ブルガリアタック *** そこに行けばどんな夢も 叶うとメイジが言ったから とっしーがJALマイレージバンクはたいて 出かけたはるかな世界 その国の那覇もとい名はブルガリア 白濁飛び散るユートピア どうしたら行けるのだろう 教えて欲しい 「ハーイ、タケコプター」 そう言って取り出したのは白い粉 これで飛べってか *** ニートのくせに何マイルためてやがる そう言ってこめかみに冷たい銃口押し当てる 奴の生もとい名はとしあき 自殺かよ 素敵な夢を見てるみたい 恐るべし白い粉 バキューン ああメイジまた一人 「いいえ、今のは射精音」 ネクロフィリアの血が騒ぐ *** ヌイグルミを見ると思い出す 旅館のせんべい布団の端っこに穴あけて チンコ突っ込んで性欲処理した合宿日 「そんなことやってたのかよ!」 うるさい、禁欲2週間は辛いんだ! ふと見ると布団のそこかしこに穴が ギャース …と、メイジが言った お前かよ! どうやら俺はツッコミ担当らしい とっしー21歳の春 白いテラスの午後三時 *** ふと気がつくと俺は メイジと一緒に逃げていた どこか懐かしいこの感覚 俺を見上げてメイジは微笑む 明日からどうすんだよ *** 行く先々で俺とメイジは 理解不能な騒動を繰り広げているらしい 俺はちっとも覚えていない 気がつけばいつも逃避行 メイジが楽しそうなので まあいいかと思った ブルガリア ブルガリアタック アタックナンバーワン *** いとうのいぢにエロは無理 そんなふうに考えていた時期が 私にもあったわ ああなんて顔をするんだメイジ 何かを失ってしまったような 俺は言いたかった やっぱり無理だったじゃないか!だから元気出せよ! 言いたかった、けど 結果が出るのはまだずっと先 ブルガリアの田舎道 寒々とした山が遠くに見えて 風には堆肥のにおいが混じる *** 夜も更けて 月はにんしにかたぶきぬ 出会うものかは一軒家 おこんばんはとメイジ言い 果てやいでしは幼子の お母さんは?ととっしーが尋ね 試しにみなしごは あやし二人を招きいれ 火とスープとを与えたまいぬ また今度 (◆Rfx7tQocME) --- 文体がエキセントリック過ぎてわかりにくいがこう いうことか↓ メイジに騙されて特典航空券でブルガリアにやって きたとしあきが、行く先々でラリって漫才と破壊工 作を実行(メイジには何か目的でもあるのか?)。 メイジと二人田舎道をとぼとぼ逃げているうちに夜 になり、一軒家を見つける。泊めてもらおうとドア を叩くと、子どもが一人出てきた。どうやら孤児の ようだが、親切にも宿を提供してくれるみたい。続 く。