高校入試に無事合格し入学式まであと三日という夜だった 俺はリビングで両親と向き合っていた 二人とも揃って真剣な顔をしている 「なんだよ。話って」 尋ねると父さんはこう言った 「メイジちゃんのことは憶えているか?」 憶えている 10歳の夏休みに田舎で一度だけ会ったあいつ 遠い外国のおじさんが家族を連れて来日したので会いに行ったのだ 初めてあいつを見た時の驚きは今も憶えている 金髪と赤い瞳をその時生まれて初めて見た **************** 「憶えてるけど、それがどうしたの」 「去年の暮れ、おじさんが急に亡くなったよな」 ああそういえば… 俺は受験勉強の追い込みでそれどころではなかったのだが 「メイジちゃん、としあきと同い年だろ。日本に来てお前と同じ高校に入るらしい」 「えっ!そうなの?」 「それだけじゃないのよ」 今度は母さんが話しだす 「母子家庭になって大変でしょ。だから進学もあって二人で今度近所に引っ越してきたのよ」 「という訳でな、お前にもメイジちゃんを支えてあげて欲しいんだ」 「そうか…分かったよ。そういうことなら」 **************** 部屋に戻った俺は一枚の写真を取り出した あの夏に撮ってもらった俺とあいつの写真だ Tシャツと短パンの服装は同じだが俺は日焼けで黒いのにあいつは真っ白だ 髪はあいつの方が少し長いがフワフワのサラサラで「同じ男なのかよ」と思ったな まあそれが外国人ってことなのかもな そういえば外で遊んでた時あいつトイレに行きたがって「そこら辺でやれよ」って言ってもまごまごして… あれも外国育ちだからかな? でも一度したらすっかり慣れちゃってその後は滞在中何度も飛ばしっこしたんだよなぁ 懐かしいな 明日おばさんと挨拶に来るそうだから楽しみだ **************** 翌日俺は母さんと二人が来るのを待っていた あいつはどうなっているんだろう あの時は同じくらいの身長だったけど外国人だし俺より高くなってたりするんだろうか? 俺はちょっとワクワクしてきた そして約束の時間にピンポンが鳴った 俺は急いで出迎えに行く 「メイジ!久しぶりだな!」 「トシアキ…久しぶりデス…」 え…? 誰だお前ー!? **************** そこにいたのは女の子だった 長い金髪にスカートを履いてどう見ても女の子にしか見えない 「メ…メイジ…?」 思わず尋ねると彼女?はコクッとうなづいた 「やーねーこの子は。メイジちゃんが綺麗だからってジロジロ見たら失礼でしょ」 そう言って母さんは笑っている 違うんだ母さん、そうじゃない これはどういうことなんだよ 女装?それとも性転換? マジで一体どういうことなんだよ… **************** それからの俺はおばさんとメイジと母さんの会話は耳に入らなかった 適当な相槌を打ちながらメイジを名乗る女の子を盗み見していた よく見れば顔立ちは似てると思う それにあの赤い瞳はやっぱりメイジだと思う でもなんで… 気になるが絶対デリケートな事情だろうから迂闊には聞けないだろう そんなことを考えながら茶を飲んでいると 「あの!ワタシ、トシアキにこの町を案内して欲しいデス!」 突然メイジに案内を頼まれてしまった **************** 俺はメイジと外に出てあれこれ説明しながら町を歩く 案内になってるかは分からないけど家にいるよりはマシかもしれない でもこんな綺麗な女の子と歩いているところなんて友達には見られたくないな だけど頭の中は疑問で一杯でデート気分にはなれない 「あ、トシアキ、あれは公園デスカ?」 メイジが指差したのは近所でも大きな公園だ 周囲は林に囲まれていて遠くから見ても結構目立つ 「行ってみる?」 「ハイ!」 **************** 平日だからか公園の中にあまり人気はなかった 静かな園内を二人で歩くと少し楽しい気分になってきた たまにはこういうところをブラブラ歩くのもいいな なんて思っていたら緊急事態! 俺は尿意を催した そういえば家で会話に参加できなくて茶を飲んでばかりだったな… 「メイジ、悪い。ちょっと俺、トイレに」 そう言うと何故かメイジはニッコリ笑った 思わず見とれるくらい可愛い笑顔だった そしてメイジは俺の手を引っ張ってどんどん林の中に入っていった **************** 「メイジ?こんなところにトイレはないけど…」 なんでこんなところに入ったんだ 林の奥で人もほとんど通らないような場所だ 「トシアキ、ワタシも限界デス。いっしょにおしっこしまショウ」 「ハァッ!?」 待てよおい今なんて言った? ここで?立ちション? 俺達もうそんな小さい子供じゃねえぞ!? 「トシアキ、あの時いっしょに飛ばしっこしたデショ?とても楽しくて気持ち良かったデス。ワタシ、またしたくて日本に来マシタ」 「待って待って俺達もうそんな年じゃ…」 「あれからもこっそり立ちションしてマシタ。気持ち良かったデス。でも足りないんデス!トシアキといっしょじゃないと駄目なんデス!」 ええええええええええええ!!!?? **************** メイジの無茶苦茶な言葉に俺は混乱していた だが同時に限界も近づいていた やばい!このままじゃ漏らす! もうどうしようもない 俺は素早く周囲に人がいないのを確認しさらに物陰になる場所にメイジを連れていく 「さっさと済ますぞ!」 俺はズボンのファスナーを下ろしチンポを出した メイジはスカートをまくって裾を口にくわえた メイジの下着が目に入る 女物だ、あれは男物じゃない だがその前が妙に膨らんでいる メイジが下着を下ろすとその膨らみの中から現れたのはやっぱりチンポだった あの時見たものは幻覚でも思い違いでもなかった けど今はそれどころじゃない! **************** ほとんど同時に二人のチンポから小便が噴き出した 限界に近かった膀胱が痛いくらいの勢いで小便を絞り出しているのを感じる とんでもない解放感だった 漏らさずに済んだという安心感もあって普段よりずっと気持ち良かった 二人の小便が二本の放物線を描いてびちゃびちゃと水音を立てる あっという間に小便の水たまりが出来て湯気が上がりだした むわっと小便臭に包まれるがクサいより気持ち良さの方が上回る それにまだ小便が終わらないから動けない チラッとメイジの方を見ると満足気な顔をしている 目が合うとさらに嬉しそうに微笑んだ 俺はその本当に笑顔が幸せそうに見えた こんな風に笑ってくれるんなら立ちションくらいしてもいいかな いや駄目だろ、立ちションは違法だよ そんなことをぼんやり考えながらたっぷり時間を掛けて俺達は五年ぶりの飛ばしっこを終えた **************** 「すっきりしマシタネ、トシアキ」 「そ、そうだな…」 冷静になると無茶苦茶だ もうこうなったら聞きたいこと全部ストレートに聞こう 「メイジ、教えてくれ。メイジは男と女どっちなんだ?」 「ワタシは自分を女だと思ってマス。でも体には両方あるんデス」 「両方ってどういうこと?」 「見て下サイ」 そう言うと再びメイジはスカートをまくって裾をくわえ下着を下ろす そしてチンポを持ち上げた 俺はしゃがんでメイジの股間を間近で見る 「こ、これって…」 前に友達がこっそり見せてくれた無修正のやつでしか見たことないものがあった つまりメイジにはペニスとヴァギナ両方ついているってことか! やっと謎が解けた **************** 「トシアキ、また飛ばしっこしてくれてありがとう。もうこれで十分デス」 「もう十分?それどういう意味?」 「日本から帰って立ちションして怒られマシタ。でもやめられなかったデス。気持ち良いし、トシアキとの思い出だからデス」 「メイジ…」 「でもやっぱり悪いことなのはわかりマス。だからこれが最後デス。それに…」 「それに何だよ、最後まで言ってよ」 「こんな体…気持ち悪いデショ?」 そ、それは… どう返事したらいいか分からない けどうつむいた俺の視界でメイジの手が震えているのが見えた 「平気だ!驚いたのは認める!けど平気だ!」 「えっ…?」 「俺はメイジにまた会えるのが楽しみだった!それに俺もあの夏はメイジとの大事な思い出だ!俺はそんなことでメイジを嫌いになんかならねえぞ!」 **************** 「トシアキ、本当デスカ?」 「ああ。嘘じゃねえ」 俺はメイジを抱きしめた そうだ、あの夏は俺の大事な思い出でメイジは俺の大事な友達だ 女の子だったとしても両方ついてたとしても大事ってことに変わりはない 「トシアキ…」 「おう」 俺の腕の中でメイジが顔を上げた メイジの腕が伸びて両手が俺の顔を挟む メイジの顔が急接近して唇に経験したことのない感触がした キスされたことに気づくまでしばらく時間がかかった **************** メイジの顔が離れた けどメイジの体は離れない 両腕を俺の背中に回しぎゅっと抱きしめている 「ワタシ、思い切って日本に来て良かったデス」 「俺も来てくれて嬉しいよ」 「トシアキ…」 「なんだ?」 「大好き」 「俺もだ」 二人の腕に力がこもりさらにきつく抱き合った 俺の腕の中のメイジの匂いと二人の小便の臭いが混ざり合う おかしな臭いのはずなのに妙に愛おしかった 「ねえトシアキ。またいっしょにおしっこしようネ」 …まあこれは俺のせいだからな、性癖を植え付けた責任は取らないと こうして俺とメイジのおしっこ高校生活が始まるのだった ------------------------------------------------------------------------------------------------ >>尿道は竿につながっており >ってことはメイジのおしっこは竿から出るってことか >ということは幼い頃いっしょに立ちションしたあいつが再会したら女の子になっていて >女装?性転換?と混乱していたら「実は私両方ついてるの」という衝撃の告白! >なんてこともありえるわけか! 前回こんなことを書いたのでSSを書いてみた 再会ということで二人を高校生にしたけどそういうのはいいかな? 「おしっこ高校生活が始まる」と書いたけど続きはないと思う 誰が喜ぶ内容なんだとは思ったけど書いてしまったからには出させて下さい