>「ブルガリア発→日本着→としあき邸訪問」 銃撃戦 負傷するメイジ 船に転がり込む そこで男に見つかる とっさに銃を突きつけるが男の顔にフェブの顔が重なる 「ごめんねとしあき・・・約束、果たせそうにないよ・・・」 気を失う 「おい、大丈夫か」 **************************************** 目が覚めた時、(銃を突きつけた)男の部屋にいる 傷の手当てもされている 「これ、お前が?」 「母さんに叩き込まれたからな。何でも出来ないといけないって」 「そうか、さっきは悪かった」 「別に気にしてないよ。誰かに追われてたんだろ? ここに隠れてろよ」 「いいのか?」 「まぁ密航にはなるけどな。このまま黙ってれば日本まで行けるぞ」 「日本!?」 「いやか?」 「いや、丁度いい。そこに用がある」 「そうか、ならゆっくりしてろ」 「ああ」 **************************************** 「私のことを聞かないのか?」 「聞いたら答えるのか?」 「フフ・・・それもそうだな」 「まぁ言いたいことがあるなら聞いてやるよ」 「そんな顔をしてるか?」 「ああ」 「そうか・・・じゃあ話す。けど真剣に聞くなよ、恥ずかしいから」 「ああ」 「フェブ・・・私の母が日本に行けって言ったんだ。としあきって日本人を頼れって」 「としあき? 奇遇だな、俺の名前もとしあきだ」 *********************************************** 「としあき? お前が?」 「そんな顔をするなよ。ただの偶然だろ。日本では珍しくもない名前だよ」 この男とフェブの顔が重なった事が頭にこびりついていた 「お前の母親・・・のことを聞いてもいいか?」 「うん? 別に構わないけど」 「もしやブルガリア育ちじゃないか?」 「へぇ、勘がいいんだな」 「名前は?」 「如月」 「間違いない、お前こそ私の探しているとしあきだ!」 *********************************************** 「へぇ、でもオタクには見覚えがないけどな」 「そんなことはどうでもいい、日本についたら私と一緒に来てくれ」 「そりゃまた急な話だな。俺はオタクのこと何も知らないってのに」 「お前の母親は私の上司だった。これだけで十分だろう」 「そりゃ興味のある話だ。詳しく聞きたいね」 「契約成立だな」