透明少年探偵アキラ 秘書 「どうぞ。」 偽田中総理 「いや、どうも。」 偽田中総理 「う〜ん。何回見てもモナリザはまさに傑作だY。  いや〜、しかしここは馬鹿に空気が悪いね。」 古川おじさん 「おや、どうしたんだろう?」 偽田中総理 「それでは諸君、始めなさい!」 警備員 「うっ、ごほごほ。」 おじさん 「し、しまった〜。」 警備員(スミレの父)「くそ〜。うわぁ〜!」 偽田中総理 「はははは。とれ!」 秘書 「どうぞ。」 偽田中総理 「いや。」 警備員 「ごほごほ。おい、大変だ!みんなやられてモナリザが盗まれたぞ!」 警備員 「なんだって!?あぁっ・・・あ!あぁ、総理の車が!」 Z団団長 「あ〜はっはっは。モナリザはいただいた。さらば、税関諸君!あ〜はっはっは。」 ニュースキャスター「ここで臨時ニュースを申し上げます。上野の国立博物館でレオナルド・ダ・ヴィンチの   あの普及の名画、モナリザの微笑みが先ほど田中総理一向に変装した   何者かの手によってに盗まれました。」 モモ 「あ、アキラさん大変よ!」 アキラ 「うん・・・しかしおじさんもガードマンもいたのにどうしてモナリザが盗まれたんだろう。」 ニュースキャスター「元鬼刑事と言われ、現在探偵事務所の所長をしておられる古川さんは、   その時の模様をこう話しておられます。」 古川 「顔も声も田中総理そっくりでした。まったく不覚の至りです。」 ニュースキャスター「また本物の田中総理は。」 田中総理 「ともかく、日仏親善のためにも一日も早くモナリザを取り戻し、  私に化けたという一味を捕らえることです!」 アキラ 「しかし大胆な犯罪だな。」 スミレ 「日本政府はきっとモナリザの倍賞として100億円くらい  払わされるかもしれないわよ、大変ね。」 スミレの母 「お父さんはどうなるのかしら・・・」 モモ 「大変だわ。責任重大よ、パパは。」 コマキチ 「モモちゃん、所長は大丈夫だよ!兄貴と一緒に犯人を捕まえるよ!」 スミレ 「はい、古川探偵事務所です。あ、所長?え〜!?うちの父が殺された!?」 モモ・コマキチ 「え〜!?」 アキラ 「スミロドン!」 コマキチ 「お姉ちゃん!うわ〜ん。」 スミレの母 「しっかりして、スミレさん。死んじゃった・・・」 モモ 「スミレさん・・・」 アキラ 「もしもし?はい、すぐ行きます。コマキチ、スミレさん、  君たちのお父さんの仇は必ず僕が討つ!」 古川おじさん 「アキラ、この羽根を見てくれ。」 アキラ 「おじさん。」 古川おじさん 「う〜ん、どうやら手がかりになりそうだぞ。」 科学者 「間違いありません。これは奇怪岬にしかいない怪奇鳥の羽根です。  しかもまだ新しい羽根だ。」 古川おじさん 「う〜ん、新しい。」 アキラ 「ということは、犯人たちは・・・奇怪岬だ!」 アキラ 「おじさん、国立博物館に落ちていた羽根と同じものですよ。」 古川おじさん 「アキラ、あの山荘があやしい。」 アキラ 「1時間経っても戻らなかったら乗り込んでください。」 古川おじさん 「わかった。あ、アキラ!アキラ〜!うわっ、うっ。くそ〜、  これが怪奇鳥か、ひとまずあそこに隠れよう!」 Z団団長 「貴様何をしにきた!ここをZ団の基地と知ってのことか。何をしにきた、  よ〜し、答えられないのなら答えさせてやる。レーザー光線!」 アキラ 「くっ!く〜。」 Z団団長 「貴様も鶏と同じ運命になりたいか。どうだ、さぁ言えい。どんな目的があって来たんだ。」 アキラ 「く〜・・・」 Z団団長 「よ〜し、やれい!」 アキラ 「くっ、くそ〜。」 Z団団長 「早く白状しろ!」 アキラ 「うっ、うぐ〜・・・くっくそ!言うからやめろ!はぁ・・・」 Z団団長 「さぁ、言えい!」 アキラ 「モナリザを取り返すためだ!」 Z団団長 「なんだと?うわ〜はっはっは!身の程知らずめ!  貴様に我がZ団が最高のおもてなしをしてくれるわ。鳥葬にしてしまえ!」 アキラ 「うわ〜!うっ!ん?あっ、あれは!怪奇鳥だ!うっ!う、あ、あ!  くそ〜、こんなところでやられてたまるか!う、うわ〜、あっ!たぁ〜!」 ニュースキャスター「引き続き、先ほど発生しましたモナリザ盗難事件のニュースを申し上げます。   ただいま入った情報によりますと、Z団と名乗る一味から、モナリザと引き換えに   1000億円という巨額のお金を要求してきたということです。」 Z団団員(ナイフ)「ん?」 Z団団員 「慌てているアッー!」 Z団団員達 「はははは。」 Z団団員(リンゴ)「ん?あぁ〜!り、りりりりんごが!りり、りりり!」 Z団団員 「ど、どこだ!」 アキラ 「ふふふ。」 Z団団員 「あ〜、透明人間だ!え〜い!」 Z団団員 「くそ〜、どこだ!」 Z団団員(ナイフ)「そこだ!」 アキラ 「うっ!しまった!」 Z団団員(リンゴ)「あそこだ!逃がすな!」 アキラ 「え〜い!」 Z団団員(ハゲ) 「ぴゃ〜!」 Z団団 「待て〜!逃げるぞ!」 Z団団員 「待て〜!追え〜!待て〜!」 アキラ 「たぁ〜!」 Z団団員 「いないぞ!くそ〜、どこに行きやがった!」 Z団団員 「あっ、あそこだ〜!」 Z団団員 「見ろ!姿を現したぞ!撃て〜!」 アキラ 「たぁ〜!」 Z団団員 「うぐぅ〜。」 アキラ 「えい!て〜い!」 Z団団員 「え〜い!うっ、く〜。」 アキラ 「て〜い!」 Z団団員 「うあ〜。」 アキラ 「えい!キェェェェェェェェェェェェェェェ!」 Z団団員 「うわ〜。」 Z団団長 「ふっふっふ。」 Z団団員 「た、大変です!透明人間が現れました!」 Z団団長 「何?それでそいつはどうした!」 アキラ 「ここだ!」 Z団団長 「んあ?」 Z団団員 「透明人間が出たぞ!」 アキラ 「動くな!全員銃を捨てろ!捨てないとこいつの命は無いぞ!」 Z団団長 「くそ、バァ〜!」 Z団団員 「撃て〜!」 アキラ 「はっはっは。」 Z団団員 「ど、どこにいるんだ!出て来い!出て来い!」 Z団団長 「ここだ!」 アキラ 「あっ。」 Z団団員 「足が見えたぞ!」 Z団団長 「むふふふ。」 アキラ 「アッ!あぁ・・・」 Z団団員達 「撃て〜!」 Z団団長 「うわ〜!うぐわ〜!」 アキラ 「動くな!全員銃を捨てろ!捨てないとこいつの命は無いぞ!」 Z団団長 「くそ〜!」 アキラ 「さぁ、早く捨てろ!」 Z団団員達 「ちくしょ〜。」 アキラ 「さぁ、さっさと歩け。」 古川おじさん 「お〜、アキラ。」 アキラ 「おじさん、モナリザをお返しします。」 古川おじさん 「よかった〜。う〜ん。」 警官 「アキラくん、御苦労さん。」 アキラ 「ん?危ない!伏せろ〜!はっ!」 Z団団長 「ぬあっはっは。」 警官達 「うわ〜。」 アキラ 「ちきしょ〜。」 Z団団長 「うあっはっは。さらばだアキラ、またいつの日にか会おう!さらば!ぬあ〜っはっは。あ〜はっはっは。」 アキラ 「僕がいる限り、絶対お前たちに勝手な真似はさするもんか!いつでも来い!」 終