第48話 イケメン化巡査長 超条巡は、伴平助に迫られて超能力で伴をイケメンにする。 しかしそれは催眠術で伴の美意識を変化させ、自分を美男子と思い込むようにさせられていただけだった。 催眠術はすぐに解けると思っていたが、一週間近くその状態は続いた。 このまま催眠が解けないと、伴から本来の人格が消え去ってしまう可能性がある。 そこで伴の本来の意識を取り戻そうとするが、それには本来の性格であるエロガキである伴の性癖を刺激することだった。 ■一本木直の作戦 先輩女子というシチュエーション 一本木「最近、頑張っているね、後輩くんっ」 一本木「後輩くん、いつも一人で朝練してたでしょ? 私…いつも見てたよ」 ナレーション「うおお! ポンちゃんの体育会系オーラがスポ根シチュに馴染む馴染む」 アオのハコのワンシーンを切り取ったかのようだぜ 一本木「けどちょっと頑張り過ぎじゃない? どうかな? 今度二人でどこか遊びにでも…」 伴「先輩、お気遣いありがとうございます…。けど自分…、今はインターハイのことしか考えられないんす…!」 ひたむきなイケメンだ 一本木「後輩くん…」 逆に落とされとる ■尖里リリの作戦 オタクに優しいギャルというシチュエーション 尖里「ねぇねぇオタクくん。漫画とゲームに詳しいんだって…?」 尖里「アタシも超オタクだよ? ゴルゴ13とか全巻持ってるし」 オタクに優しいギャルだ! いまや大人気の一大ジャンルで攻めるとは、尖里のヤツやりおるぜ 尖里「てか、オタクくんエペやる〜? アタシ、プレデターなんだけどぉ」 これは伴くんもイチコロでは!? おや? 伴くんの様子が…? 尖里「あれ? どうしたの、オタクく〜ん? 黙っちゃって…。楽しくオタトークしよ…」 伴「あのですね、オタクに優しいギャルと、オタクのギャルは違うんですよ!」 尖里「声でっか」 伴「あなたのはただのオタクのギャル! そうじゃないんだよなぁ〜! オタ知識皆無の一軍女子に転がされたいんですよこっちは、頼みますよホント」 尖里「優しくすると面倒くせぇなオタク…」 ■ローボくんの作戦 ローボ「伴くんわかる…? 私よ…。ロボ美よ」 た、たしかにロボ娘は一定の需要があるジャンルではあるが…!? ば、伴くんの反応は!? 伴「ガタッ!」 好物らしい ローボ「今日は伴くんにお別れを言いに来たの…」 伴「お別れ…!? 何言ってるんだよロボ美…!?」 めちゃくちゃ入り込んでんなコイツ ローボ「ごめんなさ…稼働時間がもう残って…くて、最後に伝えたいこと…が…」 ローボ「機械の私に…心を教えてくれて…あり…が」 ロボットもののサビの部分 これはどうだ!? 人外悲恋物はエロガキの癖に刺さるのか!? 伴「ロボ美ィ…! 君の分まで僕は強く生きていく…!」 ダメだ、ぶっ刺さった上でイケメンなこと言ってる ■超条巡の作成 地下アイドル巡子ちゃん 巡子「おひさ…」 伴「ええ〜っ!? 巡子ちゃ〜ん!?」 本日限りの巡子ちゃん復活握手会ですよ〜! 伴「こ、これは夢…? いや奇跡か…?」 伴「再び推しの姿を拝めるなんて…、今行くよ、巡子ちゃー」 あっ、すみません、お客さん この握手会、スケベのお客様限定のイベントでして イケメンの方はご入場いただけないんですよ 伴「なんで…?」 は〜い、推しと握手したければ正直に答えてくださいね〜? あなたはスケベですか? 伴「ち、違う…僕はイケメンなんだ…」 とぼけるな、スケベだろ! 本当の自分を思い出せ! スケベだろ! 伴「イケメンです…」 スケベ 伴「イケメン」 そこにハレンチ警察、真噛明日香が参上 真噛「あなたたち、スケベスケベと大声でーっ!」 真噛「どうもこうもありません! お昼のフレンチに向かう途中でハレンチの気配を感じて来てみれば…!」 真噛「勤務中になんですか、その女装は!?」 真噛「さては青少年の性癖を歪める気ですね!?」 ご、誤解です! 伴くんは先輩がもう歪めてます! 既遂です! 真噛「聞きたくありません、この…この…!」 真噛「この…ハレンチ!」 そのとき伴に衝撃走る。 伴「お姉さん…、今のハレンチ…おかわりをいただいても…?」 正気に戻ったのか!? 急にどうして… 伴「ふふ…なあに…」 伴「僕は年上のお姉さんからの蔑むようなハレンチが大好物でしてね。消えかけた自我も蘇るってもんですよ…!」 人生何が命をつなぐかわかんねぇな… いやともあれよかったぜ元のスケベに戻れて、心配させやがってバカ野郎 おかえり伴くん! よーし本当の伴くんの帰還を祝って胴上げだ〜! ス・ケ・ベ♪ ス・ケ・ベ♪ え・っ・ち♪ え・っ・ち♪ あ よいしょ!