タバコとネットと、としあきたち。それらが俺の世界。俺の隣にあるもの。俺が必要とする食い物以外のもの。 最近は買ったバイクは、気に入ってはいるが、シュルレアリズムされた足に過ぎず、パソコンもまた同じようにネ ットの中で、遠くの覗く目と伸びる手であるに過ぎない。 多くのモノを欠いているのに、それに満足する俺。 だが、今日、俺の元に来た少女は違う 麻薬と銃と、ぬいぐるみ。それが彼女の世界。彼女の手のうちにあるもの。彼女が必要とする食い物以外のもの。 多くのものを欠きながら、僅か安らぎだけを俺の中に求める少女・・・ ---------------------------------------------------------------- 夕闇で彼女の顔が陰り行く姿を正面で見据えながら俺は問う。 「・・・名前は?」/「好きに呼んでください」 「ないのか?」/「・・・ありません」 「どこから来た?」/「ブルガリア」 「よくこれたな」/「ここしか、頼れる人を知らないから・・・」 「何か食うか?」/「・・・置いて・・・私を置いてくれるの?」 「俺が腹減ったから聞いただけ、それとも俺が食うの見てる?」 --------------------------------------------------------------- 共同生活 そう呼ばれるような生活が始まる。 彼女の名前は・・・そう、としあきたちにでも決めてもらう。スレ立てをしてネタと笑われるだろうがいいだろう。 そういう場所だ。だから俺の隣にある世界だ