簡単に外せる代物ではない」
低く、冷たい笑い声が、広間で不気味に反響した。
ひとしきり笑い終えた後、エビルマージは説明を再会した。
「これから、順次名前を読み上げ、旅の扉の間へと案内する。
そこで『食料』と『地図』、『明かり』、そして『武器』の入った袋を渡そう。
……武器といっても、使えないモノが入っている場合もある。その場合は、自分の運の無さを恨むんだな。
武器を確認したら、旅の扉に入ってもらう。島についた時点で、ゲームスタートだ」
- 196 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/20 23:49
ID:EAewA09f
- 気体age
- 197 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/20 23:57
ID:???
- できれば全員に見せ場がほしいけど…
- 198 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/21 00:00
ID:i/UP3KgR
- リレーだし、書き手によると思われ。
何なら自分で書くとか。
- 199 :ゾーマ :02/09/21 00:34 ID:???
- 質問。
旅の扉の行き先は、全員同一座標なんですか?
それだと待ち伏せで、大半がKILLされそうなんですが……。
階段も同様の理由で(以下略
それと、出立の描写は、やはり全員分やるんでしょーか?
- 200 :スラリソ ◆rxCs/8kA :02/09/21
00:42 ID:???
- 無論完全ランダムだろう。
そして旅の扉は複数個現れるということだとは思うが。
…武器については三国志バトルロワイアルスレなども参照して決めていこう。
そのキャラクターとの投票数なども考慮して。
- 201 :ゾーマ ◆ZOMA/dbM :02/09/21 00:51
ID:???
- 完全ランダムだと、一人ずつ出発する意味が無くなるんだよな……。
そこに疑問を感じてカキコしますた。
いっその事、全員に初期アイテム持たせて、
同時にアリアハンに飛ばしたらいいんじゃないだろうか?
とにかく、全ては>>20氏の意思次第。
あー、続き書きてーなー。
- 202 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/21 01:05
ID:???
- そういう前書き手が指定して無いような細かい所って
次書き手が自分で決めてしまっていいと思うけどなぁ。
一読み手の立場で言えるような事じゃないかもしれないが。
あんまり20氏に任せるのも何だし、勿体無いと思うんだよね。
ついでに質問を一つ。舞台が階段等によって変わってしまうとしたら
死体の所持品の回収が不可能になる、という意見があったけど、問題は無いんで?
- 203 :スラリソ ◆rxCs/8kA :02/09/21
01:10 ID:???
- そうだろな。
…こーいうことはバトルロワイアル雑談スレを作成してそこで話し合ったほうがいいと思うが。
- 204 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/21 01:13
ID:???
- っていうか、各キャラの設定はクリア後の設定?
ゲーム中に死ぬヤツとかどうしたらいいんだろう。
ってか私的には、パソがなおるまではあんまり進まれると困るなあ(藁
- 205 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/21 01:13
ID:???
- DQ3勇者→アルス
DQ4勇者→ソロ
でよろしこ。
- 206 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/21 01:21
ID:???
- FFDQバトルロワイアル感想・雑談・討論用スレ
http://game2.2ch.net/test/read.cgi/ff/1032538880/
たてますた
- 207 :ゾーマ ◆ZOMA/dbM :02/09/21 02:23
ID:???
- エビルマージの説明の中、『生贄』達の恐怖や絶望、憎悪、諦観、そして警戒……。
そういった感情が、広間の空気を締め付ける。
そんな中、アルスはひとり、何とも言えない不思議な感覚に陥っていた。
始まりは、この異様な場所で目を覚ました時。
(僕は、この場所を知っている……?)
だが、どうしても思い出せない……。
ゾーマの姿を見た瞬間、同様の――しかし、更に強い感覚が、アルスの中を駆け巡った。
それでもやはり、何も思い出すことはできなかった。
必死で何かを思い出そうとするアルスの大魔王を見つめる視線が、大魔王のそれとぶつかる。
アルス以外、誰も気付かなかったが、
ゾーマの口元に一瞬、不気味な笑みが浮かんで、消えた。
「それでは、まずアルス!!こちらに来いッ!!」
突如自分の名前が呼ばれ、アルスはハッと我に返った。
渋々立ち上がり、旅の扉の間の入り口に立つ。
「これが『ふくろ』だ。この中に先程述べたアイテムが全て入っている。
それでは、この扉を開き、旅の扉から――」
「待てい!アルスよ!」
エビルマージの言葉を遮り、ゾーマが突如口を開く。
「これはお前への餞別だ……受け取れ。
大切にすることだな……わはははははっ!!」
ゾーマの手から放物線を描き放たれた物体を、アルスは片手で上手くキャッチした。
手を広げてみる。
それは、変わった紋章の上に『ROTO』と刻み込まれた、小さなメダルだった。
- 208 :ゾーマ ◆ZOMA/dbM :02/09/21 02:35
ID:???
- ゴメンナサイ……。
一番手は「アルス」ではなく「アイラ」だった……。
スマソです。
- 209 :スラリソ ◆rxCs/8kA :02/09/21
02:45 ID:???
- 各自すでに出発しているため良いと思われ。
- 210 :アモっさん :02/09/21 02:55 ID:???
- (…今は…耐えて様子を見なければ…)
五十音順に参加者がアリアハンの大地に降り立っていく。
アモスもまたこの地に降り立ったのだ。
…不覚だ。いつの間にこのようなことが…
…だが、考えたって仕方がない。
もう実際にこの首輪がつけられているのだから。
…本当は首輪のことは自分たちを惑わすための嘘ではないか?
首輪に触れようとする。しかしやめた。…心の中の警鐘が鳴り響く。
だめだ。そんなはずがあるまい。
地図を広げた。…どうやらここはレーべの村、というらしい。最も人っ子一人いやしないが。
アモスはとりあえず一軒家に入った。
アイテムを確認する。…どうやら刀のようだ。説明書に「妖剣かまいたち」とある。
なんにしよハズレアイテムではなかったようだ。
【アモス:生存確認 現在位置:レーベの村一軒家 行動方針:一軒家の中で地図とにらめっこ】
- 211 :ゾーマ ◆ZOMA/dbM :02/09/21 03:28
ID:???
- ローブの内側のポケットを弄る。
(良かった……祭具一式、何も失くしてはおらんようだ)
長年愛用してきた杖は、ゾーマの波動に砕かれた。
しかし彼にとって、そんな物は、どうだって良かった。
加えて言うなら、自らの命さえもどうだっていいと思っていた。
大神官としての目的さえ成就できれば。
破壊神シドーの現世復活。彼の目的は、それ唯一つ。
若い女、百人の命を捧げる必要があった。
自らの神殿で、既に九十七人の女の命を捧げた。あと三人。
あと三人の女の命を捧げた時、彼の目的は完遂されるだろう。
『ふくろ』を開けてみた。
死神を連想させる、巨大で禍々しい鎌。
(悪くは無い……)
不敵な笑みを浮かべ、大神官はひとり、森の闇の中へ姿を消して行った……。
【ハーゴン:生存 現在位置:島の中央部の森、やや北
行動方針:とにかく若い女を三人殺す。それ以外には非好戦的。しかし、邪魔者は消す】
- 212 :アグ様 :02/09/21 06:29 ID:???
- (とんでもない事に巻き込まれてしまったな・・・)
泉の縁で女剣士は先程の事を思い返していた。
(・・・殺された女、修道士だったな・・・オヴェリア様と同じ・・・)
そう思い、あの場にオヴェリアが居なかった事に安堵する。
溜息と共に、アグリアスは渡された袋を開けた。入っていたのはスリングショット。
(何だこれは、こんな物使った事が無いぞ!
それに威力はある様だが、これで人が殺せるのか?!)
そう思い、瞬間、自嘲の笑みを含む。覚悟は決まっていた。
生き延びるのだ。
人を殺して。
使命があった。 オヴェリアを守るという。
(まだ死ぬわけにはいかない。 しかし・・・)
片隅にラムザを思い、 振り払った。
迷いは無かった。
【アグリアス:生存 現在位置:南東の泉
行動方針:スリングショット練習中】
- 213 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/21 07:41
ID:???
- ケ、ケターーー(;´Д`)ハァハァ
- 214 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/21 13:48
ID:???
- アルスは、アリアハンの自宅、自分のベッドの上に横になり、必死で記憶の糸を手繰っていた。
バラモス討伐へ向かい、帰ってこなかった父親のこと、
仲間との出会い、船旅、ジパングの溶岩洞窟……そして、バラモスとの死闘……。
バラモスを倒し、アリアハンに凱旋したところまではハッキリしている。
それ以後の、たったひとつの確かな記憶は、
異界で、自分の愛用した武具やアイテムを、様々な賢者達に託してきた、という事だけだった。
どんなアイテムだったかは、やはり思い出せない。
だが、この小さなメダルは、その中のひとつだったような気がする。
それを何故、ゾーマが所持していたのか。ゾーマとは何者なのか。
不思議なことだが、ゾーマのことを考えていると、
彼をこの手で葬らなければいけない、という使命感が沸々と沸いてくる。
首輪に触れてみた。冷たい感触が、アルスの指先に走る。
(……ゾーマに引導を渡すのは、僕だ)
その時、階下でドアの開く音がした。
アルスは、袋の中から『鋼の剣』を取り出し、ゆっくりと構えた。
【アルス:生存 現在位置:アリアハンの自宅2階
行動方針:基本的に自衛のみ】
- 215 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/21 19:53
ID:???
- 高い塔の屋上。
抜けるような青空を見上げながら、ティファはゾーマのことを思い出していた。
あのセフィロスですら傷をつけることもできずに弾き飛ばされるなんて…
思い返しただけで寒気がする。
装備品を砕かれたとは言え、元々素手で戦っているティファにはなんら問題がなかった。
マテリアがなくなったので、魔法は使えなくなったが。
「クラウド…どこにいるんだろ」
そう、クラウドを探さないと…
もちろんエアリスやシドとも合流したいけど。
「まずはこの塔を降りないとね。ったく、こんなとこに飛ばすなんて…」
ティファは荷物を背負うと、支給武器の『ボムのかけら』をベルトにくくりつけ、
『なじみの塔』の屋上から階段を降りていった。
【ティファ ボムのかけら×3】
現在位置:なじみの塔屋上
行動方針:クラウドを探すまではなるべく戦闘を避ける
- 216 :ホイミソ :02/09/21 20:52 ID:???
- 「あーあ、きっと僕なんて真っ先に狙われちゃうんだろうなぁ・・・」
暗い通路で呟いた。 顔には既に諦めの表情が出ている。
傍に捨て置いた大地のハンマーを見やる。
「持てないよこんな重いもの・・・。 ああ、僕が人間だったら・・・。」
と、言ってはみた物の、やはり同じ事を考えている人間の姿の自分を想像してしまう。
(ガサ)
不意に音が聞こえた、入り口の方からだ。 眩しさに目を細め、そっと外を伺う。
!! (あれは・・・、ハーゴンだ!)
慌てて頭を埋める。 どうやらこちらには気付かなかったらしい。
草を踏む音は遠くなっていった。
(はあ) 溜息。 (こんなとき・・・)
ライアンが居れば。 そう思った、が、ライアンは傍に居ない。
「・・・、(・・・・・・)
悩んでいる暇は無かった。 奥から足音が聞こえてきた。
【ホイミン:生存(大地のハンマー)
現在位置:中央の森地下通路入り口内部
行動方針:軽いパニック】
- 217 :ルーキー :02/09/21 21:10 ID:???
- (どうしよう)
生い茂る木々の中、ルーキーはとぼとぼと歩いていた。
その背にはふくろが、口にはブーメランがくわえられている。
(殺し合いなんてイヤだけど……でも、この輪っか、外れそうにないし)
頭にちょこんと乗っかっている『首輪』を、恨めしそうに見上げる。
一見、逆立ちでもすれば簡単に外れそうだが……呪いがかかっているだけあり、何度試してもダメだった。
(困ったなぁ。少し休もうかなぁ)
その時ふと、一本の大木がルーキーの目に止まった。
(ちょうどいいや。あの木に登って一休みしようっと)
緑鮮やかな葉が生い茂る場所まで昇り、ルーキーは一息ついた。
(この木の葉っぱおいしそうだし、ふくろに入れておこっと……あれ?)
葉を摘むことで開けた視界に、洞窟の入り口らしきものが見えた。
そしてそこから出てくる、一人の男の姿が。
道化師のように奇抜な恰好をしたその男は、ブツブツとなにかを呟いている。
(……なんか、危なそうな人だなぁ)
その時だった。男が、ルーキーのいる木を見上げたのは。
(!!)
――その瞳は、たった1色の色に染まっていた。
深く、果てしない狂気の色に。
男はすぐに視線を戻し、森の中を歩み去って行った。
しかし、ルーキーはしばらく動くことが出来なかった。
青く柔らかい体が、ぷるぷると震えていた。
【ルーキー:生存 所持武器:くない 現在位置:岬の洞窟近辺
行動方針:休息→硬直】
【ケフカ:生存 所持武器:??? 現在位置:岬の洞窟近辺】
- 218 :ゾーマ ◆ZOMA/dbM :02/09/21 22:09
ID:???
- まるで、御伽噺(おとぎばなし)に出てくるかのような中世的な街路を、
ティーダは陰鬱な気持ちで、あても無く彷徨い歩いていた。
「はぁ〜……ワケわかんねえッス。
どーしてこんな目にあうかなぁ〜……」
顔を上げて、空を眺めた。
今のティーダの気持ちとは裏腹に、空は一片の雲さえ無く、どこまでも青く透き通っていた。
遠くに見える荘厳な城は、その威厳を以って、城下を俯瞰しているようでさえある。
――『アリアハン』。
地図によると、それがこの王国の名前らしかった。
全く人気の無い、異様な街。
(やっぱ、この国の人も、ゾーマとかいう奴に消されちゃったのかな……)
自分が生き残るために、罪の無い人間を殺すことなんて出来ない、
そうティーダは思っていた。
(どこかに隠れて、そのままじっとしてよう……)
街の中心部から、遠ざかるよう遠ざかるよう、ティーダは歩いた。
道はやがて、入り口が壁に面した、古い一軒家の前でプツリと途切れた。
(ここでいいか……)
ティーダはゆっくりと、そのドアを開いた。
「ティーダ」
【所持武器:?
現在位置:アリアハン南西、アルスの家
行動方針:罪の無い人とは戦えない。首輪に対して諦観】
- 219 :クイナ・ガウ :02/09/21 23:03 ID:???
- 「お腹空いたアル・・・遠いアルな・・・。」
袋に入っていた釣り道具一式(御丁寧にエサ付き)を担いで、麓に見える
海に向かっていた。 勿論、魚を釣る為だ。
正直な所、クイナはこの状況に対して何の不安も恐れも無かった。
彼は「食べる」事が出来ればそれで満足であった。死ぬのは怖い、しかし
死んだ向こうにも美味しい物があるかも知れない。
まぁ、素直に殺させてはやらないが。
そんな事を思いながら海まであと少し・・・
「ガウガウ!」 道端に倒れている少年と目が合った。 怪我は無い。
誰かにやられた訳では無さそうだ。
「どうしたアルか?」 少年は答えた 「食いモン・・・ クレ・・・。」
(腹が減ってるのか・・・)とはクイナは思わない。 仲間だ、と思った。
だから、誘った。
「ガウ・・・ ガウ、魚 苦手・・・。」
「好き嫌いはいけないアル。 置いてくアルよ?」
こうして、2人は行動を共にする。 しかし、クイナは忘れていた。
肝心の釣りエサを、全て食べてしまっていた事を・・・。
【クイナ:生存 武器:釣り道具一式
現在位置:西の山岳地帯海岸近く
行動方針:食べ物】
【ガウ:生存 武器:?(食料を全部食べた後、邪魔なので置いて来た)
現在位置:西の山岳地帯海岸近く
行動方針:食べ物】
- 220 :219 :02/09/21 23:06 ID:???
- あ、ガウの武器は「?」じゃ無くて「持ってない」だな。
- 221 :217 :02/09/21 23:11 ID:???
- ミスった…(鬱)
ブーメラン→くないです。
- 222 :ゾーマ ◆ZOMA/dbM :02/09/22 00:30
ID:???
- アルスは構えを解き、武器を袋の中へとしまった。
この『訪問者』からは、微塵の殺気も感じられない。
『訪問者』が階段を上がってくる。
相手を警戒させないように両手を挙げ、階段から離れた位置に立つ。
階段を上がってきたティーダと目が合った。
一瞬の沈黙が、二人の間を流れる。
先に口を開いたのはアルスだった。
「僕はアルス、君に敵意はない。話を聞いて欲しい。
今は人間同士で、殺し合いをしている場合なんかじゃない」
心臓が早鐘を打つ。ティーダは警戒していた。
(誰だよ……アンタ)
アルスの目を見つめる。とても悪人には見えない――だが。
アルスは「動かないで」と一言だけ言い、
超スローな動きで、袋の中から鋼の剣を取り出し、
ティーダの足元に滑らせてからこう言った。
「敵意はないんだ」
ティーダは、彼を信用することにした。
全てを警戒していたって始まらない。
彼を見習い、ゆっくりと袋から『いかずちの杖』を取り出し、彼の足元へと滑らせた。
「オレも敵意なんて……ないッス!」
ティーダが仲間に加わった!
「アルス、ティーダ」
【所持武器:鋼の剣、いかずちの杖
現在位置:アリアハン南西アルス宅
行動方針:仲間を集め、何らかの方法でサバイバルを中止する(ゾーマを倒す)】
- 223 :1/3 :02/09/22 08:31 ID:???
- 「………はぁ〜〜〜」
水辺に腰掛け、大きくため息をつくティファ。
幸いというか、塔を降りる途中では誰にも会わなかった。
階段をしばらく降りていくと出口らしきものが見えたので、外に出てみたのだが…
「……泳いで行くしかないのかなぁ。でも、濡れちゃうとちょっと…」
また一つ、大きなため息をつく。
と、同時におなかが鳴った。
「………と、とりあえず何か食べようかな」
顔を赤らめながら、ティファはバッグからパンを取り出し,もそもそと食べ始めた。
そして、その様子を塔の入り口から伺う影が…
- 224 :2/3 :02/09/22 08:32 ID:???
- ――なじみの塔 地下一階宿屋――
黒尽くめのその男は、ベッドに腰掛けたままじっと座っていた。
何故だ?確か俺は…あの山で……
「……うっ…」
頭が割れるように痛む。『元の世界』のことを考えると頭に激痛が走る。
さっきからずっとこの繰り返しだ。
仕方なく男は、深く考えるのをやめた。
その時、階段の方から誰かの声がした。
女のものらしいその声は、すぐに遠ざかっていった。
「…………ローザ?」
なぜか、そんな名前が思い浮かんだ。
男はゆっくりと立ち上がると、階段を上っていった。
階段を上り、光の差すほうへ進む。
塔の入り口から外を覗くと、1人の髪の長い女が水辺に座っていた。
しばらく様子を伺う。
突然、女がこちらを振り向いた。
「………!!」
- 225 :3/3 :02/09/22 08:32 ID:???
- 美味くないパンをゆっくりとかじっていたティファは、背後の気配に気づいた。
警戒しながら、背後を振り返る。
次の瞬間、ティファの身体は弾き飛ばされていた。
「…うぅっ!」
なにが起こったのかも判らぬまま、ティファは水面に落下していた。
気を失う寸前に目に映ったのは、その手から黒い波動を放つ、黒尽くめの男の姿だった。
「……俺は、何を…」
ローザではなかった。
そうだ。知った顔でもない。気にすることは………
黒尽くめの男…セシルは、ふらふらと塔の中へ戻っていった。
【ティファ→気絶】
※武器以外の荷物を失う
【セシル(暗黒騎士) 武器:暗黒騎士の鎧
現在位置:なじみの塔の宿
行動方針:とくになし】
※ソーマの意図により、暗黒騎士状態です。
- 226 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/22 15:16
ID:???
- ミンウはロマリアで赤い服を着た男を尾行していた。
ほかの者にはだませてもこの私はだませませんよ。
死してなおこの世にとどまる者に安らぎある死を・・・
【ミンウ】(白魔導師)武器:ブリンクの書(使用回数3)分身が可能
行動 アーロンを追跡中 すきをみて攻撃予定
- 227 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/22 16:42
ID:aGgHyDKI
- クラウド=七原秋也が適役
ヒロインはマリンで(チビだから)
三村はジタンかザックスですね
- 228 :スラリソ ◆rxCs/8kA :02/09/22
17:55 ID:???
- >>226は無効。
舞台はアリアハン大陸だ。
- 229 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/22 17:57
ID:???
- >>227
別に無理に本家バトロワに合わせなくてもいいと思われ。
- 230 :1/3 :02/09/22 19:22 ID:???
- (やべっ)
ゼルは駆け出した。不意に木陰から現れた少女と目が合ってしまったからだ。
何故逃げ出したのかは分からない。 きっと、女を相手にするのが
気が引けたのか、ただ単にびっくりしたからだけなのか。
ちら、と後を見、木々の間を伺う。
「ちょっと! 待ちなさいよっ!!」
追って来ていた。
栗毛色の髪を揺さぶる少女の予想以上の速さに、ゼルは驚嘆した。
(こりゃあ、案外逃げて正解だったかもな・・・。)
「待ちなさいって言ってるでしょ!?」
だがこのまま逃げ続けても埒がいかなさそうだ。
しかし、「待て」と言われて止まるのは何だか恥ずかしい気がした。
2分ほど走っただろうか、まだ少女はついて来る。
流石に全力疾走はキツイ、少し息が上がっていた、が、ココまで来ると
既に意地だ。追い付かれる訳にはいかない。
(・・・お)
つと、開けた場所に出た、瞬間、ゼルの足が止まった。
正面10M程の距離を置いて、男が立っていた。鋭い視線をこちらに向けて・・・。
- 231 :2/3 :02/09/22 19:23 ID:???
- (あ、逃げた)
不意に木陰から現れた男と目が合った瞬間、その金髪の男は逃げていった。
そして、アリーナは追いかけた。 殆ど条件反射の様なものだった。
心細かっただけなのかも知れない。 追って、追い着いて、何をするのかは
考えて無かったが、その男の逃げ足の速さについ叫んでしまった。
「ちょっと! 待ちなさいよっ!!」
男は逃げ続ける。 そして、叫んだ以上は追うのをやめる訳にもいかなくなった。
「待ちなさいって言ってるでしょ!?」
アリーナは追い駆けながら考えていた。
ブライ、 そして、クリフトはどうしているだろうか・・・。
幸い、あの場所には居なかったが、
一人になる。それをこんな不安な気持ちに感じるのは初めてだった。
(?)
金髪の男が立ち止まっていた。 観念したのだろうか。
いや、こちらを見ていない。 不思議に思いながら後ろに並ぶ。
(!!!)
正面、黒いジャケットを着た、赤いドレッドが目を引く男が立っていた。
そして、その男の足元。 一人の男が死んでいた。
- 232 :3/3 :02/09/22 19:25 ID:???
- 「ハッ。」赤い男が口を開く。
「いきなり魔法なんぞ撃ってきやがるからよ、 ・・・にしてはあっけなかったぜ。 んで、」
赤い男はこちらを交互に見やり、両手を広げ、言う。
「お前等は俺を楽しませてくれるのか?」
(こいつは流石に逃げられれぇな・・・)
ゼルは心内で舌打つ。 横を見ると少女は既に身構えていた。
(くそっ、やるしかねぇな!)
【ゼル:生存 武器:電話機(未装備)
現在位置:アリアハン城南の森
行動方針:赤い男と交戦(基本的には戦いを好まず)】
【アリーナ:生存 武器:ショートソード(未装備)
現在位置:アリアハン城南の森
行動方針:赤い男と交戦(基本的には戦いを好まず)】
【サラマンダー:生存 武器:リフレクトリング
現在位置:アリアハン城南の森
行動方針:非常に好戦的】
【テラ:死亡 武器:?
死亡位置:アリアハン城南の森】
- 233 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/22 20:12
ID:???
- パラッ バサバサッ
「進化の秘法、進化の秘法はないか…」
ドサッ バサッ
「これは違う…これも、これも違う……」
バササッ ガサッ
「進化の秘法だ…あれさえあれば、再びあの姿になれば…あのゾーマという者など…」
と、アリアハン城書庫にて、無駄な努力を続けるピサロであった(w
【ピサロ:生存 武器:正義のそろばん
現在位置:アリアハン城の書庫
行動方針:進化の秘法を探す(w
- 234 :ゾーマ ◆ZOMA/dbM :02/09/22 20:41
ID:???
- レーべの村、古ぼけた教会。
レブレサック神父は、己が邪悪な大魔王の掌の上に居る事、
決して逃れられぬ生贄の運命を享受しながらも、平静としていた。
偉大な父の御前で、こうしていつもと変わらず、祈りを捧げていられることの幸福。
死に対する恐怖は、全く無かった。
レブレサック神父は、真にあるべき聖職者の姿、そのものであった。
彼が祈りを捧げる聖堂の十字架から、突然、眩いばかりの神々しい光が放たれた。
レブレサック神父の体を、黄金の光が包み込む。
「おお……神よ……」
黄金の空から天使がゆっくりと舞い降り……優しく微笑みながら、彼を抱擁する。
レブレサック神父は、かつて無い至福と恍惚の中に居た。
- 235 :ゾーマ ◆ZOMA/dbM :02/09/22 20:41
ID:???
- 彼は気付いていなかった。
その天使が、彼の生命を奪い取る、邪悪の使徒であることを。
「心ない天使」
天使が消えた時、彼は十字架の前に横たわっていた。
もはや、指を動かすことも、声を上げることもできなかった。
彼のぼやけた視界に、漆黒のブーツが映った。
片方のブーツが見えなくなる。
そこで彼の知覚は、永遠に終った。
漆黒を纏う男は、片方の足に付いた肉片や脳漿を、
絨毯に擦りつけ拭き取りながら、神父の亡骸の傍にあった袋を手にした。
彼は美しい銀髪を靡かせ、颯爽と教会から出て行った。
「セフィロス」
【所持武器:?、?(2個所有)
現在位置:レーべ教会付近】
「レブレサック神父」
【死亡】
- 236 :226 :02/09/22 21:30 ID:???
- アリアハン大陸のみでしたか。
すいませんでした。
226は無効にしてください。
- 237 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/22 21:36
ID:???
- 「あっ…」
突然目の前に現れたベロリンマン!
立ちション中だったトルネコはどうすることもできずに死を覚悟した!
(ネネ…こんな情けない格好で死んでスマン……)
↓↓以下、ベロリンマン視点↓↓
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・なんだ、ももんじゃも参加してたのか
モンスター同士はなるべくやりあわないほうがいいよなぁ・・・
・・・じゃあ、気をつけろよ
↑↑ここまで↑↑
「??????」
ベロリンマンはまるで挨拶するかのようにべろを左右に振ると、去って行った。
トルネコは、小便がズボンを濡らすのも気づかず、ただ訳が判らず唖然としていた。
【ベロリンマン:生存 武器:?
現在位置:アリアハン東】
【トルネコ:生存 武器:魔晄銃
現在位置:アリアハン東
行動方針:ネネを探す】
- 238 :1/2 :02/09/22 21:57 ID:???
- (旅の扉をくぐったとき、私は決心がついたのだろうか)
フライヤの頭にあるのは、フラットレイのことだけであった。
このゲームで生き残るのは一人だけ。 自分以外の全てが敵となる。
(ではフラットレイ様も、わたしの命を狙う敵・・・)
・・・!! 冗談ではない!そのようなこと。
「あの方と殺し合いなぞ、できるはずがないではないか!」
フライヤは空に向かって叫んだ。ありったけの憎しみを込めて。
「なんと残酷な運命なのじゃ・・・」
目の前にあるのは絶望だけであった。
そんなフライヤの心情をまるで無視するかのように、一人の男がドタドタと慌しく駆け込んできた。
ハッと我に帰り、身構える。
「何者じゃ、そこで止まれ!」
フライヤが警告すると、男は引きつった声を出して倒れこんだ。
(早くも私の命を狙う者が.・・・?)
用心しながら男に近いていく。そしてあと2、3歩という距離まで接近し、顔を覗き込もうとしたその時
男は突然頭を上げ、フライヤに飛びかかった。
- 239 :2/2 :02/09/22 21:58 ID:???
- 「み、み、見たんだよ!!」
「何をする、離さんか!」
フライヤは突き飛ばそうとしたが、男の手はフライヤの服の裾を握って離さない。
「いいかげんにせんか、こやつ!」
フライヤは足を絡めて男の体勢を崩すと、おもいっきり投げ飛ばした。
「うげっ!」
男は背中を打ち呻き声を上げていたが、それが収まるとゆっくりと体を起こし、引きつった声で喋り出した。
「デ、デデ、デス・・・・・」
「・・・・・・・・?」
「デスピサロに気をつけるんだ!」
男はそれだけ言うと、近くに見える橋へ向かって走り去っていった。
フライヤは何やらわけがわからなかったが、男の去り際の言葉は妙に気になった。
「デスピサロ・・・・?」
初めて聞く名だったが、なぜかその名前の響きに不穏な感覚を覚えたフライヤであった。
【フライヤ 所持武器:エストック
現在位置:アリアハン北西の橋近辺
行動方針:とりあえずフラットレイとは会わず、しかし最終的には結論を出す】
【ホンダラ 所持武器:加速装置
現在位置:アリアハン北西の橋
行動方針:デスピサロの恐ろしさを触れ回り、あとはひたすら逃げる】
- 240 :226 :02/09/22 22:06 ID:???
- ミンウは赤い服を着た男を尾行していた。
ほかの者にはだませてもこの私はだませませんよ。
死してなおこの世にとどまる者に安らぎある死を・・・
「くらえ!究極魔法アルテマ!!」
まばゆい閃光が赤い服の男を飲み込んだ。
「ははははは。死人よ。異界に帰るがよい。」
ミンウは勝利を確信していたが、突然閃光の中から、
赤い影が飛び出してきた。
「馬鹿な!アルテマを受けて・・・」
ミンウは唖然としながら絶命した。
ミンウのアルテマはFF2仕様だった・・・
現在位置:西の海岸沿い
【ミンウ】死亡 アルテマ(FF2仕様)の書 使用回数2 放置
【アーロン】軽傷 鋼の剣
- 241 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/22 22:11
ID:???
- 殺すんじゃなくて負けたキャラは元の世界に強制送還されるとかがいいなあ…(;´Д`)
- 242 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/22 22:21
ID:???
- >>241
そういった意見はこちらへどうぞ。
FFDQバトルロワイアル感想・雑談・討論用スレ
http://game2.2ch.net/test/read.cgi/ff/1032538880/
- 243 :ゾーマ ◆ZOMA/dbM :02/09/22 22:36
ID:???
- アリアハンの地に降り立ったホンダラは、
ある地点を目指し、唯ヒタスラ歩いていた。
(へへ……あんな立派なお城にゃ、お宝もたんまりあるんだろうな……)
アリアハン城に着いたホンダラから、思わず笑みがこぼれる。
やはり城内にも、街の同様、全く人が居ない。
(不思議なことだが、そんなことはどうでもいいや。
やっぱり思った通りだぜ……)
何の苦労も無く城内に侵入したホンダラは、
宝の臭いを嗅ぎ付けたのか、迷うことなく宝物庫へと辿り着いた。
重々しい扉を開く……。
宝物庫には、二人の先客が居た。
一人は、いかにも盗みを生業としているような、細身の女。
もう一人は、高貴な服を纏った、耳の尖った魔族の男。
銀髪の男が、女盗賊の首を片手で鷲?みにし、軽々と持ち上げている。
女の口から、かすれた声が漏れ出す……。
「た……たす……け……」
ボキッ!!
その音と同時に、女は首をだらんと垂らしたまま、少しも動かなくなった。
- 244 :ゾーマ ◆ZOMA/dbM :02/09/22 22:36
ID:???
- 高貴な魔族の男が、ホンダラの方を見つめ、口を開いた。
「私の名はデスピサロ……
何故だろうな……人間に対する復讐は、もう終わったと自分では思っていたのだが……
この地に来てから、再び憎しみが蘇ってな……
これもあの、ゾーマとかいう奴のせいなのかも知れない……
フフ……そんなことはどうだっていい。とにかく……人間は皆殺しだ」
ホンダラは加速装置を使った!
ホンダラは逃げ出した!
巨大な王城を背にホンダラは、
ただただデスピサロから遠ざかることだけを考え、ガムシャラに走りまくった。
「デスピサロ」
【所持武器:?
現在位置:アリアハン城宝物庫や書庫等をウロウロ
行動方針:進化の秘法を探す】
「女盗賊」
【死亡】
>>239のストーリーに合わせようとしたら、また死人出ちゃってスマソ。
- 245 :ゾーマ ◆ZOMA/dbM :02/09/22 23:02
ID:???
- 「デスピサロ」
【所持武器:正義のそろばん
現在位置:アリアハン城宝物庫や書庫等をウロウロ
行動方針:進化の秘法を探す】
訂正です……。
>>233氏、失礼しますた。
- 246 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/22 23:18
ID:???
- ムーンブルクの王女・・略してムーン王女は支給品の
魔道書が気になってしかたがなかった。
自分の知る魔道の体系とは異なる未知の魔法。
彼女はそれを使う誘惑に勝つことはできなかった。
「バイオ」
その瞬間アリアハンの町は毒ガスに包まれた。
ムーン王女は自分のおこした事態に驚き、
アリアハンの町から逃げていった。
【ムーン王女】所持品 バイオの魔道書使用回数2回
被害者 【リディア】【ザックス】【パノン】【ハッサン】は毒に侵された
- 247 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/22
23:20 ID:???
- 「えーっと、ここから北東……いや、北西かしら?」
ようやく山岳地帯を抜けたマリベルは、地図を確認していた。
目的地は、とにかくベッドがある場所。
「全く、レディをこんなところに放り出すなんて、何考えてるのよ!
ゾーマだかなんだか知らないけど、後で殴ってやる!」
マリベルは文句を言いながら地図を折り畳むと、ふくろにしまって歩き出した。
(…あら?)
森の中を進んでいたマリベルは、男がじっと立っているのを見つけた。
確か……ルール説明の時、異常とも言えるぐらい険しい顔をしていた青年だ。
一体、こんな場所で何を――?
(!!)
――その時、マリベルは見た。彼の足元に、頭を割られた女性が横たわっているのを。
そして、青年の手に握られた、血塗れた斧を。
「きゃ……っ!」
彼女は反射的に悲鳴を上げてしまい、慌てて口を塞ぐ。が、すでに遅かった。
青年はマリベルへと向き直り、斧を構えた。
「マリアの仇を取るのは俺だ……邪魔させてたまるか……」
(……じょ、冗談じゃないわよっ!)
青年が本気で自分を殺す気だと悟ったマリベルは、全速力で逃げ出した。
【マリベル:生存 所持武器:エルフィンボウ(未装備)
現在位置:レーべ東の森
行動方針:非好戦的、基本的に自衛のみ】
【ヘンリー:生存 所持武器:ミスリルアクス
現在位置:レーべ東の森
行動方針:好戦的、マリアが殺されたことで正気を失いかけている】
【シェリンダ:死亡 所持武器:???(放置)】
【残り 106人】
- 248 :女魔法使いサマンサ :02/09/22 23:20 ID:???
- サマンサ(女魔法使い)は森を駆けていた。
別に何者から逃げているわけでもない。
現在の状況でもし誰かと戦う羽目になれば絶対に不利なのはわかっていたのだ。
もちろん彼女にはイオナズン、メラゾーマといった攻撃呪文を駆使することができる。
しかしそれを使うには危険が伴っていた。
確かにこれらの攻撃呪文は威力がある。だが、それと同時に自分の位置を教えることになるのだ。
とにかく今は少しの間でもいい、身を隠すところが必要だった。
地理はわかる。ここは狭いながらもアリアハン唯一の砂漠だ。
【女魔法使いサマンサ 生存確認 武器:? 位置:アリアハン西の砂漠 行動方針:身を隠せるところへ。戦闘は極力回避】
- 249 :女魔法使いサマンサ :02/09/22 23:25 ID:???
- あ、一行目、森を抜け、砂漠を駆けていたの訂正。
- 250 :ゾーマ ◆ZOMA/dbM :02/09/22 23:31
ID:???
- 何度もスマソ。
よく考えたら、女盗賊のアイテムをルートしてなかった。
「デスピサロ」
【所持武器:正義のそろばん、狼煙(のろし)
現在位置:アリアハン城宝物庫や書庫等をウロウロ
行動方針:進化の秘法を探す&見つけた人間は排除】
に訂正。
- 251 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/22 23:47
ID:???
- 岬の洞窟(なじみの塔の直下辺り)
(な、なんだってこんなことになったんだろう?)
ピピンは支給武器のナイフをぎゅっと握り締めながら、
薄暗い地下通路をゆっくりと歩いていた。
せめていつもの槍なら…こんなナイフ一本じゃ心細い。
コツ、コツ、コツ、コツ
(ひっ、だ、誰かいるのか…?)
通路に響く靴音に、ピピンは息を潜めた。
足音はだんだん近づいてくる。
(くく、来るな……来たらこいつで…)
「ぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」
「くっ…また……」
いきなり襲い掛かってきたピピンに、とっさに「あんこく」を放ってしまったセシル。
さすがに体力を消耗したのか、息を荒げている。
(今の叫び声、誰かに聞かれたかもしれないな…離れて方がいいかな)
そして、ピピンのナイフを拾うと、ふらふらとその場を離れていった。
【セシル 武器:暗黒騎士の鎧、ナイフ
現在位置:岬の洞窟(入り口方面へ)】
【ピピン(気絶) 武器:なし
現在位置:なじみの塔地下辺り】
- 252 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/23 00:14
ID:???
- エッジ「あんたの支給品と交換で命助けてやるよ。」
リディア「卑怯者。」
エッジ「別に無理にとは言わないけど。ほかの皆さんは
快く取引に賛成してくれたけど・・」
リディア「くっ。わかったわよ。毒消しとこのミカワシノ服交換するわよ。」
エッジ「商談成立。」
エッジはリディアが回復する前にアリアハンの町から姿を消した。
【エッジ】アリアハンの町の外
毒消し6個 ミカワシノ服(リディア) 銅の剣(ザックス)
キメラの翼(ハッサン) パノン(聖なるナイフ)
【リディア】アリアハンの町 持ち物なし
【ザックス】アリアハンの町 持ち物なし
【ハッサン】アリアハンの町 持ち物なし
【パノン】アリアハンの町 持ち物なし
- 253 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/23 00:16
ID:???
- >>252
んー、ちょっと悪いんだが。
感想スレでバイオの範囲広すぎって意見が出てる。
つまり、バイオによる毒も考えなおさにゃならんのではないかと。
- 254 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/23 00:21
ID:???
- >>252
雑だ・・・
- 255 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/23 11:18
ID:???
- レーべの村でギルガメッシュは突然占い師に呼び止められた。
ミネア「そこのお方。」
ギルガメッシュ「わしのこと?」
ミネア「そうよ。お願いがあるのだけど、私この戦いに参加するきはないのだけど、
護身用に武器がいるの。でも、もらったのが重い剣で装備できないの。
だからあなたのナイフとこの剣を交換してほしいの。おねがいできないかしら。」
ギルガメッシュ「む・・この剣は・・」
ミネア「あなたの体格ならナイフよりこの剣の方が、使いやすいでしょ?」
ギルガメッシュ「占い師どのぜひ交換させてくれ!
おお〜これはまさしくエクスカリバー。」
ミネア「ありがとうございます。おれいに何かあなたのことを占ってさしあげましょうか?」
ギルガメッシュ「じゃあ。バッツがどこにいるか占ってくれ。」
ミネア「バッツさんですね。・・・日のささない所にいます。
地下室・・洞窟・・すいません。闇の力が強くて場所は断定できませんでした。」
ギルガメッシュ「洞窟か・・・すまん。世話になったな・・占い師殿」
ギルガメッシュは詐欺にあったことに気づかず、
洞窟をさがしにレーべの村を出て行った。
ギルガメッシュはエクスカリパーを手に入れた。
ミネアは毒蛾のナイフを手に入れた。
【ギルガメッシュ】(戦士)装備エクスカリパー バッツをさがして洞窟へ
【ミネア】(占い師)装備毒蛾のナイフ レーべの村 目的特になし
- 256 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/23 13:33
ID:???
- >>255
252もそうだが、最後は下のように書いてもらえると見易いのだが。
【ギルガメッシュ 生存確認
所持武器:エクスカリパー
現在位置:レーベの村
行動方針:バッツを探しに洞窟へ】
【ミネア 生存確認
所持武器:毒蛾のナイフ
現在位置:レーベの村
行動方針:特になし】
- 257 :1/2 :02/09/23 15:47 ID:???
- こんな企画を考えたゾーマに天誅を!
ー神がいればゾーマなど一ひねりじゃー
と勇んでみるメルビンであったが、いまひとつ元気が出ない。
いつも明るく振舞う伝説の英雄も、今回のゲームがさすがに酷すぎるのか表情は暗い。
「おお神よ。なぜ私の前に姿を見せないのでござるか」
こんな時こそ、神の正しき采配が行われねばなるまい。
なのに、メルビンの前に神は一向に姿を見せない。
「私だけでこの難題を解決せよとおっしゃるか」
神がそうお考えならばそうするしかあるまい、と少しずつ決心を固める彼だったが、
やはり一人では心細い。
力を貸してくれる者はいないかと辺りを見渡すと、こちらをじっと見つめる男がいることに気付いた。
「ではさっそく」
メルビンはその男、カイエンにアプローチを開始した。
「お主もこのゲームの参加者でござるか?」
「その通りだ」
- 258 :1/2 :02/09/23 15:50 ID:???
- 間違えた・・・カイエンじゃなくてライアンだった。
こりゃ無効だな
カイエンはエントリーされてないのを忘れてた・・・
- 259 :1/2 :02/09/23 17:24 ID:???
- こんな企画を考えたゾーマに天誅を!
ー神がいればゾーマなど一ひねりじゃー
と勇んでみるメルビンであったが、いまひとつ元気が出ない。
いつも明るく振舞う伝説の英雄も、今回のゲームがさすがに酷すぎるのか表情は暗い。
「おお神よ。なぜ私の前に姿を見せないのでござるか」
こんな時こそ、神の正しき采配が行われねばなるまい。
なのに、メルビンの前に神は一向に姿を見せない。
「私だけでこの難題を解決せよとおっしゃるか」
神がそうお考えならばそうするしかあるまい、と少しずつ決心を固める彼だったが、
やはり一人では心細い。
力を貸してくれる者はいないかと辺りを見渡すと、こちらをじっと見つめる男がいることに気付いた。
「ではさっそく」
メルビンはその男、ライアンにアプローチを開始した。
「お主もこのゲームの参加者でござるか?」
「その通りだ」
- 260 :2/2 再投稿失礼しました :02/09/23 17:26 ID:???
- メルビンはこの男が歴戦の戦士であると一目で見抜き、是非仲間にしたいと思った。
(じゃが簡単に仲間になってくれるかどうか・・・)
ライアンがいかにも頑固者という風貌だからであるが、メルビンも人の事は言えまい。
どう切り出そうか迷っていると、ライアンが先に口を開いた。
「何か拙者に頼みがありそうな顔でござるな」
それを聞いてメルビンは、まるで世紀の大発見をしたかのように目を輝かせた。
「ござる・・・でござるか!?」
ライアンはきょとんとしながらも言った。
「そうで・・・・ござるが?」
メルビンはもう嬉しくてたまらないようだ。
「そうでござるよ!ござるでござる!」
ライアンもその気になってきた。
「ござる・・・・・おお、そうでござったか」
そんな会話が数分続いて、二人はすっかり意気投合したようだ。
傍から見ている者がいたら、何の会話だかまるで理解できなかっただろうが・・・・
とにかくここに新たな同盟が誕生した。
【メルビン 所持武器:虎殺しの槍
現在位置:レーベの村の東の草原
行動方針:仲間を集める。冗談を飛ばす。】
【ライアン 所持武器:不明
現在位置:メルビンと同じ
行動方針:来る者は拒まず、去るものは追わず。】
- 261 :ゾーマ ◆ZOMA/dbM :02/09/23 18:54
ID:???
- 竜王の曾孫は、怒りと屈辱に顔を上気されながら、
急峻な山道を南へ、南へと歩いていた。
時折現れる、山を住処とする動物達を見つけては、
その憤懣をギラへと変え、ヒタスラぶちまけていた。
彼の通った後には、まるでしるべのように、動物の無残な焼死体が残った。
かつて伝説の勇者ロトの血を引く者と戦い、敗れはしたが、
後世のその名を轟かす、高名な竜族の王、竜王。
その直系の子孫である自分が、まるで家畜のように首輪をはめられ、弄ばれている現状。
また、ずっと大切にしていた、
偉大な曽祖父より代々伝わる家宝の竜王の杖が、あっけなく破壊されてしまった事実。
ハーゴンは憎い。だが、今はそれ以上にゾーマという者が憎かった。
「ぬうううう……あやつめ……竜族の長の怒り、思い知らせてくれようぞ!」
……とは言ったものの、彼は自分の力ではどう足掻いてもゾーマに勝てないことは理解していた。
それが尚更、彼の怒りを募らせた。
- 262 :ゾーマ ◆ZOMA/dbM :02/09/23 18:54
ID:???
- そんな時、山道を反対側から北に向かい歩いてくる、金髪を逆立てた青年が目に入った。
どうやら相手も、コチラの存在に気が付いたらしい。
(ははは……ひ弱な人間め……丁度良い、腹いせに消し炭にしてやろう……!
人間如きギラで十分か?いや、やはりベギラマが良いかな……フッフッ!
どれ、あやつの強さを、このキッカイな呪文で調べてみるとしよう)
竜王の曾孫はライブラを唱えた!
[クラウド、HP430、MP380、特技:超究覇王武神覇斬etc...]
「やあやあやあやあ!私は竜王と申すものだ!
互いに無益な殺生をしている時ではない。
この状況を打破する方法を、共に模索してゆこうではないか!」
「?」
「竜王の曾孫」
【所持武器:ライブラの魔道書(使用回数制限無し)
現在位置:いざないの洞窟北西、山道の一番狭い所
行動方針:狡猾】
「クラウド」
【所持武器:ひのきの棒
現在位置:いざないの洞窟北西、山道の一番狭い所
行動方針:特に無し】
- 263 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/23
20:00 ID:???
- ビビは歩きながら、先ほど会った女性の事を思い出していた。
(いい人だったな)
出会い頭に逃げ出そうとして、思いっきり転んだビビに、刃ではなくいたわりの言葉をかけた彼女。
どうして自分を殺さないのか、と聞くと、彼女は微笑みながら答えた。
『私には戦う力がありません。白魔法の心得が多少あるだけです。
それに……こんな無意味な殺し合い、できることなら止めさせたいんです』
ゲームに乗らない人間がいる。恐怖に怯えていたビビにとって、それは一筋の光明だった。
(シェリンダさん、とか言ってたっけ。……また、会えるといいな)
そんなことを考えながら、彼はとてとてと歩いていた。
- 264 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/23
20:01 ID:???
- その時だ。
……ガサガサガサガサッ!!
背後から猛スピードで近づいてくる足音に、ビビは慌てて振り返った。
「アンタ、何ボーっとしてるのよ!」
と同時に、彼の腕は何者かに捕まれていた。
「え? ええええ!?」
混乱するビビの腕を掴んだ少女=マリベルは、もどかしそうに叱咤する。
「早く逃げないと殺されるわよッ!」
その言葉通り、ビビの視界の片隅で、彼女が走ってきた方向から別の人影が追ってくるのが見えた。
「う、うわぁああああ!?」
一体何が起こっているのか良くわからないまま、ビビはマリベルに引き摺られながら走った。
【ビビ:生存 所持武器:不明
現在位置:レーべ東の森→北西方向へ逃亡
行動方針:非好戦的、少しパニック中】
【マリベル:生存 現在位置:レーべ東の森→北西方向に逃亡中
現在の行動:とにかくヘンリーから逃げる】
【ヘンリー:生存 現在位置:レーべ東の森→北西方向に移動
現在の行動:マリベルを追っている、が武器が重いためスピードが出せていない】
- 265 :20 ◆bN.9GDP2 :02/09/23
20:09 ID:???
- >>246>>252は魔法の効果範囲がルールから外れてしまっているので、
書いてくださった人には申し訳ありませんが、無効とさせていただきます。
- 266 :1/2 :02/09/23 20:29 ID:???
- 生き物の気配のしない静かな森。
その中に1つだけ、静粛を乱す気配があった。
ガサガサと草木を掻き分け、息を切らして駆ける男…ギルバートは、
何も考えずにただ、ただ、逃げていた。
恐怖から。
『これから汝らには、殺し合いをしてもらう』
この言葉を聞いた時、彼には始め何を言っているのか理解できなかった。
目が覚めたら見知らぬ場所、周りには見知らぬ人、そして目の前に見知らぬ――異形の姿をした者。
ただでさえ混乱する状況に加え、気の弱い彼の前に駄目押しとばかりに転がる、人の首。
その瞬間から、彼の思考は恐怖に凍り付いた。
何?いま自分はなにをしている?なぜ自分はこんなところにいる?
たすけて 誰か 人が死んだ 殺された 嫌だ 殺される 殺し合い たすけて 死にたくない
アンナ――
ドザァ!
元々体力の無い彼の体はすぐに限界をむかえ、足をもつれさせて転倒し、
とっさに受身を取ることも出来ずその端正な顔に傷を作った。
痛みをこらえ、うめきながらよたよたと起きあがろうとする。
一度止まってしまったせいかもう走り出す気は失せてしまった。
ギルバートは上半身を起こすと、そのままひざを抱えて座り込んだ。
- 267 :2/2 :02/09/23 20:30 ID:???
- しばらくして体が休まり、気分の方も少し落ち着くと、これからどうするかを考えだす。
戦闘技術の無い彼には殺し合いに参加して最後の一人に生き残れる自信など無く、
このまま隠れ続けると言う選択肢しか思いつかなかった。
しかしそれには問題があったことをギルバートは思い出した。
いつか誰かに見つかるという危険もあったが、それよりも深刻で確実な問題…それは首輪だった。
このゲームのルールとして日の出には次のエリアに移る事になっている。
そして移動には制限時間が存在し、いつまでもこのエリアに留まっていれば首輪が爆発すると言うのだ。
死なないためには早く、次のエリアへと渡る扉をくぐらなければならない。
けれど
――その時、他の参加者に会ってしまうかもしれない。
――攻撃を仕掛けられるかもしれない。
――そしたらぼくは、死ぬかもしれない。
――そうだ、武器は?殺し合いのためにと武器を渡された。もしかしたら凄く強力な武器かも。
武器さえあれば、強力な武器さえあれば、もし見つかって殺されそうになっても身を守れるかもしれない。
ギルバートは取り出した支給武器を握り締めると深くうずくまり、
恐怖から逃げようとするかのように、目を閉じた。
【ギルバート 所持武器:クイックシルバー
現在位置:いざないの洞窟より西の森
行動方針:ひたすら隠れる。恐怖のため、他者と遭遇すると錯乱する恐れあり】
- 268 :1/2 :02/09/23 20:47 ID:???
- アリアハン城の南西(岬の洞窟の対岸)
(…やはり……この服が普段着とされたか……ゾーマめ…)
覆面にマント、そしてパンツという変体丸出しの男は、怒りの表情をあらわに…
いや、覆面で見えないのだが、とにかくその男――オルテガは怒っていた。
おまけに支給武器は『水鉄砲』である。
もう狙ってるとしか思えない。
「この格好では息子の前に出ることもできん……ん、あれは?」
ふと水面に目をやると、何か白くて丸いものがふたつ、浮かんでいるのが目に入った。
それはゆっくりとこちらに近づいてくるようだ。
- 269 :2/2 :02/09/23 20:48 ID:???
- 「ふむ、敵ではなさそうだな。使えるものかも知れん、拾っておくか」
オルテガは水に入ると、泳いでその近くまでいくことにした。
それに近づいていくと、何か様子がおかしい。
「……まさか、人か?」
5分後、オルテガは気絶しているティファをなんとか陸に引っ張り上げた。
「ふぅ、やれやれ…どうやら生きているようだな」
オルテガは一息つくと、マントを外してティファの上にかぶせた。
(本来なら、火でも起こしたいところだがな。この状況では装も行くまい)
しばらくして目を覚ましたティファの側には、食料と水が少し、置かれていた。
【オルテガ
所持武器:水鉄砲
現在位置:アリアハンへ】
【ティファ→食料と水を少し補給】
- 270 :ゾーマ ◆ZOMA/dbM :02/09/23 21:26
ID:???
- (急いだ方がいいわね……あの男……
本職の盗賊ではないけれど、城の宝物庫を狙うコソ泥ってとこかしら……)
王城がそびえ立つ浮島、その周囲に点在する藪の中に潜み、
女盗賊は射るが如き炯眼で、即時に男――ホンダラの性質を見抜いていた。
愛用の短剣は、大魔王に砕かれた。
しかし――これも大魔王の意思なのであろうか――
幸いな事に、彼女の盗賊道具は難を逃れていた。
女盗賊はレミラーマをそっと唱え、城の外壁を見上げる。
遥か上、地上から数十メートルの位置にある窓から、煌々と光が漏れていた。
(フフッ……残念だけど、お宝はアタシのものよ、『憐れなコソ泥』さん(はあと)
自分の命が、いつ何時、誰に奪われてもおかしくない状況下にあることは理解していた。
しかし、彼女は根っからの盗賊であり、またそれを矜持にもしていた。
宝の臭いを感じ取り、みすみす逃すなんてことは、彼女自身が許すことができなかったのである。
彼女はバックパックから鉤爪の付いたロープを取り出し、回転させた。
ヒュンヒュンという風を切る音が、次第に大きくなる。
次の瞬間、最大まで遠心力が加えられた鉤爪が、窓に向かい一直線に空を舞った。
ガキッ!
(フフ……簡単……(はあと)
女盗賊は、まるでロープの上を走るかのように、スルスルと昇っていった。
窓の外側に張り付いた彼女の口から、思わず笑みがこぼれる。
宝物庫のカーテンを透かして、レミラーマの反応による、眩いばかりの光が放たれている。
(ああ……眩しいわ、この光……これだけ眩しいんですもの、
きっと目も眩むような金銀財宝が、このカーテンの向こう側にあるのね……)
窓と窓の隙間に針金のようなものを差し込み、外側から難なく鍵を開ける。
そして彼女は、カーテンを開いた。
- 271 :ゾーマ ◆ZOMA/dbM :02/09/23 21:27
ID:???
- 全身の血が凍ったような気がした。
耳の尖った、魔族とおぼしき銀髪の男が、彼女のすぐ目の前に立っていた。
「盗賊か。堂に入ったものだな」
(クッ……!!)
女盗賊はすぐさま体を翻し、窓の外に飛び出した……が、無駄だった。
すさまじい速さで、男が彼女の髪を掴み、窓の内側へと引きずり込んだからだ。
デスピサロは、彼女を宝の山の中へと叩きつけるように投げ飛ばした。
「ガハッ!!」
様々な金貨、銀貨、宝石、そういったモノが彼女の身体の上に降り注ぐ。
(迂闊……!まさかこんな所に、既に人が来ていたなんて……!)
絶対に逃げられないことは、もはや分かりきっていた。
――戦うしかない。
彼女は宝の山の中で、相手に悟られぬよう、猛毒の塗られたピンを取り出した。
人間はおろか、トロルでさえその一刺しで死に至る、強力な毒。
宝の山の中で、ピンを注意深く、真っ直ぐに伸ばす……。
そして、右手でしっかりとピンを握り締めた。
たった一本のピン……。
これに彼女の命が懸かっていた。
ありったけの闘志を燃やす。雄叫びを上げる。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
女盗賊は左手で、宝の山をデスピサロに向かってぶちまけた。
宝物庫の中を、目映く輝く金銀財宝が舞い散る。
それと同時に、女盗賊は壁面を蹴り、一瞬でデスピサロの背後に回り込んだ。
そして――
- 272 :ゾーマ ◆ZOMA/dbM :02/09/23 21:28
ID:???
- プスッ!
女盗賊は、デスピサロのボンノクボに、垂直にピンを突き立てた。
「やったわッ!とったッ!
私の勝ちよオオォォォォォォォッ!!」
沈黙――。
デスピサロが、ゆっくりと後ろを振り返る。
そして、ゆっくりと彼女の首に手を伸ばした。
「!? !? !?」
「残念だったな……私に、毒など効かない」
彼女の足が、床を離れる。それと同時に、首を締め付ける力が徐々に強くなってゆく……。
女盗賊は必死で足掻いた。デスピサロに、力の限り蹴りを入れる。何度も……何度も……。
全てが無駄でしかなかった。
意識が遠のいていく……。
薄れゆく意識の中で、宝物庫の扉が音を立てて開いた。
緑の服に身を包んだ、『憐れなコソ泥』だった。
彼女は藁にもすがるような気持ちで、最後の力を振り絞り「助けて」と言った。
その言葉が終わると同時に、彼女の首が奇妙な方向へ、グニャリと曲がった。
- 273 :ゾーマ ◆ZOMA/dbM :02/09/23 21:29
ID:???
- ホンダラを少しばかり追いかけたものの、
結局逃げ切られてしまったデスピサロは、再び宝物庫に戻ってきていた。
女盗賊の亡骸から、アイテムをルートする。
彼女のアイテムは『狼煙』だった。
「使い道の無い物だが……一応、持ってゆくとするか」
足元に横たわる女盗賊の亡骸を、デスピサロは財宝の山の方へ蹴飛ばした。
ぶつかった衝撃で棚からザラザラと零れ落ちる財宝が、彼女の亡骸を埋葬してゆく。
スグに彼女の身体は見えなくなった。
「盗賊としては……この上無い墓標だな……」
女盗賊の墓を一瞥し、デスピサロは再び書庫へと戻って行った。
重々しい音を立て、扉が閉まる。
それ以後、アリアハン宝物庫の扉は、永遠に開かれることはなかった。
「女盗賊」
【死亡】
- 274 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/23 21:37
ID:???
- レーべの村の宿屋でレオンハルトは支給品の兜を眺めながら思った。
ダークナイトである私にふさわしい兜だと。
しかしこうなると兜とおそろいの鎧もほしいな。
【レオンハルト
所持武器:暗黒騎士の兜
現在位置:レーべの村の宿屋
行動方針:おそろいの鎧捜索】
- 275 :2/2 :02/09/23 22:02 ID:???
- アリアハン中央、西へ向かって細く延びた山脈。
そのふもとに、フローラは飛ばされていた。
「あぁ…なぜ私がこんな…お父様、助けて……」
絶望にくれるフローラの脳裏に浮かぶのは、敬愛する父と、1人の青年。
…残念ながらアンディではなく…「とんぬら」の姿だ。
彼の姿を思い浮かべると、少し勇気が出てきた。
いつまでもこうしていても仕方がないわ。
フローラは支給武器の石つぶて(実は爆弾石)を握り締めると、
とりあえず森を抜けるべく、北へ歩き始めた。
【フローラ
所持武器:爆弾石×10
現在位置:島の中央部の森、やや北
行動方針:自衛のみ】
- 276 :ファリス :02/09/23 22:27 ID:???
- アモスはふと外が騒がしいと気づいた。
窓から玄関を見下ろしていた。
女性が襲われている…
襲っているものはいたぶるように女性を追い詰めている。やつは剣を構えている。
女性は丸腰だ。
アモスの腹は決まった。
「何か武器さえあれば…」
ファリスは多数の切り傷を負いながらもなんとかレーベまで逃げてきた。
自分の不運を嘆いた。彼女に支給されたのは…携帯食料半年分だったのだ。毒薬も同程度支給されたようだが…この状況では使用することができない。
「そろそろ終わらせ…グッ!」
ファリスを追い詰めていたむち男の頭に剣が突き立てられた。
「…」
むち男は斃れた。
無言でアモスは再び家の中に入っていった。
「…私を倒さないのか?」
「女を傷つける刃なぞ持ち合わせてない。」
「…感謝する。」
ファリスはむち男の持っていた剣を拾い上げた。
「…礼をしたい。私を連れててくれ。」
「…構わん。さて、茶がそろそろ沸く頃だ。」
【むち男:死亡 死亡位置:レーべの村】
【ファリス すっぴん 生存確認 所持武器:食料3ヶ月分およびそれに含ませる毒薬 吹雪の剣 行動方針:アモスと合流】
【アモス 所持武器:妖剣かまいたち 行動方針:部屋で茶をすする】
- 277 :生か死か :02/09/24 01:44 ID:???
- 盗賊の本分は盗むこと。
だが、誰一人傷つけずに盗みを成功させる、という不文律が存在するのもまた盗賊である。
盗みのためならナイフで脅すも人を殺すもお構いなし、などという輩はただの強盗だ。
俺たち盗賊はそんなんじゃない。
華があるんだよ。
犯行予告通り、パッとスマートに獲物を盗ってみせる。
誰にも真似できっこない芸当だね。
そんな想いがあるから、ジタンは盗賊である自分に誇りが持てた。
仕事をしている時の俺の顔はきっと輝いているんだと。
だが、今、ジタンが対峙している相手は、それをはっきり否定するのだ。
その相手とは、意思を持った人形、黒のワルツ3号。
黒魔道士と呼べる風貌だが、ジタンのよく知るビビとはまるで違う、
邪悪そのものの存在。
盗賊の誇りを言うジタンに、黒ワルツはこう吐き捨てたのだ。
「貴様はコソ泥とどこが違うんだ?」
その言葉に、ジタンは心臓が凍るような衝撃を受けた。
そして不覚を取った。
動揺するジタンのスキを突いて、黒ワルツは容赦なく黒魔法を浴びせたのだ。
全身を電撃で撃たれたジタンは、立っていられず仰向けに倒れ込んだ。
黒ワルツは笑い声を上げながら近づいてきた。 逃げようとしたが体がまるで動かない。
「誰も傷つけたくないだと?虫唾が走るわ!」
(傷つけないのは、誇りがあるから・・・)
黒ワルツはジタンの腹部をおもいっきり蹴飛ばした。
- 278 :生か死か :02/09/24 01:45 ID:???
- 「ぐっ・・・!」
必死で痛みを堪えるジタンを黒ワルツは更に責め続ける。
「何が盗賊だ。何が誇りだ。物をかすめ盗るしか能がない、ただのコソ泥にすぎぬわ!」
(コソ泥じゃない・・・!俺は・・・そんなんじゃない・・・)
今度は顔を拳で殴りつけた。 ジタンの顔に血がにじむ。
「自分を飾る言葉が何の役に立つ!、ここでは、殺しができぬ奴はただの負け犬なのだ!!」
(・・・・・・・・・・・・・・・!!!)
・・・そして、問い掛けてくる。
「貴様に人が殺せるか?」
だがジタンは答えない。
「もう一度聞く。貴様に人が殺せるか?」
それでも何も答えないジタンを、黒ワルツ3号は嘲け笑った。
その顔は、もはや悪魔としか思えないほど醜く歪んでいた。
「くっくっく・・・できまい。貴様はしょせん臆病者だ。
だが私は違うぞ!」
黒ワルツは舞い上がると急降下し、ジタンの胸に膝を叩き下とした。
「ぐっ、ぐああああぁぁっ!!」
肋骨が数本は折れただろう。ジタンは血を吐いて転げまわった。
黒ワルツは、激痛で胸を押さえるジタンを尻目に、薄ら笑いを浮かべている。
「これで少しは考え直したのではないか?しかしもう遅いな。
貴様はもうすぐ死ぬ。
くくく・・・寂しくはないぞ。貴様の仲間たちもいずれ殺してやるさ。
せいぜいあの世で仲良くするんだな」
(ガーネット・・・・みんな・・・・・)
- 279 :生か死か :02/09/24 01:46 ID:???
- 黒ワルツはナイフを取り出すと、ジタンの髪を掴み胸に狙いを定めた。
「さらばだ、小僧」
勝ち誇った表情で、黒ワルツはジタンの胸にナイフを突き刺した・・・
かに見えた。
しかし、ジタンはナイフが胸を貫く直前、身を反らせてかわしていたのだ。
「なっ・・・」
黒ワルツは驚き、もう一度胸を狙うためナイフを持つ腕を引き戻そうとしたが、ジタンが脇で黒ワルツの腕を
がっしりと挟み込んだため、それはできなかった。
「ど、どこにそんな力が・・・!?」
黒ワルツはもう片方の腕で殴りかかろうとしたが、それより速くジタンの右腕が伸び、それも制止された。
「俺にも・・・殺しができるさ」
黒ワルツは驚愕の表情を浮かべた。
ジタンの目はギラギラと燃え上がっていた。
「大事な人を守るためなら、何だってやってやる!!」
ジタンは全身の力を振り絞り、脇で挟んでいた腕をおもいっきり締め上げた。
黒ワルツは苦痛の声を上げて、手に持っていたナイフを落とした。
そして、ひるんだ黒ワルツの左胸に、ジタンはその拾いあげたナイフを深く突き刺した。
「こんな・・・バカな・・・」
黒ワルツは自分が死ぬなど信じられないと言った顔つきで、死んでいった。
「大事な人のためなら・・・・・ガーネット・・」
ジタンは意識が遠ざかるのを感じ、そして、気を失った。
【ジタン 瀕死 所持武器:?
現在位置:レーベ北の海岸付近
行動方針:傷の治療】
【黒のワルツ3号 死亡 所持武器:盗賊のナイフ】
- 280 :赤色金色お姫様 :02/09/24 05:37 ID:???
- 「らぁっ!」(先手必勝!)
気合と共にゼルが飛び出す。 と、同時に赤い男も飛び出していた。
(うぉっ!?)
カウンター気味に放たれたストレートをゼルは寸での所でかわす、
第ニ弾、右脇腹へのショートアッパーを肘でガード、と、瞬間ゼルは後ろに吹っ飛ばされた。
「ぐっ!」 ・・・ザッ
何とか受身を取り着地する。
「どうした、 いいのは威勢だけか? あぁ?」
赤い男はその場で止まったまま言い放つ。
(ちくしょう、速ぇ!)
最後の一撃、何をされたのか全然分からなかった。 ガードした筈の右脇腹に
鈍い痛みが残っている。
「そっちのお嬢ちゃんも遠慮しなくていいんだぜ? なんならニ対一でも・・・」
「ざけんなっ!!」 ゼルが吼える。
左・左・右・左 ゼルのラッシュを赤い男は難無くかわす。
「遅え遅え。」
「っのやろ!」
顔面へショートフックを放つ、 流石にかわせなかった様だ。
ガードを見計らい、ゼルは身を沈ませ足を水平に振る。
(水面蹴りっ、これでどう・・・)
決まった、と思った瞬間、側頭部に衝撃が走りそのまま地面に叩きつけられた。
アリーナはニ人の攻防を呆然と見詰めていた。
----レベルが違いすぎる----
金髪の男の動きは決して遅くない。 目で追うのさえやっとだ。
さっきの水面蹴り、自分なら間違い無く喰らっていた。
それをあの赤い男は緩慢なステップだけでかわし、蹴りを浴びせた。
脇を冷たい汗が走る。 逃げ出そうにも、体は構えたままで固まってしまっていた。
- 281 :赤色金色お姫様 :02/09/24 05:38 ID:???
ゴッ
ゼルの一撃が初めてクリーンヒットした。
赤い男の動きに目が慣れて来ている様だ。
最初に喰らった脇腹への攻撃もニ度目が来れば何の事は無い。唯のフェイントだ。
(く、コイツ・・・。)
サラマンダーは肘打ちをアゴに喰らったままボディに数発浴び、そのまま後ろへ
跳んだ。
「・・・へっ、いいねぇいいねぇ。 それでこそいい殺し合いが出来るってもんだぜ。」
(殺し合いにいいもへったくれもあるかよ・・・。)
ゼルは心内で毒付く。
赤い男の動きに付いていける様にはなったが、それでも実力はこちらが劣っていた。
栗毛の少女を見やる。 実力の程は知らないが、決して弱くは無いだろう。
(やっぱりニ人掛かりで・・・)
、赤い男がゼルを代弁するかの様に口を開く。
「お嬢ちゃんは見てるだけか? それとも腰が抜けて動けないってか?」
(くっ、)
放たれたセリフは事実だったが、元来の負けん気の強い性格がその全身に力を与えた。
どんな相手でも、馬鹿にされたら黙っていられない。
「お嬢ちゃんじゃ無いわよ・・・、 私は・・・」
拳に力を込め、地を蹴る。
「お姫様よっ!!」
- 282 :赤色金色お姫様 :02/09/24 05:41 ID:???
- (ちっ、)
サラマンダーは舌打つ。 思いの他、2人のタッグは強かった。
事実、サラマンダーは押されていた。
連携も取れ始めている。 余程戦い慣れていないとここまで合わせる事は出来ないだろう。
(ナメてたかもな・・・。 だが、 これこそ俺が求めたモノだっ!!)
「うおおぉぉっ!!」
叫ぶと同時、拳に漆黒の霧が纏わり付く。 その拳を金髪の男に向かって伸ばす。
-ズ-
ゼルはその拳をガードする、が。
「ぐああ!?」
そのままその場に倒れ込む。 異変を察したアリーナは慌ててその場から逃れ出る。
(何だ今の? かっ、体が重ぇ!)
ドン
「ぐっ!」
赤い男が金髪の腹を蹴り上げる。 金髪は伏せたままの老人の傍まで飛ばされた。
「ガードしたって意味無ぇんだよ。 重力の波は空間を突き抜ける・・・。」
そう言い、両手を広げると赤い男の体がほんのりと輝く。
光が戻ると、赤い男の傷は癒えていた。
「な、何それ? 反則よっ。」
アリーナは呟いた、が、赤い男はそれを聞き逃さなかったらしい。
「何甘い事言ってやがる。こいつは生き残りを賭けた戦争だ。
戦争に反則もクソもねえ、 お姫様はこんな事も知らないのか?・・・うおっ?!」
「いつまでもほざいてんじゃねえよっ!」
いつの間にか起きていたゼルが赤い男の頭を掴み、後ろに捻じる。
ゴッ!
「ぐあっ!」
ヘッドバッドが鈍い音を立てて赤い男の眉間に突き刺さる。
- 283 :赤色金色お姫様 :02/09/24 05:42 ID:???
- 「おら、もいっちょ!!」
「調子乗ってんじゃねえっ!!」
サラマンダーは金髪を引き剥がそうと脇腹に肘を打つ、が、手の力は緩まない。
「おらっ!」
ゴッ!!
二撃目、さっきより気合の入った一発にサラマンダーは思わずたじろぐ。
「しつけえんだよゴラァッ!!」
再び漆黒の霧を纏ったその拳を叩き込む。
流石に耐えられなかった様だ。 金髪はお姫様の足元まで滑っていく。
「大丈夫?」
アリーナは足元の金髪に言葉を掛ける。
「何とかな・・・。 それよりもよ、お姫様。」
「ええ、黒い拳はともかく、回復は厄介よね・・・。」
「そこでちょっと御相談なんだけどよ・・・」
不意で喰らったダメージは大きい。 まだ頭がクラクラしている。
(ぐっ。)
顔を押さえ、二人を見やる。 何やら言葉を交わしている様だ。
(仕掛けて来ねえのかよ・・・)
サラマンダーはもう一度チャクラを練ろうと気を込めるが、金髪の言葉に阻まれる。
「させるかよっ!」
ドン
駆けて来た金髪の拳が腹に突き刺さる。
「野郎!」
そのまま体を捻り、回し蹴りを繰る。
ゼルは蹴りを頭に喰らいながらも赤い男の胸に裏券を叩き込む。
- 284 :赤色金色お姫様 :02/09/24 06:01 ID:???
- (しぶとい野郎だ。)
いくら殴っても殴り返してくる。 グラビデ拳を二度も喰らって、まだこれだけの
反撃が出来る奴はサラマンダーの記憶には無かった。
ド
金髪のミドルキックが太腿に当てられる。
(いい加減くたばりやがれ!)
三度目の黒い拳。 しかし半ば雑多に振り上げられたそれをゼルは身を引いてかわす。
(今だ)
がら空きの胸に向かって、先程老人からルートしておいた呪文の書を発動させる。
爆裂の呪文。
「イオ!!」
光球が赤い男に向かって走る。
「けっ! 何企んでやがるかと思ったら、俺には魔法は効かねえんだよ!!」
「イオ!!」
ゼルは再び呪文の書を発動させる。
サラマンダーのリフレクトリングに撥ね返された光球は後を追う光球とぶつかり、爆発する。
轟音と共に炎煙が吹き荒れる。 リフレクトリングも爆発の煙までは撥ね返せない様だ。
「ちっ、目晦ましかよ。」
煙の中を襲い来る気配に拳を叩き付ける。
「セコい手使ってんじゃねえ!!」
ガシャァァン・・・
「なっ?!」
拳が捉えた電話機は耳障りな音を立て砕け散る。
瞬間、サラマンダーは胸を貫く冷たい感触。 そこから延びるショートソードの柄を握ったお姫様の姿を捉えた。
「・・・囮、か・・よ・・・。」
荒い息でアリーナが続ける。
「セコい手には変わり無いけど、ねっ・・・。」
腕に力を込めて、根元まで剣を押し込める。
赤い男は倒れ、そのまま動かなくなった。
- 285 :赤色金色お姫様 :02/09/24 06:05 ID:???
- 「・・・まったく、この先ずっとこんな調子なのかぁ? 嫌んなるぜ・・・、 なぁお姫様?」
「・・・うん・・・。」
人を刺した。 その始めての感触が残る両手をアリーナは見詰めていた。
「・・・、じゃぁよ、俺は行くからよ、 ・・・お姫様はどうするんだ?」
「え、えっと、・・・私はもう少しここに残るわ・・・。」
せめて名前ぐらい、と思ったが、どうやら向こうにもその気は無いみたいだ。
一緒に行くのも、何だか心が引けた。
「そっか、 あ、コレ爺さんのやつ。 まあお守りみたいなモンだ。
・・・じゃあな。」
そう言って金髪の男は駆けて行った。
(全く、タフなヤツね・・・。)
半刻後、誰も居ないその場所に二つの小さな山があった。
その中央に一本のショートソードを構えて。
太陽は南南東に位置していた。
【ゼル:生存 武器:イオの書×3(テラからルート)
現在位置:アリアハン城南の森やや東
行動方針:とりあえず人目を避け、休憩】
【アリーナ:生存
武器 :イオの書×4(テラからルート)・リフレクトリング(サラマンダーからルート)
現在位置:アリアハン城南の森中央
行動方針:とりあえず人目を避け、休息】
【サラマンダー:死亡
死亡位置:アリアハン城南の森】
- 286 :アモッさん組 :02/09/24 09:10 ID:???
- 「落ち着かないようだな…力になるぞ。」
「…よく落ち着いていられるものだな。…いずれ殺しあわないといけないんだぞ。」
「俺は…女を傷つける剣は持ってない。…それだけだ。」
アモスがファリスのティーカップに茶を注ぐ。そこの戸棚から取り出したものだ。
「…それじゃないだろう。落ち着かない理由は。」
「…妹が、いるんだ。」
「…参加しているのか。」
ファリスが頷く。
「出立の準備をする。終わり次第探しに行くぞ。」
「わかった。少し待て。」
ファリスは階下に向かった。来るなと言われたので二階で使えそうなものがあるか探していることにした。
「…待たせたな。」
何も変わってないように見える。が、アモスは「転職」を知っていた。われらの知る方法以外で「転職」をしたのだな。そう確信した。
「探し物は見つかったのか。」
「ああ。…水筒だ。調合材料収集のため使うだろうと思って探してみたが、大当たりだったようだ。」
「調合か。」
「一階の大釜を見ただろう。」
「なるほどな。」
ファリスは散らかった床を見る。何かのビンが散乱している。ファリスはビンを手に取った。
「物騒なものを作っていたようだな。」
「そのようだ。そこの書物を見る限りは。」
「水筒に水を満たしたら行くぞ。これはあなたと妹さんの分だ。」
アモスは水を満たした水筒を二つ見せた。自分の分はすでに自分の袋に入れたようだ。
「外に人影が見える。窓から外へ行こう。」
【ファリス ナイト 生存確認 所持武器:食料3ヶ月分 毒薬 吹雪の剣 水筒1・5リットル×2 行動方針:レナの捜索】
【アモス 所持武器:妖剣かまいたち 水筒1・5リットル 行動方針:レナの捜索】
- 287 :アモッさん組 :02/09/24 09:13 ID:???
- >>286
現在位置はレーべの村の北の原っぱです。
>>276
の位置はレーべの村一軒家です。
- 288 :ゾーマ ◆ZOMA/dbM :02/09/24 12:40
ID:???
- アリアハン大陸の最北東、大海に面した森の淵。
真上に昇った太陽が、揺れる水面(みなも)に映し出され、たゆたうように輝いている。
アルスがゾーマより受け取ったメダルに刻印されていた紋章、
それと同じものが、まるで一種の誇りのように、胸に大きく描かれた緑色の服。
そして額には大きなゴーグル。
そんな身なりの一風変わった少年が、
海面に足を浸し、バシャバシャと水飛沫を上げながら、
膝の上のアイテムをジット見つめていた。
サマルトリアの王子――アーサーは、
自分に支給されたアイテムの理解に苦しんでいた。
(一見、剣なのですが……
この、なんとも持ちにくい柄の形状は何なのでしょうか?
そしてさらに謎なのは、この引き金です……。
これは一種のボウガンのようなものなのでしょうか?
相手に剣であると思わせておいて、油断した相手を遠距離から仕留める……?
なるほど!きっとそうに違いありませんよ!!)
アーサーはアイテムを手に取り、立ち上がった。
それを数メートル離れた木の方に向け、シッカリと狙いを定めてトリガーを引いた。
- 289 :ゾーマ ◆ZOMA/dbM :02/09/24 12:40
ID:???
- カチッ………………カチッ…………カチカチカチカチ…………
(………………おかしいですね
新種のボウガンと思わせておいて、やはり剣なのでしょうか……?)
アーサーは次にそのアイテムを、剣として両手でシッカリと持ち構えてみた。
そして、近くの木の梢に激しく斬りつけてみた。
バサバサバッサ……パラパラ……
(…………切れ味も最悪ですね……。
ひょっとしたら棍棒のように、敵に叩きつけることでその真価を発揮するのかも!
では早速、手ごろな岩でも……)
こうして、アーサーはひとりで無駄に時間を浪費していた。
「アーサー(サマルトリアの王子)」
【所持武器:ガンブレード
現在位置:島最北東の森の淵
行動方針:謎のアイテムを理解したい】
- 290 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/24 16:33
ID:46iH3xfx
- エドガーは、自分の首の部分に手を当てながら、
首輪を外す方法を考えていた。
無理に外そうとすると本当に爆発するのか。
この首輪はの仕掛けは、機械的なものなのか、
それとも魔法的なものなのか・・
いろいろ調べなければならんな。
とりあえず、工具類を調達しなければ・・
町に戻るのは気が進まないが、武器屋や防具屋を調べてみるか・・・
【エドガー
所持武器:ボウガン
現在位置:アリアハンの町はずれ
行動方針:首輪の謎を探る】
- 291 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/24
20:02 ID:???
- リノアは、ぼんやりと海を眺めていた。
「スコール……」
唇から切なげな呟きがこぼれる。
くじけちゃダメだ。最後まで諦めるな。
きっと、彼ならそう言うだろう。
だけど……自分は、多分耐えられない。
殺されるかもしれないという恐怖よりも、大切な人を失うことへの恐怖に、耐えきれない。
「スコール……」
思い返せば、彼には迷惑ばっかりかけてきた。
だから、会って一言謝りたい。
そして……最後に、わがままを、1つだけ。
「………」
リノアは、ゆっくりと立ちあがり、ふくろと中に入っていたロッドを手にとって、歩き出した。
【リノア:生存 所持武器:妖精のロッド
現在位置:レーべ北西の茂み地帯
行動方針:スコールに会う】
- 292 :1/2 :02/09/24 21:21 ID:???
- ゼルとアリーナ、そしてサラマンダーの死闘の後、
アリアハン城南の森は閑散としていた。
そこでぼさぼさ頭の1人の青年、バッツはぼんやりと空を見上げていた。
木々が光りを遮っており、空など見えなかったが、ただ、ぼんやりと。
近くの戦闘の痕跡は、このゲームが始まっているのだということを彼にひしひしと伝えていた。
「誰だかわかんないけど・・・少なくとももう二人が死んだわけか・・・。
まさか二人で心中したわけじゃあるまいし、こいつらを殺した奴がどっかにいるんだな・・・。」
しかし、中央にあるショートソードを見るに、殺した者がそれほど冷酷な奴とも思えない。
となると、自衛の末にこうなったのだろうか?
なんにせよ、もはやみんなで仲良く、というわけにはいかないということの証であることは確かだ。
(いや・・・そんなことはどうでもいい・・・)
バッツには二人、生存を気にかけている人がいた。
レナ、ファリスの姉妹である。
そして目の前にある二つの山・・・まさかとは思うが、最悪の事態が彼の脳裏をよぎっていた。
確認するには躊躇われたが、しかしずっとここにいるわけにもいかない。
バッツは意を決し、それが死者への冒涜的な行為であると自覚しながら、山を掘り返した。
―――よかった・・・
些か不謹慎なことではあったが、彼は安堵した。
暫く黙祷をしたあと、二つの亡骸をもとに戻すと、
バッツは出発のために持ち物を改めて確認した。
支給された武器である長身の剣は、まったくといっていいほど光沢を失ったおり、
一見とてもではないが使えそうには見えなかった。
しかし、バッツはこの剣がなんなのか知っていた。
ブレイブブレイド――持ち主の勇気に呼応して強くなる剣だ。
- 293 :2/2 :02/09/24 21:22 ID:???
- 「はは・・・そうだな。俺は今、無茶苦茶怖いよ。
あいつらが生きているかわからないし、俺だっていつ死ぬかもわからない。
俺が死んだら―――」
ふとそこで言葉が詰まった。
自分が死んで悲しむのは誰だろう。
レナもファリスも、このゲームに参加している限り、生き残る可能性は限りなく少ない。
両親は既に他界している。
かつての仲間であるクルルもまだ14歳だし、日常の多忙からいずれ忘れていくに違いない。
故郷の人たちも、バッツがいなくなってときどき思い出す者があっても、
それは昔の思い出としてそれ以上になることはないだろう。
ボコは―――おいおい、チョコボだ・・・それにあいつには奥さんがいる・・・。
(なんだ・・・結局、俺が死んで困る奴は、誰もいないんじゃないか・・・)
溜息をついたが、その瞳に悲しみの表情は無かった。
もともと彼は天涯孤独の身であったのだから、今さら悲しむ必要などなかったかもしれない。
しかし、できるだけのことはしたい。
自分は助からなくても、王族でこれからの世界を担っていくレナやファリスは助かるべきだ――
そう考え、彼は二人の捜索を再開する。
ナマクラ刀も、魔法剣にすればちょっとはマシになるだろうと、
バッツは魔法剣士にジョブチェンジし、念のためアビリティに白魔法をつけた。
「さあて・・・いくか」
その場をあとにするバッツの持つ剣は、相変わらず光を失っていた。
【バッツ:生存。魔法剣士 白魔法 所持武器:ブレイブブレイド
現在位置:アリアハン城南の森から北東
行動方針:非好戦的だが、自衛はする。レナとファリスを探す。】
- 294 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/24 22:08
ID:???
- 強い陽射しがホフマンを照らす。
彼は大きな銃を携えて、砂漠を西に歩いていた。
体力には自信があるホフマンだったが、そんな彼でもこの砂漠はあまりに苛酷だった。
故郷のアネイル砂漠よりずっと規模は小さいのに、気温は比べ物にならないほど高い。
そして奇妙なことに、いつまでたっても砂漠の終わりが見えてこないのだ。
一体何故? これもゾーマの力であろうか?
ホフマンは時々足を止めて、顔に流れる汗を必死で拭っている。
だがどんなに拭っても、流れる汗は止まらない。徐々に彼の体力は奪われていった。
「はぁ・・・はぁ・・・」
呼吸も段々荒くなっていく。
一刻も早くこの砂漠を抜け出したかったが、足が思うように動かない。
もうダメだ、限界だ、とホフマンは砂の上にどっかりと座り込んだ。
しかし、砂の上は想像以上に熱く、慌てて飛びあがる羽目になった。
(うう・・・座って休むこともできないなんて・・・。 もう嫌だ!)
彼は半分ヤケになって荷物を全部、辺りに投げ散らした。
(もうどうにでもなってくれ・・・)
【ホフマン 所持武器:ギガスマッシャー(弾丸不要)
現在位置:東の砂漠
行動方針:何者かの呪いで同じ所をグルグル回っている。判断停止状態 】
- 295 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/24 22:33
ID:lMKiLa9K
- パパスは、塔のある島の海岸にいた。
そのそばには、自分の息子と同じ年ぐらいの双子の兄妹がいた。
パパスはアリアハンの城で両親をさがして途方にくれていた、
彼らをつれてここまで逃げてきたのだ。
パパスはこのようなものまで、いけにえの殺し合いに参加させたゾーマに対し
怒りを募らせていた。
それと同時に我が命に代えてもこの子らを両親の元に届けてみせると決意していた。
しかし、彼らが自分の孫だとはきずいていないパパスであった。
【パパス
所持武器:アイスブランド
現在位置:塔のある島
行動方針:子供達の安全確保と両親さがし】
【王子
所持武器:天空の盾とマンゴーシュ(王女の支給品)
現在位置:塔のある島
行動方針:両親さがし】
【王女
所持武器:なし
現在位置:塔のある島
行動方針:両親さがし】
- 296 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/24 23:17
ID:???
- レナはレーベ南西の草原地帯を歩いていた。
自分と共にこの世界にいるはずの姉を求めてもう数日間こうして歩きつづけている。
幸い誰とも遭遇しなかったが、疲れ果てていた。
ふと今まで草しか見えなかった草原に小さな影が見えたような気がした。
レナは短刀を構え、足音を立てないようその影に忍び寄った。
「うえーんうえーん」
近づくと一人の少女が泣いているのがわかった。
年はかつて旅をした仲間クルルと同じくらいだろうか。
少女は草原にへたり込み、声をあげて泣いていた。
少女が心配なもののレナはしばらく様子を見ることにした。
なにしろこの世界にいるのは全員が敵なのだ。
「子供だからといってうかつに油断はできないわよね…」
しかしレナがしばらく見ていても少女は一向に泣き止む様子はなかった。
それどころか段々体力もなくなっていくのが声が小さくなっていく。
「お母さん…お父さん…みんな〜…おなかすいたよお…お家に帰りたいよお……」
子供のように泣きじゃくるこの少女にレナは本能的に危険は無いと察し声をかけた。
「ねえ、あなた」
「誰っ!?」
- 297 :296-2 :02/09/25 00:12 ID:???
- 突然声をかけられたことに驚き、少女は泣き止んで声のした方を振り向いた。
「安心して。私はあなたと戦う気はないわ」
レナは少女を怖がらせないようになるべく優しく話しかける。
少女は警戒を解かず小さなリュックを抱きしめ、レナの方を睨み付けていた。
「…」
しばらく2人の間に沈黙が流れる。
が、それを破ったのは少女の腹の音だった。
少女は赤くなって腹を抑える。
その様子を見てレナはくすりと笑うと自分の鞄の中からいくつかの食料を取りだし少女に与えた。
「お腹が空いていたのね。よかったらどうぞ。安心して、毒なんて入ってないわよ。」
少女はレナに敵意がないのを悟ると食料を受け取り、貪るように食べ始めた。
ひととおり食べ終えたところでレナは少女に尋ねた。
「ねえあなた、名前は?」
「…バーバラ」
少女は小さな声で呟いた。
- 298 :296-3 :02/09/25 00:13 ID:???
- 「そう、バーバラ。私はレナっていうの。あなたはここで何をしてたのか、よかったら教えてくれる?」
バーバラと名乗った少女はこくんと頷きこれまでのことを話し始めた。
突然この世界に飛ばされ、一人で草原をさまよっていたことを。
食料も尽き、足も動かなくなりどうしようもなくなってこの草原で座り込んで泣いていたことを。
「それであなたはこれからどうしようというの?」
「あのね、あたしの友達の何人かもこっちの世界に来ているはずなの。だから…だからみんなに会いたくって…」
バーバラの瞳からまた涙が流れた。
「そうだったの…。私もね、一緒に飛ばされた姉さんを探しているの。早く姉さんに会いたい…」
レナはそう言うとがっくりと項垂れ、その場に座り込んでしまった。
またも2人の間を沈黙が支配する。
「…だよ」
声を発したのはバーバラだった。
そしてよろける足で立ち上がりながらもはっきりとした口調で言った。
「大丈夫だよ!あたしの友達も、お姉ちゃんのお姉ちゃんもきっと生きてるよ!
だから行こう、探しに」
「ええ、そうね。こんなところにいても仕方ないものね…行きましょう。
よろしくね、バーバラ」
2人は手を取り合い再び草原の上を歩き出した。
【レナ:シーフ:生存
所持武器:メイジマッシャー
現在位置:レーベ南西の草原
行動方針:姉の捜索】
【バーバラ:生存
所持武器:果物ナイフ
現在位置:レーベ南西の草原
行動方針:仲間の捜索】
- 299 :296 :02/09/25 00:22 ID:???
- スマソ>>296の数日間を数時間に訂正しといてください(;´Д`)
- 300 :トム爺さんと犬 :02/09/25 04:55 ID:???
- 「わしはこの先もう命は長くない…死ぬことなぞ怖くはない…じゃが…」
アリアハン東の祠。彼、トム爺さんは落ち着き払って座っていた。彼の傍らには彼の息子の飼い犬トーマスがくぅんと鳴いた。
「できればお前だけは生き残ってほしい…生き残って息子に伝えてほしい…」
トム爺さんはわずかな希望にすべてを託し手紙を認め、彼の持ち物すべてをトーマスに託した。
「頼んだぞ…」
トーマスは名残惜しそうにトム爺さんを見て、そして走った。
【トム爺さん 生存確認 現在位置:東の祠 所持武器:なし(食料その他もなし) 行動方針:このまま死を待つ】
【トーマス 生存確認 現在位置:東の祠 所持武器:薬草×10 鉄の爪 トム爺さんの分の食料 手紙 行動方針:まずは生き残る】
- 301 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/25 06:16
ID:???
- 場所はアリアハン城地下、牢屋前。
「ふむ。ゾーマの言いなりになるのは好かんが…踊らされるのも悪くはない。」
油断したときがゾーマ、貴様の最後だ。その言葉を胸のうちにしまった。
「先ほどピサロの姿があったな。」
さて、持ち物は…と袋を探る。
「…なんだこれは!!」
さすがのエビルプリーストも大声で叫んだ。
支給品はなんと危ない水着だったのである。
「…ま、まずい。大声を出してしまった。私としたことが、うかつだ。」
力づくでも戦えないことはないが後々のことを考えると怪我をすることは避けたい。
「…こっちは城の裏庭か…こっちから行ってみようか。」
【エビルプリースト 生存確認 現在位置:アリアハン地下牢屋前 所持武器:危ない水着 行動方針:地下の抜け道に移動】
- 302 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/25 06:48 ID:???
- 【板対抗】バトロワ N速 【板対抗】
http://tmp.2ch.net/test/read.cgi/bakanews/1032355401/l50
- 303 :(笑 :02/09/25 07:12 ID:???
- それは仕組まれた偶然だった。
言い換えればエビルマージの遊び心と言った所か。
袋に入っていた武器はエクスカリバー。 そして、般若の面。
その禍々しい顔の彫られた奇怪なマスクが放つ誘惑。
それに勝てなかった男がいた。
お笑いにその人生の全てを賭ける男、パノン。
暫く手に取って眺めた後、その手を顔に伸ばす。
その瞬間、パノンの意識は遥か彼方へ消え去る。
ふとした出来心から、彼は血に飢える鬼へと変貌した。
蔽い茂る闇の中、その影はゆっくりと歩き出す、 その手に聖なる剣を構えて・・・。
【パノン:生存 武器:エクスカリバー・般若の面
現在位置:南東の祠北西の森やや南
行動方針:見境い無く血を求める】
- 304 :お詫びと訂正 :02/09/25 11:44 ID:???
- http://tmp.2ch.net/test/read.cgi/bakanews/1032355401/577-580
- 305 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/25 16:59
ID:???
- どうしてこんな事に巻き込まれてしまったのだろう……
森を移動しながらマゴットは必死に考えていた、確か…
ある日エニクスと言う少年が私の事を尋ねて来たのだ、魔王を倒す為に力を貸して欲しいと言って。
もし当事の自分が冒険という物について少しでも理解していたら即座に断っていただろう。
魔物達との戦いで何度も傷付いた、死にかけた事も数え切れないほどあった、
それでも戦い抜く事が出来たのは皆が一緒にいてくれたから、今は1人…独りだ。
「………!」
大きく頭を振って思考を切り替えた、此処で塞ぎこんでいても仕方がない、
今は仲間と合流する事だけを考えていればいい、私達はあのバラモスにも勝ったのだから。
「………?」
……おかしい……私達はバラモスに勝った、だがその後に何かがあった気がする……
とても重要な事……竜の……光の……思い出せない………どうしてこんな事に巻き込まれ…
「……!」
ドサッ
考え事に夢中に為り過ぎていたらしい、こんな悪戯ー草を結んで作った簡単な罠ーに引っ掛かって
転んでしまうなんて。
ゴッッ!
マゴットの記憶は其処で途絶えた。
ハーゴン「先ずは1人……。」
鎌を使ってマゴットを気絶させたハーゴンは生贄の儀式を行うべく簡易祭壇の設置場所へ移動していった。
【ハーゴン
武器:死神の鎌 現在位置:島の中央部の森 行動方針:シドーに生贄を奉げる(若い女三人)】*マゴットを拉致
【マゴット(女賢者) 生存確認(気絶中)
武器:不明 現在位置:島の中央部の森 行動方針:仲間と合流】
- 306 :スラリソ ◆rxCs/8kA :02/09/25
20:21 ID:???
- >>305
のエニクスはアルスに訂正。
- 307 :(笑 :02/09/25 21:04 ID:???
- >>303は無効にします。
支給武器は一人一個でした。
- 308 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/25 21:28
ID:???
- これでも俺はエクスデス様に仕える魔族の将軍なのに
名乗る前にリヴァイアサンの不意打ちに不覚をとっただけで
リヴァイアサンにやられた奴なんて名でエントリーされてるし・・
おまけに参加者はみんな勇者とかの仲間で、
俺なんか真っ先に殺されそうだ。
とりあえず、もらった杖で人間に化けよう。
できるだけ強そうな奴で、だれも怖がって近づかないような奴がいいな・・
化けた奴の知り合いがきたら、すぐにばれそうだし・・・
よし。いきなり、ゾーマに切りかかった危ない奴がいたな。
奴に化けよう。
リバイアサンにやられた奴は変化の杖の力でセフィロスに化けた。
【リバイアサンにやられた奴 現在の姿:偽セフィロス
装備武器:変化の杖
現在位置:南東の半島
行動方針:生き残ること】
- 309 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/25
22:16 ID:???
- 闇に包まれていた意識が、急激に引き戻される。
回復呪文の暖かい感触に、ピピンはゆっくりと目を開けた。
剣を振りかざし、見下ろすように立っていたのは、スライムに乗った異形の騎士。
「う、うわぁあああああああああ!!」
思わず悲鳴を上げた彼に、スライムナイトは慌てたように言った。
「ピピン殿、落ちついてください。私です、ピエールです!」
「……え? ぴ、ピエールさん?」
よくよく見てみれば、確かにピピンが忠誠を誓ったグランバニア国王の仲間モンスター、ピエール。
ピピンは心の底から安堵し、そして悲鳴を上げてしまったことを詫びた。
「いえ、お気になさらず。こんな状況では仕方のないことでしょう」
「でも、良かったわ。気を失っていただけなんて、本当にラッキーよ」
その時、ピピンは初めて彼の後ろに少女が立っていることに気付いた。
王女と同じくらいの年齢だろうか。 頭に、小さな角がついている。
「…ピエールさん、そちらの方は?」
「え、エーコのこと?」
少女は、目をぱちくりさせながら言った。
「エーコ殿は、『白魔法』という力で、介抱を手伝ってくださったのです」
「そうか……ありがとう。君にも迷惑をかけてしまったね」
「や、やーねぇ。そんな、困っている人を助けるなんて、当然じゃない」
エーコは少し照れた様子で、わざとそっぽを向いて答えた。
- 310 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/25
22:18 ID:???
- 「さて、私はご主人様達を探しに行かなければ」
ピエールはそう言って立ちあがった。
「あ……」
自分も一緒に行く、……そう言おうとして、止めた。
唯一の武器だったナイフが無くなっていた。――武器の無い戦士など、ただの足手まといに過ぎない。
「……気をつけて」
二人はしばらくピエールの姿を見送っていたが、やがてエーコが口を開いた。
「ねぇ、ピピンって、こんなモノ使える?」
「え?」
エーコが袋から取り出したのは、大鋏。
ピピンでさえやっとのことで装備できそうな重量。こんな少女には、扱えるわけもない。
「エーコね、これから大切な人を探しに行くんだけど……
協力してくれるなら、貸してあげる」
「え? …えええ?」
武器を手に入れることができる、というのは有りがたい申し出だが…しかし。
「どうせ、エーコには使えないしね。持ってたって重いだけだし」
「だ、だけど……本当にいいのかい?
僕は武器を持って逃げるかもしれないし、その……」
殺すかもしれない、という言葉を飲み込む。
「大丈夫。エーコには強い味方がいるから。
それに、これでも人を見る目はあるつもりよ」
少女は年相応の、あどけない笑顔を浮かべた。
【ピエール:生存確認 現在位置:ナジミの塔地下→岬の洞窟
所持武器:珊瑚の剣
行動方針:DQ5主人公を見つける】
【ピピン、エーコ:生存確認 現在位置:ナジミの塔地下付近
所持武器:大鋏
行動方針:ジタンを探す】
- 311 :1/2 :02/09/25 22:18 ID:???
- 一体何が起きたんだ?
深い森の中、ザックスは考えていた。
確か俺はミッドガル近くの丘の上で死んだような…
今でも覚えてる。真っ赤に染まった自分、冷たい雨、悲しそうなクラウドの顔…
そう、俺は確かに死んだ。じゃ、これは一体なんだ?
天国ってのはこんな素晴らしいゲームをやるとこなのか?
それに…ゾーマとかいう奴に飛びかかって行った男。
見間違いじゃない。あれはセフィロスだ。
あの人の憎しみは消えたのだろうか。元のあの人に戻ったのだろうか。
もし、そうじゃなかったら…こんどこそ俺が止めてやる。
そこまで考えてザックスは苦笑した。
後悔ばっかだな、俺ってば。
クラウドもいるのだろうか。もしいるのなら…今度こそ守ってやんねーとな。
ザックスがそう思ったのも無理はない。彼は一般兵だったクラウドしか知らないのだから。
それから…ふとピンクのワンピース姿の少女が彼の頭をかすめた。
あの子今頃どうしてっかな。ちょっと出かけるって言ってそれっきりだった。
今頃いい女になってんじゃねーかな。
ふと、昔を思い出しザックスの顔に笑みが浮かんだ。
- 312 :2/2 :02/09/25 22:20 ID:???
- 「さてと、これからどーすっかな」
ザックスの顔から笑みが消え、セフィロスの片腕、優秀なソルジャー1stの顔になる。
−まずはセフィロスを探すかな、やっぱ
「おっと、まず装備の確認っと」
そう言ってザックをあける。
「えーと、確か地図と食料、それから明かりと武器だったな」
鼻歌を歌いながらザックをゴソゴソとあさる。
「♪ふんふふーん……!」
鼻歌が止まった。装備品を出し何度も何度も確認する。そして…
「え、マジかよ。おい。これが武器!?」
彼の手には、ナイフとフォークが握られていた。
【ザックス:生存確認
武器 :ナイフとフォーク
現在位置:森の中
行動方針:セフィロスを探す。非好戦的、女性に優しく。
- 313 :1/3 :02/09/25 22:46 ID:???
- ―― 西部山岳地帯
――
「…意外に粘るな」
カインは、思わずそう呟いていた。
彼の前で、大きな槍に身をあずける様にして立っている少女は、
大きく息を荒げながらも、その目にはまだ光が残っていた。
(…何か策でもあるのか?今までの様子だと、こいつは魔法は使えないようだ。
支給武器はいま持っている槍だけのはず………しかし…)
大きな槍を持った少女と遭遇したのはほんの数分前のこと。
支給された武器が、よく判らない光る玉だけだったカインは、
槍を手に入れるべく少女に交渉を持ちかけた。
「お前が勝ったらこの玉をやる。俺が勝ったらその槍をよこせ」
少女は乗り気ではなかったが、カインは構わず攻撃を始めた。
武器こそ無いものの、驚異的なジャンプ力を駆使した空中戦法、
そして少女がまったく槍を扱えないことで、一方的に戦いを進めていた。
- 314 :2/3 :02/09/25 22:47 ID:???
- 何かを狙っている。
少女の様子からは、そうとしか思えなかった。
だが、あのような体で何ができるものか。
(ふっ…何を迷っている。相手はもう瀕死だ。とどめを刺してやれ)
カインは意を決すると、少女にとどめを刺すべく、大きく飛び上がった。
その瞬間、少女は槍を構えた。そして…
『邪気封印!』
「なっ!?」
眩い光がカインを包んだ。
直後、体の自由が利かなくなったカインは、バランスを崩して地面に落下した。
「…ぐはっ!」
打ち所が悪かったのか、どうやら右腕を骨折したようだ。
しかも、今の光のせいか、身動き一つできない。
「ぐっ……どうやら、俺の負けのようだな…」
リミット技
『邪気封印』
敵の動きを封じるこの技で、エアリスは辛くもカインに勝利した。
エアリスはカインの服から光る玉――マテリアを取り出すと、持っている槍にはめた。
「…仕方ない、約束は約束だ。その玉はくれてやる」
吐き捨てるようにそう言うカインに、エアリスは無言で目をつぶると、
なにやら祈りを始め…
- 315 :3/3 :02/09/25 22:47 ID:???
- 「ケアルラ!」
再び光に包まれるカイン。
「この魔法は……それよりもなぜ…?」
魔法が使えるのなら、なぜ戦いの途中で使わなかったのか?
また、なぜ俺に回復を……
疑問の表情を浮かべるカインに、エアリスは一つ一つ説明をした。
「…だから、この「かいふく」のマテリアとマテリア穴のある武器がそろって、
初めて魔法が使えるのよ」
「なるほどな…だがもう一つの質問にはまだ答えてないぜ」
「……うん、なんていうか……あんまりその、殺したりとか、したくないしね。それと…」
どう切り出していいか迷っていたエアリス。
「しばらくの間でいいから、一緒に行動してくれない?」
「……え?」
「ほら、私は槍を使えないし、あなたも回復薬がいると少しは助かると思うけど」
「…………そうだな。俺としては武器が使えるのは願ったりだし、
殺されても仕方ないとこを、回復までしてもらったからな。」
「じゃあ…」
「あぁ、しばらくは付き合おう。俺はカインだ」
「…ありがとう。私はエアリスよ。よろしく、カイン」
こうして一時的にともに行動することにした二人。
エアリスの提案で、クラウドとの合流を図ることにする。
【エアリス&カイン:生存確認
所持武器:ビーナスゴスペル(槍)、マテリア(回復)
現在位置:西部山岳地帯
行動方針:クラウドを探す
戦闘は避けたい(エアリス)、自衛なら戦う(カイン)
- 316 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/25 23:05
ID:???
- >>313-315の戦闘より数時間前。
「あ、けっこーおいしー。」
ザックスの位置から1kmほど離れた森の中。ピクニック気分な少女が一人。
少女…エアリスは食事をとっていた。
「ごちそーさまでした」
こんな血なまぐさいゲームのまっただ中だと言うのにそんなようすは微塵も感じられない。
ただ、少女の首についた首輪がそのゲームが事実であることを物語っていた。
「これからどうしようかなあ」
きっともうゲームは始まっているのだろう。もしかしたらもう既に死んでしまった人がいるかもしれない。
そう考えるとエアリスの心は痛んだ。
でも、これでまたクラウドに会えるかもしれない。そう思うと元気が出てくる。
「けど…」そう言ってエアリスはセフィロス。と呟く。
このゲームにセフィロスがいる。クラウドはどうするのだろう。
自分を殺した相手だったが不思議とセフィロスのことを憎いとは思わなかった。
ーだって、あの人もかわいそうな人だから。
「……さてと、行こうかな」
まるで散歩に出かけるかのようにそう言った。
ただ、その傍らには少女に不釣り合いな大きな槍があったが。
【エアリス:生存確認
武器 :ビーナスゴスペル
現在位置:北西の森
行動方針:クラウドを探す、戦闘は避けたい。
- 317 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/26 00:27
ID:???
- ーいらいらする。
レーべの教会から少し離れた場所、セフィロスは苛ついていた。
理由は彼に支給された剣ーバスターソードだった。
大きい上に重くて使いづらい。だから、神父の武器が日本刀だったことはありがたかった。
愛刀の正宗より短いがこのさい文句は言わないことにする。
だが、別に使いづらいことは理由ではなかった。
先ほどからこの剣を見ると誰か男の姿がちらつくのだ。
その男は黒髪でがっしりしており、人のよさそうな顔をしていた。
ー全く、うるさい奴だ。
ふと、そう思いセフィロスは驚く。
ー誰だこいつは? 俺はこいつを知っているのか?
セフィロスは記憶を失っていた。それは星からのセフィロスへの贈り物なのだろうか?それは誰にもわからない。
ただ言えることはそのことがセフィロスを苛立たせている原因だと言うことだ。
セフィロスは忌々しそうに舌打ちをし、そしてまたバスターソードへ目を落とす。
すると心の中から様々な感情が沸き上がってくる。
怒り、憎しみ、悲しみ、絶望、孤独。すべての感情が混ざり混沌としている。
ー?
セフィロスは頬に違和感を感じ手をやる。指先についたのは水。彼は泣いていた。
ーオレハナイテルノカ? ナゼダ?
苛立ちは更に強まっていた。
ー何故俺は泣いている? なぜ記憶がない?
ーこの男が何か知っているはずだ。何としてでも絶対に探し出してやる。
ーそのためには、このゲームに生き残らなくては。
【セフィロス:生存確認
武器 :日本刀(装備) バスターソード(所持)
現在位置 :レーべ教会から少し離れた場所
行動方針 :謎の男(ザックス)を探す。好戦的。
- 318 :ロック :02/09/26 08:27 ID:???
- 一番最後に旅の扉に入った参加者、ロックはれーべの民家の屋根の上でで一人物思いにふけっていた。
「皆は無事なのだろうか。」
…参加者の中にティナ、セリス、ガウ、エドガー、セッツァー、そしてケフカの姿を確認していた。
そして生き残ることのできるのは一人。
考えたくもなかった。
「…となると。ゾーマとやらをぶっ飛ばす他ないか…」
ロックは身を起こし、周りを見回した。彼に支給されたのは神秘の鎧。着ているだけで傷が癒える優れものだ。
「…あれこれ考えるのはやめだ。見るところここは俺の知らない土地。ここでトレジャーハンティングをやるのも悪くはないかもな。」
そう言い、また寝そべった。
「やばいやつらがうろうろしている。しばらく様子を見るか。武器は持ってないしな。」
【ロック 生存確認 所持武器:神秘の鎧 現在位置:レーべ野村の民家の屋根の上 行動方針:様子見 戦闘は武器を得るまで即離脱】
- 319 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/26 19:27
ID:???
- はぁ〜〜〜っ、どうしよ…
先輩たちはいないし、でもクラウドたちはいるし、セフィロスもいるし、
ンでそのセフィロスの攻撃が効かないようなのが、ボスみたいだし。
たしか、先輩たちと一緒にミッドガルのトンネルでクラウドたちと戦って…
その後どうしたんだっけ。うーん………
生き残れるのは1人って言っても、セフィロス相手に1人じゃ無理だし、
かと言って、誰かと組むにも、そんな相手はいないし…
なんか、もうダメかも。
……………………とりあえず、武器の確認でもしておこうかな。
…あ、銀玉鉄砲……
で、でもこれってマテリア穴が無いだけで、威力はそこそこあるんだよね!
カチャッ ピシッ
………
本物の銀玉鉄砲かい!!!!!
【イリーナ 生存確認
所持武器:銀玉鉄砲(おもちゃ)
現在位置:西部山岳地帯東の草原
行動方針:かなり諦めムード】
- 320 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/26 20:56
ID:???
- 「何これ、重い〜」
アリアハン南の草原。リュックは支給された武器と格闘していた。
その武器は正宗。刃渡り2m近くあろうかと言う日本刀である。
「あーもうダメっっ」
リュックは正宗を鞘から抜き出すことを諦めた。
(こんなのじゃ戦えないよー。)
ー一体この刀の持ち主はどんな人間なのだろうか。
ーこれを振り回せるような人間はいるのだろうか。
…そういえば。ふと、思い出す。
(さっきの広間で…ゾーマとかいうやつに飛びかかって行った人がこれを持っていたような…?)
ゾクリ。
リュックの背中に寒気が走る。
こんな刀を振り回せるような人間ですら歯が立たないなんて。ゾーマの強さを思い知る。
できたらティーダ、ア−ロンと合流してここから逃げ出そう。
ティーダ、ア−ロンと自分の三人でならゾーマに勝てるだろうと。
そう考えていたリュックの希望は脆くも崩れ去った。
【リュック:生存確認
武器 :正宗
現在位置:アリアハン南の草原
行動方針:絶望 仲間と合流したい】
- 321 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/26 21:47
ID:???
- ベアトリクスに支給された武器は剣であった。
見た目は重厚なのに、とても軽く、握っているだけで力が湧いてくる不思議な剣。
彼女は目に付く木々や石、小動物などで次々と試し斬りをしていた。
「ふっ・・・よく斬れる剣だこと」
ズガッ!!
たった一振りで大木が切り倒される。
倒れる大木を見やりながら、彼女は握っている剣をまじまじと見つめた。
「手に馴染みやすい・・・。そしてこの威力。 良いものを手に入れた・・・」
ベアトリクスは完全に、その剣を自分のモノとしていた。
しかし彼女はそれだけでは満足できなかった。
心が満たされない。 何かが足らない。
それは、何だ
心の奥底にひっそりと存在する、何か。
否定すべきものなのに、それを外に出したい気持ちが抑えられない
(己の欲望に正直であれ)
その時、誰かがそう囁いた。
「己の、欲望・・・・・・?」
魔道に足を踏み入れたら二度と元に戻れない。
ベアトリクスはそれを承知で、欲望を開放させたのだ。
「やはり、人を斬らねば・・・」
手に持った剣が妖しく光を放った。
【ベアトリクス 所持武器:皆殺しの剣
現在位置:いざないの洞窟、山脈越えた西の森
行動方針:人間を斬る】
- 322 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/26 23:03
ID:???
- 「何でこのワシがこんな真似をしなければならんのだ!!」
開始早々デルコンダル王は空に怒鳴っていた。
「このワシが一体何をした!ワシがいなくなったらデルコンダルは如何なる!
とっととこんなふざけた真似は止めにせんかぁ!!」
如何やら彼の脳裏からは見世物にして勇者に殺させたサーベルタイガーの事は、
綺麗さっぱり消えているらしい。
「あ〜サッパリした、さてワシの武器は(ゴソゴソ)」
道の真ん中で大声で怒鳴った挙句にその場で武器確認、しかも全くの無警戒、
とことんバトロワに向いてないデルコンダル王であった。
【デルコンダル王 生存確認 武器;不明 現在位置;レーべの村 行動方針;不明】
- 323 :Wテリー :02/09/26 23:37 ID:???
- 謎の剣士と呼ばれた男は自分になつく子供を背負ってアリアハンの井戸を降りた。
その子供、テリーは泣くだけ泣いて、その男の背で安らかに眠っている。
…謎の剣士はその子供はかつての自分の姿だったということを知っていたのである。。
「俺を目覚めさせてくれた借りを返す番だな。…坊主、お前のことは俺が守ってやる。誰が相手であろうともな…」
【謎の剣士 生存確認 所持武器:グレートソード ミスリルプレート(テリーより) 現在位置:アリアハン井戸内部 行動方針:テリーの安全優先】
【テリー 生存確認 所持武器:なし(謎の剣士のミスリルプレート) 現在位置:アリアハン井戸中部 行動方針:熟睡中】
- 324 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/27 00:11
ID:???
- (やれやれ…死んだはずの私が、このような遊びにつき合わされるとはな)
リバストはこの地に飛ばされてから、ただ歩き続けていた。
己の使命を全うして死んだ彼にとって、ゲームに勝って生き残ることなど、
何の意味も持たない。むしろそんな権利は放棄したいところである。
(だが、せっかくこうして再び肉体を持てたからには…
やはり今一度剣を振るって戦いたいという気持ちもある)
――たった一度でいい。剣での戦いがしたい。その後は、潔くこのゲームから身を引こう。
そう決心したリバストは、支給武器のまどろみの剣を持ち、相手を探した。
【リバスト
所持武器:まどろみの剣
現在位置:西の砂漠
行動方針:互いが合意の上で、剣の戦いがしたい。
- 325 :シド :02/09/27 15:27 ID:???
- シドはルイーダの酒場のカウンターの中で何かを漁っていた。
「やっと見つかったぜ。まあ、丸腰よりずっとマシだろ。」
シドはモップを手に取った。
「支給されたのがこのいかつい兜だから一瞬焦ったが、これで万事解決ってわけよ。」
ガハハと笑う。
「さて、この兜のかぶり心地は…と。」
兜を勢いよくかぶった。
デロデロデロデロデーデデン。
シドは呪われてしまった。
シドに支給されたものは戦闘時に装備者を狂気に叩き込むバーサクヘルムであった…
【シド 生存確認 所持武器:バーサクヘルム モップ 現在位置:ルイーダの酒場一階 行動方針:バーサク状態】
- 326 :スラリソ ◆rxCs/8kA :02/09/27
20:07 ID:???
- …………………
…………………
ここはアリアハン城の一階。地下牢屋へと続く通路の一角。無造作にエンハンスソードが放置されている。
くわっ!
突如壁から顔が出てきた。
このバトルロワイアルの参加者の一人、デモンズウォールだ。
アリアハン城の城壁に見事に擬態している。
彼は旅の扉の出現までここで擬態しているつもりだ。
エンハンスソードは餌であろう。
【デモンズウォール 生存確認 所持武器:エンハンスソード 現在位置:アリアハン城一階地下牢への通路の壁 行動方針:エンハンスソードを餌に待ち伏せ】
- 327 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/27
20:15 ID:???
- パノンは、地図を広げながら、何かを呟いていた。
「アリアハン……レーべ…………ありゃ〜、はんたに困ったなぁ。こんな状況じゃ、どうしようもれーべ。
……なんかイマイチだなぁ」
……どうやら、新しいシャレを考えていたようだ。
こんな状況でも笑いを忘れようとしないのは、見上げた根性だが……
「洞窟探検はどーも苦痛だ、ナジミの塔ってなぁ、地味なとうころだ……う〜ん」
もっと面白いネタがないか? パノンは、何かを探すように顔を上へと動かした。
「……あ」
今まで気がつかなかったが、すぐ近く。「一体コイツは何をやっているんだ」、と言わんばかりの表情をした女戦士と、視線がぶつかる。
どうやら、パノンの独り言を――おそらく、大分前から――聞いていたらしかった。
「………」
目が合ったことに気付いた女戦士は無表情に戻ると、踵を返し走っていった。
パノンは彼女の行動に、ショックを受けていた。
(――そんな、笑いを全く取れないなんて!)
一世を風靡したお笑い芸人パノンにとって、女戦士を笑わせられなかったことは屈辱に近かった。
気がついた時には、パノンは彼女を追って駆け出していた。
【パノン:生存確認 所持武器:鎖がま 現在位置:西部山岳地帯、南の森との境界辺り
行動方針:非好戦的、女戦士(セリス)を笑わせてみせる】
【セリス:生存確認 所持武器:??? 現在位置:西部山岳地帯、南の森
行動方針:非好戦的だが自衛はする】
- 328 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/27 21:04
ID:???
ラムザはアリアハンの大地を駆け回っていた。
動かないほうが安全なことはわかっていたが、
その間にアグリアスさんに
何かあったらと思うとじっとしていられなかったのだ。
それにラファさんとも合流しなくては・・・
この辺にだれかいるはずなんだけど・・
ラムザは死体を見つけた。男(ミンウ)の死体だった。
ラムザはもらった対人レミラーマで次の反応ポイントを
確認すると移動を開始した。
【ラムザ ジョブ:忍者 スキル:白魔法
装備武器:対人レミラーマの杖
原作の杉村がもっていたやつの魔法バージョン
現在位置:西の海岸
行動方針:アグリアスを探す】
- 329 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/27 22:09
ID:???
- 殺して、生き延びる。 殺さなければ、殺される。
何の事は無い。 本来の生活に戻っただけだ。
物心つく前から暗殺の道具として育てられた彼女にとって、
自らの生の為、他人の生を奪うことを厭わない。
それは当たり前の事だった。
ラムザに、出会うまでは。
彼は彼女に光を射してくれた。 暗い場所から、救い出してくれた。
それなのに!!
・・・またあの頃と同じ道を進めと言うのだろうか。
死ぬのは怖い。 しかし、・・・殺すのも怖い。 殺したくなかった。
皮肉にも、支給された武器は、鉄扇。 使い慣れた暗殺の道具だ。
ラファは暗い木の洞の中、膝を抱きしめる・・・。
【ラファ:生存 武器:鉄扇
現在位置:北東の森南東
行動方針:???】
- 330 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/27 22:28
ID:???
- ネネは、島にある塔を目指していた。
多分、あの頂上からなら広い範囲に呼びかけることができるから。
自分が置かれた状況を理解した時、ネネは即座にやるべきことを決めていた。
それはゾーマを倒すために多くの人を集める、そのための呼びかけを行うことだった。
なにしろ、自分が生き残る可能性は皆無(と言うか、夫を殺すことはできない)
トルネコを生き残らせるのも難しい。(単純に実力が足りないだろう)
幸い見知った人間は何人かいるし、他の人たちにも話のわかる人はいるはず。
支給武器は例によって拡声器。使い方は説明書が付属されていた。
不吉な予感もするが、そんなことは気にしていられない。
みんなで生き残れるなら、それが一番いいのだから。
【ネネ
所持武器;高性能拡声器
現在位置:ナジミの塔の西の対岸
行動方針:ナジミの塔の頂上から呼びかけ】
- 331 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/28 11:05
ID:???
- 「なんで私に支給されたのが…」
「チェス板と駒なのかしらね…私はドラゴンテイルだけど。」
アイラとミレーユはアリアハンの東の民家二階でチェスをしていた。
「武器になるのは何も剣や槍じゃないわ。身の回りに置いてあるようなものが武器になると思うわ。」
「そうね。…ああっ!クイーンが!」
「クイーンを動かしすぎないことね。」
ミレーユがクイーンを取った。
【ミレーユ 生存 武器:ドラゴンテイル 現在位置:アリアハン東の民家二階 行動方針:チェス中】
【アイラ 生存 武器:チェス板と駒 現在位置:同上 行動方針:チェス中】
- 332 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/28 15:15
ID:???
- ズン……ズン……ズン…
地下の抜け道に、突如響いた音。
耳をすますと、どうやらさっきまでいた地下牢の方からしているようだ。
エビルプリーストは、少し様子を見に戻ることにした。
(…な、なんだあれは。あれも参加者なのか?)
地下牢からさらに階段を上り、そこでエビルプリーストが目にしたのは、
廊下の壁が動く姿と、その壁から逃げる一人の少女。
少女は時おり壁に向かって炎を放っているが、あまり効果はないようだ。
(ふむ、あんなモノがいるとはな…少し様子を見るか)
エビルプリーストが様子見を決め込んでいる間に、少女は徐々に追い詰められていく。
壁が時々繰り出す攻撃も、初めは避けていた様だが、少しずつ当たる様になっている。
少女がやられるのは、時間の問題と言えた。
(…アレがなんなのかは知らんが、少なくともここから地下へ降りてくる者は
アレが撃退してくれそうだな、フフフ……ん?)
壁の一撃が、追い詰められた少女を捕らえようとしたまさにその時、
少女がピンク色に包まれたかと思うと、今までよりはるかに強力な炎を放った。
さすがの壁も、わずかに退く。
その一瞬の隙をつき、少女は壁から逃れ、城の奥へと消えていった。
(………何だ、今のは?なかなか興味深い人間だな…)
エビルプリーストは少女に興味を示しながらも、追いかけることはせずに
再び地下の抜け道へと戻っていった。
【ティナ (負傷) 所持武器:??
現在位置:アリアハン城内 行動方針:??】
【デモンズウォール 負傷】
- 333 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/28 17:46
ID:???
- ここは塔のてっぺん。
ソロは分厚いかばんを支給されたのだが、一体どうしたものかと困っていた。
厳重にロックされて開ける事ができず、しかもキーは添付されていない。
それでいて裏側には、「危険、開けるべからず」と書かれている。
鍵もないのに開けるなもクソもないだろ、と文句をいいたくなった。
叩き壊して中身を確かめようかと思ったが、大事なものが入っているかもしれない。
(乱暴に開けるわけにもいかないか・・・。そういえば確かその道のプロがいたような)
自分一人ではどうしようもないので、開けてくれる人を探すべく塔を降りることにした。
【ソロ 現在位置:ナジミの塔最上階 所持武器:スーツケース核爆弾 行動方針:塔から降りる】
- 334 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/28 22:30
ID:???
- ハッサンはアリアハンの王の間である男と向かい合っていた。
ハッサンの支給品は力襷。己が肉体を武器とするハッサンにとってはこの上ない支給品であった。
ハッサンは無言で構える。
数歩あけて向かい合っている男はセッツァー。彼の手には支給品であろうプラチナソードが握られていた。
「ふっ…伸るか反るか。この賭け、面白くなりそうだぜ。」
セッツァーが構える。
「お前の名は。」
「ハッサンだ…」
「俺の名前はセッツァー、セッツァー・ギャッビアーニ。悔いのないように楽しもうぜ。」
【ハッサン 生存確認 所持武器:力襷 現在位置:アリアハン城王の間 行動方針:セッツァーとの戦闘】
【セッツァー 生存確認 所持武器:プラチナソード 現在位置:アリアハン城王の間 行動方針:ハッサンとの戦闘】
- 335 :姫様S :02/09/29 13:54 ID:???
- なじみの塔三階。宝箱しかない小部屋。
モニカは震えていた。
胸には支給されたブロードソードを抱きかかえていた。
「何を震えておる。…近くには誰もいないぞ。わらわを信じるがよい。」
グレーテは裁きの杖を肩に担いでいた。支給品だろう。
「こ、怖くないのですか。」
「怖いとも。」
きっぱりと言ってのけた。とても怖そうとは思えない。
「じゃが、わらわには大事なことがある。…わらわは一国を預かる身。マーディラスのみなのためにも生き残らねばならないのじゃ。」
グレーテはモニカの手をとる。
「行くぞ。話がわかるやつもいるじゃろ。」
【グレーテ 生存確認 所持武器:裁きの杖 現在位置:なじみの塔三階 行動方針:塔を降りる 説得重視】
【モニカ 生存確認 所持武器:ブロードソード 現在位置:同上 行動方針:塔を降りる パニック状態である】
- 336 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/29 15:49
ID:???
- とんぬらは混乱していた。
親友の妻が突然にその生を終えた事も勿論一因ではある。
だがそれよりも彼を混乱させたのは父パパスが存在していると言う事だ。
家族や親友、部下やピエールの存在からして
これは妖精の城から行った過去への干渉とは訳が違う。
とにかく今自分がしなくてはいけない事は
自分の愛する妻と子供たちの保護である事も頭では分かってはいるが
それでもなによりも自分は父と会いたい。
まずは状況整理をしなければ。
彼は暗い洞窟の中で自分の荷物の確認を始めた。
【とんぬら:生存 所持武器:釘バット
現在位置:いざないの洞窟B2
行動方針:パパスと会う】
- 337 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/29 19:45
ID:???
- フリオニールはアリアハンで一番北にあたる場所で
仲間達を待っていた。
彼はゾーマがいい気分で演説をしている隙に、
知り合いたちにすばやく接触し、集合場所を指示していたのだ。
フリオニールは、自分の支給品がコイン(小さなメダル)だった
ことに頭をいためていた。
いやな予感がする。自分の運命はすでに決まっているのだという
声が頭の中に鳴り響く。
それを否定する為に、ある賭けを行う。
コイントスの結果は裏だった・・・
10回やって多いほうの行動をとることにしよう。
しかし、コインはすべて裏をしめした・・・
この結果は、神の意思か・・・悪魔の誘惑か・・・
そこに、人影があらわれた。
それは、ゴードンだった。
フリオニールは決断を迫られていた。
【フリオニール
装備武器 なし 持ち物 小さなメダル
現在位置 アリアハン最北端の海岸
行動方針 不明】
- 338 :ゾーマ ◆ZOMA/dbM :02/09/29 20:11
ID:???
- 美しい夕焼けが、アリアハン全土を真紅に染めていた。
大魔王ゾーマの『生贄』とされた者達は、それぞれの場所で、それぞれの夕日を眺めていた。
その内何人かの者は、それが人生の最後に見る夕日となった。
規則的に並ぶ西側の窓全てから、斜陽が鋭角に射し込み、巨大な王城の謁見の間を紅に染める。
最早、そこに在るべき王が永遠に座る事の無い玉座に腰掛け、一冊の古い書物を熱心に読み耽っていたデスピサロは、
ふと顔を擡げ、斜陽刺し込む窓の方を見やった。
「…………」
彼は本を肘掛に置き、窓へと歩み寄り、ナジミの塔の向こう側に浮かぶ太陽を見た。
「…………」
この地に来て、初めてロザリーのことを思い出す。
(ロザリーの為に、そして人間どもへの復讐の為に、私は生き残る。
再び魔族の王国を組織し、今度こそ帝王エスタークを完全なる形で復活させ、
人間どもの世界を消えることの無い炎で覆い尽くしてやろう。
……私は生き残る。何としても……)
太陽の底が、水平線に触れた。
「日没か……」
- 339 :ゾーマ ◆ZOMA/dbM :02/09/29 20:12
ID:???
- アリアハンの最西端、海に面した小高い丘の上で、ガウとクイナも遥か遠くに煌く太陽を見つめていた。
「ガウ、夕日……キレイだからスキ……」
「確かに綺麗アル。ワタシも夕日スキアルよ」
「太陽、海の中に沈む……」
「アレは海の中に沈んでるんじゃないアル!海の向こうに隠れてるだけアル!」
「……ガウ?……?」
太陽が少しずつ、水平線の向こうへと消えてゆく。
やがて円は半円となり、その半円は次第に小さくなる。
……そして、太陽は完全にその姿を隠してしまった。
アリアハンに、夜の帳が降りる。
ガウは夜空を見上げ、彼らしく屈託の無い元気な声を上げた。
「ガウ、星空もキレイだからスキ!!」
まるで太陽が沈むのを待ち侘びていたかのように、
零れ落ちる程の数え切れない無数の星が現れ、澄んだアリアハンの空を飾り付けていた。
「ワタシも、星空スキアルね……」
クイナがかつて見たこともないような美しい夜空を見て、
思わずそう呟いた直後、彼らの間を血も凍るような一陣の冷風が駆け抜けた。
同時に大地が地鳴りを上げ、大きく揺れ始めた。
- 340 :ゾーマ ◆ZOMA/dbM :02/09/29 20:12
ID:???
- 家具が次々と倒れ、その中の物を床にぶちまける。家全体が軋みの悲鳴を上げる。
窓際で夕日を見ていたティーダは、突然の大きな振動にバランスを崩し、大きく床に尻餅をついた。
「う、うわっ!!じっ……地震!?」
突然、アルスの顔に緊張感が走る。
窓に駆け寄り、身を乗り出して空を睨み付けた。
キャンバスに黒い液体を溢したかのように、
アリアハンの夜空が、猛スピードで深い闇に侵食されていく。星が消える。
「……違う……この揺れは……!!」
アルスは、過去に自分の目の前で起きた惨劇を思い出していた。
魔王バラモスを倒した勇者の凱旋を祝い、謁見の間に集まった人達が、
闇から放たれた霹靂に打たれ、次々と砕け散っていった。
音楽隊、兵士、市民……多くの人が、祝いの席で非業の死を遂げた。
血と肉片が散乱するアリアハン城の謁見の間で、闇の中に浮かび上がったゾーマの姿。
ゾーマの高笑い、王の落胆、自分の無力……様々な苦い記憶が、アルスの脳裏に蘇る……。
空を睨む勇者の発する気迫に、ティーダは尻餅をついたままに、何一つものも言えないでいた。
- 341 :ゾーマ ◆ZOMA/dbM :02/09/29 20:13
ID:???
- アリアハンの空が、何一つ見えない漆黒に支配された。
果てしない闇の空の中に、巨大なゾーマの姿が浮かび上がる……。
「我が生贄達よ!
何ゆえ、下らぬ馴れ合いを演じるのか?
敵を、仲間を、出会った者全てを滅ぼし、その苦しみをわしに捧げよ!
既に八名の者が、我が腕の中で息絶えた。
我が絶望の宴で息絶えた者の魂は、永久に救われることは無い。
闇がこの世にある限り、その中でもがき、苦しみ続けるのだ。
死にゆく者こそ、美しい。
そなたらより一足先に闇に堕ちた、そやつらの八名の名を読み上げるとしよう。
「テラ」「レブレサック神父」
「ミンウ」「女盗賊」
「シェリンダ」「むち男」
「黒のワルツ3号」「サラマンダー」
これからは半日ごとに、息絶えた者達の名前を読み上げる。
そなたらの大切な者の名前を聞く時も、そう遠くはあるまい。
わははははははははっ……!!
さあ、苦しみ、悩むがよい。
そなたらの苦しみは、わしの悦び……。
我が名はゾーマ。命ある者全てに、絶望を与え、滅ぼす者。
さて、ここから先は、そなたらに幾つかの『ルール』を設けさせてもらう。
出でよアークマージ!そしてこやつらに、新たなる『ルール』を説明せい!」
- 342 :337 :02/09/29 21:23 ID:???
- 夜もふけてたころ、マリアはやっと
約束の場所にたどり着いた。
一番北にある場所で待つというあいまいな
指示だったことと、途中でミンウの亡骸を
埋葬したりして時間がかかってしまったのだ。
マリアはこの事態を結構楽観していた。
私達には帝国との戦いで培った堅い団結力がある。
そして兄さんとフリオニールが何らかの対処法を
考えてくれる。みんなと合流すれば、何とかなる。
約束の場所でフリオニールは待っていた。
しかし、ほかの仲間の姿はどこにも無かった。
その時一抹の不安がマリアの脳裏をよぎった。
【マリア
装備武器 モーニングスター
現在位置 アリアハンの最北端の海岸
行動方針 仲間との合流】
- 343 :337 :02/09/29 22:27 ID:???
- すいませんがマリアの持ち物に
アルテマの書(あと2回)を追加してください
フリオニールは海岸の岩場に腰掛けていた。
その表情は、暗闇に包まれうかがい知ることは
できなかった。何か様子が変だ。
長い沈黙が続く・・・・・・
沈黙に耐えかねて
「みんなはまだ集まっていないの?」
フリオニールは、だまって首を振りある場所を
指し示した。
不意にすさまじい匂いが鼻に飛び込んできた。
これは・・・血?血の匂い?
ふと地面を見渡すと、そこにはゴードンと、
見知らぬ女性(ローザ)の死体が転がっていた。
「こ、これは・・・」
「これか?」
「僕を殺そうとしたんだ。ゴードン王子が。だから。」
まさか・・・この極限状態だ。彼は気が弱いから
錯乱したのかもしれない。
しかし
「そ、それじゃ、彼女もあなたを殺そうとしたの?」
「いや、偶然通りかかったんだ、彼女は・・・
僕は、コインを投げた。表が出たらゾーマと戦う」
マリアはふとあることに気がついた。兄さんがいないのだ。
兄さんほどの腕があればそう簡単にやられるはずがない。
兄さんはわざとこの場所に来なかった?
兄さんは何かに気づいていた?
「そして―」
- 344 :337 :02/09/29 22:29 ID:???
- マリアの思考に、もはや余裕は無かった。
全神経はアルテマの書に集中していた。
そしてそれを構えて―しかしその前に水晶が砕けるような音がした。
「裏が出たらこのゲームにのると」
マリアの体はその言葉を待っていたように倒れた。
【フリオニール
装備武器 ブレイズガン(ゴードン)モーニングスター(マリア)
なべのふた(ローザ)アルテマの書<2回>(ミンウ)
小さなメダル
現在位置 アリアハン最北端の海岸
行動方針 ゾーマのゲームにのる】
【ローザ 死亡】【ゴードン 死亡】【マリア 死亡】
- 345 :1/3 :02/09/29 22:34 ID:???
- アリアハンの町はずれの一角、
透き通った青い髪を靡かせながら、1人の少女が佇んでいた。
彼女の名はエリア。
かつての水の巫女である。
彼女は自分の置かれている立場について懊悩していた。
それは、ここはどこなのか、ということではなく、
何故自分がこの場にいるのかということである。
――私は・・・死んだ筈では・・・
しかし、今自分はしっかりと大地に足をつけて立っている。
その目には閑散とした町、広大な草原が見える。
時折聞こえてくる木々の囀りは、生きているということを実感させた。
――誰かが、私の魂を導いたのかな・・・
そして、この辛辣なゲームに参加することになったのだろうか。
――だとしたら、大きなお世話ね・・・
生き残りへの隘路を渡ることなど、到底自分にはできまい。
ならば、私はなにをすべきなのだろう。
黙って諦観し、死を待つというのも悪くはない・・・
どうせ一度失った命、本格的に熾烈な殺し合いが始まる前に死んだ方が、精神的も楽であろう。
- 346 :2/3 :02/09/29 22:34 ID:???
- ――でも・・・
彼女は恣意する。
どうせ失った命だからこそ、できることもあるのではないだろうか。
自分の命など惜しくはない。
しかし、他人となれば、話は別だ。
まだ生きるべき命が、ここにはたくさんある。
なにか・・・なにかできることがあるのではないか。
なにか・・・できることが・・・。
そう考えると、自分がここに来たのも、クリスタルの導きによるところがあったのではと思える。
彼女の考えが暫定的にも一つの結論に達しようとしたとき、大地は揺れ、あの悪魔のような声がした。
どうやらここで倒れると、魂すら闇に捕らわれてしまうらしい。
・・・もっとも、彼女は闇に対して決して汚穢なイメージなど持ってはいなかったが。
むしろ、光に溢れた世の中こそ問題であるということも、彼女は知っていた。要は、光と闇のバランスなのだ。
- 347 :3/3 :02/09/29 22:35 ID:???
- ――ここは、闇の力が強すぎるのかな・・・じゃあ、もし光の力が強くなれば・・・
そのようなことは考えるだけ無駄かもしれなかったが、
今自分がここにいる意義を模索する彼女にとって、どんなことも藁をも掴む思いであった。
そんな彼女を嘲け笑うかのごとく、悪魔は死者の名を告げていった。
それは彼女に焦りを与え、神の箴言さえも無意味に思えさせたが、やがて平静を取り戻すと、
彼女は草原の中に足を踏み入れていった。
どこかに、可能性はある筈だ。
自分が命を賭して庇ったあの少年達は、見渡す限り海が広がる中のたった一つの難破船をみつけ、
私を外の世界を連れて行ってくれた・・・諦めては、いけない。
まだ悪魔の話は終わっていなかったが、彼女は構わずに行動を始めた。
【エリア:生存 所持武器:ミスリルナイフ
現在位置:アリアハンの町からやや北西
行動方針:自分のできることをする】
- 348 :1/4 :02/09/30 02:26 ID:???
- 何だとッッ!
その時わしは耳を疑っていた、た…魂を奴に取られてしまうのかッ!
それではシドー様に生贄を奉げられないではないかッ!
勿論正統な儀式を行えばその魂は優先的にシドー様の物になるが、
この状況から考えれば……。
「ハーゴンッッ!」
突然の事態に混乱していた我はその呼びかけに思わず振り向いてしまっていた。
轟ッッ!!!!!!!
連続して襲い掛かる爆発と真空、その向うに立つ不死鳥を象った頭巾を着けた女……。
馬鹿な、ムーン王女は死んだ筈……。
「貴様…何故生きている?」
「貴方こそ何故生きているのッ!父様と母様の仇、今度こそ取らせて貰うわッ!」
「何を言い出すかと思えば、わしはシドー様の忠実な僕、シドー様ある限り、
わしもまたあるのだ。」
「シドーなら私達が倒したわよッ!」
…………倒された?シドー様が?
「馬鹿な………」
- 349 :2/5 :02/09/30 02:34 ID:???
- 「馬鹿な………」
そんな事が有り得る筈がない、あのシドー様が敗れる筈など……だがこの状況は何だ?
もしシドー様が勝利なされたのなら、王女の魂はシドー様に喰われている筈だ、あの時
のシドー様は完全な状態での復活ではなかったからあの三人の魂を見逃す訳がない。
「そんな……嘘だ………」
完全な復活ではなかったからシドー様は敗れたのか?
わしは自ら我が主を破滅へ導いてしまったのか?
「………嘘だ………嘘だ………」
わしの300年は何だったのだ?シドー様に奉げ尽くしてきたわしの人生は?
「嘘だ…嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ……」
わしは……わしは……
「嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だう」
「イオナズン!」
轟ッッッッ!!
あ……あ………体中が痛い、兎に角立たねば……何だ?この白い物は?
わしの体に突き刺さっている様だが、まあ良い、呪文を……
「ベギラ…グホッッゲホッッ!」
血が…口から血が溢れておる……いかん、これでは………
「これで止めよ!バギ!」
- 350 :3/5 :02/09/30 02:36 ID:???
- 「これで止めよ!バギ!」
呪文を喰らったわしは先程捕らえた女の脇まで吹き飛ばされていた。
口からは血が溢れ、呪文も唱えられない…体も最早殆ど動かぬ…
遠くから詠唱が聞こえる……この距離ではこの女も巻き込んでしまうが、王女の視界には
映っていないらしい、復讐者には良くある事だが……うん?これは?
「イオナ…」
ドゥッッッッ!
「あうっ」
声からすると当ったらしい、わしは女の持っていた異界のカラクリーグロック17という名前らしいー
をもう一度引き絞った。
ドゥッッ
「うあっ」
ドゥッッ
「いや……こんな……」
ドウッッ
「母様……痛い……」
ドゥッッ
「あ………」
ドゥッッ
「……………」
ドゥッッ
ドゥッッ
…………カチッ
奇妙な踊りを踊っていた王女は糸が切れたかのように倒れ、わしの意識も闇に飲まれていった……
- 351 :4/5 :02/09/30 02:37 ID:???
- 「…………!」
気が付いた時私の目に入って来たのは倒れた男女とまるで台風が通過した跡の様な森だった。
何が有ったかは判らない、確実なのはこの騒ぎで周囲のプレイヤーの注意を引いてしまった可能性
が高い事だけ。
「……!……!」
急がなくてはならない、私は最初の呪文を完成させ、穴だらけになって死んでいる少女にかけた。
「ザオリク」
少女は……動かなかった……穴も塞がっていない……何故ッ!
「!!!!」
咄嗟に唇を噛んでいた、少し切れてしまった様だがそんな事を気にしている場合ではない、
今パニックを起こしたら……誰もこの状況から助からない、私は皆に会うまで死にたくない!
次に少し離れている男に治療を試みてみた、幸い此方はまだ息がある……でも、念の為に…。
「ベホイミ」
「ム……ウ……」
今度は効いている……そういえばゾーマは言っていた、殺し合いをして貰うと。
「何のつもりだ小娘?」
急がなくてはならない、私は先程から気になっていることを質問した。
「…………」
「異界のカラクリについては少々心得がある、この程度の物なら造作もない。」
「…………」
「正確には神官だが、魔術の研究もそれなりにはやった事がある。」
「…………」
「幾つか心当たりはあるが、そんな事を聞いてどうする?」
「………♪」
やはりこの男は知っていた!私は男に片手を差し出した
「…………!」
「手を組んで如何する?最後は殺し合うしかないのだぞ?」
「……!……!」
「ゲームを抜ける?…クッ……フハハハハハハ!」
その笑い声を聞いた時、私はボタンを掛け違えた様な違和感を覚えた。
だけど私は間違った選択はしていない……筈。
- 352 :5/5 :02/09/30 02:40 ID:???
- クッ……フハハハハハハ!」
笑いが止まらない、こんな笑い話が他にあるか?
わしは確かに異界のカラクリについても、普通の奴が知らない様な術についても知っておる、
だがこの状況を理解してるか?此処に倒れていた二人の内どちらかがお前を気絶させた可能性に思い至らないのか?
気絶している相手から勝手に武器を持ち出す奴を信用するのか?そもそも我々が何故争ったかについて聞かないのか?
まぁ大体予想は付いている、この女は不安で堪らないのだ、1人でいる事に、孤独になる事に。
この様な輩を如何に上手に引きずり込めるかが教団の命運を左右するのだが……話がそれた。
「良いだろう、貴様に協力してやろう。」
「………♪」
「早急に此処を離れる必要が有るな、ワシはこいつの首と首輪を持っていく、お前はこいつの武
器を確かめろ。」
「………!」
「首輪が着いたままでは脱出できん、研究する必要がある、首は脱出する為に必要になる、詳し
い説明は後でする。」
「…………」
渋々従う女を横目で見ながら王女の首に素早く邪悪な紋章を書いておく、気絶していた時間はそ
れ程長くは無い様だからまだ効果が有る筈だが……
「…………?」
「ほう、これは良い物だ。」
わしは生きていたくはない、わしにとってシドー様のいない人生など何の意味もない。
だから、奴等には礼をしてやろう、折角のゲームをぶち壊しにする事で。
そして死ねた筈のわしを蘇らせた貴様は……じっくりと礼をしてやろう、ゆっくりと時間を
掛けて、丁寧に、心を壊す事で。
「名前を聞いていなかったな。」
「……」
「そうか、行くぞマゴット。」
王女の持っていたグレネードを2、3発見当違いの方向に投げると我々は素早くその場離れた。
【ハーゴン(負傷) 武器;死神の鎌、手榴弾複数(ムーン王女からルート)、ムーン王女の首と首輪
現在位置;島の中央部の森から東に移動開始 行動方針;安全な場所で作戦会議】
【マゴット 武器;グロック17 現在位置;島の中央部の森から東に移動
行動方針;ゲームからの離脱】
【ムーン王女(DQ2)死亡】
- 353 :5/5訂正 :02/09/30 03:21 ID:???
- 誤→手榴弾複数
正→グレネード複数
- 354 :4/5大訂正 :02/09/30 03:32 ID:???
- 誤→穴だらけになって死んでいる少女
正→穴だらけになって倒れている少女
誤→「ザオリク」
正→「ベホマ」
誤→そう言えばゾーマは言っていた、殺し合いをして貰うと
正→上記の文は全部削除します。
- 355 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/30 07:34
ID:???
- フリオニールはなぜか塔に行かなければ
いけないような気がしてきた。
【フリオニール
装備武器 ブレイズガン(ゴードン)モーニングスター(マリア)なべのふた(ローザ)
アルテマの書<2回>(ミンウ)小さなメダル
現在位置 アリアハン最北端の海岸
行動方針 ゾーマのゲームにのる
なじみの塔へ移動開始】
- 356 :じじい :02/09/30 13:11 ID:???
- モンスター爺さんは吸い寄せられるまま一軒家にたどり着いた。
「…なんじゃ?」
そう、そこはアリアハン東の一軒家。トム爺さんがいるところなのだ。
「おお、先客がいたか。」
トム爺さんと向かい合う形でモンスター爺さんが座る。
「…こんなところで何をしとるんじゃ。」
「わしはどうせこの先短い。じゃから、ここで死を待っていることにしたんじゃよ。」
「そうか。…どうせこのまま待っていても暇なだけじゃ。どうせなら…」
モンスター爺さんは袋から何かを取り出す。
「囲碁でもやらんかのお。」
「おお、それはいい。」
こうして一軒家にて二人の老人はただただ時が過ぎるのを待っていることにした。
【モンスター爺さん 生存確認 所持武器:囲碁セット 現在位置:東の祠 行動方針:トム爺さんと囲碁 そのまま死を待つ】
【トム爺さん 所持武器:なし 現在位置:同上 行動方針:モンスター爺さんと囲碁 そのまま死を待つ】
- 357 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/09/30 14:39
ID:???
- 遥か遠くの上空に見える、黒い小さな点。
流れるようにそれは下に落ちていく。
地面にぶつかったかと思うと、またそれが飛び跳ねる。
竜騎士のジャンプ移動だ。
竜騎士にはよく見られる、一般的な移動方法である。
ただ今跳んでいる竜騎士が、人間ではなくネズミ族の騎士である点は珍しいことだが。
その竜騎士フラットレイはジャンプを繰り返しながら、東へと進んでいた。
(人影が全く見えない。身を隠しているのか?)
もう日が暮れかかっていた。
皆動かずに夜が来るのを待っているのだろうか。
確かに無闇に動き回るのは得策ではない。
どこかでじっと待ち伏せしている者もいるだろう。
フラットレイは位置を把握されやすいジャンプをしてしまったことを、後悔した。
(とにかく、わたしも何処かで落ち着くとするか・・・)
フラットレイは、ふとフライヤが今どうしているだろうと思った。
【フラットレイ 所持武器:ダイヤソード 現在位置:大陸北西辺り 行動方針:どこかに潜伏する】
- 358 :アリアハン教会にて :02/09/30 19:23 ID:???
- アリアハンの教会。
グランエスタード王のバーンズ国王は所在無く佇んでいた。
なぜ、私がこのようなことに巻き込まれてしまったのだろう。
落ち着くためにバーンズは置いてある椅子に座った。
…こんな馬鹿げた事なんとしてもやめさせなければ。
幸い、自分の親衛隊であるアイラの姿は確認できた。
しかし、彼女がどこにいるかはわからない。
だが、彼女に会えば何らかの手段があるに違いない。そう思った。
支給された魔道士の杖を持ち。バーンズは動くことを決意した。
【バーンズ 生存確認 支給武器:魔道士の杖 現在位置:アリアハン教会 行動方針:アイラと合流 自衛だけ】
- 359 :アリアハン教会にて :02/09/30 19:38 ID:???
- バーンズは頭上を見上げた。綺麗なステンドグラスがある。
人の影がうまく…人の影?
バリィン!
ステンドグラスは割られ、上から人の影であったものが降ってきた。
バーンズは身を翻し魔道士の杖をその影に向かって振りかざす。
火炎がその影を焼く…
「くっ。あまり効いてはないか。」
「…」
その影の主は寡黙だった。
バーンズ王はもう一度杖を振りかざす。
影の主はすばやく間合いを詰める。
「!!」
バーンズ王は寸でのところでかわす。しかし、魔道士の杖を落としてしまう。
「しまっ…!」
バーンズ王の言葉はそこで切れた。彼の命と同時に。
バーンズの死を確認した影の主、スコールは頭を抱え苦しみだした。
【スコール 生存確認 所持武器:氷の刃 現在位置:アリアハン教会 行動方針:?】
【バーンズ 死亡】
- 360 :アリアハン教会にて :02/09/30 19:53 ID:???
- なぜ、俺がここにいるんだ。
なぜ、やつはここに倒れているんだ。
なぜ、俺はやけどをしているんだ。
なぜ、俺の剣は血に染まっているんだ。
…
なぜ、俺はやつを殺してしまったのだ。
なぜ、話し合おうとはしなかったか。
なぜ、襲い掛かってしまったのか。
なぜ、敵とみなしてしまったのか。
なぜナゼ何故ナぜなゼ何故ナゼなぜナぜなゼなぜ何故Naze…
「ウガァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!」
スコールは頭を抱え、大声で声にならぬような声を発した。
「…」
スコールはバーンズの死体に見向くことなく、アリアハンの町の出口へと向かった。
【スコール 所持武器:氷の刃 現在位置:アリアハン出口 行動方針:発狂】
魔道士の杖およびバーンズの食料等は放置されたまま。
- 361 :アリアハン教会にて :02/09/30 21:09 ID:???
- 時を遡ること数時間。まだ、日没直前。
スコールは一人、教会の裏にて頭を抱えていた。
なぜ、こんなことに。
悩めば悩むほど泥沼にはまっていく自分の思考。
今の彼にはラグナがいたこともリノアの安否も頭の中には入ってないようだった。
橙色に染まるアリアハンの池。
それを眺めていると思考が麻痺してくる。そう思えた。
手に持っていた氷の刃を傍らに置いた。
使い慣れたガンブレードよりは扱いづらいが相手を殺めるには絶好の武器であった。
…俺に殺めろというのか!親父を…!リノアを…!
彼は声を出さずに咆哮した。
しばらくし、空が闇に包まれる。闇は自身の心の中を恐怖と狂気に染まっていく。
彼は気づいていたのかもしれない。
気づいても動けなかったかもしれない。
そして、それはやってきた。
死亡者通知。
彼の中で何かがキれた。
- 362 :スラリソ ◆rxCs/8kA :02/10/01
22:52 ID:???
- 天界の王ゼニスはなじみの塔の最上階の部屋…の屋根の上にいた。
彼のいるべき天上の城はいずこにあるのだろうか。
ゼニスは天を仰いだ。
そして自分の今いる大地を見下ろした。
普通の人とは違う「天上」の王は懐かしく思った。
ゼニスは思いのほか落ち着いていた。
なぜだろう。
いつ死ぬかもわからぬこのゲームに参加させられて落ち着いていられるとはな…
苦笑した。
死ぬ…この大地で眠るのも悪くはないな…
ゼニスはアリアハンの大地を見つめていた。
【ゼニス 生存確認 所持武器:? 現在位置:アリアハンなじみの塔最上階の部屋の屋根の上 行動方針:気まま】
- 363 :スラリソ ◆rxCs/8kA :02/10/02
00:56 ID:???
- ●デルコンダル王 不明 レーベの村
●なぞの剣士/テリー グレートソード・ミスリルプレート/なし アリアハンの井戸の中
●リバスト まどろみの剣 西の砂漠
●シド モップ・バーサクヘルム ルイーダの酒場一階
●パノン/セリス(別段コンビは組んでない) 鎖鎌/不明 西部山岳地帯、南の森との境界辺り
●ラムザ ジョブ:忍者 スキル:白魔法 対人レミラーマの杖 西の海岸
●ラファ 鉄扇 北東の森南東部
●ネネ 拡声器 なじみの塔の島西の海岸
●ミレーユ/アイラ ドラゴンテイル/チェス板、駒 アリアハン東の民家
●デモンズウォール(負傷) エンハンスソード アリアハン城牢屋への通路
●ティナ(負傷) 不明 アリアハン城内
●ソロ 核爆弾スーツケース なじみの塔頂上
●ハッサン/セッツァー(戦闘中) 力襷/プラチナソード アリアハン城王の間
●グレーテ/モニカ 裁きの杖/ブロードソード なじみの塔三階の小部屋
●とんぬら(DQ5主人公) 釘バット 岬の洞窟地下二階
●エリア ミスリルナイフ アリアハンの町の北西
●フリオニール ブレイズガン・モーニングスター・なべのふた・アルテマの書<2回>・小さなメダル アリアハン最北端の海岸
●フラットレイ ダイアソード 大陸北西付近
●スコール 氷の刃 アリアハン出口
●ゼニス 不明 アリアハンなじみの塔最上階の部屋の屋根の上
>>162と組み合わせてくれ。
- 364 :スラリソ ◆rxCs/8kA :02/10/02
00:57 ID:???
- >>363は討論スレへの内容の誤爆だ。スマン。
- 365 :アークマージ :02/10/02 01:35 ID:???
- 参加者の皆。いかにこの絶望の夜を過ごしているか?
我らが主ゾーマ様は御主等の血を求めておられる。
精々もがいて生き抜くがよい。
…ルールを説明する。
このゲームのルールは始まる前にゾーマ様が仰せられたとおりだが補足を加える。
ひとつ。
ここに禁止呪文を設定する。
ルーラ、バシルーラ、テレポなどの転移呪文、魔法。
および、リターン、デジョン。
これらの呪文、魔法を使った輩は即座に首輪は爆発する。
ふたつ。
明け方になる頃新たな戦場への旅の扉が複数出現する。
その場所においてはその都度放映する。
新たな旅の扉が出現して二時間!それがタイムリミットだ。
以上だ。
- 366 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/02 07:16
ID:???
- ネネに心強い同行者があらわれた。
偶然塔の1階で、道が分からずうろうろしていたら、
声をかけて来た女性がいたのだ。
彼女は今、塔の頂上から降りてきたのだという。
ネネは自分の目的を話すと彼女は、
塔の頂上への道案内を買ってでてくれたのだ。
先程の悪魔の放送が正しいのなら、
すでに死者が出ていることになる。
一刻も早くこの馬鹿げた殺し合いを止めなければ
2人は塔の頂上をめざし、進み始めた。
【ネネ
所持武器;高性能拡声器
現在位置:ナジミの塔1階
行動方針:ナジミの塔の頂上から呼びかけ】
【ヤンの奥さん
所持武器:フライパン
現在位置:ナジミの塔1階
行動方針:道案内】
- 367 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/02 07:38
ID:???
- ガライは
- 368 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/02 07:46
ID:???
- ガライは銀の竪琴をかき鳴らした。
ベロリンマンが現れた。
ガライは逃げ出した。
しかし回り込まれた。
ベロリンマンの攻撃。
ガライは20のダメージを受けた。
ガライは銀の竪琴をかき鳴らした。
ベロリンマンは喜んでいる。
ガライは銀の竪琴で呼び寄せてしまった
ベロリンマンの機嫌を取るために、
ひたすら銀の竪琴を鳴らし続ける。
【ガライ
装備品 銀の竪琴
現在位置 レーべとアリアハンの中間位置
行動方針 特になし】
- 369 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/02 08:09
ID:???
- ガライが演奏を始めてから1時間が経過した。
あらたに観客にホイミスライムが加わった。
さらに遠くのほうで地響きが近づいてくる。
デモンズウォール接近中
ガライのピンチはさらに続く・・・
【ベロリンマン
装備品 天空の兜(装備不能)
現在位置 レーべとアリアハンの中間位置
行動方針 特になし】
【ホイミン
装備品 大地のハンマー(装備不能)
現在位置 レーべとアリアハンの中間位置】
- 370 :混乱リディア :02/10/02 22:01 ID:???
- リディアは混乱していた。
この世界に来る前…ゲームに強制参加させられる前までは、外界からの力が届くはずのない幻界で暮らしていたからである。
急に頭痛がしたかと思うと、目の前が真っ暗になりそしてこの世界にゲームの参加者として強制参加させられている…。
こんなことができるはずがない…なぜ幻界に力が? どうやった?? 考えれば考えるほどリディアが考えたくもない方へ向かってしまう。
…ゼロムス以上の力を持ったもの…。
(そんなわけがない…ゼロムス以上の力だなんて考えたくもない…)
だが、それを雄弁に物語るかのように、ゲームの説明が行われている時に何度も何度もMPが尽きるまで幻獣たちを呼び出そうとしていたが、誰一人と呼びかけに答えてくれることはなかったのである。
(帰りたい…こんな悪夢のようなできごとがあっていいはずがない…)
リディアは混乱しながらも、広間でちらりと見たかつての仲間たちを探すべく歩き始めた…。
- 371 :遭遇 :02/10/02 22:02 ID:???
- ゲームに乗った人がいるなどと考えたくもなかったが、なるべく人目を避けるよう影が濃いほうへと足を向け歩いていく。
スタート地点の近くに見えた森に入り、しばらく歩いていたときだった。
突然茂みの向こうからぶつぶつと人の声が聞こえてきた。
(人がいる…)
声が聞こえたであろう方向に息を殺して近づいてゆく。
「あ〜、何でこんなことになったのかしら…日ごろの行いのせいかな、はぁっ」
自分より年下か、同い年ぐらいの女の子が、地面に座りながら枝をぶんぶん振り回していた。
(彼女には…敵意はなさそうね…)
リディアは、しばらくのどうしようか迷っていたが、意を決して話しかけてみることにした。
「すみません! ちょっと聞きたいことがあるの」
「うわぁっっ」
枝を振り回していた女の子…アリーナは、不意に声をかけられたせいもあってか、かなりの驚きようを見せている。
「驚かせてしまったみたいでごめんなさい」
「心臓止まるかと思ったわ…」
- 372 :胸の血 :02/10/02 22:03 ID:???
- 「それで何、聞きたいことって? 敵意は感じられないし、聞いてあげてもいいわよ」
「その前に名前教えてくれないかな」
「あ、私はリディアといいます」
「私はアリーナよ。よろしくね」
「それで…人を探しているんですが…」
「もう、ほらこっちにきてよ。離れてしゃべるのも何か変じゃない?」
「それもそうですね」
アリーナの言葉にリディアは頷くと、アリーナの元に歩いていった。
「昔、ともに戦った仲間…名前は、セシル、カイン、ローザ、エッジっていうんだ…」
「あれ? どうしたのリディア…?」
リディアは、見てしまった。
アリーナの服のところどころに返り血のようなものがついているのを…。
【アリーナ:生存
武器 :イオの書×4(テラからルート)・リフレクトリング(サラマンダーからルート)
現在位置:アリアハン城南の森中央
行動方針:休息中】
【リディア:生存
武器 :フィアーの書×7
現在位置:アリアハン城南の森中央
行動方針:混乱気味。仲間を探す】
- 373 :1/7 :02/10/03 09:45 ID:???
- (虫の声がしないな…)
バッツはそんな事を考えながら…ただし、警戒はとかずに歩いていた。人気のない、真っ暗な町の中を。
あの、名前も知らない二人の墓からしばらく北西に行った所。
…アリアハンの城下町。
日が暮れた頃から、バッツは遠くに微かに見えたこの町に向かって歩みを進めていた。
町というのは、危険である。
雨風をしのげ、ひょっとしたら何か生き延びるのに必要な者があるかもしれない。
それ故に人が集まる。そして、集まった人間が全員“非戦”を貫いている保証は無い。まったく、これっぽっちも。
十中八九、“プレイヤーキラー”が身を潜めているだろう。
だがバッツはこの町に来た。
レナか、ファリスがここに来ているかもしれない。
それに何より、バッツには休息が必要だった。
- 374 :2/7 :02/10/03 09:47 ID:???
- ぎぎぃぃぃ……。
耳と感に触る音を立てて、アリアハン城の城門がゆっくり開いた。
その音に思わずぎくりとする。今、誰かに気づかれなかっただろうか?
しばらく、誰も襲って…もしくは声をかけてくる様子がない事を確認してから、バッツは城に足を踏み入れた。
城の中にも、人の気配はほとんど無かった。まったく、ではなく、ほとんど。
(何人か…いるな。)
3人か、4人か…その程度。
用心深く歩を進め、一つの扉に手を伸ばす。どうしようもなく疲れた動作で。
鍵を閉めてしまえば大丈夫だ。鍵をしっかり閉めて、しっかり休んで、それからレナ達を…。
バッツは扉を開け放った。
- 375 :3/7 :02/10/03 09:48 ID:???
- 扉の向こうは、書庫だった。
そこにあったのは、大きな本棚の群れとそこに整然と収まった本達。逆に無秩序に床に散らばった本達。
そこにいたのは、本を読みあさる暗黒の貴公子。
「な…。」
先客がいたことに、バッツは驚きの声を上げた。それが、本に集中していた貴公子を現世に引き戻す。
「チッ…。」
貴公子…デスピサロは、舌打ち一つしてから立ち上がった。同時に、掌に火球が一つ生まれる。
(バットタイミング…!)
バッツは心の中で声を上げてから、走り出した。一直線に外へと。つまりは、逃げた。
それを追うように、デスピサロも走り出した。死の火球を胸に抱いて。
- 376 :4/7 :02/10/03 09:49 ID:???
- 「メラミ!」
ピサロの声が遠く…とは言っても、距離的に言えばキッパリと近いが…で響く。
同時に、燃えさかる火球がバッツに死の牙を剥いた。
「くおっ…!」
バッツは走りながら振り向き、煌めきを失った勇気の剣…ブレイブブレイドを振った。
魔法剣によって冷気を纏った刃が、あっさりと火球を虚空に返す。
それを確認するヒマもなく、バッツは走った。方角で言えば西へ。
全速力の追いかけっこをかれこれ2、30分ほど。バッツの体力はそろそろ限界へと近づいていた。
「…駄目か。」
バッツはそう確信した。自分の残った体力。相手の強さ。そして目の前に広がる光景を見て。
目の前には海があった。いや、潮の匂いが無いから、湖か。向こう岸には塔が見える。追っ手を振りきって泳ぎ切れる距離ではないだろうが。
バッツは湖を背にして振り返り、デスピサロと相対した。
「レナ、ファリス。ごめん。」
そう、呟いて。
ピサロが、今までよりも大きな火球を放った。
- 377 :5/7 :02/10/03 10:05 ID:???
- どんっ、と言う衝撃と共に、火球が炸裂した。
…バッツから多少離れた距離で。
「え…?」
火球は、届かなかった。彼らの間に割り込んだ少年が、それを防ぎきったのだ。
ボロボロの旅装束を纏った、凛々しい金髪の少年。その少年が手にした、金でも銀でもない輝きを持った盾が、火球を弾いたのだ。
「…!天空の…盾?!」
デスピサロが動揺する。その盾を見て。これ以上ないくらいに。そして、ピサロの体勢が崩れた。一瞬だけ。
「スキ有りっ!」
それと同時に、一人の男がデスピサロに斬りかかった。壮年の、戦士が。
(親父…?)
バッツは一瞬、その男が父親…ドルガンに見えた。だが、違う。
その男…パパスは、目にもとまらぬ速度で剣を振った。水に濡れた剣が激しく空を切る。
デスピサロは、パパスと盾を持った少年。そしてたった今、湖から上がってきた金髪の少女をにらみ据えて…城の方へと引き返していった。
- 378 :6/7 :02/10/03 10:06 ID:???
- 「ありがとう…助かった。」
落ち着いてから、バッツは軽く手を挙げて礼を言い、名乗った。
答えるように、パパスと少年、そして少女も名乗った。
なんと彼らは、あの、湖の向こうに霞んで見える塔から泳いできたのだという。パパス曰く「殺気を感じたから」だそうだが。
「礼を言われても困るな…こちらとて、下心はある。」
そう言って、パパスは笑った。…やっぱり、親父に似ていると、バッツは思う。
「いいよ…下心でも何でも。助かったからさ。」
そう言って、バッツも笑う。つられたように、金髪の少年と少女も笑った。無邪気に。
彼らは、バッツに一人の男を見なかったかと訪ねた。紫色のターバンの、男を。
バッツは見なかった、と言い、逆にレナとファリスを見かけていないか聞いてみる。
…やはり、見ていないらしい。
ため息を付いたバッツを見て、パパスは言った。静かに。ただし、しっかりと。
「…儂らと一緒に来ないかね?」
- 379 :7/7 :02/10/03 10:07 ID:???
- パパスの提案に、バッツは目を丸くした。
「この“ゲーム”は…自分以外は敵だぜ?」
「人捜しをするのにも、身を守るのにも、このふざけたゲームを止めるのにも、頭数は多い方がいい。」
続けて出てきた言葉に、バッツは今度こそ思考が停止する。ゲームを…止めるだって?
不可能に思えた。だが不可能を可能にしてみたくなった。止める事が出来れば、みんな、生き残れるかもしれない…!
「…分かった。一緒に行くよ…よろしくお願いします。パパスさん。よろしくな。二人とも。」
バッツは少年に親指を立ててみせる。それに答えるように、少年は笑顔でブイサインを出して見せた。
バッツの腰の鞘の中で、ブレイブブレイドが、ほんの僅かだけ光を取り戻したようだった。
【バッツ:生存。魔法剣士 白魔法 所持武器:ブレイブブレイド
現在位置:アリアハン西の湖畔
行動方針:非好戦的だが、自衛はする。レナとファリスを探す。最終的にはゲームを抜ける】
【パパス
所持武器:アイスブランド
現在位置:アリアハン西の湖畔
行動方針:子供達の安全確保と両親さがし。最終的にはゲームを抜ける】
【王子
所持武器:天空の盾とマンゴーシュ(王女の支給品)
現在位置:アリアハン西の湖畔
行動方針:両親さがし】
【王女
所持武器:なし
現在位置:アリアハン西の湖畔
行動方針:両親さがし】
- 380 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/03 12:05
ID:???
- 少し時間が遡り…
ラグナはいざないの洞窟最深部で無防備にも眠っていた。
このような状況で眠れるとはなんと肝が据わった男だろう。
それとも恐怖を紛らわすためか。
それともここを地獄と楽観しているのか
それとも絶対的な自信があるのか。
それとも…何も考えてはいないのか。
ゾーマの声で目が覚める。
「さてと、スコールを探しに行きますか。」
【ラグナ 生存確認 所持武器:? 現在位置:いざないの洞窟地下三階右の通路 行動方針:スコールの捜索】
- 381 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/03 12:47
ID:???
- 足音が近づき…そして離れていく。
足音が近づき…そして離れていく。
まれに足を止める者もいてびくっとするがやはり次第に離れていき胸をなでおろす。
導士はアリアハン北西の橋の下にいた。
支給品は天罰の杖。
この上ない支給品だが…やはり戦闘は避けたかった。
人目につかないだろう橋の下でじっとしていることにした。
【導士 生存確認 所持武器:天罰の杖 現在位置:アリアハン北西の橋の下 行動方針:動かない。戦闘は避ける】
- 382 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/03 20:08
ID:???
- アリアハンの武器屋で、
エドガーは助手に採用したデッシュと
首輪の秘密を探っていた。
エドガーは本格的に首輪を研究する為
工具類を確保する必要があり
アリアハンの武器屋を訪れていた。
その武器屋の寝室で昼寝をしていた
デッシュをエドガーが仲間に引き入れたのだ。
軽薄そうな外見と裏腹に、
浮遊大陸の制御を行う塔の管理人をしている
デッシュは技術者としての腕はたしかだった。
【エドガー
装備武器:ボウガン
現在位置:アリアハン武器屋
行動方針:首輪の解除】
【デッシュ
装備武器:天空の鎧(装備していない)
現在位置:アリアハン武器屋
行動方針:首輪の解除】
- 383 :忍者王子 :02/10/03 22:16 ID:???
- エッジは焦っていた。
このゲームにリディアがいることを知ったため。
エッジは駆けていた。
この大地にいるリディアを探すため。
エッジは飛翔した。
なんとしてもリディアの元へ辿り着かんとして。
彼は、ただ、ただ、駆けていた。
【エッジ 生存確認 所持武器:? 現在位置:東部山脈北部 行動方針:リディアの保護】
- 384 :アモッさん組 1/3 :02/10/03 23:27 ID:???
- 場所は西の山岳地帯。近くは崖で見下ろすと広大な海が広がる。波の音だけが静かに聞こえる。
ここは深い森の中でもあるが焚き火は危険だからということで点いてはいない。
そして天上にはこのバトルロワイアルが嘘のように満天の星がきらめいていた。
「…妹さんの名前…呼ばれなかったのだな。」
ファリスの安堵の表所を見てアモスはつぶやいた。
「そうだな…、…あいつは強い。簡単にはやられはしないさ。」
言葉は強がってはいるがその端に震えがあったのは見逃さなかった。
「…まだ、名乗ってなかったな。俺はアモス。」
「俺はファリスだ…、妹の名前はレナ。…よろしくな。」
「ああ。…ところで…後ろの人も名乗り出てほしいものだが。」
ファリスの顔に緊張が走った。
アモスの後ろからがさごそと物音がした。
「…大丈夫、敵意はないようだ。」
- 385 :アモッさん組 2/3 :02/10/03 23:27 ID:???
- 時は遡る。
アモスがファリスを助ける現場をひとつの影が目撃した。
興味を示した影はその二人の入った家に忍び込み、様子を見る。
アモスは悠々と茶をすすっていた。
その後、何を話したのだろうか。急に慌しくなり、窓から二人が出て行った。
影も簡単に身支度し後を追う。
町の北の平地で行く先を決めて、行った先は西の山岳地帯。
森が多く、休むのにはとっておきの場所だ。
誰かを探しているようだが…どうやら見つからないようだ。
今日はここで休むようだ。
二人から距離をとって影が休もうかと思った矢先…
「…後ろの人も名乗り出てほしいものだが。」
- 386 :アモッさん組 3/3 :02/10/03 23:28 ID:???
- ファリスは油断なく剣を構える。
対照的にアモスはリラックスしたままだ。
アモスの背後の草むらががさごそした後バツが悪そうに一人の青年が出てきた。
「まさか見破られるとはね…」
「武器、持ってないんだろう?」
「ああ、俺の支給されたのはこれさ。」
バンダナの青年…ロック・コールは自分の神秘の鎧を出した。
「なかなかの優れものなのはわかるんだが…これじゃあ戦えないぜ。」
ははっとロックは笑う。それを見たファリスも警戒を解く。
「俺は、ロック。世界を又にかけるトレジャー・ハンターだ。紹介はいいぜ。聞いてたから。」
「じゃあ、ロック。なぜ俺達の後をついてきた?」
ファリスの問いにロックは微笑んで返す。
「信用できるから。それだけだ。」
「…違いないな。」
よっこらせと、ロックは座る。ジジクセェと言われたが黙殺。
「で、これからどうする?」
「まずは、ファリスの妹さんを見つけるのが先決だ。」
「俺はそれでいいぜ。よろしくなアモッさん。」
「すまんな。二人とも。」
ここに、新たな仲間が加わった。
【ファリス《ナイト》/アモス/ロック
所持品 ファリス 食料3ヶ月分&毒薬・水1,5リットル×2・吹雪の剣
アモス 妖剣かまいたち水・1,5リットル
ロック 神秘の鎧
行動方針:最優先事項レナの捜索 ロックの武器の調達】
- 387 :アーサー :02/10/03 23:43 ID:???
- カチッカチッ・・・・
(おかしいなあ・・・・何度も押してるのに・・・・)
彼は、アーサーはガンブレードの仕組みを理解する為に時間を無駄に使っていた。
しかし、一度も敵(もしくは味方)に遭遇しなかったというのは運がよかったと
言えるだろう。
(もしかしてこれはモデルガンなのか?)
マイペースでのんき者の彼もいくらか不安になってきた。
(ルーラも使えないしまいったな・・・・・・)
ガサガサッ!
近くの茂みが揺れた。
アーサーの顔が蒼ざめた。
「アーサー」
【所持武器:ガンブレード
現在位置:島最北東の森の淵
行動方針:戦闘準備】
- 388 :暗黒騎士顕現 :02/10/04 00:38 ID:???
「むぅ・・・・・この程度か」
レオンハルトは無人となった村の武器屋で得物を探していた
しかし彼の気に入るようなものはここには無かったらしい、
様々な武具が散乱する中、ようやく彼は1本の銅の剣をその中から見つけ出す
しかしそれは半分さび付いている上にやたらと重い、作りが丈夫そうな分
戦闘中折れるようなことは無いだろうが・・・・・・こんな剣では十二分に実力を発揮するのは難しいだろう
(丸腰よりは・・・ましか)
渋々ながら剣を腰に下げると、レオンハルトは店を出る。
無人の街をさまよいながら
夜にならないうちにここを離れるべきか?と
歩きながら思案するレオンハルトの前方に
褐色の肌をした少女が道端でたたずんでいる、彼女はたしかあの大広間にいたはず・・・・それにあの首輪
と、いうことは敵・・・・・か
敵、という精神の声に反応し、手が剣へと一瞬伸びるが寸前で止まる
(俺は何を考えている、生き残るため・・とはいえ相手はまだ少女ではないか)
しかし次に脳裏に浮かんだ光景は、自らの手で滅ぼした街を
無表情で眺める自分の姿---------暗黒騎士レオンハルトの姿だった
(何をためらう必要がある、俺は既に無二の親友も仲間達をも裏切り
パラメキアの尖兵となっているではないか、いまさら戻れるとでも思っているのか?)
軽く首を振って、わずかに残った迷いを頭から追い払うと
そこからのレオンハルトの動きは俊敏だった
彼は滑るように地を蹴り、褐色の少女--------ミネアの側面に出ると
居合の要領で鞘から剣を抜き、その胸元めがけ斬りかかった。
- 389 :暗黒騎士顕現 :02/10/04 00:39 ID:???
- 「!!」
ミネアは辛くも手にしていたナイフでそれを受けとめる
ナイフが上等だったか、レオンハルトの剣があまりにも粗末だったのかは分からないが
ともかく初撃は防ぐ事が出来た。
(この人・・・強い、姉さんは援護・・・・)
そこでミネアの思考は止まる・・・そうだマーニャ姉さんはここにはいないんだ
その隙を逃すレオンハルトではない
「思ったより反応はいいな、だが・・・・・・」
レオンハルトの右脚が唸りを上げて、必死でナイフを支えるミネアの左手に蹴りこまれる
--------べきり
ミネアの細腕はいとも簡単に砕ける
悲鳴を上げる事すら出来ず、吹っ飛ばされるミネア・・・だがこれで終わりではない
さらにレオンハルトは容赦無く、ミネアの折れた左腕を掴みひねりを加えると
そのまま地面へと投げつける
(助けて・・・姉さん、クリフト・・・アリ−ナ・・・・)
地面に投げ飛ばされ苦しい息の中、必死でミネアは仲間たちに助けを求めていた
そう、こんなときミネアの周囲には必ず頼れる仲間たちがそばにいてくれた
だが、今は・・・・・・
(何かやらないと・・・・呪文をっ、呪文を)
だが・・・声が出ない、突然の攻撃とさらに孤独感がミネアの精神に固くフタをしてしまっている
そこへ再び斬撃--------今度も何とか防いだ
だが渇いた音と共に、ナイフはミネアの手から弾き飛ばされ離れた地面に落ちる
普段の冷静沈着な姿はどこにもなく、涙を浮かべ震えながらぱくぱくと口を動かすミネアとは正反対に
レオンハルトは剣を構えなおし、ミネアの首筋へと剣先を伸ばす
「悪く思うな・・・・・・」
- 390 :暗黒騎士顕現 :02/10/04 00:40 ID:???
- と、その時だった
「んん〜なんじゃ?こんなところで何をしておるんじゃ?」
殺伐とした光景には明かに場違いな陽気な声が響く
流石のレオンハルトもこれには振り向かずにはいられなかった
そこに立っていたのはデルコンダル王------彼はこの絶望的状況から逃避するべく
先程までただひたすら無人の酒場で酒を飲みつづけていたのだ
「おお〜そなたたくましいの。どうじゃデルコンダルの王者たる、このわしに仕えんか?」
状況を理解せず、自分にまとわりつく男をレオンハルトは胡散臭げに眺めると
「寝てろ・・・・・」
地面に突き飛ばす、そこで彼は気がつく
先程からの異様な空間の中で、追い詰めたはずの少女の姿がどこにも無いというのを
周囲を見渡すレオンハルトの瞳に、街の出口へと全力で走るミネアの姿が映る
慌てて後を追うレオンハルト、見る見るうちにその距離は縮まっていくが
だがそのときミネアはレオンハルトへと振り帰りざまに呪文を唱える
「バギ!!」
同時に自分の周辺の空気が急激にささくれだすのをレオンハルトは察知する
「!!」
建物の中に逃げ込むのと自分の立っていた場所に真空の刃が届くのはほぼ同時
一瞬でも気がつくのが遅れていれば重傷は免れなかっただろう
局地的だが凄まじい竜巻が収まった後に残されていたのは
土ぼこりと
「ん〜素晴らしい見世物じゃった〜」
などと埃まみれでもご機嫌なデルコンダル王のみであった
- 391 :暗黒騎士顕現 :02/10/04 00:43 ID:???
- レオンハルトはミネアの消えた方角を忌々しげに眺める
厄介な相手を逃がしてしまった・・・・それというのも
未だにぱちぱちと拍手を続けるデルコンダル王をレオンハルトは力任せに蹴り飛ばす
それでも王様はご機嫌だ、頭から血を流しながらも
「よいよい〜無礼講じゃ〜」
などと、ほざいている。
「そういえば先程の答えだが・・・・・・・」
ご機嫌な王様とは対照的にきわめて不機嫌なレオンハルトは
無慈悲にも無邪気に騒ぐデルコンダル王の心臓へと剣を突き刺す
「悪いが俺は貴様に飼われるつもりは無い・・・・・・」
とそれだけを告げると、もう用は無いとばかりに、レオンハルトもまた街の外へと去っていった
こうして自分の身に何が起こったのかも分からぬままデルコンダル王は死んだ
苦しむことなく死ねたことのみが彼にとっては救いだっただろう
【デルコンダル王:死亡】
【ミネア 所持武器:無し 現在位置:レーベの村から現在逃走中&重傷、行動方針:傷の治療&避難】
【レオンハルト 所持武器:銅の剣&暗黒騎士の兜 (デルコンダル王の荷物も回収)
現在位置:レーベの村から外へ移動 行動方針: 相手を探す】
- 392 :クラウド&竜王の曾孫1/2 :02/10/04 14:00 ID:???
- 「どうだ?私と手を組む気はないか?」
竜王の曾孫(以下竜王)はクラウドに話を持ち掛けた。
クラウドは肩をすくめ、竜王とは反対方向に歩き出した。
「お、おい!どこへ行く!」
竜王が慌てて後を追う。
「このゲームにもあんたの話にも興味はない。」
クラウドは竜王を見ようともせず歩き続ける。
その言葉に竜王はキレた。
「誇り高き魔王の血を引く私に、人間ごときがぁ!」
右手を振り上げ竜王はベギラマを唱えた。
クラウドはそれを横に飛び難なく避けた。
ただの人間が自分の攻撃を見ようともせず避けたことに竜王は激しく怒りを
感じた。
- 393 :クラウド&竜王の曾孫2/2 :02/10/04 14:09 ID:???
- 我を忘れて竜王はクラウドに飛びかかった。
クラウドは自分の支給された武器、ひのきの棒を前に突きだした。
竜王の腕がクラウドをつかむ前にその棒が竜王の眉間に突き刺さった。
竜王はあっけなく失神した。
「?」
とりあえずクラウドはそこから離れることにした。
「竜王の曾孫」
【所持武器:ライブラの魔道書(使用回数制限無し)
現在位置:いざないの洞窟北西、山道の一番狭い所
行動方針:気絶・クラウドをぎゃふんと言わせるw】
「クラウド」
【所持武器:ひのきの棒
現在位置:いざないの洞窟北西、山道の一番狭い所
行動方針:移動】
- 394 :ザックス :02/10/04 14:28 ID:???
- ザッザッザッ・・・・
黒い長髪の青年、ザックスは、なじみの塔とアリアハンのちょうど真ん中辺りを
南に進んでいた。
(ココから西に行くとなじみの塔ってとこで東に行くとアリアハンっていうお城かぁ・・・)
地図を左手に、ナイフを右手に持ちながらザックスは考えていた。
(まず武器を調達しなきゃな・・・・)
と、人の気配を感じ、ザックスが目を凝らすと、前の方に人がこちらに背を向け歩
を進めていた。
長身で銀髪、杖を持っているその人物は・・・
(セフィロス!?)
今すぐ後を追おうとしてザックスは気づいた。
ザックスは武器と言える武器をもっていないのだった。
少し考えた後、ザックスはセフィロスの進んだ方向へ、足音が聞こえないよう
にし、走っていった。
【「ザックス」
武器 :ナイフとフォーク
現在位置:アリアハンから南の森
行動方針:セフィロスを追う。非好戦的、女性に優しく。
【「偽セフィロス(リバイアサンにやられた奴)」
装備武器:変化の杖
現在位置:アリアハンから南の森
行動方針:変化の杖で変身中・生き残ること】
- 395 :1/3 :02/10/04 17:28 ID:???
- 「…これからどうしようかしら」
「………」
マリベルは呟いたあと、うつむいたままのビビを見て、ため息をついた。
二人は民家に身を潜めていた。
あの緑髪の男(ヘンリー)を振りきったは良いものの、走りどおしで大分体力を消費してしまっている。
休息を取るために、二人は危険を承知で、レーべの村を訪れたのだ。
運が良いことに、一件の家の窓が開いていた。
二人はそこから忍びこみ、誰もいないことを確認し、休憩していた。
――あの忌まわしい放送が流れたのは、それからしばらくしてからだった。
それ以来、ビビはこうしてじっとうつむいたままでいる。
(知り合いでもいたのかしら……)
マリベルには、それが誰でどんな関係だったのか、知る由もない。
だからこそ、ビビに掛ける言葉が見つからないでいた。
- 396 :2/3 :02/10/04 17:29 ID:???
- 「…あ、そうだ。そういえばビビの武器って何だったの?」
思いついたように、マリベルが口を開いた。
その言葉に、ビビは初めて顔を上げた。
「…まだ見てないや」
「じゃあ、今のうちに確認しときましょ」
ビビの返事も聞かず、マリベルは彼の袋に手をつっこむ。
「あ、これかな? ……って、何コレ?」
彼女が掴み出したもの……それは、変な形の笛だった。
「こんなんで戦えっての!? ふざけてるわ!」
憤るマリベル。……ビビは笛を武器にしている人間を知っていたが、彼女の剣幕に言うことができなかった。
「あー、こんな笛ぴーひゃら吹いたって仕方ないじゃないの」
と言いつつも、マリベルは笛を口に運んだ。
もしかしたら、魔法の品か何かかもしれない、という期待があったからだ。
マリベルは笛を吹き鳴らした!
なんと、デブチョコボがあらわれた!
「何か用か〜い?」
『……え?』
- 397 :3/3 :02/10/04 17:32 ID:???
- 突然あらわれた巨鳥、デブチョコボに、二人は思わず目を丸くした。
「……何、この鳥。」
「ちょ、チョコボだと思うけど……(すごい太ってる……)」
「そりゃあ、デブチョコボだからね〜。んで、何か預かろうか?」
「あ、預けようにも……今あまり持ち物もってないし……
それ以前に、あんた何なのよ?」
「森の預かり屋、デブチョコボさ〜。
とりあえず今は何も用がないんだね〜?
何か物を預けたり引き出したりしたくなったら、その笛で呼んでおくれよ〜」
それだけ言うと、デブチョコボは姿を消してしまった。
二人は、しばしの間呆然と立ちすくんでいた。
【マリベル/ビビ 現在位置:レーべの村民家(アモスがいた家)
所持武器:エルフィンボウ/ギサールの笛
行動方針:休息中・非好戦的、自衛はする】
- 398 :アーサー3/3 :02/10/04 18:57 ID:???
- 「あ、あのう・・・男が!僕を追いかけ・・・この剣が自分のだって言って
・・・刃が!刃が赤かった!あんなに青い剣なのに!」
アーサーはクラウドに助けを求めた。
スコールはもうすぐ後ろまで来ている。
(?この男何を言っているんだ?男が追ってくる、までは聞き取れるが・・)
クラウドがアーサーの言ったことを解読している間にスコールが2人の目の前
に現れた。
「・・・やる気マンマンだな・・・」
クラウドがひのきの棒を構えた。
「えっ?あなたの武器それなんですか?じゃあ僕の武器をあげます!」
アーサーはクラウドにガンブレードを差し出した(持ち主は目の前にいるが)
「・・・・・」クラウドもその武器の用途は知らないらしい」
「ああアアアぁあァァ!!」スコールが飛びかかってきた。
クラウドはスコールの横腹を蹴り上げた。
「グハッ!」スコールは腹を押さえてうずくまった。
「・・・逃げるぞ!」クラウドがアーサーの手を取った。
「えっ?」 「逃げると言ったんだ。死にたいのならべつだがな」
「は、ハイ!逃げましょう!」
クラウド」
【所持武器:ひのきの棒
現在位置:いざないの洞窟北西、山道の一番狭い所
行動方針:移動】
- 399 :アーサー1/3 :02/10/04 18:59 ID:???
- ↑すいません。登校する順番間違えました。
ガサガサッ!
近くの茂みが揺れた瞬間。
アーサーは死を覚悟した。
(ああ・・・王女に会えずに死ぬなんて・・・でも僕には人を殺すことなんて
できない・・・)
にゃあ!
茂みから出てきたのは可愛らしい一匹の猫だった。
アーサーはその猫を見て安堵した。
(よかった・・・やっぱり僕は運がいいや)
アーサーはその猫の頭を撫でようと猫の近くに寄った。
ヒュン!
風を裂く音と、冷たい風が吹いたと思った刹那。
アーサーの足下に紅く染まった水晶のような剣が突き刺さった。
アーサーはその剣の持ち主の顔を凝視した。
- 400 :アーサー2/3 :02/10/04 19:00 ID:???
- その剣の持ち主は、スコールだった。
彼の顔はアーサーよりも青ざめ目は血走っている。
「それはオレの剣・・・」
スコールがその言葉を言い終わったか言い終わらなかったかのうちに彼は
再び氷の刃を振り上げた。
アーサーは急いで猫を抱え、小さい頃から鍛えた逃げ足の速さでスコールから
逃げ出した。
ザクッ!
スコールの剣はまたしても地面に突き刺さった。
(何なんだあの人は・・・・しかもあの青い剣の刃・・・赤かった!)
アーサーは闇雲に逃げ回った。
音からしてスコールは彼の後を追っている。
(このままじゃ追いつかれる・・・今度こそ終わった・・・)
アーサーが頭の中でそう考えていると目の前に金髪の青年、クラウドが
歩いているのが目に入った。
「た、た、助けて〜〜〜!!!」
- 401 :アーサー3/3 :02/10/04 19:03 ID:???
- 「あ、あのう・・・男が!僕を追いかけ・・・この剣が自分のだって言って
・・・刃が!刃が赤かった!あんなに青い剣なのに!」
アーサーはクラウドに助けを求めた。
スコールはもうすぐ後ろまで来ている。
(?この男何を言っているんだ?男が追ってくる、までは聞き取れるが・・)
クラウドがアーサーの言ったことを解読している間にスコールが2人の目の前
に現れた。
「・・・やる気マンマンだな・・・」
クラウドがひのきの棒を構えた。
「えっ?あなたの武器それなんですか?じゃあ僕の武器をあげます!」
アーサーはクラウドにガンブレードを差し出した(持ち主は目の前にいるが)
「・・・・・」クラウドもその武器の用途は知らないらしい」
「ああアアアぁあァァ!!」スコールが飛びかかってきた。
クラウドはスコールの横腹を蹴り上げた。
「グハッ!」スコールは腹を押さえてうずくまった。
「・・・逃げるぞ!」クラウドがアーサーの手を取った。
「えっ?」 「逃げると言ったんだ。死にたいのならべつだがな」
「は、ハイ!逃げましょう!」
クラウド、アーサー」
【所持武器:ガンブレード・ひのきの棒
現在位置:レーベといざないの洞窟の中間地点
行動方針:スコールからの逃走】
【スコール
所持武器:氷の刃
現在位置:アーサー達と同位置
行動方針:発狂】
- 402 :1/4 :02/10/04 21:26 ID:???
「で、歌姫さらってそれからどうなったんだよ」
「あせるな・・・こういう話は落ちついて聞くもんだぞ」
アリアハン城王の間でにらみ合っていたはずのハッサンとセッツァー
しかし今はそんなことを微塵も感じさせない和やかムードで酒を酌み交わしている
何故か?それにはしばらく時間をさかのぼる必要がある。
玉座を境に対峙する2人
まずは先に動いたのはハッサン
雄たけびと共に渾身の正拳突きをセッツァーへと放つ
しかしセッツァーもまたそれを大きく後ろに跳び退って避けると
その勢いで床を蹴り、ハッサンの顔面めがけ蹴りを放つ
鋭いが直線的な、その蹴りに対してハッサンは簡単に防御の構えを取る。
(かかった!!)
この蹴りはフェイクだ・・・・セッツァーは薄笑いを浮かべると
腰に差したままだったクリスタルソードを抜き、ハッサンが蹴りを受けとめるのと同時に斬りかかる
「防げまい!!」
が・・・次に驚くのはセッツァーの番だった
なんとハッサンはガードの体勢のまま、助走も無しでそのまま空中へとジャンプしたのである
これを受けて逆にセッツァーの体勢が大きく崩れる
そこへハッサンのもう一つの得意技、飛び膝蹴りが襲いかかる
この体勢で完全に避けるのは不可能、セッツァーは脇腹に蹴りを受けそのまま壁へとたたきつけられた。
- 403 :2/4 :02/10/04 21:26 ID:???
- 「おいおい・・・お前みたいなデカブツはとっととやられるのがスジってもんだろ?」
とっさに剣を手放し自ら壁へと飛んだ分ダメージは最小限だったが
それでも脇腹がじくじくと痛む
だが、この不敵なギャンブラーはますます楽しげに笑顔を浮かべると
再び地を這うように鋭いダッシュでハッサンへと迫る。
それを追うように再びハッサンの正拳突き
今度はセッツァーは避けない、その代わり伸びきったハッサンの腕を掴み関節を極めようとする
それを察知したハッサンは素早く腕をひっこめる・・が
その瞬間、セッツァーの手から放たれたコインがハッサンの胸板へとめりこむ
「ぐっ・・・・」
一瞬ぐらりと体勢を崩すハッサンだったが、すぐに立てなおすと再び間合いを取る。
そしてまた炎の出るようなにらみ合い------どれほどの時間が流れただろうか?
今度はセッツァーが先に口を開く
「やめよう、このまま続ければ待っているのは共倒れだけだ、俺は無駄な勝負は好きじゃない」
それを受けてハッサンもやや表情を緩める。
「お互い考えていたことは同じだったようだな、で・・・これからなんとする?」
ハッサンの問いかけにセッツァーはいまさら何を、と言わんばかりに苦笑する
「男同士、拳を交えた後にやることといえば決まっているだろ?」
セッツァーは何処から取り出したのか酒瓶とグラスをハッサンへと差し出す
「いいぜ・・・俺もそういうのは嫌いじゃない」
そしてハッサンもニヤリと笑ってグラスを受け取り------こうして冒頭のシーンへと続くのであった。
- 404 :3/4 :02/10/04 21:27 ID:???
「ちょっと俺トイレ行ってくるわ」
「場所分かるのか?」
「いいっての!大丈夫、こういう城のトイレはだいたい決まった場所にあるもんなんだよ」
ハッサンは階段を降りていく
やや不安げなセッツァーだったがここは黙って見送る。
さてハッサンだが案の定迷子になってしまったようだ
さっき降りた階段は?ドアは何処?って感じで城内をさまようハッサンの目にとまったのは
1本の剣
「おおっ、なかなかの業物じゃねーか」
ハッサンは無造作に近づくと薄暗い通路に放置されていた長剣を掴んだ
その時!!周囲の壁が不気味な唸りを上げて一斉にハッサンへと迫っていった。
その頃あんまり帰りが遅いハッサンを心配してセッツァーもまた城内を歩き回っていたが
そこで思いも寄らない人物と再会する。
「セッツァー!、無事だったのね?」
「ティナ、お前こそ無事だったか」
仲間との再会を喜びあう2人だったが、やがて本来の目的を思い出す。
パイナップルに似た髪形の男を見かけなかったか?
地下牢に続く通路は危険よ、あそこにはモンスターが・・・・
そう言いかけた2人の言葉をさえぎるようにその地下牢の方角から叫び声が聞こえる
慌てて一階に降りた2人が見たものは、すでに下半身を押しつぶされながらも両手の拳で
壁相手に必死で抵抗を続けるハッサンの姿だった。
だが、ハッサンの拳をもってしても壁はひび一つ入らない
それどころか逆に拳の方が血に染まっていくそして・・・・耳障りな音と共に
ハッサンの両手は砕けてしまった。
- 405 :4/4 :02/10/04 21:27 ID:???
- 無残にひしゃげた自分の手を見て、ハッサンは泣き笑いの表情でセッツァーに告げる
「セッツァー・・・俺はもう駄目だ・・・だからお前は必ず・・・生き残れよな
あんたの言っていた・・・・・マッシュって奴と・・・・・戦ってみたかったな・・・・・」
それだけを言い残すとハッサンはまだ自由に動く両手の親指を自らの首輪にやって強引に外そうとする
それを受けて首輪が不気味に輝く
「化け物め・・・・・てめぇも道連れだ!!」
ハッサンの最期の叫びが終わるか終わらないかの間に爆発
凄まじい光と轟音と煙・・・しかしそれらが晴れたとき2人が見たものは
相変わらず不気味な唸りを上げて脈動を続けるデモンズウォールの姿だった
「そんな・・・・・」
「畜生っ!!」
クリスタルソードを構え、斬りかかろうとするセッツァーをティナが必死で止める。
「落ちついて!今の力じゃ私たちに勝ち目は無いわ」
「だからって・・・・男が1度でも共に杯を傾けた奴の最後を無駄になんかできるか!!」
「尚更よ!あの人の言葉が聞こえなかったの!?」
ティナのその言葉にセッツァーの動きが止まる、ティナはさらに言葉を続ける
「あれを倒すにはあと2人・・・・・いえ3人は仲間が必要ね、探しに行きましょう
きっと協力してくれる人がいるはず、仇を取るのはそれからでも遅くはないわ」
うなだれるセッツァーの肩を抱いて、ティナはその場を立ち去る
その背後では相変わらずデモンズウォールが唸りを上げて蠢いていた。
【ハッサン:死亡】
【セッツァー:所持武器:クリスタルソード 現在位置:アリアハン城→街へ 行動方針:仲間を探す】
【ティナ:所持武器:不明 現在位置:アリアハン城→街へ 行動方針:仲間を探す】
【デモンズウォール: 負傷】
- 406 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/04 22:25
ID:???
- 負傷したデモンズウォールはそれでもなお、二人に襲い掛からんとしていた。
セッツァーとティナはこの場は逃げようと走り出していた。
デモンズウォールは追撃しようと身構えた。
しかし、それをやめた。
…城の外…さほど遠くはない。
とにかく城の外から竪琴の音色が聞こえていた。
甘い蜜のような音色に、まるで麻薬中毒者のようにふらふらと吸い寄せられていった。
逃げ出した二人にそのことを知る由はない。
【デモンズウォール(負傷) 行動方針:銀の竪琴に吸い寄せられる】
- 407 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/04 23:14
ID:???
- ・・・・・ん?
私は眠って(気絶)いたのか・・・?
竜王の曾孫(以下竜王)は草むらから体を起こした。
気絶している間にいくらか汗をかいていたようだ。
手の甲で顔の汗を拭った瞬間、眉間に激痛が走った。
クラウドに突かれた傷に汗がブレンドされて竜王は自分が気絶していた原因と
ここが自分の城ではないということを思い出した。
「くそ・・・あのチョコボ頭が!」竜王は悪態を吐きながら、持ち物を確認
した。
「ふう・・・何も盗られてなかったようだな。」
棒で突かれたとはいえ、彼の傷は軽傷とは言えなかった。
皮が剥がれ、赤い肉が見えていた。
(ふうむ・・・とりあえずレーベという村に行ってみるか・・・)
「竜王の曾孫」
【所持武器:ライブラの魔道書(使用回数制限無し)
現在位置:いざないの洞窟北西、山道の一番狭い所
行動方針:レーベに向かい傷の治療・クラウドをぎゃふんと言わせるw】
- 408 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/04 23:34
ID:???
- うわぁあああああ!
今度は近くで悲鳴が聞こえた。
おそらくアリアハン城の方角からの悲鳴だろう。
・・・この声には聞き覚えがある・・・
まさか!?
「何かあったのかな?」テリーが不安そうに話し掛ける。
「いや・・・気にすることはない。」
できることなら城まで行き、様子を見に行きたい・・・
しかしオレがいなくなったらテリーはどうなる?
剣士は唇を噛み締める。
かつっ・・・かつん・・・
井戸の上から石の落ちてくる音が聞こえる・・・
【謎の剣士
所持武器:グレートソード ミスリルプレート
現在位置:アリアハン井戸内部
行動方針:テリーの安全優先】
【テリー
所持武器:なし(謎の剣士のミスリルプレート)
現在位置:アリアハン井戸内部
行動方針:なんとか生き残る】
- 409 :1/3 :02/10/05 00:15 ID:???
- 「・・・叫び声ッスね・・・」
「ああ・・・一体誰のだろう・・・」
ハッサンの断末魔の叫び声はアルスの家まで聞こえていた。
「アルス。これからどうしようか?」ティーダが少し心配そうに話し掛ける。
「うーん。とりあえず2人じゃゾーマとかいうヤツを倒せないと思うんだ」
「確かにそうッス。でもこの首輪は・・・」「シッ!」
ティーダの言葉をアルスが口の前に人差し指を立てさえぎった。
ギィィィ・・・バタン!
階下のドアが開き、そして閉められた音がした。
「誰ッスかね?もしかしたらリュックかアーロンかも!」
ティーダの仲間のことはアルスは聞いていた。
しかしこの訪問者の気配はティーダとはまったく異なっていた。
なんと言うか重苦しくいやな雰囲気が下から漂ってきた。
コツ・・・コツ・・・
訪問者が上に上がってきた。
アルスは剣を構え、ティーダもそれに習い、使い方は理解してるが慣れぬ武器を構えた。
訪問者がアルスたちのいる部屋に入って来た。
訪問者は不気味な兜を頭に装備し、モップを持った男だった。
男はモップを振り上げ襲い掛かってきた。
- 410 :2/3 :02/10/05 00:15 ID:???
- バキッ!
振り下ろされたモップが床を突き破った。
まともな会話ができない相手と悟ったアルスは訪問者(シド)を気絶させるしかない
と思い、相手の一撃を交わし、そのまま攻撃へと転じた。
アルスは剣で相手のモップを叩き折った。
しかしそれはアルスにとって不利となった。
叩き折られた部分が大きなささくれとなってしまったのだ。
シドはそのささくれの部分でアルスの腹を思い切り突いた。
アルスは吹っ飛び、体を壁に打ちつけた。
ささくれが何本か体に刺さってしまった。
「アルスーッ!」
ティーダは叫びいかずちの杖を振り上げた。
炎がシドの保護された顔面に飛び兜が火だるまとなった。
当然息のできなくなったシドが苦しみだす。
その隙を突いてアルスが剣を振り上げ、シドの兜を叩き割った。
- 411 :3/3 :02/10/05 00:16 ID:???
- そう。兜を叩き割ったつもりであった。
しかしそううまく行くはずもなく、アルスの剣はシドの顔までも割ってしまった。
シドの顔が血で真っ赤になる。
「うう・・・うぐぅぅぅ!」正気に戻ったシドが苦痛の声を発した。
「大丈夫ッスか?」ティーダが駆け寄る。
「わ・・・悪かったな・・・お前ら・・・・勝手に家に上がりこんで暴れちまって
よ・・・・」
血が傷口からどんどん溢れ出ている。
「大丈夫ッス!まだ助かるッス!」
「う・・・シ・・・シエラ・・・」シドは絶命した。
「・・・・・ボクが・・・ボクが殺したのか・・・この手で・・・」
アルスは信じられないという目つきで自分の手を見る。
「やらなきゃ殺られてたッスよ・・・仕方なかったッス・・・」
「・・・・・・・」
「アルス、ティーダ」
【所持武器:鋼の剣、いかずちの杖
現在位置:アリアハン南西アルス宅
行動方針:シドを殺してしまいパニック状態ゾーマを倒す】
【シド:死亡】
- 412 :405の修正です1/2 :02/10/05 00:48 ID:???
- 感想スレの意見を踏まえて修正いたします
>404
無残にひしゃげた自分の手を見て、ハッサンは泣き笑いの表情でセッツァーに告げる
「セッツァー・・・俺はもう駄目だ・・・でもあんたは必ず・・・生き残れよな
あんたの言っていた・・・・・マッシュって奴と・・・・・戦ってみたかったな・・・・・」
それだけを言い残すとハッサンはまだ自由に動く両手の親指を自らの首輪にやって強引に外そうとする
それを受けて首輪が不気味に輝く
「化け物め・・・・・てめぇも道連れだ!!」
しかしデモンズウォールは狡猾だった、ハッサンの動きを察知すると素早くその戒めを解き
彼の身体を中空へと放り投げたのだった。
そして爆発
凄まじい光と轟音と煙・・・しかしそれらが晴れたとき2人が見たものは
相変わらず不気味な唸りを上げて脈動を続けるデモンズウォールの姿だった
「畜生っ!!」
落ちていたエンハンスソードを手に持ち、なおも戦おうとするセッツァーをティナが必死で止める。
「落ちついて!今の戦力じゃ私たちに勝ち目は無いわ」
「行かせてくれ!!たとえ1度でも共に杯を交わした以上、アイツは俺の友だ!!
その友の死を犬死にするわけにはいかないんだ!!」
- 413 :405の修正です2/2 :02/10/05 00:49 ID:???
その言葉にティナも一瞬心が動く、きっとセッツァーのような男にとって杯を酌み交わすというのも、
友という言葉も他人が考える以上に特別な意味があるのだろう・・・だが・・・それでも・・・・
「だったら尚更よ!あの人の言葉が聞こえなかったの!?」
セッツァーの動きが止まる、ティナはさらに言葉を続ける
「あれを倒すにはもっと多くの仲間が必要よ、探しに行きましょう
きっと協力してくれる人がいるはず、仇を取るのはそれからでも遅くはないわ」
「ハッサン・・・・・・きっと仇は取ってやるぞ」
唇をかみ締めうなだれるセッツァー、ティナはそんな彼の手を引き
とりあえずこの場は脱出した。
【ハッサン:死亡】
【セッツァー:所持武器:プラチナソード(エンハンスソード回収) 現在位置:アリアハン城→街へ 行動方針:仲間を探す】
【ティナ:所持武器:不明 現在位置:アリアハン城→街へ 行動方針:仲間を探す】
【デモンズウォール: 負傷→城外へと】
- 414 :1/3 :02/10/05 02:35 ID:???
- 「ここらで良かろう。
名乗り忘れておったな、わしの名前はハーゴン、少し前までは大神官の職にあった者だ。」
森を抜けた山裾の小さな広場でわしはマゴットに脱出方法の講義を開始した。
「まずこの状況をどう見る?如何に奴が強力な存在とはいえ多くのアイテムを一瞬で
葬る事ができた理由がわかるか?」
「………」
相変わらず聞き取りにくい声だが、この場合は周囲に漏れない分都合が良い。
「確かに強力なアイテムによる可能性も有る、その場合、この首輪さえ何とかなれば
逃走は可能だろう、ただそれ以外にももう一つ可能性がある。」
「………」
「今我々がいる場所がゾーマにとって最も都合のいい魔法空間になっている場合だ、もし
そうであれば奴が言っていた…」
「?」
「お前が気絶している間にゾーマからのメッセージがあった、奴が言うには此処で死んだ
者は闇の中で永遠に苦しむ事になるらしい、その様な真似をしようと思えば魔法空間を設
定するのが一番都合が良い。」
勿論そうではない可能性もある、確かな事を調べたいなら実際にこの空間の端に行ってみ
る必要があるだろうが、恐らくはその前に首輪が……話がそれた。
「さてこれを踏まえた上で我々がどの様な行動を取るかだが、具体的には二つの方法がある。」
- 415 :1/3 :02/10/05 02:38 ID:???
- フライヤはレーベ北の海辺にまで移動していた。
なぜここに来たのかは自分でもわからない。
ただ何か胸騒ぎがして、それが彼女をここに運ばせたのだ。
胸騒ぎは今見える現実の光景を、予測していたのだろうか。
浜辺近くに倒れていたのは、まさにジタンそのものだった。
「ジタン・・・・・・まさか本当にジタンか!」
フライヤは思わず声を上げた。
少し離れたところには、黒魔道士が斃れている。 ジタンはこの黒魔道士と戦ったのだろう。
壮絶な死闘だったに違いない。 付近にはおびただしい血の跡が見えた。
フライヤはジタンの身体を見て絶句した。
胸は陥没し、折れた肋骨が肺に刺さっているようだ。呼吸が満足にできていない。
「ひどいケガじゃ・・・ くっ、エリクサーがあれば」
だがフライヤはエリクサーはおろかポーション、ハイポーションといった回復薬すら持っていないのだ。
しかしこのままでは、間違いなくジタンは死ぬ。
大切な仲間、真の友と呼べる人間が。
「ジタン・・・・・」
かつて失意のどん底にいた自分を救ってくれたのは、彼ではなかったか。
陽気で飾り気の無い彼の振る舞いは、幾度となくフライヤの心を解きほぐしてくれた。
大切な人を助けるのに何を迷う必要があろう。
フライヤは覚悟を決めた。
- 416 :1/3 :02/10/05 02:39 ID:???
- ごめん、割り込んでしまった
- 417 :ハーゴン1/3 :02/10/05 02:41 ID:???
- お先にどうぞ。
- 418 :2/3 415 :02/10/05 02:58 ID:???
- 「竜よ・・・ 我の呼びかけに応えよ」
突然フライヤの足元がざっくりと裂け、地の中から巨大な黒い竜が姿を現した。
呼び出された竜は咆哮を上げると、二人を包み込んだ。
ジタンには恩恵を―― 彼の傷を完全に癒やし、
フライヤには試練を与え――
そして地竜は消えていった。
ジタンは再び目を開けた。
「なんでオレは・・・」
ジタンはなぜ自分が生きているのか理解できなかった。
体の痛みはまったくない。 恐る恐る腕を動かす・・・・動いた。
体を起こしてみる・・・・やはり何ともない。
「助かったのか・・・?」
いったい何が起こったのかは依然としてわからないが、素直に喜んでよさそうだ。
――奇跡が起こったのかな、日ごろの行いが良かったから、なんてね。
だが、後ろを振り返ったジタンの目に飛び込んだ光景が、彼の表情を一気に強張らせた。
よく見知った者が地に伏せていた。
・・・え?フライヤじゃないか。
なんでここに?それにどうして倒れているん・・・
それだけで、ジタンは全てがわかってしまった。
「じゃあ、オレを助けてくれたのは・・・」
フライヤが、禁断の技である六竜を使ったとしか思えなかった。
あの技は、時に使用者の命を奪いかねないからだ。
ジタンが駆け寄る。
「・・・・・・」
「どうしてここまでして・・・」
そう思うと堪らなくなって、その手を握った。まだ温かい・・・
死なないでくれと叫ぼうとしたその時、
「早まるでない。目まいがして休んでいただけじゃ」
- 419 :3/4 415 :02/10/05 03:00 ID:???
- はっきりと声が聞こえた。
「フライヤ・・・良かった、生きていたのか!」
見る見るうちにジタンの顔は明るさを取り戻す。
フライヤは、当然じゃ、と言う様な表情で顔を上げた。
そしてゆっくりと起き上がると、大きくため息をついた。
「魔力を吸い取られてしまったが、体力的には問題ない」
そう言ってフライヤは手を振ってみせる。
少し無理しているようにも見えた。
ジタンが心配そうに見つめると、フライヤは微笑んだ。
「大丈夫じゃ。しばらく経てば回復する。・・・おぬしが元気になってよかった。」
ジタンは感嘆するしかなかった。
もうそこには、いつもの凛としたフライヤがいたからだ。
ジタンはフライヤを抱きしめてやりたかった。 抱きしめて、そっと礼を言いたかった。
過剰な接し方を苦手としている、この古風な女戦士も、今ならそれを許してくれるだろう。
―こんなシチュエーションは滅多にないもんな、フライヤは普段ガードが堅いし。
何やら打算めいたものもあったが――
もちろん感謝の心に偽りはない。
ジタンはしゃがみ込んで、その愛しきフライヤを抱きしめようと手を伸ばした
- 420 :4/4 415 :02/10/05 03:01 ID:???
- ・・・が、あっさり身をかわされてしまった。
ドサッ
意表を突かれたジタンは、よろめいて倒れた。
唖然としているジタンを見て、フライヤは苦笑した。
「ふ・・・そこまでしてくれなくともよいぞ」
それに、とフライヤは、「私には、ちゃんとそういう相手がおるからの」とも付け加えた。
ジタンはムッとしながら
「なんだよ・・・。オレはそういうつもりじゃなくて、ただ感謝の気持ちを・・」
「おぬしの感謝というのが、どうも下心ありそうな言葉に聞こえてな」
フライヤは少し意地悪そうに微笑み返した。
「そ、そんなわけないだろっ!」
ジタンは慌てて否定したが、本当はそれに心当たりがあるからたまらない。
どうしていいかわからず、ますます狼狽するジタンであった。
【ジタン、フライヤ 所持武器:仕込み杖、エストック 現在位置 レーベ北の海岸付近
行動方針:まだ決めていない】
- 421 :4/4 415 :02/10/05 03:02 ID:???
- >>417
本当に失礼しました。
- 422 :ハーゴン2/3 :02/10/05 03:06 ID:???
- 煌々と照る月明かりの中わしの講義は続いてゆく。
「何れの方法も儀式魔法を行う事になるが…」
「?????」
「儀式魔法とは時間、触媒、協力者、魔方陣等を利用する事により通常の魔法より遥かに強力な
魔法を掛ける方法だ、通常の魔法よりも多くのバリエーションを持つが魔物の跋扈する環境では
その場で効果のある魔法の方が遥かに有用であった為、この手の魔法の伝承、及び研究は随分と
衰退してしまったが本来は……」
「………」
むむ……話がそれた。
「先ず第一の方法は……」
この方法は最低でも五人の術者がいる、うち1人は必ず召喚術のノウハウを持っている必要がある
勿論わし以上にこの手の事に詳しい者がおれば最低人数等は変化する可能性があるが……また話が
それた。
「……と、この様な方法もある。」
ザザッッ!!
「何奴!」
「………!」
- 423 :ハーゴン3/3 :02/10/05 03:13 ID:???
- 何奴!」
何処から来たのかは判らない、その影は一瞬にして我々の横を通り過ぎていった。
「…………!」
「ちと油断が過ぎたな、それは兎も角この方法は恐らく使えん。」
「?」
「この方法には欠点がある、先ず成功例が一件しか存在しない、それもこの様な真似をする為で
はなく、単なる事故にすぎん。」
「………」
「それにこの状況でどうやって五人もの協力者を探すのだ?ゲームに乗った奴もいると言うのに。」
「………!」
「更に言えばこの方法を取った場合、最後の1人は助からん。そいつが術を維持しなければならんか
らな。」
ひょっとしたら最後の1人も助かる方法も有るかもしれないが、わしにはわからん。
「我々が取るべき方法は……」
わしは語りはじめた、我々が取るべき方法を、触媒に『魂』を使ってかける強力な邪法を。
「……と、この様にすれば恐らくは脱出可能な筈だ、無論それ以上に良い方法があればその方法を
取るが?」
「………!………!」
「何れにせよこの首輪を取らねば話にならん、明日からは魂と首輪を集めていくぞ。」
【ハーゴン(負傷) 武器:死神の鎌、グレネード複数、ムーンの首と首輪
場所:東部山脈北西部 行動方針:ゲームから脱出】
【マゴット 武器:グロック17 場所:東部山脈北西部 行動方針:仲間と合流、ゲームから脱出】
【エッジ 武器:不明 場所:東部山脈北西部 行動方針:リディアの保護】
※ハーゴン達の会話を一部聞いていた模様?
- 424 :バトロワお約束 :02/10/05 08:38 ID:???
- 夜があけるまであと2時間ぐらいという時間に
突然、女性の声が響き渡った。
「みなさん。聞いてください。
今すぐ戦いをやめてください。
こんなの、間違っています。
みんなで協力すれば、きっとうまくいく
方法があるはずです。
みなさん。塔に来てください。
ここに皆で集まってこれからのことを
一緒に考えましょう。
お願い。ここまで来て。」
ネネの呼びかけは暗闇の中、
アリアハン中に響き渡っていく。
【ネネ
装備道具 拡声器
現在位置 ナジミの塔最上階
行動方針 演説中】
【ヤンの奥さん
装備武器 フライパン
現在位置 ナジミの塔最上階の階段の脇
行動方針 警戒中】
- 425 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/05 09:11
ID:???
- ネネ!!
ちょうどナジミの塔に向かっていたトルネコの顔が蒼ざめた。
こんな状況で人を信じる妻の純粋な心に感動し、トルネコは涙ぐんだが、あることに
気づいた。
(たった一日で人があんなに殺されたんだ・・・・・)
気づいた時にはトルネコはナジミの塔へ腹の肉を揺らしながら全速力で走っていった。
【トルネコ:生存 武器:魔晄銃
現在位置:ナジミの塔付近
行動方針:ネネを助ける】
- 426 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/05 09:24
ID:???
- どこだ・・・・何処にいる・・・・
大きな斧を手に北の海辺を歩き回ってる青年─ヘンリーはマリベルとビビを探して
いた。
すでにヘンリーは人を殺してしまっている。
しかし人を殺す事にヘンリーはすでに何の抵抗もない。
必ず・・・必ずあいつを殺してやる・・・・
ゾーマへの激しい怒りを胸にヘンリーは瀕死状態のジタンのいる方向へと向かって
行く。
【ヘンリー
所持武器:ミスリルアクス
現在位置:レーべ北の浜辺
行動方針:好戦的、マリアが殺されたことで正気を失いかけている】
- 427 :1/2 :02/10/05 09:44 ID:???
- ヒィィィィィィ!何で私がこんなめに合うんだぁ〜〜〜!!!
「待ぁてぇ〜〜〜!!!」リバイアサンにやられた男を後ろからザックスが追いかけて来る。
へんげの杖の効果が切れ、男はセフィロスの姿から元に戻ってしまったのである。
足元の石につまずき、男は転んでしまった。「ウワァッ」ザックスが男の目の前で止まった。
「おいおい。オッサン!何でオレから逃げんだよ!?」ザックスがナイフとフォーク
でカチャカチャ音を鳴らしながら聞く。
「だ・・・だって追いかけてくるから!」男は心底おびえたように言う。
「・・・ま、それもそうだな。悪い悪い。ところでオッサンは何でセフィロスの
格好をしてたんだ?」
「こ・・・これなら誰も怖がって近づかないと思って・・・」
「は〜〜ん。なるほど。であんたの武器は?その杖?」ザックスが興味津々と言った
目つきで杖を見る。
「は・・・はい。変化の杖と言う・・・」
男の声をさえぎって近くのナジミの塔から声が聞こえた。
「みなさん。聞いてください。
今すぐ戦いをやめてください。
こんなの、間違っています。
みんなで協力すれば、きっとうまくいく
方法があるはずです。
みなさん。塔に来てください。
ここに皆で集まってこれからのことを
一緒に考えましょう。
お願い。ここまで来て。」
- 428 :2/2 :02/10/05 09:44 ID:???
- 「・・・今のはあの塔からでしょうか。」
「だろうな。声からして女性だったけど・・・」ザックスがナジミの塔の屋上を
目を細めて見る。
「おっ!あれは年齢的に23〜25の女性と見た!」
視力のいいザックスはネネの顔を見ることができた。(ソルジャーの力のおかげでもあるが)
「じゃあな。オッサン!生き残れよ!」言うが早いかザックスはナジミの塔へと
走っていった。
「女性にはやさしくしないとな〜。クラウドはフェミニストだなんてバカにしてたけど
・・・あん?」
ザックスは目の前でももんじゃのような人物が何か喚いて自分と同じ方向へ走っている
のが目に入った。
【「ザックス」
武器 :ナイフとフォーク
現在位置:ナジミの塔付近。
行動方針:ネネの元まで行く。
【リバイアサンにやられた奴」
装備武器:変化の杖
現在位置:ナジミの塔付近。
行動方針:アリアハンまで移動】
- 429 :バトロワお約束 :02/10/05 10:26 ID:???
- フリオニールは、塔の最上階を目指し進んでいた。
途中で2人の女性(モニカとグレーテ)
とすれ違ったが攻撃は控えた。
今はあの不愉快な放送を止めることが先決だ。
この上が頂上らしな・・
フリオニールは神経を張りつめて階段の上の気配を
探ると、誰かが階段の近くにいるらしい。
気配を隠せないところをみると、相手は素人か?
強襲してもいいが、相手が複数だった場合
思わぬ不覚をとるかもしれない。
相手の不意をつかなくては・・
フリオニールは塔の窓から身を乗り出すと
塔の外壁を登り始めた。
【フリオニール
装備武器:ブレイズガン モーニングスター
小さなメダル おなべのふた
アルテマの書FF2仕様(2回)
現在位置:塔の頂上近くの外壁
行動方針:ゲームにのる 放送者抹殺】
- 430 :429のしばらく前くらい 1/4 :02/10/05 10:31
ID:???
- 夜が、明ける。
とは言っても遠慮がちな太陽の切れっ端がほんの少しだけ顔を見せただけで、辺りはまだどうしようもなく暗い。たっぷり2時間ほどは暗闇が続くだろう。
見渡す限り…とまでは行かないが、かなりの広さの平原の真ん中にいて視界は確保されているから、その暗さも…逃げる分にはマイナスに働くまい。恐らくは。
秋桜色の美しい髪を持った少女と、一際目を引く濁った蜂蜜色の髪の少女…レナとバーバラは、もう数時間は動いていなかった。
動かない方がいいのだ。積極的でないのなら。
バーバラは動き続ける事を主張した。みんなに会いたい。早く。1秒でも早く、と。
レナも、そのつもりだった。怖かった。自分がここまで弱い存在だなんて思わなかった。姉…ファリスと…バッツに、会いたかった。
だが、その感情に理性がブレーキをかけた。隣で不安そうにしているバーバラを助けるためにも、そうせざるを得ない。
ゾーマの放送を聞いて、そう思った。
「今は動いちゃ駄目。なるべく安全になるまで、動くべき時まで待つの。大丈夫、姉さんが…バッツが絶対見つけてくれるから。」
安全になると言う事=人が死んでいくと言う事だと言う事は言わないでおいた。
知り合いが死んでしまうかも、とも言わなかった。
バーバラを守るためならそうせざるを得ない。今は、信頼することしかできない。
- 431 :2/4 :02/10/05 10:33 ID:???
- 「朝だね…。」
疲れた顔で、バーバラが呟いた。一睡もしていないのだから当然だろうが。
「ええ…もうしばらくしたら、旅の扉が出るって言っていたから…別の世界に出たら、また見晴らしのいい所で待ちましょう。」
バーバラを不安がらせないように、なるべく優しい声で言ってみた。だけど、彼女はもう限界だった。
「…ヤダよ!もしかしたらみんな死んじゃってるかもしれないんだよ!そしたらどうするの!」
「っ…!」
一瞬ならず絶句する。だけど、レナは、あくまでも優しく、諭した。
「私達が信じないで、誰が信じるの?大丈夫。貴女の知り合いも、私の仲間も、簡単に死んでしまうほど…弱くない。」
バーバラと自分に、言い聞かせる。強く、優しく。
「…ゴメンね。私ばっかり、わがまま言って。」
「いいのよ。私だって、同じ事を言いたくてしょうがなかった。多分、自分で言ってしまったら、どうにもならなくなってしまって他と思うから。」
バーバラとレナは顔を合わせてお互いに微笑して見せた。ちょっとだけ、空気が和らぐ。
「信じて待つだけって言うのは卑怯だと思う。でも、みんなで帰るために、最善を尽くしたいから。」
そう言った時だった。遙か遠く、もやに霞んだ塔の辺りから必至な声が耳に届いてきたのは。
- 432 :3/4 :02/10/05 10:36 ID:???
- 「みなさん。聞いてください。今すぐ戦いをやめてください。こんなの、間違っています。
みんなで協力すれば、きっとうまくいく方法があるはずです。みなさん。塔に来てください。
ここに皆で集まってこれからのことを一緒に考えましょう。お願い。ここまで来て。」
遠く掠れたその声にレナとバーバラが振り返った。
始めに思ったのは、そう呼びかけた人物に対する尊敬の念。
この状況下で人を信じる事が出来た人への。
だが、その声に関する考えは中断された。彼女らの意志によって。
振り返った時に見えてしまったのだ。右後ろに立っている男に。
幾つかの武器を身につけた、赤い髪の男。フリオニール。
その瞳には、明らかな殺意。
「ひっ…!」
バーバラがか細い声を上げる。震えて…動けない!
「バーバラちゃん…つかまって!」
心の中の勇気を総動員して、レナが叫んだ。
荷物のザックとバーバラの腕を掴んで、走り出す。塔の方へ。
古の勇者の心、シーフの力を願う。レナとバーバラは、通常ではあり得ない速度でフリオニールの横をすり抜け、走りさった。
今が動く時だ。あの塔には人が集まってくる!多分バッツも!
- 433 :4/4 :02/10/05 10:38 ID:???
- フリオニールは、走り去ったレナ達を見ながら小さく舌打ちした。
早すぎる。仕留めきれない。
だがまあ、いい。
塔に人が集まっているらしい事は、分かる。それにあの放送はどうも不愉快だ。
フリオニールはゆっくり歩き出した。
【フリオニール
装備武器 ブレイズガン(ゴードン)モーニングスター(マリア)なべのふた(ローザ)
アルテマの書<2回>(ミンウ)小さなメダル
現在位置 アリアハン最北端の海岸
行動方針 ゾーマのゲームにのる
レナを追ってなじみの塔へ移動開始】
【レナ:シーフ:生存
所持武器:メイジマッシャー
現在位置:レーベとなじみの塔の中間地点の草原
行動方針:姉の捜索。塔へ移動。】アビリティダッシュ使用中。
【バーバラ:生存
所持武器:果物ナイフ
現在位置:レーベとなじみの塔の中間地点の草原
行動方針:仲間の捜索。塔へ移動。】
- 434 :ミネア :02/10/05 13:04 ID:???
- 木陰でミネアはその放送を聞いていた
黒衣の騎士の蹴りを受けてへし折られた左腕は
なんとか呪文で処置した、しかしそれでも元通りになるまであと数時間はかかるだろう
放送を聞いてミネアはすぐにでも塔に向かって走り出したかった
あの放送を聞いていればきっとアリーナやライアンたちも集まってくるはず
もう1人じゃなくなる。
しかし・・・・次にまたあの騎士のようにゲームに乗ったものと鉢合わせしないとも限らない
それにもしかすると聞いていない、ということも考えられる
(どうしよう、姉さん)
と聞きかけてまたミネアの気持ちは暗くなる
結局ミネアは片腕だけでカードを器用にシャッフルし、占いを始める
自分1人の考えでは答えを決められなかったのだ。
そして結果は・・・・・・・
「塔のカード、その象徴は災難と挫折・・・・・・」
続けてもう1度占う
「吊られた男のカード、その象徴は忍耐」
今は動かない方がよさそうだ、そう結論づけたミネアは
再び木陰で丸くなり、しばしの休息をとった。
【ミネア:生存 所持武器:無し
現在位置:レーベとなじみの塔の中間地点の草原
行動方針:休息】
- 435 :ゾーマ :02/10/05 14:48 ID:???
- グラスに注がれたワインが祭壇の上のたいまつに当たり変色する。
このゲームの主催者─ゾーマは玉座に座りワインの味を堪能していた。
隣ではエビルマージが水晶を眺めながら紙に何かを書き込んでいた。
水晶の中にはアルスの家が映る。
水晶の中と同じ光景がゾーマの玉座の前にあるスクリーンに映し出されていた。
「シド・ハイウインド死亡です。死因は出血多量。殺害者はアルス。」
エビルマージが紙にそれと同じ事を書き込みながらゾーマに報告する。
「ほう・・・あいつが殺ったのか。このゲームには乗りそうもない人物だと思ったのだが・・・
人間とは心変わりする生き物だな・・・」
ゾーマがワインを飲み干す。
「さて、次の死亡者を告げるまで・・・あと2時間と言ったところか・・・」
ゾーマがグラスを置く。
「代わりを持ってまえれ」
「はっ!」
- 436 :ゾーマ ◆ZOMA/dbM :02/10/05 15:24
ID:???
- 月光が僅かばかり射し込む深い森林の中、
セフィロスは南へ、南へと、疾風の如く駆けていた。
南に聳え立つ塔からの放送を、彼も聞いていた。
あそこには人が集まってくる。
それは即ち、獲物を探し出す手間が省けるということ。
ネネは不幸にも、大魔王の生贄の中で、
最も強く、最も危険な人物を誘き寄せてしまった。
それは彼女に同調する者達にまで、不幸をもたらした。
やがて彼の行く手に、大きな湖が現れた。
セフィロスは惑う事無く、地面を蹴る。
闇夜の中、不吉の月を背に、死をもたらす片翼の天使の像が水面に映る。
人間とは思えない跳躍――彼の足はシッカリと大地を捉えた。
再び彼は走り出す。南へ、南へと。
「セフィロス」
【所持アイテム:日本刀、バスターソード
現在地:レーべとナジミの塔の中間、森の中
行動方針:超好戦的】
- 437 :レオンハルト1/3 :02/10/05 15:36 ID:???
- 暗闇の藪の中、竜王のひ孫(以下竜王)は地図を片手にレーベの村へと向かっていた
「何で竜王たるこの私がこんな苦労をせねばならんのだ・・・全く」
藪が開けると村の姿がみえる・・・もう少しだ
ふっ・・・と気を抜いた竜王だったが、1歩踏み出した瞬間、足下に違和感、何だ?
見ると、ちょうど藪の出口に糸が張られている、そしてその糸の先は・・・・・・
次の瞬間、竜王のちょうど側面から黒衣の騎士が剣を振りかざし襲いかかった。
竜王も呪文を唱えて反撃しようとするが、騎士の動きが速すぎる
大振りの一撃は控え小技でひたすら牽制し、集中をそぐ
魔法使いとの戦い方を熟知した動きだ。
やがて竜王は追い詰められ、行く場を失う
「死ね・・・・」
黒衣の騎士-----レオンハルトは竜王へ剣を突きつけ、無慈悲に告げた。
「ま、待って・・・待ってくれ!、私は脱出の方法を知っているんだ」
どうしてそんな言葉が出たのかは分からない、が興味深げに騎士は竜王を見つめる
「ふ、舟・・・舟がさっき私の通った入り江にあったぞ、地図でいうとここだ」
その言葉を受けてレオンハルトは考える
確かに興味深い話だ、ゾーマはああ言ってはいたが、実際首輪の効果を見たわけではない
試して見るのも悪くは無いだろう
剣を突きつけたまま、レオンハルトは竜王に命令する
「いいだろう・・・案内しろ」
- 438 :レオンハルト2/3 :02/10/05 15:36 ID:???
- 嘘から出た真というやつか、幸運にも舟は入り江にあった
もちろん竜王は舟があると思ってあのようなことを言ったわけではない
何とかして時間を稼ぎ生き長らえたかっただけだ。
「先に乗れ」
舟があった事に安堵しながらレオンハルトに従い竜王は舟に乗りこんだ。
続いてレオンハルトも乗りこみ、舵を取って船出する
みるみるうちに海岸が遠くなっていくが、10分ほど漕ぎ出したところで
2人は身体に違和感を覚え始める、さらに進んでいくと違和感は身体の軋みへ、痛みへと変わっていく
見ると首輪が鈍く輝きはじめている、それでも進む・・・が首輪の輝きはますます鮮やかになる
これ以上は無理のようだった。
「ぐっ・・・」
レオンハルトも限界のようだった、後退を始めようとするが・・・身体が言う事を聞かない
大きく体勢を崩し、荷物をいれた袋を落としてしまう
袋から落ちたのはデルコンダル王に支給されていたキメラのつばさだった。
それを見た竜王の目が輝く、舟の事といい、今夜の私は運がいいようだ。
彼とて体力を消耗し、反撃なぞは望むべくもなかったが、それでも魔族の血が流れている分
レオンハルトよりは動ける、すばやくキメラのつばさを手に持つとこれみよがしに見せつける
- 439 :レオンハルト3/3 :02/10/05 15:38 ID:???
「はっはっは、この愚か者め!騙されおってからに!私は一足先に帰らせてもらうぞ」
得意げに竜王は叫び、キメラのつばさを夜空に放り投げたが-------何も起こらない
「あら?」
もう1度投げるが、それでも何も起こらない。さらにもう1度、またもう1度
「あららら・・・・」
やがて我に返った竜王が見たものは、体力を回復したレオンハルトの姿だった
レオンハルトは竜王の襟首を掴み、あくまでも静かな声で告げる。
「とりあえず外部への脱出は99.9%不可能だということが分かった
ただ、俺は結果を見届けないことには満足できない男でな」
そう言うなりレオンハルトは竜王のひ孫を境界線めがけて投げ飛ばした
「ぎゃぁぁぁぁぁっ」
まるで蜘蛛の巣に捕らえられた獲物のように竜王のひ孫の身体は境界線に貼りつき
さらに首輪がまぶしいまでに光輝き、そしてその身体は爆発四散した。
「愚かな奴だ、いっそ船底に穴でもあけてれば俺も少しは慌てたかもしれんのに
さてと、やはり戦って生き残るしか無さそうだな」
そう1人ごちると、再びレオンハルトはアリアハンの方角に舵を取った。
【竜王の曾孫:死亡】
【レオンハルト:現在位置アリアハン付近の海上→陸地へ 武器:暗黒騎士の兜
銅の剣 (ライブラの魔道書入手) 行動方針:標的を探す】
- 440 :ソロ1/3 :02/10/05 17:00 ID:???
- 日の出が近づいていた頃。
ソロはナジミの塔を降りてから、洞窟を抜け、西の森を歩いていた。
途中で誰とも出会うことなく、スーツケースは依然として開けられないままだった。
(もう捨てちゃおうかな、これ・・・)
重たいし、かさばるし、何だかみっともないし、ロクなことがない。
(でも、やっぱり勿体無いよな・・・)
武器防具が一人一人に必ず支給されるはずだから、中身は武器であることは間違いない。
強力な剣や鎧などが入っている可能性も考えると、むざむざ捨てるのは愚かしい行為だ。
ソロはこれまでスーツケースを開けるため、あらゆる方法を試した。
縦に振ってみたり、横にしてみたり、撫でてみたり、放り投げてみたり。
うんともすんとも言わないので、思いっきり踏みつけてみたり、殴ってみたり、頭突きをしたり・・・
終いにはライデインの呪文まで叩きつけてみたが、全く無傷であった。
中身を知っていたら、とてもこんな扱いはできなかっただろうが・・・
(はぁ〜どうするかな。)
途方に暮れていたところに突然声が響いた。
「おおーい。なにやってるんだー」
振り向くと、中年の男がこちらに走ってくるのが見えた。
(誰だ・・・?いったい)
ソロは身構えたが、男(ホンダラ)は気にせず駆け寄ってきた。
「こんなところで突っ立ってて危ねえぞ、無用心だな」
ホンダラは荒い息のまま喋りだした。
悪人には見えなかったので、ソロは安心した。
「いや、ちょっと考え事してたから・・・あなたこそこんな時間に走り回って、普通じゃないですよ。
あっそうだ、おじさん。このかばん開けられる?」
ソロはスーツケースをホンダラの前にさし出す。
「なんだあ?こんなの鍵がありゃすぐ開くだろ」
「その鍵がないから困ってるんだ」
- 441 :ソロ2/3 :02/10/05 17:01 ID:???
- ホンダラはスーツケースをじっと眺めてみた。
「鍵穴はあるからうまくすれば・・・ちょっと待ってな」
ホンダラはおもむろに針金のようなものを取り出すと、鍵穴をガチャガチャやりはじめた。
そのまま30分間ほど鍵穴をいじり回していたが、手ごたえはなく、ついにホンダラは音を上げた。
「ちくしょう、めんどくせー!!やめたやめた」
ホンダラは針金を放りだした。
「やっぱりだめか・・・」
ソロは残念そうにつぶやいた。ホンダラも舌打ちする。
「せっかく、開けたら5割ぐらい礼をもらおうと思ってたのによ・・・」
「5割って・・・それはちょっと多いんじゃないの?おじさん・・・」
ソロはその図々しさに呆れてしまった。
でも何処か憎めない。
変わった人だな、とソロは思った。
日の出はもうすぐのようだ。
ソロはほとんど眠りかけていた。
ホンダラにまた無用心だと言われるかもしれないが、構わなかった。
張り詰めていた神経を休ませようとすれば、眠気が起こるのも無理は無い。
だがソロは、ホンダラの次の言葉で一気に目が覚めた。
「そろそろ日が昇り始めるぜ。 ふう、デスピサロみたいな奴にはあれから出会わずに済んだか」
(デスピサロ・・・!)
次の瞬間、
「デスピサロがいるのか!?どこだ、どこにいるんだ!」
「お、おい、なんだ。いきなり」
ソロはさらに激しく詰め寄る。
- 442 :3/3 :02/10/05 17:02 ID:???
- 「あいつに会ったのか!?近くにいるのか?教えてくれ!」
「わ、わかった。言うからとにかく落ち着いてくれよ・・・ 奴を知ってるのか?」
ああ、とソロは深くうなずいた。
「仇さ。・・・・・仲間だった時期もあったけど。」
仇なのに仲間、というのがどうにも解せなかったが、ソロの様子が尋常ではないので、
ホンダラは深入りするのをやめた。
「えっとよ、ここから東に向かうとある橋を超えて、それから南下したところにある城の中だ。
そこの書物庫みてえな所にデスピサロはいたぞ。」
それを聞いた途端、ソロは走り出していた。
あのスーツケースを持って。
「行っちまった・・・何だよあいつは」
ソロの遠ざかる姿を、呆然とホンダラは見つめていた。
(あいつがどうなろうと知ったこっちゃないけどよ、あのかばんは惜しかったなあ)
あのスーツケースが恐ろしい兵器であることを、ホンダラは知らない。
【ソロ 所持武器:スーツケース核爆弾 現在位置:岬の洞窟北西の森 行動方針:アリアハンへ行く
ホンダラ 所持武器:加速装置 現在位置:同上
行動方針:敵から逃げ回る】
- 443 :ザックス&トルネコ1/3 :02/10/05 17:35 ID:???
- 「お〜い」「・・・・・」「もしもし〜?」「・・・・・」「ね〜無視しないでよ」
ザックスはナジミの塔へ向かっているトルネコの真横から何度もトルネコに話し
掛けていた。
しかし妻の一大事、トルネコは殺されるかもしれない、と思いながらも必死で走っていた。
「ちぇっ。つまんないの。オッサンもあのキレイな人の仲間になりに行くの?」
ザックスのその一言でトルネコは笑顔になった。
「でしょ!?でしょ!?やっぱりネネはキレイですよねえ・・・さすが私の妻!」
トルネコは興奮して話し出す。
(この人とあの人が結婚しただぁ?おいおい・・・マジかよ・・・)
ザックスはこの二人に子供ができたらどっちに似るのか考えてみた。
「オッサン。アンタいいやつだな。妻のためにそんな必死になって。」
「君は私をからかってるのか!?妻が危険な目に合ったら助けるのが夫だ!」
トルネコが興奮する。
「ふぅん、オレは本当に女の子を好きになったことがないからさ。」
ザックスとトルネコのいる場所の500メートルほど北で男が一人死んでいた。
奇妙な事に殺した男と死んだ男は瓜二つと言っていいほどよく似ていた。
流れるような銀髪。長身。
しかし死んだ方の男は死後しばらくすると魔法が切れ元の兵士の姿に戻っていた。
殺した男、セフィロスは兵士の持っていた杖を拾いナジミの塔に向け再び走り始めた。
- 444 :ザックス&トルネコ2/3 :02/10/05 17:36 ID:???
- ナジミの塔まであと1キロというところで、周りの雰囲気が変わった。
近くにいた野兎やキツネがささっと隠れてしまった。
(???何だろう・・・)
ザックスは背筋が冷たくなった。
ザッザッザッザッザ・・・・
「よし!あと一分そこらで着くぜ!」ザックスが嬉しそうに言う。」
ザッザッザッザッザ・・・・
「・・・・でも君の武器はそれなんだろう?」トルネコがあきれた顔で言う。
ザッザッザッザッザ・・・・
「・・・・悪い。オッサン・・・・オレは塔まで行けねえ・・・・」
ザックスは自分達に近づいてくる人物の正体が解り、立ち止まった。
「え?そ・・・そうかい?」トルネコは腑に落ちないと言った顔でその場を走り去った。
「気をつけろよー!」トルネコはそう言いナジミの塔へ走っていった。
「オッサンもなーーー!!!奥さん大事にしろよーっ!」ザックスが大声で叫ぶ。
「最後の挨拶は終ったか?」ザックスの喉下に日本刀が突きつけられた。
「おー、怖い怖い。」ザックスが両手を上げた。」
ザックスの後ろにはセフィロスが立っていた。
「・・・・・なぜお前が生きている・・・・」セフィロスが問う。
「オレも知らねえ・・・死んだと思ってたのに・・・なあっ!」ザックスが体を半回転
させて右肘でセフィロスにエルボーを喰らわせる。
セフィロスは腹筋に力をこめ体を軽く後ろに引いたが、ダメージはあまり防げなかった。
そしてそのままナイフとフォークをセフィロスが日本刀を持ってるのと逆の手に
突き刺した。
右手に持っていたバスターソードがセフィロスの手から離れる。
「いただきっ!」ザックスはバスターソードを奪い森の中へ逃げていった。
- 445 :ザックス&トルネコ3/3 :02/10/05 17:36 ID:???
- ザックスの取った行動はセフィロスの怒りに油を注いでしまった。
・・・・そうだ。いい事を思いついた。
あいつ以外を全員殺してあいつと二人になった時あいつを惨たらしく殺してやろう・・・・・
ヤツの手足を折り・・・剣で何度も斬りつけてやる・・・・・
セフィロスは、狂気に包まれていた。
【「ザックス」
武器 :バスターソード
現在位置:ナジミの塔付近。
行動方針:セフィロスから逃げる。
「セフィロス」
【所持アイテム:日本刀、へんげの杖
現在地:ナジミの塔付近
行動方針:発狂】
【トルネコ:
武器:魔晄銃
現在位置:ナジミの塔内部1F
行動方針:ネネを助ける】
【リバイアサンにやられた奴】死亡
- 446 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/05 17:51
ID:???
- 硬直していたルーキーを覚まさせてくれたのはネネの演説。
襲われなかったのは幸運だろう。
演説が聞こえるのは塔の最上階。
孤島であるそこは目の前にある岬の洞窟から行くことができる。
いこう。
ルーキーは決意した。
【ルーキー 所持武器:くない 現在位置:岬の洞窟入り口 行動方針:塔へ移動】
- 447 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/05 17:57
ID:???
- >>446のくないはブーメランの間違いでは?
>>221参照
- 448 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/05 18:02
ID:???
- >>447
(゚Д゚ )?
>>221参照。
- 449 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/05 18:06
ID:???
- >>447 >>448
雑談スレに移動を。
- 450 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/05 18:36
ID:???
- まだセーラとガーネットはでてないのか・・・。
ガーネットはともかくセーラなんて書きにくいよな・・・
ったく誰だよエントリーしたの・・・
・・・と思って確認したところ、自分ですた(藁
責任もって書いてきます。
- 451 :450 :02/10/05 18:36 ID:???
- ごめんなさい、誤爆しますた。
- 452 :バトロワお約束 :02/10/05 19:33 ID:???
- みんな。本当は戦いたくないはずよ。
私達を信じて〜
ネネの演説はすでに20分近く続いていた。
その時、石畳に甲高い音を立てながら
何かが転がってくる。
床に落ちていたのは、きれいなメダルだった。
どうしてこんなものが。
ネネや、あたりを警戒していたヤンの奥さんの意識が
そのメダルに集中する。
突然、水晶を砕いたような澄んだ音が鳴り響いた。
拡声器からは、氷が砕けたような音とともに、
うめき声が聞こえてくる。
そして、「トルネ・・コ・・」
との声を境に何も聞こえなくなった。
拡声器が壊れてしまったらしい・・
塔の中ではフリオニールがモーニングスターで
2人の頭を砕いてとどめを刺していた。
その時、階段下からなにやら走ってくる
足跡が聞こえた。
フリオニールは食料を回収すると、
再び外壁から、下に降り始めた。
【フリオニール
装備武器:ブレイズガン モーニングスター
おなべのふた アルテマの書FF2(2回)
現在位置:ナジミの塔頂上外壁
行動方針:ゲームにのる】
【ネネ】【ヤンの奥さん】死亡
フライパンと小さなメダル放置
- 453 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/05 20:38
ID:???
- 砂漠から岬の洞窟に向かっていたリバストはネネの演説が突如切れたことに驚きを感じていたが程なく納得した。
…殺されたのか。
殺された人にはには悪いがまだ塔のある孤島には人がいるに違いない。
私の求める剣での戦いを受けてくれる者もいるだろう。
急ごう。私の求める剣士が去る前に。
【リバスト 所持武器:まどろみの剣 現在位置:岬の洞窟と砂漠の中間地点 行動方針:互いが合意の上で、剣の戦いがしたい】
- 454 :ゾーマ ◆ZOMA/dbM :02/10/05 20:49
ID:???
- ホンの僅かな突起に指を掛け、そしてその指で全体重を支える。
その繰り返しで、フリオニールはスルスルと地上に向かい降りて行く。
月光が照らす塔の壁面に張り付く彼の姿は、まるで昆虫。
人間が持ち得る最小限の慈悲の心すら、最早残ってはいない……。
昆虫は自分より弱い者を捕食し、生き長らえる。
そして己も、より強い昆虫にいつか捕食される。ヒエラルキー……。
塔の外壁に張り付いているフリオニールの耳に、僅かな風切り音が聞こえた。
彼は戦闘者の直感で、本能的に右側の突起物に右手を掛け、身体をスグさま右にずらした。
ドスッ……。
一瞬間前には、自分の頭があったところ……今は左手の甲……
そこに、刀身が濡れているかのように美しく輝く刀が突き立っている。
鮮血が噴水のようにほどばしっていた。
その状況を認知して、初めて彼は左手に激痛が走っていることを知った。
刀が飛んできた方向を振り向く。
塔を取り巻く流れの向こう側、平原に銀髪の男が立っている。
(まさか……あそこからコレを投げたというのか……)
ここから移動しなくては。そう思い、右手で刀を抜こうともがく。
「クッソ…………抜けん!!」
彼がユックリと近づいてくる……。
- 455 :ゾーマ ◆ZOMA/dbM :02/10/05 20:49
ID:???
- アルテマがフリオニールの真下、地面に向けて放たれた。
凄まじい轟音、アリアハンまで届く振動……濛々と土埃が舞い上がり、塔全体を包み込む。
土埃が晴れ、塔の外壁が再びあらわになった時、
そこには一本の日本刀と、それに張り付けられた左腕だけがあった。
【フリオニール:生存、左腕喪失
所持アイテム:ブレイズガン、モーニングスター、お鍋の蓋、アルテマの書(1回)
現在位置:?
行動方針:一旦身を隠す】
【セフィロス:生存
所持アイテム:へんげの杖
現在位置:ナジミの塔を囲む川の北側
行動方針:超好戦的】
- 456 :1/2 :02/10/05 20:51 ID:???
- ナジミの塔の階下からやや北東のところに、
1人の女性――セーラがひっそりと木の陰に隠れていた。
ゲームが始まるとき、彼女は自分の知っている人がいないか懸命に探したけれど、
誰1人として見つからなかった。
つまり、周りに味方なんていないのだ。
その事実が、彼女をより絶望的にさせた。
頼みの武器も、癒しの杖・・・攻撃能力など皆無に等しい。
だが、不思議と恐怖は感じなかった。
「死ぬ」ということに、あまり実感が湧かないからかもしれない。
ただ――
(どうせ死ぬなら、静かに、美しく死にたい・・・)
それが彼女のただ一つの望みであった。
しかしいざ実行となると迷いが生じ、躊躇ったが、あのゾーマという者の訃音――
彼女の煩悶を断ち切るには十分だった。
彼女は暫く歩いてからどこかで安らかに死のうと考えた。
――死ぬ方法はある気ながら考えよう・・・願わくば、誰にも会いませんように・・・
そう欣求しながらナジミの塔付近にきたとき、
機械的に歪んで拡声された声が聞こえた。
彼女は畏敬の念を込めて塔の頂上を見上げた。ことの顛末を見守ろうと思った。
だが、それもやがてあっけなく終わってしまった。
金属的な音が聞こえたあと、声の主は掠れた声で誰かの名――恐らく夫であると予測はついたが――を呟き、
そしてそのまま倒れてしまったのだ。
- 457 :2/2 :02/10/05 20:52 ID:???
- セーラは尊敬こそしたものの同情する気にはならなかった。
彼女にとって美しい死に際であったろう、死の覚悟があったからこその行動に違いない。
とすれば、これもまた悪いとはいえない――そう解釈したからだった。
もっとも、彼女の率直な感想は「あんな騒々しい死はごめんだ」というものであったが。
避けられない運命を担いながら、抵抗するのはいやだった。
しかし実際に追いつめられたら、果たして自分は抵抗せずにいられるだろうか。
恬淡と死を待つことができるだろうか。
――ああ、急がなければ。ここにはもうすぐ人がくる筈・・・人に会ったら、私の計画もすべて駄目になってしまう・・・
どこで死のうかしら。そうね、海の見えるところがいいわ・・・
彼女は海の見える所へと歩いていった。
決して彼女の望むことがないであろう、いくつもの夭折した遺体のあるアリアハン最北端の海岸へ・・・・・・
【セーラ:生存
装備武器:癒しの杖
現在位置:ナジミの塔からやや北東→アリアハン最北端の海岸へ
行動方針:自殺する】
- 458 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/05 22:41
ID:???
- ネネの演説が途切れた瞬間もっとも蒼ざめた人間。
トルネコは必死になって階段を上がっていった。
(頼む・・・ネネ・・・生きていてくれ!・・・・・・)
トルネコはようやく最上階への階段の最後の一段を踏んだ。
トルネコの望みは叶えられなかった。
(ウ・・・ウソだろう・・・ネネ・・・・)
トルネコの目に入ったのは妻ネネの頭から血を流して事切れている姿だった。
トルネコは泣いた。大声を張り上げ泣いた。
拡声器は完全に壊れてはいなかったようだ。
トルネコの泣き声が回りに響く。
(ネネ・・・私はお前の仇を打とうとは思わない・・・
君はそんなことをしても喜ばないだろう?
だから君の意志を継いでこの機械で仲間の呼びかけをするよ!
たとえ君と同じように死のうとも!)
トルネコは無言で立ち上がり拡声器をポケットの中に入れ、フライパンを拾い上げた。
その顔はもう泣いてはいなかった。
そしてネネの目を閉じると頬にキスをし、塔を降りて行った。
【トルネコ:
武器:魔晄銃、フライパン、拡声器
現在位置:ナジミの塔屋上
行動方針:仲間を増やす、拡声器の修理】
- 459 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/05 23:09
ID:???
- 「そろそろゾーマから死亡者が告げられる時刻ですね・・・・」
レーべ北西の森、スコールから逃げたクラウドとアーサーは森の中で休息を取っていた。
クラウドはアーサーの話には無関心といった顔でガンブレードを眺めていた。
「あ、それ欲しいんですか?だったらあげますよ。使い方解らないし・・・助けてもらったお礼です。」
「そうか・・・ありがとう。」アーサーはクラウドと初めてまともに会話を交わした。
「だが、あんたはどうするんだ?武器がないのに」クラウドのこの言葉にアーサーは少し蒼ざめた。
「え・・・あの一緒に行動してくれるんじゃ・・・・」アーサーのその言葉にクラウドは肩をすくめた。
そしてガンブレードを持ち、レーべの方へ歩いていった。
アーサーは下を向いてこれからどうしようか考えた。
「そんなところでぼーっと立ってたらオレに追いつけないぜ。」
クラウドはそう言うと、また同じ方向へ歩いていった。
アーサーはその言葉の意味を少し考えて、ついて来いと言っているのだと理解し、あわてて後を追った。
ちょうどその時、アリアハン大陸を二度目の地震が襲った。
「クラウド」
【所持武器:ガンブレード・ひのきの棒
現在位置:レーべから北西の森
行動方針:レーべへ移動】
「アーサー」
【所持武器:なし
現在位置:クラウドと同位置
行動方針:レーべへ移動
- 460 :忠犬物語 :02/10/06 01:04 ID:???
- アリアハン大陸の東部に南北に流れる山脈のちょうど中間地点。
人が踏み入れることを頑なに拒む巨大な岩山に挟まれた人がやっとのことで通れる山道にて…
小さな子供も入れない木の洞に唯一の犬の参加者、トーマスは休んでいた。
背中に小ぶりなリュック。そして参加者を示す首輪がその証拠だ。
狐狩りで鍛え上げられた感覚は人間のそれをはるかに超越し、
他の何よりも早く反応する。
今は敵はいないのか。静かに体を休ませている。
眠ってはいない。
ただひたすらに体を休ませている。
トム爺さんの願いを叶える為に無駄に体力を使わないということである。
【トーマス 所持武器:薬草×10 鉄の爪 手紙 トム爺さんの分の食料
現在位置:東部山脈中央部 行動方針:休息と警戒】
- 461 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/06 05:07
ID:???
- ───おかしい・・・・
セフィロスは日本刀に刺さったフリオニールの左腕を抜きながら考えていた。
ザックスを見た瞬間、彼は消えていた記憶の一部が戻ってきた気がしたのだ。
───オレは・・・あいつと・・・どこかで会った・・・
初めて会ったのは・・・・どこかのビル?
そしてオレはあいつをこの手で・・・・
セフィロスはザックスを見て一瞬だけ戻ってきた記憶を必死で思い出そうとしていた。
───黒・・・髪?あいつの髪はそんな色だったか?
金髪だったような・・・・
ガサッ
セフィロスのちょうど真後ろの茂みが揺れた。
セフィロスは後ろを見ようとせず、無造作に刀を後ろに突き出した。
茂みに隠れていたキツネの喉元に刀が刺さり、キツネは倒れた。
「五月蝿い・・・」
そう言い残しセフィロスはザックスの後を追い、北に歩を進めた。
───ヤツに会い・・・今度こそ確かめねば
自分の記憶、そして存在を。
【セフィロス
所持アイテム:日本刀、へんげの杖
現在位置:ナジミの塔を囲む川の北側
行動方針:ザックスを探す、超好戦的】
- 462 :バッツ・パパスサイド1/3 :02/10/06 09:24 ID:???
- 「トルネ・・コ・・」
と言う声を最後に、音が消失した。ほんの一瞬だけ。
この広いアリアハン大陸全土に響き渡る演説をおこなった、尊敬するべき女性は、死んだ。
その瞬間、王子クーパーは顔を青ざめ、王女アニーは「あ…。」と、声にならない声を上げる。
バッツは自分の右腕をぎりっと握りしめた。
ただ一人、そこらの岩に腰掛けたパパスだけは表情も変えず、どっしりと構えたままだった。少なくとも、表面上は。
アリアハン西の湖畔から少し北。彼らはそこで死を認識した。
「…死んだ…のかな…?」
クーパーが震えた声を上げた。声だけではなく、全身を震わせて。
誰も答えなかった。分かり切った事に答えるなど。愚かな人間のすることだ。少なくともこの状況下では。
「ねえ…パパスおじさま…助けに行った方が良かったんじゃ……っ!」
半ば悲鳴と化したアニーの声。
全くその通りだ。自分たちが護衛にでもついていたら、ゲームを抜ける人達を集める事が出来たかもしれない…からだ。
座っていたバッツはゆっくりと立ち上がった。遅すぎるけれど、あの塔に行くために。
- 463 :バッツ・パパスサイド2/3 :02/10/06 09:26 ID:???
- 「バッツ殿…。」
それを引き留めたのは、他の誰でもなくパパスだった。
「パパスさん…。」
バッツは、そう呟くしかなかった。
足下で、ごくりと息をのむ音が聞こえてきた。
クーパーとアニーがいつの間にか自分の隣に立っていた。ついてくるつもりだったらしい。
耐え難い沈黙。風が、太陽の白に染められた空間を撫でた。もうそろそろ、つぎの“舞台”へ移る合図があるかもしれない。
「やけっぱちでなく、一人でも行くというのなら止めはせん。」
パパスの言葉は、静かだが強かった。
「……。」
バッツは鞘からブレイブブレイドを抜き、地面に思いっきり突き立てた。
パパスもクーパーもアニーも、バッツから聞いていた。その剣が勇気を力にする剣である事を。
剣の刀身は、くすんでいた。だが、パパス達と出会った時よりはずっと、美しく煌めいているようだった。
「クーパー、アニーを守ってやれよ。アニー…みんなで、生き残れ。」
双子の頭を撫でてそう言うと、バッツは剣を鞘に納めた。
「さっきは助けてもらって、本当に有難うございました。やっぱり…あの塔はほおっておけないんです。」
バッツはそう言って、塔が見える方に向き直った。そして、多少の迷いを残して、歩き出した。
- 464 :バッツ・パパスサイド3/3 :02/10/06 09:28 ID:???
- 歩き出したバッツの紅いマントを誰かがぐいっと引っ張った。
引っ張ったのは、アニー。
「…アニー?」
「ヤダよ…知らない所でバッツお兄ちゃんが死んじゃったらヤダよ!」
とうとう泣き出したアニーの後ろで、クーパーが天空の盾を構えた。
「ボク…勇者…だから。怖くなんか…ないもんっ!」
涙をポロポロ流しながら言う二人を見てから、バッツはパパスを見返した。困ったように。
パパスはふっ…と笑うと、バッツ達にならって立ち上がった。
「危険と同程度の可能性がある。ならば、可能性に賭けてみるかね?」
全員が、力強く頷いた。
【バッツ:生存。魔法剣士 白魔法
所持武器:ブレイブブレイド
現在位置:アリアハン西の湖畔より北
行動方針:非好戦的だが、自衛はする。レナとファリスを探す。最終的にはゲームを抜ける。塔へ移動】
【パパス
所持武器:アイスブランド
現在位置:アリアハン西の湖畔より北
行動方針:子供達の安全確保と両親さがし。最終的にはゲームを抜ける。塔へ移動】
【王子
所持武器:天空の盾とマンゴーシュ(王女の支給品)
現在位置:アリアハン西の湖畔より北
行動方針:両親さがし。塔へ移動】
【王女
所持武器:なし
現在位置:アリアハン西の湖畔より北
行動方針:両親さがし。塔へ移動】
- 465 :ゾーマ ◆ZOMA/dbM :02/10/06 20:51
ID:???
- 黄金に輝くその不思議な腕輪に、時間の概念は無い。
どこからが過去で、どこからが未来なのか……。
つまり、現在という位置が、極めて不明瞭なのである。
その腕輪自体が、この大魔王の世界のように、時間軸というモノに余りにも無頓着で……。
『それ』は、大魔王の意思とは無関係に、時空を超えてこの世界にやって来た。
この世界には、『それ』に身を委ねた者が多く存在し過ぎた。
絶対に同一の時間に存在する筈の無い者達。
大魔王の作り出した世界に於いての、タッタ一つの欠陥……予期せぬ事象。
『それ』はゾーマにさえ気付かれる事無く、この世界に堕ちていた。
この世界が出来た時、『それ』は既に堕ちていたのである。
時間は大きく遡るが、魔導師ケフカはサバイバル開始直後に、
まるで何百年もそこにあったかのような、
苔生したその不思議な腕輪を、岬の洞窟の奥深くで拾った。
『それ』に触れた瞬間、ケフカの脳裏に『3つ』の記憶が流れ込む。
その記憶は過去の出来事なのか、それとも未来に起る出来事なのか……。
とにかく『3つ』の記憶が、順にケフカに流れ込んだのである。
- 466 :ゾーマ ◆ZOMA/dbM :02/10/06 20:52
ID:???
- 青い帽子を被った剣士。
彼は唯ヒタスラ、強さを求めていた。
その純粋過ぎる精神が、『それ』を引き寄せた。
『それ』に到達した時、彼は一抹の迷いも無く、全てを『それ』に委ねた。
揺れる荒野を走る亀裂、日光を全て遮る厚い暗雲……。
そして、その中心にいた剣士の身体が、不気味な姿へと変化してゆく。
皮膚が茶色に染まり、まるで甲冑のように硬化した。
側頭部からは角が生え、次第に全身が巨大化する……。
全ての変化を終えた時、彼は最早人間であった時の全てを失っていた。
突如、闇の中に二筋の光が射し込む。
厚い暗雲を貫き、空から二本の巨大な剣が大地をめがけ高速で堕ちてくる。
ズウゥゥ……ン……
彼の目の前に、怪しく光放つ、二本の巨大な剣が突き立った。
その剣の柄に刻み込まれた文字――『Esturk』。
魔の帝王と化した彼が口を開く。
「グゴゴゴゴゴゴ……我が名は……エスターク」
- 467 :ゾーマ ◆ZOMA/dbM :02/10/06 20:53
ID:???
- 銀髪の魔族の男。
血のように赤い空と、シャンデリアのような玉座の周囲に広がる煉獄の奈落。
彼は人間に対する、余りにも深い憎悪から『それ』を手にした。
激震する魔界の中心で、
青い帽子の剣士同様の変化が彼を襲う。
そして彼も、『それ』に心を喰われた。
高司祭のような外見をした魔族。
彼は先の二人とは大きく違っていた。
彼の真の邪悪故なのか……それは腕輪以外には解らない。
とにかく彼は、主の居なくなった魔城デスパレスで、
『それ』に心を喰われる事無く、その力だけを己がモノにした。
音一つさえ立てること無く、極めて静かに進化を遂げたのである。
- 468 :ゾーマ ◆ZOMA/dbM :02/10/06 20:53
ID:???
- 当然ケフカは気付いていた。
――青い帽子の剣士。
――魔族の男。
――司祭のような魔族。
その三人が、始まりの場所に居たことを。
きっと自分と同様、この世界に飛ばされているのであろう。
ケフカは魅了されていた。
三闘神の力にも匹敵する、その不思議な腕輪に。
「ヒョヒョヒョヒョ……」
ケフカは捜し求める。その三人を。
未知への渇望……。
彼は光の射す方向へと、ユックリ歩き出した。
【ケフカ:生存
午前中の所持アイテム:弓と毒矢(50本)と解毒剤、進化の秘法
午前中の位置:岬の洞窟付近
行動方針:腕輪に対する未知への探求】
- 469 :女魔法使いサマンサ :02/10/07 02:29 ID:???
- レーベの西。
もし街道というものがあるとするなら明らかに外れている場所。
新緑の大地は旅人達に踏み固められている訳なく
そんな場所だから草は伸び放題。意外と隠れる場所は多い。
まだ、夜明けには時間があった。
静かに、ゆっくり時間が流れていく。
サマンサは腰よりやや高い草が辺り一面に広がるそんな場所に潜んでいた。
先程まで聞こえていた演説が途中で途切れたことがどういうことを示していたかわかっていた。
あの勇敢な女性は殺されたと…
心の中で彼女の死を悔やんだ。
だけど、今の自分には守ってあげる力などはない。そう思っていた。
力?
そういえば私の支給品はなんだろう。
いいものならこの最悪の状況から脱出できるのかもしれない。
彼女は袋の中から“勲章”を取り出した。
それははじめて見る物だった。どのような効果があるのか計り知れない。
何らかの力があるのはわかる。
とりあえず装着してみる。何も変わった気がしないが、その効果を知るまで装着し続けようと思った。
【サマンサ 所持武器:勲章(重装備可能) 現在位置:レーベ西の草地 行動方針:警戒 勲章の効果を知りたい】
- 470 :エドガー :02/10/07 12:22 ID:???
何時の間にかデッシュは眠り込んでしまったらしい
見ると東の空が白み始めている、そろそろ朝のようだった。
「起きたか?」
どうやらエドガーはあれから徹夜で首輪の解析をしていたらしい
すこしバツのわるそうな表情したデッシュだったが、エドガーは気にせず言葉を続ける。
「色々調べて見たが・・・・・・やはり君のにらんだとおり機械的なアプローチだけでは限界がある
魔法的な解析が同時に必要だ」
「と、いうことは魔法使いが必要ってことですか?」
「ああ、それも普通の魔法使いではなく、魔法そのものを研究している魔学者
あるいは異世界の召喚や儀式魔法に通じた人間がベストだろうな」
「だから、俺はそういう人材をスカウトしにいって来る、見つかっても見つからなくても正午までには必ずここに戻る
もし、俺が正午までに戻らなければそのときは君自身の判断で自由に動いてくれ」
そのまま外に出ようとしたエドガーをデッシュが呼びとめる
「だったらこれを・・・・貴方が持っていたほうがよさそうだ」
デッシュから天空の鎧を受け取ると、エドガーは東の方角へと歩き去っていった。
【デッシュ:現在位置:アリアハン武器屋 武器:無し 行動方針:首輪の解除&エドガーを待つ】
【エドガー:現在位置アリアハン武器屋から東の草原へ 武器:ボウガン&天空の鎧
行動方針:魔法使いを探す】
- 471 :1/3 :02/10/07 16:41 ID:???
- (何処にいる、デスピサロ…)
このアリアハンの大地に降り立った天空の勇者の一人…ソロは、湖を迂回しながらアリアハン城へと向かっていた。
森の中、大きなスーツケースを引きずって、ゆっくりと。
(見つけたら…決着を付けてやる…!)
デスピサロ、闇の帝王。哀しみを背負い、一時は手を組んだ男。
だが、あの男(そう言えば名前を聞いていなかった)からデスピサロの名を聞いた時、何かが弾けた。
彼の幼なじみ、シンシア、それを殺した男。他の事は、頭から消え去っていた。
いずれぶつかるかも知れないならこちらから。そして、他のヤツに殺させるくらいならば自分が…!
無意識の内に、右手からバチバチと紫電が迸っていた。
武器がこんなよく分からないものだから、頼れるのは魔法だけだ…。
ガサガサッ…!
その時、だいぶ離れた背後の木陰が揺れた。突然に。
「っ…!」
その音に、神経の高ぶっていたソロは過剰なまでの反応を示した。すなわち。
「ライデインッ!」
右手の魔力の解放。勇者のみが扱える破壊呪文。
ずっ、と身体から力が抜けていく感じがして、抜けた力が茂みの向こうに収束していく。
稲妻が、一本の樹木ごとそれを焼き尽くした。
- 472 :2/3 :02/10/07 16:43 ID:???
- 右腕を引きずるように、ミネアは歩いていた。ぜえぜえと息をあえがせて。
ついさっき、襲われたのだ。銀色の髪の男に。
休んでいる所にいきなり日本刀を突き立ててきたのだ。
無傷で逃げてこられたのは、幸運のたまものだろう。
ミネアは振り返って、男が追いかけてこない事を確かめた。疲れた…。
休もうか…。そう思う。だが、意見を求める相手がいない。
結局、ミネアが頼れるのは手元のタロットだけだった。
片腕でカードを切りながら、うなずく。コレがあれば、生き残れる…。
その時手元が滑った。
バサバサとカードが散らばって、なにかの具合かカードが二枚、表になった。
稲妻に崩れる『塔』のカード。鎌を持った『死神』のカード。
ミネアの顔が青ざめる。ここにとどまっていては、いけない…!
ミネアはカードを乱暴に回収して走り出した。草原を越えて、森に入って走り続ける。
物音を立てながら走るのは不用心にも程があるが、そんな事は考えるヒマもない。
- 473 :3/3 :02/10/07 16:44 ID:???
- 走っていると、耳の端に声が聞こえてきた。
「ライデインッ!」
木の向こうから、声。ソロの声。
「ソロ…!」
誰かと戦っているのだろうか。そう思った、刹那。
雷光がミネアの全身を消し炭に変えた。
「……。」
無駄に魔力を使ってしまった。
仲間を殺めた事にも気づかず、ソロは歩き出した。
【ミネア:死亡】
【ソロ 所持武器:スーツケース核爆弾 現在位置:岬の洞窟北西の森 行動方針:アリアハンへ行く】
- 474 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/07 17:21
ID:???
- 「…先ほどの輩。おそらく屋上に行って演説をしていた女性を殺したようじゃな。」
モニカはガタガタと震えていた。
「急ぐぞ。先ほどの男が襲い掛かってこないとも限らないからな。」
「…は、はい。」
「腕っ節の強い輩相手だと我々じゃ太刀打ちできぬ。…運がよかったが次はこうだとは思えん。ここは島のようじゃ。自由に動ける広いところに移動するぞ。」
なじみの塔の地下への階段を下りる。
階段の途中で何者かと目が合う。グレーテは一瞬で判断した。
「逃げよ!モニカ!」
「えっ!」
モニカを通路のほうに突き飛ばす。
階段を爆発が襲う。イオナズンだ。洞窟が崩壊しそうなほど揺れる。
「グレーテ姫!」
「ええい、何をしておる。早く逃げよ!」
階段付近の柱の陰に隠れたグレーテがモニカに逃げるよう促す。
「で、でも!」
「…わらわが一緒にいられるのはここまでのようじゃ。このままいるとおぬしも危険じゃ。あんな呪文食らったらひとたまりもないぞ。」
モニカは頷いてレーベの村方面の通路に走った。
「…よい。それでよいのじゃ…」
モニカを見送ったグレーテ姫は落ち着いていた。
「…別れの挨拶は済んだか?」
「わらわの様な小物にそのような派手なことをしてると息切れするぞ?」
「ご心配なく。私の魔法力は簡単なことでは息切れは起こさないからな。」
相手は誰じゃ?どうやらアリアハン方面の地下通路からイオナズンが放たれたようじゃが…
顔を出す。目の前にメラゾーマの巨大な火炎が彼女を襲う。彼女は再び柱の陰に隠れた。
「やれやれ…派手にやってくれてるようじゃな…」
- 475 :上は1/3 これは2/3 :02/10/07 17:22 ID:???
- 相手を確認はできた。確か自分の前に出発した参加者。魔僧・エビルプリーストだ。
「食らうがよい!」
反撃のために柱から飛び出す。先ほどまでいた柱にエビルプリーストのイオナズンが直撃する。激しい音を立てて柱が崩壊する。
グレーテは天罰の杖を振りかざし真空の刃をエビルプリーストに襲わせる。狙いは過たないはずだ。
「…やれやれ、あまり効いていないようじゃな。」
「そのとおり。この程度の呪文なぞ痛くも痒くもないわ。」
「じゃがな。当たらないイオナズンより当たるメラのほうが上じゃぞ?」
「ご心配なく。次でとどめをさしてくれようぞ。」
柱から次の柱へ移ろうとしたとき。足に激しく痛みが走った。…しまった。
グレーテは移動をあきらめ柱の影にいることを余儀なくされた。
その柱にイオナズンが直撃する。
柱が崩壊し、爆風がグレーテを襲う。入れ違いに再び真空の刃がエビルプリーストを襲う。思いもよらぬ反撃に彼の手に軽い切り傷を負わせた。
「ふん…死んだか。」
エビルプリーストは埃の舞う中階段へと足を向けた。
「…ははは、わらわはまだ生きておるぞ。この呪文でとどめをさすのではなかったのではなかったのではないか?おぬしの呪文力もたいしたことがないよのう…」
埃の中からグレーテの声が聞こえる。柱の影にいたためダメージを最小限に食いとどめれたのだ。
とはいえ、もう満身創痍。彼女のドレスはボロボロ。腹部には自分の血が染み付いている。天罰の杖を支えにして立っているのがやっとだ。
ふらふらになりながらも次の柱の影に向かう。
埃はまだ舞っている。グレーテはエビルプリーストの影を確認した。おそらく相手も知っているだろう。
(…どうしようかの…)
辺りには塔の内壁の欠片が散乱していた。
自分自身ここまでやれるとは思ってもいなかった。
- 476 :3/3 :02/10/07 17:23 ID:???
- エビルプリーストは不愉快極まりなかった。
勇者や手練れの戦士、ピサロほどの実力者ならともかくただの人間にここまでに梃子摺っている自分にいらいらしていた。
埃はまだおさまらない。だが相手の影は確認した。次動いたときが貴様の最後だ。
柱の影から影が飛び出す。…終わったな。
イオナズンは狙いを過たずに影を直撃する。何度かの揺れが塔を襲う。
エビルプリーストは確認に向かう。
「…しまった…!」
それはグレーテの等身大ほどの壁の破片であった。自分の失策を再び悔いた。
あの挑発はわざと怒らせるための策略であったことを。
グレーテの姿は気づいたときには岬の洞窟方面の階段方面にあった。信じられないほどに速かった。
エビルプリーストは再びイオナズンを放つ。だが、もう手遅れだった。
グレーテはすばやく階段を駆け上り爆風を避ける。
エビルプリーストは舌打ちをした。追撃はやめた。あの傷では助かるまい。そう思ったのだ。
【グレーテ(瀕死 腹部に怪我 足を負傷 右腕に火傷) 所持武器:天罰の杖 現在位置:なじみの塔の地下→岬の洞窟 行動方針:逃げる】
【モニカ 所持武器:ブロードソード 現在位置:なじみの塔の地下→レーベの村 行動方針:逃げる パニック状態】
【エビルプリースト 所持武器:危ない水着 現在位置:なじみの塔地下 行動方針:塔を上る】
- 477 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/07 18:11
ID:???
- 恐ろしいものを見てしまった、少年が女の子を魔法で殺してしまった・・・・・
隠れては進み、進んでは隠れて、何とかここまでやってきたのに・・・どうして・・・・
ギルバートはますます身体を小さくして茂みの中に隠れてしまった。
そして立ち去ろうとしたソロだったが、風に舞い散るあるものを見て、歩みを止める
「タロット・・・・・・」
もしかしてミネアが近くに?さっきまで憔悴していたソロの表情が明るくなる
やっと出会える・・・本当の仲間に
息を切らして走るソロだったが、あることに気がつく、今向かっている場所はもしかして・・・・・・・
そんなはずは無い考え過ぎだ、けれどどうしてこんなに木々が焼け焦げているんだ
どうして雷撃の名残のような火花が大気に散っているんだ?
ははは・・・・とカラ笑いするソロだったが、あるものにけ躓く、何だ?倒木か
でも倒木にしては変だなぁ・・・・なんか人みたいな形を・・・・・・・
そして彼は気がついてしまった・・・・・・決定的な証拠と
自分の犯した取り返しのつかぬ過ちを
「お・・・・・ち・・ちがう・・・僕じゃない!!僕じゃないんだ・・・・・・」
ミネアの亡骸を前にして、ソロは頭を抱えのたうちまわる。
「僕じゃない!!僕じゃないんだぁ!!」
何十回同じ言葉を叫んだだろう、やがてソロは静かに立ちあがる。
「そうだ・・デスピサロだ、デスピサロがミネアを殺したんだ、間違い無いこんな酷い事ができる奴は
デスピサロしかいない、待っていろ・・・必ずミネアの仇を取ってやる」
ソロは都合良く自らの記憶を改変することで、なんとか精神崩壊を食い止めた
仲間を自分の手で殺してしまったという衝撃に耐え、正気を保つためにはそれしかなかったのだ。
【ソロ 所持武器:スーツケース核爆弾 現在位置:岬の洞窟北西の森 行動方針:デスピサロを探す】
- 478 :1/4 :02/10/07 21:36 ID:???
- (くそっ、一体どこに逃げやがった……)
血のりのついた斧を担ぎ、マリベルとビビを探すヘンリー。
その視界に、ふと2つの人影が映った。
気付かれないように、出来る限りの注意を払いながら距離を詰める。
(……あいつらじゃないな。男と…なんだアレは、魔物か?)
仲間同士なのだろうか、金髪の若者と、ネズミのような獣人が話し込んでいる。
どうやら、まだヘンリーの存在には気付いていないようだ。
(…………)
彼は唇の端を吊り上げつつ、そっと呪文を唱え始めた。
- 479 :2/4 :02/10/07 21:37 ID:???
- フライヤとしばしの休息を取っていたジタンは、ふと誰か別の人間の声を耳にした。
「……誰だ?」
顔を声の方向に向けると、そこにはまだ若い男が一人。
ジタンが男の服についた返り血に気がつくと同時に、男は完成した呪文を放っていた。
「マヌーサ!」
「!?」
突然、ジタン達の周りに紫色の霧が立ち込め、男の姿が無数に映し出される。
「しまった……!」
仲間に出会えたことで、気が緩み過ぎていた。ゲームに乗った人間が、すでに何人もいるというのに!
「はっ!」
幻影の霧から抜け出そうと、フライヤはエストックを構えて空高く舞いあがる。
だが、魔力の霧はそう簡単に振りほどけはしなかった。男の姿の一つに狙いを定めて着地するが、手応えなくすりぬけてしまう。
その瞬間、フライヤは背後に殺気を感じていた。
着地直後の体勢からでは、防ぎ様がない――やられる!
- 480 :3/4 :02/10/07 21:38 ID:???
ザシュッ!
……だが、振り下ろされた斧は、何もない砂浜に突き刺さっていた。
ジタンが、とっさに仕込み杖で受け流したのだ。
急いで体勢を立て直したフライヤは、斧の柄の方へ鋭い突きを繰り出した。
「!」
浅いが、確かに肉を突き刺したという手応えが伝わってくる。
だいたいの位置は掴んだ――後は、外さない!
フライヤは剣を引き抜き、素早く二撃目を繰り出そうとした。
「――イオ!」
その瞬間、熱風と衝撃が、二人の体をなぎ倒した。
大したダメージではない。だが、ジタンが体勢を立て直そうとしたその矢先、不気味な銀の煌きが目に映る!
「イオラ!」
その時――呪文と共に、激しい爆圧が銀の斧を弾き飛ばしていた。
「なっ!?」
予想外の攻撃に、男は狼狽の声を上げる。
男の視線、その向こうに立っていたのは――緑のスライムに乗った騎士だった。
- 481 :4/4 :02/10/07 21:39 ID:???
- 「ヘンリー様、このような無益な戦いはお止め下さい!」
(ピエール?!……余計な事をッ)
弾き飛ばされた斧を見やりながら、ヘンリーは舌打ちした。
彼の目的はゾーマを殺す、そのための参加者抹殺だ。
今のヘンリーにとって、ピエールは共に戦った仲ではない。殺害すべき対象。
だが、狂気に飲み込まれつつありながら、彼は人の上に立つものとしての冷静な判断力を忘れてはいなかった。
二対一ならともかく、三対一――勝ち目はない。自分が生き残らなければ、意味はないのだ。
「くそっ……イオ!」
ヘンリーは再び爆発の呪文を放つと、飛ばされた斧を掴み、そのまま逃げ出した。
【ヘンリー 所持武器:ミスリルアクス 現在位置:レーべ北の浜辺 行動方針:一旦逃亡、好戦的】
【ジタン、フライヤ 所持武器;エストック/仕込み杖
現在位置:レーべ北の浜辺 行動方針:警戒しつつ、ひとまず休息&これからの行動を考える】
【ピエール 所持武器:珊瑚の剣
現在位置:レーべの北の浜辺 行動方針:ヘンリーの行動にショックを受けている/とんぬらを探す】
- 482 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/07 23:20
ID:???
- スコールはクラウドとアーサーの進んだ方向とは逆の方角へ進んでいた。
クラウドに蹴り上げられた腹がまだ少し痛む。
彼の心の中は空洞のようになっていた。
何も考えず何も感じない-人形のようだ。
しかし心の底ではなぜ自分があのような行動をとったのか、なぜ自分は人を
殺そうとしてしまったのか、という考えが残っていた。
しかし彼はそれに気づかず、いや、気づかないふりをしていた。
それを考え、結論を出すと、自分が壊れてしまいそうだから。
スコールは東の祠の前で足を止めた。
中ではトム爺さんとモンスター爺さんが碁をしている最中だった。
二人は知るはずが無かった。
外に、殺人鬼がいることなど。
スコール
所持武器:氷の刃
現在位置:東の祠
行動方針:人形状態】
- 483 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/07 23:37
ID:???
- アグリアスは、スリングショットの練習の結果
静止目標に対して7割ぐらいの命中率を
出せるようになっていた。
しかしこの程度の命中率では動き回る敵には
あまり効果が無い。
どうやら、剣ほどもスリングショットを扱う才能が
自分には無いようだ。
アグリアスは練習に見切りをつけると次の行動に
移ることにした。
剣を調達しなくては。剣さえあれば聖剣技が使える。
問題はどうやって剣を奪うかだ。
不意をつくか、あるいは相手の動きを
魔法で封じるか・・・
なんとかして剣を調達しなくては。
黎明の中、アグリアスは移動を開始した
【アグリアス
ジョブ:ホーリーナイト スキル:時魔法
装備武器:スリングショット
現在位置:南東の泉からレーべへ移動開始
行動方針:剣の確保】
- 484 :ゾーマ ◆RwZOMA/dbM :02/10/08
00:02 ID:???
- 広葉樹の枝。
太目のものを選び、削って体裁を整えた。
長短二本の木材。
クロスさせ、針金で固定した。
見た目は不器量だが、頑丈な十字架。
こんもりと盛り上がった土に、それをシッカリと突き立てる。
最後に、アルスは一輪の花を死者に捧げ、跪き、黙祷をした。
そこに眠りし者の名は無い。
無名の墓標……。
アルスはゆっくり瞼を上げ、十字架を見上げる。
そうして、数刻前の出来事を振り返る。
殺すつもりは毛頭無かった。
加減を誤り、殺してしまった。
絶命する刹那の男の瞳は、邪悪なモノでは決して無かった。
男が息絶えた時……その時、少し……ホンの少しだけ、アルスの信念が揺らいだ。
しかし、伝説の勇者の精神は、決して折れることは無い。
彼の『勇者』としての精神を砕くよりも、オリハルコンを砕く方が容易であろう。
- 485 :ゾーマ ◆RwZOMA/dbM :02/10/08
00:02 ID:???
- むしろ、シドの死によって精神的ダメージを大きく受けていたのは、ティーダの方であった。
「やらなきゃ殺られてたッスよ……仕方なかったッス……」
それは無意識の内に口から漏れた言葉……。
アルスに向けて放たれたその言葉は、ティーダの中で、何度も何度も木霊となって響いていた。
小さくならない木霊。
反響する度に、大きくなる木霊。
初めて間近で見る、大量の血。
恐ろしいまでにリアルな、死。
跪くアルスの後ろに立って、十字架を見ているティーダの足が震える。
それまでに見たどんなモンスターよりも、その十字架が恐ろしかった。
「……ティーダ」
突如アルスに声を掛けられ、ハッと我に返る。
- 486 :ゾーマ ◆RwZOMA/dbM :02/10/08
00:03 ID:???
- 「……な、何?」
「彼のような人間をこれ以上増やしてはいけない。何としても、僕達が食い止める……絶対にだ」
「……も、もちろんッス!!」
「……恐れてはいけない。今、僕達が置かれている状況を。恐怖イコール、ゾーマに屈することだ」
「…………わかってる」
アルスが立ち上がり、ティーダの方を振り向いた。
「出発しよう。ここに留まっていても、何も始まりはしない。
人数を集めよう。首輪の事とか……打開策が見つかるかも知れないからさ。
それに、きっとゾーマの思惑通り、弱者を虐げている人間が居ると思う。
そんな奴等を、野放しにしてはおけない……」
「……うん」
「…………とにかく……戦闘があれば、それをやめさせる。危険な人間は倒す」
「倒すって……殺す……ってこと?」
「状況次第だな……」
「…………」
「辛ければ、君は目を背けていて……戦闘は僕が引き受けるから、気にすることは無いよ」
「……うん」
その時、西の空が青く光った。
爆音――そして振動。
「行こう。ナジミの塔の方向だ。
呼びかけをした女性や、そこに眠る彼のような人を生み出してはいけない……」
アルスとティーダは、アリアハン城地下通路を目指し、暗がりの中歩き出した。
【アルス:生存 ティーダ:僅かな恐怖
所持アイテム:鋼の剣、いかずちの杖
現在位置:アルス宅
行動方針:ゾーマを倒す(ゲームを中止する)&弱きを守り悪しきを裁く】
- 487 :ガーネット :02/10/08 00:05 ID:???
暗い・・・・・ここは何処?
手探りでガーネットは洞窟の中をさまよっていた、なんども暗闇の中躓き、ぶつかったりしながら
それでもガーネットは進むのをやめない、今ここで歩くのをやめたらもう2度と歩き出せない
そんな気がしたから。
それでもくじけそうになったとき、ガーネットは1人の少年の姿を思い浮かべ、その名前を呟く
「ジタン・・・・・」
会いたい・・・・早く会いたい
それだけを支えに彼女は洞窟の中をひたすら進む、やがて視界が開け、白み始めた夜空がガーネットの瞳に移る
外に1歩踏み出そうとして、ガーネットは戸惑う・・・このまま洞窟の中でいたほうがいいのではないか?
でも・・・・今こうしている間にもジタンが大変なことになっているかもしれない
だったら今度は私がジタンを助けてあげる番だ
そう思うと・・・・怖くない。
すぅっ、と深呼吸をし頬を叩いて気合を入れると、ガーネットは洞窟を出て駆け足で森の中へと入っていった。
【ガーネット 装備品 煙玉×3
現在位置 いざないの洞窟出口付近 行動方針 ジタンを探す】
- 488 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/08 01:20
ID:???
- あれの確認をやってなかったな。」
そう呟きつつわしは先程の広場の周囲にある藪から外にでた、あの講義の後マゴットと随分と揉めて
しまった為遂に確認とる事が出来なかったが、これの成否はかなり大きな意味を持つ。
「こやつ、未だにこの状況がわからん様だな。」
熟睡しているマゴットをちらりと見てまた愚痴ってしまう、全員合わせても100人より少し多いぐ
らいしかいないのだぞ?生存者が1人辺り2人殺したとしたら、約25人しか残ってないのだぞ?
それなのに乗っている奴だけ狩るなぞという、理想論をぶち上げてどうする気だ?……愚痴っている
場合でもなかったな。
気を取り直してムーンの首を取り出したわしはおもむろに呪文を唱え始めた。
「アニ・マニ・シャリテ・ネレチ・デビ・デビ・キッタビ・シュレ・キビダイ……」
ゆっくりとわしのつけた印が赤く光り、ムーンの首が表情を変えてゆく……死してなお首に魂を縛り
つけられているが故に。
「ククク…貴様にも役に立って貰うぞ、このゲームから多くの者を抜けさせる為に、そして何より、
わしの為にな。」
【ハーゴン(負傷) 武器;死神の鎌、グレネード複数、ムーンの首と首輪
場所;東部山脈北西部 行動方針;ゲームから脱出】
【マゴット 武器;グロック17 場所;東部山脈北西部 行動方針;仲間と合流、ゲームから脱出】
- 489 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/08 05:44
ID:???
- はぁ〜〜〜っ、どうしようかな…
この台詞これで何度目になるかわからない。
イリーナはその場から動かず、途方に暮れていた。
知っている者はいるも敵対していた相手。
なかなか強そうな武器…と思ったが本物の銀玉鉄砲。
これではどう考えようとも絶望的だ。
だからといって自分から命を投げ出す度胸は微塵もなかった。
見た目だけは“本物の”銀玉鉄砲なんだけどなぁ。
見た目だけ?
なるほど。これがおもちゃだとばれなければ有利に交渉を行えるはず。
ちょっとだけなら肉弾戦もできなくはない。
よし!決まった。
…気弱そうなやつを探して武器を奪う。
イリーナは行動を開始した。
【イリーナ 所持武器:銀玉鉄砲(おもちゃ) 現在位置:西部山岳地帯東の草原 行動方針:気弱そうなやつを探して武器を奪い取る】
- 490 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/08 06:20
ID:???
- 「世話になったわね。」
「一人で大丈夫かしら?一人でいるより二人でいたほうが安全だと思うけど。」
一通りチェスを楽しんだアイラは自分の荷物を整理し、出立しようと思っていた。
「そう思うわ。だけど私はこの大会に参加させられているバーンズ王の親衛隊なのよ。王様を守ることが必要よ。だけど武器がないからちょっと怖気づいていたわ。あなたと話していたら覚悟ができた。…ありがとう。」
「そう。…引止めはしないわ。…会えるといいわね。」
「ええ。ミレーユさん。どうかご無事で。」
「アイラさんこそ。」
夜が白々と明ける頃アイラは動き出した。武器らしい武器はない。だけど、私には力がある。自分を信じた。
しかし、その覚悟がもはや遅すぎたということを彼女は知らない。
アイラはアリアハンを飛び出した。
そんなアイラをミレーユは悲しそうな顔で見送った。
彼女は知っていたのだ。占いで。
アイラの仕えているバーンズ王はすでに殺されていることを。
【アイラ 所持武器:チェス板・駒 現在位置:アリアハン出口 行動方針:バーンズ王を探す(アリアハン→レーベへ)】
【ミレーユ 所持武器:ドラゴンテイル 現在位置:アリアハン東の民家 行動方針:民家で待機】
- 491 :アリーナ1/2 :02/10/08 19:53 ID:???
「リディアちゃん、たくさん獲れたわよ」
アリーナは満面の笑みで両手一杯に魚を抱えている
それを受けてリディアもまた笑顔で答える。
「だったら、これから薪を取りにいきましょう」
出会ってから2人は夜通し歩きながら色々なことを語り合った、生い立ち、家族、仲間・・・・・・・
そして話が尽きる頃にはお互いのわだかまりはすっかり消えてしまっていた。
笑顔で朝食の準備をする二人の姿は、ここが戦場であることを忘れてしまいそうな光景だった。
が・・・・薪を抱えて戻って来たとき、2人の表情が怪訝なものに変わる
魚が何匹か足りない・・・・・・・
まさか、『乗った奴』が潜んでいるのか、慌てて戦闘体勢を取る2人だが
アリーナが何かに気がついたようだ・・・・・リディアにそっと指で教える
アリーナの指の先、そこの茂みにわずかだが派手な装飾のついた帽子が覗いていた
抜き足差し足でそっとアリーナは茂みへと近づいていく
一方リディアは考え事をしている、あの帽子の色合い・・・何処かで・・・・・
「えいっ!!」
アリーナがかわいらしい掛け声と同時に足下の石を帽子めがけて蹴りつける
石は見事に帽子に命中する。と、同時に・・・・・・
「うわあぁぁぁぁぁぁ〜」
手に生魚を握った男が茂みの中から飛び出し、そしてアリーナの目の前で・・・・派手に転んだ。
- 492 :アリーナ2/2 :02/10/08 19:55 ID:???
- 「すっ・・・・すいませんっ、おお、腹が空いていてそれで・・・ごめんなさい殺さないで!!」
その豪奢な外見から言ってどこかの王族だろう、いかにも人のいいお坊ちゃん、という感じだ
何と言っていいのか分からず困惑するアリーナの後ろでリディアが叫ぶ
「あっ!ギルバート」
「リっ、リディアさ〜ん」
ようやく見知った顔を見つけて、安心しきったギルバートはリディアに抱きついて
人目をはばからずに泣きじゃくる気持ちはわからないでもないが、大の男が少女にすがりつくその様子は
アリーナにとってはかなりこっけいなものに映った。
「余程怖い思いをしたのね・・・・・・・」
そう呟くのがやっとだった、その呟きをギルバートは耳聡く聞きつける。
「そうなんです!ほんの2時間ほど前ですけど・・・・・・・」
そこからの彼の話はアリーナにとってはおよそ信じがたいものだった
まさかソロがミネアを・・・・・
しかし、ギルバートの話も嘘とは思えなかった。
彼が持っていたカチューシャ(少女が雷撃を受けた際、彼の足下に飛んできたのだという)は
間違い無くミネアのものだったし、上位呪文であるライデインは勇者の血統に連なるものしか使えないはずだ。
「で・・・その後はどうなったの?」
「分かりません・・・・・眠り込んでしまって、あの少年が雷撃を放ってからのことは何も」
申し訳無さ気にギルバートはアリーナに頭を下げる。
(ソロがこのゲームに・・・・・でも、どうして?何があったの・・・・・・)
アリーナは青ざめた表情で自らの肩を抱き震えている
そんなアリーナをリディアとギルバートはただ心配そうに見守っているしかなかった。
【アリーナ: 武器:イオの書×4・リフレクトリング 現在位置:岬の洞窟北東の茂み
行動方針:ソロを探す】
【リディア:武器:フィアーの書×7 現在位置:
岬の洞窟北東の茂み 行動方針:ソロを探す】
【ギルバート 所持武器:クイックシルバー 現在位置: 岬の洞窟北東の茂み 行動方針:朝食】
- 493 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/08 23:28
ID:ohnbJUak
- <FF4パロム><FF4ポロム>
- 494 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/09 22:12
ID:???
- フローラはレーベ東の見晴らしのいい平原にいた。
まるで自分の位置を進んで晒しているようだ。
これなら誰も身を隠して彼女に接近することができない…そう思ったのだ。
呪文の心得はある。また、彼女には類まれなる資質もあり、それも開花させた。
剣での戦いならともかく呪文や魔法の戦いなら彼女は十分対応できるのだ。
それにこの場所ならあの人…とんぬらも容易に自分を見つけてくれるものと…思った。
「あなた…早く迎えに来て…」
そう言葉を出さずに入られなかった。
手には支給された爆弾石が握られていた。
【フローラ 所持武器:爆弾石×10 現在位置:レーベ東の平原 行動方針:とんぬらを待つ】
- 495 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/09 22:13
ID:???
- すんません
グレーテの武器は「裁きの杖」です。
天罰の杖→裁きの杖にしてください。
- 496 :無法隊 :02/10/10 06:34 ID:???
- 「…夜が明けたら、私の仕事だな…くくっ突然戦いの舞台が変わるのだ、さぞかし奴らもやりにくいに違いない」
エビルマージはゾーマの城の中、彼らの主催した殺人ゲームの中でも重要な地点、旅の扉の発生制御装置のある部屋に入った。
部屋の中央には、ゾーマの魔力を受けて妖しく輝く装置がある。
「おっ、ちょっとは大物そうなヤツが来たな。」「!!」
エビルマージが声が聞こえてきた部屋の隅の方を振り向くと、そこには熊のように立派な体格をした人間の男が立っていた。
「貴様、どこから…」
「おっと、動かない方がいいぜ?」
エビルマージは言葉を続けることができなかった。東洋の忍びの服に身を包んだ老戦士と少女、
そしてその二人とも雰囲気の違う黒衣の男、そして明らかに戦闘訓練を受けているであろう犬が、
エビルマージの手足、そして急所を押さえていたからだ。
- 497 :無法隊 :02/10/10 06:35 ID:???
- 「どうやってここに来たかは、わしらを見ればわかろう。」
エビルマージの手首をひねりあげた老人が口を開き、残り二人も続けた。
「バッツ達をどこにやったの…!」
「吐かないなら、このまま殺す…」
黒衣の男が、喉に忍者刀を突きつける。そして先ほどの体格のいい、今ではなかなか若いことがわかった男が言った。
「状況はわかったな?俺達の仲間がどうなったのか知りた…。」
「…アストロン…」「!!!!」
その言葉が、何かの呪文であると理解した黒衣の男が、エビルマージの喉をかききった!しかしエビルマージの体は鋼鉄に変化し、
攻撃を受け付けない!!二度、三度、忍びの者達が攻撃をかけるが、効いている様子はない!
「攻撃が効かないわ!」「これは一体!?」
忍び達が怯んだその瞬間を狙い澄ましたかのようにエビルマージのアストロンは解け、息をつくまもなく次の呪文を唱える!
「メラゾーマ!」
「!」「くそっここは退く!」「テレポ!」「だが、ただでは消えない…!」
メラゾーマの火炎が飛翔するのとほとんど同時に、誰かが煙玉を投げ、撤退の声と脱出呪文がそれに続いた。
「誰かある!やつらを逃がすな!くそっ、警備の奴らは何をしていたんだ………!!?」
煙が晴れ、エビルマージが部屋の中央へ視線を移すと、そこで固まった。顔から見る見るうちに血の気が引いてゆく。
旅の扉発生装置には、拳の跡が残り、鋭い手裏剣が刺さっていた。もう魔力を受けて輝くことはないだろう。
- 498 :無法隊 :02/10/10 06:52 ID:???
- 「何か妖しい機械があったから壊してやった。いい気味だぜ!」
「目的はバッツ達の居場所だったんだよ!?作戦は失敗じゃない!」
「敵にみつからん事をいいことに、調子に乗って奥に進みすぎたのー…」
「…城から俺達の追っ手が出てきた。俺達だけで倒せる敵ではない。退いて他の仲間と合流しよう…」
「ワン!」
ゾーマのシナリオは、彼がもてあそぼうとした結束の力によって、少しずつ狂い始めていた…
- 499 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/10 10:29
ID:???
- >>496-498
色々と問題が持ちあがっていますので
至急感想スレまでお越し下さい。
- 500 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/10 18:30
ID:???
- 「おーおー、もうこんな時間か。」
夜が白々と明ける中、のん気そうな声を上げるのはラグナ。あれからずっといざないの洞窟で穴に足を滑らしたり同じところを行ったり来たりしてやっとの思いで洞窟から出てきた。
そこの泉で顔を洗う。
「ふう。スコールはどうしてっかなぁ…」
彼は自分の息子が狂気に陥っているなど知る由もなかった。
「うっし、元気百倍!そういや、地図をもらってんだよな。ここどこだぁ?」
ラグナは地図を見る。
「ようし、岬の洞窟というやつだな。このアリアハンとやらに向かうぞ。」
ラグナは気づいていなかった。自分の持っている武器の存在を。
そして
地図をさかさまに見ていることを。
そもそもここは岬じゃないだろうに。
【ラグナ 現在位置:いざないの洞窟 武器:? 行動方針:迷走(アリアハンに向かっているつもり)】
- 501 :スラリソ ◆5VrxCs/8kA :02/10/10
22:49 ID:???
- >>496-498
は無効という扱いになりました。
- 502 :スラリソ ◆5VrxCs/8kA :02/10/10
23:04 ID:???
- 無効扱いに異議があるならこちらのスレへ移動してください。
http://game2.2ch.net/test/read.cgi/ff/1032538880/
理由は>>715-735辺り。
- 503 :スラリソ ◆5VrxCs/8kA :02/10/11
00:13 ID:???
- ゾーマの城。
それは今現在どこにあるか知れない城。
それは人々の一番近く、一番遠くにある城。
そんな城の奥深くでゾーマは一人水晶玉を眺めていた。
「夜明けの時間だな。このゲームの一区切りだ…」
ゾーマの手にはグラスが握られていた。
グラスの中のワインをもてあそびながら次の指示を出した。
「準備はできておるな。」
「はっ。準備万端です。」
ゾーマの背後には大の大人の腰ほどの高さの影があった。
ゾーマの信頼する部下だろうか。
「うむ…」
ゾーマはワインを弄んだ。
- 504 :スラリソ ◆5VrxCs/8kA :02/10/11
00:15 ID:???
- 「如何すごしておられるかな…参加者の諸君…
なかなかに面白くなってきたではないか。
ここで再びわが絶望の糧となった者の名を読み上げよう…
「ローザ」「ゴードン」「マリア」「ムーンブルク王女」「バーンズ」
「ネネ」「ヤンの奥さん」「デルコンダル王」
「ハッサン」「シド」
「リバイアサンにやられた奴」「竜王のひ孫」「ミネア」
これらの魂が我が腕の中に消えた…」
ゾーマの手に握られていたグラスは粉々になった。
果たしてグラスの中のワインは何を示すのだろう。
「…そろそろ「変革」の時である。
御主等には新たな舞台を用意してある。
これより現在の舞台の各地に次の舞台への扉を用意する。
その旅の扉が出現して二時間以内にそれに入り、次の世界に向かうこと。
さもなければわが腕の中におぬしらの魂を導くまでのこと…
「アリアハン城内」「レーベの村」「岬の洞窟B2F」「西部地帯の砂漠」
「東部山脈北部」「西部山脈南部」「東部民家」「いざないの洞窟B1階」
以上の場所に旅の扉を出現させる。
詳しい場所については自分で探し当てることだ…
わが名はゾーマ。命ある者全てに、絶望を与え、滅ぼす者。
どれほどの勇者が次の我の声を聞けるものか楽しみである。
せいぜい、もがき苦しむがよい…」
ゾーマの背後にいた部下はいつの間にかいなくなっていた。
- 505 :スラリソ ◆5VrxCs/8kA :02/10/11
00:22 ID:???
- 「ゾーマ様、いつでも旅の扉を出現さえることができます。」
「うむ。やれ。」
レーベの村、巨石がある広場。
そこに突如次元のゆがみが現れ、旅の扉が現れた。
光を放ち、いかにも神秘的である。
おそらく同時に他の場所でも扉が出現したのだろう。
「たった今、旅の扉を出現させた。
参加者の諸君。急ぐがよい。せいぜい不意打ちには気をつけることだ…
次の『ルール』は参加者諸君の移動が終わり次第伝えることにしよう。
我に極上の絶望という名のワインを味わさせてくれ…」
ゾーマの城の外で雷が轟いた。
- 506 :レオンハルト :02/10/11 00:34 ID:???
マリアが死んだ・・・・・・・
放送を聞いた後も、レオンハルトはその静かな表情を崩しはしなかった。
気にする事はない、俺は友も仲間も肉親も捨てた男だ
パラメキアの暗黒騎士にこの身を堕した時からいずれはこうなるときが来ると覚悟はしていた。
そうだ、その時が今訪れただけだ、しかし・・・それでも・・・・・・・
「オオオッ!!」
レオンハルトは砂浜にばんばんと拳を叩きつけながら吼えた。
氷のごとき冷たい瞳から涙が止めど無く溢れ出す。
そう、今この瞬間だけは彼は暗黒騎士ではなく心優しき妹思いの兄、レオンハルトに戻っていた。
だが、暫しの感情の爆発が収まれば、彼はまた暗黒騎士へと戻る
その瞳は何か考え事をしているのだろう、遠く東の空を眺めている。
(フリオニール、お前は今何をしている?
この島に、いやパラメキアに身を投じた時から俺は戻る事が叶わぬまでに変わってしまった
だがお前はきっと何も変わってはいないだろう、こんなときでもいやこんなときだからこそ
あの頃のまま純粋に正義を信じて戦っているんだろう)
(会いたい、俺は今、無性にお前に会いたい
会って何をするのかは俺にも分からないが・・・・・
ただ変わり無いお前の姿を、生き様を見るだけでかまわない)
こうしてレオンハルトはフリオニールを探しに再び内陸部に入っていった。
マリアを殺めたのがフリオニール自身だということも知らずに・・・・・・・
【レオンハルト:現在位置アリアハン東の砂浜 武器:暗黒騎士の兜
銅の剣 (ライブラの魔道書)入手 行動方針:フリオニールを探す】
- 507 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/11 02:50
ID:???
- 放送の内容なんてほとんど聞いていなかった
ただ理解できるのはあの扉に入ればこいつらから逃れられる
ガライは竪琴を爪弾きながらそろそろと旅の扉へと近づく
彼はそうやって1晩中モンスターから逃れつづけていたのだ。
もうすぐ・・・もうすぐ・・・・・
じりじりとすり足で近づく、後少し
しかし、その時ぷつりっという音と共に竪琴の弦が切れる
さしもの銀の竪琴も1晩中の酷使には耐えられなかったのだ
ホイミスライムがその大きな目をガライへと向ける
続いてベロリンマンが唸り声をあげるが、それはさらに大きなデモンズウォールの唸り声にかき消される。
もっともガライにとっては知った事ではない、全速力ダッシュし扉へと飛びこむ
ホイミスライムがそれに続く
その背後ではベロリンマンがデモンズウォールに戦いを挑んでいる、が、デモンズウォールは負傷中で機嫌が悪い
ほとんど一瞬でベロリンマンは吹き飛ばされてしまう
そしてベロリンマンの肉体を踏み潰し完全に粉砕すると、ゆっくりとデモンズウォールも扉へと入った。
【ガライ 装備品 銀の竪琴(破損、ただし弦を張り替えれば使用可)
現在位置 新フィールドへ 行動方針 特になし】
【ホイミン
装備品 大地のハンマー(装備不能) 現在位置 新フィールドへ 行動方針 特になし】
【デモンズウォール(負傷) 装備品 天空の兜(装備不能) 現在位置 新フィールドへ 行動方針 特になし】
【ベロリンマン
死亡】
- 508 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/11 08:49
ID:???
- アグリアスさんはどこにいるのだろう。
さっきの放送では名前が無かったので無事だとは
思うけど・・・・・
対人レミラーマの杖の近くに何人の
参加者がいるかを調べる能力を使い、
アリアハンを西から東に向かって
1人1人地道に確認する作戦は
ネネの放送の直後に多くの参加者が一斉に動き始めた
為にどれが誰だか訳がわからなくなって挫折して
しまっていた。
唯一の戦果は、誰かが放置した天空の剣
(ガウが捨てた)を拾ったことぐらいだった。
今はレーベの村の旅の扉が見渡せる場所に隠れている。
ここにいればはアグリアスさんが来るかもしれない。
ラムザはぎりぎりまで待つことにした。
【ラムザ
ジョブ:忍者 スキル:白魔法
装備武器:天空の剣(ガウ)
現在位置:レーべの村
行動方針:アグリアスを探す】
- 509 :バッツ・パパス 1/3 :02/10/11 09:54 ID:???
- 「…」「…」
ゾーマの放送が流れている間、バッツもパパスも無言だった。
知った名が流れていないか、それを聞き取るために全神経を集中させる。
ナジミの塔の有る小島。バッツ達は今、そこにいた。
「知っている名はあったかね?」
パパスの問いに、バッツは無言で首を振った。シドという名は知っていたが、恐らくは同名の別人だろう。このゲームには参加していない…はずだ。
バッツは問い返すようにパパスを見たが、パパスはやはり首を横に振った。
その足下では、クーパーとアニーがぐっすりと眠っていた。
…この塔に泳ぎ着いてから丸1時間ほど、彼らは待っていた。塔の騒ぎに乗じて合流を図る者達を。
だが、これまで誰もここに出てきてはいない。味方も、敵も。
時折塔から人が出てきたが、彼らには気づかぬまま行ってしまった。
この島にはもう、バッツ達しかいないはずだ…生きている者は。
- 510 :2/3 :02/10/11 09:55 ID:???
- 「…行きますか?」
バッツはパパスに聞いた。言うまでもなく、『旅の扉をくぐるか?』と言う事だ。
パパスはこっくりと頷いて、言う。
「1時間だけ待とう。やる気のヤツらはさっさと行ってしまうだろうから、その後を狙う。」
「ギリギリまでとどまるかもしれませんよ?」
「ヤツらが狩るのは怯えた者さ。そして、怯えた者は首輪の恐怖から早く扉をくぐりたがる。それを追うのが狩る者だ。」
そこまで言って、パパスは大きくため息を付いた。
「まったく…考え抜かれたモノだ。この首輪は。どんな呪文がかかっているかはしらんが。」
その一言が、バッツの脳裏に引っかかった。呪文…つまりは魔法…。
だが、そのあまりに小さい引っかかりは、バッツの頭からあっさり消失した。
「しかし…またこの湖を泳ぐんですか。20分ぶっ通し泳ぐなんて久しぶりでしたよ。しかも、その二人を背負って。」
そう言って、バッツは笑って見せた。ゲームが始まった頃に比べれば、精神の硬直がいくらか溶け始めている。
パパスも答えてはは、と笑ってみせる。
「備えあれば憂いなし。普段から鍛えておくべきだな。」
その優しげな顔が…バッツの瞳の中で、一人の人物と重なる。ドルガン=クラウザー。
「…パパスさんって…俺の親父に似てるんですよね。」
「…そうか…似ているか。儂にも息子がいるが、君には似ていないな…君のようにまっすぐ育って欲しいとはおもうが。」
「俺みたいな風来坊になっちゃ駄目ですよ。」
和やかな会話。殺し合いの場にはとんと似つかわしくない、平和な会話。
それをうち切ったのは、爆音だった。
- 511 :3/3 :02/10/11 09:58 ID:???
- 「っ!」「始まったか…!」
遠くから轟くような爆音に、バッツとパパスは振り返った。
少し遠く、湖の向こうのアリアハン城で、小さな爆発が幾つか起こった。戦っている。
アレが終われば、大半は旅の扉をくぐってしまうだろう。
「…1時間も待つ必要はなかったようだな。爆発が収まったら城に行こう。」
パパスは呟き、心配そうな顔つきのバッツに微笑んだ。
「君の友人も、この子らの両親も、極端なおびえを持って判断を誤るほど…弱くはあるまい。」
「…はい。」
バッツの腰の鞘の中で、ブレイブブレイドは有るべき輝きを取り戻しつつあった。
【バッツ:生存。魔法剣士 白魔法
所持武器:ブレイブブレイド
現在位置:なじみの塔の小島
行動方針:非好戦的だが、自衛はする。レナとファリスを探す。最終的にはゲームを抜ける。】
【パパス
所持武器:アイスブランド
現在位置:なじみの塔の小島
行動方針:子供達の安全確保と両親さがし。最終的にはゲームを抜ける。】
【王子
所持武器:天空の盾とマンゴーシュ(王女の支給品)
現在位置:なじみの塔の小島
行動方針:両親さがし。】
【王女
所持武器:なし
現在位置:なじみの塔の小島
行動方針:両親さがし。】
(このパーティは、城での戦闘が収まった時点で城へと向かう。)
- 512 :1/4 :02/10/11 12:33 ID:???
- 結局あれから色々さまよったが、クラウドはおろか他の誰とも出会えなかった
実感がわかない・・・・・まるで夢のようだ
でも・・・・・・ティファはあの放送を思い出す、もしかしたらクラウドかエアリスが、と思い
慌てて塔へと走ったのだが、その放送の結末は無残極まりなかった
その後も塔の近くに潜み、仲間達の姿を探したのだが結局彼らが現れる事はなかった。
「何だか、つかれちゃったな」
無理もない、ほぼ1晩歩きっぱなしだったのだ
とくに汗だくになった身体が気持ち悪い、シャワーでも浴びたいところだ。
シャワー?と考えたティファの目に湖水が映る。
いくらなんでも・・・・・・と思ったが、それでも女性である以上清潔でありたいと思う欲求は
男性のそれに比べると強い。
「誰も見てない・・・わよね」
ティファは覚悟を決めると、一糸まとわぬ美しい裸身を月明かりに晒し、湖の中に身を進めた
- 513 :2/4 :02/10/11 12:34 ID:???
- ------------デスピサロを探すつもりでいたらトンでもないものを見つけてしまった。
ソロはこんなことをしていてはいけない、という気持ちとは裏腹に身を乗り出すように
ティファの水浴びを眺めていた。
(僕は勇者なんだぞ!!ミネアの仇もとらなくっちゃいけないんだぞ!!・・・でも)
押さえた鼻の下から血がぼとぼとと零れ落ちる、胸の鼓動が止まらない
(なんて綺麗な人なんだろう・・・・・・ドキドキが止まらないよ)
白い肌に長い黒髪、そしてその豊かな胸、だがこのドキドキは彼女の肢体の美しさの行為だけではない。
ミネア、マーニャ、アリーナ・・・・・・自分の周りにいつもいる少女たちとは違う何か
無論彼女たちも充分魅力的な女の子だ、それでも今目の前で沐浴を続ける少女には何かが及ばないような気がしていた。
やがて少女は沐浴を終えると岸辺で着替えを始める、だがそれでもソロの目は少女に釘付けのままだ
もっと、近くにもっと鮮明に、そう思い限界まで身を乗り出したそのとき、足元が滑り
ソロは茂みから投げ出されるように頭から地面に激突した。
「いててて・・・・・・あ」
顔を上げたソロの目前には、羞恥と怒りの入り混じった表情の少女が仁王立ちしていた。
- 514 :3/4 :02/10/11 12:34 ID:???
- 「あ・・・・そっその!!見てない!!見てないよ!!」
必死で弁明するソロだったがその赤面した顔を見れば一目瞭然だ。
「勇者は覗いたりなんかしないんだ!!本当だよ!!」
ティファはソロを依然として疑いの眼差しで見ていたがソロの慌っぷりを見ている間に
やがてそれは苦笑交じりの物に変わっていく
「分かったわよ、信じてあげるわ」
「本当?」
「勇者は覗きなんかしないんでしょう」
そのティファの一言でようやくソロは落ちつきを取り戻した、顔は相変わらず真っ赤なままだったが
-------それから数刻後、2人は旅の扉の前にいた
「本当に1人で大丈夫なの?」
心配そうにソロはティファに訪ねる
「不安だけど・・・・・・でもクラウド達を探さないと、だからギリギリまで残ってみるわ」
放送を信じるならシドですらあえない最期を遂げたのだ、ぐずぐずしてはいられない。
僕といっしょに・・・・・と言いかけてソロは途中で言葉をのみこむ
道すがら披露してくれた彼女の拳法の腕前はアリーナと互角・・いやそれ以上かもしれない
仲間としても心強かったし、それに出来るならもっと一緒に歩きたかったのだ。
ティファと2人で草原を歩く自分の姿を想像すると、胸の奥が苦しいような、甘いようなそんな切ない気持ちになる
この切なさは何なのだろうか?
頼めば彼女のことだからきっと力を貸してくれるに違いない
(でも・・・・それは正しいことなのか?僕にも大切な目的があるし、彼女にも大切な人がいるんだぞ)
「分かりました、ではご無事を・・・・」
うつむき加減ににそれだけをティファに告げると、ソロは旅の扉をくぐって行った。
「早くデスピサロを倒そう!!ミネアの仇を取らないと、それにこれはティファさんを助けることにもなるんだ」
そう自分に言い聞かせながら・・・・・・・
- 515 :4/4 :02/10/11 12:35 ID:???
- 一方ティファはソロを見送った後・・・・・・何かを考えていた
あのスーツケース、どこかで
そういえば・・・・・・バレットが以前
『神羅が新エネルギーを開発したらしいぞ、兵器として利用すれば
とんでもない威力になるって話だ』
『あまりにも危険な物質ってんで、本社でも厳重に管理されているらしい・・・・そいつを示すマークがこれだ』
そういってバレットが描いたマークがあのスーツケースにも刻印されてなかったか?
話には続きがあったはずだ、ティファの回想は続く
『兵器の威力か・・・聞いた話だと片手に握れる程度でも街一つくらいなら消滅させることができるらしい』
もし、あのスーツケースの中身がバレットの言うそれだったとしたら・・・・・
背中が寒くなっていくのをティファは感じた、あのスーツケース一杯にそれが入っているとすれば
この島くらいは簡単に灰になってしまうだろう・・・・・・・
次の場所がどんな所かはしらないが、連中の目的を考えるとそれほど広い場所でも無いはずだ
つまり、あのスーツケースがある限り何処にいても巻き添えの危険がついて回るのだ。
ソロがそれを知っているとは思えない、知っていたら石で叩いて強引に開けたりしようとするものか。
(次に出会ったらスーツケースの事を教えないと・・・・・・)
そう思いながらもとりあえずティファはクラウド達を探しにまた歩き始めた。
【ソロ 装備品 スーツケース核爆弾 現在位置 新フィールドへ 行動方針 デスピサロを倒す】
【ティファ 装備品 無し 現在位置 西部山脈南部 行動方針 クラウドたちを探す】
- 516 :ゾーマ ◆RwZOMA/dbM :02/10/11
17:07 ID:???
- ブゥゥ――ン……という、虫の羽音にも似た音を上げ、
デスピサロの眼前の空間が大きく歪んでゆく。
空間は暫くの間、ウネウネウネウネと大きく揺らいでいたが、
それは突如、床の一点に、まるで水が吸い込まれているかのように螺旋を描きながら集まり、
直径約2メートル程の大きさになったところで落ち着いた。
蒼く逆巻く『旅の扉』が、アリアハン城、謁見の間に出現した。
デスピサロは黙ってそのあらましを眺めていたが、
空間の変化が完全に収まったことを見届けると、
読んでいた一冊の古惚けた本をバックパックにしまい、
座っていた玉座の後ろに屈み込んで身を隠した。
ゾーマの放送によると、コレと同様のモノが8箇所出現するらしい。
多少の誤差はあるだろうが、参加者の8等分……10名前後は間違い無く、ここを目指しやって来るだろう。
そう思ったデスピサロは、迷わずココで人間達を待ち伏せ、それらを始末する事に決めた。
この行動は、旅の扉を目の前にした彼にとっては、必然的なものであった。
そしてこの状況は、生へ縋る者達を絶望の奈落へと落とし込む為に仕組まれた、大魔王の罠だったのである。
- 517 :ゾーマ ◆RwZOMA/dbM :02/10/11
17:08 ID:???
- 寂寞とした謁見の間で、デスピサロは静かな悪意に浸りながら、
謁見の間の入り口に人間達が現れるのをヒタスラ待っていた。
カツン、カツン……
階段を上ってくる音が、デスピサロの尖った耳に届く。
(足音……一人か)
足音の主が発している微細なオーラを、デスピサロは感じ取った。
(戦闘者……。
それもなかなかの強さだ……。
しかし……私の敵ではない……)
デスピサロは足の筋肉に力を溜め、玉座の背後から一足飛びで獲物を捕らえる準備を始めた。
カツン、カツン……
次第に足音が近づいて来る。
射程距離まで5メートル……4メートル……3メートル……2……1……。
デスピサロが足音の主に飛び掛ろうとした、正にその瞬間!!
彼の足元から閃光がほど走り、凄まじい轟音を上げながら床が崩れ落ちた!!
「何!!」
玉座や床の破片と共に、デスピサロが階下に落ちる。
しかし、彼は落ち行く床の破片を蹴って、素早く上目掛けて跳躍した。
ガスッ!!
頭部に激しい衝撃――鈍痛。
デスピサロはその衝撃のベクトルで、今度は叩きつけられるように、
数十メートル下、まだ日が入り込まぬ薄暗い階下へと落ちていった。
- 518 :ゾーマ ◆RwZOMA/dbM :02/10/11
17:09 ID:???
- ボール以外のものに対して、ジェクトシュートを放ったのは初めてだった。
普通の人間なら、頭蓋が粉々に砕けていたであろう。
ティーダは床に開いた暗い穴を、恐る恐る見下ろす。
階下は崩落の際に生じた土煙に覆われていて見えない……。
自分の足がデスピサロと接触した瞬間、
何とも言えぬ恐怖が、ティーダの内部を駆け抜けた。
強大な力を伴う、人間への憎悪……。
それが、足を伝わって全身へと流れ込んだような気がした。
ティーダは後ろを振り返る。
前には、次のステージへ続く、蒼く美しい光を放つ次元の穴。
後には、恐怖の魔王へと続く、暗闇と土埃が立ち込める奈落。
アルスは自分に対し、一人で行け、と言った。
自分は「わかった」と答えた。
しかし……しかし……。
逡巡。
そして――……
【ティーダ:生存
所持アイテム:いかづちの杖
行動方針:デスピサロと戦う(追い払いたい)】
【アルス:生存
所持アイテム:鋼の剣
行動方針:デスピサロを倒す(逃がしたくない)】
【デスピサロ:生存
所持アイテム:正義のそろばん、狼煙
行動方針:アルス+ティーダと戦闘(これからの為にも、危険な相手と判断すれば逃げる)】
- 519 :ゾーマ ◆RwZOMA/dbM :02/10/11
17:17 ID:???
- >>518訂正。
>ティーダは後ろを振り返る。
削除。
ティーダは踵を返し、旅の扉の方へスタスタと歩み始めた。
だが、吸い寄せられるような蒼の渦に近づくにつれ、
何故か足が重くなる……立ち止まる。
に差し替え。
スレ汚して申し訳ない。
- 520 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/11 17:19
ID:???
- 「モニカは…大丈夫じゃろうか。」
息も絶え絶えに、杖を頼りに。
グレーテはよろめく足と意識の中。岬の洞窟を歩いていた。
あれからドレスを破るなどして傷口に当てるなどして処理をしたが傷はいかんせん深かった。
呪文の心得のないのを悔やんだ。
先ほどは必死のあまり早く動いた足もいまやその速さを失っている。
階段を上がる。
目の前に旅の扉が広がっている。
「…」
グレーテは落ちるように旅の扉へ飛び込んだ。
【グレーテ 瀕死 腹部に怪我 足を負傷 右腕に火傷) 所持武器:裁きの杖 現在位置:旅の扉で移動中 行動方針:逃げる】
- 521 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/12 00:10
ID:???
- ゾーマから死亡者が告げられた。
東の祠にいたスコールは死亡者の中に自分の殺めた者の名があることに少しも反応
しなかった(と、言っても名前を知らないのだが)
腰掛けていた椅子から立ち上がるとスコールは一番近い旅の扉があるいざないの洞窟
へ、向かった。
奥にある椅子には紅い血で染まり、黒か白かの区別もつかなくなった碁石と碁盤、そして
トム爺さんと、モンスター爺さんの死体があった。
スコール
所持武器:氷の刃
現在位置:東の祠
行動方針:移動、人形状態】
- 522 :521 :02/10/12 00:13 ID:???
- ↑の付けたし
【モンスター爺さん:死亡】
【トム爺さん:死亡】
- 523 :エアリス・カイン1/2 :02/10/12 01:39 ID:???
鬱蒼とした林の中、息をひそめる二つの影がある
エアリスとカインだ
2人ともその表情は悲痛なものに満ちている、仲間の死を伝えられたのだ
ローザの死はカインにとっても衝撃だった、しかし自分よりもセシルが心配だ
暴走してなければいいが・・・・・・・・・・
エアリスもまたシドを失なった衝撃に言葉が出ない
こういう状況になればシドが1番しぶといと自分で思っていただけにそのショックも深かった。
距離にして約30メートルほど離れてはいるが、今、2人の目の前には旅の扉が開いている
だが、2人には林の中から飛び出せない理由があった。
(セフィロス・・・・・・)
そう、旅の扉のすぐ背後の茂みにセフィロスが潜んでいるのを2人は見てしまったのだ
潜んでいるのにも飽きたのか、そのセフィロスは今、茂みから出て軽く背伸びをしている
しかし、それでもつけいる隙は寸分たりとも無い。
- 524 :エアリス・カイン2/2 :02/10/12 01:40 ID:???
- 鬱蒼とした林の中、息をひそめる二つの影がある
2人は声を潜め、林の中で密談する
「よほど自分に自信があるんだな、まるで狙ってくれといわんばかりだ」
「そうね、それにあの位置ならたとえ全体魔法で狙われてもすぐに飛びこむことができるわ・・・・・」
「しかしこのまま待っていても」
カインは扉へと続く地面を見る、そこには何人もの足跡があった
その足跡が示す通りおそらくこの周辺では扉はここにしか無いのだろう
少なくとも制限時間内に辿り着ける範囲には
「・・・・・・・・・」
カインの表情が急に険しくなっていく
「俺にまかせろ」
背中に装着した槍に手が伸びる、しかしエアリスの手がそれを阻む
「まって!あなたが考えているよりも遥かにセフィロスは強いわ、今出ていけば
あなたも私も間違い無く殺されるわよ」
「それでも俺は君だけでも逃がしてやりたい、俺が囮になる以外に方法は無い」
「ギリギリまで待ちましょう、何か状況が変わるかも知れないわ・・・」
【セフィロス:所持武器:日本刀・へんげの杖 現在位置:東部山脈北部・旅の扉周辺
行動方針:待ち伏せ・1人でも多く殺す】
【エアリス&カイン:所持武器:ビーナスゴスペル(槍)、マテリア(回復)
現在位置:東部山脈北部・旅の扉周辺
行動方針:何とかして次のフィールドへ脱出する(その場合エアリスを優先する)】
- 525 :遭遇1/3 :02/10/12 02:30 ID:???
- 遭遇は突然だった。
レーベの宿屋と道具屋との間の道のど真ん中だった。
お互い敵意はなかった…が。
片方のグループの一人が他人と遭遇にしたことに混乱したため攻撃を仕掛けた。
それが合図だった。
攻撃を受けたほうはアモス率いるパーティ。
敵意はないが降りかかる火の粉は振り払う。
友のため守るべき人のため、やられるわけにはいかないのだ。
「怪我はないか?」
「大丈夫だ。」
「アモッさんこそ気をつけろよ。」
アモスの横と頭上より声が聞こえる。ファリスは道具屋の陰、ロックはその道具屋の屋根。アモスは宿屋の陰に隠れている。
アモスはハッサンの死に悲しんでいた。だが、いつまでも悲しみにくれているわけにもいかない。目の前の状況を何とかするのが先決だ。
攻撃を仕掛けたほうはアリーナ率いるパーティ。
半ば錯乱しているギルバートがクイックシルバーを撃ちまくっている。
リディアが必死になって止めようとするも声は聞こえていない。
アリーナは身構えたままで動かない。
「何かいい手はないか?」
道具屋の屋根の方からロックの声が降ってくる。
「ある。少し待て!」
- 526 :遭遇2/3 :02/10/12 02:31 ID:???
- 銃撃が収まる。ギルバートははぁはぁと荒い息を立てている。
ロックが屋根から顔を出す。
ギルバートの放った弾が顔をかする。
その横でリディアがひたすら必死に説得している。だが、やはり声は届いていないのか。向こうともしない。
アリーナが足音を忍ばせ宿屋の陰に潜んでいると思われるアモスの元に忍び寄る。
アリーナはできれば話し合いで解決したいと思ってはいた。
だがこうなった以上話し合いには応じないと思ったか。攻撃を仕掛けようと忍び寄る。
意を決めてアモスに突撃を仕掛ける。普通の相手なら十分不意打ちが決まったはずだった。
アモスが普通であったならば。
アリーナが突撃したところには人の姿ではなく魔物の姿であった。
アモスがモンストラーに「変身」したのである。アモスの咆哮が響く。
アリーナは呆然としていたがすぐに間合いを取った…はずだが。
アモスの動きは早い。真空波に巻き込まれて激しく吹っ飛ぶ。
アリーナは道具屋の小屋にふっ飛ばされる。
「…あ、あ…」
「ひ、ひぃ…」
アモスが姿を現す。怪物の姿を見たギルバートたちは恐怖のあまり動くことができない。
アモスが地響きを立てて二人の下に近づく。
「すごいぜ。アモッさん!」
「…手を上げるんだ。振り向くな。」
二人の注意がアモスに向いていたときにファリスとロックは一気にギルバートたちの背後に回っていたのだ。
「こういうのは好きじゃないが…二人の武器を出してもらう。もともと戦う気はなかったんだからな。殺しはしない。」
「頼むから魔法も使わないでくれ。俺は武器はないけどな。」
- 527 :遭遇3/3 :02/10/12 02:32 ID:???
- アモスは変身を解く。久しぶりといったところか。まだ、長くは変身できないらしい。
恐怖に震えるギルバートは恐る恐るクイックシルバーをロックに手渡す。フィアーの書も受け取る。
「大丈夫だ。手加減はした。気絶しているだけだ。」
ギルバートたちはこちらを警戒しつつ道具屋の小屋に飛ばされたアリーナの元へと向かった。
「…まるで強盗だな。」
アモスは首を鳴らしながらファリス達の元に向かう。
「構わない。レナを助けるまでやられるわけにはいかない。」
「まさか、アモッさんにそんな特技があるなんて思わなかったぞ。やはり頼りになるな。」
「先に飛び込むか?…それともここで妹さんを待つか?」
「いや、…レナなら大丈夫だ。絶対に。…飛び込むぞ。」
ロックは複雑な表情を見せた。
「俺はあれ苦手なんだよな。酔うし。」
「情けないな。水の中は気持ちいいじゃないか。」
「はぐれるかもしれない。同時に飛び込む。しっかりつかまっていてくれ。」
「レナ、無事にいてくれ…」
アモスたちは新天地への旅の扉に飛び込んだ。
【アモス/ファリス/ロック
所持武器:妖剣かまいたち 水・1,5リットル/食料3ヶ月分&毒薬 水1,5リットル×2 吹雪の剣/クイックシルバー フィアーの書×7
現在位置:旅の扉で移動中
行動方針:レナの捜索】
【アリーナ/ギルバート/リディア
所持武器:イオの書×4 リフレクトリング/なし/なし
現在位置:レーベの村道具屋
行動方針:アリーナの回復待ち(ギリギリまで回復を待つ)】
- 528 :1/2 :02/10/12 04:18 ID:???
- 「…………」
ゾーマのメッセージを私は体を硬くして聞いていた。
信じられなかった、信じたくなかった、たった一晩で十人以上も死んでいた。
「お前は銃を扱った事があるか?無ければ今の内に武器を交換しておくぞ。」
「!」
思わずハーゴンを睨んでしまう、この人は何故こんな事態に平気でいられるのだろう?
どうしてあんな恐ろしい計画を平然と実行しようと思えるのだろう?
本当に私はこの人と組んでいて良いのだろうか?
……一度アルス達と相談した方が良いかもしれない、私はその事をハーゴンに告げた。
「…………」
「仲間?あては有るのか?名前は?」
「…………」
「そうか……。」
暫らく黙り込むハーゴン、なんだろう?何故黙っているのだろう?不安が少しずつ…
「アルスとサマンサらしき人物には会っていない、女盗賊は一回目のメッセージで名前を呼ばれた。」
「!!!!!」
- 529 :2/2 :02/10/12 04:21 ID:???
「!!!!」
どうしよう……どうしたら……体の震えが止まらない…皆で帰ろうと思ってたのに……
皆で帰れると信じてたのに……考えがまとまらない……皆に会いたい、どんな下らない事でも良い
から話がしたい、だけどもう女盗賊はいなくて…
ゴンッ
「突っ立ってないで手伝わんか、馬鹿者。」
えっ、えっ?
「いいからこの骨組みを組み立てろ!わしにはわしの準備がある!」
時間的には十分位だっただろうか、気がつくとハーゴンは奇妙な衣装に着替えていて、私は奇妙な祭壇
を作らされていた、祭壇の中央には蛇がまとわりつく髑髏が置かれ、左右には目が三つある動物の髑髏
や、実際には役に立ちそうも無いナイフ等訳のわからない物が所狭しと並べられている。邪教の儀式?
「失敬な事を言うな、貴様等とは宗派を異にするだけの事、そもそもわが宗派は…」
あの、話がずれてます。
「兎に角!これより葬儀を開始する。」
そう…ぎ?
「女盗賊は貴様の仲間だったのだろう?」
あの……でも……
「略式だから時間はかからん、今の所周囲に人の気配も無いし旅の扉も近くに一つある様だから問題
は無い。」
でも……だけど……
「魂は奴に取られてしまったかもしれんが肉体はこのフィールドにある、貴様の仲間を貴様が悼まんで
どうする気だ?」
もう押えられなかった、意味のわからない祈りの中、私は泣き出していた。
【ハーゴン(負傷) 武器:グロック17、グレネード複数、ムーンの首と首輪
場所:東部山脈北西部 行動方針;ゲームから脱出】
【マゴット 武器:死神の鎌 場所:東部山脈北西部 行動方針:仲間と合流、ゲームから脱出】
※暫らく葬式やってます。
- 530 :1/4 :02/10/13 08:45 ID:???
- セーラはふらふらと森の中を歩いている
死ぬ前にせめて朝日が見たいと思ったのだ、だが朝日を見てしまったが故に死の覚悟が揺らいでしまった
これからどうしようか?溜息交じりで海の方向を見つめるセーラだったが
横から迫る足音に振り帰る
そこには鬼気迫る表情で鉄球を振りまわす片腕の男がいた
男の手から鉄球が放たれる、だが片腕では狙いが取れないのか頭を一撃で砕くはずのそれは
セーラの足下にごとりと落ちる。
その光景を呆然と見ながら、これで死ねる・・・・・と心の中で思いながらセーラは気絶した。
気絶したか・・・・まあいいこれで手間が省ける
フリオニールはゆっくりとセーラへと近づき鉄球をその頭に振り下ろそうとする
が、途中でその動きが止まる、何故なら彼の手を後ろから何者かが掴んでいたから
「フリオニール!!気でも違ったか!!」
レオンハルトはフリオニールの片腕を握ったまま、彼の身体を砂浜へと投げ飛ばした
フリオニールは何とか空中で体勢を整え、足から着地するとふてぶてしい仕草でレオンハルトに言い返す
「いや・・・・違っちゃいないさ、俺は正気だ、それにこういうルールなんだろ?」
- 531 :2/4 :02/10/13 08:46 ID:???
- 「何故だ!!何故お前までもが殺戮に走った!!マリアが死んだのだぞ」
しかし、フリオニールは動じない、相変わらずまるでそれがどうしたと言わんばかりのふてぶてしい表情で
レオンハルトを睨んでいる
この反応・・・まさか・・・・・レオンハルトは悟ってしまった、誰が自分の妹を殺したのかということを
「貴様・・・・・・・」
レオンハルトは剣を抜くとフリオニールへと構える
「俺は・・・お前を真の友だと思っていた、虫のいい話だがそれは立場がいかに変わろうとも
決して変わらないと思っていた・・・・・だがそれは俺の思い違いだったようだ」
レオンハルトは何故、自分がフリオニールを求めていたのか、今はっきりとそれを自覚していた
(そうだ、俺はお前に死に場所を求めていたんだ・・・お前の手でこの汚れた命を断ち切ってもらいたかった)
だがそれは今となっては・・・・・・
「俺はお前を斬る!わが親友フリオニールは俺の心の中で既に死んだ、今のお前は妹の敵でしかない!」
宣言が終わると同時にレオンハルトはフリオニールめがけ真っ向から左手の剣を振り下ろした
フリオニールも苦し紛れにモーニングスターを振りまわして応戦するが
レオンハルトの剛剣は今の手負いのフリオニールでは到底受けられるものではない
しかし、片腕で振りまわすモーニングスターの不規則な動きがレオンハルトの予測を超えた軌道を描く
渇いた音とともに彼の剣は遥か背後の砂浜へと弾き落とされてしまった。
フリオニールが笑う、これで形勢逆転といった表情だ
景気良く鉄球を振りまわしながらレオンハルトへと迫る・・・だが・・・・・・
- 532 :3/4 :02/10/13 08:47 ID:???
- 「素手なら勝てると思っているのか?舐めるな・・・・・」
大振りな鉄球のその隙をつき、一瞬で懐に入り込んだレオンハルトの拳打がフリオニールの胸に炸裂する
その拳はフリオニールの肋骨をすべてへし折っていた
のけぞるフリオニールの胴体にさらに追撃の膝蹴りが入る、内臓のいくつかが壊れた。
「これで終わりだ・・・あの世でマリアに詫びろ」
そしてレオンハルトの手刀がフリオニールの胸を貫く・・・・・はずだった
だが悲鳴を上げたのはレオンハルトの方だ、何故か彼は脚を押さえて苦しんでいる
フリオニールの手にはブレイズガンが握られていた、殴られ蹴られながらもこのチャンスを待っていたのだ
しかし片手で照準を合わせるしかなかったのと、あまりにも殴られ過ぎたせいで外してしまった・・・・・・
脚を撃たれてもなおレオンハルトはフリオニールの身体を掴もうと手を伸ばす
それを必死で払い除けるフリオニールだったがそのとき手から銃を落としてしまう。
もはや勝機は無い、今が逃げるチャンス
そう考えたフリオニールは踵を返して逃げ出す、背後にレオンハルトの叫び声を聞きながら。
手には最後に残された切り礼である、アルテマの呪文書、それだけをしっかり握り締めて
レオンハルトも体勢を立て直し後を追おうとするが
足に激痛が走る、浅傷ではあるが痛みがひどい
見ると痕が凍傷のようになっていた、このまま放置すれば歩けなくなるだろう
彼はひとまず追撃を中止して、薬草を探しに藪の中に入っていった。
【フリオニール 装備品 アルテマの書 現在位置 東部山脈北部 行動方針 逃走】
(モーニングスター なべのふた ブレイズガン 放置)
【レオンハルト 装備品 銅の剣 暗黒騎士の兜 ライブラの呪文書 現在位置 東部山脈北部
行動方針 傷の治療】
- 533 :1/3 :02/10/13 17:30 ID:???
- ライアン、メルビン、そしてホフマン。
ライアンとメルビンはあれから東に向かい、
砂漠を彷徨っていたホフマンを助けたのだった。
ホフマンも行動を共にする事になり、一向は今度は逆、西へ西へと歩いていった。
何やら不穏な空気がただようレーベの村は無視して、明け方ごろ、とうとう西の海岸付近まで来たのだった。
今、この三人は厄介な状況に追い込まれていた。
あろうことに、朝ゾーマの放送があったあの時間、ライアンとメルビンは熟睡していたのだ。
おかげで放送を聞き逃し、飛び起き慌ててまた放送がないかと耳を澄ませたが、聞こえてくるのは
のんきな鳥の鳴き声のみ。
ホフマンに至っては今現在も眠りこけているという始末。
・・・ああ、何という失態だ
ライアンは呻いた。
「自分を責めても仕方あるまい。・・・が確かに痛恨の極みであったな」
メルビンがなだめるように言ったが、事態の重さゆえにその顔は深刻だ。
旅の扉が開いている時間と場所は全く見当もつかない。
「誰かに聞く・・・というわけにもいかんじゃろうし・・・」
何しろ殺し合いをしているのだから、親切に放送内容を教えてくれる者などいるはずがない。
このゲームは人数が減れば減るほど有利なのだから。
もっとも自分たちと同様できるだけ戦いを避け、最終的にはゾーマを倒そうと考える者は案外多いのでは
ないか、とも考えたが。
「しかし放送を聞いた者から何とか内容を聞き出す以外に、生き残る道はござらん」
ライアンがそう言った時、ホフマンがあくびをしながら目を覚ました。
「おはようございます。 ・・・あれ、何かあったんですか」
明るい声で挨拶したホフマンだったが、メルビンから事情を聞くとその顔は一気に青ざめた。
- 534 :2/3 :02/10/13 17:30 ID:???
- 「そ、それ大変じゃないですか。」
メルビンは頷きながら言った。
「そう、大変なことだ。 ライアン殿の言われる通り、ここは人を探すしかあるまい。」
ライアンも頷いた。
「では今すぐ出発しよう。あのゾーマのことだ、旅の扉を長い間開いたままにしておくとは思えん。」
そうして三人は急いで出発の支度した。 その時、
「あ!」
ホフマンが突然声を上げたので振り向くと、海辺に二人、人影が見えた。
メルビンたちは快哉を上げたが、あの二人が殺し合いに乗っている可能性もある。
「ここは慎重にいかねば」
いかにも戦士という風貌のライアンとメルビンは待機し、交渉はホフマン一人で行うことにした。
相手を必要以上に警戒させないためだ。
一歩一歩ゆっくりとホフマンは近づいていく。
が、その配慮は不要だった。
この二人からは全くその気配は感じなかった。 まるで事態を飲み込めていない幼児のような雰囲気だ。
この血生臭いゲームの参加者としては、逆に不気味な感じもするのだが、
時間もないので思い切って切り出してみた。
「君たちさっきの放送、聞いてたよね。実は僕たち聞き逃しちゃったんだ。 間抜けだよホント・・・」
言い出しとしては唐突だが、別に二人とも気にしてないようだ。
ホフマンはメルビン達の方を振り返った。
メルビンは軽く咳払いして、そのまま続けろと合図した。
ホフマンは続けた。
「でさ、教えてほしいんだ、放送の内容を。 君たちが悪い人には全然見えないんだよ。だから教えてくれると
思ったんだ!
僕たちゲームを抜けたいんだよ、君たちも嫌だろ?殺し合いなんて。なんなら一緒にゾーマと戦おうよ」
- 535 :3/3 :02/10/13 17:31 ID:???
- 焦って上手く喋れなかったが、とにかく言いたいことは全て言った。
これできっと教えてくれる・・・本当に悪人には見えないし
「放送ってなにアルか? うまい食べ物ならクイナ好きアルよ。」
「・・・・・・・・・・・・え?」
ホフマンは目をひんむいた。
「食べ物と違うアルか。 それじゃ知らないアルよ」
さらに呆然とするホフマン。
「ガウは知ってるアルか?」
あ、ああ、そうか、もう一人いたんだ。 今のはびっくりしたがこっちの少年は大丈夫そうだ。助かった・・・
「ガウガウ。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・がう?
ホフマンは目まいがした。
「ガウ、ガウ・・・ガウ?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!?
「通訳して欲しいアルか?」
できるのかい。
「ゾーマって誰?、と言ってるアルよ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ダメだこりゃあ
【ホフマン、メルビン、ライアン 現在位置 西の海岸 所持武器ギガスマッシャー、虎殺しの槍、?
行動方針 旅の扉の位置を聞き出す
ガウ、クイナ 現在位置 同上 行動方針 ? 】
- 536 :1/3 :02/10/13 17:33 ID:???
- そして――……
「やあああああー!」
喉も裂けよと絶叫を上げて、ティーダはデスピサロに飛びかかった。
いかづちの杖を振り上げて。精一杯の勇気を振り絞って。
「ティーダ…!」
アルスは驚きの声を上げ、ティーダを静止するように右手を上げた。
ただ上げただけではない。ティーダを助けるため、彼は“力”を解き放つ。
「イオラ!」
アルスの声を聞いて、デスピサロは舌打ちしながら飛びずさる。直後、デスピサロの立っていた空間が破裂した!
爆風がボロボロになった城を更に危なっかしく揺さぶって、ティーダは驚きと衝撃に足を止めた。
アルスは鋼の剣を下段に構え、デスピサロに向かって走っていく。
デスピサロは、いい度胸だとでも言う風に唇を歪めて、今度はアルスに向かって飛ぶ。正義の算盤を右手で槍のように構えて。
お互いの武器が敵に向かって牙を剥き、煌めきが凶器…もしくは狂気となって突き出される。
しかし、その一撃が命を絶ち斬る事は、無かった。
- 537 :2/3 :02/10/13 17:35 ID:???
ぼぉんっ…!
デスピサロの左手から何かが落ちたと思った瞬間、目の前が灰色に包まれた。
危険を感じたアルスは立ち止まり、ティーダはアルスの名を叫ぶ。
デスピサロは3回分の狼煙にまとめて呪文で火を付けて、即席の煙幕としたのだ。
デスピサロはまるでネコのような身軽さで、頭上の謁見の間に飛び上がると、転がるように旅の扉に飛び込んだ。
今の脆弱な身体では、どうやら二人同時に相手にするのは骨が折れる。進化の秘宝を手に入れてから、ゆっくりと…じっくりと、とどめを刺してやる。
ピサロは、ザックの中の本を意識した。その本の中の有る一節。
進化の秘宝の研究時にも何度か聞いた覚えのある名前…『光の玉』。
(人間ども…ゾーマとやら…心の準備をしておくといい。究極の進化を目の当たりにして、恐れおののき許しを請う準備をな…!そして……?そしてだと…)
光の渦の中、ピサロは…闇の帝王デスピサロは、笑った。
大声で、さもおかしそうに、嘲笑する。
脆弱な人間を。愚かな大魔王とやらを。そして何より、こんな状況下であってもロザリーの事を考えている事に気づいた自分自身を。
- 538 :3/3 :02/10/13 17:36 ID:???
- ティーダとアルスは、煙幕が晴れてもしばらく動かなかった。
あちこちの擦過傷が、律儀に痛みを伝えてきているのに今更ながら気づく。
「ごめん。」
ティーダは、それだけを言った。それだけしか言えなかった。
なけなしの勇気を総動員してしまったせいで、どうやらあの恐ろしい…と、肌で感じた…男を逃がしてしまった。
アルスは、生き残るためにアイツを殺すつもりだったのに。
彼が生きている事…無事に逃げた事に、『殺さずにすんだ』とほっとしている自分が、何だかよく分からない。
「……。」
アルスはしばらく沈黙していた。ティーダはその沈黙が続く時間が嫌だった。
だけど、その沈黙の中でティーダは自分の考えをゆっくりと…まとめ上げていた。
「……行こうか。」
ティーダの考えがまとまるのを待っていたかのように…実際、待っていたのだろう…アルスが、言った。笑顔で。
それに答えてティーダも笑う。ただ、力のない笑みだった。
二人はゆっくり立ち上がり、旅の扉へ歩を進めた。
【ティーダ:生存。落ち込み気味。
所持アイテム:いかづちの杖
行動方針:新フィールドへ。ゾーマを倒す(ゲームを中止する)】
【アルス:生存
所持アイテム:鋼の剣
行動方針:新フィールドへ。ゾーマを倒す(ゲームを中止する)】
【デスピサロ:生存
所持アイテム:正義のそろばん、『光の玉』について書かれた本
行動方針:新フィールドへ。所持している本を手がかりに進化の秘宝を求める】
- 539 :1/3 :02/10/13 18:57 ID:???
- 「あった、旅の扉だ」
とんぬらは、青く淡い光を放つ泉の前に立った。
実際のところ、捜すまでもなかった。通路は一本道で、
広間の真中で光っているのだから、気付かないほうがどうかしてる。
「…あの人はどうしたんだろう」
とんぬらはあれから暫く洞窟内を探索していた。
その途中、長髪のどこか飄々とした男とすれ違った。
こんな異常な環境なのに、まるで散歩のように歩いている男の姿に、思わず身を隠してしまったのだが…
悪い人には見えなかった。声をかけてみても良かったかもしれない。
まあ、もう遅いわけだが…
「とりあえず、隠れてないで出てきなよ」
とんぬらは部屋の隅に置かれている魔神像に向かっていった。
「出てこないなら…こちらから行かせて貰うだけだよ」
のそり、人影が現れる。
金色の髪が靡く女性。薄暗いが、眼帯をしているのがわかる。
そして、その手には…血に塗れた剣があった。
「………」
とんぬらは釘バットを構えた。
女性も剣を構える。と同時に襲い掛かってきた。
だが、とんぬらは落ち着いていた。
考えてみれば、これまでの自分の人生は唐突の繰り返しだった。
幸せも不幸もお構いなしやってきて、自分は戦ってそれを切り抜けてきた。
今回も同じことだ。鋭敏になった感覚の中で、とんぬらは思った。
- 540 :2/3 :02/10/13 18:57 ID:???
- 女性の剣は速さも鋭さもなかった。
とんぬらは一歩下がってそれを交わすと、女性の体に釘バットをたたきつける。
剣を離し、女性は壁の端まで吹き飛ばされていく。
それで、終わった。
とんぬらはその呆気なさに拍子抜けした。
これでは、殺してしまったのと大差ない。
攻撃を仕掛けたのは向こうで、自分に落ち度がないことは理解できるが、それでも後味が悪い。
そう思いながら、とんぬらは女性が持っていた剣をとろうとした…
「やめておきなさい…」
女性が、ゆっくりと身を起こした。
叩きつけたほうの左腕が、奇妙な方向に曲がっている。
「あなたに、大切な人がいるなら…その剣に触れてはいけない」
襲い掛かってきた時とは様子が違う女性にとんぬらは少し戸惑ったが、状況は理解できた。
つまり…この剣はそういう代物なのだろう。
とんぬらは剣に伸ばしていた手を退くと、代わりに足で蹴っ飛ばした。
何度かそれを繰り返して、像の影までそれを移動させる。
女性は満足げに、儚い笑みを浮かべた。
「それで、良い。さあ、私を殺してくれ」
「何故?あなたはこの剣に操られていたのでしょう?」
「それでも、己の仕出かした事だ…私は、守らなくてはいけない人を、この手に」
女性は、表情を歪める。あの剣の血は、彼女が守らなくてはいけない人のものなのだろう。
その悔恨が、先ほどのような自殺行為に走らせた。剣に呪われながらも。
- 541 :3/3 :02/10/13 18:58 ID:???
- 「もう、生きる必要もない…」
「だから、僕に裁け、と?」
「私はお前を殺そうとした。理由は十分だろう?」
「確かにね。でも、僕は無益な殺生は嫌いなんだ。そんなに死にたいなら、自分でやればいい。僕は…嫌だ」
「…そんな予感はしていた。お前は、私を殺してくれないと」
「………」
「だが、あの剣を処分してくれた事には礼をいう…」
それだけ言うと、女性は出口のほうへと歩いていった。
武器も持たず、左腕を破壊された、そのままで。
…そして、ベアトリクスは再び地上に上がった。
痺れる腕を抱えながら、森の中へ入っていく。
その先には。紅く濡れた木々と、その中央に、もう動かない人の形があった。
ここに来て最初に出会った人であり、そしてここに来る以前からよく知っていた人である。
「ガーネット様…」
その側にしゃがみ込む。もう、目を開くことも口を訊くこともない主の姿に、ベアトリクスは泣いた。
【とんぬら(DQ5主人公) 所持品:釘バット
現在位置:いざないの洞窟B1、旅の扉の前
行動方針:パパスに会う。いつ旅の扉に入るかはお任せで】
【ベアトリクス 所持品:なし
現在位置:いざないの洞窟側の森
行動方針:放心状態。左腕が潰れている】
【ガーネット:死亡】
【皆殺しの剣:いざないの洞窟B1の魔神像の影に隠される】
- 542 :4/4(532の続きです) :02/10/13 21:07 ID:???
- >>532
ツヨイ・・・・カタ・・・・・・
セーラは陶然とした表情で騎士の姿を見つめていた
せめてお名前を、そう声に出そうとしたときにはもうすでに騎士の姿は彼女の視界から消えていた
ああ・・・・・・騎士様・・・・・
心の中でそれだけを唱えて彼女はひたすら森の中をさまよう
そう、彼女の心の中にレオンハルトは強く、深く焼きついてしまっていた
先程までの死への誘惑をすべて消し去るほどに。
はぁはぁと息を荒くしながら森の中を歩くセーラの背中に声を掛ける男がいる
「お姫様、どうなさったのかな?」
振り向くとそこにいたのはお笑い芸人パノンだ
彼は結局セリスとははぐれてしまったらしい
「お姫様、こういうときだからこそ笑わないといけませんよ、さぁそんな顔をしないで」
- 543 :4/4(532の続きです) :02/10/13 21:07 ID:???
パノンはこっけいな仕草でくるくるとセーラの周囲を踊ってみせる
しかしセーラには何も見えていないようだ
「あらら、お姫様お気に召しませんでしたか?」
パノンは楽しげな笑顔を見せてさらに道化を始めようとする、だが彼女が握っているものを見て絶句する
彼女の手には先程拾ったブレイズガンが握られていたのだ。
「ちょっと・・・冗談でしょう!ねぇ・・・やめてやめて・・・・・」
しかしセーラは相変わらず無表情なまま引き金を2回、3回と引く
パノンの命乞いの声が聞こえなくなるまで・・・・・・・
「申し訳ありません、もう1度あの騎士様にお会いできるまで私、死ぬわけには参りませんの」
ですから私死ぬのはやめて戦う事にいたしましたわ」
こうしてお笑い芸人パノンは自分がどうして殺されないといけないのか
最後まで納得できないまま死んだ。
【セーラ 装備品 癒しの杖 ブレイズガン 現在位置 東部山脈北部 行動方針 レオンハルトを探す】
【パノン 死亡】
- 544 :1/2 :02/10/13 22:14 ID:???
- 柔和な顔立ちの女性が不安気に横に立つ赤い髪を高く結い上げた少女の顔を覗き込んでいる。
小さな少女はがくがくと震え、虚ろな瞳で死亡した仲間の名前を呟きつづけていた。
「ハッサン、うそでしょ…」
隣に立つ女性は何も言わずただ、少女を見つめる。
自分も仲間が死亡したときの辛さは嫌というほど知っているからだ。
レナとバーバラはなんとか旅の扉の前まで辿り着いていた。
シーフの能力を使い、敵との遭遇を避けることができたのだ。
しかしバーバラの仲間の一人だというハッサンの死亡報告を聞いた後からずっとこの状態なのだ。
「どうする?行く?」
レナは思いきって声をかけた。
目の前に渦巻く旅の扉。
バーバラはそれを死んだ魚のような瞳で呆然と見つめ、やはりまだ仲間の名前を繰り返していた。
レナはバーバラの頬を軽く何度か叩くと、もう一度問い詰めた。
「ねえ、ここで立っていても仕方がないわ。誰かが来たら私達も殺されてしまうかもしれない。行く?行かない?」
(たとえこの子を置いてでも私は行かなくちゃ…姉さんが生きている限り…)
そんな考えがよぎり自分が嫌になる。
しかし、実際時間がくればたとえ一人になろうとこの扉へ飛び込むことだろう。
そしてきっぱりと言い放つ。
「私は行くわよ。…たとえあなたが行かないと言ったとしても」
- 545 :2/2 :02/10/13 22:15 ID:???
- そこにきて初めてバーバラは隣に立つ女性の顔を見上げた。
その瞳には強い意志が宿っている。
「あなたの仲間は一人じゃないでしょう?まだ生きている人がのでしょう?
その人達にも会えなくなっていいの?」
そして今度こそしっかりとレナの目を見て口を開いた。
「…行く。あたしも、まだ、諦めない…」
少女は強く頷いた。
「決まりね」
レナはバーバラに手を差し出す。
2人は手を繋ぐと旅の扉へと飛び込んだ。
「姉さん、必ず会いに行くわ…」
「ハッサン…みんな…」
水の渦に飲み込まれ2人の姿はその場から消えていった。
【バーバラ
所持武器:果物ナイフ
現在位置:旅の扉で移動中
行動方針:仲間の捜索】
【レナ:シーフ
所持武器:メイジマッシャ―
現在位置:旅の扉で移動中
行動方針:ファリスの捜索】
- 546 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/14 00:58
ID:???
- 先ほどの二組のグループの一方的な戦闘を影で見ていた人がいた。
道具屋の隣の民家で書物を眺めていたサマンサだ。
放送の直前までここにある書物を読みふけっていたのである。
放送が入りさて旅の扉に…と、思った矢先の出来事であった。
両方の組に敵意はないのは傍から見てもはっきりしていたが何を血迷ったか一人が攻撃を仕掛けた。
仕掛けられたほうの動きは早かった。
そして、彼女は信じられないものを見た。
リーダーと思われる男性が魔物の姿に変身したのだ。
あれはどんな呪文なのだろう。明らかにモシャスとは違うものだ。
彼女の興味はその男性…アモスに向かっていた。
戦闘が終わり、旅の扉に入ったアモスを追う様にサマンサも飛び込んでいった。
【サマンサ 所持武器:勲章(重装備可能) 現在位置:旅の扉で移動中 行動方針:アモスの「変身」の謎を知りたい】
- 547 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/14 03:36
ID:???
- 北部の旅の扉を目指して移動を開始した我々が発見したのは間抜けな格好をした男(パノン)の死体で
あった、我々は早速その死体の調査を開始した。
「魂は抜けてしまってるな、殺されたのは…約20分〜一時間前といった所か?」
「???」
「神官なぞをやっておるとな、自然と人の死に立ち会う機会も多くなる。」
最も手を下したのもわしである場合が殆どだったがな。
「まだ殺した相手が近くにいる可能性が有る、わしが警戒するから首輪とわしの治療を頼む。」
「…………(頷く)ベホマ。」
ククク……随分と素直になったな、矢張り仲間の死が効いたか?わざわざ葬式などという演出
をして、仲間の死を強く印象付けたのが良かったか?……単純にわしの武器が切断に向いてないだけか
も知れんな。
恐らくマゴット自身ははあくまでも仲間を脱出させる為にやっているのだろう、わしもそれに異を挟む
つもりはない。
何故なら人は修羅場を潜る度にその凶暴性を剥き出しにして行くものだから、今はまだ死者にしか振え
ぬ鎌も、何れは生者にも振える様になるものだから。
これからもわしと共に修羅道を歩んで貰うぞ、仲間の為に、な。ククク……
【ハーゴン 武器;グロック17、グレネード複数、ムーンの首、首輪×2
場所;東部山脈北部 行動方針;ゲームから脱出】
【マゴット 武器;死神の鎌 場所;東部山脈北部 行動方針;仲間と合流、ゲームから脱出】
- 548 :1/4 :02/10/14 09:27 ID:???
かつかつかつかつ…。
石畳を叩くでたらめなリズム。四人の足音。
その音に気をかける者は、今現在ここにはいなかった。
アリアハン城、謁見の間へと続く廊下。
バッツとパパス、それにクーパーとアニーは、新しい“舞台”に移動すべく歩いていた。
クーパーは、天井に開いた大穴を見上げた。穴の向こうに旅の扉の淡い蒼光が見える。
そのままぐるりと首を回してみた。破壊が、その乱暴な爪痕をまざまざと見せつけてくる。荘厳であった城は、今は半ば瓦礫の塊になりつつあった。
「こんな事が出来るヤツがいるんだ…。」
恐ろしいと言うより、子供特有の好奇心からクーパーが呟いた。
破壊力で言えば、自分の雷撃呪文に勝るとも劣らない。これが出来るのが、味方だったら…。
「…アイツだろうな…。」
「知ってるの?これやった人。」
バッツの呟きに、アニーが応じる。ひょっとして、バッツの仲間…?
だがその期待は、至極あっさり霧散した。
「お前らも会っただろ?初めてあった時のあの男。」
その言葉に、双子はちょっぴり肩を落とした。
- 549 :2/4 :02/10/14 09:29 ID:???
- かつかつかつかつ…。
石畳を叩くでたらめなリズム。“五人”の足音。
アニーの背筋がぞくりと凍り付く。足音が…五人分有る!
思わず最大級の爆裂呪文を思い浮かべながら、アニーはばっと振り向いた。
突然の事に驚きながらも、バッツ達も習う。
そこには、魔道士が立っていた。妖術師、神官…様々な呼び方が有るだろう。エビルプリースト。
ゆっくりと背後に忍び寄っていたエビルプリーストは、気づかれた事に舌打ちすると呪文を唱えだした!
「ちぃ…!貴様だけは死んでもらうぞ!天空の勇者め!」
叫ぶと同時、まっすぐクーパーに向かってメラゾーマの火球が炸裂した!
クーパーはかろうじてそれを盾で受け止め、受け流そうとする。しかし強大な圧力に、あっさり弾き飛ばされ昏倒する。
「クーパー!」
バッツは駆け寄り、クーパーを抱き起こした。幸い怪我はないようだが。
「バッツ殿!二人を連れて旅の扉に!儂もすぐ行く!」
パパスは叫び、剣を抜いた。バッツは頷くとアニーを抱き寄せて階段を上り始めた。
- 550 :3/4 :02/10/14 09:30 ID:???
- 剣風が、寒風をまとってエビルプリーストを薙ぐ。メラゾーマの火炎が、弾丸のようにパパスを狙った。
互角の攻防、必殺の一撃。いつの間にか、戦いながら怒鳴っている!
「あのガキは生かしていては…我々にとって危険なのだ…ッ!」
「儂は天空の勇者を捜していた…!しかしそんな事より、子供と未来有る若者を殺させるわけにはいかんのだ!絶対に!」
どがっ、と言う衝撃。腹を蹴られてエビルプリーストが地面に倒れ伏した。
「パパスさんっ!」
と言う声が、その直後に聞こえてくる。天井に空いた穴から。
「行きますッ!」
叫んで、バッツ達は旅の扉に飛び込んだ。それを確認してから、パパスはまっすぐに跳躍する。
穴の縁に手をかけて、二階に上がる。バッツに少し遅れて、パパスが扉に飛び込んだ。
「逃がすかぁ!」
倒れたままのエビルプリーストが怒鳴り、呪文を願う。
直後に、イオナズンの爆風が、目に入る全てを吹き飛ばした。
- 551 :4/4 :02/10/14 09:33 ID:???
- エビルプリーストは、爆風が収まったのを確認して立ち上がった。
ぱんぱんと服の埃を払いながら、上を見上げた。青い空が見える。
手加減なしに解き放ったイオナズンは、間に会ったいくつもの部屋ごと城の屋根を消失させていた。
今やこの城は、壁があるだけの張りぼて同然の城だ。
エビルプリーストは正面を見た。消失した謁見の間から“落ちてきた”旅の扉がある。
エビルプリーストは迷い無く、それに飛び込んだ。
どうやら二人存在しているらしい天空の勇者の排除を決意しながら。
【バッツ:生存。魔法剣士 白魔法
所持武器:ブレイブブレイド
現在位置:新フィールドへ
行動方針:非好戦的だが、自衛はする。レナとファリスを探す。最終的にはゲームを抜ける】
【王子クーパー
所持武器:天空の盾とマンゴーシュ(王女の支給品)
現在位置:新フィールドへ
行動方針:両親さがし】
【王女アニー
所持武器:なし
現在位置:新フィールドへ
行動方針:両親さがし】
【パパス
所持武器:アイスブランド
現在位置:新フィールドへ
行動方針:子供達の安全確保と両親さがし。最終的にはゲームを抜ける。】
(パパスは遅れて扉に入ったため、はぐれる可能性もあります。)
【エビルプリースト
所持武器:危ない水着
現在位置:新フィールドへ
行動方針:天空の勇者(ソロ・クーパー)の始末。好戦的】
- 552 :1/4 :02/10/14 09:56 ID:???
- カインは相変わらず息を潜めて藪の中からセフィロスの様子をうかがっていた
「何か変わったことは無い?」
エアリスがカインの後ろから声をかける。さらにその奥にはもう一人
割腹のいい商人風の男が何か考え事をしながら座りこんでいる。
彼の名前はトルネコ
つい先程エアリスが扉に向かう彼を発見し、この藪の中へ連れてきたのだ。
ちなみに旅の扉が設置されているのは小高い山の頂上に開けた広場の中央
そこから3方向にふもとへと道が伸び、あとはうっそうとした森と藪に囲まれている
エアリスとカインはその3つの道を同時に見渡す事ができる絶好のポジションに潜んではいた
ただし3つの道の内2つは彼らが潜んでいる藪からは正反対の位置にあり、危険を知らせることは出来ない
危険を知らせることが出来るのは残りの1つ、自分たちの潜む藪を迂回するような形で
頂上へと昇る道を通る者だけだ。
トルネコをエアリスが連れてきたとき、カインは少し苦々しい思いをした
何も知らないトルネコを囮に使い、さらに自分も囮になることでエアリスを逃がす、そういう青写真を描いていたのだ
そのトルネコはエアリスと熱心に話しこんでいる
聞くところによると塔での呼びかけは彼の妻が行った事らしい。
そろそろ何か動きは無いのか?
カインがまた外へ視線を向けると
残り2つの道をたどり頂上へと昇っていく人影が見えた
影は3つ、カインから見て右手から2人、それから左手の道から1人・・・・・今がチャンスだ
カインはエアリスとトルネコを呼び、いつでも動けるよう指示を出す。
セフィロスも彼らを察知したらしい
扉を離れ、右手の2つの影の方へ斬りこんで行く
それを確認し、さらに口の中で6つ数えてから、カインは2人に叫ぶ
「行くぞ!!」
- 553 :2/4 :02/10/14 09:59 ID:???
- 「アーロンに出会えて本当によかったよ」
リュックはアーロンの太い腕にすがり付く、アーロンは少し戸惑った表情をしたが
まんざらでもないのだろう、そのまま進んでいく。
「おそらくこの山の頂上に扉はあるのだろう、地理的なことを考慮に入れるとここが1番可能性がある」
その頂上までもう少し・・・そのときいきなりアーロンがリュックを突き飛ばす
「痛っ・・何をす」
リュックはアーロンのいきなりの行動に文句を言いかけるが、目の前の展開を見て絶句する。
大広間でみた確かセフィロスとか言ったか
銀髪の男の斬撃をアーロンが自分の身体に届くギリギリの位置で受けとめていたのだ
しかし次の瞬間アーロンは大きく体勢を崩す、押されているのだ、セフィロスのパワーに
背中につけていた長刀が地面に落ちる、それを見たセフィロスが怪訝な顔をする
(あれはアーロンに渡した刀、でも長すぎるとかいって使おうとしなかったんだよね)
その長刀----正宗をセフィロスは拾い上げるとまた何かを察知したらしい、そのまま頂上へと戻っていった。
アーロンもそれを追い、頂上へ向かう
「ま、待って、待って」
そしてリュックも慌てて後を追うのだった。
自分たちのいる広場のすぐ下の道から激しい戦闘の気配がする
本来なら助けるべきだろう、しかし相手はセフィロス・・・・その事を考えると
エアリスの気持ちは”助けたい”よりも”殺されたくない”という思いの方が勝ってしまうのだ
エアリスは必死で扉へと走る
後少し・・・・その時、空中に影、エアリスは思わず上空へと顔を上げる
「!!」
そこには刀を構えたセフィロスの姿、
何とセフィロスは他の相手をうっちゃって自分を狙ってきたのだ
あと3歩も進めば扉、しかし蛇ににらまれた蛙のようにエアリスの身体は硬直して動かない
- 554 :3/4 :02/10/14 10:03 ID:???
- (こいつ・・・・・最初から俺達がいるのに気づいて泳がせていたんだな・・・・・)
その余りの展開にカインも絶句し動けない
観念したエアリスが震えながら目を閉じる。
そしてセフィロスの刀がまるであの時と同じようにエアリスを貫くはずだった。
だが・・・・・
エアリスが恐る恐る目を開けたとき、その瞳に映った光景
それはエアリスを守る盾のようにその身体でセフィロスの刃を受けとめていたトルネコの姿だった。
「トルネコさん・・・・・どうして?あなたは奥さんの遺志を継ぐんだって言ってたじゃないの」
その胸を貫かれていながらもトルネコは最後の力でセフィロスの両手を押さえ動きを封じ
背中越しに震える声でエアリスに答える。
「いいんです・・・私はあいつを、ネネを守れなかった・・・だからせめて・・・・・・
エアリスさん、あなたは心無しか若い頃のネネに似ている、それに話していて分かった
あなたになら託せる・・・・私達よりきっと・・・・上手くやってくれると思う
だから・・・ネネが願ったようにこの戦いを・・・・・」
トルネコはセフィロスを押さえこんだまま刀をより深く自らの身体へと沈めて行き
ずるずると何歩か歩いたところで動かなくなった。
セフィロスは拘束は脱したものの、トルネコの身体に突き刺さった刀は
その厚い脂肪と肉にはばまれてなかなか引きぬく事ができない。
エアリスはその様子をへたり込んだまま、見つめている
逃げなければ、と思っていても身体が動かない・・・腰が抜けてしまった。
- 555 :4/4 :02/10/14 10:14 ID:???
- 「ぐずぐずするなエアリス!!トルネコの思いを無駄にするな!!」
カインはエアリスを抱えると、彼女をそのまま旅の扉へと放り投げる
ようやく正宗を引きぬき、エアリスを追おうとするセフィロスをカインが体当たりで止める
エアリスの身体が完全に扉の向こうに消えたのを確認すると
カインはセフィロスの正面にたち、からかうような口調でセフィロスに告げる。
「残念だったな」
カインのその言葉に続くように、大男と活発そうな金髪の少女が現れ
セフィロスの側面に立つ
さらに1人、派手な赤いマントを身に着けた剣士が現れる
「1人に大勢は好きじゃないが、そこの龍騎士、このギルガメッシュも助太刀するぜ」
1対4、いかにセフィロスといえどもこの状況では苦戦を免れないだろう
しかし・・・・・・
【トルネコ 死亡】
【エアリス:所持武器:無し 現在位置:新フィールドへ 行動方針:不明】
【セフィロス:所持武器:日本刀・正宗・へんげの杖 現在位置:東部山脈北部・旅の扉周辺
行動方針:全員殺す】
【ギルガメッシュ 所持武器:エクスカリパー現在位置:東部山脈北部・旅の扉周辺
行動方針 セフィロスと戦う】
【カイン:所持武器:ビーナスゴスペル&マテリア(回復) 現在位置:東部山脈北部・旅の扉周辺
行動方針:セフィロスを倒す】
【アーロン&リュック:所持武器:鋼の剣&無し 現在位置:東部山脈北部・旅の扉周辺
行動方針:セフィロスを倒す】
- 556 :1/3 :02/10/14 10:16 ID:???
- 山頂にて、壮絶な戦いが繰り広げられていた
銀髪の剣士セフィロスと相対するは4人の戦士、アーロン・カイン・ギルガメッシュ・リュック
一見数の多いほうが有利に見えるが、しかしセフィロスが笑みを浮かべる余裕すらあるのに
残りの4人は肩で息をしている。
「これほど・・・・強いとは」
4人とも決して弱いわけではない、(1人問題があるやつはいるが・・・・・・)
しかし、それでもセフィロスには及ばないのだ。
何か思いついたのだろうか?
ギルガメッシュはアーロンとカインになにやら耳打ちする
かなり疑わしい表情をした2人だったが頷くと、そのまま散開し藪の中に消える
そして、暫しの間を置いて藪の中なら飛び出したギルガメッシュがセフィロスへと突撃する
が、刃を交わるか交わらないかの寸前でギルガメッシュはセフィロスから軸をずらすように離れる
するとその背後からカインがセフィロスの頭上へジャンプ攻撃を仕掛ける
迎撃しようとしたセフィロスだったが、そのときさらにカインの背後で身を屈めていた
アーロンが側面からセフィロスに斬りかかる、
セフィロスはすんでのところで素早く後退し、両者の攻撃を回避する
回避されたとはいえ、ここまでセフィロスを追い詰めたのは初めてだった。
「はっはっは、見たか俺様の秘策を!、いくぞこれでトドメだ」
カインとアーロンは未だに疑わしい表情をしていたが、結果が出た以上従わざるをえない。
- 557 :2/3 :02/10/14 10:16 ID:???
- 再び3人は一列に並ぶとセフィロスに突撃する
刃を交わるか交わらないかの寸前でギルガメッシュはセフィロスから軸をずらすように離れ
その背後からカインがセフィロスの頭上へジャンプ攻撃を・・・・・・
そこでセフィロスが動いた、彼は後退すると思いきやそのまま前進しジャンプすると
「お、俺を踏み台に!!」
ギルガメッシュの肩を踏み台にさらに空中にジャンプする、すでに攻撃体勢に入ったカインは
このセフィロスの行動にまったく無防備だ、正宗がカインに迫る
しかし・・・セフィロスはその攻撃を中止し、自分の後頭部に飛んできた石を斬り払い着地する
「へへ−ん、あたしをわすれちゃ駄目よ」
リュックが何時の間にかセフィロスの背後に忍び寄っていたのである
命拾いしたカインがリュックへと手を振る。
そして両陣営とも間合いを取り直すと、そのまま睨み合いが始まった。
- 558 :3/3 :02/10/14 10:18 ID:???
- フリオニールは死を待つだけの壊れた肉体でそれでもまだ獲物を求めて徘徊していた
最後に残ったこいつで派手にやってやる・・・・・・藪を抜けると視界が開ける
そこにいたのは彼の左手を奪った銀髪の男
さらに何人かが彼を取り囲んでいる。
それを見て彼は最後の力で呪文を唱え始める・・・魔術師でもない彼がこんな状態で
大規模呪文を唱えればその生命は確実に尽きるだろう・・・だがそれでも
彼はたどたどしく詠唱を続ける
誰かがこちらに気がついたようだ、それを皮切りに一斉に連中は旅の扉へと走る・・・だが
「・・・アルテマ!!」
呪文は完成した、凄まじい爆発が起こる
爆発と閃光が収まったとき、旅の扉を残してそこには何も残ってなかった
いや2つだけ残っていた、無残に焼け焦げた人間の下半身
おそらく上半身を扉の中に滑りこませたところでアルテマの直撃を受けたのだろう
男か女かは損傷が酷く判別できなかったが・・・・・・
そして残りの一つは言うまでも無くフリオニールの骸
その骸は死してなお、皮肉な笑みをたたえたままだった。
【フリオニール 死亡】
【セフィロス カイン リュック アーロン ギルガメッシュ 生死不明 生きていれば新フィールドへ
(ただし1人は下半身全損)】
- 559 :1/2 :02/10/14 11:24 ID:???
- レーべの村。
旅の扉のある場所の一つ。
クラウドとアーサーはゾーマの放送から三十分ほどしてこの村に到着した。
ムーンブルクの王女が死んだ事に対してアーサーは号泣し、クラウドもシドのことを想い、胸を痛めた。
「あれか」クラウドが教会の前に蒼く浮かび上がり、渦を巻いている旅の扉を見つけた。
二人はその渦をしばらく見つめた。
- 560 :2/2 :02/10/14 11:24 ID:???
- ・・・・入って大丈夫なんでしょうか?」アーサーが口を開いた。
「さあな。俺の世界には、こんな物存在しなかったからな」クラウドが肩をすくめる。
「・・・・・」「・・・・・」「・・・・・お先にどうぞ」アーサーはびびりまくっている。
こつっ
アーサーの鼻に何か当たった。
クラウドがひのきの棒を放り投げたのだ。
「・・・・じゃあな。運がよければまた会おう」そう言い残すとクラウドは旅の扉へと入っていった。
ついに決心したアーサーは、助走をつけて旅の扉へ走っていった。
助走中アーサーは真正面を見た、そこには男が立っていた。
手には斧、翠の髪に、蒼い瞳。
狂気の皇子 ヘンリーがそこに立っていた。
「クラウド」
【所持武器:ガンブレード
現在位置:新フィールドへ
行動方針:不明】
「アーサー」
【所持武器:ひのきの棒
現在位置:レーべの旅の扉前
行動方針:旅の扉へ入りたい
「ヘンリー」
【所持武器:ミスリルアクス
現在位置:アーサーと同位置
行動方針:アーサーを発見、好戦的】
- 561 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/14 12:29
ID:???
- ラムザは隠れている場所からレーベの旅の扉を
見張っていた。
ここは、激戦地らしく次々と戦闘が誘発されていた。
先程の集団戦闘、その後の一騎打ち、
今また新しい戦いが始まろうとしていた。
こんなに騒がしくてはアグリアスさんは、
ここには来ないかもしれない。
そろそろ、ここを切り上げて次の世界に行こうかな〜
【ラムザ
ジョブ:忍者 スキル:白魔法
装備武器:天空の剣(ガウ)
現在位置:レーべの村
行動方針:アグリアスを探す
アーサーVSヘンリーに介入しようか考え中】
- 562 :セリス :02/10/14 22:12 ID:???
- ロックを探し、夜どうし歩きまわっていたセリスだったが、ロックどころか一人として参加者と遭遇することができないでいた。
とりあえず、夜明けに聞いた放送に従い、旅の扉があるであろう村までやってきた。
ゾーマのいう「旅の扉」らしきものは比較的簡単に見つかった。
旅の扉を見つけた後、時間までロックを待つ…ロックがここに来るかわからないのだが…予定だったのだが、目の前で起こっている出来事
にセリス頭を悩ませていた。
二人の男が一発触発状態で対峙しているのだ。
見た感じ、旅の扉の近くにいる緑の髪の男は誰かまわず切り捨ててしまいそうな感じである。
仲間は多いほうがいいということもあり、もう一人のヒマワリ頭を助けてやろうかとも思うのだが、問題があった。
セリス自身、戦いには自身もあったし、どんな強敵が現れようとも切り抜けていける力はあるのだが、支給品…かなりの業物だとわかる一振りの剣…
がどうにも扱いづらく、うまく扱える自信がなかったのだ。
「さて…どうしたものか…」
セリスが迷っているうちにも緑色の髪をした男は、ヒマワリ頭の男にじりじりと近づいていっている。
(こういうときは、あの馬鹿みたいに賭けで状況を変えるのも悪くはないか…)
そう考えて、セリスは剣を垂直に立てる。
(もし左に倒れたなら、ヒマワリ男を助ける…)
そして、セリスは手を離した…。
【セリス:生存確認 所持武器:ロトの剣 現在位置:レーベの旅の扉近く。ラムザからは見えない位置
行動方針:アーサーを助けるor成り行きに任せるか判断中】
- 563 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/14 22:33
ID:???
- 恋人を探し、島の東へと歩いてきたリノアは、凄惨な光景を幾度も目にしていた。
海岸の三人分の死体。よほど迅速に殺戮が行われたのか、そのうち2つには抵抗の痕跡さえ残っていなかった。
森の中、頭を叩き割られた女僧侶。……その手元に落ちていたバッグは、今、彼女が持っている。
そして今……たった今行われた戦いの痕跡。炭化しかけた下半身と、生命力を使いきったらしい男の躯。
それらはリノアの精神を、着実に追い詰めていた。
彼女が正気でいられるのは、知人がまだ一人も死んでいない事実と、敵に会わずにいられたこと。
そして何より、島のどこかにいるスコールの存在が、彼女の心を強く、強く繋ぎとめていた。
「スコール……きっと、会えるよね」
リノアは杖を地面につきつけ、集中した。
この場所に残留していた魔法の力が、彼女へと集まる。
スコールに会うまでは、死ねない。ドローを終えた彼女は心の中でそう誓い、旅の扉をくぐった。
【リノア 所持武器:妖精のロッド・月の扇(シェリンダからルート)/ドロー:アルテマ×1
現在位置:新フィールドへ
行動方針:スコールに会う】
- 564 :1/2 :02/10/15 07:24 ID:???
- (まずい・・・勝てるわけがない・・・)
ヘンリー、セリス、ラムザの合計6つの目はアーサーに向けられていると言っていいだろう。
なぜアーサーの方を見るのか?
理由は一つ、武器。
ヘンリーは斧、彼は棒。
誰が見ても勝ち目は無かった。
ヘンリーがじりじりと近づいてくる。
アーサーの背が壁に当たった。もう逃げられない。
ヘンリーが斧を振り上げた。
ドゴッ!
斧がヘンリーに当たった音ではない、近くで隠れていた女戦士が、セリスがヘンリーを
蹴飛ばした音だ。
彼女は慣れぬ武器で戦うより奇襲ならば蹴りで十分と判断したのだ。
ヘンリーの体が教会の壁に当たる。
セリスは何も言わずに、旅の扉に飛び込んでいった。
蒼い渦に入る瞬間、アーサーに手を軽く振り彼女は消えた。
ヘンリーが起き上がらないとは限らない。
彼も慌てて旅の扉の中に飛び込んだ。
- 565 :2/2 :02/10/15 07:24 ID:???
- 【「セリス」:
所持武器:ロトの剣
現在位置:新フィールドへ
行動方針:不明】
「アーサー」
【所持武器:ひのきの棒
現在位置:新フィールドへ
行動方針:不明
「ヘンリー」
【所持武器:ミスリルアクス
現在位置:レーベの旅の扉前
行動方針:好戦的】
- 566 :デッシュ :02/10/15 11:18 ID:???
- エドガーは昼までに戻ると言っていたが
よく考えてみたら、待っていたら時間切れで
死んでしまう。
エドガーには悪いが先に行かせてもらおう。
デッシュは先に行くとの置手紙を残すと
武器屋を後にした。
先程から爆発音が聞こえていたので近づきたくは
なかったが今から間に合う旅の扉はアリアハン城だけ
なのでそこに向かうことにした。
半ば廃墟とかしたアリアハン城には幸運にも
誰もいなかった。
デッシュは途中にあった黒焦げの死体(ミネア)から
研究の為外した首輪を持って旅の扉をくぐっていった。
【デッシュ
所持道具:ミネアの首輪
現在位置:次の世界
行動方針:エドガーと合流と首輪の解除】
- 567 :セーラ :02/10/15 12:19 ID:???
- (早く決着がつけばよろしいのに・・・・・・)
セーラは森の中から扉を巡る攻防を眺めていた
あの集団の中に彼女の求める騎士の姿は無かった、
見るとセーラのドレスは泥まみれであちこち破れている
きっと森の中獣道を愛しい騎士様に会いたい一心でさまよっているうちに
それが結果的に近道となり、こうして彼女の思い人よりも早く扉にたどりつけたのだが
彼女にはその事は知る由も無い。
セーラの前方の藪の中から不意に人影が現れる
あれは・・・・・その後ろ姿には見覚えがある、ついさっき自分を殺そうとした男だ。
セーラはその男、フリオニールの背中へと銃を構えようとするが、やめる。
彼女から見てフリオニールまでの距離は10メートルほど
普通に考えれば十分に命中させられる距離だ、しかも彼は瀕死のうえ呪文に集中しているようだ
しかしそれでもセーラには彼を倒せる自信がなかった。
自分はおそらくまともに戦えば他の誰よりも弱いだろう
相手を倒すためには自分の容姿と一国の姫である立場を最大限に利用し
懐に入るしかない、そう考えたセーラは自重したのだった。
不意に強烈な閃光が広場を包む、呪文が発動したのだ
人々は光の中、次々と扉に逃れる、まずは竜騎士と巨漢がほぼ同時、それから赤マントが飛びこむ
それから少し遅れて銀髪の男とさらに金髪の少女が続く
そのとき銀髪の男の持つ剣が閃いたような気がしたが
そこからはセーラにも分からなかった。
全てが収まり、焦土と化けた広場へとセーラは足を進める
扉の傍らに焼け焦げた誰かの下半身が転がっていたのだが、セーラは気がつかなかった。
渦潮を上げる扉の中を見て、セーラは一瞬ためらう
(本当に大丈夫なのかしら?)
しかし、ここを通らなければ騎士様に会えない、そう思ったセーラは目を閉じて鼻を押さえ扉へと飛びこんだ。
【セーラ 装備品 癒しの杖 ブレイズガン 現在位置 新フィールドへ 行動方針 レオンハルトを探す】
- 568 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/15 20:31
ID:???
- 「む?」
旅の扉の探索中、次に我々が見たのはどこぞの山頂の大爆発であった。
「ふむ…」
「………」
この状況で戦闘の起る理由……ゲームに乗った場合の作戦……目立つ呪文……
「あの爆発の下に首輪と旅の扉があると見た!……が遠いな。」
時間が後どれ程残っているかはわからないが、我々は葬式で一時間近く無駄に使ってしまっておる、
平地ならどうという事も無い距離だが道の無い山中を突破するとなると……
「???」
「ちと距離がありすぎる、良い手は無いか?」
「♪」
うん?そんな呪文があったか?
「よし、やってみせよ。」
「ピオリム!」
おお、確かに脚が軽い……ってこれは遺失呪文か?わしはマゴットの顔をまじまじと見直していた
「????」
こやつ、わしが思っている以上の拾い物だったのかもしれん。
かくて、山頂にあっさり辿り着いた我々はデブともう1人の死体から首輪を回収すると意気揚揚
と旅の扉に入ったのだった。
【ハーゴン 武器;グロック17、グレネード複数、ムーンの首、首輪×4
場所;不明 行動方針;ゲームから脱出】
【マゴット 武器;死神の鎌
場所;不明 行動方針;仲間と合流、ゲームから脱出
- 569 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/16 01:31
ID:???
- 遥かな水平線。
朝日を浴びて輝いている。
「見事な景色じゃ…」
身を起こすゼニス王。どうやら眠っていたらしい。
大きく伸びして辺りを見る。
緊張感のかけらもない。
放送があったことなど知った事ではない。
だが、幸運にも目の前に旅の扉が目の前にある。
「はてさて、次はどこに行くのだろうな。」
意気揚々とゼニスは旅の扉に飛び込んだ。
死ぬことは恐れていない。どうせ死ぬならこの大地で。
そして、どうせ死ぬとしても色々な土地を巡りたい。
そう思っていた。
【ゼニス 所持武器:? 現在位置:旅の扉内 行動方針:物見遊山】
- 570 :1/2 :02/10/16 08:17 ID:???
- 「デッシュ、居るか?」
エドガーはアリアハンの武器屋の扉を、無造作に開け放った。敵がいるはずも無いだろう。こんな場所に。
埃がばっと散って、部屋の空気を汚す。
彼の相棒…デッシュは、そこに居なかった。仕方有るまい、自分でもそうする。
部屋の中心に落ちていた手紙を拾い上げる。内容はただ一言、「先に行く」。
ふう…、とエドガーはため息を一つ付いた、埃を吸い込んでしまったせいで少しむせる。
まったく…何というミスだ。ヤツの話をよく聞いておくべきだった。
旅の扉についての話があってから1時間ほど、時間の無さに気がついて走って戻ってくればこのザマだ。
心配になる。彼には武器がない。古代人とやらの豊富な知識はあっても、戦いに向いているとは言い難い。
脱出するにせよ当面生き残るにせよ、不利だ。
エドガーはメモ用紙を一つ手に取ると、城に向かって歩を進めた。
- 571 :2/2 :02/10/16 08:19 ID:???
- 廃墟…と言うよりは張りぼて同然になったアリアハン城の旅の扉の前で、エドガーは熱心にペンを走らせていた。
不特定多数に安全に呼びかけるならば、こういった方法が有効だろう。つまり、要件を書いたメモ用紙を次のフィールドにばらまくのである。
十枚のメモ用紙を、一定の間隔を置いて旅の扉に放り込む。フィガロで新開発した水に滲まないインクを使っているペンだから、読めなくなると言う事もあるまい。
メモの内容は以下の通りだ。
“この首輪は科学的なアプローチで解除する事は不可能らしい。
首輪の内側に特に器具の類が見られない事から、ゾーマは城から魔力を使って首輪のコントロールを行っているようだ。
推測だが、この首輪を覆うようにアンチ・マジックがかけられている。上からアンディ・マジックを使った所で爆発を防ぐ事は出来ない。
まず、首輪のアンチ・マジックを解く事が先決だと思われる。”…。
メモを全て扉に放り込むと、エドガーも扉に飛び込んだ。
【エドガー:
現在位置:新フィールドへ
武器:ボウガン&天空の鎧(装備不可)
行動方針:魔法使い、デッシュを探し首輪を解除する】
(新フィールドに、エドガーのここまでの研究結果を記したメモが十枚、ばらまかれました。)
- 572 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/16 20:23
ID:???
- 「ローザ……」
そこに在ったのは、愛しい人。
他の2つの躯と共に、無造作に捨て置かれた亡骸。
「……ローザ」
セシルはしゃがみ込み、彼女の顔にそっと触れる。
暖かみは、もう消えていた。唇は、もう蝋のように冷たく、固くなっていた。
涙はこぼれなかった。哀しみのあまり、感情が凍り付いてしまったかのようだった。
ただ、実感だけが湧いていた。
もうローザが微笑んでくれることはない――自分の隣に立ってくれることはないのだと。
それからほどなくして、ゾーマの放送が流れた。
セシルは簡素な墓を作って、三つの亡骸を埋めた。
他の2つは時間の関係上、適当に作ってしまったが、ローザのものだけは十字架に花束を添える。
「ローザ……守れなくて、すまない」
――仇はきっと取る。
土の中に眠る恋人にそう告げて、彼は旅の扉があるという村へ向かった。
【セシル 所持武器:暗黒騎士の鎧 現在位置:最北端の海岸→レーべの村
行動方針:ローザの敵討ち】
- 573 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/16 21:29
ID:???
- レオンハルトは疲れきった表情で、フリオニールの骸を眺めていた
終わった・・・・これで全てが終わったのだ
この島で生きるために手にかけた者たちには申し訳がない話だと思ってはいる
しかし、もはや彼には生き残ろうという意志は残っていなかった
(フリオニール・・・・マリア・・・・お前たちという光を失った今
もはや俺に存在する理由はない、闇は光があってこその物なのだから・・・・・)
レオンハルトは呆然と扉の中の渦潮を眺める、このまま時間が過ぎ行くまでここにとどまるのも
いいかもしれない・・・あの魔術師のように粉微塵になるだけの話だ
しかし・・それも自分にとって正しいことだとは思えなかった。
どうせなら名のある相手と戦って死にたい・・・・・・最後のわがままだ
そう考えたレオンハルトは扉へと身体を躍らせていった。
【レオンハルト 装備品 銅の剣 暗黒騎士の兜 ライブラの呪文書 現在位置 新フィールドへ
行動方針 相手を探す(傷は治療済)】
- 574 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/16 21:56
ID:???
- (旅の扉か…ここに留まれば死ぬことはできるが……)
ナジミの塔にたどり着いたものの、目的の剣士には逢えなかったリバスト。
彷徨ううちに、アリアハンに出現した旅の扉の前に来ていた。
一瞬、扉をくぐる事を躊躇うリバスト。
(…それでも、最後の戦いを求めているらしいな、私は…)
小さく首を振ると、リバストはゆっくりと旅の扉へと入っていった。
【リバスト
所持武器:まどろみの剣
現在位置:新フィールドへ
行動方針:互いが合意の上で、剣による戦いを行う】
- 575 :564 :02/10/16 23:02 ID:???
- すごいまちがえますた。
>564
>斧がヘンリーに当たった音ではない。
訂正:斧がアーサーに当たった音ではない。
- 576 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/17 15:24
ID:???
- アイラはアリアハンの出口にて呆然としていた。
守るべき主。
バーンズ王がすでに亡くなっていることを。
…そして地面を殴りつけた。
自分の愚かさを悔いた。
ああ、なぜ、もっと早く…
失意に落ちていたアイラを再び目覚めさせたのは目の前に広がる旅の扉であった。
彼女にはまだ希望があった。
仲間、マリベル。
彼女を探す。
今のアイラにはマリベルの存在が何よりであった。
マリベルの無事を祈り、旅の扉に飛び込んだ。
【アイラ 所持武器:チェス板、駒 現在位置:旅の扉内部 行動方針:マリベルの捜索】
- 577 :1/5 :02/10/17 16:33 ID:???
- 「ファイラッ!」
ティナが、叫びながら両腕をかざした。
余儀魔力で発生した烈風がエメラルドの色をした髪を、優しく撫でた。
しかし、直後に生まれた炎はとても優しいと表現できるモノではなかった。
ごがんっ!っという爆発音を発しながら立ち上がる炎柱。
爆炎が一本の樹を丸ごと消し炭に変えて、その後ろの者までもを消し去ろうとする。
しかし、業火の中から一つの影が飛び出した。今はもう、その名を呼ばれない謎の剣士。
謎の剣士は血にまみれたグレートソードを振りかざして、ティナに向かって急接近していく。その速度はもはや、直接目でとらえられるモノではないだろう。
ティナは支給武器のチキンナイフを投げつけると、弾かれるようにその場を離れた。エンハンスソードを構え、魔力を練る。
怒りに燃えるティナの心に、怯えを力とするチキンナイフが萎縮する。それはあっさりと、謎の剣士が受け止められた。
「許さない…。」
ティナが小さく叫んだ。
「私の仲間を殺めた、貴方は絶対許さない!」
叫びと同時に、小規模な雷撃が2、3本まとめて謎の剣士を襲った。
…きっかけは、小さな事だったのだ。
井戸から這い出したテリーが、城の様子を見にたった一人で歩いていった事。きっかけはそれだけだった。
- 578 :2/5 :02/10/17 16:34 ID:???
- エドガーが移動した後、謎の剣士は城に移動すべくテリーと一緒に外に出た。残り1時間、そろそろ人が少なくなる時間帯だ。
謎の剣士は周囲を油断することなく見つめ続けていた。敵はいるのか?と。
…周囲に気を配っていて、足下のテリーに意識が及ばなかった。それが剣士のミス。
やっとこさ井戸から這い出したテリーは、辺りをにらみつける剣士の横を通り過ぎて城へと向かっていた。
いつか聞いたあの悲鳴、ひょっとしたらあの声を出した人がまだ生きてて、くるしんでるかも…。
幼いが故に、まだ正しく人の死を認識できないテリーは、その思いを胸に城へと向かおうとしていた。
「…!テリー!」
謎の剣士は絶叫を上げた。
怒られる?!その、あまりに鋭い声を上げた剣士に向かってテリーは振り返ろうとして…見た。
近くの建物の影から、銀髪で傷だらけの男と、緑色の髪の少女が出てきた事に。そして、男の手には白金の輝きを持つ剣。
男…セッツァーが、一瞬剣を動かした。ほぼ無意識の内に。目の前の人間に反応して。それがセッツァーのミス。
その直後には、剣士の投げつけたグレート・ソードがセッツァーの胸板を刺し貫いていた。
- 579 :3/5 :02/10/17 16:35 ID:???
- 「っあ゛…!」
突然胸から生えてきたグレートソードを見て、セッツァーは驚きと同時、事態を把握した。
(ダリル…ハッサン…どうやらお前らのとこに行く事になりそうだな。こいつは。)
「セッツァ…!」
驚きのあまり声も出ないティナの方に、セッツァーは振り向いた。
大量に血を吐きながら、ニヤリといつもの不敵な笑みを浮かべて。自分が勝つに違いないと確信しているような笑みを浮かべて。
「どうも…駄目だな。しょうがないから、俺は観客に徹する事にするか。」
「セッツァー、何を…。」
「俺の命、そっくりチップにして…オマエが生き残る方に賭けて…」
最後まで言えなかった。セッツァーはぐらりと蹌踉けて、倒れた。…死んだ。
「……!」
ティナの精神が燃え上がる。もう魔法で癒せない。死んだ。
ざっ、と音を立てて、ティナは剣の飛んできた方を振り返った。剣士が一人、立っている。アイツが…殺した。
瞬時、荒々しい幻獣の血が吠える。魔法を唱えると同時にティナは飛び出していた。剣士に向かって。
- 580 :4/5 :02/10/17 16:36 ID:???
- 剣士は舌打ちしながら、家々の隙間を縫うように走っていった。強い…!
少女…ティナが一つ声を上げるごとに、一つの家が半壊する。どんどん隠れ場所が無くなっていく…!
剣士は走りながらテリーの姿を探した。出来れば、逃げていて欲しいが…。
居た。目に映った。自分の真後ろ。ティナは最大級の呪文を練っている…!
「ファイガ!」
どばんっ!と言う破裂音。一瞬動きを止めた剣士は、紅蓮に焼き尽くされて吹っ飛んだ。
飛ぶ。身体が、武器が、意識が…。
空中で絶命した剣士は、そのままアリアハン城の堀に落下した。グレートソードと共に。
ティナは、ファイガを撃ちはなった姿勢のまま硬直した。
アイツの後ろに、子供…?あぁ、そうだったんだ。この子のために…。
どんっ、と、ティナに何かがぶつかった。あの子供…テリー。
「よっ…よく…よくもぉっ!」
テリーは何度もティナに体当たりしてすっころんで…ようやく、足下のチキンナイフに気がついた。
「よくもぉっ!」
チキンナイフを拾い上げて、テリーはティナと向き合った。
怯えで、チキンナイフの刃は鋭く煌めいていた。
- 581 :5/5 :02/10/17 16:41 ID:???
- 「…それは、あげるわ。」
ティナがぽつりと呟いた言葉に、テリーが一瞬ならず驚く。
ティナは、セッツァーの死体の方に向き直ると、歩き出しながら続ける。
「私を殺したいなら…いいのよ?」
そう、いいのだ。あの子は私と同じ気持ちなのだ。抵抗する必要が…何処にあるのだ?何処にあるというのだ?
テリーは、セッツァーの墓を作ろうとしているティナを睨め付け続けていた。
アイツは兄ちゃんを殺したんだ。だからボクが…!
そうこうしている内に、ティナは立ち上がった。足下には、粗末な墓。
ティナはゆっくりと歩き出した。城に向かって。
アリアハン城旅の扉前に、ティナは立っていた。
あの子に殺されるというなら…いいだろう。自分はそれだけの事はした。
ただ、それ以外の人に殺されるわけには行かない。
ティナは、この向こうに仲間が居る事を願って扉に飛び込んだ。そして、それと同時にテリーが追うように飛び込んでくる。
旅の扉の異空間で、テリーは叫んだ。ティナはそれを聞いた。
「オマエは…ボクが、殺してやる!」
【テリー:生存 所持武器:チキンナイフ 現在位置:新フィールドへ 行動方針:謎の剣士の敵を取る】
【ティナ:生存 所持武器:エンハンスソード、プラチナソード 現在位置:新フィールドへ 行動方針:仲間を探す 備考:テリーに殺されるのならばかまわない】
【セッツァー:死亡】
【謎の剣士:死亡】
- 582 :1/2 :02/10/17 19:14 ID:???
- セシルは息を切らしようやくレーベの村に辿り着く、もう時間が無い、急がねば・・・・・
そのとき建物の影からだしぬけに1人の人物が現れる
「一足違いだったな、貴様の仲間はすでに行ってしまったよ」
その人物には見覚えがある・・・・エビルマージ!!
「貴様!!」
セシルはエビルマージに踊りかかろうとするが、エビルマージが手をかざした瞬間
彼の身体は石のように重くなる。
「まぁ、待て少し話をしようではないか?・・貴様は恋人の仇を討ちたいのだろう?」
エビルマージが手にした水晶玉にローザが殺される瞬間が写る
そしてまた様々な光景が映り、最後にローザを殺した男が死に至る場面でそれは終わった
「くくっ・・・貴様の恋人を殺した男はもういない、さぁどうする?」
セシルはエビルマージの嘲りはもう耳に入っていないらしい・・・・呆然とした表情で水晶玉を見つめている
この様子なら思ったよりも話は上手く行くかもしれんな・・・・エビルマージは覆面の下でそう考えると
本題を切り出した
「恋人が・・・ローザが恋しいか?その手に取り戻したいか?・・・方法が無いわけでもないぞ」
セシルはそれを聞いてもまだ、生きる意志を失ったように動こうとはしない
それにはかまわずエビルマージは話を続ける。
「簡単な話だ、お前が勝利者になればいい、さすればお前の最愛の恋人は甦るだろう」
「そんな話、だれが!!」
さすがにその言葉を聞いて黙ってはいられない
動きを封じられてなお、前に進もうとするセシルにエビルマージは決定的な一言をかける
「この話、信じる信じないはお前次第だ・・・・闇の中果て無き慟哭を続けるか、それとも一縷の希望にかけるか」
この一言にセシルの肩がぴくんっ!!と刎ねあがる
かかった・・・・エビルマージは覆面の中でほくそ笑み、手にした武具を差し出す。
- 583 :2/2 :02/10/17 19:14 ID:???
- セシルは恐る恐る手を伸ばし・・それを受け取る
「本当だな・・・・・・」
「ああ、本当だとも、大魔王の命によって約束しよう・・・ただし逆らえばどうなるか・・・・」
セシルの首輪が乾いた音を立てる
「とりあえずその証としてまずはこの2人を殺してもらおうか、無論誰を殺しても別にかまわんがな」
水晶玉に2人の男が写る その2人とは大神官ハーゴンとエドガーだった
「少々気に入らん動きをしているのでな・・・・・とりあえず1人消せばさらなる力を貴様にくれてやろう」
セシルは皮肉な笑顔を浮かべてそれに応じる
この魔術師が言っている事が本当だとはとても思えない、それでも彼は一縷の可能性にかけたかったのだ
そう・・・・ローザを失いさらにその仇すらすでにいないのだ・・・・ならばいっそ奴らの走狗となってこの命尽きるまで
殺戮を続けるのもいいではないか、例え願いが叶わなくとも
セシルは先程までとは違いしっかりとした足取りで扉へと向かう
その顔には翳りはあれど、もはや迷いは無かった。
ちなみにそのわずか数分前、村の中ではようやく回復したアリーナと共にリディアとギルバードが扉をくぐっていた。
もうすこし早く村に到着していれば彼の運命も変っていたかもしれない・・・・・・・
【アリーナ・リディア・ギルバート 新フィールドへ】
【セシル 所持武器:暗黒騎士の鎧 現在位置:新フィールドへ 行動方針:皆殺し(ハーゴンorエドガーを最優先
ただし遭遇すれば他のキャラでも殺す)】
(ブラッドソード 源氏の兜 リフレクトリング 入手)
- 584 :1/5 :02/10/17 20:17 ID:???
- リディア達が扉をくぐる、さらに数十分前……
「何であの殺人鬼がここにいるのよ……」
レーべの村、マリベルとビビは民家の影に隠れながら、ヘンリーの様子をうかがっていた。
本当は真っ先に旅の扉へ入ろうと思っていたのだが、マリベルが身支度に手間取っているうちに
3人パーティ同士の乱戦が起こり、ヘンリーがやってきて、出るに出れなくなってしまったのだ。
……あの前髪が変にはねた男(ラムザ)のように、便乗して脱出できれば良かったのだが……
ヘンリーを警戒するあまり、遠くで様子をうかがっていたことが災いしてしまった。
さりとて、今から近づいて気付かれても困る。
こちらから攻撃を仕掛けるという手段もあるが、いくら向こうが殺人者とはいえ、人を殺すのはごめんだ。
しかしこのままここにいても、時間切れで死んでしまう……
などと二人が悩んでいるうち、また村の入り口に人影が現れた。
「……うわっ」
思わずビビが声を上げる。その人影……いや、女性は、絵画から抜け出してきたかのように美しかった。
顔立ちだけではない。長く艶やかな青い髪、誰が見ても高級品と分かる服、歩き方からしても上品さが滲み出ている。
こんな殺し合いにはひどく場違いな、美人のお嬢様……
女性は、旅の扉の傍に立つ殺人鬼の姿を見て、表情を明るくさせた。
「ヘンリー様!!」
- 585 :2/5 :02/10/17 20:18 ID:???
- フローラはすっかり緊張を解いていた。夫の親友、ヘンリーの姿に。
アリアハンに来て以来、初めて知人に会うことができたのだ。
「ヘンリー様……ご無事で良かったですわ」
フローラの言葉に、ヘンリーは押し黙ったままだ。
だが、彼女は気付かなかった。
彼に歩み寄り、矢継ぎ早に仲間や家族のことを尋ねる。
「とんぬらは…一緒ではないのですか? ピエールは、ピピンやクーパー達は見かけませんでした?」
「……ピエールなら会った」
ヘンリーは静かに答えた。そのあまりに冷めた声に、フローラは違和感を感じた。
「……ヘンリー様……?」
――彼女は、ようやく気付いた。彼の服についた赤い飛沫に。
(……血? どこか怪我をなさって――)
そう口を開きかけた瞬間だった。
ヘンリーの斧は、フローラの右肩に食い込み、腕を切り落としていた。
- 586 :3/5 :02/10/17 20:20 ID:???
- レーべの村から聞こえてきた、女性の悲鳴。それは旅の扉を目指していたジタン達の耳にも飛び込んできた。
ただ事ではない雰囲気を感じ取った3人は、急いで村へと駆ける。
(――今の声は、まさか…!)
ピエールは、最悪の可能性を想像した。――それは、正しかった。
彼らが目にしたものは、右腕を失ったフローラ。
そして地面に落ちた腕を、旅の扉の中に蹴り落とすヘンリーの姿。
「呪文で回復されても困るのでな……安心しろ、家族も部下も後で送ってやる」
うずくまりながら傷口を抑えるフローラに、ヘンリーは冷たく言い放つ。
「どうしてっ……? どうしてですか、ヘンリー様……!?」
「言った所で、どうにかなるわけでもあるまい……死ね」
フローラの目が一際大きく見開かれた。斧が、勢いをつけて振り下ろされる――
「メラ!」「ファイア!」
「!?」
飛んできた炎をモロにくらい、ヘンリーは大きく体勢を崩す。
何が起こったのか理解できないフローラを、回復呪文の光が包み込んだ。
「フローラ様、大丈夫ですか?!」
颯爽と現れたピエールの姿に、フローラは大粒の涙を流していた。
- 587 :ラムザ :02/10/17 20:25 ID:???
- なんかすごいことを聞いてしまった・・・・
アグリアスを待ってレーべの旅の扉の
近くに潜伏していたラムザは
2人の密談を聞いてしまったのだ。
とりあえずあの暗黒騎士には近づかないように
しないと・・・
もう時間だ。アグリアスさんは別の場所から
次の世界に移動したのだろう。
ラムザは誰もいなくなったレーベの旅の扉を
通って次の世界へと移動を開始した。
【ラムザ
ジョブ:忍者 スキル:白魔法
装備武器:天空の剣(ガウ)対人レミラーマの杖
現在位置:次の世界
行動方針:アグリアスを探す
- 588 :584 :02/10/17 20:29 ID:???
- >>……あの前髪が変にはねた男(ラムザ)のように、便乗して脱出できれば良かったのだが……
ここ削除してください。
- 589 :4/5 :02/10/17 20:42 ID:???
- 「ビビ!」
見慣れた人物が、聞き覚えのある声で彼の名前を呼んだ。
「ジタン、フライヤさんも…! 無事だったんだね!」
ビビは嬉しさのあまり、二人に向かって駆け出す。――敵がいることも忘れて。
「危ない!」
気付いたジタンが叫んだ。ビビは驚いて立ち止まってしまう。
狂暴な銀の煌きが、ビビに向かって横薙ぎに走った。
――肉の断ち切られる、嫌な音が響いた。
ビビの背中が大きく裂けていた。……が、それだけで済んでいた。
ジタンがビビを突き飛ばしたお陰で、胴を切り裂くはずの一撃は大きく外れたのだ。
「貴様ッ!」「いい加減にしなさいよ!」
フライヤとマリベルが、技と呪文を放つ。
だが、直撃する瞬間、ヘンリーは旅の扉へと身を躍らせていた。
「フライヤ、ピエール、ビビを頼む!」「待つのじゃ、私も行く!」
ジタンとフライヤも、ヘンリーを追って扉をくぐって行った。
残されたマリベルとピエールは、フローラとビビの治療をした。
ビビの怪我は浅かったが、フローラは重傷だ。それでも、何とか出血を止めることはできた。
「……もう、何がなんなのかわからないわ。せめてアイツが何者かぐらい、ちゃんと説明してよね」
「わかりました。次の大地へ無事着いたならば、私の知っていることはお話しましょう」
そう言って、4人は旅の扉をくぐった。
- 590 :5/5 :02/10/17 20:45 ID:???
- 【ヘンリー 所持武器:ミスリルアクス 現在位置:新フィールドへ 行動方針:皆殺し】
【ジタン、フライヤ 所持武器:仕込み杖、エストック 現在位置:新フィールドへ 行動方針:ヘンリーを追う】
【ピエール、マリベル、ビビ 所持武器:珊瑚の剣/エルフィンボウ/ギサールの笛/爆弾岩×10 現在位置:新フィールドへ
フローラ/右腕喪失
行動方針:とりあえず状況説明・とんぬらを探す】
- 591 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/17 21:59
ID:???
- 「あれ?これが旅の扉…だろな?」
ラグナはアリアハンに向かおうと(本人はそう思っていた)した矢先の放送のため誘いの洞窟へ舞い戻っていた(本人は岬の洞窟と勘違い)
ラグナは地図とにらめっこ。
ここが岬の洞窟なら地下二階にあるはずであるが、ここは地下一階。
しばらく眺めていて気がついた。
地図を90度横で眺めていたのだと。
「…だっはっは!そういうことか。…まあ、ラッキーってことで。」
ラグナは過ちを笑い飛ばし旅の扉に飛び込んだ。
いまだ、自分の袋の中の武器に気づかない。
【ラグナ 所持武器:? 現在位置:旅の扉内部 行動方針:スコールの捜索】
- 592 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/17 22:05
ID:???
- 朝日が燦々と草原を照らしている。
そのなかでエリアは、木陰で休みながら空を見上げていた。
さらに多くの人々が死んでしまった。
自分の無力さを痛感しながらも、具体的になにをすべきかは皆目思い当たらなかった。
思えば、あの塔から呼びかけた二人の女性はとても勇敢であった。
果たして自分にあのようなことができるだろうか。
彼女らの行動は、結果的にこのゲームにのった人物がいるということをはっきりと伝えるものになってしまったが、
それと同時に良心も存在することを理解するには十分なものであった。
それに引き替え自分の体たらくはどうであろうか。
誰にも会わなかったのは、幸運なのか不運なのか言い難い状況ではあるものの、
少なくとも自分は人に会うことを求めていたのではなかったか。
ただたんに運が悪いから会えなかった、というわけでもあるまい。
あのとき塔に向かっていれば、きっと誰かに会えたであろう。自分が、そうしなかっただけなのだ。
なぜ――
――私は・・・命が・・・惜しい?まさか・・・でも・・・
これまでにあった二回の放送で流された名前をきいたとき、
彼女の身体を駆けめぐった旋律・・・それはたしかに恐怖であった。
次は自分の名が呼ばれることになるかもしれない・・・認めたくないが、心のどこかでそう思っていた。
そしてその結果、自分はすっかり萎縮してしまったのだ。
- 593 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/17 22:05
ID:???
- エリアは近くに現れた旅の扉を一瞥し、これからのことを再考した。
内面からくる自発的なものなど抑える術はない。ただ、人には理性がある。
そして、熟慮した末に邁進する勇気が備わっている筈だ。
――私は、再び死ぬことを恐れているかもしれない。でも、それに負けたらいけない・・・
私よりも生きるべき人が、きっとここにはたくさんいる・・・
私はその人たちの手助けさえできればいい・・・
手助け?自分にそんな大それたことができるのだろうか。そもそも、いったいなにをすればよいのだ。
このゲームに生き残れるのは、たったの1人なのだ・・・。
考えても埒が明かなかった。
とにかく、行動しよう。なにもせずに考えてるだけなど愚かなことだ。
懸命にするうちに、道はきっと開ける・・・そう、教えてくれたではないか、彼らは――
エリアは目をつぶって暫く深呼吸をし、一歩一歩踏みしめて旅の扉へと入っていった。
【エリア:生存 所持武器:ミスリルナイフ 現在位置:新フィールドへ 行動方針:現状の打開】
- 594 :イリーナ&ティファ1/2 :02/10/17 22:09 ID:???
- 「げっ……」
「・・・あ」
二人は、西部地帯の砂漠でばったり遭遇した。
(う、牛乳女……よりによってこいつかぁ…)
(確かタークスの見習いだっけ…秘密バラしちゃう人)
(なんか苦手だなぁ…ムネ強調するような服を着ちゃってさぁ、やな感じ)
(レノとかルードはいないのに、なんでこの娘だけ参加してんだろ)
「・・……あのさ」 「………ねぇ」
同時に口を開くイリーナとティファ。
『……………』
(なにやってんのよ!早く脅して武器を奪わないと!)
(…どうしよ。もう時間もないし、クラウドは先に行ってそうだなぁ)
先に口を開いたのは、ティファだった。
「あの、今はあなたと戦うつもりはないから」
「・・・あん?」
「ほら、もう時間もなさそうだし。この辺にあるはずの旅の扉ってのを探さないと」
「……うーん………」
(コイツの言う事にも一理あるわねぇ。考えてみれば、仕事上で敵味方だっただけだから、
武器を奪うにしても、もっと弱そうなヤツからの方が確実ね)
すぐに結論は出た。
- 595 :イリーナ&ティファ2/2 :02/10/17 22:10 ID:???
10分後、二人は旅の扉を発見した。
「へぇ、これが旅の扉ね。神羅でもワープ技術はなかったわねぇ」
「……やっぱりクラウドは先に行ったのかなぁ」
「いいわねぇ、恋人さがし?こんな時に。あたしだってツォンさんと…
いや、こんなのに参加してもアレか…」
「ちょ、ちょっと!別に恋人なんて…」
ひとしきり雑談した後、二人は別々に扉をくぐる事にする。
「じゃあ、先に行くわね。次会ったら容赦しないわよ(その前に武器欲しいけど)」
「一緒に探してくれてありがとね(1人で大丈夫かしら)」
イリーナの1分後、ティファも旅の扉をくぐり、次のフィールドへと進んだ。
(クラウド、無事でいるかな…。それにエアリス…もう一度逢いたいな…)
【イリーナ 所持武器:銀玉鉄砲(おもちゃ) 現在位置:新フィールドへ 行動方針:弱そうなヤツを脅して武器を奪う】
【ティファ 所持武器:ボムのかけら×5 現在位置:新フィールドへ 行動方針:クラウドを探す】
- 596 :オルテガ1/3 :02/10/18 00:47 ID:???
- ティナとテリ−が旅の扉に入る、およそ二時間前。
オルテガはやっとアリアハン城下にたどりついた。もちろん岬からここまでそんなに
距離はないのだが、他人を過剰に避けて通っていたため時間がかかってしまったのだ。
いくら歴戦の勇者とて、覆面マントにパンツではいきなり斬りかかられても文句は
言えないだろう。彼は自分の家に足を向けた。もちろん着替えるためだ。
「…あまりかわってないな。」
久しぶりに我が家をみて思わず声をもらした。かわった所と言えば、家の前に
墓があるくらいか。もちろんそれはシドの墓だったが、彼にそれがわかるはず
がなかった。
(…割と新しいな。ここらで誰か争ったのか?)
とりあえず手を合わせておいて、彼は家の中に入った。
「ただいま」
この家を出た、その時と少しも変わっていない我が家。違う所と言えば、いつも明るい
笑顔で迎えてくれる妻と、物凄い勢いでとびかかってくる元気の塊のような息子がいない
コトぐらいか。あれからもう十数年経つ。
(できることなら成長した息子の姿を見てみたいものだ。)
思わず目を閉じ、大人になったであろう息子の姿を浮かべる。とんがった黒髪、健康的に成長
したその体は、とてもよく覆面マントが似合い、、、
「って、ナニカンガエテンダオレワーー!!!!」
息を荒げ、ヤバイ想像をしていた自分に全力でツッコミをいれる。
「ハァハァ。こんな、こんな格好してるからそんな事を考えているのだ。オレはノーマルだ
オレはノーマルだオレハノーマルダオレハ…。」
おぼつかない足取りで二階へ向う彼の背中は、イヤな汗でビッショリだった。
- 597 :オルテガ2/3 :02/10/18 01:46 ID:???
- 「…ここで争ったのか。」
おそらく息子の部屋になったであろう自分の部屋に入り、床にこびりついた血の後を見て
そうつぶやいた。木の床にたまった血は、しっかり拭いても全てキレイにするコトはできない。
わずかに漂う血臭が鼻腔をくすぐる。
タンスを探るとソコには自分より一回りは小さい服しかなかった。
(まあ、しょうがないな。)
あたりを見まわしてみても、自分がここに住んでいたという名残はみれなかった。
既にここは息子の部屋なのだ。それにもうずっと帰っていなかったから、死んだことに
なっていても何も不思議はなかいだろう。
次の世界もこの格好でいくのかと半ばあきらめかけたそのとき、タンスの一番下から、
しっかり手入れされた自分の服を見つけた。彼の死をほんの少し信じてなかった妻の心が
これを残しておいてくれたのだろう。彼は黙ってこの服を見つめていた。
旅人の服に袖を通し、まばらに伸びた髭をそった彼の姿はまさに歴戦の勇者という風貌だった。
(…さて、どうしたものか。)
足元に脱ぎ捨てた覆面マントを見て思い悩んだ。なぜかこれを手放せない。ここにくるまでは
着替えたら即捨てようと思っていたのだが、どうしてもふんぎりがつかない。
あの時感じていた羞恥心とは違うナニカが彼を引き止めていた。
(まさか、これはっっ!)
再びイヤな汗が頬をながれる。
「捨てよう。」
深い精神葛藤の末なんとか決心したその時、町のどこかで爆発音がした。
そのただならぬ雰囲気に、彼は急いで道具袋をつかみ家をとびだした。
(…割と遠いな。早く行って止めなければ、、、)
空を見上げ、煙の昇っている場所に見当をつける。しかし彼は気づいていなかった。
無意識に覆面マントを袋にしまっていたことを。
- 598 :オルテガ3/3 :02/10/18 02:27 ID:???
- 「…ひどいな。」
ここにつくだいぶ前に爆発音は収まっていた。
眼前にひろがるいくつもの倒壊した家が、ここでの戦闘の凄まじさを物語っていた。
一番おおきな爆発があった場所では、時間が経っているのにもかかわらず地面がいまだに
煮沸していた。当事者はかなりの使い手だったとみえる。
あたりをさぐると、一つの粗末な墓があった。ここにくるまでにも多くの犠牲者をみていた。
丁寧に埋葬されている分、他の者よりは幸せだっただろう。次はオレが埋める番かもな。
ふと、そう考える。そして誰がオレを埋めるのかと考えた時、一つだけ顔が浮かんだ。
それはまだ幼い息子の顔だった。もし彼が自分のあとを継いでいたら、ちょうど旅に出ているころだ。
(そうだ、あいつが参加していない保証は無いんだ)
いままで思いつかなかったその答えに、彼はいてもたってもいれなくなった。
(もう時間が無い。まだ生きているとすれば、もうむこうへ向かっただろう)
そして彼は旅の扉のある城へと向かった。
ちょうど堀にかかる橋の下に小さな岸があるのだが、そこで全身を黒く焦がし、体をバラバラにして
絶命している男を発見した。普通はに歩いていれば決して見つからないはずのその岸に
彼が来たのは、なんてことはなく、水鉄砲に水を入れるためであった。こんなモノでも気をそらすコト
ぐらいできるだろう、と思っての事だった。
簡単な墓を作り、見知らぬ剣士に花を添えると、そばに落ちている剣を拾いその場を後にした。
【オルテガ 所持武器 水鉄砲 グレートソード 覆面 現在位置 橋の下
行動方針 新フィールドへ アルスの存在を確認する 確認したら合流する】
- 599 :ルーキー1/3 :02/10/18 16:34 ID:???
- 岬の洞窟から北西の海にほど近い森の中、そこでは既に戦闘が始まっていた。
「このぉ、あたれぇっ!」
木々の間を高速で移動する敵に、ねらいを定めてブーメランをなげる。
しかし、それは木々の葉を少し散らしただけで彼の手元にもどってきた。少しずつ
相手との間合が狭まってくる。不意に木の上から飛び出した相手の攻撃をぎりぎり
体をひねってかわす。闘技場で培われた高度な戦闘技術は、しかし慣れない森という
フィールドではその能力の半分もだせてはいなかった。それに対し、相手はこの状況を
十二分に引き出して襲い掛かってくる。一瞬、炎を吐くという考えが浮かんだが、森の
中でそんな事をすれば自分もただではすまないだろう。
「くそぉ、このままじゃやられる!」
この見えない狩人に、彼は追い詰められていた。
ネネの呼びかけを聞いた時、ルーキーはすぐさま彼女に会おうとしていた。
しかしナジミの塔へと続く階段に足を乗せたその時、ネネの断末魔の叫びを聞いて彼はパニック
に陥った。元来た道を全速で引き返していたら、いつのまにか洞窟の出口にたどりついた。
そしてソコから距離をとり、この場所でずっと隠れていたのだ。木々の葉と波の音が完全に自分の
気配を消してくれるはずだった。しかし全てに平等な大自然は彼より優れるヤセイをもつ者を呼び出していた。
「カプッ」
ブーメランを投げたわずかな隙に、背後から飛び掛ってきた相手にかみつかれた。
(やられたっ。・・僕は・・もう・・ダメ・・・みたいだ・・・)
既に口いっぱいにほおばられた彼の意識は遠く拡散していった。
このままおいしく死んでいくのか、と思ったそのとき、彼は誰かの声をきいた。
「ちがうそれは食べ物じゃない!」と。
- 600 :ルーキー2/3 :02/10/18 17:35 ID:???
- ルーキーが戦闘に入るおよそ一時間前、ガウは聞きなれない音に意識を集中した。
他の四人はナニやら小難しい話をしていたので暇をもてあましていたのだ。
(はっぱのおと、なみのおと、ぷるぷる、なみのおと、ぷるぷる、はっぱ、はっぱ、
なみ、ぷるぷる、なみ、ぷるぷるぷるぷる、、、)
「どうしたアルか?」
いつもと違う雰囲気を察してクイナが話しかけてきた。
「ガウ、、」
「え?」「ガウガウー!」そういってガウはまっすぐ南へ走っていった。
「どうしたでござるか!?」
他の三人は彼の行動に意表を突かれ、クイナに意見をもとめた。
「たべものが、、あるって、、、」
「へ?」「南に食べ物があるっていってたアル。」
「ナニィ?もうそんなに時間はのこってないのに!」「ワタシに文句いわれても困るアルよ。」
「とりあえず追いかけるでござるよ。」
メルビンはこの場をいさめ、ガウを追いかけて走っていった。
「この先かな?」森の中の少し先で、いかにも戦闘しているらしい音が聞こえる。もちろん食事を
している音にはきこえない。(まさかアイツ、人をたべるんじゃなだろうな)
いやな考えが脳裏に浮かぶ。彼、ホフマンは四人の中で一番最初にこの森についていた。他の三人が遅いだけなのだが。
彼らがここにつくまで、まだだいぶ時間がかかるだろう。しかし、人が襲われているなら
助けなくてはいけないだろう。彼は意を決して目の前の戦場にとびこんだ。
そこで彼は恐ろしいものを見てしまった。少年がスライムをほおばり、幸せそうな顔で舌触りを楽しんでいる姿を。
彼は駆け寄り、少年の後頭部を全力ではたいた。
「ちがうそれは食べ物じゃない!」
はきだされたスライムは二、三回転がると動かなくなった。既にノビてしまっていたのだ。
- 601 :ルーキー2/3 :02/10/18 18:23 ID:???
- 「どうするでござるか?ライアンどの」
異常な食欲をしめすガウとクイナを、近くにあったリンゴで誤魔化しておいてメルビンはライアンに話しかけた。
「ウーム、頭にのってる首輪をみると、コレも参加者でござろう。」
そういってその首輪をひっぱる。しかしそれは張り付いてとれなかった。
「大丈夫でござるよ。世の中には良いスライムもいるでござるから」
脳裏に知り合いのホイミスライムが浮かぶ。アレもこのゲームに参加しているはずだ。
(ホイミン、、、これもイイスライムだったらな)
ソコらへんに生えている薬草を貼り付けたルーキーを見てそうつぶやいた。
ルーキーは目を覚ますとあたりを見まわした。
なぜ気絶していたのか覚えていなかったが、周りを囲まれていることと手元に武器が無いことから今の状況を
把握した。敵意は持っていないが深く警戒しているようだ。変な格好をした女と少年は、他の三人には無い光を
その目に宿していた。
(とりあえず警戒を解かなくちゃ。たしか先祖代々伝わる技にそんなのがあったはずだ)
「ぷるぷる。ぼくは悪いスライムじゃないよ。」
その言葉に男たち三人は困った顔をし、別の二人は唾をのみこんだ。
見知らぬ生物にたいする食への探求心と、なんとも言えなかった食感が二人をそうさせるのだろう。
「えーと、君はこのゲームの参加者なのかな?」
ホフマンは言葉を選んでルーキーに話しかける。
「じゃあ、旅の扉ってしってる!?僕達それをさがしてるんだ!」
ホフマンはいままでの事をかいつまんで説明した。
「うん。南の洞窟にあるっていってた。でも、あそこ危険なんだ。変なひとがたくさんいたんだ。」
ルーキーの脳裏に女性の叫び声がよみがえる。もうあそこへはもどりたくなかった。
「大丈夫でござるよ。拙者達はそんなにやわじゃないでござる。」
二人の剣士はおそらくかなり強いだろう。そして彼らの武器もなんだかゴツイものばかりだった。
「うん、わかった。案内するよ。 でも二つ約束をして。」
「なんでござるか?」
「僕を守ってくれる事。そして、、、」
僕を食べないこと、と。そう、本当の天敵はこの中にいるのだ。
あの二人の足元は、よだれで水溜りになっていた
- 602 :ルーキー3/3 :02/10/18 18:24 ID:???
- 【ホフマン、メルビン、ライアン ルーキー 現在位置 西の海岸 所持武器ギガスマッシャー、ブーメラン
虎殺しの槍、? 行動方針 岬の洞窟へ
ガウ、クイナ 現在位置 同上 行動方針 スライムをたべる 】
- 603 :1/3 :02/10/18 20:26 ID:???
- ぴちょん…ぴちょん…ぴちっ!
「ひ…!」
首筋に落ちてきた水滴に、導士は驚いて肩をすくめた。
思わず辺りを見回してから、ほっとため息をついた。そのため息と一緒に愚痴が口から滑り出てくる。
「なんでこんな海の近くに洞窟なんて作るのさ…湿気ててローブはぐっしょりだしカビ臭いし…。」
海の近く…岬の洞窟地下二階。導士は旅の扉をくぐるべく、意を決して移動していた。
「そもそもなんで僕がこんな所にいるんだろ?何も僕まで呼ばなくても…。」
愚痴を続けながら、導士は旅の扉を探す。
…その、猫耳付きの真っ白なローブがこの上なく目立つことに全く気づかずに。
数刻後。
「うわぁ…。」
導士は、目の前で淡い蒼に輝く旅の扉を見て感嘆の呟きを漏らした。
少年特有の好奇心に満ちたキラキラした瞳が、目一杯見開かれている。その幻想的な輝きを見るために。
綺麗な蒼だった。こんな蒼はこれまでたった一度しか見たことがない。浮遊大陸から初めて出たときの、海の色。不純物のない海の蒼。
(あ…早く入らなきゃ。)
急がなければ、首輪が爆発してしまう。導士は旅の扉に飛び込むべく一歩足を踏み出した。
- 604 :2/3 :02/10/18 20:28 ID:???
ひゅん!
そのとたんに響きわたる風切り音。いきなり頭を引っ張られて導士は仰向けに倒れ伏した。
「ったたた…!」
導士は倒れた勢いを利用して立ち上がる。旅の扉を挟んで向こう側。ピエロメイクの派手な男が弓を構えているのが見えた。
「あ、危ないじゃないかぁ!」
放たれた矢が掠めた頭を押さえながら、導士が怒鳴った。
その時に気づいた。ローブの猫耳が片方、千切れてしまっている!
「こらぁ!気に入ってたんだぞっ!」
再び怒鳴って、天罰の杖を振り上げる。たちまち起こった旋風が、ピエロ男の服を浅く切り裂いた。
元々闘う気はない。導士はその隙に、さっさと旅の扉へと飛び込んだ。
目の前が幻想的な蒼一色に染まり、上下の感覚が無くなって…。
こつんっ!
その蒼の輝きに感動する暇もなく、頭に何かがぶつかった。何かが落ちてきた。それを慌てて手に取ってみれば、何とも禍々しい黄金の腕輪だ。
「なんかあぶなそー…。」
導士はつぶやいて、それをザックに入れる。何となく、捨てるのはもったいなかったから。
- 605 :3/3 :02/10/18 20:29 ID:KahsgwK+
- 役立たずの弓と矢をザックに放り込みながら、ピエロ男…ケフカは舌打ちした。
どうも、この武器はうまく扱えない。次からは魔法を使って確実にしとめるか…。
しかし痛いミスだった。あの杖の魔力のせいで、あの腕輪を落としてしまったのだ。
…まあいい。あの腕輪は有り余る時間を使って解析した。施設さえ整っていれば複製も可能だろう。
「…ヒョッヒョッヒョッヒョッ…。」
ケフカは不気味に笑いながら、旅の扉に飛び込んだ。
【導士 生存
所持武器:天罰の杖、進化の秘宝
現在位置:新フィールドへ
行動方針:なるべく動かない。戦闘は避ける】
【ケフカ:生存
所持武器:弓と毒矢(49本)と解毒剤
現在位置:新フィールドへ
行動方針:施設の整ったところで首輪を複製。】
- 606 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/18 22:38
ID:???
- 後ろを何度か振り返り、誰もいないことを確認しながらザックスはレーベに向かって走っていた。
背中には使い慣れたバスターソードがある。
彼はセフィロスから逃げ出した後、急いで初めにいた場所に戻った。
そしてゾーマからの放送を聞き、レーべの旅の扉に向かっているという訳だ。
(・・・・あのオッサンの奥さん。結局死んじゃったんだ・・・・)
ザックスは放送でネネの名が告げられた時のことを思い出した。
(はぁ〜・・・オッサン大丈夫かな。自殺とかしてないよな?)
その時、ザックスの目の前の茂みから出ている森の中にはあるはずのない赤い噴水のような草を見つけた。
ザックスは茂みから出ているそれをつかんでみた。
赤い噴水の髪の持ち主、バーバラは悲鳴を上げた。
【ザックス
武器 :バスターソード
現在位置:レーべ、なじみの塔の中間。
行動方針:レーべへ、非的好戦的、女性にはやさしく。
【レナ:シーフ:
所持武器:メイジマッシャー
現在位置:レーベとなじみの塔の中間。
行動方針:姉の捜索、休息中。】
【バーバラ:
所持武器:果物ナイフ
現在位置:レーベとなじみの塔の中間。
行動方針:仲間の捜索、髪をつかまれパニック状態。】
- 607 :1/3 :02/10/19 10:24 ID:???
- 「いやぁ、はっはっは。悪い悪い。こんな可愛い子の髪の毛掴んじゃうなんてなぁ。」
全身がほんのり焦げたザックスが、ちりちりになった髪の毛に手を突っ込んで頭をかきながら、笑った。
ケアルを使ったので、ダメージは無いも同然だろうが。
その態度を見て、少なくともレナは彼に悪印象は抱かなかった。悪い人では無いと思う。
「バーバラちゃんも機嫌直してさ、おにーさんとデートでもしないかい?」
たわけた事を言うザックスに、バーバラは反応しなかった。膝を抱え、誰かの名前を呟き続ける。
ただひたすらに、ぶつぶつと。顔面を蒼白にして。
「……ひょっとして、凄く怒ってる?」
心配のベクトルが明後日の方向を向いているザックスに、レナはため息を付いた。
悪い人ではないのだろうが…どうやら変わった人ではあるらしい。
「呼ばれたらしいの…この子の仲間の…名前。」
そのレナの言葉に、ザックスのにやけた顔(本人曰く「ナンパ用の顔」)がすっ、と引き締まる。
「それで…か。」
「まだ間があるから…落ち着くまで待ってから扉に行こうって…。」
レナとザックスの会話。それすらもバーバラの耳には届かない。死が、仲間の死が強烈な現実感を持って襲い来る。
「いよっし!このザックス。あなた方を責任を持って扉まで送り届けましょう。」
- 608 :606の続きです 2/3 :02/10/19 10:25 ID:???
- その、ザックスの突然の提案に、レナはまず驚きを覚えた。
「え…でも、この“ゲーム”は…。」
「ゲームだろうが何だろうが、か弱い女の子を守るのは男の義務…ってね。」
そう言って、ザックスは笑う。どうにも無邪気な笑みを。
レナの瞳に、ザックスとバッツの笑顔がふと重なる。この、子供みたいな笑い方はそっくりだ。
「ありがとう…。ザックス。」
「気にしなくて良いって。助かった時デートしてくれれば♪」
その言葉に、レナは目を白黒させた。だが、すぐに笑顔を作って、
「ごめんなさい。そう言う相手はもう居るの。」と、さらりとかわす。
ザックスは、あらあらと肩をすくめてから、「一回だけ」ともう一度頼んでみる。レナは無邪気な笑みでOKした。
(“相手が居る”って言うのは冗談だしね…半分は。)
そう、半分は。彼女がそう想う相手は、恐らくは…。
行こうぜ、と、バーバラを抱きかかえたザックスが声をかけてくる。
レナはこくりと頷いて、後に続いた。
- 609 :3/3 :02/10/19 10:27 ID:???
- ゴーストタウン。そう表現するのが相応しいレーベの町の一軒家の中に、旅の扉は淡い光をたたえていた。
その前に、ザックス達は立っていた。
「ザックス…本当に、ありがとう。」
「いいっていいって。向かう所は一緒だったんだしな。正直、君の力がなかったら誰かに気づかれてたかもしれないし。」
そう言って笑いながら、ザックスは旅の扉に向かって歩き出して…途中で、振り返る。真面目な顔で。
「…どうしても残るのか?」
「ええ…バーバラちゃんが落ち着くまでは。」
「そっか…じゃあ、落ち着いたら「かっこいいお兄さんがデートに誘ってた」って言っといてくれよ。」
その言葉に、レナはくすくす笑いながら頷いた。
「ん…じゃあな!」
ザックスは手を振りながら旅の扉に飛び込んで、レナはバーバラと一緒にその場に座り込んだ。
もう、ザックスもレナも笑っていなかった。なんとしてでも生き残るために、際限なく心を研ぎ澄ませていった…。
【ザックス
武器 :バスターソード
現在位置:新フィールドへ
行動方針:非的好戦的、女性にはやさしく。
【レナ:シーフ:
所持武器:メイジマッシャー
現在位置:レーベ旅の扉前
行動方針:姉とバッツの捜索、>>544の展開へ】
【バーバラ:
所持武器:果物ナイフ
現在位置:レーベ旅の扉前
行動方針:仲間の捜索、>>544の展開へ】
- 610 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/19 16:43
ID:???
- モニカは走って走って、レーベの村に逃げ込んでいた。
グレーテ姫は果たして大丈夫なのだろうか。
勇気ある人。
しかし、今は自分の身を案じないといけない。
今は勇気を自分の足で行動に示さないといけない。
ここ、レーベはたくさんの参加者が集まってきているからだ。
レーベにある巨大な岩に身を隠していたモニカは恐怖のあまり叫びそうにもなった。
だが、押さえ込んだ。
度重なる戦闘の末、生まれたチャンス。
誰もいない。(ように見える)
今しかない!旅の扉に飛び込んだ。
【モニカ 所持武器:ブロードソード 現在位置:旅の扉内 行動方針:グレーテを探す 少しパニックは収まってきている】
- 611 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/19 20:24
ID:???
- ピピンとエーコは、西の砂漠にある旅の扉へやってきていた。
「……ジタン達、どこ行ったんだろ」
「とんぬら様やフローラ様にも会えずじまいかぁ……ああ、やっぱりピエールさんと一緒に行けばよかったのかなぁ」
二人は同時にため息をつき、また辺りの風景に目をやる。
放送と殆ど同時に旅の扉を見つけて、かれこれ三十分。
ここで待っていれば、知り合いの一人も来るかもしれない……と、淡い期待を抱いていたのだが。
空は晴天、ここは砂漠。あまりの暑さに、エーコの体力も限界に来ていた。
「もうダメ、我慢できないわ!」
そう言って、旅の扉に入ろうとした時、ピピンが人影を見つけた。
「あ、誰か来るよ! ……金髪の、若い男……何だろう、あの服……格闘家か盗賊かな?」
エーコは足を止める。ピピンが言った特徴は、愛しのジタンとぴったり一致していた。
彼女はおもむろに振り返ると、全速力で走り出した。
「ジタンーーーーーーvv」
「!!??」
立ちすくむ若者に、彼女は思いっきり抱きつく。
「……あれ? ジタンじゃない?」
彼女が人違いに気付いた時には、もう遅い。
若者=ゼルは、あまりに唐突で理解不能な事態に、すっかり固まっていた。
- 612 :611の続き :02/10/19 20:26 ID:???
- 硬直から立ち直り、話を聞いたゼルは、首を横に振った。
「まぁ、だいたいの事情はわかったけどさ……あんたらの言うような連中は、1人も見かけなかったぜ」
がっくりと肩を落とす、エーコとピピン。
……実を言えば、ゼルは1つウソをついていた。
エーコが聞いてきたのは、ジタン、ビビ、フライヤ、ガーネット、そして……サラマンダーのこと。
彼女の言った特徴で、ゼルはすぐにあの赤髪の男のことだと気がついた。
――だが、どうして言うことができよう? サラマンダーを殺したのは、他ならぬ自分達だというのに。
「……それよりさ、俺も人を探してるんだ。友達っつーか、仲間とその親戚だけど」
ゼルは深く追求されないうちに、話題を切り替えることにした。
「眉間に傷のある黒い服をきた男と、水色のワンピースを着た黒髪の女。年齢は俺と同じ位、
名前はスコールとリノア。……それと、こんな長い髪の、水色の上着を着たおっさん。名前はラグナってんだけど…」
「ちょっと見てないな…すいません」「エーコも知らないよ…ごめんね」
やはりというか何というか、予想通りの答えだった。
「そっか……悪かったな。じゃあ、俺は先に行くぜ」
「気をつけてね……友達、会えるといいね」
エーコの言葉に、胸の奥がちくりと痛む。その痛みを振り払うように、ゼルは旅の扉へと飛び込んだ。
――そして数分後、ピピンとエーコも旅の扉へ入っていった。
【ゼル 所持武器:イオの書×3 現在位置:新フィールドへ 行動方針:スコール達を探す】
【ピピン/エーコ 所持武器:大鋏 現在位置:新フィールドへ 行動方針:ジタンを探す、できれば他の仲間にも会う】
- 613 :1/2 :02/10/19 22:20 ID:???
- ラグナが旅の扉に入る、少し前の事。
「…そろそろ、タイムリミットかな」
とんぬらは呟いた。あれから暫く待ってみたが、今のところ誰も来ていない。
とんぬらは通路の向こうを見た。あの女性…ベアトリクスは残るつもりなのだろうか。
わざわざ呼びに行くつもりにはなれないが、それでも気にはなった。
そんなことを考えていると。
カツン……カツン……
廊下の向こうから足音が響いてくる。
だが、ベアトリクスではないことはすぐにわかった。音が重すぎる。
そして、姿を現したのは黒い服装の男だった。蒼然とした剣を握っている。
とんぬらは、微かに表情を歪めた。この、匂いは…
男は無造作に剣を振りかぶると、一見無造作に、だが何の無駄もなく。
ヒュン…
とんぬらがいた場所を斬った。
「………」
男…スコールは、微かに視線を上げる。
飛び退いてスコールの斬撃を交わしたとんぬらは、その曇った瞳に息を飲んだ。
とんぬらには、才能といえるものがある。
それは、物事の正邪を見分けること。戻れるものと戻れないものを見分けること。
スコールは…もう、戻れない存在だった。
- 614 :2/2 :02/10/19 22:22 ID:???
- 鋭い斬撃が襲い掛かってくる。
ダメだ、このままじゃやられる…とんぬらの背中に冷たい汗が伝う。
武器は棍棒に釘を刺しただけのようなもの、腕前も自分と同等か――――それ以上。
何より、彼の攻撃には躊躇いがない。それは、大きな差だ。
自分が彼より勝っているもの、それは…
そう、自分が勝っているのは地の利、この洞窟の構造だ。
とんぬらは自分のマントに手をかけると、一気に外してスコールに投げつけた。
自分の目の前に広がるマントを切り裂くスコール。それが僅かな隙を生む。
次の瞬間スコールが見たのは、背を向けて走るとんぬらの姿だった。
階段を下り、あっという間に洞窟の奥へと消えていく。
それを追って、スコールも歩き出した。
【とんぬら(DQ5主人公) 所持品:釘バット
現在位置:いざないの洞窟B2
行動方針:スコールを倒すか、逃げる】
【スコール 所持品:氷の刃
現在位置:いざないの洞窟B1
行動方針:人形状態、皆殺し】
- 615 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/20 04:42
ID:???
- ミレーユはほぼ廃墟となったアリアハン城の前に来ていた。
派手に暴れた形跡が見てわかる。
油断なくドラゴンテイルを構える。
一歩一歩確かめるように城を歩く。
王の間に着いたとき、目の前には旅の扉が広がっていた。
油断なく辺りを見回す。
「あの人…アイラさんは大丈夫かしら。」
あれからすぐ死亡者放送がなされた。
彼女の使える王様の死も知ったことだろう。
…また、会えるといいな。
ミレーユはそう信じ、旅の扉へと飛ぶ込んだ。
【ミレーユ 所持武器:ドラゴンテイル 現在位置:移動中 行動方針:とりあえず着いた先で考える】
- 616 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/20 04:57
ID:???
- ここは西部砂漠地帯。
南のほうから轟音と砂しぶきを上げながら何かがやってくる。
明らかに目立つ。…が速い。
その者の名はホンダラ、首輪が爆発すると聞き、ビビッて持っていた加速装置を使ってみた。
するとものすごい速さであたりを駆け出して、パニックに陥ったのだ。
マニュアルなんぞ見やしないから止め方もわからない。
砂漠を西へ東へ爆走する。
「だ、誰かとめてくれぇ〜!!!!!」
そしてそこに旅の扉があったのは知ってか知らずか加速装置が作動したまま扉の底へと落ちていったのだ。
【ホンダラ 所持武器:加速装置(作動中) 現在位置:旅の扉 行動方針:パニック(加速装置を止めたい)】
- 617 :忠犬物語 :02/10/20 14:23 ID:???
- トーマスはふといやな予感がしてトム爺さんのいた一軒家に戻った。
…そこにはトム爺さんともう一人、モンスターじいさんが倒れていた。
急いで駆け寄り自分のリュックとなった袋から薬草を取り出して使おうとするも手遅れであることを知る。
トーマスは悲しげに遠吠えを繰り返す。
何を思ったかその辺に散らばっている碁石を袋に何とか詰め込んで奥にある旅の扉に飛び込んでいった。
【トーマス 所持品:鉄の爪 薬草×10 トム爺さんの分の食料 手紙 碁石(たくさん) 現在位置:東部民家より旅の扉へ 行動方針:生き残る】
※碁盤は放置
- 618 :スラリソ ◆5VrxCs/8kA :02/10/20
15:37 ID:???
- >>616
ホンダラの行動方針は
【行動方針:敵から逃げ回る】
でお願いします。
- 619 :1/2 :02/10/20 23:19 ID:???
- どこだ・・・どこにあるんだ・・・・
とんぬらは旅の扉を探している最中であった。
早く見つけないとさっきの人が・・・・
かつっ・・・・かつっ・・・・
階段を何者かが下りてくる音がした。
とんぬらはただ走った。前へ前へ。
しかし、前を見すぎていた彼は気づかなかった。
足元の大きな亀裂の存在に。
彼がそれに気づいた時にはもう遅かった。
とんぬらはその穴に勢い良く落ちてしまった。
それだけでも運が悪いといえるが彼にとっての最悪の事とは、その状況を、穴に落ちた瞬間を
スコールに見られたことであろう。
スコールは目を細めるとその穴へダイブして行った。
- 620 :2/2 :02/10/20 23:19 ID:???
- いきなり穴に落ちてしまったとんぬらだが着地はちゃんと足でできた。
穴の深さは約10メートルほどだが幸い足はひねっていなかった。
彼は辺りを見渡した。
するとすぐ目の前に蒼い物が渦を巻いているのが目に入った。
彼は顔を輝かせ旅の扉へと走った。
しかし彼と旅の扉の間にある障害が入った。
スタッ
スコールが旅の扉を背に降りてきた。
そして何の前ぶれも無く、剣を振り上げた。
バギ!
気づいた時にはとんぬらは呪文を唱えていた。
彼の使える呪文の中では最も殺傷能力の低い攻撃呪文を。
真空の渦はスコールの剣を持っている右手を傷つけた。
スコールの動きが一瞬止まった。
とんぬらは目をぎゅっと閉じた。
すまない・・・・
次の瞬間彼はスコールを横に押し倒し、旅の扉の中に自分の身を投げた。
- 621 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/20 23:20
ID:???
- 【とんぬら(DQ5主人公) 所持品:釘バット
現在位置:新フィールドへ
行動方針:仲間の捜索】
【スコール 所持品:氷の刃
現在位置:いざないの洞窟B1
行動方針:人形状態、皆殺し】
- 622 :オルテガ :02/10/21 00:20 ID:???
- 度重なる戦闘によって最早その栄華を見る影もなくなった城を彼は進んでいた。
最後にこの城を出た時は、魔王の恐怖はあったものの聡明な王とやさしい住人達が
慎ましくも平和な日々の生活を営んでいた。しかし彼らの姿は無い。残るのはいくつかの死臭だけだった。
幾人もの旅人を送り出してきた王の間は、主を失った玉座とそこまで伸びる赤い絨毯、そしてその真中に旅の扉が渦巻いていた。
彼は玉座の前までくると、おもむろにその前にひざまずいた。もちろん自分が仕えていた王のすがたはない。
彼は立ちあがり、剣を前にたて誓いをのべた。それは今は無き王への、そして自分自信への誓いだった。
それは最後にここを出た時と同じ、すなわち魔王を倒す事、そして大切な人を守ることだった。
一礼をし、彼は玉座へ背を向けた。そして旅の扉へと足を進める。
天井にそなえつけられたルビスの像は、新たな旅人の背中をただずっとみつめていた。
【オルテガ 所持武器 水鉄砲 グレートソード 覆面 現在位置 ワープ中
行動方針 新フィールドへ アルスの存在を確認する 確認したら合流する】
- 623 :メルビンとか :02/10/21 00:38 ID:???
- うっそうと茂る森の中を、おそらくこのゲームが始まって以来の大きさの団体が進んでいた。
その団体の先頭を一匹のスライムが先導している。逃げてきたので道は覚えてないのだが洞窟特有の
湿った臭いを彼は確実に捉えていた。目的地を間違えることはおそらくもう無いだろう。そして木々に埋もれた
ように、そこに虚ろな暗闇を抱く洞窟がその姿をあらわした。
「いいでござるか?ガウどの。このスライムは食べてはいけないんでござるよ。」
「ガウ?」
「だから、彼はイイスライムだから食べてはいけないんでござる!」
「ガウガウ〜♪」
「わかってくれたでござるか。それと、返事は「はい」でござる。」
「?……、、、!!!」
「はう!」
「…………。」この場にはふさわしくない平和過ぎる一コマであった。
- 624 :メルビンとか :02/10/21 01:15 ID:???
- 「ライアンさん。時間前に扉が見つかるでしょうか?」
「ふむ。ルーキーどの。心当たりはないでござるか?」
「うーん。わかんないや。ここはそんなに広くないけど。」
「ふむ。おそらくそんなに見つけるのは難しくないとおもうでござる。」
「なぜですか?」
「ゾーマという奴は我々の殺し合う姿を見たいんでござろう。ならば時間切れで殺すよりも
簡単なところにおいてより多くの者を向こうに連れて行きたいはずでござる。それに待ち伏せ
という手段もとれるでござるからな。」
「なるほど。でも待ち伏せってヤバくないですか?」
「なあに、気配くらいならわしもメルビン殿も読めるでござるし、待ち伏せするくらいなら相手は
そんなに多くないでござろう。」
「とにかく早くはいろうよ。どっちにしろ時間もあまりないんだし。」
「よし。みんな出発でござる!」そして6つの影は洞窟の中に入っていった。
さっきから目の前でぷるぷるしている物体をクイナの目は釘付けだった。
この異世界の生物に対し、彼女の食に対する好奇心はうずきっぱなしだった。
ガウが言うには、へろへろうにゅ〜んな味がおいしい口に入れたときのぷるぷるとろとろで
ぷりんぷりんした食感うれしい一品だとか。彼はもうメルビンに言われ食べる気を無くしていたのだが
彼女は違う。いままでにいろんな色のプリンや様々なババロアに出会ってきた。そのほとんどを彼女は口にしてきた。
ライアンが言うにはまだ他にもこのゲームの中にいるらしい。彼女は自分の全てをかけてこの生物を食べようと決心した。
もうすぐ最大のチャンスが訪れる。このチャンスを絶対モノにしてみせる!
ルーキーを見つめる彼女の瞳は、狩られるものから狩るもののモノへとかわっていた。
- 625 :メルビンとか :02/10/21 01:48 ID:???
- それから程無くして彼らは旅の扉をみつけた。ライアンの推測通りそれは明らかに目立つ場所においてあった。
時間が無いためか周りに人の気配は無かった。ガウとルーキーは興味深そうにその穴を見つめている。
そしてそれがクイナの待っていた最大のチャンスだった。
彼女はなにか話をしている3人をみて、最高のタイミングでダッシュをかけた。その目は扉の前で跳ねている
ルーキーに、そして彼を食べている自分の姿が映っていた。猛然とタックルをかけるクイナに、ほかの5人は
対応できないはずだった。しかしルーキーは気づいていたのだ。先ほどから自分にあからさまな視線を向けていた
彼女に。そしてルーキーはタイミングを読み、ベストのタイミングで足払いをかけた。そしてバランスを失った
クイナは、そのスピードを殺さないまま旅の扉へすいこまれていった。
「ひぃーーーぁぁーーー………・・・。」 「……。」「……。」「……。」「ガウ?」
状況のわからない4人にとっては、ただクイナがダッシュして転んで穴に落ちたようにしかみえなかった。
「…えーと、、ナニがしたかったんでしょうか、彼女は、、、。」
「…ふむ。さっぱりわからんでござる。」
「…えーと、とりあえず追いかけた方がいい、ですかねえ。」
「…うむ。とりあえず追いかけることにするでござるか。」
(…まだ説明しなくてもよね。もうアレに合うことも無いだろうし)
「…ガウ。」
こうしてまた新たな人影がその青い渦に身をゆだねた。様々な思惑を、そのむねに抱いて。
【ホフマン、メルビン、ライアン ルーキー ガウ 現在位置 ワープ中 所持武器ギガスマッシャー、ブーメラン
虎殺しの槍、? 行動方針 とりあえずクイナをさがす
クイナ 現在位置 旅の扉を物凄い勢いで落下中 行動方針 スライムをたべる 】
- 626 :注意 :02/10/21 15:42 ID:???
- >>619-621の話に対して無効案が出ています。
詳しくは討論スレにて。
http://game2.2ch.net/test/read.cgi/ff/1032538880/
- 627 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/21 20:01
ID:???
- 民家の中は血の匂いが充満していた。そこには2人の老人が倒れていた。即死だったのだろう。
この傷痕からすると剣を持ったものにやられたのだろう。ひと足遅かったか。
アグリアスは自らの行動が後手後手にまわっている事に、焦りを感じていた。
もう少し早くこの場についていたら、2人の老人を襲っている者の不意をついて
倒すことができたかもしれないし、剣だけでも奪うことができたかもしれないのだ。
最悪でも2人の老人を殺して持ち物を奪うことができたはずだ。いや、焦りは禁物だ。
旅の扉を見つけることができただけでも良しとしなくては。
アグリアスはそう思い直し次の世界と旅立っていった。
【アグリアス
ジョブ:ホーリーナイト スキル:時魔法
装備武器:スリングショット
現在位置:新しい世界へ
行動方針:剣の確保とゲームにのる】
- 628 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/21 21:25
ID:???
- ラファはゆっくりと姿を現した。それなりに心は落ち着いた。
そう思っている。
先ほど女性がそこにある死体から何かを行い。扉に入っていった。
ラファもそこにある死体、フリオニールから何かを探る。
慣れた事であった。先ほどの女(リノア)はアイテムには手をつけなかったようではあるが…
彼は有益なアイテムは持っていなかった。
辺りを見回す。まだ時間があるはず。
彼女はその死体がつけていったであろう足跡らしきものを見つけた。
何か…使えるものがあればいいけど。
彼女の祈りが通じたかそこには放置されたモーニングスター、なべのふたがあった。
「…使用した跡はあるけど、まだまだ使えるわね。」
とりあえずはラムザに会おう…そうでないと張り詰めた何かが切れそうだったから…
そう思って、息を一瞬止めて旅の扉に飛び込んだ。
【ラファ ジョブ:天道士 アビリティ:黒魔法 所持武器:鉄扇 現在位置:移動中 行動方針:ラムザとの合流】
- 629 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/21 21:56
ID:???
- >>628
所持武器:鉄扇 モーニングスター なべのふた
に修正です。
- 630 :T.sakura :02/10/21 22:57 ID:???
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- 631 :T.sakura :02/10/21 22:57 ID:???
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- 632 :T.sakura :02/10/21 22:57 ID:???
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- 633 :T.sakura :02/10/21 22:58 ID:???
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- 634 :T.sakura :02/10/21 22:58 ID:???
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- 636 :T.sakura :02/10/21 22:59 ID:???
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- 637 :T.sakura :02/10/21 22:59 ID:???
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- 638 :T.sakura :02/10/21 23:03 ID:???
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- 639 :1/2 :02/10/22 00:19 ID:???
- とんぬらは物陰に隠れていた。
あの男…スコールは目の前に旅の扉があるというのに、追ってきているようだ。
スコールがこのゲームに乗っていることを、認めざるをえなかった。
野放しにしておいたらどれだけの犠牲が出るだろう。
その犠牲の中には、父親も含まれるかもしれない。
…とんぬら、よく聞け。私はもう駄目だ…
唇を噛む。目の前で、嬲り殺された父親の姿は、今も忘れる事はない。
あの時、自分が死んでいれば、パパスは死ぬ事がなかった。何もできない幼子のために、父は死んでいった。
それを、繰り返すというのか。
「そんなこと…させるものか」
とんぬらは決意した。あの男は、ここで倒す。ここで…殺す。
武器も腕前も劣っている。だが、戦闘においてそれは絶対的な有利ではない。
特にこの洞窟は、あちこちの壁が崩れ落ちており床は所々裂けている。死角も多い。
それをうまく利用すれば、勝てるはずだ。
さて、実際にどうしようか…考えていた、その時だ。
ゴゴゴゴゴゴゴゴ……
地面が震えだした。
まさか、と思う間も無く、揺れはどんどん激しくなっていく。
「崩壊が始まった!?」
パラパラと天井から粉が落ちてくる。
この調子では数分ともたず、この洞窟は潰れるだろう。そして、この世界も。
とんぬらは飛び出した。上に戻る階段は走ればすぐだ。
- 640 :1/2 :02/10/22 00:20 ID:???
- 「…ッ!!」
そのすぐ向こうに、スコールはいた。
その目はどんよりと濁り、こんな状況でもまるで動じていなかった。
氷の刃が、空を舞う。揺れる足元のせいで、とても回避できない!
受け止めようと上げた釘バットの先端が切り取られた。
釘のおかげで刃はあらぬ方向へ逸らす事ができたが、釘が刺さっている場所はほぼなくなってしまった。
これでは、もうひのきの棒にも劣る。
「このぉ!」
とんぬらは咄嗟に使えなくなった釘バットを投げつける。
至近距離にもかかわらず、首を動かしただけでそれを避けるスコール。
そこで…とんぬらは片手を突き出した。
「バギ!」
バチン、と。巻き起こした真空がスコールを弾き飛ばす。
倒れるスコールを見て、とんぬらは階段へと走った。
今のバギは不意をつくために放った簡略的なものだ、まともに当てても倒せるほどの威力はない。
現に、とんぬらが角を曲がろうとする頃には、スコールはもう立ち上がろうとしていた。
階段を駆け上がると、とんぬらは一気に旅の扉に飛び込む。
そのあと、ますます激しくなった揺れの中、スコールがやってきて旅の扉に入る。
スコールは、額から血を流していた。
顔面に伝う血を無造作に拭うスコールの口元は、微かに引き締められていた。
【とんぬら(DQ5主人公) 所持品:なし
現在位置:新フィールドへ
行動方針:パパスに会う】
【スコール 所持品:氷の刃
現在位置:新フィールドへ
行動方針:人形状態? ?→とんぬら】
- 641 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/22 00:43
ID:???
- ここは東部山脈北部。
エッジの目の前に旅の扉が広がっている。
あれから休むことなく島中を駆け巡り、リディアを探したがついに出会うことはなかった。
…死亡通告がなかったためまだ生きていることがわかった。
時間ぎりぎりまで粘ったが、リディアは次の舞台にいると信じることにした。
手には支給品の忍者ロングが握られていた。
絶対に。守ってみせる。
【エッジ 所持武器:忍者ロング 現在位置:移動中 行動方針:リディアの保護】
- 642 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/22 00:49
ID:???
- フラットレイは夜間森の中に潜んでいたが、ゾーマの放送を聞いて外へ出ざるを得なくなった。
幸いなことに旅の扉はすぐ近くにある。
まず周辺の気配を探る。――誰もいない
口の中で三つ数えて木の陰からぱっと飛び出し、扉に向かって猛然と走った。
誰にも出会いたくなかった。
無駄な殺し合いをしなくて済むなら、しない方がいいに決まっている。
扉を通って新たなフィールドへ着いたら、またどこかに隠れていればいい。
やりたい奴だけで勝手にやればいいんだ。
ずっと隠れて・・・・・それで、最後の一人だけを
・・・・そう、無駄な事はしない。殺るのは一人だけだ。
【フラットレイ 所持武器:ダイヤソード 現在位置:新フィールドへ 行動方針:どこかに隠れる】
- 643 :名前が無い@ただの名無しのようだ :02/10/22 09:42
ID:???
- 新スレが立ちました。
以下はこちらでドゾー
DQ・FF連盟、バトロワ参戦!! PART2
http://game2.2ch.net/test/read.cgi/ff/1035241545/
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