霊「男〜、って寝てるや」 男「…Zzz…」 霊「♪〜、相変わらず可愛い寝顔してるなぁ… 幸せそうに寝てるし、今日は憑くのやめてあげよう」 男「…Zzz…」 霊「でも、一緒に寝るのぐらい、良いよね? おじゃましまーす…ぐ〜…」 夢の中 男「あぁ〜、無味乾燥としたこのだだっ広い砂漠。 気持ちが良いね〜。日差しも最高だ」 霊「…なんでこんなところが最高なの?」 男「ム、きやがったな。いや、一切最高じゃないんだけど」 霊「うん」 男「たまにはこんな自虐的な気分に浸ってみたくなる」 霊「何で?」 男「お前のこと、好きなんだけど、セックスどころか、 キスも出来なきゃ、手を繋ぐ事すら出来やしないからな」 霊「…ごめん、やっぱり、虚しかったりする?」 男「別に虚しくなんかないさ、でも俺も男の子。 童貞が恥ずかしいとか、思ったりするんだぜ」 霊「そういう見栄は女の子にもあるもんだけど」 男「何!?やり捨てちゃったのか!?」 霊「えっ、違う違う、そういう子が増えてるらしいって話! 私だってしたことな…って、何言わせんのよ! ///」 男「…いや、言わせたつもりは、ない ///」 会話途切れる。 男「そういやぁ、夢の中だけど、ここだとどうだ?触れるのか?」 霊「どうなんだろう…ね、手を出して?」 男「ん」 触れ合う手、驚いた顔の二人、初めての感覚に照れて頬を染める。 ぎゅっと握り合う、指と指を絡める、霊がにこっと笑いかける。 男は照れる。握った手のひら、力を込めてそれに応える。 そっと霊が歩き出す、いつものように浮いていない。 軽やかな一歩に、男は心を奪われる。 手を繋いでオアシスを目指して歩き出す。まるで疲れない。 この夢を見たときはいつも絶望感を覚えていたのに。 男「…初めて、辿り着いた…」 霊「オアシスに?本当に自虐的な夢だね」 男「…なんか、泣けてきた」 霊「わっ、何で?大丈夫?」 男「いや、ちょっとした感動。辿り着けないと思ってたから」 霊「…何度も、この夢見てるの?」 男「悪いかよ、俺とお前のこと、考えたりして一人で凹んだりしてた、でも」 霊「でも?」 男「お前が出てきただけなのに、辿り着いちゃって… 幸せなビジョンを描けなかったのは、一人で考えすぎたのかなぁ、とか」 霊「…でも、私だって不安だよ?」 男「…」 再び、会話途切れる。 お互い、言葉を切り出すタイミングもつかめず、 視線をウロウロ。耐え切れず、男に抱きつく霊。 霊「あったかい?」 男「あったかい…」 霊「…ねぇ、キスしようか?」 その言葉には、答えず、態度で示す。 すっと目をつぶった霊の唇、ふわっとした感触のそれに 自らのものをあわせる。触れ合うだけのキス、 それも数秒のもの。なのに離れて霊は照れ笑い。 霊「ファーストキス、上げちゃった ///」 すごく、可愛いと思った。だから強く抱きしめる。 額をコツ、と当てる。潤んだ目に、見とれた。 霊「/// 恥ずかしいよ…もうっ!」 オアシスの水をドラマにおける海辺のシーンのようにかきあげる。 男「ベタだな」 霊「一回こうゆうの、やってみたかったんだよね!ホラかわさないとぬれるよ?」 男「やったな!?とか言えばいいのか?」 水を返しながら、遊びまわる。 逃げる霊を追って走り回る、たっぷり十分は遊んだか。 疲れて倒れこむ霊を捕まえて、覆いかぶさる。 重なる視線、汗ばんだ肌。唇に張り付く髪、はだけた服。 いつも元気な彼女に似つかわしくない、 気だるげな雰囲気。色っぽかった。 霊「…エッチ」 そんな彼女に反応した愚息を見られた。 男を見てにこっと笑う彼女。それはとても淫靡で、 そのみずみずしい唇で、そんなこと言われたら、止まれるわけがない。 唇をそっと落とす。少し開いたまま、彼女のそれと重ね合わせる。 性急に舌を入れる。驚いた様子の彼女。 歯は強く噛み締められている。 下唇をはんでみる、とても柔らかい。 上の歯茎を舌で舐める。つるりとした感触。 前歯を舌でノックする。おずおずと歯が開いていく。 同じ轍は踏まない。ゆっくりと舌を差し込む。 最初は逃げようとしていた舌も、今は少しだけ、こちらに応えようとしてくれる。 それが嬉しくて、同時に意地悪したくなって、彼女の唾液を集めて飲んだ。 またも驚いた様子の彼女。唇を離す。 霊「ぷはっ」 男「何、息とめてたのかよ」 霊「…うっ、指摘されるの、恥ずかしい」 男「…」 霊「どうしたの?黙っちゃって?」 男「恥ずかしがるところが、すげー、可愛いな、って思って照れた」 霊「そういうところ正直に言われるのも、照れる…」 男「…続き、しても良い?」 霊「…聞かないでよ…」 正直、止まれるわけも無かったから、 ゆっくり左前の着物をほだして行く、 帯を解いて、そのままシーツのように広げた。 日に焼けてない白い肌が、赤く染まって扇情的だった。 首筋に唇を落とす、キスマークをつけても、構わないだろう? 続いて鎖骨、胸板と下がっていく、ただしおっぱいを前にして止まる。 霊「…?」 恥ずかしそうに、かつ不思議そうに男を伺う霊。 一気に下がって、向こう脛から太ももまでを舐めげる。 霊「ひゃぁっ!それ、ダメ!?くすぐったい!」 何も言わずに、続ける。だがやはり秘所まではいかない。 当然、チラ見はしている。と同時に彼女の様子を伺う。 霊が少しだけ気持ちよさそうにする。 それを確認して、顔の高さを戻して、もう一度キス。 んんっ、という声が漏れた。 舌を受け入れようとしてくれる彼女に少しだけ応えて、離す。 そして額、頬、鼻先、まぶた、唇と少しだけ吸い付くキスを重ねていく。 その間に手は胸へ、ふくらみの間を中指で這って、 下から上に吸い付くように手をあわせる。 霊「…おっきくなくて、ごめんね?」 本当に、すまなさそうにしている彼女。 男「プッ、馬鹿だな…」 思わず笑う。 霊「何よー、おっきいほうが良いんでしょ?」 男「…ちょうどいいとか、そんな気休めは言わないぞ」 霊「ム…」 耳元に語りかける。 男「綺麗だよ…」 霊「あっ…」 呟いたきり、目をそむける霊。すごく恥ずかしそうだ。 不意打ちが見事に利いたらしいので、心中でほくそえむ。 やわやわと胸をもみ続ける。乳首が少しずつ勃ってきたのが分かった。 男は、彼女のが愛しくて仕方がなかったから、 今にも貪りつきたいという強い欲求を抑え、 出来る限り優しく扱った。 指先で、少しずつ乳首へと近づいていく。 軽く触れる。人差し指でノック、そのまま指先で撫でる。 霊の体がビクッと揺れる。 徐々に固く、しこりのようになっていく乳首を ついに我慢できずに口に含む。 舌先で舐めてみる。霊が「あっ」という喘ぎ声とともに体を跳ねさせる。 男「…吸ってみても良い?」 霊「…いいよ ///」 お言葉に甘えて、吸ってみる。 声を抑えようとしているところがすごく可愛い。 その後も、舌全体を使って胸に貼り付ける、 あるいはすぼめた舌で左右に動かすなどなど 十二分に乳房及びに乳首を堪能する。 霊の息が荒いものになっている。 息も絶え絶えで、顔の真っ赤な霊の顔を確認して、 胸から口を離す。もう一度口付け。 さっきよりは積極的にこちらに舌を絡めてくる霊。 だが、その実先ほどよりも気だるげな動きに 男は満足感を覚えつつ、指を秘所へと持っていく。 もう随分と濡れている。 いい加減驚き過ぎのような気のする彼女は、 脚を閉じつつ、僕の舌を軽く噛んだ。 男「痛いぞ…」 霊「…ごめん…だって…」 男「いいよ」 空いている手で頭を撫でてやる。嬉しそうな笑顔を向けられる。 髪をすくいながら、首筋、肩、背中へと手を落として行き、 尻の柔肉を撫でつつ揉む。そのまま前へと持って行き、 足を広げていく。体を落として、クンニしようとして、止まる。 じっと見てしまう。 霊「ちょっとっ、あんまり見ないでよっ」 男「…初めてなんだから、しょうがないだろ?」 霊「うぅぅ〜っ、もう…」 そっと唇を大陰唇に沿わせて開いたまま合わせる。 舌で膣へと進入させる。奥から液が染み出してきた。 舌は長い方ではないから、奥までは届かない。 愛液を舐め取りながら、尿道を軽く刺激。 そのまま陰核へと昇って行き、包皮を剥く。 舌先でつつく、舐め上げる、押し込んでみる。 幾つかの動作を試す。そのたびに喘ぎ声は強くなった。 秘所はもう十分に湿っていると思ったから、 陰茎を押し当てる。 男「…いいかな?」 霊「あんまり、そういうことばっかり、聞かないでよ…」 男「だって、お互い初めてだろ?こういうのは、 理解を深めてくのが大事だと思うから…」 霊「…もうっ…いい、よ…」 その言葉を聞き終えるか終えないかの間に、 一気に挿入する。気遣ってゆっくりとやるのは逆効果だと聞いたから。 霊「いたっ!痛い…」 奥まで差し込んだまま、動きを止める。 男「ゆっくり、息を吐いて?体から少しずつ、力を抜いて…」 霊「すー、はー」 男「そういう素直なところ、すごく可愛い」 霊「ちょっと、いきなり褒めないでよ…照れるじゃない…」 男「照れたところも可愛い」 霊「だから、やめてよ…怒るよ?」 男「怒ったって、可愛い」 霊「…うぅ…言い負かせれない…」 男「落ち着いた?」 霊「…あっ…」 ようやく彼女のためって気付いたのか、愛液がじわっと広がるのが 陰茎を通して感じられた。 男「動いて、いい?」 霊「///」コクリ 少しずつ、腰を動かしていく。激しくはせず、ゆっくり、大きく。 男の体に痛みに耐えるためか、抱きしめてくる霊の体、 左手は腰に回し、右手は背中を通して頭を撫でる。 少しだけ、器用な動き、でもこの愛しい相手のためなら無意識に出来る。 男「お前の中。すごく暖かい」 霊「男のは、熱いね…」 男「そうかな?」 霊「…そうだっ、よ!あぁっ!」 言葉の途中、喘ぎ声が漏れる。 AVのような演出過多じゃない、思い出したような喘ぎ声。 童貞の男は、少しだけ違和感を覚えつつ、腰を動かし続ける。 男「まだ、痛い?」 霊「そりゃ痛いよ…でも…」 男「でも?」 霊「…ちょっとだけ、気持ちい…」 はにかんで笑う霊。 男「…それ、反則、やばい。可愛すぎて、もう、出る…」 霊「…来て、いいよ?」 男「…うん」 腰の動きを早くする。膣の締め付けが強くなる。 陰茎がすこしだけ膨らんで、一気に白濁液を解き放つ。 膣の奥底まで、強く、吐き出す。 男「はぁっ、はぁっ」 荒く、息をする。射精は止まらない。 まだ固い陰茎に快楽を与えようと腰は止まらない。 霊もまた顔を真っ赤に染めて、ぎゅっと男を抱きしめた。 膣の締め付けが今までにないほど強くなった。 霊「あぁぁぁっ…」 強い喘ぎ声が上がる。 男「…もしかして、イった?」 霊「…かも…」 男「…今度は、もっと気持ちよくさせてあげる、からな?」 霊「あはは、期待しておくね…」 そんなこんなで、意識がなくなっていった。 午前 男「うわっ!」 霊「何、どうしたの?」 男「!!!」ボッ 霊「顔真っ赤にして、大丈夫?」 男「いっ、嫌、なんでもない。とりあえず、風呂場に行って来る!」 風呂場に走り去ってトランクスを脱ぐ。 男(生まれて初めて夢精をしてしまった…すっげぇきもち良かったけど… 情けない…しかもあんなリアルな夢…) 霊(…うわーっ、やっぱり同じ夢見てたんだー。 恥ずかしくて顔見れないよー。それになんだか股がいたい気がするし、ひーん) 男「あの、霊さん?」 霊「…なんでしょう?」 男「下着を取りにいきたいので、どいてくれませんか?」 霊「あっ、ハイ」 すごすごと下着を取りに行く。それから一週間ほど少しよそよそしい会話が続けられましたとさ。