《「ヴォイス」とは》 ブルガリアン・ヴォイスとして知られるブルガリア人の歌声が生み出した特殊能力。 その歌声は単なる破壊力を秘めるだけでなく、分子(大気や微粒子)を振動させ、様々な現象を発生させる。 さらに人体に生理的なショックを与え、その肉体を操ることも可能。 「オペラ歌手が歌声でグラスを割る」「武術家が気合で茶碗を割る」などの現象が基になっていると言われるが 未だその全ては解明されていない。異星人の関与が噂されるが真偽の程は定かではない。 「ヴォイス」の効果は使い手の技量とセンスに左右されるため、「ヴォイス特性」と呼ばれる特徴が生じる。 また個々の「ヴォイス」を指して「能力」とも呼称するが、「ヴォイス」の創造とコントロールの困難さから、 通常「能力」は一人につき1つか2つが限界。が、稀に例外もいる。 基本は独唱だが、訓練次第では二重唱、三重唱も可能。しかし当然人数が増えるにつれ難易度は上がる。 《「ヴォイス特性」とは》 おおまかに言うと物理作用系と生理作用系、更に特異作用系に分かれる。 物理作用系:対象を破壊したり、粒子を振動させ、発火や放電を行うなどの効果を持つ。       破壊は原理的には一番簡単だが、圧倒的な声量が要求される上に、対象の持つ周期を       見極め、正確に求められる音階を出さねばならず、単純だが奥は深いと言える。 生理作用系:対象の肉体や精神を操る。筋肉を操って思うがままに行動させる、神経を操り幻惑する、       洗脳を施し自身の手先にするなどの効果を持つ。       時に自身に作用させ、筋力や神経を強化する者もいる。 特異作用系:「上級者になると、物質化して・・・」の様な上記に当て嵌まらない効果を持つ。       未知の力が働いているとしか考えられない。振動や生理的ショックで説明できない       現象なら何でもあり。ノブ君のもこれかな?(日本前あき投下ネタ) (「ヴォイス特性」の元ネタ) おおもとは「ジョジョ」の「スタンド」 物理作用系は「バオー」の「フェノメノン」や「東京UG」の「能力」 生理作用系は「秘孔」や「オモイデ教」の「メグマ波」に「ダブ・ブリ」の浅倉勇樹の「力」 特異作用系は「スタンド」や「マテリアル・パズル」 これらがそれぞれイメージの元になっている 《「ヴォイス使い」とは》 「ヴォイス」を操る者のこと。単に「使い手」と呼ぶこともある。 「ヴォイス」を操るには常人離れした肺活量が求められることと、「ヴォイス」自体、成立までの過程に於いて 東洋武術の「気合」や「呼吸法」が組み込まれたため、彼らは一様に武道家、格闘家としての高い能力を持つ。 高レベルの「ヴォイス使い」はおおよそ達人と言えるが、中には特異作用系など、「ヴォイス」自体のレベルは 高いが、格闘能力は低いというケースもある(もっとも使い手同士での比較で、一般人よりは遥かに強い)。 彼らは武道家としての力量と尋常ならざる肺活量のため、呼吸が深く静かになる(息をしていない様に見える)。 そこでその独特の呼吸から、「ヴォイス使い」達は互いを使い手と察知できる。 また絶えざる声と耳の鍛錬から、彼らは可聴域外の声を出し、聞き分けることができるため、使い手同士にしか 聴こえない会話ができる。 《「ハミング」とは》 「ヴォイス」と呼ばれる特殊能力習得の第一歩。もっとも初歩であり、基本となる。 自己のエネルギーを高め、歌声に乗せて放つ「ヴォイス」は、音階と旋律の精密なコントロールで成り立つ為、 一定の音階を維持したまま、最大声量で発声し続ける修練が「ヴォイス」を会得する為に欠かせない。 初期にはただ高エネルギーの音波を放つだけだが、熟練するに従い、己の「ヴォイス特性」を 上乗せ出来るようになる。 「ヴォイス使い」同士の戦いではあまり使用されることはないが、エージェントならば普通の人間を一瞬で昏倒 (実力によっては死亡)させることが出来る。