【第1章】プロローグ
　　ー獣は助けを求めるー


(　GM　) 　
(　GM　)  ルキスラからはるか離れた森の中
(　GM　)  1人の男性が、その森のなかを走っていく
(　GM　)  息は荒く、何度も後ろを振り返りながら
(　GM　)  男性はひたすら、前を目指す
(　GM　)  森を抜けようと
(　GM　)  　
(　GM　)  ﾀｽ･･ｹﾃ･･
(　GM　)  　
(　GM　)  男性はふと足をとめる
(　GM　)  それは、聞きなれた声だった
(　GM　)  次の瞬間
(　GM　)  　
(　GM　)  ｻﾞｯ
(　GM　) 　 　
(　GM　)  男性は思う
(　GM　)  なぜ、自分は自分の背中を見ているのか
(　GM　)  なぜ、自分の周りの景色が上昇しているのか
(　GM　) 　　
(　GM　) 　
(　GM　) 　
(　GM　)  そして、理解する
(　GM　)  自分の首が、胴体から離れていることに
(　GM　) ﾄﾝｯ　と男性の首は落ち。それに続いて胴体が崩れ落ちる
(　GM　)  崩れ落ち動くことの無くなった男性の下の地面
(　GM　)  さらにその下
(　GM　) 　　
(　GM　)  1つの井戸のような穴の周囲に人々が集まっている
(　GM　) 　井戸の前には祭壇があり、
(　GM　)  その祭壇には蝋燭による小さな灯がつけられ
(　GM　)  人の動きによって、小さくうごめいている
(　GM　)  井戸からは、黒い靄のようなものが時折、噴き出しており
(　GM　)  そのたびに、周囲の人は恐れるように　ﾋﾞｸｯ　と反応する
(　GM　)  そして、1人の男性の声が響く
(　GM　)  「留めよ。世界を、留めよ」
(　GM　)  次の瞬間、奇声とも悲鳴ともとれる叫びをあげながら、数人の人が井戸に飛び込んでいった
(　GM　)  その、声は周囲にいつまでも木霊していた
(　GM　)  他の人々は皆視線を下に落とし、押し黙っている
(　GM　)  「いつまで・・・こんなことを・・・・！！」1人の女性の声が響く
(　GM　)  ﾊﾞｯ　と人の群れが割れ、女性の周りから人が遠ざかる
(　GM　)  女性は、しまった　という風に周りを見る
(　GM　)  周囲には女性を見る、恐怖と憐みの目があり
(　GM　)  道が井戸へと　続いていた。
(　GM　)  女性は震えながら、井戸へと一歩進む
(　GM　) 　　
(　GM　)  そのとき
(　GM　) 　　
(　GM　)  「かまわん」
(　GM　)  先ほどの男性の声が響く
(　GM　)  「みな、よく耐えた。もうすぐ、終わりが訪れる」
(　GM　)  周囲には、歓声が響く
(　GM　)  「これを・・・」男性はマギスフィアを1つ取り出し、映像を他の者に見せる
(　GM　) 　 　
(　GM　) そこには・・・
(　GM　)  冒険者の宿
(　GM　)  そこで、仲間に囲まれ笑いながら・・・・・いえ、目を見開きながらハリセンをふるう、1人の少女の姿が映し出されていた。
(　GM　)  「最後の楔が・・・見つかった」
(　GM　)  男性は、静かに
(　GM　)  しかし、周囲の皆に聞こえるように
(　GM　)  そう伝えた。
(　GM　) そして、期待の視線を受けながら男性は高らかに宣言した
(　GM　) 「彼女の・・・そして私たちの苦しみは・・終わる！！」