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■キャンペーン第4.1話
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■2070年8月2日
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――豊原某所双子の店
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【GM】
時間はまあ午前中。
【GM/アシリ・レラ】
「…………」 ずずーと茶を啜って煎餅ぼりぼり。
【GM】
店番、マンディン向けのはドロイドに任せて妹は奥で休憩中。
【ミカエラ】
「と言う訳で」身振り手振りを交え「悲運の運命を背負ったティルタンジェルの自由の擁護者にして13番目の公子、ミカエラ・アンシーリーは己の力を磨かんと決断したのである!」
【ミカエラ】
ノースリーブのYシャツにネクタイ。二の腕が夏の日に映えて綺麗よ。主張終わり
【GM/アシリ・レラ】
「あんたある種の修行マゾなんじゃない?」 ぼりぼり。
【GM/アシリ・レラ】
「先日だってあんなめんどくさそうなことしたばっかりだってのに懲りないわねほんと」 ずずー。
【ミカエラ】
「危機感というのは重要じゃないか」
【GM/アシリ・レラ】
「平和が一番だわー」
【ミカエラ】
「平和は良いが怠惰は駄目だ。うん」
【GM/アシリ・レラ】
「千尋の谷へ降りたり空気の薄い山に登ったり蛭がうじゃうじゃな熱帯雨林とか行くと疲れるのよー」
【ミカエラ】
「チャレンジブルな行き先だね。原質ってのは厄介だな」ハハハ
【ムーン】
「………」煎餅が無くなったので、新しい袋を開けて足す。
【GM/アシリ・レラ】
「で、またなんか欲しいものでもあるわけ?」
【ミカエラ】
「魔力収束具……だね」顎に手をやる小娘「我々魔術師の基礎であるからして」
【GM/アシリ・レラ】
「じゃあそのへんにだぶついているのでも買ってってよ。二流の術師が作った在庫が捌けなくて困ってるのよ」 ひょいひょいぼりぼりひょいひょいぼりぼり。
【ミカエラ】
「できれば伝説に歌われるような『ラウリンの指輪』に匹敵するものが良い。それでこそ私に相応しい」
【ミカエラ】
導師精霊の影響か、この娘の自尊心はおっソロしいほど高い
【GM/アシリ・レラ】
「寝言は寝てから言ってちょうだい。んなもんあったらとーっくに人寄せに飾ってるわ」
【GM】
店の奥とかの豪華なショーケースとかに入れて「この店は格が違うな!」といのを見せつけるためのアイテムだ。
【ミカエラ】
「ならば自作すれば伝説級になるかな。『ミカエラ公子の手になる魔術物品』。…どう思う、ムーン?」
【ミカエラ】
アシリレラの腕は未知数だが、とりあえずムーンのその手の才能は卓越している
【ムーン】
「まあ、そうなるわね。貴女のは、ある意味伝説の魔法様式でしょう。買い付けるのは中々難しいわよ」
【GM/アシリ・レラ】
「マイノリティーな様式って世知辛いわよね」
【ミカエラ】
「『円環の道』―――修得は身分証明ですらあるからね」苦笑
【ムーン】
「作るにしても…私は詳細知らないけれど、仮に私の様式と近いとしても、そこそこの時間と費用は掛かるわね」
【GM/アシリ・レラ】
「そうね。まあそんな凄いものが欲しいならまた放浪の旅にでも出るか気長に気長に待つか………」
【GM/アシリ・レラ】
「……………」 そこまで言ったところでぼーっとし。
【GM/アシリ・レラ】
「……………」 静かに煎餅をばりっと囓る。
【ムーン】
「……何か、アテでも思いついたの?」煎餅を一枚。
【GM/アシリ・レラ】
「……………」 茶をずずー。煎餅を飲み下す。
【ミカエラ】
「ああ、アシリ・レラにムーン、駅前で開拓したスイーツが…ふむ?」
【ミカエラ】
品の良いケーキの箱なんぞ開封しつつ
【GM/アシリ・レラ】
「…………一応」 開封されたものに早速手を伸ばす。
【ミカエラ】
「そのレアチーズケーキは私のだから。……拝聴願えるかな」
【GM/アシリ・レラ】
「世の中にはコレクターって人種がいてね」
【ミカエラ】
「ああ、得てして愛すべき連中だね」
【GM/アシリ・レラ】
「ええ。使いもしない収束具や原質を山のように溜め込んでいるってわけ」
【ムーン】
「…そこに、交渉しろって訳?」
【ミカエラ】
「なるほど。しかし、金には頓着しないだろうな、そういう手合いは」
【ミカエラ】
「しかしお近づきにはなりたいね。紹介願おう」無邪気ににっこりする娘
【GM/アシリ・レラ】
「うん。紹介くらいならしてあげられる」
【GM/アシリ・レラ】
「人前にはあまり出ようとしないんだけど……ミカエラは奇人変人だから大丈夫だと思う」
【ミカエラ】
(私ほど理性的な紳士は少ないと思うのだがなあ)そしてムーンを見やる。最近交流ある中では一番の常識人だ
【ムーン】
「……ああ、うん…まあ、そうかもね」視線に気づき、言葉に困って視線を彷徨わせる。
【GM/アシリ・レラ】
「多分人柄話せば向こうの方から会いたいって言うわよ」 相手も同類だと暗に言う
【ミカエラ】
「その人物とは仲良くなれそうだな。きっと善良な紳士に違いない」
【GM/アシリ・レラ】
「けど気難しいからミカエラ一人じゃ不安ね。話が明後日の方に行ったまま戻ってこれないこともありそうだし。ムーンもついていってあげられるかしら?」
【ムーン】
「何時かにも寄るけど、祭儀の無い日なら構わないわよ」
【GM/アシリ・レラ】
「……じゃあちょっと待って。向こうの予定を聞いてみるから」 コムリンクすちゃ。
【GM】
煎餅囓ったり茶を啜る手を休めて通話開始。
【ミカエラ】
「〜〜〜〜♪」自分用のレアチーズケーキを勝手に台所から持ってきた皿にとりわけ賞味開始。嬉しそう
【GM/アシリ・レラ】
「……………」 ツウシンチュウツウシンチュウ
【ムーン】
「それにしても、随分と大きなものを望むのね。アレのせい…って、私にも寄越しなさいよー」
【ミカエラ】
「他にもブルーベリータルトとか各種取り揃えている。…それも味見したいな」
【GM/アシリ・レラ】
「今日の午後なら会えるって。どうする?」 甘味を前に戯れている二人に向け。
【ミカエラ】
「私としては好都合だな」ムーンを見る
【ムーン】
「随分速いのね。今日ならOKよ。」
【GM/アシリ・レラ】
「思い立ったが吉日とか考える人だからね。じゃあOKって返事するからね」
【ムーン】
「じゃ、ちょっと良い服で行きましょうか。見栄え良く」
【ミカエラ】
かなり直感的な人なのだなあと思いつつ。日本茶で舌をすすぐ
【ミカエラ】
「ああ、どうせならめかしこむか」
【GM】
再度ARに意識を集中して会話。しばらくして通話終了。
【GM/アシリ・レラ】
「……午後一時にここへ行ってちょうだい」 ARに適当なホテルを示す。
【GM/アシリ・レラ】
「カフェラウンジに先方の使者を寄越すって」
【ミカエラ】
「服装は重要だ。それで成功する交渉もあるからね…と、ほう。しかし、資産家の方のようだね」
【GM/アシリ・レラ】
「そりゃ金が無いと収集家になんてなれないわよ」
【ムーン】
「…コレクター、か。まあしかし、あんまり良い思い出ないのよね…」
【ミカエラ】
「ああ、そういえばそうだな。いつぞや飛行機の中でシートベルト忘れて、貴重な魔術物品割ってたうっかり屋さんがいてね。時価まで解らなかったが単位が奥になりかねないものが」関係ない
【GM/アシリ・レラ】
「ムーン、ミカエラのことしっかり見張ってよ」
【GM/アシリ・レラ】
「私も紹介した手前、あまりにエキセントリックなことされたら、その、困るから」
【ミカエラ】
「…………」
【ミカエラ】
「ムーン。君も時折突拍子ないことをするからね。私からも忠告だ」PL注:突っ込み待ち
【ムーン】
「……貴女に言われると、納得していいのか怒って良いのか、かなり悩むわ」
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■8月2日 13:00
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―――豊原市内の高級ホテルのカフェラウンジ
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【GM】
コーヒー1杯20新円、局地的インフレもとい物価が高い場所。
【ミカエラ】
「マドモアゼル、紅茶を一杯いただけませんか」『男装はねえ』『ありえない』と世論を受けて、お嬢様風スーツに妥協
【ムーン】
「…私は要りません」20新円!何と言う!誰が払うか!
【GM】
と、物価に憤ったり世論との妥協をしている二人組のところに歩み寄る人影。
【GM/スーツの女性】
「ミカエラ様とムーン様でしょうか?」 頭の先から爪先まで隙の無い服装のナオン。日本人らしき風体だが身長は決して低くない。
【ミカエラ】
「立地条件に奢らず味を提供する店は少ないからね…と失敬。私がミカエラです、マドモアゼル」
【ミカエラ】
放置すると手の甲にキス。
【ムーン】
「ムーンです」頭を下げる。
【GM/スーツの女性】
「お噂通りの方ですね」 放置して手の甲にキスされるがままであった。
【ミカエラ】
「いやはや、非才の身ゆえ噂に関してもお恥ずかしい限りですよ。と、さて――」
【GM/スーツの女性】
「こちらへどうぞ」 しかしそれ以上は特に何も言わず背を向けてすたすたとエレベーターの方へと歩き始める。
【ムーン】
「ミカエラ、今の姿考えなさいよ」肘でつつきつつ
【GM】
逆ならともかくなw
【ミカエラ】
「紳士はいついかなる時でもだね」>考えろよ
【ムーン】
「……アシリ、御免。私には無理…」溜息
【GM/スーツの女性】
「………………」 しゅーんと降りてきたエレベーターに乗り込む。
【ミカエラ】
「いやしかし、今日は良い日になりそうですね」乗り込む乗り込む
【GM/スーツの女性】
「屋上」 エレベーターがその音声を認識し、高速で箱は上昇を始める。
【ムーン】
「……」無言で、付き従う。案内板にあった非常階段の経路とか思い出しながら。
【GM】
チーン、と屋上階到着。更にすたすた。屋外へのドアを開く。
【ミカエラ】
ムーンの様子に、自分も霊視を時折行う。
【ミカエラ】
身の回りを全員腕利きの覚醒者で固める、ぐらいはありえるだろう。
【GM】
ん、霊視?どぞ。
【ミカエラ】
#8r
Dice
Micaela:8r5=1(6,1,2,2,2,3,3,2)= 1
【ミカエラ】
通り一遍
【GM】
特に何も感じぬ。
【GM/スーツの女性】
「どうぞ、お乗り下さい」
【GM】
眼前の ヘリポートにティルトローター機。
【ミカエラ】
「これは丁重なお出迎えですね。痛み入ります」優雅に一礼してみせる
【ミカエラ】
ライフスタイル:贅沢ってすげーなー
【ムーン】
「……」ちょっと驚きつつ
【ミカエラ】
ふむ――まあ、扱いに不審はないと感じてミカエラは乗り込むよ
【ムーン】
続けて乗り込みましょう。
【GM/スーツの女性】
「それでは出発致します。移動そのものはさほどお時間も掛かりませんので」
【ムーン】
「…まさか此処までとは。差を感じるわ」
【ミカエラ】
「負けてられないな」虚空に誓う
【GM】
機体の扉が閉まり、ローターの向きが変わり飛び立とうと。
【ミカエラ】
まあそのなんでしょう。服はアクショニアビジネスクロークで、収束具は持ち歩きたいなランナーの本能で!
【GM】
どぞう。
【ムーン】
こちらは逆に、もろマジシャンの格好ですよ。路地裏で占いとかしてそうな。
【GM/スーツの女性】
「喉が渇いておりましたら備え付けのドロイドにお申し付けください」
【GM】
ヘリの分際で内装もしっかりしている。
【ミカエラ】
「では一杯いただきましょう…」これは、と目を見張る。PLの描写力が追いつかぬが、きっと稀なる逸品っぽいな
【GM】
とりあえず天然物なんじゃないのw
【ムーン】
凄すぎて味が判らなかったりするんですな。
【ミカエラ】
その時点で圧倒的だなw
【GM】
離陸した機体は南下を開始。
【GM】
あまり速度の出ない機体だがそれでもヘリはヘリ。
【GM】
車や通常の旅客列車とは比べ物にならぬ移動速度よ。
【GM】
10分もすれば湾岸地帯まで到着。が、止まらん。
【ミカエラ】
(街を眺める横顔)―――摩天楼が遠ざかっていく
【ミカエラ】
今自分は、凄い事態に巻き込まれているのではなかろうか?
【GM/スーツの女性】
「…………」 女性は黙したまま。
【GM】
どころか湾岸そのものまで出て今や海上でございます。
【ムーン】
「…ヘリで迎えられると言うのは貴重な経験ですね。何時もこの様な手段を?」>女性
【ミカエラ】
「壮観ですね」ハハハ――――
【GM/スーツの女性】
「ええ。少々特殊な場所ですので」
【GM/スーツの女性】
「もうそろそろです。見えてまいりました」 海の上にぽつーんと小島っぽいの。
【ミカエラ】
「       」そのとき、きょとんとした顔であった
【ムーン】
「……(すげー・・・)。…島の形が指輪型でしたら、女性を迎えるのにはロマンティックなのでしょうね」
【GM】
近付くにつれて島じゃなくて、船だと判る。船上にびっしりと植樹されているのが笑えるが。
【ムーン】
なんて人工島だ。
【ミカエラ】
「   ティル・タンジェルの執政院も、第二世界におけるエルロンドの館を完全に模していて、驚嘆に値しましたが……いやはや、今の感情はあのときに匹敵する」
【ミカエラ】
ただもんじゃねー!
【GM】
船の中央部にはビルじみた建造物。
【GM】
http://www.marsa-smith.com/primaga/index.php?itemid=279
【GM】
こういうノリ。昔雑談時にもURL張ったけど。
【GM】
ヘリポートも用意されている。そこに降りるつもりらしい。
【ミカエラ】
「宇宙空間にマナ圏を造る試みは度々耳にしますが」同レベルだこれは
【ムーン】
「……凄い、としか言い様がありませんね」
【GM】
そうこう言っている間にもヘリはきゅんきゅんと島……じゃなかった船に着陸。
【GM】
まるで森林の中に着陸でもしたんかと勘違いしそうだ。
【GM】
ヘリの扉が開き、姉ちゃんがすたすたと降りる。
【ミカエラ】
「―――」気を取り直してスタスタ就いていく
【GM/スーツの女性】
「こちらです」 目の前には建物まで続く、くねくねとした石畳。周囲は木々に包まれ木漏れ日が。
【GM】
木々の隙間の先に見える風景が、豊原の市街ってあたりが何かのギャグだ。
【ムーン】
請われるままについていこう。アストラル知覚すると、ちゃんとマナは感じますか。
【GM】
感じます。本物の植物。
【GM】
土とかは、よく屋上庭園とかに用いられるような軽量型のやつですね。
【GM】
普通に水吸ったりして重くなりすぎられても重心的に困るだろうからw
【ミカエラ】
(移動に備えて、環境保全の広域魔法を固着だと?)適当言いつつ
【GM】
そしてしばらくすたすたすた。建物到着。内部の装飾はさっきのホテルとかそういうノリだ。安くはない。
【ムーン】
金をあるだけ使いました、ってか。何を要求されるか想像できねー
【ミカエラ】
何と言うかまあ……造成コストは想像の埒外だな
【ムーン】
「………」左右を見やりつつ。逃げ場が無いぜ。
【ミカエラ】
浮遊の魔法で頑張るしかないな>退路
【GM/スーツの女性】
「………」 黙々と案内。エレベーターに入り、そこを昇ったり。
【ミカエラ】
「これまでの道行きで、貴方のご主人への興味がいや増しましたよ?」鷹揚に笑うお嬢
【GM】
しばらくすっと少し大きい扉。
【GM/スーツの女性】
「お連れしました」
【GM/扉の向こう】
「どうぞ」 と声がし、スーツの女性が扉を開く。
【GM/スーツの女性】
「それでは私はこれで」 と案内は終えたとばかりにそこからすたすた去っていった。
【ムーン】
去っていく女性に一礼して、中に入るですよ。ミカエラの後に。
【ミカエラ】
ではエチケット10ダイスで堂々と入室
【GM/壮年の男性】
「ようこそ、お客人よ」 三十台半ばくらいのスーツを着た男性。おそらくは日本人。
【GM】
その部屋は展望台じみており、壁がガラス張りとなっていて眼下には船上の緑と、海と遠くの陸が見える。
【ミカエラ】
「お会いできて光栄です」と一礼。名乗りをあげる「…失礼ですが、お名前を伺っても?」
【ミカエラ】
たたずまいの豪華さなら自身あるんだがなー
【GM/日野川】
「日野川という。よろしく」 握手を求め。
【ミカエラ】
「お噂はかねがね――何でも、趣味人だとか?」クスクス笑いつつ握手に応じる
【GM/日野川】
「その通りだとも。まあ掛けてくれたまえ」 窓の傍の椅子を勧め。
【ミカエラ】
では、自分は勧められる通りに椅子に座る
【ムーン】
「…しかし、凄い所ですね。驚嘆しました」隣に腰掛けつつ。
【GM/日野川】
「趣味と防犯を兼ねていてね。まあ前者の比重が高いことは否定できんが」 苦笑いをし。
【ミカエラ】
「植林技術は、ティル・ナノグやティル・タンジェルのそれに匹敵しますね。配置には設計者の感性のよさが見受けられます」適当言う
【GM/日野川】
「さて――アシリ・レラから聞くところによると、お二人は貴重な収束具の類をお探しとのことだが」
【ミカエラ】
「ええ。少し必要に迫られまして」苦笑してみせる「―――何でも、伝説のラウリンの指輪に比肩するものも、貴方にとっては贓品の一つに過ぎないとか?」
【GM/日野川】
「あえて自慢するようなことではないがその通り。なにぶん数が増えすぎてね。なんでも、というわけにはいかないが、倉庫の肥やしとなってしまっているようなものは確かにある」
【ムーン】
「――では」
【GM/日野川】
「それで良ければお譲りもしよう。お近付きの印に差し上げても良いくらいなのだが、それでは君達が心苦しいというのであれば、某かの対価を考えてもらうことにする」
【GM/日野川】
「何せお二人は愉快な方々だと聞いたからな」
【ミカエラ】
「素晴らしいですね。―――対価なしとは些か心苦しいので、相談しましょう」
【ムーン】
「――我々の手に収まるものならば、良いのですが」ちろっとミカエラの方を見る。
【GM/日野川】
「では場所を変えようか。倉庫まで案内する。話は歩きながらでもできよう」 すくっと立ち上がり。
【ミカエラ】
「自慢で恐縮ですが、私ほど理性的な紳士は、本国の公子会議にも少ないと自負してるのですがね」「ええ、お願いします。貴方の収集物は是非拝見したい」
【ミカエラ】
きっとすごいものが見れるぞーという期待にキャっきゃうふふ。
【GM/日野川】
「ほう。貴方はティル・タンジェルに縁の方と?」 すたすた。
【ムーン】
口を挟むべきか、ちと悩む。
【ミカエラ】
「ええ。ちょっとした手違いで」F12精霊とか「諸国漫遊、という立場に落ち着きつつありますが」
【GM/日野川】
「彼の国の公子の方々はいずれも傑物揃いと聞く。機会があればお会いしてみたいものだ」
【GM/日野川】
「最も、私としてはより興味があるのは彼らの所有物のほうだがね」 ハハハ、ハハハ。
【ミカエラ】
「ええ。数千年の時を経た古龍やイモータルたちの行跡は、見ていて飽きませんよ」
【GM/日野川】
「永遠を生きれば相応の偉業も成せよう。彼らがこの世に二つとない逸品をどれだけ所有していることか、想像すると心が躍るね」
【GM】
えーと交渉直観どうぞ。
【GM】
何かに気付くかどうかだ。
【ミカエラ】
エッジ振るか。14個
【ミカエラ】
#14r
Dice
Micaela:14r5=4(2,1,5,4,5,4,2,3,3,4,5,6,2,1)= 4
【ミカエラ】
#1r
Dice
Micaela:1r5=1(5)= 1
【ミカエラ】
5成功。期待値だな
【GM】
ムーンも振ってOKですわよ。
【GM】
口だっていくらでも挟んでもOKですわよ。
【GM】
挟まないと空気になっちゃうよ!w
【ムーン】
む、ではこちらもエッジを
【ムーン】
#13r
Dice
moon:13r5=3(3,2,1,4,1,3,2,6,6,3,3,3,5)= 3
【ムーン】
#2r
Dice
moon:2r5=1(6,4)= 1
【ムーン】
#1r
Dice
moon:1r5=1(5)= 1
【ムーン】
5成功。いやっ、意図的に空気に近づいてたんです。
【GM】
なるw
【GM】
おっさん、確かに興味は持ってそうだけど、心の底からかっていうとちょっと謎。
【GM】
>エルフ達の所有物
【GM】
言葉に熱が籠もってないっての?
【ミカエラ】
社交辞令ってやつか
【GM】
それに近いね。
【ミカエラ】
……物には最早興味なそうだな
【GM】
途中、エレベーターに乗り船体部分へ降りていく。
【GM】
別のフロアで扉が開いた先も絨毯が。
【ミカエラ】
直観+魅力あたりで、自分たちにどういう視線を送ってるか察していいかな>日野川
【GM】
どぞ。
【ミカエラ】
では。こっちはエッジ使わずに13個
【ミカエラ】
#13r
Dice
Micaela:13r5=4(3,4,1,2,5,1,4,4,5,5,5,4,2)= 4
【GM】
単純に興味でねいかの。
【ミカエラ】
了解。ふむ――
【ミカエラ】
「(金よりも貸し、という表現も違うな。私たち自身から面白みを引き出そうとするかもしれない)」ムーンとひそひそ会話
【ムーン】
「(有閑貴族…が一番近いのかしらね)」ヒソヒソ
【GM/日野川】
「確かここか」 一室の前に着き、扉の生体認証を解除して開く。
【ムーン】
「外から見たときにも感じましたが、中から見るとまた、壮観ですね…」
【GM/日野川】
「殺風景なままというのもなんだしな。適当に改装はしてあるとも」
【GM】
ちなみに船内は人間が極端に少ない。いることはいるが。
【GM】
警備とかはドローンが主力だね。たまに廊下を歩いているのとすれちがったり。
【GM】
で、部屋の中はそこそこ広い。棚やら何やらがもりもりと。
【ミカエラ】
「誰が設計の采配を振るったか気になりますね。日野川さんご自身であったり?」世間話しつつ
【GM/日野川】
「私はそこまで多才ではないとも。適当に注文を付けただけだ」
【ムーン】
「これは…」ちっとアストラル知覚してみよう。
【GM】
うお、まぶしっ て感じ。
【ミカエラ】
自分も霊視ふっとこう。状況に掠ったら教えておくれ
【ミカエラ】
#8r
Dice
Micaela:8r5=0(2,3,4,1,3,3,4,2)= 0
【ミカエラ】
ほんと霊視苦手だなこいつ
【GM】
かすりもしねえw
【GM】
なんか収束具が置いてあるんだ、が……
【GM】
すっげえ無造作。様式も滅茶苦茶。
【GM/日野川】
「相変わらず酷いな、ここは」
【GM/日野川】
「がらくただらけだが捨てるにも忍びなくてね。相応に貴重ではあるのだが……」
【ムーン】
「確かにこれだけの量があるのなら、そうなるのかも知れませんわね…」
【ミカエラ】
「これは―――」悔しいので、今度は魔力+呪付+専門化(価値判断)にエッジを載せて、17個振りたいw
【GM】
どうぞ。
【ミカエラ】
#17r
Dice
Micaela:17r5=5(3,6,5,1,2,2,5,2,6,6,4,2,1,3,3,3,4)= 5
【ミカエラ】
#3r
Dice
Micaela:3r5=0(3,4,2)= 0
【ミカエラ】
まあ、人並み以上には目利きできるだろう
【GM】
量が量なのでよくわからんが
【GM】
1億新円分くらいはあるんでねえの?
【ミカエラ】
なにその一国が傾く価格
【ミカエラ】
「このレベルの品物で、整理が面倒に感じる量……贅沢の極みですね」
【ミカエラ】
圧倒されるしかないわい
【GM/日野川】
「この中からであれば適当に持っていってくれても構わないが」
【ミカエラ】
「それでは失敬して」一礼した後、子供みたいに目を輝かせて見聞開始
【ミカエラ】
わー。とかこんあものまで…とか無邪気に。
【ムーン】
「有難う御座います。しかし…」良いのか、と言う迷い。
【GM/日野川】
「原質かその手の類は隣の部屋だな。そこのドアから行ける」 と室内の扉をちょちょいと指し。
【GM/日野川】
「まあそっちも随分と酷かったような覚えがあるが」
【ムーン】
「それでは、失礼して」ドアを開けて隣の部屋へ。
【GM】
ドアを開いて隣室除くと、劣化しないタイプの原質、鉱石宝石などがごろごろ。
【ムーン】
「……これはまた…」クラクラしつつ。
【GM】
とりあえずミカエラ、なんかF6魔力収束具拾ってええっすよ。
【GM】
「おおこんなのがー」
【GM】
と適当にでっちあっぷすればそれが出てくる。
【ミカエラ】
指輪は以前手に入った品。デザインどうするか。
【ミカエラ】
適当にタリスマンにしとくか。凄い宝石が使われているようなアレ。
【GM/日野川】
「武具の類は別の部屋だが……見たところ君達には必要あるまい?」
【ムーン】
「そうですね、我々には必要ないです…が…ドラゴンの表皮まで…」
【GM/日野川】
「ああ……それはいつだったか忘れたが、竜の皮が売りに出されたと聞いてよく確かめずに買えと指示したやつだな」
【GM/日野川】
「そんなところにあったのか」
【ミカエラ】
「大人物ですね。素直にそう思います」
【ミカエラ】
魔術師脳で、龍の皮手に入れたらどんな事ができるか1ダースほど思いつつ
【GM】
原質についてもゴージャスなのがごわっと出てきたりします。はい。
【GM】
言えばわりとそれが出てくる。そんな酷い倉庫。
【GM】
オリジナルのエクスカリバーとかそんなのはさすがにないが。
【ミカエラ】
「……自分としては、これが気に入りました」スタールビーっぽい何かをあしらったアミュレットを言い張りつつ
【GM/日野川】
「そして君はその宝石が気に入ったかね?」
【ミカエラ】
「ええ。これこそ私に相応しい――」うっとりと
【ミカエラ】
なんだかんだいって宝石と貴金属には弱いのである。
【ムーン】
黒曜石の塊とかユニコーンの角の欠片とか、微妙な二級品を少量。
【GM】
もさもさ持っていっていただいて結構でございます。
【ミカエラ】
「しかし、貰うだけでは私の自尊心が許しません」微笑みつつ「対価について、ご意見を伺いたく」
【ミカエラ】
ムーンはまだしも、ミカエラはただで、とは言い出しづらいw
【GM/日野川】
「問題はそこだ」
【GM/日野川】
「私としてはそれを君達に譲ること自体は何の異論もない」
【GM/日野川】
「さて、君達には何かいいアイデアでもあるだろうか?」
【ムーン】
「アイディア…、ですか」
【ミカエラ】
「無欲な方ですね。――――確証無くての指摘で、お気に触ったら謝りますが」
【GM/日野川】
「無欲などではないとも」
【ミカエラ】
「貴方は、最早物よりも他のものに興味がある。……例えば人物」
【GM/日野川】
「ある意味私は貪欲だ。そうでなくば、このように自分が愉快にしてくれることを他人に望みはしない」
【ミカエラ】
「人物には限らないようですね。私の浅慮でした」苦笑いしつつ
【GM/日野川】
「いいや、あながち外れてはいないとも。人材を抱え込みたい、というわけではないが」
【GM/日野川】
「相応に波瀾万丈のある者を見るのは愉快だとも」
【ミカエラ】
「そう言って貰えると嬉しいですね」安堵して見せつつ「しかし娯楽か……」
【ムーン】
「…それは、我等の波瀾万丈な生き様を、見物したい…と?」
【GM/日野川】
「そうだな。それもいい」
【ミカエラ】
後付け主張に満ちてるが
【ミカエラ】
精神連結を暇な時に修得していたとして、F12精霊の記憶の一端を日野川さんに追体験したら喜びそうな気がしてのう
【ミカエラ】
F12精霊に関する記憶の一部。大スペクタル。
【GM】
精神連結OKだよ。
【ミカエラ】
「父と比べれば不肖なれど、それなりに起伏に飛んだ物語が一つ。非才なれど市井を泳ぐうちに、倣い覚えた手妻が一つ」
【ミカエラ】
では、ヒットを買う処理で4成功。
【GM/日野川】
「どれ――――」
【GM】
観賞中観賞中観賞中。
【GM/日野川】
「………は、は」 くつくつと笑う。
【ミカエラ】
「―――――」父だったものと、それに潜む偉大すぎた魔性。死体の山。震えるしかなかったあの日
【ミカエラ】
(自分から開陳か。道化だな)一瞬だけ思う。
【GM/日野川】
「は、は、は、は」 堪能している。
【GM/日野川】
「いやはや、素晴らしい――なるほど相応にこれは面白い」
【ミカエラ】
「道化芝居、ご堪能いただけたようで何より」一礼してみせる
【GM/日野川】
「しかし刺激が強すぎるな。あまり他人に見せるのは止したまえ」
【ミカエラ】
「そういう貴方は動じませんね」悪趣味に対して悪趣味に報いた形になる「ご忠告、ありがたくいただきます」
【GM/日野川】
「いやはや、いやはやいやはや、素晴らしいものを見た。感動したよ」
【GM/日野川】
「貴重なものを見せていただき感謝する」
【GM/日野川】
「対価としては充分だ。さあ、何を遠慮することもなくそれを持ち帰るがいい」
【ミカエラ】
「それでは私はお暇しましょう。狭くも深いこの街で、我々はまたきっと出会えるでしょう」幸か不幸かさておいて。
【GM/日野川】
「かもしれんな。それでは帰りも彼女に送ってもらうといい」
【ムーン】
「若しも再び出会うときは、今回のような優良な関係である事を願っています」
【GM/日野川】
「そうありたいと私も願うよ」
【ムーン】
今回がそうであったかはさておいて。
【GM/スーツの女性】
「………お送りいたします。どうぞ」 と、さっきのねーちゃんまたやってきて二人に道案内。
【GM】
と、帰り道はまた淡々としたものだ。
【ミカエラ】
「ふむ、君の主人は中々に面白い御仁だな」微笑みながら「……君もなんだか面白そうな予感がするな」
【ミカエラ】
と、スーツ姉ちゃんとだべる
【ムーン】
「…今日は、驚きの連続でした」
【GM/スーツの女性】
「ご満足していただけたのであれば幸いです」
【GM】
そしてまたヘリポートの機体の元へ。
【ミカエラ】
なんか凄い覚醒者のオーラを秘めているとか、動きが明らかに達人とかないかなw
【ミカエラ】
>姉ちゃん
【GM】
霊視失敗したからわかんね。
【ミカエラ】
あそこもエッジの突込みどころであったか…了解
【ムーン】
擬態術ですかな。
【GM】
かもしれぬ。
【GM/スーツの女性】
「それでは離陸しますので、お座りください」
【ムーン】
着席。
【ミカエラ】
「そえではさらば―――と失敬」「この船の名前を拝聴していなかった」
【GM】
か、考えていなかったやGM(最悪
【ミカエラ】
今考えるんだ(鬼)、まあ適当に頼むw
【GM/スーツの女性】
「さて、どうでしたでしょう」 姉ちゃんんはろくに語らないやつであった。
【ミカエラ】
「つれないね」楽しそうに「名前を調べに、またお邪魔するのも悪くない」
【GM/スーツの女性】
「…………」
【GM】
と、機体が離陸していって
【ムーン】
「そうですね…」
【GM】
遠くなる船体を眺めつつフェードアウトであった。
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■2070年8月2日 15:00
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―――豊原沖、某船舶
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【GM/日野川】
「……………」 客人の応対を終え、とある一室へと足を向ける。
【GM/日野川】
「気分はどうかね?」 そして部屋の中の男に声を掛け。
【GM/長身の男】
「良くもなければ悪くもないな」 無造作に答える。
【GM/日野川】
「やれやれ。まだ悩み続けているのか。ご苦労なことだ」
【GM/長身の男】
「そういうお前は上機嫌だな。そんなに面白い客人だったのか?」
【GM/日野川】
「ああ。期待を遙かに超えて堪能したとも。良い出会いであった」
【GM/日野川】
「そして素晴らしい取引でもあった。私が彼らに渡した物の価値を1とするのなら――私が得たものは100とすらいえよう」
【GM/日野川】
「何せ、君達の親玉を目にすることができたのだから。我が身を危険に晒さずにそのようなことが叶とは、夢にも思ってはいなかったとも」
【GM/長身の男】
「そうか」
【GM/日野川】
「随分と気の抜けた返事だな」
【GM/長身の男】
「………………」
【GM/日野川】
「やれやれ。半端な知性が本能をそう押さえ込むようでは……なるほど確かに君達は人間であるということか」
【GM/長身の男】
「なんとでも言え」
【GM/日野川】
「それで、いつまでここに滞在している積もりかね? 相棒という羅針盤を失い、君はただ迷うだけなのかね?」
【GM/長身の男】
「………………」
【GM/日野川】
「では、そういうことならば――ひとつ、有意義な行いというものをしてみるつもりはないかな」
【GM/日野川】
「ただ我欲や本能を満たすだけではなく、願いを持つ者の力にならんとする崇高な仕事だよ」
【GM/長身の男】
「…………?」
【GM/日野川】
「人助けはいいものだぞ?」
【GM/日野川】
「どうせ目的を見失った見だろう。ここはひとつ、君が現界してからその身に蓄えた知識と、体の持ち主のそれを生かして――」
【GM/日野川】
「―――復讐に心を燃やすであろう、少女の手助けをしてあげたまえ」
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―――或る回想
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【GM】
それは暗く陰鬱な地下の工房での会話だ。
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【GM/白人爺】
「……しばらく根詰めて考えてみれば答えはあっさりと出たわい」
【GM/長身の男】
「ぜひともその答えとやらを拝聴したいな」
【GM/白人爺】
「ふぁ、ふぁ、ふぁ、それを言ったらつまらんじゃろう?」
【GM/白人爺】
「賢者とは知を安売りせず、聴衆をたっぷり焦らしてこそよ」
【GM/白人爺】
「悩め悩め。悩むがいいぞ、若人よ」
【GM/長身の男】
「悪趣味だな」
【GM/白人爺】
「なんとでも言うがいいわ」
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【GM/白人爺】
「ま、少しはヒントでもくれてやろうか?」
【GM/長身の男】
「………?」
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【GM/白人爺】
「我々も―――どうやら人間らしい」
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【GM】
そう呟き、老人はくつくつと喉を鳴らして嗤っていた。
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