『Sleeping Lady?』 ピッ ピッ ピッ ピッ・・・ 朝6時30分、目覚まし時計が朝を告げる。 止めても5分おきに鳴り出すスヌーズ機能を何度か使ってから起きるのが毎朝の習慣だ。 「としあき~、早くおきて~、ごはんできてるよ~」 メイジの声が聞こえてくる。 メイジと一緒に暮らすようになってからは、生活リズムを崩さないように、ほぼ同じ時間に起きて、不測の事態が無い限り朝食は毎日食べるようになった。 休みの日はメイジが作る事が多いので、としあきが寝てる時は起こしに来る事もままある。 昨日はノブとのお楽しみの後で缶ビールを飲みながら、出店を回ったりして祭りを楽しんだが、飲みすぎたせいか、いつどうやって帰って来たのか記憶があいまいだ。 ベッドで寝てるという事は無事に帰って来たんだろうから、まぁ良いかと思ってると、何か違和感がある。 隣に誰か寝てる!!! 顔が隠れるほど布団を被ってるので髪しか見えないが、寝息が聞こえる・・・ドールではないw 全く覚えが無い・・・どうする?メイジと寝室を別にしてるのは不幸中の幸い?なのだが、どう誤魔化す? としあきが無い頭で必死こいて考えてると、ドアノブに手を掛けて開ける音が聞こえる・・・ **************** エプロン姿のメイジは薄暗い部屋に入り、ブラインドの羽の角度を変えて差し込む光に目を細める。 寝ているとしあきより先に見慣れない物がある事に気付く。 『ベッド脇に綺麗にたたまれた服』 いつもはテキトウに脱ぎ散らかされている事からすると、異常事態であるw 明らかにとしあきの物ではない服もたたまれている。 メイジはベッドで寝ているとしあきを見ると、ふとんからわずかに見えるとしあき以外の存在に気付く。 「へ~~~、まぁとしあきも大人の男だし、そういう事もあるんだろうけど、私と一緒に住んでるのに・・・」 メイジは余裕こいてるフリをしてるが、自分自身の感情が理解できていない。 としあきを独占したいというか、誰にも取られたくないという言葉にできない感情で、涙目になりながら、ふとんを引き剥がす。 としあきの隣には女児用縞ブラと縞パンを身に付けたノブが横になって丸まって寝ていた。 「かわいらしい趣味ね。下着まで自分好みのを着せるなんて大した物だわ」 メイジはとしあきの趣味に合わせて下着を選んでるので、ノブにまで着せてる事が気に入らない。 メイジの声と差し込む光を浴びてノブも目を覚ます。 「あれ~、姐さんどうしたの?そんな恐い顔して?」 ノブはメイジがなぜ怒ってるのか、起き抜けの頭ではまだ理解できていない。 「と・し・あ・き・さぁん、ちょっとそこに座りなさい」 「ノブも証人としてそこにいなさい。としあきの無罪が確定したら、いっしょにごはんを食べましょう」 としあきは逃れるすべもなく、メイジの尋問を受ける。 下着姿のまま床に正座したとしあきは「有罪確定」だろうという心境で、昨夜の事を思い出すと、朝立ちの余韻と相まって、ペニスがフル勃起してしまった。 「確かに私はノブと一緒に花火を楽しんでとは言ったけど、お持ち帰りまで許した覚えは無いわ。」 メイジの足がフル勃起したとしあきのペニスをパンツの上から踏みつける。 「私が帰って来た時は電気も消えてたし、先に寝てるんだと思って、確認しなかったのも悪いんだけどね」 メイジはとしあきがノブに一晩でも取られたのが気に入らない。 「お腹がすいてるから手短に済ますけど、ノブと一緒に寝ていた事について何か言う事はある?言っておくけど、2分以上の沈黙で有罪だからね」 メイジはベッド脇にあるデジタル時計を見て、としあきの股間から足を離す事無く尋問を始める。 「実はビールを飲みすぎたせいで、細かい事を覚えていないんだよ。どうやって帰ってきたかも分からない・・・」 としあきはつとめて正直に話すのだが、メイジは信じられない様子で聞いている。 「ノブはどうしてたの?としあきがそんなにグダグダに酔ってたら大変だったでしょう?」 「としあきさんと出店を回ってたんだけど、穴場探しに付きあわせて疲れたみたいで、酔いが回るのが早かったんだ」 「潰れたらボク一人じゃどうしようもないから、花火が終わる前に帰って来てそのまま寝ちゃったんだよ」 ノブは空気を読んで正直に話す。メイジに対してはウソが付けない様に教育されてるが、言わなかった事があったとしてもギリOKらしい。 「としあきの服を脱がせたのはノブね。どうしてその後、一緒に寝たの?」 「オジサンが出かけてて、ボクは鍵を持ってなかったから入れなかったんだ。としあきさんも寝ちゃってたし、ボクも一緒に寝ようかなって・・・」 「今回は『私にはウソが付けない』ノブに助けられたわね。何も知らないとしあきの口を割らすのは不可能だけど、知らない事を知らなければどんな拷問をしても割らせようとするものよ。としあきにも非があった訳だし、無罪とは言えないから、初めてのフェラ1回で許してあげる」 たった数分の尋問だったが、としあきにとってはメイジの足の体温を股間で感じるというご褒美を味わえて至福の時だった。 初めてのフェラを考えると少々欝ではあるが・・・w **************** 「今日の朝食は、冷やし中華とカルピスだよ。ノブがいる事は分からなかったから二人分しか作ってないけど、どうする?」 「俺は自分で作るから、ノブ子ちゃんが食べていいよ」 としあきはキッチンに行き、冷蔵庫から卵とベーコンを取り出す。 フライパンにベーコンを広げ、ベーコンがかぶるくらいの水を入れる。 強火で加熱して水が沸騰してきたら徐々に弱火に。 ベーコンから油が染み出てきてカリカリになってきたら、卵を落として蓋をして2、3分で出来上がり。 これにパックご飯とインスタントの味噌汁を付ければまぁまぁの朝食だ。 テーブルではメイジとノブが食べ始めていた。 「ベーコンエッグを食べたいなら分けてあげるけど、どうする?」 「私はいらないけど、ノブには分けてあげて」 「ボクもそんなに食べられないけど、としあきさんが作ってくれたから食べるよ」 メイジとノブと一緒に朝食を食べられる。 何気ない事ではあるが、としあきにとってはあり得ないほどの幸せである。 「としあきのカルピスはのどに引っかかる程度に濃くしておいたから、ゴックンの練習だと思って飲んでね」 メイジは幸せに浸っていても容赦なく現実に引き戻すのだが、毎日が刺激的(主にケツが)なのも良いと思ってるとしあきだった。