【第10章】 ーお前が、俺の従者でいてくれてよかったー メノウ、ロルフ、パティ、ベリフが旅に出る前日 そんな少し前の出来事 (ロルフ) 「………あー、買ったけど、どうすっかな、これ」と、小さな包み2つを机の上に置いて (ミツキ) 「今度は何を買ってきたんです?」ひょっこり また怪しい路上販売にひっかかったのk (ロルフ) 「ああ、いや、って、何だその顔、また路上販売に引っかかったのか、みたいな」 (ミツキ) 「・・・だってこの前”全自動卵割り機”とかいう謎の物体を・・・」じとー (ロルフ) 「あ、あれとは違うって」 (ミツキ) ww (ロルフ) 「一応真面目なのだぜ? 使うかどうかはともかくとしてさ」 (ロルフ) と、包みを見せて (ミツキ) 「・・・じゃあ、何です?」付けてると肩こりとかが治るという謎のブレスレットk (ロルフ) 「ほら、開けてみろよ」 一応ラッピングとかしてある (ミツキ) 「そういえば、その包装の形は・・・」「ええ・・・」ごそごそ ぺかー(テレッテッテー (ロルフ) 中には、誓いのアンクレットが。 (ロルフ) 銀色の、結構きれいな感じのもの。 (ミツキ) 「・・・・・・そ、そんな趣味が」世間一般的な女性にこれを贈った時の反応なう (ロルフ) 「ま、待てよその反応!?」 (ロルフ) 「なんだその、俺には監禁趣味があるのか、みたいな反応!」 (ミツキ) 「・・・買う時になんか微妙な顔、されませんでした?」2つも買ってやがるよコイツ、みたいな (ミツキ) お世辞にも従者がいるような風格には見えn (ロルフ) 「じゃなくて、むしろ売り付けられたんだよ」 「ほら、一つお買いになったのですから、もう一つどうですか?在庫処理ですし、安くしておきますよ?とか」 (ミツキ) 「・・・・・・」ジト目  それはそれでいやだなぁ、と1つだけ買ったことに対して ロルフからの贈り物ならキャリーとも同じものを持ちたいし (ロルフ) 「元は、普通にマナリングとか買おうって思ったんだけど、多少持ち合わせがなくてさ……」めそらし  (ロルフ) 「で、まぁこれなんだけど………どうする、使うか?」 (ミツキ) 「ちゃんと財布の中身見てから行かないからですよ・・・」「んー・・・」 (ロルフ) 「正直、別にお前とキャリーに付けるんじゃなくて、俺がつけようって思って買ったやつなんだけどさ」 (ミツキ) 「あら・・・」 (ロルフ) 「なんか勘違いされた上に押し付けられてさ」やれやれ、と (ミツキ) 「まあ、有名ですからねえ・・・」色んな意味で (ロルフ) 「なんだよ、その言い方」とか苦笑 (ミツキ) リアジュウ爆散しろ、とか、独り身の敵、とか (ロルフ) 「第一、俺がミツキやキャリーにつけるような趣味があるわけ無いだろ」 (ミツキ) 「・・・・・・本当に?」御主人の隠された一面g (ロルフ) 「ホントだって。 ほら、俺の目を見てみろよ、そんないかがわしい趣味があるようには見えないだろ?」 (ミツキ) 「えー・・・」じー (ロルフ) 「…………」じーっとみられる 少し目が泳ぐ (ミツキ) 「本当、ですか?」にっこり (ロルフ) 「……多少不安だったところがあるのは本当さ」 (ロルフ) 小声で (ミツキ) 「もう、仕方ないですねえ・・・」えーと縫い針はっと・・・(ごそごそ (ロルフ) 「あ、こら、裁縫セット取り出すなよ!? 何するつもりだよ!」  (ミツキ) 「?」縫い針構えて 糸は通ってない (ミツキ) 「別に、装着してなくても位置が分かるんですから、ポケットにでも入れておけばいいと思いますよ?」首かしげて (ロルフ) 「って、ああ、そういうことか」 「てっきり、俺の目を縫っちまうつもりかと……」  (ミツキ) 「そんなこと言うのはこの口ですか?」針でほっぺたつんつん きっと専用化針で器用B5になってるんや (ミツキ) ちくちく (ロルフ) 「あだっ、こら、地味に痛いからやめろって」 (ミツキ) 「ふふ、変な事言うからですよ」 「さてと、じゃあ手を出してくださいね」 (ミツキ) 「・・・それとも、自分でやります?」 (ロルフ) 「あー……いや、でも、やっぱやめとこう」  (ロルフ) と、手を差し出そうとして止めて (ミツキ) 「?」 (ロルフ) 「あー、あれだよ。 俺はさ、どこにも行くつもりはないっていうか、あー、えっとだな」 (ロルフ) 「そういうのがあるからーってさ、逆に無茶しちゃいそうでな」 (ミツキ) 「・・・・・・」えっ、何言ってるのこの人・・・的な目 (ロルフ) 「だからそういう視線やめろって!」 (ミツキ) 「無くても・・・無茶、してますよnゲフンゲフン」 (ロルフ) 「あー、してるけど、なんて言うかアレだよ、こうさ」 (ロルフ) 「無茶は無茶でも、ちゃんとなんとかなる無茶だろ」 (ロルフ) 「多少怪我しても、ちゃんと帰ってこれてるしさ」 (ミツキ) 「はあ・・・そういう事言うなら、こっちにしましょうか」自分の指にぷすっ、アンクレットにぺたぺた、ばんそうこう巻いてー、はい、とロルフにアンクレット渡し (ロルフ) 「あー、だからそういうのでもなくてさ……」受け取って (ロルフ) 「ミツキ、お前だって、どっかに行くつもりはないだろ? ちょっと買い物に出かける時だって書き置きとかしてるしさ」 (ミツキ) 「まあそうですけど・・・あと、書置きは前にロルフが近所中を探し回ったからじゃないですか・・・」凹んでいる時とかに (ロルフ) 「あれは・・・・・・まぁ、その、アレだよ。 気の迷いっていうかなんていうかだからさ」 (ミツキ) 「というわけで目が離せないので、持っていてくださいね?」 (ロルフ) 「ああ、持っとくのは持っとくよ」 (ミツキ) 「失くしちゃ、ダメですからね?」とか言いつつポケットごそごそ (ロルフ) 「ああ、約束する」 (ロルフ) 「でもさ、俺もお前もキャリーも、どっかに行ったりしないんだしさ。……使わずに済ませようぜ、これはさ」 (ロルフ) と、受け取ったのを手に持って (ミツキ) 「んー・・・あ、ありました」出てきたのはキャリー用のアンクレットと似たような包み( (ロルフ) 「……お前も買ってたのか」 (ミツキ) 「まあ、待ちあわせとかにも便利そうですし・・・」がさがさ開封 (ミツキ) 「道具も人も、使いようですよ。」ほら、と渡して (ロルフ) 「ああ」 「って言っても、使い道ってそんなにないよな……これ」 (ミツキ) 「遠くに送る荷物に入れて位置の把握・・・とかでしょうか?」限定版GPSみたいな (ロルフ) 「まぁ、そこらへんだよなぁ……」 (ロルフ) 「でさ、ミツキ。……一応っていうか、こういう道具があるからこそ、改めて言わせてくれ」と、ミツキの手を握って (ミツキ) 「今回は迷子札代わりということで・・・」 「はい?」 (ロルフ) 「………俺は、勝手にいなくなったりしないからさ」  (ロルフ) 「いつだって、キャリーやお前が助けを求めてる時には、どっからでも助けに来るからさ」握る手に力がこもる (ミツキ) 「・・・いなくなっても追いかけて行きますから」 (ミツキ) 「あと・・・変な方向に突き進むご主人様を止めるのは従者のお仕事ですので」笑って (ロルフ) 「…………だよな、やっぱり、そういう風に言ってくれるよな」嬉しそうに  (ロルフ) 「こういう時は、主人である以上、しっかりしないと駄目なんだろうけどさ……まぁ、その、俺は馬鹿だからなぁ」 (ロルフ) 「あー、……もし、俺がさ、変な方向突き進んでる時は、殴ってでも直してくれると、その、嬉しいなーって………あ、もちろん、変な方向に行かないで済むように俺も気をつけるからさ」 (ロルフ) わたわた (ミツキ) 「その分従者がしっかりしますから、それもまた良し、です」 (ミツキ) 「……銀装備、高いんですよね」ふう、と遠くを見て(ぇ (ロルフ) 「………俺が銀苦手なの知ってて言ってるだろ!」 (ロルフ) ジト目 (ミツキ) 「・・・そうでもしないと止まりませんよね」じとー (ロルフ) 「だーかーら、そういう目線はやめろってば」 (ミツキ) 「じゃあ、させないように頑張ってくださいね?」戻して (ロルフ) 「ああ、わかった。…………世話をかける、駄目な主人でごめんな」 (ロルフ) 苦笑しつつ (ミツキ) 「でも、お世話のし甲斐が無くなるのもいやなので、少しはダメでいてくださいね?」にこにこ (ロルフ) 「……なかなかに難しい注文だな」 (ロルフ) 照れくさそうに (ミツキ) 「ええ、難しいですよ?」だから頑張ってね、と (ロルフ) 「………あー、ミツキ、あとさ」 「こう、改めて言うのは恥ずかしいけどさ」 (ロルフ) 「……お前が、俺の従者でいてくれてよかった」 (ミツキ) 「ふふ、そう言ってもらえてなによりです」母の日にありがとう言われたお母さんみたいな顔(適当 (ロルフ) 「………あー、くそ、こういうの言うのは恥ずかしいな」 (ミツキ) 「……」にこにこ (ロルフ) 「あー、だから、何だその表情! 俺だけ恥ずかしがるなんて卑怯だろ……」ぐああ、と身悶え (ミツキ) 「こっちは恥ずかしがるようなことはありませんからね・・・望んでここにいるわけですし」悶えてるのを微笑ましく(ry (ロルフ) 「ぐぬぬ………あー、まぁ、ともかくさ」 (ロルフ) 「これからも、よろしくな」 (ロルフ) 身悶えをピタッと止めて (ミツキ) 「はい、よろしくお願いします」切替できるのは大事 (ロルフ) 「………くっそ、やっぱ恥ずかしいっての!」 (ロルフ) ぐあああ、とまた身悶え (ミツキ) くすくす