メイジおいしい牛乳~Hard day's night 前編~ 朝。 メイジを起こさないようそっと、ベッドを抜け出す。 今日は少し早起き。 朝食はもちろんだけど、彼女に着せるものをある程度決めておかないと。 何しろ、生き別れの弟と会うのだから、おめかしは重要事項だ。 会社でお披露目は、もはやおまけイベントと化している。 朝食の準備をしながら、頭の中でメイジのコーディネートを考える。 などとやっている間にトーストが焼け上がり、ベーコンエッグもいい具合。 それらにヨーグルトがメイジが来てからの朝食の定番だ。 メイジはまだ眠っている。 実を言うとこの子、非常に寝起きがよろしくない。 自分で起きてくる事は稀なのである。 ちゃんとウチの子になってくれたと言う意味では嬉しいんだけど。 放っておくと昼まで寝そうなメイジを起こすために、ブランケットの下にそっともぐりこんだ。 男の子恒例の朝の生理現象がパジャマのズボンでテントを張っている。 下着を汚してしまわないようにズボンと一緒に下げると、少し皮を被ったおちんちんが飛び出した。 優しく皮を引き下げ、愛らしいさくらんぼに口づけする。 太もも辺りがぴくんと反応するけど、起きる気配は無い。 ・・・あんまり時間がないし、せっかくの朝食が冷めちゃうから飛ばしていこう。 そのまま頭の部分を口に含んで、舌を回すように愛撫しながら左手で茎の部分を、右手でスリットを擦る。 男の子と女の子、両方が敏感に反応して、じんわりと露がにじむ。 ほのかにしょっぱい露を軽く吸いつつ、右手の指で浅いスリットの中をまさぐる。 鈴口を吸うたびにぴくぴくと震えるのが面白い。 そろそろ良い頃合かな。 処女膜を傷つけないように人差し指をゆっくりと差込み、おちんちんを少し奥まで咥える。 ちょうど生えてる裏側辺りをぐりぐりと刺激してあげる。 いわゆる前立腺マッサージ。 まあ、実際にはGスポットを刺激してるんだけど。 少しすると声が漏れ始め、腰が震えてくる。 そしたら、ラストスパート。 一気に吸いたて、扱き、マッサージする。 「ンッー!」 メイジの押し殺した絶叫と共に、大量の本場ヨーグルトが口の中に放出される。 昨夜もいっぱい出したというのに、とても濃厚だ。 後から後から出てくるのを飲み下していると、突然視界が明るくなった。 「あ、亜希さん、ふぁっ、朝っ、から何、んっ」 尿道から残りを吸出し、周りに付いたのも舐め取り、綺麗にしてあげる。 その間、メイジは黙ってされるがままになっていた。 後始末を終え、ズボンをずりあげながらおはよう、って挨拶したら、 真っ赤な顔をそむけて「亜希さんのばか」なんて言うもんだから可愛くって思わずほっぺにちゅう。 さて、手早く朝食を済ませると、早速メイジのお着替えに取り掛かることにした。 シミュレートしたコーディネートパターンをいくつか試し、ベストを決める。 ちょっと高かったけど、色々買っておいてよかった。 何しろ、何を着せても良く似合っていて可愛いのだ。 これは楽しい。楽しすぎる。 今度近場のショッピングモールに連れて行こうと心に決めた。 「ガスよし、電気よし、戸締りよし。メイジ、行くよ!」 「はーい」 とてとてと駆け寄るメイジにヘルメットを手渡す。 「被れる?」 「あ、はい。大丈夫です」 喉もとのベルトを締めながら彼女が返事をする。 そういえば我が愛車、G-striderのタンデムを使うのは久しぶりだ。 一方。 亜希のマンションと目と鼻の先、路上停車中の車内にて。 地下駐車場の出入庫口をぼんやり眺めながら、男がつぶやく。 「守れったって、具体的に何から守れってんだか、な?」 それを聞いたもう一人がダルそうに返す。 「な。ストーカーとか、ってんなら俺呼ばれないしな」 一人は昨晩呼び出された、敏明の大学時代の後輩。 彼は警察官である。 そしてもう一人は警察官の同期の男で、やはり敏明の後輩である。 彼は自衛官である。 「ま、時が来れば話してくれるっていうし。今は気にしないに限る」 警察官が言う。 「だな」 自衛官がダルそうに返す。 そうこうする内に、出入庫口から白いバイクが顔を出す。 亜希だ。 タンデムシートにはメイジが乗っているが、男二人の知るところではない。 「おっと、出すぞ。シートベルト」 「あいあい」 ダルそうにしていた自衛官がシートを起こす。 警察官が、エンジンをスタートさせ、追跡を始める。 そのころ、双葉探偵事務所では・・・ 「着替えとバスタオル、ここ置いとくな」 「はい、ありがとうございます」 今朝になって落ち着いたノブは、一週間ほど風呂に入っていないことを思い出したのだった。 着ていた服はクリーニングへ出してもらい、事務所のバスルームを借りている。 元々マンションの一室を少しだけ改装して事務所にしているので、 トイレはもちろんのこと、洋室2部屋にキッチンやバスルームまでも完備している。 無論、敏明はここで生活している。 「敏明さん、言っておきたいことがあります」 事務所に戻ろうとしていた敏明は、その場で立ち止まる。 「ん、なんだ、改まって」 「僕たちの命を狙っているのは」 一息。 「兄や姉かもしれません」 沈黙。 水音が響く。 「そうか・・・難儀な話だな」 深くは訊いて来ない。 ノブは、それを心地よい距離感に感じながら、シャワーを止めた。 バスルームから出ると、敏明は何か考えている様子だった。 「敏明さん。そのときが来たら、僕たちに任せて欲しいんです」 敏明は、ノブの方を見る。 そのまま固まった。 「きっと、兄弟を止められるのは僕や、姉さん・・・どうしたんですか、敏明さん?」 「お」 声が裏返っている。 「お?」 「女の子だったのかよっ!?」 それぞれの、長い一日が始まろうとしていた。