『メイジのドッペルゲンガー』 組織からの情報を元に、数日分の着替えを詰めたバックパックを背負ったその娘が、ふたば公園に辿り着いたのは昨夜の事。 入口が開いていたテントで冷たくなった死体を見ても、弾痕が無いだけで、以前の硝煙臭い日常と何ら変わらないと思うだけだった。 そのホームレスの死体を公園のベンチに座らせて、テントを拝借する事にした。 翌朝、誰かが呼ぶ声がするが、自分の名前を呼ぶ者がいるはずもないので、ふて寝を決め込んでると、テントの入口を開けて、すえた臭いのするオジサンが入ってきた。 「誰だおめぇは?」 「あなたこそ誰よ?ぐっすり寝ているのを邪魔しないで」 「ここに居た野郎がベンチで死んでたんだが、何か知ってるか?」 下手なことを言って面倒事に巻き込まれるのは御免なので、死体を運んだ事を言う訳にはいかない。 「私は泊まる所が無いから、ここにいるだけよ。たまたま誰も居ないテントがあったから、入らせて貰っただけ」 「ここはヤツが住んでいたテントだ。俺が通報したらどうなるか分かるな」 「しょうがないわねぇー、これで良いの?」 スカートをたくし上げながら、パンツを見せる。 「俺はロリコンじゃねぇ・・・が、ヤツの本名も知らん。季節の変わり目に死ぬヤツがいるのは恒例行事だし、通報してやる義理も無いな。一応この公園に住み着いてるヤツは全員知り合いだから、喜びそうなヤツに声を掛けてといてやるよ」 そういうとオジサンはなぜか千円札を握らせてテントを出ていった。 **************** それから数ヶ月が経った。 ”лайна、なぜ私がこんな目に?” その娘はテントの中でワンピースの裾をたくし上げながら、股間を近所のオジサンどもに嗅がせていた。 同じ公園に住むホームレスのオジサンどもが常連客だが、近所のマンションに住むスーツ姿のオジサンもたまに来る困った状況w 「ふん、すーん、はぁ~、週に一度の楽しみだよ、お嬢ちゃん・・・」 「嗅ぐだけだからねっ、舐めたり、触ったりしたら防犯ブザーを鳴らすよっ」 テントの設置されてる場所は、道路の向かいに交番が見えるベストポジション。 「分かってるよ、ここで防犯ブザーを鳴らされたら、オジサンの人生が終わってしまう」 ホームレスでこんな事をヤッてる時点で終わってるとも言えなくも無いのだが、ロリにはそんな自覚はあるはずもない。 ピピピピ・・・ 3分にセットしていたキッチンタイマーが鳴る。 「離れなさい、ブタ野郎っ」 罵声とともに顔を踏み付け、時間を告げるまでがプレイ内容だ。 「このぷにぷにかかとで踏まれるのもタマラナイよー」 ロリで変態なオヤジどもには中々好評らしく、客が日に数人は来るという本人にとってはありがたいやら、困ったやら・・・ 「はい、今回のお小遣いね」 一回の値段は決めてはいないが、オジサン共は一回数百円のお小遣いを渡す。 「まいどありー、また来てねとは言わないけど、新しい服と下着が欲しいなぁー」 コインランドリーに行けば洗濯は出来るので、汚れた服を着ている訳ではないが、ホツレが目立ってきて服の着回しも限界に来ていた。 「それなら今から買いに行く?今着ている服と下着をくれたら、買ってあげても良いよ」 ロリの鑑?とも言うべき変態発言だが、まだそこまで落ちぶれる訳にはいかない。 「オジサンが私を連れて歩いてたら通報されるかもしれないよ、それでも良いの?」 「それならまた来る時に持ってくるよ」 「オジサン、Благодаря ви。こんな所に長居してないで自分の巣に早く帰りなさい」 その娘にとっては、今まで定住する事など無かっただけに、どこに住んでも一時的な「巣」という認識でしかない。 「今日の売上・・・900円、やっぱり臭いを嗅がせるだけじゃ、限度があるかなぁー」 今日は午後から雨。 雨が降った時は稼ぎがゼロなので、いつもカツカツである。 「ドル札なんか持ってても使えなければカミクズね」 バックパックに入ったままのドル札は手付かずのまま、ひもじい生活を強いられるが、その娘にとっては、戻る場所も無く任務を遂行する為に日銭を稼ぐ日々。(全く稼げていない) 「ノブが持ってたGPSの電波は途切れてしまったし、この街にいるのは確かだけど手掛かりも無しか・・・」 テントの入口に「CLOSE」の札を下げて今日の営業は終了。 外に出していたバケツに貯めた雨水で身体を洗い、元住人のボロ傘をさして雨に濡れながらコンビニでパンとコーヒーを買うと、残りは数十円。 「ああ・・・ダルイ・・・寒い、寒い・・・」 雨に濡れたせいで身体がガクガク震えるが、パンとコーヒーを無理矢理飲み込み寝袋に潜り込む。 翌朝になっても寒気は収まらず、熱が出て咳も止まらない。 「この街に来て初めて風邪をひいた。ロクなモノを食べていないのも原因か・・・」 それでも出るものは出るので、自己催眠で感覚を遮断して公園のトイレに行く。 (ベンチに座っているあの人は何なの?初めて見るけど、こんな時間に子供が遊んでるのを見てるなんて、凄く怪しい・・・) そんな怪しい人からしっかり視姦されながらも、公園の水道で顔と手を洗い、目立つ容姿を隠すように、そそくさとテントに戻る。 **************** 「今日はメイジのドッペルゲンガーを見たよ」 としあきは公園で目にしたメイジそっくりの存在について話す。 「としあきはドッペルゲンガーの意味を分かっているの?タダのそっくりさんじゃないんだよ」 ロリをこじらせて幻覚でも見たのだろうかと若干心配になるメイジだが・・・。 「遠目で見たんじゃなく、いつもの人間観察のついでに発見したんだから間違いないと思うんだけどなぁ」 としあきの「人間観察」、すなわち公園でのロリ観察である。 今日の観察対象はふたば公園の幼女。 メイジが学校に行ってる間のひとときの息抜きであり、手を出すことは無いが、幼女は年齢を問わずチェック対象としていた。 昨今はスマホで撮影しただけでパクられる恐れがあるので、安易に撮影も出来ないのが苦悩の種だ。 「そんな暇あったらお仕事しなさい。今週もいっぱい手紙が来てたよ~。コレ全部に目を通して返送しないと今月の食費が出ないじゃない~」 メイジが今週に届いた封書をまとめて持ってくる。 メイジは大金を持っているが、表沙汰に出来ない金としてあまり使うことはないので、生活費の大半はとしあきの稼ぎである。 としあきの副業の一つ、パスポート認証。 一応適正価格で請け負っているが、金額次第では怪しい書類の認証も受け付けているという噂がたっているので、依頼が多くなる事もある。 しかし、勝手な噂に振り回される事はなく、面倒な仕事は断るので、定形構文とサインだけで出来る物に限って受け付けてる。 ・・・duly certify that I own the passport issued by The Minister for Foreign Affairs of Japan, as follows・・・ **************** 「もう疲れた、今日はここまで」 としあきは、基本引きこもりで飽きっぽいので、10通くらいでやめて虹裏を見始める。 「10通でも今月の食費くらいにはなるわね~、残りは明日でも良いけど~、GWの予定は何かないの~」 「今日目撃したメイジのドッペルゲンガー探しをやろう。隠れ家にも当たりを付けてきたから、おそらく公園とか橋の下とかに住んでるオジサン達に聞けば何か分かるかも」 としあきは、ホームレスと幼女の組み合わせもソソるなと思いながら、あわよくば捕獲(保護?)してしまおうという邪な考えを・・・ 「どうしてホームレス前提なのよ~、仮にも私と同じくらいの女の子なら普通に生活してるという発想は無いの~」 「いや、メイジのドッペルゲンガーさんが普通の家庭で暮らしてるなんて『いまいち萌えない』!!」 メイジは訳の分からない理論を力説するとしあきに、ちょっと呆れながら、としあきの股間がパンパンになってるのに気づく。 「としあき~、何でギンギンになってるの~?、私以外で大きくしてるなんてどういう事かな~?、二次元なら何とか許せるけど、ノブ以外の浮気は厳禁だよ~」 「いや、これは・・・あの娘がホームレスのオジサン達から何かされてると考えたらつい・・・」 「としあきの妄想かもしれないのに、あの娘って何よっ」 メイジは何かモヤモヤとした気持ちで声を荒げる。 「幻覚でも妄想でもなく、絶対いるよ!!」 「としあきがそういう態度なら今日はお仕置きだからねっ」 としあきはメイジが嫉妬しているような態度がちょっと嬉しいが、メイジが手に持ってる禍々しい物を見て蒼白になる。 「そ・れ・は・何かな・・・」 エロ漫画では定番のソレが何かは知ってるが、実物を見るのは初めてだ。 「としあきがたまに買ってくる雑誌の懸賞に応募したら当たったのよ。私も使ったことは無いけど、せっかくだから使ってあげる」 としあきは「バイブ機能付のアナルパールなんぞを懸賞の商品にするなぁー」という心の叫びを何とか抑え込む。 しかし、ブルブル震えるソレを持って怪しい笑みを浮かべるメイジを見て、更にペニスの硬度を増すとしあきも大概である。 「人工物を入れるのは初めてね。私のモノより気持ち良いなんて言ったら承知しないけど、キッチリお仕置きしてあげる」 メイジはとしあきをソファに押し倒し、ズボンとパンツを手際よく脱がせると、振動しているそれにローションを塗りたくって、尻穴にゆっくり侵入させる。 「全部飲み込んだわね。まぁ、こんな粗末なものを飲み込めないようなら、今まで私が何ヤッてたの?ってなるけどね」 そういうとメイジはスイッチを弱から強に切り替える。 「ひぃー、はぁ、はぁ、はぁ・・・」 としあきは丁度よい長さと絶え間ない振動で前立腺を刺激されて、今までに無い快感に身を震わせる。 「なぁにその顔?こんな玩具で感じてるの?それとも早く本物が欲しいのかしら~」 メイジはギンギンになったペニスをとしあきの顔に近づけると、しゃぶるように促す。 「さぁ早くしなさい。しっかりしゃぶって濡らさないと痛いわよ。一回出したら、すぐにとしあきの中に入れてあげるからね」 そういうとメイジはとしあきの頭を掴み、口腔内をちょっと乱暴に犯し始める。 じゅぶ、じゅぶ、じゅ、じゅぽっ・・・ メイジは恍惚の表情でとしあきの喉奥をシッカリ犯しながら指導する。 「もう少し、口を締め付けなさい。舌もよく使ってカリを舐め回すと良いかもね。創意工夫は大事よ」 やられっぱなしでは癪なので、としあきもちょっと歯を立ててみたりするが、メイジは全く気にしない。 「そうそう、たまに歯を当てるのも良いわね。ビクビクしてるけど、お尻を玩具で犯されながら、しゃぶって感じてるの?もう少しで出るから全部飲みなさい」 ビュルル、ビュク、ビュクッ・・・ メイジは喉奥に亀頭をねじこむと、大量の濃いヨーグルトを吐き出した。 「ちゃんと全部飲めたわね。それじゃぁご褒美だよ~」 としあきはアナルパールを一気に引き抜き抜かれ、開いたままの尻穴に二本の指を入れられてかき回されると、指の感触をもどかしく思いながら、腰をビクビク動かす。 「玩具で犯されて私のが欲しくなってるんでしょ」 メイジはひとしきり尻穴をほぐすと、ユルユルになった尻穴に一気に突き入れる。 「あっ、ああっ・・・」 メイジはゆっくりピストン運動をしながら、としあきがイきそうになると、腸壁をカリ首で掻き出すようにして引き抜く。 「あっ・・・んっ・・・」 メイジは浅い抜き差しを繰り返し、としあきに生殺しの快感を与え続ける。 「としあき~、お尻の穴がビクビクしてるけど、イきたくてしょうがないのかなぁ~」 メイジは抜き差しを休めること無く、言葉責めを加えて感触を楽しむ。 「もうダメ、イかせて、お願い」 メイジはとしあきがイきそうになると、直腸がギュウギュウ締まるクセがあるのを熟知して、絶妙に焦らしながら存分に楽しむと、二度目の濃いヨーグルトを吐き出した。 **************** 「もう7時なんだけど、夕食を作るのもダルイから「赤いきつね」にするよ」 としあきはメイジと一緒に風呂に入り、ついでに三発目を注がれて気力を使い果たしていた。 「としあきはだらしないわねぇ・・・この程度でヘバるなんて特訓が足りないのかなぁ~」 としあきは買い置きの「赤いきつねうどん でか盛り」を二つ取り出してメイジの分も作ろうとする。 「それはそれで美味しいけど、ラーメン屋さんに食べに行きましょう。成長期の私にとっては栄養が足りなすぎるからね」 メイジはとしあきの意向をあっさり却下し、外出する気力のないとしあきを引きずるようにして、外へ連れ出した。 「この公園で私のドッペルゲンガーを見たとか言ってるけど、まだ居る気がするの~?」 公園を通ればラーメン屋までの近道だが、薄暗い公園の中を通るのはあまり気分がいいものではない。 「そこのベンチで「人間観察」をしてたら、目の前を歩いて行ったんだよ。多分トイレに行ったんだと思うけど、後を付ける趣味は無いから見掛けたのはトイレの行きと帰りの二度だけなんだけどね」 「そうなの~、二度も見たなら本当にいるのかもね~。会えるのがちょっと楽しみかも~」 メイジは散々疑っていてはいたが、三発も出すとすっかり冷静に考えられるようになっていた。 薄暗い公園を足早に通り過ぎ、いつものラーメン屋に入る。 としあきはカウンター席に着くなり、即、タンメン二つを注文。 この店は注文すると、5分以内に出来てくるという早さが売りでもある。 「としあきはいつもタンメンね。何か理由があるの~?」 「特に理由がある訳じゃないけど、野菜が多く入ってるからかなぁ。一応栄養バランスは考えているんだよ」 「それなら、ニンニクも入れないとね。あの程度でヘバってるようじゃ、思う存分楽しめないじゃない~」 メイジはカウンターに置いてあるおろしニンニクをとしあきのタンメンに遠慮なくゴッソリぶっこむ。 「ちょっと多すぎだよ・・・。それならメイジのにも入れるからね」 メイジの長い髪を縛ってから、容器の残り半分をぶっこんでやる。 「これくらいで丁度良いかもね~。それじゃぁ頂きます」 ラーメンをすすり始めると、食べ終わるまでお互い話しかける事もなく、無言で麺を腹に入れることに集中する。 ニンニク成分も全て吸収する為にスープまで全部飲み干す。 「ごちそうさま~」 「今日は帰ったらスグ寝るよ。流石に疲れた・・・」 食べ終えた二人は、手を繋いでのんびりと歩きながら帰路についた。 **************** 翌日、その娘が目を覚ますと明らかにテントの中ではなかった。 その程度の事で動じていたら今まで生きてこれたはずもない。 (とりあえず、寝汗でぐっしょりになった服を着替えよう・・・) バックパックと服は・・・ベッド脇に置いてある。 (全財産はこれだけだし、それがあるならここがどこでも問題ない) 着せられていたパジャマを脱ぐとパンツも履いていない。 (まぁ良いか、パンツを履いて・・・服を着る) パンツを履いてると、部屋のドアをノックする音がした。 「起きてる~、生きてるよね~、入るわよ~」 ドアを開けて入ってきたのはメイジだった。 「久しぶりね、ブラックメイジ、私の分身なんだからあんな所で死んだら困るのよ」 「あなたが助けたの?」 「助けたのはとしあきよ。真正ロリの才能もたまには役に立つのね。酷い風邪だったけど、肺炎にならずに済んでよかったわ」 としあきは「赤いきつねうどん でか盛り」に湯を入れて持ってくると、ブラックメイジに差し出す。 「風邪をひいた時はうどん食って寝るのが一番良いんだよ。メイジは一度も風邪をひいてないから経験ないだろうけどね」 「私もとしあきがドッペルゲンガーとか言い出した時は、ロリをこじらせて幻覚でも見たのかと本気で心配したんだけど・・・、結果的にそれで助かったんだから良かったわね。あなたが死んでたら私もタダじゃ済まなかったし・・・」 としあきには言ってないが、ある程度感覚を共有しているので、片方が死ねばどうなるか分かったものではない。 「ホームレスのオジサン達に聞いてテントを覗いた時は死んでるみたいにぐったりしてたんだけど、ウソみたいな回復力で安心したよ」 「助けてくれてありがとう。目的も失ったし、回復したら出ていくからもうしばらくお世話になります」 としあきは、「それでは困るんだ。当初の目的通り捕獲できたのに手放す訳にはいかない」という邪な本音を言えるはずも無く・・・ 「俺としてはメイジと一緒にずっと居てもらっても構わない。むしろ白と黒のハーマイオニー・・・ゲフンゲフン」 「としあきはちょっとロリだけど、悪い人じゃないから安心して良いわよ~。今日から一緒に暮らしましょう~」 こうして白黒メイジととしあきの生活が始まるのだった。