実は決まってない部分が多数ある。 としあきの年齢(学校や職業も) 中高生、フリーター、ニート、働いている場合の職種。 ほとんど無意識でアラームを止めていた。 定時スレが盛り上がったせいか、 休日で気が抜けたせいか眠くて仕方がなかったのだ。 僕の名前は『双葉としあき』。 今は二度寝の真っ最中。 ――ピンポーン ――ピンポンピンポーン 眠りを妨げるノイズにイラっと来る。 公共料金は振り込みだし、勧誘はお断り。 通販もしてないし、街金のお世話にもなってない。 当然、無視だ。 ――ドンドンドン、ガスン ドアを蹴飛ばしたのであろう激しい物音に 体がビクリと反応する。 あまりいい寝覚めではなかった。 もぞもぞとベッドから這い出ると、 ペットボトルのお茶を一口、大きくぐびり。 ぶるりと身震いする。 Tシャツにハーフパンツの就寝スタイル。 寒さに負けて上着を羽織り ジーンズを取り出し履きかえた。 来訪者も諦めた様子で部屋に静けさが戻る。 ふと、空き巣の手口を思い出した。 スーツ姿で訪れて留守を確かめ進入する。 「まさか…な」 恐る恐るのぞき窓から外をうかがう。 !? 視界の端に人影が映る。 「金髪?しかも女の子?」 長い髪の外国人の子が玄関の横に座っていた。 「わざわざ待つほどの用事?」 心当たりを探そうにも寝起きで頭の回転が鈍い。 考えもまとまらぬまま好奇心に負けて ドアを開けてしまう。 少女はパッと振り返るとこちらを睨み付けて来る。 「うっ」 少女に気圧されてしまう。 「居るのだったらもっと早く出てください」 居留守くらいで睨まなくてもいいだろう。 睨んでるせいで目付きが悪いが 目鼻立ちのすっきりした可愛い顔だ。 くしゃくしゃに握り締めた封筒を突き出すと 「養ってください。  としあきしか頼れる人がいないのです」 視線を外さずにそう言い放った。 「は?」 僕の名前を知っているこの子はいったい何者? しぶしぶ受け取り封筒の中を確かめる。 一通の手紙。 顔文字でしか使わないような記号が並んでいた。 「……ロシア語?」 「ブルガリア語です」 やれやれといった表情で答えてくる。 生意気な。 「どっちにしても読めないんだけど、 説明できる?に・ほ・ん・ご・で」 大人気ないとは思いつつ最後の一語を強調する。 ふぅ、とため息をひとつ吐いて少女は話し始めた。 「その手紙には、わたしの家族に不幸があったこと、 わたしととしあきが親戚であること、そして、 今後ともよろしく、そう書いてあります」 内容がうまく頭に入ってこない。 「よろしくっていうのは何?」 手紙と少女をきょろきょろと見比べる。 「一緒にいさせてください」 少女の一言は僕の混乱に追い討ちをかけた。 ペットボトルのお茶をグラスに移して少女に差し出す。 事態を落ち着いて捉えるため、 少女を部屋に通し一息入れることにした。 同なじ賃料の物件よりは多少広いワンルーム。 広いとはいえ2人ゆったり座るスペースはなく、 僕はベッドに陣取った。 お茶をちょびちょび飲む少女を舐めるように見る。 幼さが少し残るその顔はとても可愛いものだった。 僕と似ているところはないように思えた。 「君と僕が親戚だったとして、なぜ 僕のところに?実家のほうがずっと便利だろう?」 少女はその質問を予期していたのか 鞄の中からまた一通手紙を取り出した。 「としあきのお母さまから預かってきました」 え?ちょっとどういうことだ? 手紙を奪い目を走らせる。 『としあきへ 元気にしてますか?  突然で悪いのだけどメイジちゃんのご家族に  不幸があったらしく、親戚としてメイジちゃんを  預かることにしました。  としあきが自堕落な生活をしないように  監視役としてメイジちゃんを送ります。  色々な事情を抱えてる子ですが  優しくしてあげてください。  それがとしあきのためにもなると思います。       母より』 なんか前半と後半が繋がらないんですけど……。 『追伸、この週末は温泉にいってるので  家には誰もいません。悪しからず』 無言のまま手紙を丸めてゴミ箱に投げ捨てる。 実家に送り返そうにも週明けまで 待たなければいけない。 こっちの事情くらい知っているだろうに、 なにを考えているんだ。 「メイジ……ちゃん、悪いけど週明けには実家に  送るから、それまで大人しくしててくれるかな」 たらい回しにするようで気が引ける。 「いやです。ここで暮らします」 少女は真っ直ぐに見返してきた。 つい、視線を逸らしてしまう。 「あのね、メイジちゃん」 「メイジでいいです」 僕の呼び方が気に入らないのか訂正を促してくる。 「じゃあ、メイジ。僕はね、ひとりで居たいから  独り暮らししてるんだ」 「わたしはとしあきと一緒にいたいのです」 普通なら嬉しい台詞なのだろう。 ひとりで居たい僕には迷惑でしかない。 「こっちにはこっちの事情があるんだ。  何も知らないで好き勝手言わないでくれ」 子供相手に声を荒げる自分に嫌気がさす。 「何も知らないのはとしあきのほうです」 ひるむ様子もなく言い返してくる。 頭を抱え考え込むが妙案は生まれてこない。 「とにかく、ここには置けないから」 布団をかぶり強制的に話を終わらせる。 「わたしはとしあきのこと知っています。  だからここに居させてください」 完全無視だ。情けない。 逃げでしかないのはわかっている。 でも、どうにもできないこともあるのだ。 混乱した頭は三度寝を要求していた。 夢を見ていた。 つらい事があると良く思い出す。 『あんな出来損ないに育ちおって、お前は  ずっと家にて何をしていたんだ』 『あなたのほうこそ仕事だなんだと家にも  寄り付かないくせに』 『あの子の気味が悪いのは生まれつきよ』 ああ、やめてくれ。放って置いてくれ。 僕は独りで生きていく。だから、構わないでくれ。 淋しくなんかない。 頬が濡れていた。 間近から小さな息遣いが聞こえてくる。 涙を拭うと、目の前には少女の寝顔が。 いつの間に潜り込んだのだろうか。 先ほどまでのやりとりが嘘のようだ。 ごくり。 唾を飲み込むと思った以上に喉が鳴る。 何を緊張しているのだ。 対人恐怖症というわけではない。 けれど、恐れていた。 僕のことを知れば、きっと離れていく。 拒絶されるのがとても怖かったのだ。 眠っていたはずの少女がもぞもぞと蠢いて 僕の背中に手を回してきた。 「起きてたのか?」 頭をうずめてぎゅぅっと抱きしめてくる。 引き離そうとして気付く。この子、服を着ていない!? まずい。一気に下半身に血が流れ込む。 髪の香りが鼻腔をくすぐった。 「としあきとえっちしたいです」 熱い吐息が首筋にかかる。 挑発しているのか? 「わたしはとしあきが思うほど子供ではないです」 少女は僕の胴に足を絡めた。息が荒くなっていく。 体が硬直して抗うこともできない。 「としあきにもわたしのこと、知って欲しいです」 ちゅ、と唇が重なる。 「ん、はぁ」 舌を割り込ませてくる。 僕の思考を甘く奪っていく、大人なキスだ。 頭に回るはずの血液は全て下半身に集中していた。 「苦しそうですね」 ズボンの上から指でなぞる。 「ストップ、ストップ。そこは、ダメだ、んんぅ」 反論をキスで封じられてしまう。 「怖がることはないですよ、わたしも同じですから」 少女は体を起こして自らの裸体を晒す。 「ほら、こんなになってます」 股の間に突起物ある。 女の子にはついているはずのないモノが……。 きっと間抜けな顔をしていただろう。 口をパクパクさせ言葉を失う。 そそり立つおち○ちん。その根元には袋はなく かわいらしいワレメがあった。 「……ふた……な……り!?」 両方ついている。 「ええ、ふたなりです。としあきと一緒です」 こんなことありえない。なんの奇跡だ? 僕は自分と同じふたなりの人間に出会うなど 想像したこともなかった。  メイジ ブルガリアからやって来たふたなり少女。 本人曰く見た目より大人。どっちもいける。  としあき フルネームは双葉としあき。 戸籍上は男。しかしふたなり。  ぬいぐるみ メイジ母からの贈り物 オナホっぽいけど追求はしない  銃 メイジ父からの贈り物 本物っぽいけど追求はしない  大麻5kg 追求はしない 正直出オチのふたなりとしあきを書きたかった。 「としあきの口、とても素敵です」 メイジは僕の頭を押さえつけ喉の奥まで おち○ちんを出し入れする。 「んぅ……ぇっく、ぅ、んぁぷ」 こちらがえずいてもお構いなしだ。 「全部飲んでくださいね」 腰を沈めて喉の深いところで精を解き放つ。 「ぅっぐ、んむ、っけふ、ぇ゛っふ」 予想外の量にむせ返りほとんどを吐き出してしまう。 「あ~ぁ、こぼした」 もったいないと言わんばかりだ。 「っけほ、ご、ごめん」 無理やりされたのは僕だというのに謝ってしまう。 なにか立場がおかしくないか? 喉の引っ掛かりがなかなか消えない。 「メイジがふたなりなのはわかったから  とりあえず、服着てくれないか」 咳き込みながら体を起こす。 メイジに聞きたいことが山ほどあった。 「なぜですか?これからが本番です」 射精した後でも堅さを失っていないおち○ちん。 まだ出し足りないようだ。 「としあきは着てするのが好きなのですか?」 本気で聞いているようだ。論点がズレている。 僕の服を脱がそうとするメイジの腕を押さえて なんとか話し始める。 「どうして僕がふたなりだと知ってる?」 親戚とはいえ僕の秘密は知らないはずだ。 「としあきのお母さまから聞きました」 ははは、なにしてくれてんの。 「それより、続きをしましょう」 メイジは僕の股間に膝をぐりぐりと押し付ける。 「我慢は身体に悪いです」 ふたなりの可愛い悪魔が耳元で囁いた。 「んちゅ……、れる、ん……ふぁ」 だめだ、メイジにキスされて恍惚としてしまう。 キスが上手い以上に僕の耐性がないのが 原因かもしれない。 緩んだ拘束から逃れ、服を脱がしにかかるメイジ。 「ゃん……、だめっ、んむぷ、……ぅあ」 その間も僕の唇は塞がれたままだ。 器用に足を使ってジーンズを下ろす。 僕の下着の中身は暴発しそうなほど隆起し、 先端も根元もじっとりと濡れていた。 「抵抗しても無駄です」 最後の砦もあっさりと脱がされてしまう。 熱く膨張したモノに少し冷たくて小さい手が触れる。 「んぅ、っ冷た……ぃ」 軽く握りこむようにして擦られる。 僕の弱点でも探すような反応を見ながらの愛撫。 かぷっ。 「ぅあ、ぁ熱……っぃい」 未知の感覚に身をよじる。 自分で触るのすら躊躇われるのに他人に触られるなど、 まして、口で咥えられるなど経験がなかった。 「ちゅぷ、んぐ、ぢゅるる……ぷは」 ぞくぞくとした快感が背筋を走っていく。 「ぁは、ぉくち……すごぃ、ぉかしくな、る」 いいところで刺激を緩められ焦らされる。 そして、また激しくされ快楽の波に溺れていく。 だんだんと責めのリズムが速くなっていく。 僕はメイジのなすがままだった。 「としあき、よだれがひどいです」 慌てて口を拭う。 「別に、そんなに、ひどくない……よ?」 くすくすと艶かしい笑みを浮かべるメイジ。 「こっちです。シーツまで汚れてます」 僕のスリットから溢れる露をすくって、 劣情を煽るようにその指を舐めてみせる。 「身体はとても正直です」 小さい指が侵入し膣内を乱暴に掻き乱す。 「ぅあっ、……っふ、んぁ、ぇ」 男の子も女の子も同時に責められ、 思考が形にならず蕩けていく。 メイジはおち○ちんを僕のワレメに擦り付ける。 「ごめんなさい」 一瞬の停止。 「んぅ?なに……が、ごめん?」 馴染ませるよう狭い入り口を前後する。 「止められなくなっちゃうから、先に謝っておきます」 そして、一気に……。 「っ痛、……んっ、ぃ……った、ひっ」 頭の中が痛みの信号で溢れかえる。 「大丈夫です。これぐらいで人は死にません」 痛み止め、と言ってディープキス。 僕はそれだけで達してしまった。 その後のことはよく覚えていない。 体の感覚がほとんどなくなっていて 夢の中で泳いでいるようだった。 メイジが激しく僕を突き上げる。 徐々にスピードが上がり、やがてガクガクと 腰を震わせ膣内で射精した。 僕のお腹の上は自分の精液で、 中はメイジのでいっぱいだった。 息を切らし、僕にもたれかかりながらも 再び腰を揺らし始める。 時に強く腰を打ちつけ、時に緩やかにリズムを変えて 僕の体で快楽を貪る。 どれくらい時間が経ったのか。 メイジは僕の横で可愛い寝息をたてている。 起こさないようにベッドから抜け出し 熱いシャワーを浴びる。 下半身の異物感は湯とともに流れていった。 『としあきと一緒にいたい』 僕もメイジのこともっと知りたい。 もう少し、一緒にいてもいいか……な? たぶん続かない……?