「お薬キモチイイ・・・」 ---------------------------------------------------------------- メイジからくすねた薬。全て処分されていたと思ったのだが、 しまっていたコートのポケットにほんのわずか……。 少しなら、と思って手を出したのが間違いだった。 「と、としあきっ、晩御飯のよーぐるとに、ま、混ぜましたねっへへへ」 メイジは怒っているようだが、口元には締まりのない笑みを浮かべている。 「はははっ、スローに見えるってのは、ありゃ嘘だな……はははっ」 頭をぐりぐり振っているだけで面白くなってくる。 「コマ落ちしてんの、俺のほうじゃん。あはっ」 視界が揺れて全てがブレて見える。 「としあき、あなたは忍者だったの、ですねぇへへ、ぶ、分身の術、とは、やりますね」 メイジは俺を殴ろうとしているのか、拳をぶんぶん振るうがかすりもしない。 「おほ、俺の指20っ本っ、これでローションプレイ、したらっはは、神だなっ」 このあと、神が本当に見えたかどうかは、ふたりの秘密だ (後の通い妻あき) -------------------------------------------------------------- >ファンタジー物なら 「この一見大麻に見えるお薬を飲んで、としあきは異界に旅立つのよ。そして伝説の剣コルト・ガバメントで、異界 の魔王“オトーサマ”を打ち倒すの」 「それはつまり薬キメてメイジの親父さんをハジけという意味か」