――食後―― 遅い夕飯も済ませ、面倒ながらもその後片付けに取り掛かることにした。 台所の水周りは、まだ秋だというのにそこそこ冷えるのでたまらない。 メイジはというと、食後のお楽しみにプレーンなヨーグルトをつついていた。 しかし、もう食べ終えたのか、茶碗を洗っている俺のそばまでとことこと寄ってくる。 「わたしもお手伝いする~」 口の端にヨーグルトをくっつけたまま、彼女は嬉しそうな顔をしてそんな事を言う。 まったく、無邪気なものだ。俺は、近くにあったタオルでその口元を拭ってやる。 「おべんとう。くっつけたままだぞ、メイジ」 メイジは、くすぐったそうな表情で身をくねらせながらも、ありがとう、と口にした。 「ねぇ、としあき」 食器洗いもあらかた片付いた頃、俺のシャツの裾を引っ張りながら、彼女はこちらを見上げてくる。 「んー、どした?」 「えっとね……好き」 突拍子も無い事を、えへへ、と少し恥ずかしがりながら伝えてくる。 なんとなくこちらも恥ずかしい気持ちになったので、彼女の頭をくしゃくしゃと撫でた。 -------------------------------------------------------   ※蛇足っポイこめんと※ どうも、万年遅刻組で遅筆っぷりが亀スピード並の、かなの人です。 一周年&150回目記念スレ、お疲れ様でした! さて、今回保管庫に上げさせてもらったのは『エロくないメイジの上げ直し#2』の番外編のようなものです。 これは以前、97回Novスレで書いたやつを微妙に直したもの(と言っても、冬場を秋に修正しただけ)です。 記念スレ参加後、過去ログを覗いていて気が付いたのですが……メ欄コメだけで、肝心の署名をしていない俺Orz 寝落ち寸前だったせいか、確認すらしていなかったらしいです。絵を描いてくれた(記念スレで貼った絵の)絵師あきにお礼も言ってませんでした。だめな子です。 あの絵は、今でもとてもお気に入りの一枚だったりしますです。改めてここで、ありがとうございました。萌えましたよチクショウ。 サイドエピソードぶっていますが、実はこっちの方が先にあって。という、どうでもよさそうな裏話があったりします。 ほのぼのとしたワンシーンを描けていたらいいなぁ、とか思いながら。 『#2――部屋と、これまでと、ワタシ――』の食後のデザート感覚で軽く読んで頂ければ幸いです。 そんなこんなで、話の続きはちょこちょこと書き進めております。まったりと、まったりと。 それでは、また次回かもうちょっとあとのスレで。 かなあきでした。ノシ