【第21章】 ー救いの手ー ロルフはメノウの夢の中、湖の上に降り立ちます。 ( GM ) 辺りは何もなく ( GM ) ミツキが消えたあたりから、ひらひら ( GM ) ポンチョがロルフの足元に落ちてきますね ( GM ) そこにはロルフの妖精たちが不安そうにロルフの方を見ていたり、怒っているもの、泣いているものもいるでしょう (ロルフ) 「……これ、は」 手に取ろうとしたタイミングで (ロルフ)  妖精『あー!大将のアホ!馬鹿!低能!わからずや!』と、妖精の中でひときわ大きい個体が (ロルフ) 妖精『ぶっ倒れて起き上がってから、いくら呼んでも反応しねぇし、あのメイドの嬢さんが運んでくれなかったら……この、大馬鹿っ!』 と、ロルフの頭をペシペシと叩いて (ロルフ) 『………すまん、全部、俺のせい、だ』  妖精『ああ!そうだよっ! このアホッ! 今度という今度は、縁切りしてやろうかと本気で思ったぞ!』 (ロルフ) ひとしきりぺしぺし叩かれてから (ロルフ) 『フィル』 妖精『んあ、なんだよ、謝罪なら聞かないからな』  (ロルフ) 『……力を、貸してくれ。 どうしても、助けないといけない相手がいる』 妖精『………あいよ、次という次はないからな』 と  (ロルフ) ポンチョをかぶりなおして、妖精を肩にのせて (ロルフ) で、湖の周りを見回そう ( GM ) 見てみると、遠くの方に窓が1つありますね ( GM ) 半開きになっています (ロルフ) 「……あっちか」 妖精『ふぅ、やっぱここが落ち着くな、ほら、行けよ大将』  (ロルフ) と、窓の方へと歩いて行こう ( GM ) では、そこには灰色の部屋があり ( GM ) メノウが少し離れたところで泣いていますね ( GM ) メノウも登場どうぞ ( GM ) 窓は半開きで腕が一本通るかどうかといったところです。 ( GM ) それ以上は動きそうにないですね (メノウ) 座り込んで、大声で泣いてます ( GM ) そして、ロルフはふと気が付いていい ( GM ) だれか・・・メノウの近くには誰かがいた気がする ( GM ) いつも、いつも (ロルフ) 「メノウっ!」慌てて窓のところまで走って行って ( GM ) 煩いぐらいの誰かが ( GM ) あ、バサシもいます (ロルフ) 「おいっ! メノウっ! 無事だったかっ!」 と、窓の間から覗き込みつつ声をかけて (メノウ) 「うああああああ!!ああああああああああ!!」 ロルフに…気付かないだろうなあ、上を向いて号泣中 (ロルフ) 「くっそ、誰か……」きょろきょろ 「こういう時、慰めてくれる奴とか居ないのかよ……っ」 (ロルフ) 誰かが居たような、という違和感を頭のなかに (ロルフ) 「おいっ! メノウっ! 聞こえるかっ!」 (ロルフ) と、声を張り上げて (メノウ) 「――……え…? ロルフ…さん?」 ぐっしゃぐしゃの顔で振り向く ( GM ) バサシ:(*´・ω・)・・・・・  ひざを折り、メノウの近くに座っています (ロルフ) 「よかった、聞こえてる……みたいだな」ほっと安心しつつ (メノウ) 「なんで、ここに…」 (ロルフ) 「……決まってんだろ」 (ロルフ) 「……お前を助けに来たんだよ」 (ロルフ) 少し、かっこつけるように (メノウ) 「…助けに?……助けに…、…守って…………。……ッ」 (ロルフ) 「ああ、わかったわかった、すぐ助けてやるからな、ほら、こっちに……って、そっちの馬は………メノウ、馬、使えたっけ」 (ロルフ) バサシのほうに視線を (ロルフ) 妖精『(・ω・)ノシちーす』 ( GM ) バサシ:(*´・ω・)ノ (メノウ) 「……ちがっ…、っく……守ってって、…うあ……」 またしゃくりあげて、嗚咽を (ロルフ) 「あー、ほら、泣くなって!」 こっちもさっきまで泣いてたからちょっと眼が赤いけど(゚ε゚)キニシナイ!! (メノウ) 「だって…、だって…、わからないんです…。わからないんですよ…!」 ( GM ) メノウはロルフと反対側にある閉まっている扉の向こうに、何かがある感じがしていいですよ (メノウ) 「…わからないの。…何か、覚えてなきゃいけないのに…。絶対忘れちゃいけないのに…。零れてって、消えていって…」 (メノウ) 「…もう、返ってこないって。あたしのせいで、全部消えちゃったんだって。それだけ、感じるから…。だから…!」 (ロルフ) 「………」 少し、従者の命を奪った、右手の感触を思い出してから  (メノウ) 「……もう、消えちゃいたいんです。…このまま、ここで…」 (ロルフ) 「なぁ、メノウ……ちょっと、こっちに来い」 (ロルフ) と、窓ギリギリまで近づいて (メノウ) 「………」 ふらふらと立ち上がり 「…行こ、バサシ」 と声をかけて、ロルフの方にふらふらと ( GM ) バサシはいななくと、メノウに寄り添うようにぱからっ ぱからっ (ロルフ) 「ほら、こっちだ、こっち」 窓の間から手を伸ばして、軽く振って (メノウ) 「…なんですか。…お説教ですか?……もう、ほっといてくれていいのに…」 とか言いつつ、そっちに (ロルフ) じゃあ、近づいて来た所で 「あー、よし、そこでいい」と言ってから  (ロルフ) 「歯、食いしばれ……っ!」 と、頬あたりに一発、結構力を入れて 平手打ちを (メノウ) 「え・・・」 (メノウ) 騎獣の献身!!・・・って、あたしライダー無い!? (ロルフ) バチンッ (メノウ) 「っ…!!」 打たれた (ロルフ) 「………そうやって、いつまでも腐ってるつもりかよ」 (ロルフ) (やっべー、女の子殴ったの初めてだ、これ俺帰ったら殺されるんじゃね……) (メノウ) 「………」 (メノウ) 「……そうですよ。…悪いですか」 (ロルフ) 「………ああ、悪いに決まってる」 (メノウ) 「…ロルフさんに何がわかるんですか。カンケーないじゃないですか。…あたしが…、あたしがここで消えたって、別にどうだっていいでしょ…!?」 (ロルフ) 「ああ、俺はお前じゃない。 お前が何をどう考えてるのかなんて、わかりゃしない」 (ロルフ) 「でもな、お前がさ…………助けて欲しいってのは、わかるんだよ」 (メノウ) 「…は?…何言ってんですか。なわけないでしょ?…助けてほしいのは、あたしじゃないです。……あたしじゃ、なくて……」 (ロルフ) 「……ああ、じゃあさ、こういうのはどうだ? お前も、お前が助けて欲しい奴も、一緒に助けてやる。 それでいいだろ?」 (ロルフ) 「どうして泣いてたのかは、わからないけど………俺からしてみればさ、泣いてるってだけで、助けるのには理由としては十分なんだよ」 (メノウ) 「……」 (ロルフ) 「だから……あー、さっきの訂正。」 「前にさ、中庭で話したこと覚えてるか?」  (メノウ) 「……ええ、まあ」 (ロルフ) 「………まぁ、こういう状況になったってことはさ、やっぱり、なにか背負ってたんだよな」 (メノウ) 「…そうですよ。…そのせいで、そのせいで…。……」 何がどうなったかは思い出せない (ロルフ) 「……あー、その時、俺、言ったろ?」 (ロルフ) 「"どこかで、助けを求める人が居るなら、そいつが辛い時、そいつの前に颯爽と現れるってのが、英雄だ"ってさ」 (メノウ) 「……」 (ロルフ) 「それに、こうも言ったよな。 "案外、助けを求める前に、助けに来ちまうかもしれないけどな"ってさ」 (ロルフ) 「お前が、"その時は、お願いします"って言ったの、俺は覚えてるぜ?」 (メノウ) 「………」 (ロルフ) 「………というわけで、だ」 「ちょっと来るのが遅れたけどさ、助けに来た」 (メノウ) 「……どうやって、ですか。…あたしは、どうしてほしいのかもわからないんですよ…?」 (ロルフ) 「あー……えっと、なんとかする」  (メノウ) 「………」 また泣きそうに (ロルフ) 「あー、こら、泣くな、頼むから泣くなって!」 (ロルフ) 「とりあえず、だ。 お前が、何かに囚われてるってのはわかってるから、たたき起こしに来た」 (メノウ) 「……」 (ロルフ) と言いつつ、 「ほら、そっちに行ってやるから、ちょっと引っ張ってくれよ」 (ロルフ) と、手を伸ばして (メノウ) 「……」 自分の真っ黒な手を見る (ロルフ) 「あー、大丈夫、もう二度は殴りゃしないからさ」 (メノウ) 「…あたしに関わると、あたしに手を差し伸べると…。ロルフさんの幸せも壊れちゃうかもしれませんよ…?」 (メノウ) 「…や、別にそういう心配はしてないですけど…」 (ロルフ) 「………一応冗談だったのになぁ」 殴るについて (ロルフ) 「あー、その心配は、いらない」 「人を助けて壊れるような幸せなんて、俺はいらない」 (メノウ) 「……」 自分の手を見て、バサシを見て、しばらく躊躇ってから (メノウ) ロルフの手を取ります (ロルフ) 「それに、そうそう壊れるくらいヤワな幸せなんて、持ち合わせちゃいないからさ」 (ロルフ) ぎゅ、と手を握ろう ( GM ) では、ロルフはひっぱればメノウをこっちに引き出せるってわかっていいです (メノウ) 「……で、これ、引っ張ってこっち来れるモンなんですか…? 何か凄い狭そうですけど…」 (ロルフ) 「………あ、多分、こっちに引っ張ったほうがいいな、これ」 (メノウ) 「えっ、ちょっ、ま、待ってください。でもこっちにバサシが…」 ( GM ) バサシはメノウを ぐいぐい っと押しますね (メノウ) 「……あ」 (メノウ) 「……ロ、ロルフさん、ごめんなさい!ちょっと待ってください!」 (メノウ) と、一旦手を離してもらおうと… (ロルフ) 「ん、ああ……」緩める (メノウ) 「……バサシ…」 手を離し、バサシを見つめて、それから頭を撫でて、抱き寄せます (ロルフ) バサシ:(*´ω`*) ( GM ) ブルルルル ( GM ) っと、あったかいですね (メノウ) 「……待っててね。ちょっとだけだから。…少しだけ、ここで、…まっ・・、待って…てね…」 何故か溢れ出す涙 ( GM ) バサシは頷くように 首を縦に動かすと (ロルフ) 「えーっと、バサシ、メノウを助けたら、次はお前だからな!」 ( GM ) メノウたちとは反対側の扉にぱからっ ぱからつ (メノウ) 「……うん。…お待たせしました。ロルフさん。…バサシ、いってきます」 (メノウ) 見送る ( GM ) 閉まっていた扉の前で、じっ っとそちらを見ています (ロルフ) 「ああ。……助ける相手が増えたな、まぁ、元々助けるつもりだったけどさ」 と言ってから (メノウ) バサシに微笑んでから、ロルフさんに引っ張られよう (ロルフ) 「ほら、しっかり握れよ」 と、ミツキの命を奪った、右手を少し見て逡巡してから、ぐっと伸ばそう ( GM ) では、キュポンッ っとまるでコルクを抜くような音を出しながらメノウは抜けますね ( GM ) あとは、ロルフが下りてきたところまで行けば元に戻れるでしょう (メノウ) 「……キュポンて…」 心なしかショックを受けたような顔で引っ張り出されます (ロルフ) 「うお、思ったより軽いな……」と言いつつ引っ張ってきて (メノウ) 「思ったよりってなんですか。あたしを何だと思ってたんですか…」 ブツブツ (メノウ) 「…それで、どうするんです?これから」 (ロルフ) 「あー、いや、なんか背負ってるっぽいからな」 「あー、とりあえず、こっちだ、こっち」 (ロルフ) と、自分が落ちてきた所に案内しよう (ロルフ) 「俺、なんかこう、倒れてるお前に触ったら突然吸い込まれてさ」ミツキのことはできるだけ触れない ( GM ) ここで、戻ろう と思えば、夢から覚めることができるでしょう (メノウ) 「……あの、まだ刺さってました?」 (メノウ) 手足に… (ロルフ) 「…………ああ」めそらし (メノウ) 「うわあ…、やだな、戻るの…」 (ロルフ) 「あー、手当は俺がするから大丈夫だって、で、ほら、ここだ、ここで起きようって思えば……多分起きれる、多分な」 (メノウ) 「……行きましょうか。ベリーも、パティさんも、待ってますし」 (ロルフ) 「………ああ」 戻ったら、そこにいるであろう従者の骸のことを思い出しつつ (メノウ) 「…?」 ちょっと違和感覚えつつ、 戻ろうと念じます (ロルフ) 「………寝てるわけには、いかないよな」 (ロルフ) と、ぼやいて ( GM ) では、2人の体は浮き上がり。そのまま ふわーーーーっと上昇していきます。 ( GM ) そして、バシャァ っと冷たい水をかけられた感覚と共に (メノウ) 「……?」 一緒に浮き上がる奇跡の首飾りを見て、疑問符。あれ、薔薇のチョーカーは…? ( GM ) 現実の寒さが戻ってきますね