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■2070年7月某日
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―――豊原郊外の一軒家
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【GM/エルフ男1】
「………………」
【GM/エルフ男2】
「………………」
【GM/エルフ男3】
「………………」
【GM/エルフ男4】
「………………」
【GM/エルフ女1】
「………………」
【GM/エルフ男5】
「………………」
【GM/エルフ男6】
「………………」
【GM/エルフ男7】
「………………」
【GM/エルフ男8】
「………………」
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ダイニングルームでくつろぐエルフ達。
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【GM/エルフ男8】
「……で」
【GM/エルフ男8】
「部下達は全員集合しているというのに、君達の隊長は相変わらずだな」
【GM/エルフ男1】
「いつものことですから」
【GM/エルフ男2】
「いつものことだなあ」
【GM/エルフ女1】
「いつものことよねえ」
【GM/エルフ男3】
「けど隊長、遅刻したことはありませんよ」
【GM/エルフ男4】
「したらダメだろ……」
【GM/エルフ男5】
「そろそろ来るんじゃねえの?」
【GM/エルフ男6】
「みたいだな。噂をすればというやつだ」
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【GM/エルフ男9】
「いよーう。全員揃ってるか?」
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【GM】
軽々しい口ぶりで入室してくる新たなエルフ。
【GM】
迎えるエルフ達は一人を除き全員が起立して敬礼する。
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【GM/エルフ男8】
「ああ。君の優秀な部下達はとっくに集合済みだよ。君が最後だストルキオ」
【GM/男9→ストルキオ】
「そいつは非常に結構なことだ。フィッシャー、時間は?」
【GM/男1→フィッシャー】
「丁度五分前であります」
【GM/ストルキオ隊長】
「完璧だな。どうよサントベリ、俺は遅刻なんかしていないぞ」
【GM/男8→サントベリ】
「わかったわかった……」
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【GM/ストルキオ隊長】
「ともあれ全員無事に集合できて何よりだ。念のため聞くが入国時に揉めた奴はいるか?」
【GM/エルフ男2】
「ご冗談を」
【GM/エルフ男3】
「そんなボンクラはいませんよ」
【GM/エルフ男4】
「いたら恥ずかしくて出てこられませんって」
【GM/ストルキオ隊長】
「そういやベルクールとバラネフは新婚旅行のフリで入ったんだよな」
【GM/ストルキオ隊長】
「一回くらいやった?」
【GM/男5→ベルクール】
「ご想像にお任せします」
【GM/女1→バラネフ】
「左に同じです」
【GM/ストルキオ隊長】
「素っ気ねえなあ……」
【GM/ベルクール】
「まあ我々は傍目に最高の夫婦に見えたであろうと自負しております」
【GM/バラネフ】
「ええ。二人ともろくに言葉も交わさず常に無表情で無愛想でしたから」
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【GM/エルフ男2】
「ハネムーンで早くも破局しかけた夫婦ってわけね……」
【GM/エルフ男3】
「まあこいつらそういうのが似合うよな……」
【GM/エルフ男6】
「根本的に相性悪いしなあ……」
【GM/エルフ男4】
「だから隊長が面白がって組ませたんだろ?」
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【GM/ストルキオ隊長】
「ベックマンとゲレーロは短期出張の上司と部下だったな」
【GM/ストルキオ隊長】
「一回くらいやった?」
【GM/男2→ベックマン】
「やるわけないでしょうが!」
【GM/男3→ゲレーロ】
「怒りますよ隊長。ボーマンでもあるまいし」
【GM/男4→ボーマン】
「おいコラ何で俺がゲイ扱いされてんだよ」
【GM/ストルキオ隊長】
「素っ気ねえなあ……」
【GM/エルフ男6】
「あったほうがいいんですか?」
【GM/ストルキオ隊長】
「よくねえわな」
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【GM/ストルキオ隊長】
「んでサイトーはきちんとセルジュの面倒見てやったか?」
【GM/男6→サイトー】
「ええ。手取り足取り面倒みてやりましたとも」
【GM/男7→セルジュ】
「ひよっこ扱いしないでくださいよ。これでも試験はきちんとパスしているんですから」
【GM/ストルキオ隊長】
「そう言うな。先任の言うことはきちんと聞いておけ」
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【GM/ストルキオ隊長】
「ま……全員無事なようで何よりだ」
【GM/ストルキオ隊長】
「んじゃそろそろブリーフィングを始めるぞ。全員コムリンクを有線で繋げ」
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【GM】
隊長以下、隊員達とサントベリが次々と端末あるいは首筋の端子にコードを繋いでいく。
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【GM/ストルキオ隊長】
>>>[――――オンライン]<<<
【GM/フィッシャー】
>>>[――――オンライン]<<<
【GM/ベックマン】
>>>[――――オンライン]<<<
【GM/ゲレーロ】
>>>[――――オンライン]<<<
【GM/ボーマン】
>>>[――――オンライン]<<<
【GM/バラネフ】
>>>[――――オンライン]<<<
【GM/ベルクール】
>>>[――――オンライン]<<<
【GM/サイトー】
>>>[――――オンライン]<<<
【GM/セルジュ】
>>>[――――オンライン]<<<
【GM/サントベリ】
>>>[――――オンライン]<<<
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【GM/ストルキオ隊長】
>>>[よし。まずはサントベリ、これまでの状況を教えてくれ]<<<
【GM/サントベリ】
>>>[ああ。今資料を出す]<<<
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■キャンペーン第2.2話
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■2070年7月11日 11:00 鷹見自室
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【GM】
コムリンクに着信だ。相手はどうやら柴田のようだ。
【鷹見】
銃のメンテナンスを続けながら、AROに着信了承のコマンドを送る。
【鷹見/孝彰】
「……ん」
【GM/柴田】
>>>[どうも。ご無沙汰しております孝彰さん]<<<
【鷹見/孝彰】
>>>[こんにちわ。お久しぶりですね。柴田さん]<<<
【鷹見】
ジーっと銃身の中身を除き、金属カスをほじり出す。狙撃銃は精度が命だ。
【GM/柴田】
>>>[お声を聞く限りどうやらお元気そうで何よりです]<<<
【GM/柴田】
>>>[過日はお嬢の助けになってくれたと私共も聞き及んでおり、組員を代表してお礼申し上げます。本当に有り難うございました]<<<
【鷹見/孝彰】
>>>[そう……ですか? 正直、へこんでるんですけどね(苦笑)]<<<
【鷹見/孝彰】
>>>[あのあと、喧嘩別れしてしまった形になっていて……気がめいります]<<<
【GM/柴田】
>>>[でしょうねえ。お嬢はああいう性格の方ですから]<<<
【鷹見/孝彰】
>>>[あれから音沙汰無しですよ。……娘達は元気ですか?]<<<
【GM/柴田】
>>>[お嬢だなんて呼ぶと怒られてしまうんですが、まあ私と孝彰さんの間なら構わないでしょう。ええ、お預かりしているお嬢さん達も息災に過ごしております]<<<
【鷹見/孝彰】
>>>[それは良かった。私から頭を下げればすむんでしょうけど、恥ずかしながら、ちっぽけな自分では、それができなくて]<<<
【GM/柴田】
>>>[それでですね、本日ご連絡差し上げたのは……まあ……真に言いづらいことではあるんですが……]<<<
【鷹見/孝彰】
>>>[自分も柴田さんに愚痴ってしまってすみま……と、なにかあったので?]<<<
【GM/柴田】
>>>[私共も樺太へ行くことになりました。明日の便で選りすぐった組員一同と豊原入りしますので、そのご一報を]<<<
【鷹見/孝彰】
>>>[……]<<<
【鷹見/孝彰】
>>>[つまり]<<<
【鷹見/孝彰】
>>>[私は、鈴季に、愛想を、つかされた、ということですか]<<<
【鷹見/孝彰】
>>>[あは、あはははははははははは]<<<
【鷹見】
ぼとり、と銃身をガチャンと落とす。
【GM/柴田】
>>>[いや、そういうわけではありません。早合点しないでください]<<<
【鷹見/孝彰】
>>>[あはははははははははは……は?]<<<
【鷹見/孝彰】
>>>[俺がもう使えないと踏んだから、柴田さんはじめ組のものを呼んだ、ではない?]<<<
【GM/柴田】
>>>[お嬢にしても望んで私共を樺太に呼び寄せるわけではないのです。止むに止まれぬ事情がありまして]<<<
【鷹見/孝彰】
>>>[柴田さんがそう仰るならばそうなのでしょう。わかりました、私にできることがあればなんでも申し付けてください]<<<
【GM/柴田】
>>>[ええと、樺太における三浜と筋者の繋がりについてはご存じですよね? そのあたりは樺太にいる孝彰さんの方がむしろ詳しいくらいでしょう]<<<
【鷹見/孝彰】
>>>[久我山のメスダヌキ。食えない奴のようですね。直接の面識はありませんが、きわめて派手好きらしい]<<< 知識技能暴力団組織5とミツハマ5がうなる。
【GM/柴田】
>>>[ええ。久我山のクソババアがウチに加勢を頼み込んできたのですよ。内々に頼まれた、というのであれば断る術もあったのでしょうが……]<<<
【GM/柴田】
>>>[お嬢は、幹部衆達がいる目の前でクソババアに頭を下げられてそれを頼まれ、断ることができなかったということです]<<<
【鷹見】
おおがかりな何かがあったのかと、銃身を拾い上げながら別ウィンドウをポップアップ。データ検索エージェントで確認させる。
【GM】
検索じゃ出ないよ。
【鷹見】
なるほど。では知識技能で判定していいかな?
【GM】
どうぞ。
【鷹見】
暴力団組織5、マフィア情勢2があるけど、修正はいる?
【GM】
暴力団組織で−2かね。
【鷹見】
直感6で暴力団組織5(3)……エッジ使おう。
【鷹見】
#16r
Dice
Takami:16r5=4(5,1,1,4,4,6,4,5,2,1,5,3,1,1,1,4)= 4
【鷹見】
#1r
Dice
Takami:1r5=0(3)= 0
【GM】
んじゃあギリギリだなあ。
【GM】
「久我山が援軍呼んだ」
【GM】
という噂までは耳にしてたけど
【GM】
それが甲東だとは知らなかった
【GM】
くらい。
【鷹見】
その理由や発端まではわからない?
【鷹見】
7/5の件とか。
【GM】
到底わからぬ。
【GM】
鈴季と久我山の脳内と
【GM】
あとは察しのいい奴ぐらいしか。
【GM】
理由が情報として流れないんだ。思惑しかないから。
【鷹見/孝彰】
>>>[久我山が援軍呼んだのは耳にしていましたが]<<<
【鷹見/孝彰】
>>>[それがウチだったとは]<<<
【GM/柴田】
>>>[うんざりしますよ正直]<<<
【鷹見/孝彰】
(後手にまわってるな、鈴季)
【GM/柴田】
>>>[良くて最前線送りか、悪くて情報をリークされて襲撃されること間違いなしですから]<<<
【GM/柴田】
>>>[少なくともお嬢はそう言っていましたね]<<<
【GM/柴田】
>>>[それを以てお嬢にケチをつける材料とするつもりでしょう]<<<
【鷹見/孝彰】
>>>[娘達も、樺太に連れてこられるのですか?]<<<
【GM/柴田】
>>>[ご冗談を。連れてきて欲しいんですか?]<<<
【鷹見/孝彰】
>>>[いえ、安心しました]<<<
【GM/柴田】
>>>[娘さん達は本土に残します。親父さんも病床とはいえ寝たままというわけではありません。『優しいおじいちゃんが娘達の面倒をみてやろう』と仰っています]<<<
【鷹見/孝彰】
>>>[義父さん……]<<<
【GM/柴田】
>>>[まあ、申し訳ないというのはこのことです。斯様な事情から私は娘さん達の面倒を見られなくなってしまいました]<<<
【鷹見/孝彰】
>>>[いえ、私も父親失格の身ですから]<<<
【鷹見/孝彰】
>>>[かわりといっちゃあなんですが、腕は鈍ってはいませんので、自分にできる限りのことはします]<<<
【GM/柴田】
>>>[とりあえず先発隊は私を含め、独り身の組員を核として選抜しました]<<<
【GM/柴田】
>>>[そしてもし仮に樺太入りした我々が全滅したとしても、ギリギリ本土のシマを維持できる数を送り込むつもりです]<<<
【鷹見/孝彰】
>>>[血の臭いがしたらいつでも呼んでください。1人でも帰れる奴を多くしてみせます]<<<
【鷹見/孝彰】
>>>[なんでも申し付けてください。とりあえず、現在私が知っている範囲のこちらの情勢・勢力図・情報を送ります]<<<
【GM/柴田】
>>>[それは非常に有り難い申し出ですが……孝彰さんの仕事はお嬢が考えてくれることでしょう。我々の方から助けを求めるような無様はできません]<<<
【鷹見/孝彰】
>>>[……柴田さん]<<<
【GM/柴田】
>>>[現地に着いてから落ち着いたらまたご連絡いたします]<<<
【GM/柴田】
>>>[それと、我々の方でもできることはあるでしょう。仕事の上でご入り用のものがあれば遠慮無くお申し付けを]<<<
【GM/柴田】
>>>[少なくともお嬢よりは自由に動ける分、融通は利くはずですから]<<<
【鷹見/孝彰】
>>>[無茶を承知でお願いします。娘達は、柴田さんになついていました。無茶はするなとは申しませんが……生きて下さいよ]<<< しかし、お互い、犬の身である。捨てるときは、捨てるこの命。
【GM/柴田】
>>>[ええ、そのつもりです。無駄死には趣味じゃありませんからね]<<< 有意義に死ねるのならいつでも死ぬが。どういう死に方が有意義かって? そりゃ人それぞれであります。
【鷹見/孝彰】
>>>[わかりました。私の方にも、なんでも仰ってください]<<<
【GM/柴田】
>>>[ま……樺太は本土と比べて非常にユルい場所ですからね。頼まれればソ連軍の兵器ぐらいは調達してみせますよ。では]<<<
【GM】
というわけで通信が切れる。
【鷹見】
落としてしまった銃身を眺める。
【鷹見/孝彰】
「とはいえ、私にはこれしか、ありませんしね」
【鷹見】
目を瞑ったまま9秒で狙撃銃を構え、スコープを覗く。
【鷹見】
その向こうに広がるのは、樺太の市街。
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【GM】
そしてかっこつけているところ悪いんだが
【鷹見】
ほう
【GM】
また着信がwwwwww
【GM】
ミスター津島から。メールだけど。
【鷹見】
「……」
【鷹見】
ちょっと憮然しながら、メール開封。
【鷹見】
銃をもとにもどして、掃除再開。
【GM】
『ヒマなら二時間後に豊原国際空港の37番ゲートに来てくれ』
【鷹見】
……できないようだ。
【鷹見】
上着に袖を通して、でかけるとしよう。
【GM】
場面転換。
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■2070年7月11日 13:15 豊原国際空港国内線37番ゲート
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【GM】
飛行機を降りた乗客が次々と吐き出されてくる。
【GM】
基本的には日本人ばかりだ。今しがた到着したのは本土からの便であるからして。
【鷹見】
「……」 ミラーシェードに、ビジネススーツの上にラインド・コートで、人々の群れから、人を探す。
【GM/津島】
「…………」 その中では比較的目立つ長身のエルフ男。
【GM/ドワーフ】
「…………」 と、その隣を歩いているガタイのいいドワーフ男。
【鷹見】
片手をあげて合図。
【GM/津島】
「久しいな」 自分が呼んだくせに挨拶が適当なのはそういうやつだからだ。
【GM/ドワーフ】
「よう」 帽子を被ったまま軽く手を上げる。
【鷹見】
「大条さんも、お久しぶりです」
【GM/ドワーフ→大条】
「なんだ。きっちり覚えていたのか」
【鷹見】
「殺されそうになった相手ですからね。そりゃ覚えていますよ」
【GM/大条】
「そりゃまたご挨拶だな」
【鷹見】
「で、用件は」
【GM/津島】
「とりあえず歩きながら話そう」 つかつか歩き始める。
【鷹見】
「まぁ、場所を変えましょうか。ですね」
【GM/大条】
「いや、俺たちこっちにゃろくに知り合いがいねえもんだからよ」
【GM/大条】
「お前は今樺太にいるって話しじゃねえか。丁度いいから案内とかしてもらおうと思ってな。こいつが言い出した」
【GM/津島】
「うむ。先人の助けを借りた方が何かと効率がいい」
【GM】
つかつかつかつか。
【GM】
マイペース軍団。年の功。
【鷹見】
「なるほど。観光の案内でしたら、この時間からなら丁度いいですね。縄張りの案内でしたら、知っている範囲で」
【GM/大条】
「んじゃまずは不動産屋でも紹介してくれ」
【GM/津島】
「多少怪しい相手でも構わないそうだ」
【鷹見】
ひょいひょい、と世話になった不動産屋と、その他お勧め物件をピックアップして送信。
【鷹見】
こっちもヤクザな商売、求める条件は似たようなものだろうw
【GM/大条】
「いやはや助かる」
【鷹見】
「マンスリーだと適当に借りた方が楽ですけどね」
【鷹見】
「滞在期間と、その目的は?」
【GM/大条】
「あん? なんでそんなせせこましい借り方しなくちゃいけねえんだよ」
【鷹見】
「条件で選ぶ対象もかわるでしょう。これから何をするのかでも」
【GM/大条】
「こちとら数年はここに住むつもりだぜ。場合によっちゃ土地ごと買ってもいいさ」
【GM/津島】
「とりあえずこいつは銃砲店をやるそうだ」
【鷹見】
「……全く想像のつかない発想でした。いけませんね、この商売を長くやってるとどうしても裏をかんぐってしまう」
【鷹見】
まじもんの住居となると……ほんとに危ない奴でもかまわない不動産屋の紹介だな。
【GM/大条】
「ランナーだなんてヤクザ稼業してるやつと一緒にするんじゃねえよ」
【GM/大条】
「こちとらカタギ様だぜえ? おお?」
【鷹見】
「本物の元ヤクザもんが何言ってるんですか」
【GM/津島】
「俺もカタギ様だ。崇めてくれ鷹見」
【鷹見】
「えぇ、貴方は、本気で、羨ましい。競技会の成績で貴方に勝てないのは、絶対にその暇の差ですよ」
【GM】
元軍人、元ヤクザが揃って言うとタチの悪い冗談に聞こえちゃうけど。
【鷹見】
「大会前に射撃場にこもりっきりになるのは卑怯じゃありません?」
【GM/大条】
「まー、お嬢が春からこっちの大学に通っていてな」
【鷹見】
「あぁ、それは知りませんでした」
【鷹見】
「申し訳ありません、あとでお祝いを贈らせていただきます。彼女には、その、真っ当に生きて欲しいですからね」
【GM/津島】
「我々が同行するのは過保護にすぎると反対されてたから今までは本土にいたんだが…」
【GM/大条】
「聞けばこっちの雲行きが相当怪しいって言うじゃねえか。まあ元からあんまお上品な土地じゃねえようだが」
【GM/津島】
「というわけでいい口実だからと我々もここに居着くことに決めたわけだ」
【鷹見】
「あはははは。えぇ”ウチ”も援軍が欲しいくらいでして」
【GM/大条】
「何? お前関係者なのか? お嬢の半径5kmに近づくんじゃねえぞ」
【鷹見】
「半径5kmだと市街地がすっぽり治まりますよ。せめて500mにしておいてください」
【GM/大条】
「仕方ねえな。1kmで手を打ってやる」
【鷹見】
「ドローンで監視していればそれなら避けれますね……冗談ですよ、彼女には真っ当に生きて欲しいですからね」
【GM/津島】
「まったくだ」
【鷹見】
「あなた方の気持ちは痛いぐらいわかりますから」
【GM】
言っている間に空港の建物を出た。
【GM】
タクシーを掴まえる。
【鷹見】
んじゃー、とりあえず不動産屋に行きますか。
【GM/大条】
「おら、早く乗りやがれ」
【鷹見】
「なんで来たばっかの貴方方のほうが慣れてるんですか」
【GM/大条】
「度胸さえありゃ、大概の場所ではどうにかなるんだよ」
【鷹見】
「あれですか。昔樺太で戦ったとかそういう経歴があったりするわけですか」 座席に乗ってシートベルトをしめる。
【GM/津島】
「ただ無神経なだけではないのか?」 おらもっと詰めろと乗り込む。
【GM/大条】
「さすがにそこまで年食ってねえよ。樺太が戦場だったのっていつの話だよ」
【GM】
と、ぶつぶつ言いながらタクシー発車。
【鷹見】
「津島さんだと前世紀から戦争してたと聞いても驚けませんよ」
【GM/津島】
「私はまだ六十を少し越えた程度でしかないぞ」 エルフだし。
【鷹見】
「豊原の、    はい、そこまでお願いします」
【鷹見】
タクシーに目的地入力。
【GM】
そしてタクシーは車列の波に消えていくのであった。
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