『大麻とメイジ』 朝8時、メイジはいつものように窓側のイスに座り、としあきの本棚からかっぱらってきた広辞苑のページを一枚破ると慣れた手つきで大麻を巻く。 そして、としあきがコレクションしていたバーマッチで火を付けて、うまそうに吸っている。 「としあきも吸う?」 (ダメ、絶対。中毒になるというような正論はこの際置いておく、メイジにチキン野郎と思われるくらいなら死んだほうがマシだ) 「もちろん」と平然とした顔で大麻を巻き吸ってみる。 質が悪いらしく大して効かねぇな。と余裕をかましてたら意味無く笑いがこみ上げてくる。 メイジの顔を見るだけで笑える。いつまにかメイジも笑ってる。 しばらく二人してゲラゲラ笑ってると異常にのどが渇いてきて、エビアンを一気飲み。 なぜかしらんが、異常にうまい。 そうして何本か吸いつつ、メイジにケツを掘って貰いながら快楽にふけると、日が暮れていた。 朝、昼も食わずに何やってんだか・・・。と罪悪感にさいなまれながら、「みどりのたぬき」に湯を入れて食う事にする。 メイジは「あかいきつね」を食ってる。 そうしていると除夜の鐘が鳴り今年が終わってしまった。