『メイジと夢の精』 引きこもり属性のとしあきにとっては外に出ない生活も苦にはならないのだが、メイジ達にとってはそうもいかないようで・・・。 「としあき~、明日の日曜日はどこかに行こうよ~、ブラックも外に出ないと白くなっちゃうよ~」 「えっ、マジ?それは困るよ、褐色肌が薄くなったら・・・」 メイジは根拠のない嘘を言うのだが、としあきは本気に悩み始める。 「トシアキー、私が来てからあまり外に出てなかったけどー、何故かなー?私と一緒に外に出るのは買い物する時くらいじゃないー」 としあきは基本的には自営業なので、平日の昼間にはいつでも外出はできるが、ブラックメイジと一緒に出歩くのは夕方ごろになってからが多かった。 「それは・・・俺だって一緒に出歩きたいけど、世間の目が・・・」 挙動不審が服を来ているようなとしあきが、平日の昼間に小学生くらいの外国人幼女と手を繋いでいで出歩いてたら、間違いなく職務質問を受けると思うと、外に連れ出す勇気がなかった。 「としあき~、世間の目を気にしてたら何も出来ないよ~」 「まぁそうなんだけどね、メイジはパスポートは持ってるよね?」 「もちろんあるわよ~、ブルガリアのはもちろん、国籍を金で買えるような小国のとか、東南アジアのとか・・・」 そう言いながら、メイジはパスポートの束を部屋から持ってくる。 「日本のパスポートもあるみたいだけど、これ全部本物?」 「全部本物だよ~、としあきの遠縁の人は日本人だから、ゴニョゴニョして日本の国籍も持ってるよ~、ついでにブラックのパスポートもあるよ~」 「という事は二人は一応日本人なの?それならパスポートを携帯していれば言い訳もできるか・・・」 としあきはゴニョゴニョが気になったが、世の中には知らなかった方が良かった世界もある事は、ヤバイ仕事の依頼が時々来ることで分かっているので、あえて突っ込まない事にした。 「私は日本人だったんだねー、知らなかったよー。日本にずっといられるって事だねー」 ブラックメイジも何冊かのパスポートを持っていたが、日本のものは無かったので、知らなかったようだ。 「それはそれで良いんだけど、住所欄は訂正しておかないと怪しまれるから、ここの住所に訂正しておこう」 パスポートの所持人記入欄は任意記入だが、としあきの身分証と違うと言い訳が面倒なので、二重線で消して住所と連絡先を訂正する。 「パスポートがあって良かったよ。コレで職質対策は問題ない。警察に聞かれたら親戚の娘だと言うこともできる」 「それで、明日はどこに行くのー?」 「ネズミランドは遠いし、フリーパスも食べ物も高いし、食べ物の持ち込みも出来ないから市内の遊園地に行こう。メイジも行くのは初めてだから楽しめると思うし」 「私はどこでも良いよ~、ネットで見たことがあるけど、ネズミランドは無表情の着ぐるみの中の人がちょっと可愛そうな気がして楽しめないし~」 「中の人って何ー?」 「中の人なんて居ません。メイジもそんな夢の無い事は言わないようにね」 「としあきがお仕事しながらたまに言ってるじゃない~、夢じゃ食えないんだよ~とか」 「それはそれ、これはこれ」 **************** 翌朝、一緒に寝ていたブラックメイジに5時に起こされる。 ブラックメイジの部屋はメイジと一緒だが、知らぬ間にとしあきのベッドに潜り込んでる事があったり・・・。 「まだ5時だよ・・・ちょっと早すぎるよ」 「トシアキの大きくなってるけど、しなくていいのー?私のも大きくなってるけど、トシアキはしてくれるー?」 「これは朝勃ちだから、したい訳じゃないんだよ・・・してあげても良いけど、メイジに怒られるから・・・」 「メイジはまだ寝てるよー、だいたい6時頃にならないと起きてこないしー」 体内時計がキッチリしているメイジはほぼ6時頃に目が覚めるので、それまでは・・・という気持ちが湧いてくるとしあき。 「あまり声を出さないなら、一回だけしても良いよ」 そう言うと、としあきはパンツを脱いで、ブラックメイジのパジャマを脱がせて下着姿にする。 「俺はパンツは履いたままでもいいんだけど、チェルノはどうするの」 「ベトベトになるのが嫌だから脱ぐよー」 としあきはちょっと残念な気持ちになるが、時間制限があるので迷ってる暇はないw。 ブラックメイジはパンツを脱ぐと、朝勃ちでギンギンになったペニスを更に怒張させる。 「私は別にしたくないんだからねー。トシアキがどうしてもって言うからするんだからねー」 としあきはこれもツンデレ?と思いながら、エロい事にちょっとだけ積極的になってきた事に感動しながら、ブラックメイジに尻を向ける。 「あまり時間がないけど、イキナリじゃなくて、少しずつ入れてみてね」 「分かったよー、でも入れたら我慢出来ないかもねー」 ブラックメイジはとしあきの尻穴に亀頭を突き立てて徐々に挿入を開始する。 「ああっ・・・はうぅ・・・」 ブラックメイジは亀頭を入れるまではゆっくりだったが、入ってしまえば根本まで一気に突き入れる。 「時間が無いからトシアキに遠慮せずに動くねー」 この時点で5時20分。後始末を考えればゆっくりやってる暇はない。 ブラックメイジはとしあきの前立腺を探りながら動いていてはいるが、快感に抗う事は出来ず、自分のペースで動き始める。 としあきはブラックメイジとはあまりしていないので、ヤラれてる事に興奮して、突かれる事自体がたまらない様子。 「もっと強く突いても良いよ。時間も無いし・・・」 ブラックメイジが何度も突き上げると、としあきの尻穴の締まりが強くなる。 「ちょっとキツくなってきたけどー、トシアキも気持ちよくなってきたのー?」 「あっ、はぁあんっ、あががが・・・」 としあきの脳には無我の境地とも言えそうな快楽が流れ込み、まともに思考する事ができなくなっていた。 「トシアキー、そろそろ出るけど、このまま中で良いよねー?全部出してあげるからお尻で全部飲んでねー ブラックメイジは興奮した口調で言いながら、ラストスパートを掛けて腰の動きをハイスピードに切り替える。 「ひっ、ちょっ、待ってよ、激しくし過ぎだよ・・・」 「そうは言ってもー、さっきより締まりが良くなってきたしー・・・」 としあきの意思に反して尻穴の締まりはギチギチに強くなり、ブラックメイジの出し入れに抗う。 「ふぅっ・・・搾り取られそうな感じだよー・・・でも、そんなトシアキが大好きー」 ギチギチの尻穴に出し入れを激しく繰り返すブラックメイジのペニスは、締め付けに抗うようにいつも以上の硬度で勃起し、射精の脈動を開始する。 「そろそろ出そうだよー・・・」 「俺ももう限界だから、出して・・・」 としあきもブラックメイジの本気に腰をガクガクにしながら、限界を感じて射精を懇願する。 「くわっ、うううー、出ちゃうよー」 ブラックメイジはとしあきの足掻きとも言える強い締め付けにたまらず、腰を強く打ち付けながら、直腸の奥に熱いヨーグルトを大量に吐き出した。 ドクドクとブラックメイジのペニスが脈動するたびに、としあきの腰もガクガク震える。 ブラックメイジは体勢を維持するためにとしあきの尻をガッシリ掴みながら、最後の一滴まで残らず吐き出すと、ヌルリとペニスを引き抜く。 「キッチリ全部出してあげたよー、もうすぐメイジが起きてくるねー」 「えっ、やばい・・・6時まであと15分しかない。お風呂で後始末・・・」 としあきはブラックメイジを抱きかかえると、急いで風呂場に行き全裸にしてシャワーを浴びせて身体を洗う。 「トシアキも洗わないとダメだよー。ツメが甘いとバレちゃうよー」 としあきはブラックメイジの身体を素早く洗いながらも、自分の尻を重点的に洗い証拠隠滅を図る。 「これでOK、髪を乾かしてあげるから早く着替えてね」 としあきは自分の髪より、ブラックメイジの髪を優先的に乾かしていると、メイジが起きてきた。 **************** 「としあき~、今日は早いのね~、ところで・・・私のここがヌルヌルなんだけど、どうしてかな~」 「えっ、ちょっと見せて・・・」 としあきがメイジのパジャマのズボンを脱がせてみると、パンツに染みが出来ていた。 「脱がせても良いよね・・・」 「良いけど~、何かの病気だったらどうしよう~」 メイジは心配そうな表情でとしあきにパンツを脱がせる。 「えーっと、これはいわゆる夢精だね。病気じゃないから安心していいよ」 「夢精って何~、ちょっと変な夢を見たのも関係あるかな~?」 メイジは夢精の経験が無いので、心配そうにとしあきに聞いている。 「俺も夢精は経験あるけど、どんな夢を見たのかな」 としあきはその夢の原因は充分承知していたが、あえて知らないフリを装う。 「としあきとシてる夢だけど~・・・いつもシてるのに何でそんな夢を見たのか分からないよ~」 「たまにはそんな事もあるよ、心配ないからお風呂で洗っておいで。朝食は俺が作っておくよ」 としあきは朝食の準備をしながらうまく誤魔化せた事に安堵する。 「寝いている時にヤッちゃうと夢精するのか・・・。これからは気を付けよう・・・」 としあきはブラックメイジからコッソリ感覚共有能力の事を聞いていたが、メイジとヤッてる時はブラックメイジにあまり影響しないので、イマイチその能力差を理解できていない。 「私はメイジよりそういう事に興味がないからねー、男の人とするのもトシアキが初めてだったしー」 「チェルノがメイジと同じだったら俺の尻がもたないからそのままで良いよ・・・」 身体のスペック的にはほぼ同じだが個性も大事なので、としあきはエロい事を強制させるつもりはない様子。 「メイジもお風呂から上がってきたから一緒にカニ雑炊を食べよう。カニ缶はまだまだあるから、簡単な物ならスグに作れて便利」 「便利なのは良いけどー、ちょっと手抜きな気がするー」 「それはそれ。これはこれって事で、気にしたら負けだよ」 上手いこと丸め込んでると、メイジが風呂から上がってきて・・・ 「今日は雑炊なんだ~、私が寝起きでドロドロだったのに~、カルピスまで付けてくれるなんて良いセンスね~」 メイジは夢精の後での雑炊というとしあきのセンスもどうかと思うが、カニは好きなのでまんざらでもない様子。 「雑炊にしたのは、そういう意味じゃないよ・・・、レシピサイトで簡単なのがあったから作っただけでね」 「ふ~ん、そういう事にしておいてあげる~」 メイジは見た目で夢精を想起してしまうが、としあきの料理はそれなりに味は良いので、そうは言いつつ、キッチリ全部平らげる。 「としあきの料理はそれなりに美味しいけど、毎日たくさん食べてあまり運動しないブラックは少しプニプニしてきてるんじゃないの~?」 食べ物を粗末にしてはいけないというのを、身に染みて分かっているブラックメイジは、何でも好き嫌いなく食べるので、少しプニプニしてきてるのは事実。 「トシアキの所に初めて来た時より、ちょっと太ったかもねー」 「俺は少しプニプニしてる方が、女の子はかわいいと思ってるから良いの。変なダイエットでガリガリなのは論外だから、いっぱい食べてね」 「なら気にしないよー。食べられる時に食べておくのは当たり前の事だしねー」 朝食を食べ終わると、としあきはメイジ達の服装を選んで、着替えさせる。 としあきはミニスカートが個人的には好きなのだが、パンツを見られるのが嫌なので、キュロットスカートを履かせる。 「私はこんなのは初めて履くよー。でも可愛いから良いねー」 「私はミニスカートが好きだけど、これはパンツが見えないから良いかもね~」 **************** ―――電車に乗って数十分、そこからバスに乗り市内の遊園地に着いた。 メイジはどこに行くにもうさぎのぬいぐるみは標準装備。 ブラックメイジは必要なものをバックパックに入れて背負ってる。 「貴重品は落とさないように気をつけてね。これだけの人混みだと落としたら踏まれるかもしれないからね」 休日の遊園地はネズミランドほどの規模ではないにしても、それなりに人混みでごった返している。 無論、幼女の割合も多いので、としあきにとっても楽しめる場所である。 「フリーパスを買っておいたから、今日一日はどれでも好きな乗り物に乗れるよ」 入り口で手首にフリーパスを巻いてもらい、ジェットコースターの所に走り出す二人。 「俺は一人でこの場所を楽しもう・・・」 「トシアキー」 人間観察に没頭していたとしあきをブラックメイジが現実に呼び戻す。 としあきは遊園地に来ても、何かに乗るわけでもなく、ベンチに座りながらの人間観察。 ロリとしては正しいし、場所的にも子供を見ていても怪しまれないという好条件。 「ジェットコースターは面白かった?」 「私は面白かったけど~ブラックには刺激が足りないみたいね~、としあきも一緒に乗ろう~」 「高速な乗り物は苦手で・・・見ているだけで酔いそうになる」 「こんな所で新聞読んでても怪しい人に見えるよ~」 新聞でカモフラージュしながらの人間観察なのだが、傍から見れば怪しい事に変わりはない。 「トシアキー、あれなら良いでしょー、全然速くないよー」 ブラックメイジはコーヒーカップを指さして乗りたい様子。 「それならメイジと3人で乗ってみようか・・・」 「ネットで見たことがあるけど、ここを回すと速く回るんだよね~」 そういうとメイジはハンドルを高速で回し始める。 「ちょっ、まって、吐きそう・・・」 「目がぐるぐる回ってちょっと気持ち良いねー」 「どれくらい速くなるか頑張ってみるよ~」 としあきが吐きそうになっても容赦なく、最高速を目指すメイジ。 「吐く、出る、出ちゃうよ・・・」 必死に吐き気を抑えながら、カップの底に倒れ込むが、ブラックメイジも高速回転が面白いらしく、一緒になって回している。 「コーヒーカップですら楽しめないなら~、としあきが楽しめるのはあるのかな~?」 コーヒーカップから降りた後で、トイレでちょっと吐いてしまったとしあきだが、メイジ達はいたって元気である。 「ちょっと疲れたらベンチで休んでるよ・・・、お化け屋敷とかの自分のペースで楽しめるモノは得意なんだけど・・・」 「私が世の中で一番怖いのは『人間』だよー、ソレ以上のモノってあるのー?」 「時々、深い意味の事を言うね・・・」 「私はとしあきの深い所まで知ってるけどね~、後でキッチリシてあげるから楽しみにしててね~」 「メイジー、次はあのブランコがグルグル回るのに乗ろうー」 ブラックメイジはメイジの手を引いて回転式空中ブランコのアトラクションの所に並ぶ。 「私は並んでまで乗りたいとは思わないけど~、面白そうね~」 **************** 遊園地のベンチで人間観察を再開しているとしあきの前を通るのは無論、幼女だけではない。 視界に入る余計な異物を意識の外に追いやり、選択的に見たい対象のみを情報として認識する。 しかし、目の前を通リ過ぎるいかにもスキンヘッドにサングラスのヤクザ風のオッサンが、自分の子供と思われる幼女の手を引いてるのには、目のやり場に困ると思いながら見ていると、その後ろを歩く貧相な男が視界に入る。 「一人でこんな所に来るとは同類だなw、でも俺は白黒メイジと一緒に来ているから勝ち組だ」 としあきがつぶやいていると、その男が持っていた紙袋から出刃包丁を取り出すのが見えた。 「としあき~、面白かったよ~」 としあきの所に駆け寄って来るメイジ達だが・・・。 としあきは近くにメイジ達がいるので、その男を取り押さえようとしたが・・・、その男はメイジの近くにいた若い女性の背中に出刃包丁を両手で突き刺した。 としあきが取り押さえるより早く、次は遊園地の清掃スタッフのオッサンを切りつけ、一瞬の凶行に逃げ惑う子供を切りつけて足蹴にする。 子供が犠牲になったことで、としあきはロリの本能として、完全にブチ切れていた。 としあきは清掃スタッフのホウキで男を殴りつけて股ぐらを蹴り、出刃包丁を叩き落とす。 「狂ったフリしてやり放題だな!!」 としあきは男を観察していたので、正常な思考の元で行動している事を見抜いていた。 「本当に狂ってるならナゼ、自分よりも弱そうな人間を狙うんだ?」 「ヤクザ風のオヤジは刺さなくて良いのか?ガタイの良い長身の外国人は通り過ぎるのを待ったな?」 「オジサンのターゲットになった人は偶然じゃなくて~、ちゃんと選んでるよね~」 メイジはとしあきよりも状況分析が的確に出来ているので、股ぐらを蹴られて悶絶している男の首に、うさぎの口を噛ませてスイッチを入れる。 「2分くらい電気を流してあげるね~、スタンガンで死ぬことは無いから心配いらないよ~」 メイジは男を行動不能にして満足気な表情をしていたが、としあきは面倒事に巻き込まれたくないので、メイジ達の手を引いてその場を離れた。 「トシアキー、あのままで良かったのー?」 「やっぱり一番怖いのは『人間』だね。人助けをしたと言っても、スタンガンを使った事がバレると色々面倒だからね」 「私達はとしあきよりも危険な世界で生きてた時があったから~、あの程度じゃ驚かないけどね~」 メイジ達の闇を垣間見て、長生きしたいなら知らないほうが良い世界もあると実感するとしあきだった。