フェブ「どっちが上だか忘れちゃうお兄ちゃんなんて、おしおきしてあげなくっちゃね」 ジャン「ヤメロ! お前みたいな怪力でそんなに強く踏まれると……アッー!」 フェブ「――ほぉら、こんな変態でヘタレなんだもん、悪い子」 ジャン「くぅ……俺は、俺は!」 ---------------------------------------------------------------- >精神安定剤でも飲まなきゃやってられないわっ 兎「としあきさん、としあきさん。そこでこの大麻を使うのですよ。Let'sトリップなのですよ」 と「フ、馬鹿な。ぬいぐるみ風情が人語を解すなど。第一、そんな怪しげな提案に俺が乗るとでも――」 兎「黙らっしゃいなのですよ!」 と「ぎゃあぁぁぁ! 俺のヘルシーライフよさようならぁぁあ!」 と「……と、まぁ。こんな白昼夢を見たんだが」 関「そうか、それは愉しそうだな。では、話に戻ろうか」 と「……はい、すみません」 ---------------------------------------------------------------- ――ふざけるな。それが、偽らざる本音だった。 確かに、遠方の地で果てた親戚とは割と近しい血縁関係だ。昔は世話にもなった。 そんな遠い国から、トラベルバッグと縫い包みを抱えてやって来た女の子に同情しない訳がない。俺も人間だ。 だが、それであっても孤児一人の面倒を見切れる余裕は無いし、そんな大層な身分でも無い。 俺は、凡庸で中途半端な生き方しか出来ない、ただの大学生だ。 それに、当の荷物の内容が拳銃と大量の大麻ときたもんだ。それを俺に預かれと。その子を養えと。 娘の彼女には悪いが、あいつらがイカレてるとしか考えられない。 だから、俺は。 「すまないが、他をあたってくれないか? 俺じゃ、君を養ってやれない」 それを拒絶し、頼みを断るしかなかった。他に何が出来るっていうんだ。 多分あの子は、俺の喋る言葉を理解出来なかったろう。だけど、その意味だけは伝わってくれた様だ。 「……Извинете.」 俺の知らない異国の言葉を残して、彼女は肩を落としながら去って行った。 ――いったい、俺に何が出来たっていうんだ。畜生。 ---------------------------------------------------------------- メ「そんなうっかりで萌えを狙おうとしたのですか?」 と「いやいや、そんな滅相もない! たまたま間違っただけです、ホントです」 メ「たまたま間違えたのが、よりにもよってアレですか?」 と「ちょ、怒るなメイジ。まずは俺の話を……」 メ「言い訳は地獄で聞きます」 と「ぎゃー! メイジが日○旗を背負ったワルい子にぃー!」 ---------------------------------------------------------------- >>恥ずかしいのと、流れぶった切りたくなかったので >仏陀斬ってイインダヨー と「イインダヨー? クリーンだよー!」 メ「鞄の中のお薬を勝手に使って何やってるの?! それにめちゃめちゃバッドトリップだし!」 と「あははー、イインダヨー。オクスリは使うためにあるんだYO-?」 メ「なに変な路地裏ニガ(規制)な事いってんの!」 としあき、コルトをこめかみにあてがいケラケラ笑う。 と「ぺ、ぺぺぺペルソナー! ぎゃははは!」 兎「HAHAHA! あーもーコイツ、ほんまもんのアホやわ! おーい、おもろいんかートシアキー?」 と「アー、ぬいぐるみも陽気に喋りながら手を振ってるやー。これも幻覚ってヤツぅー?」 メ「なにいってんの? この子、普通に喋るよ?」 と「ぎゃはは――……え?」 ----------------------------------------------------------------