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このくらいのこと Name あったと思うんだ!! 07/09/16(日)01:37:08
No.54194592
蹲る彼女の身体が瞬く間に老けていった。 神獣クラスのモンスターを相手にして、一気に魔力を消費しすぎたのだ。 「お願いだから…向こうを向いてて…見ないで欲しいの…。」 しかし彼は振り返ることなくそのまま歩み寄り、ローブを翻し二人羽織りのように優しく彼女に覆い被さった。 「…なんで来るのよ…見ないでって言ってるじゃないっ!」 壊れそうに脆い罵声を全く気にせず。そして彼は優しく微笑んだ。 「そのような姿を見られたくないのですよね?だから誰にも見られないように私が隠します。」 「あなたにもよっ!」 「私たちの間に隠し事は無しですよ。そう約束したじゃないですか。 大丈夫。貴方がどんな姿になっても私が貴方を嫌いになることなんて絶対にありませんから。」 彼からは見えないがローブに隠れた彼女の顔は真っ赤に染まっていた。 「・・・ばか。」 彼女は優しく微笑みながらその首に捲かれた彼の腕にそっと頬擦りをした。 |