*9が指定したカプ・シチュに*0が萌えるスレPart26
- 1 :風と木の名無しさん:2013/02/06(水) 22:54:39.65 ID:KuFJR+i+0
- ☆★☆★☆ 初 め て の人は まず 熟 読 してね ☆★☆★☆
*9が萌えてほしい内容を指定し、*0が萌える思いを書き綴るスレッドです。
*0はSS、萌え語りなど、どんな内容でも構わないので萌える思いを語ってください。
まとめwiki ttp://www19.atwiki.jp/910moe/
別館 ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/13789/
※ 絡み・談義・テンプレ審議などは絡みスレか別館へ。
ルール
■*9から24時間経過でお流れです。
■*0を踏んだ人物が*9より12時間無反応の場合は権利消滅となります。*0以外の萌えたい人どうぞ。
■*0の先行ゲトは禁止です。全部書き上がってから投下が原則。
■同一人物による投下以外の連続書き込みは禁止です。
注意事項
■*9リクはわかりやすいもの推奨。無機物、非生物不問。
■*9*0とも、あからさまに二次創作とわかるような固有名詞は避けましょう。
■テンプレ違反の*9はお流れです。
■テンプレ違反の投下はまとめwikiに収録されません。
■*0以外の萌えた方、*9より24時間経過後に萌えた方、投下者による続編は
別館の「0さん以外の人が萌えを投下するスレ」に投下して下さい。
■投下者本人以外が続編を書くことは原則禁止です。
・投下、リクの前にはリロードしましょう。
・感想を書き込みたい人のために、*0投下後24時間以内の「まわし」は御遠慮下さい。
・979でリク終了、980の萌え以降フリーです。次スレは宣言してから建てて下さい。
*9が指定したカプ・シチュに*0が萌えるスレPart25
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/801/1348670645/
>>2 もよく読んで下さいね。
- 2 :風と木の名無しさん:2013/02/06(水) 22:56:42.43 ID:KuFJR+i+0
- ●こういう場合はどうするの?
Q1 リロミス・誤爆で*0をとりました。
A1 *9より12時間以内に*9のリクで投下して下さい。踏み逃げ禁止。頑張れ!
Q2 荒らしらしき人が*0をとりました。
A2 *9より12時間経過以降に*0以外の人の投下の可能性があります。
それまで書き込みはせずに投下を待ちましょう。
*1以降に書き込みがあっても書き込みはしないで下さい。
*9より24時間経過後にまわしてください。
Q3 別館に投下された作品にGJしたい。
A3 別館のグッジョブスレにお願いします。
本スレへのグッジョブとあわせて行う場合は、本スレへの投下OKです。
Q4 続編書きたいです。二次創作してもいいですか?
A4 本人による続編投下は、別館の*0以外の人が投下するスレへ。
本人以外の続編・二次創作は原則禁止です。
Q5 判断の難しい投下や書き込みがありましたが、どうしたらよいでしょうか。
A5 数字板の絡みスレや、別館のチラシの裏もしくはテンプレ審議委員会で。
他の人の意見を聞いてみましょう。
チラシの裏 二枚目ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/13789/1320098304/
テンプレ審議委員会ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/13789/1273207268/
- 3 :風と木の名無しさん:2013/02/07(木) 09:00:10.44 ID:ZqdxZQ+Ei
- >>1
乙!
早速まわします
- 4 :風と木の名無しさん:2013/02/07(木) 09:20:10.57 ID:TITmtsNL0
- >>1乙です
まわします
- 5 :風と木の名無しさん:2013/02/07(木) 09:29:20.50 ID:xGFLYxwd0
- γ´⌒`ヽ
,@-@、 ,;" ゙:、
,@ミA=Aツ@ ( ミ=A=彡. ). こ、これは>>1乙じゃなくて
@((`・ω・´))@ ヽ(´・ω・`)彡ノ 雷なんだから
ゞ つ。 。つ くノ0。 。0ゞ 変な勘違いしないでよね!
,;:"⌒⌒⌒⌒゙;,.. .,;"⌒⌒⌒⌒゙:;、
,;:,,,,'''' ;;;;'''' ;;;) (;;;;;;;;; '''',,,,:;、;;;;;
,;:,,, ;;;;;; ;;;;; ,,) (,,;;;;; ;;;;;; ,,,:;、
゙゙〜,,,,,,〜,,,,ノ ゞ,,,,〜,,,,,,〜""
ピカッ /∧\ ! ゚ ! ! // ! ゚ ! !
i / \ヾ ! \\ ! ゚
// `、ヽ ! ! / / ! !
\\ /| \ 二 ̄ ̄ ̄>
\\ / |  ̄フ /
> >  ̄| .| / /
// | .| / <___/|
// |_|_. |______/
- 6 :風と木の名無しさん:2013/02/07(木) 13:33:59.64 ID:62c3LeUfO
- >>1乙!
早速まわし!
- 7 :風と木の名無しさん:2013/02/07(木) 13:45:34.62 ID:ZukVSOoi0
- 乙回し
- 8 :風と木の名無しさん:2013/02/07(木) 15:47:08.82 ID:m48f6mXp0
- >>1乙!
さあ思いきりふむがいい!!
- 9 :風と木の名無しさん:2013/02/07(木) 15:52:26.92 ID:r4sx4wbiI
- 転校生
- 10 :風と木の名無しさん:2013/02/08(金) 08:43:17.09 ID:UG1U42x20
- 転校直前まで続いたイジメそのものよりも、親友だと思っていたアイツに裏切られたことの方がずっとキツかった。
だから新しい学校では、もう友達なんて作らなくてもいいって思ってたのに。
お前、何で休み時間になったら真っ先に俺のとこに来るんだよ!
他に仲のいい奴いくらでもいるだろうが!
「次、化学室だから一緒に行こうぜ」
って、学級委員でも席が近いわけでもないのに何でわざわざ世話焼くんだよ!
そもそも化学室の場所ならお前が先週教えてくれたから知ってるよ!
「……うん」
小さな声で返事して立ち上がっただけなのに、何でお前がそんなにうれしそうな顔になるんだよ!
新しい学校では友達なんて作らない。
そう決めたはずだったのに。
どうしよう。
また裏切られても、例えほんの少しの間だけでもいいから、こいつと仲良くなりたいって思ってしまうなんて。
- 11 :風と木の名無しさん:2013/02/08(金) 21:13:24.34 ID:hIWUE1xFO
- 新スレ初GJ
イジメで転校は切ないけどいい子に会えてよかったね
- 12 :風と木の名無しさん:2013/02/09(土) 13:39:24.08 ID:bpqvRaR10
- まわし
- 13 :風と木の名無しさん:2013/02/09(土) 13:50:09.44 ID:P2SaYl1Y0
- まわしま
- 14 :風と木の名無しさん:2013/02/09(土) 14:00:53.65 ID:Hq3orGYN0
- まわし
- 15 :風と木の名無しさん:2013/02/09(土) 14:07:06.33 ID:FjCrhHmC0
- まわし
- 16 :風と木の名無しさん:2013/02/09(土) 14:08:55.39 ID:KwiPNboRi
- まわし
- 17 :風と木の名無しさん:2013/02/09(土) 14:39:08.78 ID:Fc8tkgw00
- まわし
- 18 :風と木の名無しさん:2013/02/09(土) 18:02:30.30 ID:SXBohK460
- まわし
- 19 :風と木の名無しさん:2013/02/09(土) 18:13:31.62 ID:4oZBeZYa0
- 明るそうにみえて根暗×暗そうにみえて根明
- 20 :風と木の名無しさん:2013/02/10(日) 18:26:07.69 ID:MCnLirSG0
- お流れまわし
- 21 :風と木の名無しさん:2013/02/10(日) 19:29:07.30 ID:a0YpkQ3mO
- 別館乙でしたまわし
ちょっとラーメン食べて来る
- 22 :風と木の名無しさん:2013/02/10(日) 19:35:10.53 ID:JgYGe9kS0
- まわし
- 23 :風と木の名無しさん:2013/02/10(日) 21:34:45.94 ID:Jn8SGkgvO
- まーわわ
- 24 :風と木の名無しさん:2013/02/10(日) 21:37:36.42 ID:svF61uYJ0
- まわし
- 25 :風と木の名無しさん:2013/02/10(日) 21:41:19.26 ID:u2cgx+lb0
- マワシ
- 26 :風と木の名無しさん:2013/02/10(日) 21:51:28.31 ID:/Rpx/V3F0
- まわまわし
- 27 :風と木の名無しさん:2013/02/10(日) 22:02:06.86 ID:8p6Ptq920
- まわさせてもらうよ
- 28 :風と木の名無しさん:2013/02/10(日) 23:05:55.33 ID:sxyJHuZo0
- 好きなだけ踏んで
- 29 :風と木の名無しさん:2013/02/10(日) 23:12:32.51 ID:Kd721teR0
- 据わった目
- 30 :風と木の名無しさん:2013/02/11(月) 15:28:53.90 ID:h9FLTUeoO
- 「今お前何してるんだ」
2ヶ月ぶりのその第一声のせいだと言いたいけれど、確かに先に悪い態度をとり始めたのは俺の方だ。
「大学だけど。可愛い女の子と昼ー」
等と続けたのだから。貴方が嫌がるのを知っていて。
そのあと俺は完全に拗ねた態度しかとらず、貴方が謝ったり、機嫌を取ろうとしたいけれどそんなのは苦手なので困ったりするのを放っておいた。
厳つい風貌の貴方が途方にくれてるのを少し可哀想だなと思ったりしたけれどやっぱり放っておいた。
貴方だって好きでいつも音信不通になる訳じゃないとわかっているのに俺は冷たかった。
特殊な仕事に就いている貴方を好きになってしまったのだから仕方がないのだ。
ただ今回は長すぎて俺は寂しすぎたあまり混乱してたんだと思う。
そんな今週だったよね。
で貴方の眼が今据わっていて、正面でその真顔の迫力に俺は全身を射抜かれたみたいになっている。
「辞めるよ」
- 31 :2/2:2013/02/11(月) 15:31:13.07 ID:h9FLTUeoO
- 「は…?」
「引退する」
「いやいやいやいや、え?ご冗談…」
茶化す方向にちらりと行きかけて一瞬諦める俺。
眼がマジで据わってる。
この状況でまずこれがマイ引出しから出てくる対応なの?
俺なんかとこの人とは、人間としてのストックに差がありすぎるなあなんて呑気に考える俺。
「いいんだ」
貴方の言葉はいつも重さみたいなものがあって、薄っぺらな言葉を空費してばっかりいるような俺のどこがそんなに良いのか。
「透、」
「俺の携帯の番号も登録してない癖に」
貴方の身に何があっても、俺に辿り着かないようにしているのを知ってる。
俺はく全く減ってない貴方のカップを意味なく見つめる。
「ああ、だからもうこれからは」
「いいです、ずっと直打ちしてりゃいじゃん」
「いや、お前が居なくなるくらいならいいんだ」
ああ俺はなんて事言わせてるんだろう。この人に仕事なんてと言わせるなんて。そんな苦しみを与えていて俺は平気でいたなんて。今週。
「…ずっとかちかちやって掛けてくれればいいじゃん」
「私は真剣に言っているんだ」
「貴方が真剣じゃない時っていつなのさ…というか頭かたいなあ!ずっとそのままでいいよ、そうしてる貴方が良いんだもん、仕事辞めたら清見さんじゃないじゃん。普通のおじさんじゃん」
「…『普通の女の子』みたいに言うんじゃない」
「言ってない!てか女の子とはかけ離れてる」
「そうわかっているならわざと可愛い女の子の話をするのだけはやめてくれ」
本当にしょんぼりとそう言う精悍な人は俺のタイプのアイドルに全く似ていない。フリフリ着ないし。
でもこれからこの恋人に謝るために俺は姿勢を正す。
- 32 :風と木の名無しさん:2013/02/11(月) 16:18:30.14 ID:HxVvZ5cE0
- ちょっと難しかったけど仕事人間さんが愛する人のために仕事の方を諦めようとするのに萌えたよ
GJでした
- 33 :風と木の名無しさん:2013/02/12(火) 01:30:21.83 ID:PqHIv9VB0
- まわしますよ。
- 34 :風と木の名無しさん:2013/02/12(火) 16:03:26.05 ID:tp83h36I0
- まわしまわし
- 35 :風と木の名無しさん:2013/02/12(火) 17:20:12.43 ID:lSVcomCBi
- まわしませう。
- 36 :風と木の名無しさん:2013/02/12(火) 17:40:50.01 ID:+CMSqTJu0
- まわりまーす
- 37 :風と木の名無しさん:2013/02/12(火) 18:05:21.57 ID:eyxZpD/Fi
- まわし
- 38 :風と木の名無しさん:2013/02/12(火) 18:18:07.23 ID:E96sGPkh0
- 踏んでもいいのよ
- 39 :風と木の名無しさん:2013/02/12(火) 18:20:02.97 ID:WnMIprB7O
- 結婚適齢期
- 40 :1/2:2013/02/13(水) 18:12:28.03 ID:BgsPnYSt0
- 三島はおおげさに目をむいた。
「クリスマスケーキ?売れなくなる?冗談じゃない。
就職したてだよ?俺ら。仕事覚えて、合コンいっぱいして、経験つまないと。
いったいいつの時代の話だよ、今時三十過ぎてからが当たり前でしょ?
それより北総合病院の看護師さんたちがさぁ……今度新薬説明会やるから、その次セッティングね、お前がね」
三島はいきなり怒り出した。
「もう、とか言うなよ、まだ、三十じゃん。
俺はね、もっと、なんつーか、人生考えたいのよ。
そりゃヒナノちゃんは可愛いよ、でも結婚となるとね……あの子料理ダメなんだよな。
出会いだけはアクティブに考えてるよ!ヒナノちゃんもその気ないと思うし……」
三島はため息をついた。
「お前なぁ、酒がまずくなるっつーの。
男の四十はまだまだ適齢期だって。病院の加藤先生、あの人もこの間四十三で若い嫁さんもらったろ?
いーんだって!俺、これでもまだもてるし。
彼女?……は今はいないんだけどさ、じゃなきゃお前と呑んでないし」
- 41 :2/2:2013/02/13(水) 18:14:21.06 ID:BgsPnYSt0
- 三島は笑い飛ばした。
「え?何、いきなりそういうこと言うか。
お前ね、俺の年考えろや。五十のおっさんのところに嫁に来てくれる女の子はないでしょ、ありえないでしょ。
そうだな、バツイチ子持ちの看護師さんはいっぱい見るけどね、なんかもう輝いちゃってるのよ、みんな。
子どもと仕事にテキパキ頑張ってる姿みるとね、純粋に応援したくなる、もう。
俺も枯れちゃったかな」
「結婚かぁ……そういう年ではなくなったね。いろいろあったけど、お前とは楽だね、独身同士でね。
子供とかもうめんどくさいもんな、可愛いとは思うけどね」
退職を間近に控え、目尻に皺が寄るようになった三島は、最近俺に優しい。
「そういや聞いたことなかったな」
「何を?」
想像はつくが、訊いてやる。だって、初めてだ。聞きたい。
「お前はなんで結婚しなかったの」
俺は笑った。
「もともと願望がなかったから」
「うそつけ。お持ち帰り多かったじゃん、お前はもてたからな」
「悪いことしたよ。本当に好きな奴は別だったんだけど、鬱憤晴らしに遊んでた」
「ほんとか、お前がそんな悪い奴だったとはね。お前の好きな子なんて、大学以来初めて聞いたぞ」
「その大学からずっと好きな奴がいたんだけど、無理な相手で……そいつが結婚したら結婚しようって思ってた。
そしたらこうなった」
三島は笑った。
「なんだそれ、じゃ、相手フリーなんだよな。今なら落とせるでしょ。
相手いくつか知らないけど、もう誰でもいい状態じゃね?独り身ってのが堪える年よ?
ある意味適齢期だよ?俺なんか、もうほんと誰でもいいから、誰かと暮らしたいって思う時あるもん」
俺は笑えなかった。考え込んだからだ。
……ひょっとしたら、長い時間を経て、今、俺達は適齢期なのかもしれない。
- 42 :風と木の名無しさん:2013/02/13(水) 18:19:52.04 ID:4fUc7ebwi
- おおおお!「俺」の愛情に萌えた!
GJ
- 43 :風と木の名無しさん:2013/02/13(水) 19:41:49.28 ID:kfAuHPY60
- GJ!
「俺」が三島に向ける感情とか、各パラグラフの三島に話しかけたときの「俺」の表情や台詞に想像力がかき立てられるし
ラスト40年近い関係が変化しそうな感じがもの凄く好みにクリーンヒットといいますか素敵です
- 44 :風と木の名無しさん:2013/02/13(水) 20:27:49.89 ID:ghkRtS3f0
- 腐れ縁萌え!
- 45 :風と木の名無しさん:2013/02/13(水) 20:36:55.77 ID:3qXpsSpu0
- GJ!
>>43に集約されててなんも言えないや
さっきから何度も読み直してるけど、
三島の目の前に居るであろう「俺」のことを考えるともう、美味しすぎる
- 46 :風と木の名無しさん:2013/02/13(水) 21:36:33.37 ID:Xd9RY0QJ0
- 読みながら、え?→ん?→お?→おお→おおおおおー!ってなった
初めてだ聞きたいとか俺かわいい
うまくいって添い遂げてほしい!
- 47 :風と木の名無しさん:2013/02/13(水) 21:51:22.07 ID:n6Mwds8TO
- 素敵だーgj
- 48 :風と木の名無しさん:2013/02/14(木) 00:22:56.29 ID:uSCGGPhjO
- 手をつなぐおじいちゃんふたりが見えた気がした。gj
- 49 :風と木の名無しさん:2013/02/14(木) 00:27:24.31 ID:Tav/ARk50
- いい声の人
- 50 :風と木の名無しさん:2013/02/15(金) 00:30:40.77 ID:GuwPk77D0
- まわし
- 51 :風と木の名無しさん:2013/02/15(金) 00:40:46.98 ID:pr1nsY4I0
- 残念お流れまわし
- 52 :風と木の名無しさん:2013/02/15(金) 02:48:53.50 ID:U3W0h7lW0
- ありがちなだけに難しかったかも知れない回し。
- 53 :風と木の名無しさん:2013/02/15(金) 07:09:38.12 ID:twlbvW+OO
- 残念おはようまわし
- 54 :風と木の名無しさん:2013/02/15(金) 12:12:11.85 ID:ZvQrmQn10
- くるり
- 55 :風と木の名無しさん:2013/02/15(金) 12:41:30.27 ID:oWMQLUEg0
- いい声の人はそれだけで萌えますよねまわし
- 56 :風と木の名無しさん:2013/02/15(金) 13:26:18.87 ID:B4kqbfSI0
- いい声ってだけで容姿にまで補正がかかって見える不思議
まわし
- 57 :風と木の名無しさん:2013/02/15(金) 16:25:29.34 ID:UmexftH0i
- いい声にも、セクシー・渋い・透き通りなどで妄想が広がるな。残念まわし!
- 58 :風と木の名無しさん:2013/02/15(金) 16:38:49.31 ID:InTjgZxJ0
- 踏めええええええええ
- 59 :風と木の名無しさん:2013/02/15(金) 16:48:24.53 ID:nJAgK+bU0
- 最期を看取る約束
- 60 :風と木の名無しさん:2013/02/15(金) 22:37:05.45 ID:urs+NnAR0
- 「俺、アメリカ行くから」
「へぇ。がんばれー」
「何言ってんだお前も行くんだよ」
なにそれどういうこと。疑問符を飛ばしているとニヤリと笑う顔。
「俺の最期、看取ってくれるって約束しただろ」
じゃあ一緒にいないとな、なんてどんな理論だ。
いやいやあんな小さい頃の約束で俺の進路決められるの?!
てか英語話せないし!ちょっと人の話聞けって。
「あー…、やばい死ぬかも」
強引にあいつを連れてきたくせに、路地裏に転がっている状況。
事故はしょうがない。予測なんて出来ない。
せめて最期に声だけでも聞きたいと、携帯を鳴らす。
『何言ってんのお前バカなの』
約束忘れてもいいわ、と告げると電話越しに笑い声が返ってきた。
あれここ泣く場面じゃね?俺死にかけてんのに笑われるっておかしくね?
『俺が看取れないとこで死ぬほど、お前って根性無しだっけ』
それだけ告げて切れた電話。
そんなこと言われたら。
「死ぬわけにいかねぇな、ホント」
根性みせろ、俺。
- 61 :風と木の名無しさん:2013/02/16(土) 11:00:47.86 ID:2VfQxxerO
- いいシチュエーションだ
GJ
- 62 :風と木の名無しさん:2013/02/16(土) 22:46:08.63 ID:V5wvf/BQ0
- さて、まわすか
- 63 :風と木の名無しさん:2013/02/16(土) 22:50:05.30 ID:dixSB01IO
- まわす
- 64 :風と木の名無しさん:2013/02/16(土) 23:07:13.04 ID:lMRQari3O
- まわし
- 65 :風と木の名無しさん:2013/02/16(土) 23:16:16.92 ID:Vb0hevZR0
- もっと、まわして・・・
- 66 :風と木の名無しさん:2013/02/16(土) 23:16:37.72 ID:TEt6qH6C0
- まわし
- 67 :風と木の名無しさん:2013/02/16(土) 23:31:17.21 ID:o0p67Tu70
- 67
- 68 :風と木の名無しさん:2013/02/16(土) 23:33:03.76 ID:pK8xfRgK0
- 本日の踏み台
- 69 :風と木の名無しさん:2013/02/16(土) 23:40:09.08 ID:o2r3e+cA0
- 冷たい上官
- 70 :風と木の名無しさん:2013/02/17(日) 22:16:01.92 ID:jNbS6Nz10
- まわし
- 71 :風と木の名無しさん:2013/02/18(月) 00:58:17.34 ID:NpKeNAR50
- まわす
- 72 :風と木の名無しさん:2013/02/18(月) 12:13:54.12 ID:MjFfzezH0
- 自分は軍服萌えはないからなと思ったけど
別に軍服じゃなくても良かったんだねまわし
- 73 :風と木の名無しさん:2013/02/18(月) 12:24:51.02 ID:ib5fACez0
- どうでもいいけど>>70の時点ではまだ回せないから時間はちゃんと確認しろよな
- 74 :風と木の名無しさん:2013/02/18(月) 14:22:53.41 ID:hv4W2g4Oi
- 難しかったね、残念まわし。
- 75 :風と木の名無しさん:2013/02/18(月) 18:51:59.18 ID:GtfqswAP0
- まわすので?
- 76 :風と木の名無しさん:2013/02/18(月) 18:59:28.18 ID:uwOZF6R00
- まわ
- 77 :風と木の名無しさん:2013/02/18(月) 20:00:33.64 ID:dYR5226q0
- まわしましょう
- 78 :風と木の名無しさん:2013/02/18(月) 20:26:36.13 ID:qkzNS1Vp0
- ふみたまえー
- 79 :風と木の名無しさん:2013/02/18(月) 20:33:11.10 ID:Yd0LjKZY0
- 天使×悪魔
- 80 :79-1/2:2013/02/19(火) 16:56:02.18 ID:uvLl+wjZ0
- 「君を見たとき天使のようだと思ったのさ」とジェディ・ローバーは僕に言った。金の巻き毛を揺らしながら、青く光る宝石のような目で。
ジェディは校内で知らぬものはない有名人だった。時代から切り離されたような郊外の古い寄宿学校でのことだ。狭い世界といってしまえばそれまでだが、とにかくジェディの名は生徒教師を憚らず人々の口にのぼった。
それは彼が、それこそ天使のように美しく、見るもの全てを強烈に惹き付けたからに他ならなかった。
名前が似ている、とプリティ・ウーマンと囁かれたこともあったが、それはあまり彼という人にはあてはまらず、段々と聞こえなくなっていった。代わりに残ったのがジュリアやジュリエットというあだ名。
けれど僕は彼を妖しく美しいものとして崇めることに納得がいかず、頑なに「ジャス」と、そう呼び続けた。
ジャスとは運悪く同室で、なにが悪いものかと言われればそれは彼の信奉者に逐一に睨まれたことだ。ただこの部屋にいるというだけで、僕はやたらに敵を作ってしまった。
僕という奴は田舎の牧場主の子というだけでなにも取り得はなく、少し背が高いだけのつまらない子供だった。父の勧めで商学を修めるために入学した。ただそれだけだった。
ジャスは僕をよくからかった。それはいつも、まわりに彼の信奉者達がいないときに限られていて、つまりは僕たちの部屋の中だけの出来事だった。
部屋にはいつも、ジャスの燻らせた煙が満ちていた。父の巻きタバコとは違う、バニラの香り。そんなとき僕はいつも部屋の隅に立って、避けられない煙から逃げていた。
彼は見目に反してどこか悪魔的な無邪気さがあった。
田舎に彼女はいるのか、女の裸を見たことはあるか。同級生達より2つ3つ幼く見える、それこそ少女のような彼がそんなことを言うのは酷く滑稽だったのだろうが、僕のような田舎者にそんなことがわかるはずもなかった。
耳慣れない、おそらく大人びた言葉で捲くし立てられ、戸惑うばかりの僕を見て彼がくすくすと笑う。口を噤むばかりでなにも言い返せない僕。
- 81 :879-2/2:2013/02/19(火) 16:56:36.42 ID:uvLl+wjZ0
- ジャスは半分もいかないうちにタバコを靴で擦って消し、立ち上がり僕に手を伸ばした。
制服のタイをするすると手に絡めながら、僕の目を真っすぐに見つめる。
「君を見たとき、天使のようだと思ったのさ」
窓から差込む光が彼の巻き毛をきらきらと照らし出す。古びた部屋に舞う埃さえ、陽を浴びて輝く、彼のための舞台照明のように見えた。青い目が僕を見据える。
「……ジャス、君は…」
なにを言えばいいのかわからないまま彼の名前を呼んだ。
ジャスは僕にさえわからない僕の心を知っているのか、可愛らしくにっこりと笑った。それはそれは天使ような顔で、悪魔のような目で。瞳の奥深くに、本当の彼がちらりと蠢くのが見えた。
「ジャス」
僕の声に応えるように、彼は細い手に絡めたままの僕のタイを、きゅ、と握った。さして力などかかってはいない。
それでも僕は吸い寄せられるように、もしかすると自分から、ジャスの目を覗き込んだ。
青い瞳を見続けながら、天使のような彼に僕は、魂を売ったのだと気付いていた。
「ジャス、はじめて見たときから、君は悪魔なんだと知っていた」
真実であれそんな言葉に意味はなく、足元の違和感に床を見やると、いつの間に外されたのか僕のものであろうタイを踏んでしまっていた。
その姿は今しがた捨てた理性によく似ていて、僕を酷く煽った。
どちらからともなくベッドに倒れこむ。
いつもより近く青く、舌の上には甘やかなバニラ。
- 82 :風と木の名無しさん:2013/02/19(火) 20:12:09.45 ID:pmgZOKKf0
- 萌えすぎて苦しい…
GJ
- 83 :風と木の名無しさん:2013/02/19(火) 22:37:55.13 ID:MzZVLPXF0
- こ、これは‥‥!
物凄く萌えさせてもらいました
GJです
たった2レスなのに続きが欲しいとさえ思わない完成度の高さもすごい
- 84 :風と木の名無しさん:2013/02/19(火) 23:47:36.59 ID:IFmwTmNqO
- カップリングでお題ではなくてこの場合天使の皮を被った悪魔の意味とことになるのか!
ミスリードで不快な。GJ!
- 85 :風と木の名無しさん:2013/02/20(水) 00:32:52.84 ID:5krMJKB/0
- ト/ーマの/心/臓とかみたいな雰囲気がたまらなかった!GJ!
- 86 :風と木の名無しさん:2013/02/20(水) 00:58:12.93 ID:SkC7tbqtP
- 文章が翻訳調なところに関心したお
GJ!!!
- 87 :風と木の名無しさん:2013/02/20(水) 02:57:15.06 ID:GgDCMgiKO
- お耽美な雰囲気がgjでした
- 88 :風と木の名無しさん:2013/02/20(水) 05:02:30.97 ID:ZHz13glO0
- 天使くんなんだけど本当は悪魔のように思える錯綜ぶりがGJ!
踏んでいいよ
- 89 :風と木の名無しさん:2013/02/20(水) 05:22:42.85 ID:YDdZU/Ay0
- やっと愛するお前のところへ行ける
- 90 :風と木の名無しさん:2013/02/20(水) 07:26:06.90 ID:SkC7tbqtP
- 俺は大学時代にサッカー部だった
大学は海の向こうのあの国の大学となぜか提携をしていた
なんだかよく知らないが毎年秋に交流試合をしてた
一年おきにこっちが訪ねたり向こうが来たりしてた
こっちが訪ねるときはメンバーは三年生と四年生のみだった
交通費もバカにならない
俺が三年生のときは向こうが来た
そして向こうのディフェンダーと一夜を一緒に過ごした
俺はフォワードだったし体は凄くいい相性だった
そのときにメルアドの交換を忘れるという痛恨のミスを犯した
それから一年間のオナネタはアイツだった
そこそこの女好きだった俺が全く異性への性欲を喪失した
織姫との再会を待ちわびる彦星のような気分で一年を過ごした
そして四年生になり俺たちがいよいよ訪ねる秋になったときだった
そりゃ国境の海の波が荒いことはニュースで聞いていた
ただガチでドンパチ始まるとは想定外だった
もちろん交流試合は中止
俺は大学を卒業して普通に就職した
戦争状態はダラダラと続いた
民間人が訪問することなど不可能な状態が長く続いた
戦争は俺が三十路になる少し前に終わった
昨日まで散々に敵愾心を煽ってたマスコミが今度は一転して友好の連呼だ
いつもながら勝手なもんだ
そんなときに大学から連絡が来た
俺は空港で飛行機を待っている
やはり出国手続きには時間がかかるようだ
俺は二年前に結婚して子供もできていた
いわゆる凡夫の幸せをつかんでいた
ひょっとしたらかなり違った人生が待っていたかもしれない
しかしそんなことを考えてももう詮無いことだ
俺はすっかり出っ張った下っ腹を見ながらスマホで向こうの旨い店を調べ始めた
- 91 :風と木の名無しさん:2013/02/21(木) 07:36:15.11 ID:XEl/QQ9R0
- まわすか
- 92 :風と木の名無しさん:2013/02/21(木) 08:18:24.65 ID:TG7RW/CRO
- 別館にもきてた
みんなアンハッピーエンドなのはお題でフラグがたってるからかな
- 93 :風と木の名無しさん:2013/02/21(木) 12:27:46.29 ID:IqxKv/kbO
- まわし
- 94 :風と木の名無しさん:2013/02/21(木) 17:07:07.48 ID:n89BpzvW0
- まわし
- 95 :風と木の名無しさん:2013/02/21(木) 17:31:31.44 ID:p5atWSxS0
- まわ
- 96 :風と木の名無しさん:2013/02/21(木) 19:03:54.01 ID:Kr4nh6380
- まわし
- 97 :風と木の名無しさん:2013/02/21(木) 19:44:58.89 ID:/3uqmoD50
- くるりん
- 98 :風と木の名無しさん:2013/02/21(木) 19:47:25.76 ID:UUGkt8NA0
- 踏み台が来たぞー
- 99 :風と木の名無しさん:2013/02/21(木) 20:07:54.85 ID:3mLn8GNJi
- お腹いっぱい
- 100 :風と木の名無しさん:2013/02/22(金) 20:15:35.62 ID:x95E9nhp0
- 萌えられそうだったけどむずかしかった
残念まわし
- 101 :風と木の名無しさん:2013/02/22(金) 21:03:04.37 ID:Z7yYSALQi
- まわしますー。
- 102 :風と木の名無しさん:2013/02/23(土) 00:14:03.71 ID:+oZddwd/0
- まわまわ
- 103 :風と木の名無しさん:2013/02/23(土) 00:34:56.39 ID:im6QuWA70
- まわしー
- 104 :風と木の名無しさん:2013/02/23(土) 01:53:48.75 ID:3ssXHLsb0
- まわしますー
- 105 :風と木の名無しさん:2013/02/23(土) 02:13:51.38 ID:PgN0UyUf0
- まわすー
- 106 :風と木の名無しさん:2013/02/23(土) 09:41:02.21 ID:y7U85QVRO
- まわしますん
- 107 :風と木の名無しさん:2013/02/23(土) 12:32:55.29 ID:Got3IppAi
- まわれっ!
- 108 :風と木の名無しさん:2013/02/23(土) 12:52:13.06 ID:tWkk9xh30
- わかりました
踏み台になります
- 109 :風と木の名無しさん:2013/02/23(土) 12:54:54.78 ID:7hiSAtEAP
- 紙の花
- 110 :風と木の名無しさん:2013/02/23(土) 12:55:55.86 ID:O4MSHAW/0
- ややポエマーわんこ×ツンデレ飼い主
- 111 :1/2:2013/02/24(日) 12:52:04.92 ID:ylCBzSCk0
- むかし俺の家に泊まりに来た須藤と見たドラマに
『私は一生枯れない花以外はいらないの』というセリフがあった。
当時まだ小学1〜2年だった俺はセリフの本質も理解できずに
なんかロマンチックだなー、とぼんやり思っていたような気がする。
今から思えばあのセリフは完全に、冷めゆく愛を見透かした
ヒロインからの"別れのセリフ"で、ロマンチックというよりは
シビアでドロドロしたものだったのかもしれない。
たしかそのセリフを聞いたあと俺は
すぐ須藤に『俺も枯れない花が欲しい!』とねだり、
ロマンチックやファンタジーという言葉からは程遠いあいつは
『そんな花あるわけねーじゃん』という夢も希望もない言葉でバッサリ切り捨てた。
当時ものすごく泣き虫君だった俺はその言葉でまた泣かされて
冷酷非情に見えて案外気を使うタイプのあいつは地味にオロオロしてた憶えがある。
翌朝須藤は、紙で作った大量の花をバサッと俺に投げかけて
『これなら一生枯れないだろ』と困ったような顔で言い放った。
須藤の目元には濃いクマができていて、俺が眠ったあと
一人で黙々と紙の花を作り続けたというのが丸わかりだった。
突然の出来事にビックリして少しの間固まっていた俺は
沢山の花を見て何だかまたもや泣きたい気分になった。
紙の花にまみれて、音もなくボロボロ泣く俺を見た須藤は
何を勘違いしたのか"しまった失敗した!"というような顔をして
『それで駄目なら本物の花やるよ、枯れる度にオレが新しいの持ってきてやる!』
と、もはや趣旨と違ってきている微妙な案を提出した。
なんか妙にこそばゆいが、その時いわゆる嬉し泣きをしていた俺は
嗚咽で上手く発音できないまま、たしか『この花が一番嬉しい』とか
そんな感じの返事をしたんじゃなかったかなーと思う。
- 112 :2/2:2013/02/24(日) 12:53:43.67 ID:ylCBzSCk0
- ---
「おい高梨、飯できたぞ。」
「ん?」
昔と比べるとだいぶ低くなった須藤の声で、俺は記憶の世界から帰還した。
「はーい、今行きまーす!今日の献立なにー?」
須藤の作る美味い飯は、食べるのが大好きな俺にとって
一日の中で最高の楽しみといっても過言ではなく。
この時ばかりは全てを放り投げてでもキッチンに突撃してしまう。
「竜田揚げ、なめこの味噌汁、ほうれん草の御浸し、冷奴、炊き込みご飯、以上。」
「よっしゃー!俺炊き込みご飯大好き!」
須藤が淡々と本日のメニューを読み上げる度、俺のテンションはじわじわと上がっていく。
さっきまで"あのドラマ"の再放送を映しだしていたテレビを消してキッチンへと走る。
食べ終わったら須藤に、あの紙の花まだ折れるのか聞いてみようと思った。
- 113 :風と木の名無しさん:2013/02/24(日) 22:15:52.72 ID:K7w0D9kr0
- ほのぼのカップルGJ
- 114 :風と木の名無しさん:2013/02/24(日) 23:45:20.90 ID:jPhIcbuLO
- お洒落な話だなー
GJでした
- 115 :風と木の名無しさん:2013/02/24(日) 23:48:28.54 ID:UQkW77pRO
- お洒落な話かー
独特の雰囲気があって形容詞が思い浮かばないがそういう感じなのかな?
GJでした
- 116 :風と木の名無しさん:2013/02/24(日) 23:55:56.55 ID:m0xdHqCl0
- すっごく萌えた!萌えたぞ!
GJ
- 117 :2/2:2013/02/25(月) 00:24:13.22 ID:mTqZzBRN0
- またスルーかと思ってひやっとした
アッチじゃ言えないけど感想くれた人ありがとー!
またがんばろうっと
- 118 :風と木の名無しさん:2013/02/25(月) 00:43:55.20 ID:rdgTlDl60
- GJだけどなに台無しにしにきてんの
- 119 :風と木の名無しさん:2013/02/25(月) 01:13:22.24 ID:/Wo9Ut/a0
- いたずら電話
- 120 :1/2:2013/02/25(月) 15:55:01.50 ID:e6/BYH5A0
- ここ最近、シュウがワン切りを仕掛けてくる。元々悪戯好きで、ターゲットになることは多かった。
多かったけれど、10回連続ワン切りのみという馬鹿みたいなことはしたことはなかった。
もしかしたら何か聞いて欲しいことがあるのか、と尋ねてみたが、「そんなのねーよ死ね」と散々なことを言われてしまった。
「(何もない、わけじゃ、ないと思うんだけど)」
夕食を終えて、食器を洗いながら思う。いつも俺を見かけるたび、くすぐるなり突然大声を近くで発してみたりするのに、それもなし。
講義の途中で隣に来て、何かしかけてくるかと思いきやまじめにノートを取るか眠るだけ。
最初は何をたくらんでいるんだ、と思ったけれど、だんだんとそれが心配に変わってきた。
悪戯されないならされないなりに喜べばいいのに、心配になってしまうあたり、俺がお人よしと呼ばれるゆえんなんだろうか。
次はワン切りを成功させないように、尻ポケットに携帯は入れてある。……既に3回、阻止に失敗してはいるけれど。
食器洗いを終えて、近くにあったタオルで手を拭き、携帯を取り出すとグッドタイミング。ちょうどよく震え、俺はすかさず通話ボタンを押した。
「切るなよ!」
即切られたらたまらないと思い、すかさず大声を出す。すると珍しく素直に言うことを聞いてくれたらしく、通話は続行された。
しかし何も言葉を発さない。死ねもなければ馬鹿もない。
「あのさ、シュウ。本当に何もないわけ?」
「…」
「悪戯しなくなったのかな、と思いきや、そういうわけでもないし。でもほかに何かするわけでもない」
「…」
「何かあったなら、言えよ。聞くくらいなら出来るし」
「…お人よし」
「は?」
「お前がお人よしすぎるせいで俺が俺らしくなくなって、本当馬鹿みてえ」
相変わらず乱暴な言葉遣いだけれど、声はなぜか弱気だった。
心なしか涙混じりな気がして、声をかけようと思うが、口を噤む。まだ彼の言葉は終わってない。
「最初は反応面白くて悪戯してて、マジで嫌がられたらやめようと思ったのに。お前、なぜか笑って許すし」
「別に、たいしたことじゃないし」
「…そういうとこがムカつく」
どこか拗ねたような、そんな幼い口調に思わずくちびるが緩む。
- 121 :2/2:2013/02/25(月) 16:03:52.65 ID:e6/BYH5A0
- 「可愛いな」
「は?!」
「え?」
「なに、お前、かわいいとか、馬鹿?」
どうやら、無意識に漏らしていたらしい。しまった、と思いながら口元を押さえる。直接の会話じゃなくてよかった。
きっと電波のむこうでシュウも思っていることだろう。毒を吐きながらも、声色から照れが消えていない。
少し沈黙があって、再びシュウが話し出す。
「やめようと思ったんだよ、ケンくんとかにも、そろそろ可哀想だからやめてやれよ、って言われたし」
「うん」
「…最初はやめてやるもんか、って思ったんだけど。確かに、まあ、ちょっとやりすぎかなって思って」
「…うん」
「でも。俺、こういう悪戯やめて、お前との接点がなくなるのが、その。……こわくて」
いつもの彼らしくない、弱気な物言いに少しばかり驚く。
うう、だの、ああ、だの、言葉を選ぶような唸り声が聞こえる。
「だから、こういうちょっとした悪戯だけでも、って。…迷惑だったら、ごめん」
「いや。迷惑ではないよ。お前、時間帯考えてやってただろ?」
笑いながらいうと、う、と声が聞こえる。俺が寝ている時間帯に着信履歴が残ることはなかった。
バイトの間もなかった。あったのは、暇しているときだけ。妙に律儀な悪戯のやり方に、なんともらしいと思ったものだ。
「で、なんで接点なくなるのが怖かったの?」
大体察しはついてる。そういう趣味だって話も聞いてる。
一応俺はノーマルなのだけれども、恥ずかしがるコイツを見たい、そういう声を聞きたいと思うのは…やっぱり、足を踏み入れてる、ってことなんだろう。
向こう側で、シュウがまた唸る。恥ずかしくて仕方ないらしい。俺の機嫌は更に良くなる。
「…………好きなんだ、お前のこと」
顔を真っ赤にして、目線を逸らしながら。なんとなく、言っている光景が想像ついて。
俺もだよ、と返したら、いったいどんな反応がくるだろう? 俺はそんなことを思いながら、ゆっくりと唇を開いた。
- 122 :風と木の名無しさん:2013/02/25(月) 17:37:53.12 ID:CKA/1nWCP
- 自分も考えたんだが知らない人からのイタ電しか浮かばなくて詰まった
いい意味で実に青い
GJ!
- 123 :風と木の名無しさん:2013/02/25(月) 19:02:12.27 ID:Vrpinz5H0
- うん、青いねw
青春だね
GJでした
- 124 :風と木の名無しさん:2013/02/25(月) 19:38:29.09 ID:57imymmDO
- 青だよ!真っ青!
GJ
- 125 :風と木の名無しさん:2013/02/25(月) 19:53:28.68 ID:L3+9pnaY0
- GJ!
電話越しなのに相手の事を察してるあたり、かなり相手の事観察してたのが想像できて
この後対面したらどうなるだろうと想像力で脳が羽ばたきます
- 126 :風と木の名無しさん:2013/02/25(月) 20:20:53.99 ID:2GXbOXDl0
- 可愛いなー、青くて可愛い!GJ!
- 127 :風と木の名無しさん:2013/02/25(月) 20:24:45.25 ID:XL5V3Tp90
- あお〜い、GJ!
>>124
K'さんなにやってはるんですか
- 128 :風と木の名無しさん:2013/02/25(月) 20:24:47.69 ID:bLS8kfls0
- 青い青い連呼にわらった
青い春だねえ
- 129 :風と木の名無しさん:2013/02/25(月) 20:26:51.14 ID:ze+4ItGj0
- 鬼畜になりきれないツンデレ攻め
- 130 :風と木の名無しさん:2013/02/26(火) 22:34:13.15 ID:h5PYyQ7Y0
- 残念まわし
- 131 :風と木の名無しさん:2013/02/26(火) 22:42:10.86 ID:fc3FynN00
- 特殊すぎて自分には無理だったまわし
- 132 :風と木の名無しさん:2013/02/26(火) 22:45:49.40 ID:+67UeLmXO
- お流れまわし
- 133 :風と木の名無しさん:2013/02/27(水) 00:04:22.91 ID:GtJKgc5mI
- まわしー。
- 134 :風と木の名無しさん:2013/02/27(水) 04:05:05.34 ID:enjAt0Vy0
- まわし
- 135 :風と木の名無しさん:2013/02/27(水) 05:07:21.67 ID:YdcMt2WuO
- まわーるまーわるーよこのスーレまーわすー
- 136 :風と木の名無しさん:2013/02/27(水) 10:24:30.31 ID:nT54ZB2q0
- 投下とーGJくりかえーしー
- 137 :風と木の名無しさん:2013/02/27(水) 11:27:50.48 ID:4q4WiEU+0
- 今日はーなーがれーたお題ーたちーもー
きっと別館でめぐりあーうよー
- 138 :風と木の名無しさん:2013/02/27(水) 11:39:46.09 ID:8VFx6TQk0
- 中島やおいさんで「回し」でした
それでは皆さんさようなら、どうぞ踏んでいって下さい
- 139 :風と木の名無しさん:2013/02/27(水) 11:58:03.82 ID:atnQryK60
- 精神的支柱
- 140 :風と木の名無しさん:2013/02/28(木) 11:59:32.21 ID:DP6qZMCO0
- お流れ
- 141 :風と木の名無しさん:2013/02/28(木) 12:03:15.16 ID:6MvSiSZRP
- 難しかったなあ
自分はたくさん柱のある神殿の柱擬人化とかw
ふざけたの考えてみたけど最後まで書けなかった
まわし
- 142 :風と木の名無しさん:2013/02/28(木) 12:06:00.07 ID:uUUpHbYm0
- まわし
- 143 :風と木の名無しさん:2013/02/28(木) 12:09:28.28 ID:dV6MeG+60
- まわしてまわして
- 144 :風と木の名無しさん:2013/02/28(木) 12:17:53.83 ID:dV6MeG+60
- 2人がやっそんしようが回り続ける地球
- 145 :風と木の名無しさん:2013/02/28(木) 12:28:41.22 ID:cfJncDPUO
-
- 146 :風と木の名無しさん:2013/02/28(木) 13:40:12.51 ID:N0xQcrSH0
- まわし
>>141
お題に萌えなかったなら無理に書かなくていいよ
- 147 :風と木の名無しさん:2013/02/28(木) 14:03:50.01 ID:ff5EUK/c0
- マワーシ
- 148 :風と木の名無しさん:2013/02/28(木) 14:40:49.34 ID:q5VAVa9U0
- 踏み台
- 149 :風と木の名無しさん:2013/02/28(木) 14:46:08.06 ID:hUvNaYAM0
- 嫌いじゃないです
- 150 :風と木の名無しさん:2013/02/28(木) 23:36:01.44 ID:Q4XRWGzF0
- 「今日の夕飯何がいい?」と俺が夕方に聞くのはいつものことなんだ。
それに「なんでもいいー」とやつが答えるのもいつものことだ。
そのくせ、何か作って食卓に並べると、「今日はそれの気分じゃないー」なんて言い出すんだ。
もうほとほと愛想が尽きるってもんだぜ。
しかもこの間なんて、パスタ食べたいっていうからあさりが入った和風のを作ったんだ。
そしたらすっげー顔しかめてさ。
「あさり嫌いだったか?」って聞いたら「カルボナーラがよかった」なんていいやがる!
なら最初からそう言えよ!!
「作り直してやろうか?」と聞けば「ん、別に嫌いじゃないっていうか好きだし食べるけど?」
っておまえはなんなんだ!
女王様きどりか、くそっ!
あ、なに?
そんなにいやなら別れればいいじゃないかって?別に嫌いじゃねえよ
- 151 :風と木の名無しさん:2013/03/01(金) 01:48:57.19 ID:9WVUXcX4O
- らぶらぶだね
お題もツンデレはいってるしね
GJ
- 152 :風と木の名無しさん:2013/03/01(金) 01:49:13.36 ID:/RS5Qg1O0
- 鼻血でるかと思った
可愛すぎるわ!GJ!!!!
- 153 :風と木の名無しさん:2013/03/01(金) 20:58:20.34 ID:pNMKJ9q9P
- この長さでこの膨大な萌え量!
GJ!!!
- 154 :風と木の名無しさん:2013/03/01(金) 21:38:16.00 ID:mhZusa/n0
- BLを読み慣れてて書き慣れている人の小品という感じ
GJ!!!
- 155 :風と木の名無しさん:2013/03/01(金) 22:48:30.84 ID:JpMHOvI90
- 女王様じゃなくて王様ならよかった
GJ!!!!
- 156 :風と木の名無しさん:2013/03/02(土) 00:25:48.42 ID:+Tq93pXa0
- まわすよ
- 157 :風と木の名無しさん:2013/03/02(土) 00:42:49.78 ID:3JNoPSC20
- まわし
- 158 :風と木の名無しさん:2013/03/02(土) 00:45:04.91 ID:dNhz8vCY0
- 踏んでもいいっすよ
- 159 :風と木の名無しさん:2013/03/02(土) 00:58:44.01 ID:8ZC082jJ0
- 甘えていいよ
- 160 :風と木の名無しさん:2013/03/02(土) 01:34:45.97 ID:l4n39mVT0
- 頑張ってるところを見せたくない。心配させたくない。
人前に立つ仕事をしている彼は、俺と食事をするたびに、いつものふわふわとした口調を一転させてそういう。
ファンの子たちの前では『理想のケイくん』でいたいんだそうだ。
ちら、とすっかり眠りこけているケイを見る。
ここのところ激務だったらしく、前見たときよりも明らかに痩せていた。
元々かなり細いのに、このままだったら消えてなくなってしまうんじゃないか、って不安になるほどに。
人差し指で、茶色くてさらさらの前髪を弾く。長い睫毛が微かに震えて、どきっとした。
起こしてしまったかな、と思ったけれどそれは杞憂だったようで、ほっと胸を撫で下ろす。
もちろん顔だけで彼を好きになったわけじゃない。
可愛らしいのに男前なところがあったりとか、ファン想いなところとか、優しいところとか。
あげていったらキリがないくらい、好きなところはたくさんある。
でもやっぱり、こうも分かりやすく痩せていると、心配になってしまう。
柔らかな髪の毛をそっと撫でて、俺は呟く。
「甘えて、いいんだよ。甘えてくれたら、精一杯甘やかしてあげるから。…それくらいしか、出来ないし」
目立った特技もなければ、面白いことが言えるわけでもない。
そんな俺が出来ることといったら、全力で甘やかしてやるくらいだ。
そう思っていると、俺の手に、ケイの指先が乗った。
「っ、ケイ、起きて「それくらい、じゃないよ」
「…何…?」
「……俺は、彰に甘えさせてもらえるだけで、充分だよ」
彼は瞼を閉じたまま、ふっと笑う。
俺が泣きそうになったのは、その微笑があまりにも綺麗だったからだろう。
- 161 :風と木の名無しさん:2013/03/02(土) 22:59:54.95 ID:8PdygbaF0
- うまいな GJ!
- 162 :風と木の名無しさん:2013/03/03(日) 01:35:56.83 ID:WRWCDJMT0
- はい次
- 163 :風と木の名無しさん:2013/03/03(日) 01:38:42.01 ID:7jgm+Vqo0
- NLっぽかったねまわし
- 164 :風と木の名無しさん:2013/03/03(日) 05:01:52.01 ID:eQvJbombI
- NLっぽいの?普通にBLだと思ったけど
まわし
- 165 :風と木の名無しさん:2013/03/03(日) 07:02:53.59 ID:WLIoxoyl0
- まわし
- 166 :風と木の名無しさん:2013/03/03(日) 08:12:31.66 ID:o4EX5Pl+0
- まわし
- 167 :風と木の名無しさん:2013/03/03(日) 12:19:21.46 ID:kHU8EVi3P
- 回し
- 168 :風と木の名無しさん:2013/03/03(日) 13:00:23.98 ID:VffMAAeCO
- どうぞー
- 169 :風と木の名無しさん:2013/03/03(日) 13:05:12.18 ID:ScKaX8xDO
- ヴァンパイア
- 170 :風と木の名無しさん:2013/03/04(月) 01:02:17.47 ID:Y4ihWK540
- 萌え語りで失礼します。
ヴァンパイアといえば、退廃系で貴族的なのはファンタジーに欠かせない。
現代に溶け込んで生活してる系で、一般人と絡んでもいい。
モンスターの割に形状は人間に近いし、設定とか弱点の扱いとか結構自由なところがあるから、とても美味しいと思います。
ヴァンパイアもので欠かせないのは何と言っても吸血。
牙を立てて血を吸うのって、その後のされた側の貧血状態とかも含めエロティックで耽美的。
しかも基本的に首からってことは、必然的に胴体とか諸々密着している訳で非常に宜しい。
牙刺されるときにちょっと痛がったり、吸われてる時に喘いだりするのも全部間近で聞こえる訳ですよ。
吸った後の噛み跡を舐めたり、そこから更に色々なことに持ち込んだりするのも良い。
吸われると何か体内に入って気持ちよくなっちゃうのもお約束。
定番としてはヴァンパイア×気に入られた人間とかだけど、元人間で血を吸われてヴァンパイアになった(あるいはなる)パターンとかも美味しい。
やっぱり怪物になっちゃう訳だし、長く生きる苦悩とかもあって、変えた(変える)ヴァンパイア側に葛藤とかあるとなお良し。
勿論ヴァンパイア受けだって全く問題ない。
弱点突かれて襲われてもいいし、いい相手見つけて何十年もいちゃらぶするのも良い。
ヴァンパイア同士のカップルで、お互いの血を吸い合ったりするのも萌える。
あとヴァンパイアハンターとか絡めてきてもいいね! ダンピールとかクルースニクとかいいよね!
愛憎半ばする感じでハンター×ヴァンパイアでもヴァンパイア×ハンターでもいける。
もうプライド高い俺様ヴァンパイアとか、へたれで中々血を吸えないヴァンパイアとか、
吸血で生きる自分なんか嫌いです系ヴァンパイアとか、長年引きこもってたせいで世間知らずなヴァンパイアとか、
何でも美味しいので色々あればいいと思います。
- 171 :風と木の名無しさん:2013/03/04(月) 11:31:27.90 ID:1y3vyWyh0
- ヴァンパイアってそれだけで萌えだけど
ハンターと絡むともっといい
同意です
GJでした
- 172 :風と木の名無しさん:2013/03/04(月) 17:58:55.96 ID:b4HtX/7kO
- パーフェクトだ、ウォルt…んんっ
いやあ全文同意だった
ヴァンパイアモノ好きだわあ
熱い萌え語りGJでした!!
- 173 :風と木の名無しさん:2013/03/04(月) 19:14:56.71 ID:mqgxtOQ70
- 全力で全文に同意する!!!
GJでした!
- 174 :風と木の名無しさん:2013/03/04(月) 23:29:39.76 ID:UsoR5QxM0
- >>170-173まで全文同意!170GJ!
- 175 :風と木の名無しさん:2013/03/05(火) 02:41:31.14 ID:nw1Jwusl0
- 今まで特別ヴァンパイアに萌えたことなかったんだけど
>>170を読んで目覚めそうだ
昔読んだ漫画や児童書のヴァンパイアキャラを思い出して
今その作品を読み返したくて仕方がないw
新しい萌えをありがとう!GJ!
- 176 :風と木の名無しさん:2013/03/05(火) 12:05:06.88 ID:WDZ9hvWe0
- そろそろ回すよ
- 177 :風と木の名無しさん:2013/03/05(火) 12:07:35.50 ID:nA2cX+cf0
- まわし
- 178 :風と木の名無しさん:2013/03/05(火) 13:15:58.43 ID:ZrCnDeNxO
- 踏まれるのを待つ
- 179 :風と木の名無しさん:2013/03/05(火) 13:28:26.66 ID:E2IhcpsP0
- 幼なじみ
- 180 :幼なじみ 1/10:2013/03/05(火) 19:31:54.15 ID:CpcLM4yY0
- 「おい、こんなもん付いてるぞ」
屋上の給水塔の陰で居眠りぶっこいていたら、声をかけられた。
手にもってるのは、「バーカバーカ」と書かれたノートのきれっぱし。
あー、寝てる間に頭に貼られてたのか。またか。いまどき、小学生でも
しないようなイタズラの犯人はわかってる。1ヶ月前に転校してきたスガワラだ。
なぜか俺を目の敵にして、こんなガキっぽいイタズラを延々と続けてくれている。
上靴にアマガエルが入ってたり、ロッカーの体操服が全部裏返しだったり、
移動教室に行ったら俺のイスだけなかったり。
- 181 :幼なじみ 2/10:2013/03/05(火) 19:35:01.94 ID:CpcLM4yY0
- とってくれた紙をひらひらさせながら、サトルもため息をついた。
「ヒロム、お前、ほんとにアイツとなんもないの?」
サトルは中坊の頃から同じクラスになり続けている腐れ縁だ。進級するたびに
クラス委員になる典型的なデキるヤツ。そのサトルにも、アイツの行動はわけが
わからないらしい。ない。ほんとにないよ。なんでだろうな。
ノートから雑に破り取った紙に書かれてる単純すぎる罵言を見ながら、俺も
ため息。なんで転校生にここまで絡まれるのだか。
- 182 :幼なじみ 3/10:2013/03/05(火) 19:37:10.58 ID:CpcLM4yY0
- 転校してきた初日に隣の席になったもんだから「よろしく」と挨拶をしたとき、
スガワラは妙な顔をして口の中でもごもごとなにか言った。
「なに?聞こえなかった」と聞き直したら、憮然とした顔をしてそっぽを向いた。
スガワラとの交流といえば、それだけだ。
聞きなおしたのが悪かったのか。挨拶もされたくなかったのか。わからん。
わからんが、仕掛けてこられるのは実害といえるほどの害があるようなことでもないので、
最初はとまどったものの、最近はもう基本的にスルーすることにしている。
- 183 :風と木の名無しさん:2013/03/05(火) 20:45:14.33 ID:y8RlU8EpO
- 俺達はこれでもかって程に幼馴染みだった。
家は隣同士、親は仲良しで、赤ん坊の頃から兄弟みたいに育ち、幼稚園から小中高と同じ学校。
ついで窓を開けりゃあいつの部屋。どんだけ完璧だよと自分達の事ながら笑える。
ある日、いつものように律儀に玄関から訪ねて来たあいつは、俺のベッドに体育座りで寄っ掛かりながら読んでいた漫画を伏せぽつりと言った。
「あのさ」
「何」
「昨日玄関通って帰る時、おばさんに『ずっと仲良くしてくれてほんとありがとうね』って言われたよ」
「なんだよそれ、今更」
「で、『あいつ迷惑かけてばかりだと思うけど、よろしく』だって」
「出たよかーちゃんのお前大好き病」
「仕送りはお前に送らず俺名義に送るってさ」
「ひっで」
「で、『ほんとしっかり者で、いつも気にかけてくれて…』」
「ねえそれいつまで続くの俺耳痛いんだけど」
「『うちのが女の子だったら、お嫁に出すのに』、だって」
「………」
「俺ちょっと泣きそうになっちゃった」
「……そっか。」
「うん」
- 184 :風と木の名無しさん:2013/03/05(火) 20:46:05.38 ID:y8RlU8EpO
- 「そーだなー、俺かお前が女だったら、そしたら俺ら、今よりずっと楽でずっとバラ色でずっと簡単に家族に言えて、
母ちゃんたちがニヤニヤしながら祝福してくれて、ついでにもうとっくにヤっちゃってんだろうな」
「お前のそういうとこほんと嫌いだよ」
「うっせ。でもまあ、男女だったらあんな軽いノリで簡単に二人暮らしする事許してもらえなかっただろ」
「そうだな」
「なんとなく近くにいるから付き合って、好奇心でヤっちゃって、初カノと長続きしなかったみたいにすぐ破局ってなったかもしんないし」
「目も当てられないな」
「だろ?ゆっくり考えて、むちゃくちゃ悩んで、あ、こいつの事好きかもってなってさ。しかも俺らの熟考期間10年近くだぜ?中々ねーよなあ。人生の半分以上だもんなあ…」
「…………」
ここまで言い終わって、あいつの返事が無いことと、自分のささやかな失言に気付く。
…………あ、ちょっと待て、さすがに10年近くこいつの事好きかもとか考えてたのは俺だけ?
頭を抱えたくなる衝動を押さえ込み、出来るだけ平静を装って言い訳を試みようと思考を巡らす。
そんな俺の顔を、体育座りのままでじっと見ていたあいつが、突然がっくりと膝の間に頭を落とした。
肩が揺れている。微かにくぐもった声が聴こえる。え、何お前、ちょっと待て、笑ってんのか。
「あのなあ…!」
「俺もだよ。」
顔を上げ、笑いすぎたのかうっすら浮かぶ涙を拭いながら可笑しそうに笑ったあいつの顔を見て、その言葉の意味を理解して、俺もたまらず笑った。
同じ高校を卒業し、同じ街の同じ大学に行き、同じ屋根の下で暮らす。
今よりほんの少しだけ近付いた距離は、俺達をどう変えて行くだろうか。
未来はぼんやり春の霞がかかったように見えないけれど、こいつが隣にいるのなら、おっかなびっくり進んで行くのも悪くない。
窓越しに過ごして何年もかかけてようやく恋心に気付いたように、
一緒に、ゆっくり、時間をかけて。
- 185 :風と木の名無しさん:2013/03/05(火) 21:26:25.41 ID:kNv0Y9dk0
- 10レスだとはみ出すのに投下しようとするとかバカなの?
しかも1レスが短すぎてつめようと思えば詰めれる量
内容がどうの以前にだめすぎる
- 186 :風と木の名無しさん:2013/03/05(火) 21:28:16.22 ID:DnTbYXgIO
- まあ投下乙
せっかくのお題だったのに残念
- 187 :風と木の名無しさん:2013/03/05(火) 21:41:24.69 ID:nA2cX+cf0
- 詳しい事情は別館に来てますのでそちらをどうぞ
- 188 :風と木の名無しさん:2013/03/05(火) 21:41:56.06 ID:yYOhPuxl0
- 転載の人に乙
- 189 :風と木の名無しさん:2013/03/05(火) 22:07:14.98 ID:ZrCnDeNxO
- 優しい人
- 190 :183=184:2013/03/06(水) 22:29:37.03 ID:o7TUU0CaO
- ってゆーかバカな人の埋め合わせのために私がせっかく名文書いてあげたのに反応無いとかムカつくんですけど。ここの住人節穴すぎて笑える
- 191 :風と木の名無しさん:2013/03/06(水) 22:42:06.44 ID:s1f65Apl0
- 残念お流れ
大きいお題だった分萌えるのは難しかったかもね
まわしますー
- 192 :風と木の名無しさん:2013/03/06(水) 22:43:25.49 ID:imAwLfdYO
- お流れまわし
- 193 :風と木の名無しさん:2013/03/06(水) 23:05:40.79 ID:AUK/dVDG0
- まわれまーわれ
- 194 :風と木の名無しさん:2013/03/06(水) 23:13:16.62 ID:gRjWhWs6O
- まわすんですよ
- 195 :風と木の名無しさん:2013/03/06(水) 23:47:22.98 ID:FLnXsygh0
- まわし
- 196 :風と木の名無しさん:2013/03/06(水) 23:53:49.60 ID:lxhK6Inj0
- まわすまわす
- 197 :風と木の名無しさん:2013/03/07(木) 00:19:22.14 ID:1tfBdfbH0
- 初まわし ドキドキ
- 198 :風と木の名無しさん:2013/03/07(木) 00:31:00.43 ID:OMMUCIIh0
- 9どうぞ
- 199 :風と木の名無しさん:2013/03/07(木) 00:59:42.62 ID:ofs741imO
- 良心の呵責
- 200 :風と木の名無しさん:2013/03/07(木) 17:49:30.36 ID:UPzsOO4I0
- 窓から眺めた城下街にはただ騒乱があるばかりだった。
あちこちで火の手があがっている。耳を澄ませば、市民と兵士のかわす剣戟の音が聞こえてきそうだった。城壁には、思い
思いの、武器ではないはずのものを武器にした市民たちが殺到し、警備兵たちともみ合っているはずだ。突破され、城内に
押し寄せるのも時間の問題だろう。それでいい、我知らず口の端が上がる。
叫べ、叫べ、走れ、走れ、燃やして、壊せ。怒号。悲憤。怨嗟。憎悪。すべて俺に向ければ良い。それが、正当なのだから。
私利のために山という山を削り、国土を枯らした先王を斃し、玉座を継いだ若い王は、国に緑を取り戻すことを民に約束し
た。そんな彼を民たちも歓迎した。
しかし――蓋を開けてみれば――土にはやさしい王だったが、人には酷であった。少しでも法に触れれば容赦なく枷をは
め、パンひとつ盗んだ子どもの首を刎ねた。貧しいものたちの暮らす集落付近の井戸に毒を流したらしい、という噂まで街
に流れた。
なぜ、このような無体を。これではまるで、口べらしではないか。やはりあの先王の子だ、信用などするのではなかった――
怒れる猫のごとく、人々の背に怒りと不信とが噴き上がった。
「国を肥やす前に、人々の心を痩せ細らせて、どうなさいます……」
人心も臣下も離れていくなか、たった一人、王を諌めようとするものがいた。王の幼少より身近に仕えてきた近臣だった。
- 201 :風と木の名無しさん:2013/03/07(木) 19:39:40.66 ID:UPzsOO4I0
- 苛烈な法の順守に見せかけた無意味な虐殺はやめるべきだと、彼はことあるごとに説いた。しかし、どれだけ根気強く訴
えかけても、王はまったく聞きいれようとしなかった。彼の話に耳を傾けても、最後には、とんと承諾しかねると言わんばか
りの嘲笑を浮かべて立ち去ってしまう。
どうすればいい、いったい、どうすれば。変わり果てた主君の姿に絶望している間にも、王に対する瞋恚は国中に燃え広が
っていく。
閉じられた窓を開け放った。俺はここにいる、そう宣言するかのように。
城内は水を打ったように静まり返っていた。誰もかれも逃げ出した。それでいい。己の身の安全、家族の無事、主君より守
らなければならないものなどいくらでもある。
「おまえは行かんのか」
「……行きません」
城内にただひとつ残っていた気配、その正体が深紅の幕の陰から進み出た。腐れ縁といえるほどの付き合い。最早臣下と
も思えぬ。げっそりとやつれ、目の下の隈がひどい。精悍と繊細さを併せ持った美丈夫の面影などすっかりない。誰のせ
いか。俺のせいだ。そう思うと気分がいい。
「陛下……最後にひとつだけ、お聞かせください」
「なんだ」
「なぜ……、なぜ、このようなことを……」
震える声、歪んだ唇。幕で隠していた半身を、ゆっくりと、嫌々と思えるほど緩慢に現す。その手には、弓矢。そうだ、それ
でいい。高揚する気分のままに答えてやった。
「腹が立ったからだ」
わからないという顔をしている。思わず噴き出した。
- 202 :風と木の名無しさん:2013/03/07(木) 20:14:06.79 ID:UPzsOO4I0
- 「国土を蘇らせたところで、そのために何十年尽力したところで、俺の欲しいものは手に入らない。それがわかった。だから
俺はもう、俺の欲しいもののためだけに命を使うと決めた。そのためならいくらでも恨まれてやると決めた。どれだけ死体を
積み上げようとも、どれだけ涙を搾り取ろうとも、それだけは、それだけは譲らぬと決めた、決めてしまった。だから、」
矢をつがえ、弓弦を引いて、そこから動かない。馬鹿なやつだ。早く、早く射てしまえばいいものを。肉の感触が手に残るの
が嫌だと、それで極めた弓術だろう。俺を殺したくないと、最後まで抗って選んだそれなのだろう。やさしさが過ぎて決断が
鈍るのは相変わらずか、馬鹿者め。
「……生まれついての頑固さは、欠片もお変わりないようだ」
泣きたいのか笑いたいのか、よくわからないような表情を一瞬浮かべ、次の瞬間、弓を捨てた。
「私以外のだれかに、あなたが殺されるなど。そんなことは、絶対に、……許さない」
矢を構え、自慢の俊足で向かってくる。
ああ、泣くな。泣くんじゃない。おまえは、ただしい。なにひとつ、なにひとつ間違っていないのだから。
それこそが、俺が欲した唯一つなのだから。
己の所業に痛む良心はあった。
ただ、おまえへの想いがそれを上回ったというだけのこと。
どんな諡号を贈られようが構わない。
すべてを巻き込み不幸にしても、それでも俺は、おまえに殺されたかった。
- 203 :風と木の名無しさん:2013/03/07(木) 21:03:49.71 ID:gMqujzOX0
- たまらないなあ 恐ろしいぐらいに自分の萌え属性しかなかった
従者側もまた良心の呵責が見えるのが…
GJ!素敵なものをありがとう!
- 204 :風と木の名無しさん:2013/03/07(木) 21:08:04.68 ID:5BwTESJT0
- >>1にもあるけど全部書き上がってから投下してね
- 205 :風と木の名無しさん:2013/03/07(木) 21:09:01.85 ID:NKZLv4XB0
- >>1
■*0の先行ゲトは禁止です。全部書き上がってから投下が原則。
- 206 :風と木の名無しさん:2013/03/07(木) 21:24:35.85 ID:QoydNx4N0
- 前にも投下間隔開きすぎの人がいたね
頑張って書いて投下してくれても
テンプレ違反になってたらGJしにくいよ
ナンバリングもないから完結してるかも
判断できないしさ
- 207 :風と木の名無しさん:2013/03/07(木) 21:57:11.45 ID:VR+95plIO
- まわし
- 208 :風と木の名無しさん:2013/03/07(木) 22:14:43.44 ID:wBRCW7CB0
- 踏んじゃえ!
- 209 :風と木の名無しさん:2013/03/07(木) 22:17:31.69 ID:7143CydjO
- ダメ人間
- 210 :1/2:2013/03/08(金) 11:38:39.73 ID:TsdJilny0
- 及川一朗は正真正銘の駄目人間である。
産まれてこのかた、何事にも真剣に取り組んだことがない。
剣を振れば3度で脛に木刀をぶつけ、男児たろうものが泣きながら逃げ
文を書かせれば仮名ばかりでまるで形式もならぬ物を書く。
絵を書かせれば鼠が草履になり、歌を歌わせれば使用人が腰を抜かす。
性格は締めるべきを緩め、緩めるべきは更に緩めており、一言で言うならば駄目人間だ。
不本意ながら幼馴染と呼ばれる関係である私にとっては、実に腹立たしいが
本人曰く「長男第一子で一朗と名付けられたときから適当に生きると決めた」そうだ。
嬰児時代にそんなことを決められる人間がいるわけがないので無論大法螺である。
この法螺吹きは、これまた腹立たしいが面構えが端正であるため
カフェの女給や本性を知らぬ女方には人気がいいようだった。
人生を持ち崩す駄目人間ぶりをこの顔と愛嬌で乗り切ってきたと言ってもよい。
こいつのおこす厄介事の尻拭いを預かり早22年。
例え剣の師匠である、こいつの御尊父に頼まれていようが
そろそろ私も堪忍袋の緒が切れようというものだ。
その日も流行りのカフェにて泥酔の体を晒し、着物の裾をからげて
端正な面を涎と酒気まみれにした及川の身体をしぶしぶ背負って、
勿論未払いの飲み食い代を支払い、罵声を堪えて一礼して引きとった。
毎度毎度のやり取りに、最早顔なじみになってしまった女給は
雑に及川を背負いながら仏頂面で銭を突き出す私の鬼瓦顔なぞ露ほども気にせず、
いつも大変だね、まあいっちゃんの事も分かっておやりと知った口を聞く女給は
笑いを堪えて代金を受け取った。
- 211 :2/2:2013/03/08(金) 11:39:10.61 ID:TsdJilny0
- 背に負った及川が酒臭い息をたっぷりと吐く。
「目覚めたのなら降りろ。歩け」
そう言い放つと、及川はへらへらと声もなく笑ったようだった。
ごまかしの愛想笑いは通じなくなって久しいが、私が尻拭いをするといつもこいつは笑う。
「そういって、ずっと背負ってるくせに。貴ちゃんは優しいねえ」
だがその日は愛想笑いに続けて言葉を紡いだ。酔いが浅いのだろうか。珍しい。
「……降ろしたら道端で寝続けるだろうが」
「うん」
「寝続けて、起きたらまた及川の家に帰らずカフェへ行くだろう」
「うんうん」
「そうすると、師匠に申し訳が立たん」
「……そうだねえ。よくわかってるよねえ貴ちゃん」
おかしそうに身体を震わせて、私の背中に顔をこすりつけてくる。
子供のような体温に、女給の甘い移り香。酒気。よく慣れた非日常だった。
「ねえ、貴ちゃん、どうしてそんなに何でも分かる癖におれの気持ちはわからないのかな」
笑っているのかと思っていたが、身体を震わせているのは泣いているからだと気付いて沈黙する。
嗚咽を堪える細い体は、みるみる体温があがっていく。
駄目人間と揶揄されるこいつは、つまりは不器用で愚直なだけなのだと私は知っている。
だからいつだって、愛の言葉はまっすぐだ。
「ねえ、貴ちゃん、おれはあんたが好きなんだよ。ねえ、ずっと好きなんだよ」
私の背中に吸い込まれて酷くくぐもった声で、及川は愛の吐露を続ける。
好きなんだよ、わかってるくせに酷いよ。子供のころからずっとだよ。
家も名前も全部捨てておれのものになってよ。あんたのものにしてよ。
泣き声と涙で、私の背中が熱くなったころ、及川は寝入った。
ため息をついて、私は目線を潜めた。
「当の昔から、わかっているさ」
何度目かの告白も、明日にはまた忘れてしまっていることだろう。
そうしてけろりとした顔で放蕩して、泥酔しては愛をこぼして、次の日には忘れて。
だから私も、明日には忘れてしまって、何度でも及川を迎えに行くのだ。
何度でも。堪忍袋の緒を切らしかけながら。
お前のような駄目人間は、私しか面倒見切れないのだと思いながら。
- 212 :風と木の名無しさん:2013/03/08(金) 12:25:13.55 ID:JNaw1xin0
- レトロな感じがいいですねえ
素敵でした
GJ
- 213 :風と木の名無しさん:2013/03/08(金) 16:31:23.68 ID:g+1C/FmB0
- 酒の勢いで告るあたりもダメっぷりを表してるなあw
雰囲気があって萌えましたGJです!
- 214 :風と木の名無しさん:2013/03/08(金) 16:50:23.41 ID:ayexVXTG0
- 萌えましたGJ
- 215 :風と木の名無しさん:2013/03/08(金) 19:45:11.93 ID:0UovKf7m0
- いい雰囲気だー…!
GJ!
- 216 :風と木の名無しさん:2013/03/08(金) 20:45:27.09 ID:uLa4jaPaO
- 文明開花のしばらく後、西洋文化にもちょっとこなれてきた良き時代の感じが文章から香って来てすごくたまらん…
いっちゃんの愛すべき放蕩ぼんぼん駄目人間っぷりと貴ちゃんの生真面目ツンデレ苦労人っぷりに存分に萌えたわ
一郎は貴ちゃんはこれっぽっちも自分の事好いてなんかなく、とことん自分の片想いだと思い込んでんだろうな…そのくせ酔うたび告白しちゃう、気持ちを隠し通せない甘さとかもダメダメで萌える
そして酔いが醒めて細かいとこは忘れてても、ほんとは告白した事自体は覚えてんだろな。
それで何度も何度も玉砕したと思い込んでは落ち込んで酒飲んで迎えに来てもらって、また告白すんだろーな。おまえも気付けよばか…!!っていう…
こういうタイプには言わなきゃ分かんないけど、貴ちゃんは言わないんだろうな…
でも何が萌えるってこのもどかしい感じが萌えるのだけども…はぁ…もえる
しかも攻め受けどっちでも萌えるぞこの二人
とにかくすんごい萌えた…とんでもない長文ごめん、激しくGJです
- 217 :風と木の名無しさん:2013/03/08(金) 21:00:14.38 ID:fAN+/Px90
- よかったよ
gjです
- 218 :風と木の名無しさん:2013/03/08(金) 23:14:52.14 ID:zntqJx1ui
- 時代設定がかなりツボだったわ
いつかどっちかに断りがたい見合いとか舞い込んで来そうだな
妄想膨らむ話でしたGJ!
- 219 :風と木の名無しさん:2013/03/08(金) 23:17:52.60 ID:MXVZzXMFO
- 映画監督と俳優
- 220 :風と木の名無しさん:2013/03/09(土) 15:41:33.25 ID:sa0Wc0AH0
- 彼を見た瞬間、「撮りたい」と思った。
容姿のよさだけじゃない。
カメラを通しても伝わる華やかさ、それが彼にはあった。
何度も彼と話し、しつこく口説き続け、
他の仲間に笑われながら、ようやく彼に許可を取る。
自分でカメラを回し、演技に慣れぬ彼を追い、
日を重ねるごとに魅力を増す、彼の良さを全て閉じ込めた。
意気揚々と学祭で流したそれは、思わぬ反響を得た。
月日が流れ、その映像が切欠で、彼は俳優に、自分は映画の監督になった。
とはいえ、泣かず飛ばずの作品しか作れない自分には、ドル箱俳優となっていた彼を出演させるほどのお金が出せない。
かといって、他の人が撮った彼を、スクリーンで見るのも嫌だった。
自分なら、彼をもっと魅力的に撮れる。
悪役だろうと、正義の味方だろうと、
主役だろうと、脇役どころか端役だろうと、
彼の良さを引き出せるのは自分だと、自負していた。
ある日、彼から連絡があった。
「お前、まだ監督とかしてる?」
頷くと、更に彼は言った。
「久しぶりに、俺を撮らない?」
昔、テープが擦り切れるほど見直した、眩しい笑顔で告げる彼に、自分はしばらく見惚れたあと、頷くしか出来なかった。
- 221 :風と木の名無しさん:2013/03/09(土) 16:14:48.44 ID:kSbNSA590
- うおおおお!
何気に両思いなのが萌える!
GJ!
- 222 :風と木の名無しさん:2013/03/10(日) 01:09:54.08 ID:7sOUtsQtO
- なんとなくこだわりのある頑固オヤジみたいな監督をイメージしてたけど
こういう若いパッションもいいね
GJ
- 223 :風と木の名無しさん:2013/03/10(日) 02:26:28.47 ID:3HvJ9nAe0
- 一読して「自分」の一途さに萌えた後
もう一度読んで「彼」の心情を想像してさらに萌えた!
GJ!
- 224 :風と木の名無しさん:2013/03/10(日) 15:52:29.06 ID:ExfCcTgA0
- まわし
- 225 :風と木の名無しさん:2013/03/10(日) 16:28:40.99 ID:l/RJ3zZK0
- ま
- 226 :風と木の名無しさん:2013/03/10(日) 17:34:01.84 ID:CSjwaH3t0
- まわす
- 227 :風と木の名無しさん:2013/03/10(日) 17:39:01.79 ID:bse2zVD10
- まわるよー
- 228 :風と木の名無しさん:2013/03/10(日) 17:49:15.08 ID:ny95frhg0
- 踏んで!
- 229 :風と木の名無しさん:2013/03/10(日) 18:01:57.45 ID:y02IXAr80
- 先生×生徒
- 230 :風と木の名無しさん:2013/03/10(日) 20:29:58.15 ID:Nvc3ZbdZ0
- 故郷を離れて働き始めてもう5年になる。
高校を卒業してすぐに就職した会社の年上の同僚や上司は、高卒で入社した俺にも優しく厳しく接してくれて、おかげで楽しく仕事が出来ている。
先生が褒めてくれた手先の器用さを活かせる仕事が出来るだけで頑張れるのだ。
ただ、生きているとどうしても辛いことや悲しいこと、腹立たしいことはあるわけで。
特にこの季節は思い出したくないことも、思い出す。
そんな時、卒業アルバムを開いてみる。
卒業アルバム本体の写真は見ない。そこに見たい写真はない。
最後のページと裏表紙の間に挟んだ写真、それは、先生と俺が2人で撮った唯一の写真だ。
俺はまだ学生で、考えも甘くて、世間体なんてどうでも良くて。
でも先生はそうにもいかなくて。
卒業式のあとでこっそりと、セルフタイマーで撮ったツーショットの写真。
これを見るだけで、俺に触れる手も愛を囁く声もすまないと泣いた顔も思い出せる。
それだけで十分だと、今は思える…ように努力している。
写真の先生は笑っているのだ。俺も笑わないと。
ねぇ先生。
先生も、この季節になると卒業アルバムを開くでしょうか。
- 231 :風と木の名無しさん:2013/03/11(月) 11:20:13.54 ID:1pZkS4hM0
- 切ないっ!
すまないと泣いてしまう先生がいいね
背徳感とかもろもろを全部写真に封じ込めて綺麗にまとまってる感じが素敵です
- 232 :風と木の名無しさん:2013/03/11(月) 21:09:09.51 ID:AYv6GnGa0
- ちょうど卒業シーズンなこともあってしんみりしました
GJです!
- 233 :風と木の名無しさん:2013/03/11(月) 21:24:53.00 ID:eodD9WJ00
- まわし
- 234 :風と木の名無しさん:2013/03/11(月) 22:18:07.96 ID:RsSm9tCk0
- まわします
- 235 :風と木の名無しさん:2013/03/11(月) 22:20:35.72 ID:jlh4ii7V0
- まわし
- 236 :風と木の名無しさん:2013/03/11(月) 22:21:55.52 ID:l5JhHuiB0
- まわし
- 237 :風と木の名無しさん:2013/03/11(月) 23:58:16.23 ID:rHoEMkyg0
- まわし
- 238 :風と木の名無しさん:2013/03/12(火) 00:09:55.35 ID:elHcnQC/0
- 踏み倒せー
- 239 :風と木の名無しさん:2013/03/12(火) 00:22:08.35 ID:k9M/S/xR0
- 待つほうと待たせるほう
- 240 :風と木の名無しさん:2013/03/12(火) 21:28:16.11 ID:Tyjhm/8c0
- 俺はいらいらと時計を確認した。
待ち合わせの時間はとうに過ぎている。前にB型は待ち合わせ時間に遅れてくることが多いという迷信をどこかで読んだことを思い出した。
さてあいつは何型だったか。
それからさらに暫くしてやっとそいつは姿を現した。若干の申し訳なさげな雰囲気を纏っている他は普段と同じで、俺は怒りを通り越して呆れてしまう。
「遅い。」
俺の一言にそいつは頭をかいた。俺よりも少しだけ高いその背をほんの少しだけ折り曲げて
「ごめん。」
と謝る。
「いつもいつも遅れてきやがってーー」
「でも待っててくれるだろ?」
俺の言葉に被さるように言ったその言葉にため息をついた。
「いくら俺が待ってるからって、人様を待たせるもんじゃない。」
そいつは軽く目を見開いてから二三度瞬きした。
「俺が待たせるのはお前だけだよ?」
さも当然といった様子でそいつは言い切る。
俺は、踵を返した。
「さっさと行くぞ。お前が遅れてきたせいで予定がだだ崩れだ。」
「だからごめんってば……」
早足で歩く俺の後ろを、そいつは大股で追った。
俺がこんなに待つのも、お前だけだ。
- 241 :風と木の名無しさん:2013/03/12(火) 21:50:25.92 ID:ycAVFj5T0
- 遅刻しておいて叱られても悪びれないやつは最低だとおもう
- 242 :風と木の名無しさん:2013/03/13(水) 07:30:31.20 ID:pTVh51kYO
- 投下乙
0以外にも投下きてるね
おもしろかったー
- 243 :風と木の名無しさん:2013/03/13(水) 12:46:29.80 ID:WC1zg+tWO
- 好きな人だけ甘えちゃうっていうのあるよね
GJでした
- 244 :風と木の名無しさん:2013/03/13(水) 21:48:34.88 ID:pb9Gp0f20
- まわします
- 245 :風と木の名無しさん:2013/03/13(水) 22:14:22.02 ID:PnTb4Vd80
- まわし
- 246 :風と木の名無しさん:2013/03/13(水) 22:36:28.32 ID:Ko6jLE460
- まわしー
- 247 :風と木の名無しさん:2013/03/13(水) 22:38:05.74 ID:DTX0R+3k0
- ぐるっと
- 248 :風と木の名無しさん:2013/03/13(水) 22:41:54.87 ID:jStr3ZzkO
- まわって
- 249 :風と木の名無しさん:2013/03/13(水) 22:43:24.33 ID:DtJ/hE+r0
- 月と太陽
- 250 :風と木の名無しさん:2013/03/14(木) 00:33:41.17 ID:xpq6C5XN0
- 「なんで、俺がすると裏目にでるんだろうな。」
月の光は、太陽の光を反射したものだ。
同じ光でも、月を通すと、人々は狂気に走る。
「いいじゃん、月はただ愛でられてれば。」
太陽は やさしく俺を包み込む。凍える肌に彼が触れる朔明けの喜びと虚しさ。
そう、俺は何も生み出さない。
地上の生きとし生けるものを愛し、育む太陽とは違う。
そして、その愛を拒絶することも、叶わないのだ。
- 251 :風と木の名無しさん:2013/03/14(木) 00:56:25.54 ID:nZ4nJWDu0
- うわー萌えた!
短い文章の中に、「月」の切ない感情が溢れているね…
- 252 :風と木の名無しさん:2013/03/14(木) 02:28:35.77 ID:+nJGg6Np0
- 最後の一行でさらに萌えGJ
- 253 :風と木の名無しさん:2013/03/15(金) 00:37:31.49 ID:Lx0BZD1k0
- まわします
- 254 :風と木の名無しさん:2013/03/15(金) 01:01:50.68 ID:8g8NIHJ90
- まわ
- 255 :風と木の名無しさん:2013/03/15(金) 01:39:01.12 ID:sHhRIkD10
- まわしー
- 256 :風と木の名無しさん:2013/03/15(金) 02:37:48.28 ID:FN472Iyh0
- まーわすッス
- 257 :風と木の名無しさん:2013/03/15(金) 06:21:18.03 ID:DY4Us3Wr0
- まわ
- 258 :風と木の名無しさん:2013/03/15(金) 06:36:41.06 ID:Lx0BZD1k0
- ふまれる
- 259 :風と木の名無しさん:2013/03/15(金) 07:12:11.86 ID:gk6St/9YP
- 人外×人
- 260 :1/2:2013/03/16(土) 06:41:46.00 ID:B4I3Am9p0
- それと出会ったのは、三日前。
子供が山座りしている位の大きさの、
何かが詰まった麻袋に、でかでかと「粗大ゴミ」と張り紙があった。
酔っていた俺は、何を思ったのかそれを抱えて、アパートに戻った。
正直、その日の飲み会が、思ったより面白くなく、鬱屈していたんだと思う。
でなければ、こんな怪しいものは拾わない。
それに、抱きしめて眠るなんてアホなこともしない。
ただ、袋越しでも、それの温かさとか程よい柔らかさが伝わってくるから、魔がさしたに違いない。
とはいえ、その何とも言えない感触から、どうやら中身は人ではないと結論はでた。
時折、心音のようなものが聞こえてくるのは気になるが、聞いている内に寝入ってしまうため、まだその正体に迫れていなかった。
そして今日、俺はようやく麻袋の中身を見た。
するとそこには、肌も髪も白い子供が眠っていた。
しばらく呆然としていると、子供が目を覚まし、俺を見た。
綺麗な水色の目を丸くさせたそいつの第一声は
「やっと、人に会えた」
だった。
その後、かぐや姫よろしく、あっという間に成長したソイツは、自分の事を「そとの者」と言った。「僕らの食べ物は、あらゆる生き物の知識」
「この世界の記憶と知識を食べたら、また旅にでるよ」
- 261 :2/2:2013/03/16(土) 06:42:47.44 ID:B4I3Am9p0
- とか何とか言っていた割には、目の前でシシャモをかじるそいつに、俺は思わず聞いていた。
「知識が食い物じゃなかったのか?」
「確かに、食べられるのは知識や記憶だけど、コレは、食感について興味深い記述や感想が多かったんだ」
何でもないようにそいつは笑うが、
シシャモのように、知識で得た後そいつ個人が興味を持てば、どんな事でも実践する。
ふと、いい加減体格のよくなったこいつに、「初キスをしたい」と襲われた事を思い返し、鬱になった。
「なんでお前、男なんだ」
「なんで、って、僕ら男は水色、女は桃色の目って決まってるし」
「身体的特長なんて知るか」
とはいえ、目の色で性別判別は便利そうだ。
とか思っていると、こいつは少し考えるような素振りの後、こう言った。
「でも、今の僕の姿は、君が理想としている姿のはずだよ」
「は?」
「初めて拾ってくれたとき、抱きしめてくれたから、その時君の粗方の記憶と知識、流れ込んできたし」
笑うそいつに、俺は飲み会の日荒んでいた理由を思い出した。
片思いしてた奴が、結婚したからだ。
「なあ、お前は俺の嫌な記憶も食えるか?」
「食べれるよ」
「じゃあ、食ってくれ」
わかった、と言ったそいつに何故か押し倒され、結果、記憶どころか俺が食われた。
ついでに、アイツに言うはずだった文句も、一緒に食われた。
- 262 :風と木の名無しさん:2013/03/16(土) 08:45:54.43 ID:nECGecpm0
- おおおこれはたまらん…
朝から萌えた!GJ!
- 263 :風と木の名無しさん:2013/03/16(土) 09:21:09.84 ID:OxA3ijerO
- >何故か押し倒され、結果、記憶どころか俺が食われた。
ワロタwww
>ついでに、アイツに言うはずだった文句も、一緒に食われた。
萌えた!
肌も髪も白くて眼だけ水色or桃色とかカラーリング的にもめっちゃツボなんですがどこに行けばこの生き物
- 264 :風と木の名無しさん:2013/03/16(土) 10:16:21.01 ID:k3Xr6iyiO
- 何を思いながら眠ったとか知っててのこの行動とか胸熱
萌えたよGJ
- 265 :風と木の名無しさん:2013/03/16(土) 13:02:09.22 ID:k6hfzmxCP
- 素敵な萌えをありがとう!
- 266 :風と木の名無しさん:2013/03/16(土) 15:22:00.33 ID:L+OLurrS0
- も、もえた…!謎の生命体なのにしっかりBLなのがうめえです
GJGJ!
- 267 :風と木の名無しさん:2013/03/16(土) 17:45:02.51 ID:C/heje3f0
- 淡々としている文章がイイ味を出してて、すごく良かった! 萌えた〜GJ!
- 268 :風と木の名無しさん:2013/03/16(土) 18:11:13.37 ID:WljI+ArL0
- gj
- 269 :風と木の名無しさん:2013/03/16(土) 18:17:57.58 ID:OxA3ijerO
- 知らない名前
- 270 :風と木の名無しさん:2013/03/17(日) 18:29:59.09 ID:uljp3tvTO
- まわすのだよ
- 271 :風と木の名無しさん:2013/03/17(日) 18:34:27.87 ID:XSve9du20
- 光の速さでまわす
- 272 :風と木の名無しさん:2013/03/17(日) 18:41:29.54 ID:OoNHWZSI0
- まわーし
- 273 :風と木の名無しさん:2013/03/17(日) 18:57:46.85 ID:4eHO7kXRP
- まわし
- 274 :風と木の名無しさん:2013/03/17(日) 19:16:26.70 ID:A9NqywYU0
- 私は回してなどいない!
- 275 :風と木の名無しさん:2013/03/17(日) 19:17:59.96 ID:68bAg7gR0
- グルグル回すよ!
- 276 :風と木の名無しさん:2013/03/17(日) 19:31:04.58 ID:+6YSoVfv0
- まわし
- 277 :風と木の名無しさん:2013/03/17(日) 19:39:40.50 ID:C0cRyH3J0
- 踏み台の台
- 278 :風と木の名無しさん:2013/03/17(日) 19:56:40.15 ID:cOnMod3X0
- 踏んでください
- 279 :風と木の名無しさん:2013/03/17(日) 19:59:21.31 ID:oxbQ6sn80
- メガネ
- 280 :風と木の名無しさん:2013/03/18(月) 00:15:04.35 ID:6w60xYGv0
- 「伊達メガネ買うかな……」
「どうした? コスプレか?」
「違ぇよ」
「じゃあなんでだよ」
「そりゃあれだよ、ファッションだ」
「だったらメガネより先に靴を買え。
何だそのあからさまに一葉さんにも届かなさそうな安物オーラ」
「うっせえよ」
「小物つけときゃおしゃれなんじゃねーよ。
必須アイテムに凝るのが本物のおしゃれだ」
「まあそうなんだろうけどさ」
「だからメガネは却下」
「やだ。俺はメガネがいい」
「だめ」
「やだ」
「だからなんでだ」
「何ででも」
「馬鹿だろお前」
「じゃあなんでお前はメガネに反対するのさ。
自分だってメガネのくせに」
「コンタクトは無理だって医者に言われたんだよ。
俺だってメガネよりコンタクトしたいのに」
「……お前、コンタクト好きなの?」
「だってメガネだとフレームで視界の一部分が隠れるだろ。
それがやなんだ」
「ふーん」
「お前うらやましいよなー。裸眼で1.5とか」
「ふふん、どうだ敬え」
「よーしよしいい子でちゅねー」
「……敬ってねーだろ」
「気のせいだ」
「どーだか。まあいいか、買い物いかね?」
「メガネ屋にはいかないからな」
「いいや。靴屋」
- 281 :風と木の名無しさん:2013/03/18(月) 16:16:12.77 ID:nN6HkFO00
- 仲良しかわいいGJ!
裸眼くんはこの後眼鏡くんに靴選んでもらったのかな?
2人の今後が色々想像出来て萌えました
- 282 :風と木の名無しさん:2013/03/18(月) 22:29:09.87 ID:Tg1LInSII
- 眼鏡くんとお揃いになりたくて、伊達を買おうとする裸眼くん。眼鏡くんがコンタクトの方が好きと知ってアッサリ考えを変える裸眼くん。視界の一部隠れるくせに裸眼くんの細部まで見てる眼鏡くん。可愛いよ、可愛いよ!GJ!
- 283 :風と木の名無しさん:2013/03/18(月) 22:36:25.44 ID:TFgeGkun0
- 次
- 284 :風と木の名無しさん:2013/03/19(火) 00:29:58.47 ID:8u/kDBlZ0
- まわす
- 285 :風と木の名無しさん:2013/03/19(火) 00:31:55.22 ID:4YFr4kcS0
- mawasi
- 286 :風と木の名無しさん:2013/03/19(火) 00:34:51.98 ID:NJBv+k7s0
- まわし
- 287 :風と木の名無しさん:2013/03/19(火) 00:56:37.91 ID:yD6p88ci0
- まわし
- 288 :風と木の名無しさん:2013/03/19(火) 01:10:36.15 ID:8u/kDBlZ0
- はよ
- 289 :風と木の名無しさん:2013/03/19(火) 01:24:42.75 ID:PeYaH4z/0
- 些細なことで嘘を吐く
- 290 :2/1:2013/03/19(火) 19:40:54.18 ID:wZBtwDNC0
- シーフのサラキは些細なことで嘘をつく。
嘘つきな男だと思われたいのだ。
自分は茶葉の目利きの天才であるとか、
この先の教会は十字の代わりに矢印が飾ってあるのだとか、
水竜のなめらかな背中は怒るとトゲトゲが出るのだとか。
すぐばれる嘘を、法螺を、軽やかに揺れる赤毛と
道化た手振りに乗せて日々繰り出している。
真摯な男だと思われてはたまらない。
いつか一番大事な場面で、
彼が大事なもののために命を投げ出す時に、
彼が思わず本音をこぼしてしまうだろう時に、
あいつのことだから本気かどうか分かりゃしないと、
笑い飛ばしてほしいのだ。
彼が心と剣を捧ぐ主に。
****
- 291 :2/2:2013/03/19(火) 19:42:31.12 ID:wZBtwDNC0
- その日も、冗談で場を盛り上げていたサラキは
いつの間にか酔いつぶれてしまった。
宿屋の酒場。
パーティーの仲間や荒くれ男たちが飲み騒ぐ中。
吟遊詩人があぐらをかき、チェチリアオルガンがゆったりとサーガを奏でる。
今、戦いは遠い。
大きな暖炉がゆらゆらとあたりを橙色に照らす。
寝ぼけたサラキの顔はずいぶんと幼く見えた。
「ねえオレ、あんたの事ほんとにほんとに好きなんだよう……」
「ああ、わかっている。わかっている」
机につっぷしたサラキのひとりごとのようなそれを、
そばに座った金髪の戦士は笑って受け止めている。
「もうずっとついていくからね。あんたはオレたちの星。
お仕えするよ。あんたがいやだといっても、ずっと。ずっとだ……」
「そうしてくれ、サラキ。私とともに。」
戦士は、ごくりとまたひとくち酒を飲んだ。
入口でわっと歓声が上がり、踊り娘が店に訪れたのを知らせる。
完全に寝こけてよだれを垂らすサラキの頭を、
戦士は幼い子にするようにポンポンと叩いた。
「また、明日にはすっかり忘れているのかな」
戦士は唇に笑みを刻んだ。
罪のない嘘も、戯れも、
今夜の告白にはひと粒も宿らないことを知っているのだ。
- 292 :風と木の名無しさん:2013/03/19(火) 22:49:31.30 ID:FmIJGjJe0
- ファンタジー系好きだから萌えたよーGJ!
でも2/1じゃなくて1/2だと思う
- 293 :風と木の名無しさん:2013/03/20(水) 10:52:07.62 ID:6wtjnGEX0
- おおー萌えたよー!
真摯な気持ちを隠すのも、本命がちゃんと実はそれが見せかけだと知っているのも、
すっごくポイント高いです 大好きだー!GJ!
- 294 :風と木の名無しさん:2013/03/20(水) 12:45:04.73 ID:rGBsE6Zq0
- すごい萌えた!GGGJ!!
自分はあまりファンタジー系はなじみがないんだけど
背景や人物の描写が短いのに的確で、すごい想像かきたてられたよ
文章上手いなあ
- 295 :風と木の名無しさん:2013/03/20(水) 19:46:14.22 ID:/oN69JTp0
- 次
- 296 :風と木の名無しさん:2013/03/20(水) 19:47:28.13 ID:6qp9taCoO
- ぐるり
- 297 :風と木の名無しさん:2013/03/20(水) 20:46:59.93 ID:y8jpgaWv0
- まわし
- 298 :風と木の名無しさん:2013/03/20(水) 21:27:01.66 ID:8R6OIPep0
- お踏みなさい!
- 299 :風と木の名無しさん:2013/03/20(水) 21:28:32.86 ID:6gOucP7p0
- 思わず嫉妬する
- 300 :風と木の名無しさん:2013/03/21(木) 21:22:43.36 ID:m604bgtWI
- 主演は私なのに、共演者の若者たちは一気に彼のもとに駆け寄る。まあ、しかめ面をしている口下手な42歳の共演者よりも、常に笑顔で接する21歳の彼の方が話していて楽しいだろう。もう、5回目の共演というのに、この距離は変わらない。
羨ましいと思うあたり、嫉妬なんてものを、と自嘲してしまう。
「加藤、お疲れ!」
「…ああ」
何十回目の共演となる煩い同期に言葉を返す。彼を見ていたせいか、返事が遅れてしまった。
「…また、山坂か?ほんっと加藤は好きだなあ。山坂」
「あれほど社交的になれたらと、羨ましいよ」
「…羨ましいねー。加藤が羨ましいのは、周りの若造たちじゃないか?」
長野を思わず見つめる。長野は苦笑いを浮かべ、肩を軽く叩く。
「アンタとどれだけの付き合いだと思ってんだ」
「…若気の至りには、俺は年を取りすぎてる」
「そうかいそうかい。まあ、加藤と飲むのは楽しいからさ。また、飲みに行こうや」
長野はにやりと笑うと、さっきよりも強く肩を叩いてきた。そして、モニターに向かって行く。きっと私の出番が終わる頃には、長野はいつもの居酒屋の予約をしてしまっているのだろう。
「ああ、やだね。諦められずにあんなアイドルくんに嫉妬するなんて」
アンタと共演する度に、無意識に嫉妬しちゃうんだよ。俺は。
- 301 :風と木の名無しさん:2013/03/21(木) 23:58:35.22 ID:I3D8p0vr0
- まわし
- 302 :風と木の名無しさん:2013/03/22(金) 02:09:33.90 ID:yn8tcfiaO
- 時間確認しちゃったじゃん…
△でいいんだよね?
個人的には若い子とうまくいってほしい派ですが…
GJでした
- 303 :風と木の名無しさん:2013/03/22(金) 14:54:10.73 ID:bpVB4SaI0
- ああ……なるほど、△なのか
最後の二行は長野ってわけか
私としてはおじさん同士がいいね GJ
- 304 : 忍法帖【Lv=7,xxxP】(1+0:3) :2013/03/22(金) 20:26:21.80 ID:QsAj+YZ+0
- て
- 305 :風と木の名無しさん:2013/03/22(金) 21:26:07.93 ID:2rCqJf3K0
- やっとか
- 306 :風と木の名無しさん:2013/03/22(金) 21:41:59.42 ID:eA4+pehA0
- まわ
- 307 :風と木の名無しさん:2013/03/22(金) 22:29:06.46 ID:MRGoCLdT0
- まわし
- 308 :風と木の名無しさん:2013/03/22(金) 22:48:54.49 ID:7BOjIYqM0
- オレ フミダイ オマエ オレ フム
- 309 :風と木の名無しさん:2013/03/22(金) 22:53:11.28 ID:1Mz+rdME0
- 1才差の兄弟
- 310 :風と木の名無しさん:2013/03/23(土) 18:28:06.98 ID:64lCZwPB0
- まわ
- 311 :風と木の名無しさん:2013/03/23(土) 22:25:05.66 ID:Nd1EODT40
- mわし
- 312 :風と木の名無しさん:2013/03/23(土) 23:08:01.33 ID:2MkRSyrs0
- まわしは309から24時間後でよろしくね
年子の兄弟は受け攻め考えすぎてわけわからんくなってしまった
むかし隣に住んでた兄弟は11ヶ月差だったけどあれも年子か
- 313 :風と木の名無しさん:2013/03/24(日) 01:50:49.51 ID:AFabSbpC0
- 兄弟萌はあるけど、双子じゃなくて一歳差か……と思うと難しく感じてしまったまわし
- 314 :風と木の名無しさん:2013/03/24(日) 02:25:58.18 ID:dFuonvxV0
- たったの一歳だけ年下であるが故に弟扱い、子供扱いされてしまい、真面目に告白しても「はいはい」と適当にあしらわれてしまうもどかしい弟×兄
みたいなのを今とっさに思い付いたまわし
- 315 :風と木の名無しさん:2013/03/24(日) 10:29:14.15 ID:1Zru7cQh0
- 一歳しか違わないのに弟は許されて兄は親から怒られるとか
弟にしてみれば、一歳しか違わないのに兄さんぶるのはどうよって思ってるとか
反発しあってる関係ってイメージ
兄が大学生、弟は高校生で、私服と制服の差っていうのも萌えるなあ
攻めは兄の方がいいかな
俺の方が年上だからいう事を聞け的な感じでお願いします
まわし
- 316 :風と木の名無しさん:2013/03/24(日) 12:20:56.14 ID:NoG0X6GG0
- 普通にまわせばいいのに
- 317 :風と木の名無しさん:2013/03/24(日) 12:30:12.71 ID:/0QZ1KUnO
- まわし
- 318 :風と木の名無しさん:2013/03/24(日) 12:41:07.68 ID:v31QAoacP
- まわし
- 319 :風と木の名無しさん:2013/03/24(日) 12:42:44.24 ID:orJtcK1k0
- 踏み台
- 320 :風と木の名無しさん:2013/03/24(日) 13:09:39.58 ID:VpPvm2ce0
- 9なのに踏み台?
まわします
- 321 :風と木の名無しさん:2013/03/24(日) 14:29:15.01 ID:Z+PbY3X90
- まわしー
- 322 :風と木の名無しさん:2013/03/24(日) 14:39:02.86 ID:FI4apI+20
- 回すな、>>1と別館読め
- 323 :風と木の名無しさん:2013/03/25(月) 01:18:50.35 ID:Hya2q0UA0
- 「おーい、写真取るぞ。早く来いよ。」
「ちょっと待って、すぐ行くから。」
「またそれか。好きだな、踏み台。」
「いいだろ、別に。」
あんたとの年の差はどうやったって埋まらない。
身長差も今のところ埋まりそうにない。
だからせめて、写真の中でぐらいは。
あんたと同じ位置に立つ夢を叶えたいんだ。
小さな踏み台を使えば届く数センチ先の世界が、今の俺にとってはとてつもなく遠い。
- 324 :風と木の名無しさん:2013/03/25(月) 08:49:56.29 ID:lwCrAcDl0
- 萌えた!GJです
踏み台を持ってくる姿を想像するとかわいいし
好きな人との差を悩む切ない感じも好きです
- 325 :風と木の名無しさん:2013/03/25(月) 16:43:18.29 ID:dClGb3rA0
- あ、踏み台がお題ってわけね。
GJでした〜
身長差っていいね
- 326 :風と木の名無しさん:2013/03/26(火) 03:23:37.82 ID:hNuV/hRh0
- 「好きだな、踏み台」ってwwまわしまわし
- 327 :風と木の名無しさん:2013/03/26(火) 12:12:51.35 ID:YccMfLdi0
- まわし
- 328 :風と木の名無しさん:2013/03/26(火) 13:22:21.98 ID:1QhzgfuI0
- リロ気をつけて踏んでってね
- 329 :風と木の名無しさん:2013/03/26(火) 13:33:02.06 ID:wk4SOnuM0
- 並んで歩く
- 330 :風と木の名無しさん:2013/03/26(火) 17:58:47.53 ID:9OakoX7v0
- arukenai
- 331 :風と木の名無しさん:2013/03/27(水) 13:32:54.47 ID:u0oUSsvI0
- 浮ついて惚れっぽいお前がまたフラれたと、ヤケ酒に付き合わされるのは何度目どころかもう何年越しの事だろうか。
「今度は絶対うまくいくと思ったのによー」
「そうだな」
「この俺のどこが悪いってーんだ」
「さあな」
したたかに酔って千鳥足で家路につく間も延々と愚痴をこぼすお前に、オレは短く相槌を打ち並んで歩く。
肩を貸すでも支えるでもなく、オレはただ肩を並べて歩くだけだ。
『お前を一番よく知っていて、お前に付き合えるのはオレだけだ』、と言えない臆病なオレはただ隣に並んで歩くだけしかできない。
きっとこの先も、お前に触れる事はないだろう。
- 332 :風と木の名無しさん:2013/03/27(水) 14:13:57.33 ID:59qr9s9Z0
- うおーなんか距離感が想像できていい!
- 333 :風と木の名無しさん:2013/03/28(木) 11:40:36.74 ID:D8mxMf8Z0
- まわし
- 334 :風と木の名無しさん:2013/03/28(木) 12:45:22.43 ID:verC3etX0
- お題から恋人同士のラブラブしか思いつかなかったから
片思いの切ない系は予想外でGJでした
- 335 :風と木の名無しさん:2013/03/28(木) 14:27:53.73 ID:cDXKkRJt0
- まわすよ
- 336 :風と木の名無しさん:2013/03/28(木) 14:56:56.68 ID:iKXeD25c0
- まわします
>>333
回しは*0投下後(今回は331投下後)
24時間以上たってからですよ
- 337 :風と木の名無しさん:2013/03/28(木) 18:18:18.64 ID:mzeSE5T50
- まわし
- 338 :風と木の名無しさん:2013/03/28(木) 18:42:19.18 ID:KR6Khofc0
- 思いっきり踏んで
- 339 :風と木の名無しさん:2013/03/28(木) 18:45:36.62 ID:0GT9yvSj0
- ロマンチスト系電波受け
- 340 :風と木の名無しさん:2013/03/28(木) 21:47:10.50 ID:seHp/YRE0
- 「お願い!僕をギュッと抱いて離さないで!でないと桜に攫われてしまいそうで怖いの!」
- 341 :1/2:2013/03/29(金) 09:23:15.37 ID:ckzjJC9b0
- 「○市へ行こう!
そこで運命の恋人が待ってるんだ」
土曜日の朝、待ち合わせの時間ちょうどに俺の部屋にやってきた坂下は、開口一番そう言った。
「○市って……お前、今日は映画見に行くんじゃなかったのかよ」
「映画はいつでも見られるけど、運命の恋人は今日行かなきゃ会えないんだよ!」
「運命の恋人って言ってもなぁ。
お前先月も同じこと言って×市へ行ったけど、結局見つからなかったじゃないか」
「今度は絶対会えるって!
昨日夢で死んだばあちゃんがそう言ってたから間違いないよ」
「お前先月はじいさんに同じこと言われたって言ってなかったか?」
俺の冷静なツッコミに坂下はむっとしたように頬を膨らませる。
「もういいよ。一人で行くから」
「待て待て。
お前一人で行かせて、またいつかみたいに夜中に電車になくなったって呼び出されるくらいなら、最初から一緒に行った方がましだ。
車出してやるから、ちょっと待ってろ」
俺は慌てて部屋に戻ると、車のキーといつも用意してある二人分の着替えが入った鞄をつかんだ。
- 342 :2/2:2013/03/29(金) 09:24:04.50 ID:ckzjJC9b0
- 幸い、高速道路は思ったよりも空いていた。
この分なら昼前には○市に着くだろう。
さっきまでコンビニで買ったガイドブックを開いて、この湖で運命の恋人に会えそうだ、こっちの美術館のような気もするとはしゃいでいた坂下は、いつの間にか助手席で寝息を立てている。
坂下の『運命の恋人探し』に毎回律儀に付き合ってやるのは馬鹿馬鹿しいとは思うが、こうしてこいつの隣にいられる時間は捨てがたい。
○市まで行ったら日帰りはまず無理だから、今日は近くの温泉地に泊まって一緒に温泉に入ってやろう。
きっとそれくらいの役得は許されるはずだ。
ちらりと隣を見ると坂下は口元に楽しげな笑みを浮かべている。
もしかしたらまだ見ぬ運命の恋人の夢でも見ているのだろうか。
どうせなら、ひいじいさんか誰かに「お前の運命の恋人は隣で運転してる男だ」って言われる夢を見ていてくれればいいのにな。
- 343 :風と木の名無しさん:2013/03/29(金) 11:21:35.54 ID:jtlpYjrh0
- 最後の一文がいいね
かわいい主人公でGJ
- 344 :風と木の名無しさん:2013/03/29(金) 11:28:28.87 ID:CNBBnAvZ0
- ○市でも×市でも一緒にいたのは誰だか思い出せ!
天然ロマンチスト電波でもロマンチスト電波を装った策士でも可愛いな
色々な見方と萌えが出来て良い
GJ!
- 345 :風と木の名無しさん:2013/03/29(金) 12:09:01.66 ID:rbkvuvv40
- いいねえ、運命の恋人が「俺」だと坂下くんが気がついたら、
すんげー甘々になりそう あ、でもやっぱ振り回されるままもいい
甘やかしたいんだけど照れ隠しで振り回すのもいい
GJでした!
- 346 :風と木の名無しさん:2013/03/29(金) 13:08:41.82 ID:ffGhNugt0
- 電波ってこんな感じなんだー!
お題見て「どんなのくるかな」ってワクワクしてたから流れにならなくて良かった
早くまとまってほしい二人だねGJ
- 347 :風と木の名無しさん:2013/03/29(金) 15:55:59.12 ID:Q3yc3qag0
- この二人既に両想いな気がするぞ
すっごい良い雰囲気
- 348 :風と木の名無しさん:2013/03/29(金) 16:03:09.20 ID:Zdkom0oA0
- 可愛い!萌えた
お題も>>341もGJ!
- 349 :風と木の名無しさん:2013/03/29(金) 16:23:57.47 ID:iGjYvJVu0
- 好きになりつつあるけどまだ好きじゃない
- 350 :風と木の名無しさん:2013/03/30(土) 16:41:01.99 ID:CwJ5d0e50
- お流れか残念
- 351 :風と木の名無しさん:2013/03/30(土) 16:47:40.52 ID:EaWVsS7pP
- まわす
- 352 :風と木の名無しさん:2013/03/30(土) 16:54:03.30 ID:XaLcAdaz0
- 萌えそうだっただけに残念
恋の芽生えの時期っていいよねまわし
- 353 :風と木の名無しさん:2013/03/30(土) 17:07:12.38 ID:ffDGRGs90
- 流れたまえ
- 354 :風と木の名無しさん:2013/03/30(土) 18:24:30.07 ID:oQJjUmmP0
- まだ好きじゃないとか言ってる時点で既に好きなんだろと思うのまわし
- 355 :風と木の名無しさん:2013/03/30(土) 19:40:25.22 ID:3YaTKOja0
- 流れ流ーれてー
- 356 :風と木の名無しさん:2013/03/30(土) 19:42:11.34 ID:UsMUOW8u0
- 青春だよねまわし
- 357 :風と木の名無しさん:2013/03/30(土) 20:13:16.00 ID:ytF2iq/QO
- 全力でまわし
- 358 :風と木の名無しさん:2013/03/30(土) 20:23:53.61 ID:H7Zsy0RH0
- まわしませう
- 359 :風と木の名無しさん:2013/03/30(土) 20:30:02.34 ID:+P8MsRv90
- 遊び人に遊んでもらえない
- 360 :風と木の名無しさん:2013/03/31(日) 03:27:13.90 ID:F24Pvkv60
- あいつは男なら誰彼構わず寝た。
決して特定の相手を作らず自由気ままに遊んでる。
俺はそんなあいつを気になって仕方がなかった。
あいつとは部活が一緒でよく話すがタイプがまるで違った。
明るく誰とでも仲良く話すあいつに対し俺は勉強だけが取り柄のつまらない男だ。
あいつはいつも俺をからかった。
「あんた経験ないだろ」とか笑いながら言われる。
いつもは適当に流すが今日は虫の居所がわるかった。
なんせあいつの首もとには赤いしるしが着いていたから。
「経験はある」俺がそう言うと一瞬躊躇いながら「うそつけ」と笑った。
「試してみるか?」
「は?」
「だから俺と寝てみれば嘘かどうかわかるだろ?」
「…」
「誰でもいいみたいだし、俺でもいいだろ」
「…だ」
「あ?」
「あんたとは死んでもやだ」
「…俺ってそんな嫌われてたのか?」
「あんたと寝たら他のやつじゃ変わりにならないじゃんか」
「どういう意味だ?」
「…ばーか」
あいつはそのまま俺の頭を叩いて教室から出ていった。
意味わからん。
俺は叩かれた頭を抱えてどうやってあいつに好かれようか考えていた。
- 361 :風と木の名無しさん:2013/03/31(日) 11:10:44.79 ID:dhscACP00
- 萌えた…っ
gj!
- 362 :風と木の名無しさん:2013/03/31(日) 15:56:05.06 ID:xc4Ur6W30
- なんだこのじわじわと湧き出る萌えは!
GJ!GJ!
- 363 :風と木の名無しさん:2013/04/01(月) 04:09:12.41 ID:S5mt5oUT0
- まわす
- 364 :風と木の名無しさん:2013/04/01(月) 07:26:58.74 ID:Zis70HYZ0
- まわし
- 365 :風と木の名無しさん:2013/04/01(月) 08:32:31.70 ID:XUVuw4O60
- まわし
- 366 :風と木の名無しさん:2013/04/01(月) 08:33:58.10 ID:eZNDbfia0
- まわし
- 367 :風と木の名無しさん:2013/04/01(月) 10:47:38.82 ID:UPfCS+pR0
- まわ
- 368 :風と木の名無しさん:2013/04/01(月) 10:57:33.68 ID:oPkwt0cA0
- 踏み台!
- 369 :風と木の名無しさん:2013/04/01(月) 11:26:35.38 ID:RVFsMHdZ0
- 人間×触手
- 370 :1:2013/04/02(火) 11:26:32.42 ID:HcEW6Akg0
- ※微グロ、変態プレイ注意
夕餉の膳を下げに来た女中の足音が十分に遠ざかったのを確かめると、立ち上がって部屋の隅へと向かう。
使用人には決して手を触れぬようにと言い含めてある鍵のかかった箱の中には、私が育てている盆栽の中で最も大切にしている一鉢がしまってある。
鍵を開けるために顔を近づけると、ほのかに甘い香りが鼻孔をくすぐる。箱を開けるとその香りはくらりと目眩がするほどに強くなる。
慣れているはずの私を酔わせるほどに香るのは花ではない。花というのにはあまりにも艶めかしすぎるそれは、まるで人の粘膜のように赤く濡れた蔓。茶色い幹から幾本も伸びた触手状のそれらは、まるで私の姿を認めて喜んでいるかのようにうねうねと蠢いている。
日の差さぬ山奥に生え、その甘い香りで牡の獣――時には人間の男を誘い、その精を搾り取るという妖樹を見ることが出来るならば、食われても構わないと思っていた。
けれどもあるいは単なる噂話に過ぎないかもしれないと思っていたそれを実際に目にした時、私はこの希少な樹木を自分の手で育ててみたいという欲求に抗うことが出来なかった。
襲い来る蔓を刀で切り払いつつ、どうにか持ち帰ることが出来た一本の若木は、山の中とは大きく違う環境で無事に育つのかという私の心配をよそに、盆栽と同じ鉢の中で少しずつではあるが成長していた。
- 371 :2:2013/04/02(火) 11:34:10.72 ID:HcEW6Akg0
- 「待たせたな」
声を掛けて手を差し出してやると、一本の蔓がしゅるりと伸びて甘えるかのように私の指先に絡みついた。
同時に他の蔓も一斉に私の方へと伸び、遠慮がちに体に触れる。
そのうちの一本が袴の隙間から着物の中に入りこもうとするのを見とがめて「こら」と叱れば、その蔓は慌てて着物の中から出て、反省するかのようにくたりとうなだれた。
「いい子だ。そうやっておとなしくしていれば餌をやるからな」
山から持ち帰ったばかりの頃は、私の口や男のものの先端や後孔といった粘膜を狙って、蔓の先から出る樹液で私を酔わせて襲おうとしていた。
それを退けてそのたびに餌を絶って飢えさせ、代わりにおとなしくしていればたっぷりと餌を与えてやるようにしたところ、犬畜生程度の知性はあるらしい妖樹は私を襲うのをやめ、こうして餌を与えられるおとなしく待つようになった。
あまり焦らすのもかわいそうだと思い、私はさっそく餌を与えることにした。
鉢植えの前にどっかりと腰を下ろし、袴と下帯を緩めて中から己のものを取り出す。
途端に蔓が待ち遠しいとでもいうように一斉にゆらりと揺れる。
兆し始めている己のものを左手で擦り始めた私をせかすかように、蔓が私の肌を優しく撫でる。
それでも先ほど叱られたのに懲りているらしく、男のものや後孔には触れようとしない。
従順なその蔓を、私は開いた手で愛おしむように一本ずつ撫でてやる。
やがて小さく胴震いをして、私は白いものを妖樹に向かって吐き出した。
じゅるじゅると音を立ててそれをうまそうに啜る蔓のために、私は最後の一滴までを手の中に絞り出して差し出してやる。
- 372 :3(終):2013/04/02(火) 11:35:09.50 ID:HcEW6Akg0
- 「うまいか」
問いかけると蔓は感に堪えないといった様子でぷるぷると震えた。
「そうか、そんなに喜ばれると私も餌のやり甲斐があるな」
どうせ家の跡を継ぐことも、他家への養子や婿入りの口もない冷や飯食らいの八男坊だ。
子をなすという本来の役には立ちそうもない無駄な精をここまで喜ばれると、相手が人ではなくても嬉しくなってくる。
「せっかくなら、お前の中に種付けしてやれればいいのだがな」
益体もないことだと思いつつぽつりとつぶやくと、一本の蔓がするりと頬を撫でた。
「そうか、お前もそう思うか」
己の都合の良いように解釈して伸びてきた蔓を撫でてやると、その蔓がいつもとは少し違う香りを放ったような気がした。
- 373 :風と木の名無しさん:2013/04/02(火) 14:31:05.14 ID:sL6H5ux7I
- 触手を可愛いと思ったのは初めてだ…!GJ!
- 374 :風と木の名無しさん:2013/04/02(火) 17:59:24.36 ID:E0L9MzEyi
- 仄かな切なさがグッときた
GJ!
- 375 :風と木の名無しさん:2013/04/02(火) 18:05:40.75 ID:OXj6VXto0
- これはもうひとえにGJとだけ
- 376 :風と木の名無しさん:2013/04/02(火) 19:41:48.12 ID:GehWDYwG0
- 読みごたえあった素晴らしい!!逆はよくあるけどこのお題だとどうなるんだろうと期待してたので
こんな素晴らしいの読めて嬉しいわGJ!
- 377 :風と木の名無しさん:2013/04/02(火) 20:03:10.81 ID:bv65M6hC0
- お流れも覚悟してたのに素敵な作品をありがとう!GJ!!
- 378 :風と木の名無しさん:2013/04/02(火) 20:14:26.46 ID:KgbIHK0U0
- うげ
- 379 :風と木の名無しさん:2013/04/02(火) 20:19:45.25 ID:ZrSrNJED0
- 突然の雨
- 380 :風と木の名無しさん:2013/04/03(水) 20:41:22.76 ID:Q+XN7OTu0
- お流れかな
- 381 :風と木の名無しさん:2013/04/03(水) 20:51:17.67 ID:BOJpMrT9I
- 雨ネタ好きだけど自分には思いつかなかった残念まわし
- 382 :風と木の名無しさん:2013/04/03(水) 20:58:32.34 ID:LMdNNu950
- まわすよー
- 383 :風と木の名無しさん:2013/04/03(水) 21:10:25.06 ID:GvHcM2VZ0
- シチュエーションは大好きなんだけどうまくまとめられなかったよまわし
- 384 :風と木の名無しさん:2013/04/03(水) 21:36:31.91 ID:nunqIRiU0
- まわしー
- 385 :風と木の名無しさん:2013/04/03(水) 22:04:50.03 ID:Y3V86aIf0
- まわ
- 386 :風と木の名無しさん:2013/04/03(水) 22:34:36.77 ID:8Rlzj/xg0
- 残念まわすね
- 387 :風と木の名無しさん:2013/04/04(木) 00:24:54.57 ID:1WFWG+Z50
- まわしますー
- 388 :風と木の名無しさん:2013/04/04(木) 01:24:09.76 ID:17N4Px//0
- 踏むのです
- 389 :風と木の名無しさん:2013/04/04(木) 01:33:46.58 ID:PU+GSb6Z0
- 秘密の関係
- 390 :風と木の名無しさん:2013/04/04(木) 17:06:22.21 ID:Yh8V4TqW0
- シチュエーションは大好きなんだけどうまくまとめられなかったよまわし
- 391 :風と木の名無しさん:2013/04/04(木) 19:07:58.91 ID:Yh8V4TqW0
- お流れか残念
- 392 :風と木の名無しさん:2013/04/04(木) 19:10:20.62 ID:Yh8V4TqW0
- ありがちなだけに難しかったかも知れない回し。
- 393 :風と木の名無しさん:2013/04/04(木) 19:32:56.12 ID:Yh8V4TqW0
- 保守
- 394 :風と木の名無しさん:2013/04/04(木) 20:53:58.70 ID:8QkAdXfPO
- ままままわせばいいじゃないっ!
- 395 :風と木の名無しさん:2013/04/04(木) 21:42:46.39 ID:9i+VYgmB0
- >>393
荒らすなよ
- 396 :風と木の名無しさん:2013/04/04(木) 22:26:12.80 ID:Yh8V4TqW0
- 今回はいつも以上に元気に荒らすなぁと思ったら直前の作品が大量にGJ貰ってるからか
哀れだな(キリッ
- 397 :風と木の名無しさん:2013/04/04(木) 22:47:30.90 ID:Yh8V4TqW0
- 逆にありがたいかもね
無意味なコピペ連投は立派な荒らしとしての通報条件満たしてるし(暗黒微笑
- 398 :風と木の名無しさん:2013/04/04(木) 22:48:32.60 ID:Yh8V4TqW0
- 踏み台!
- 399 :風と木の名無しさん:2013/04/04(木) 22:50:26.78 ID:FLA4Ykh/P
- 機械
- 400 :1/2:2013/04/05(金) 18:47:38.64 ID:sjij4tKC0
- 罪悪感は吹っ飛んでいた。
欲望を満たして何が悪い。これは恋だ。そう思った。
ヒトの社会にロボットがあるのが当たり前の現代。
ロボットに対して性的関心を抱く若者の急増は、歪んだ社会現象として問題になっている。
僕に言わせれば、本来ロボットというものはヒトに心地よいデザインと役割を与えられているのだから、
好ましく感じて当然なのだ。
通信手段が発達して、コミュニケーションは希薄になる一方だ。
ろくに会えない異性を恋うより、身近な存在を大切に思うことのほうがむしろ自然ではないか。
僕の恋の相手は、ともに働く会社の同僚……だった。
物流会社の倉庫管理業務を、ヒトと組んで行う人間型のロボットだ。
なめらかで人工的な肌と瞳のない目をもつ彼は、汎用型ながら時に冗談も言えるこなれた機体だった。
もう十数年も稼働しているという。古いロボット、というより僕にはベテランの先輩と思えた。
最初は気の迷い、次には葛藤。やがて感情が理性をうわまわり、とうとう僕は告白した。
世間では認められないながらも結婚までするカップルもあるというニュースが、僕を後押しした。
彼のボイスは男声だったが、いまさら異性でないことに問題があるだろうか?
「それは気の迷いです。あなたの脳は錯誤しているのです」
彼の指摘は正しかっただろう。
「じゃあ、一生つきあうわけじゃないと言ったら? 僕の、その、処理の相手ってのは……嫌?」
彼が表情を浮かべるはずもない。
「私の所属はAAA人材派遣会社ですから、業務としてあなたに派遣されることができます」
- 401 :2/2:2013/04/05(金) 18:49:40.17 ID:sjij4tKC0
- 僕の自室で、お互い裸になった。
彼の作業服の下を見るのは、初めてだった。
「横になって、リラックスしてください。あらかじめお望みいただいたようにいたします」
彼はあからさまな言葉は使わなかった。
派遣会社にはそれなりに恥ずかしい注文をしなければいけなかったが、この場ではムードを壊さないようにちゃんと考慮されている。
彼は慣れているのだろうか。
そんな馬鹿な考えがよぎったが、あわてて頭から打ち消す。
「なんとお呼びすれば?いつものように横山さんでいいのでしょうか」
秀明と呼んでもらうつもりだったが、親しんだ声がいつもの呼び方で僕を呼んだことで嬉しくなる。
「うん、それがいい」
目をつぶる。どうしても強ばる体を深呼吸でなだめていると、僕の肌に彼の手が触れた。
(……あ)
彼の手に触れるのは、初めてだったのだ。そういえば仕事でも触ったことがなかった。
──なぜそれで恋だなんて言えたんだろう。
初めて触れた彼の手が、温かいなんてしらなかった。
この時代、ロボットは人間に違和感を与えない形でデザインされている。
だからなのか。彼のヒトよりも大きすぎる手は、柔らかく、温かかった。
そこから呼び起こされる快感。気持ちがよくて、素晴らしくて、とても、とても優しい。
僕は夢中になりかけて……急激な罪悪感に襲われた。
これが恋なもんか。
彼は今、僕のための機械だ。
彼は、僕のことを好きじゃない。好きにならない。絶対に、永遠に。
こんなことを僕は望んでいたのか。
僕は彼に中止を命じた。
彼の優しい手は、僕の涙をぬぐってくれた。
- 402 :風と木の名無しさん:2013/04/05(金) 19:11:40.67 ID:yqEB/K0WP
- 切ない…!
GJです
- 403 :風と木の名無しさん:2013/04/05(金) 20:00:31.96 ID:5gbVdiay0
- いいなあ
こういうの好き
無表情だけど感情があるかも?てのいいよね
- 404 :風と木の名無しさん:2013/04/05(金) 20:54:22.55 ID:U0lewcG+0
- 淡々としてるのにすごく切ない…
めちゃくちゃよかったですGJ!
- 405 :風と木の名無しさん:2013/04/05(金) 21:05:33.67 ID:NEhmCCXk0
- 機械だけど好き、で終わらないところがいい
GJ!
- 406 :風と木の名無しさん:2013/04/05(金) 22:42:08.20 ID:sk392o7X0
- うまくいかなそうで、でもいつか何とかなりそうで
やっぱならなそうなところが萌えました GJです
- 407 :風と木の名無しさん:2013/04/05(金) 23:51:23.25 ID:5xtpkNX70
- ふおお萌えた
切ないのだけどロボットって愛しいよね
GJ!
- 408 :風と木の名無しさん:2013/04/06(土) 00:02:57.31 ID:LWnhYr8t0
- 外出控えてじっくり創作もいいじゃない
↓どうぞ
- 409 :風と木の名無しさん:2013/04/06(土) 00:10:51.60 ID:eVqRufbf0
- 初恋の人との再会
- 410 :1/2:2013/04/06(土) 23:58:47.78 ID:Rv3UYSEyP
- 一度寝ただけだ。二十歳になったばかりの俺はバーで酔っ払って、多分よくある感じで何となくうちに上げてしまった。
奴のテクニックは申し分なく、俺は満足して眠りについたのだがーー。
目覚めは、最悪だった。胸焼けしそうな臭いで起きざるを得なかったのだ。油っぽい、焦げたチーズとケチャップの臭い。
人の家にピザを取るその無神経さと、こうやって他人を連れ込むのだって初めてじゃないのに今更の後ろめたさで、半ば八つ当たりとはわかっていながら尻を叩いて追い出した。連絡先も何も残させることなく。
それから、どうやって番号を知ったのか、一度だけ電話が鳴った。公衆電話からだった。
「これからアメリカに帰るよ」
流暢な日本語だった。
その頃にはあの夜から三年も経っていたし、もう俺は笑ったような返事しか出なかったけれど、それでもどうして鼓動が高鳴っていたのだろう。もしかしたら過日のうちに記憶を失ったことへの恐怖感か、と思うほど不思議だった。
それから何度か、いろんな男と恋愛したはずだ。
けれど、どれも何故か、上手くは行かなかった。
- 411 :2/2:2013/04/06(土) 23:59:47.29 ID:Rv3UYSEyP
- その日の俺は、春の嵐が間近に迫っているというニュースをラジオで聞きながら、何度も膝を揺らしていた。
今日は午前中から打ち合わせの予定だったのだ。しかしついさっきで先方からかかってきた電話は一時間ずらしてほしいという頼みで、俺はタクシーの中で渋々それを受けた。
昼飯も食べ損なったじゃねえか、と追加の恨み言を呟いて、待ち合わせ場所のホテルのロビーで立ったまま書類に目を通していた。
バタバタとせわしない足音が聞こえてくる。
「どうも遅れまして申し訳ありません!緊急で呼び出されてしまいまして……」
こんなにも見え透いたビジネスマンの嘘をつく奴はどんな顔をしているのだろうと、俺は手にしていた書類から目を上げたが、相手はごそごそと名刺を探しているようで、顔はよく見えないがーー。
「ああ、あったあった」
その背だけで、確信が沸いた。
「ラディアン」
「はい?」
間抜けな顔で名刺を差し出す中腰で俺を見上げた奴は、ひどい間抜けづらをしていた。
これは初めて見る顔だ。
俺は、奴が喋るまで黙っていた。すると、向こうも気づいたようだった。
「十年ぶりだね」
静かな声だ。胸の奥がぞわぞわする。
「俺の名前覚えてんのか?」
目の前のすっかり日本人じみた青い目の男は、困ったように眉を下げて口を噤んだ。
俺は呆れてため息を吐く。
「名刺見ろよ」
中途半端に腰を曲げたまま名刺交換をして、ラディアンは何度も俺の名前を呼んだ。
ひとしきりそれらしい商談をし、それじゃあ……と席を立ったところで、ラディアンは俺の腕を掴んだ。
「飲みにいこうよ」
そして、にっこり笑って言い放った。
「お酒、弱かったよね」
その笑顔は、随分前に見た、覚えがある。覚えている。ただそれだけなのに、何で涙が零れるんだろう。
忘れていたと思っていたのに。
待ってた、が声にならなくて、俺は歩き始めたラディアンにただもう、着いて行く。
- 412 :風と木の名無しさん:2013/04/07(日) 00:16:58.93 ID:tR+GZp4x0
- もはや運命の出会いだと思うw
ハッピーエンドが見えててほんわかしたよ GJ!
- 413 :風と木の名無しさん:2013/04/07(日) 04:51:46.52 ID:mB6UsTRt0
- いいね、今度は素直になるんだよw
別館のもよかったです GJでした
- 414 :風と木の名無しさん:2013/04/07(日) 23:58:27.25 ID:9yfcypfQ0
- まわし
- 415 :風と木の名無しさん:2013/04/08(月) 00:02:25.20 ID:s+CMIK880
- まわします
- 416 :風と木の名無しさん:2013/04/08(月) 00:09:07.86 ID:1AafZPH50
- オレはまわすぜ!オレはまわすぜ!
- 417 :風と木の名無しさん:2013/04/08(月) 00:17:38.49 ID:FpPDw48m0
- まわし
- 418 :風と木の名無しさん:2013/04/08(月) 00:20:17.31 ID:O8q7CL0G0
- 踏んでください
- 419 :風と木の名無しさん:2013/04/08(月) 00:24:40.22 ID:iJrrMn5Q0
- 若旦那
- 420 :風と木の名無しさん:2013/04/09(火) 00:27:18.87 ID:O87AkMFS0
- お流れかな
- 421 :風と木の名無しさん:2013/04/09(火) 00:34:10.73 ID:aWxUgbl00
- 老舗の若旦那とか攻めでも受けでも美味しいまわし
- 422 :風と木の名無しさん:2013/04/09(火) 05:52:11.23 ID:+Qd1noAu0
- まわします
- 423 :風と木の名無しさん:2013/04/09(火) 06:04:52.41 ID:sx7i4wMpO
- なるほど、若旦那といえば受けだと思い込んでいた
攻めもおいしいなまわし
- 424 :風と木の名無しさん:2013/04/09(火) 07:10:57.23 ID:atn/sjjk0
- まわし
- 425 :風と木の名無しさん:2013/04/09(火) 09:09:55.44 ID:sIGtZSSv0
- どうしてもパスタ作ったお前に一目惚れなグループを思い出してしまった
まわし
- 426 :風と木の名無しさん:2013/04/09(火) 12:46:07.19 ID:cRPFIhG00
- 若旦那が攻めだと受けは番頭さんとか丁稚?
自分も受けだとしか思ってなかったよ
まわし
- 427 :風と木の名無しさん:2013/04/09(火) 13:56:41.91 ID:pvL5KifZ0
- まわ
- 428 :風と木の名無しさん:2013/04/09(火) 14:56:26.25 ID:UplyjSki0
- 踏まれたい
- 429 :風と木の名無しさん:2013/04/09(火) 15:00:25.76 ID:n9KItUJU0
- 存在を刻む
- 430 :風と木の名無しさん:2013/04/09(火) 20:57:07.70 ID:fAI5Kzu00
- 例えば、携帯の着信に残るお前の名前とか。
例えば、ずぼらな俺に代わってお前が直していったスリッパの並びとか。
例えば、いつの間にか本棚に入ってる俺のじゃない漫画とか。
例えば、洗面所の一角を占めるお前の石鹸類とか。
例えば、前よりも消費が著しくなった調味料とか。
例えば、お前があちこちつけていったキスマークとか。
例えば、お前が泊って行った翌日の身体のだるさとか。
例えば、ベッドに残るお前の整髪剤の香りとか。
日々の生活の中に、お前の存在を刻んでいくのが幸せでしょうがない。
- 431 :風と木の名無しさん:2013/04/09(火) 23:22:32.13 ID:et27gmmF0
- いいお題だよね・・・萌えました GJ!
- 432 :風と木の名無しさん:2013/04/10(水) 17:38:11.40 ID:toVucX0O0
- 色々な所から相手の片鱗を感じ取るのって素敵だー!
- 433 :風と木の名無しさん:2013/04/10(水) 21:14:59.55 ID:JVj4PD7v0
- まわすよ
- 434 :風と木の名無しさん:2013/04/10(水) 22:51:44.49 ID:ZliQNh3/0
- まっわ
- 435 :風と木の名無しさん:2013/04/10(水) 22:54:17.59 ID:KpxXr81n0
- まわし
- 436 :風と木の名無しさん:2013/04/10(水) 23:31:33.93 ID:G4pMOiCt0
- まわるよ
- 437 :風と木の名無しさん:2013/04/11(木) 00:27:09.21 ID:JF6XKR9F0
- まわして
- 438 :風と木の名無しさん:2013/04/11(木) 01:17:54.58 ID:xctob4JE0
- どうぞ思い切り踏んで下さい
- 439 :風と木の名無しさん:2013/04/11(木) 01:20:03.99 ID:3ww0X30r0
- なかなか好きといえない
- 440 :風と木の名無しさん:2013/04/11(木) 21:22:38.39 ID:m4UZWlBUP
- あと一分しかない。
「あーあ、結局二十歳になるまで恋人も出来なかったよ」
その言葉を聞いた時から、あいつが二十歳になる前に、絶対に伝えると決めたのに。
文面は何度も何度も読み返して、完璧なはずだ。
あとはこの、送信ボタンを押すだけ……それだけが、どうして出来ない。
このまま言えずに明日を迎えるのかーー
指先の震えが大きくなる。いや、違う、着信だ。
「もしもし、慧ちゃん?」
もう時間はない。
- 441 :風と木の名無しさん:2013/04/11(木) 21:43:06.12 ID:/EAmGLct0
- 短いのに切迫した感じがすごく伝わってきた
GJ!
- 442 :風と木の名無しさん:2013/04/11(木) 22:48:27.34 ID:Y9W6/TjE0
- 結局送れないところに着信がっていうのがまたもう‥‥
はよ!!言え!!ってなったよGJ!
別館にも来てたね、
どのパターンも萌えたけどあと少しタイプが好きですありがとう!
- 443 :風と木の名無しさん:2013/04/12(金) 23:10:23.70 ID:zh2BE89N0
- そろそろ回すよ
- 444 :風と木の名無しさん:2013/04/12(金) 23:13:03.25 ID:8edKwng20
- まわしちゃいます
- 445 :風と木の名無しさん:2013/04/12(金) 23:38:24.21 ID:vTp/GX7pO
- まわせまわせー
- 446 :風と木の名無しさん:2013/04/12(金) 23:45:20.69 ID:nUup2ihdP
- まわしまーす
- 447 :風と木の名無しさん:2013/04/13(土) 00:09:37.00 ID:fniis+/b0
- まわし
- 448 :風と木の名無しさん:2013/04/13(土) 00:10:23.89 ID:RAx+scqf0
- さあどうぞ!
- 449 :風と木の名無しさん:2013/04/13(土) 00:35:29.52 ID:L8Sr5j580
- 大学生同士
- 450 :1/2:2013/04/13(土) 20:39:09.07 ID:qqT8D+1V0
- 久しぶりに山口と遊べた。
山口とは学部が一緒ってだけで、ゼミもサークルも、ついでにバイトも違う。
なのになんとなく気があって、飯食ったり買い物行ったり、なんやかんやと結構つるんだ。
それも三年生になると、山口のサークルが忙しくなったり、俺がバイトを増やしたりしたせいで、学校以外で会えない日が続いた。
友達って理屈じゃない。山口とは接点少ないのに、昔のテレビとか、学校のこととか、テレビや時事ネタ、漫画の感想、話してて止まらなくて、楽しい。
他にいないんだよな、こんな奴。
メールじゃ足りない。会いたいなぁ。一緒に遊びたい。
そう思ってたら山口が誘ってくれた。
『今日バイトの後、家に行っていい?一時くらいになっちゃうけど』
一時ってのは夜の一時だ。全然OKだった。
今日は土曜日。だから明日は日曜日で、もし山口にバイトが入ってなければ一日遊べる。
「俺明日バイトないの」
二時をまわってからやっと来た山口は、ニコニコ顔でスーパーの袋を差し出した。
もう俺はそれだけでテンション上がって、走り回りたいくらいに嬉しくなる。
食って、飲んで、テレビ見たりゲームして、朝になって眠くなるけど寝るのが惜しい。
それでも耐えられなくなってふたりでひとつの毛布に足突っ込んで寝て、起きたらまだ一時でまだ山口がいる。
楽しい一日がまだ続いている。そう思うとまた嬉しくなった。
今日を逃すときっとまたしばらく会えない。早く、いっぱい話したい。飯食いに行きたい。ビデオ屋とかも行きたい。
山口が起きるのをボーッと待ってるのが、もどかしい。
起こしてやろう。そう思ってヒゲがのびた顔をつっつくと、山口は顔をしかめて「ウーン」と寝返りを打った。
「久敏、起・き・て。朝よン」
できるだけ可愛い声でささやく。唇に触る。ちゅっ、と口で言いながら。
彼女のいる朝、という冗談。前にもやったことがある。
お互い彼女なんかいないから、想像の世界の空しい遊びだ。
山口、起きろ。起きて早く、キモイことするな、とわめけ。
ドキドキしながら待ってたら、抱きしめられた。
- 451 :2/2:2013/04/13(土) 20:41:28.06 ID:qqT8D+1V0
- 寝ぼけた山口の力が強い。
チクチクする頬をすりよせてくる。酒くさくて嫌だ。唇があたりそうになって、ひやりとする。
「ばか、山口、やめろって」
俺は彼女じゃない。枕でもない。
押し返すと、足までが絡んできた。重たいすね毛の生えた足が、同じくパンツ一枚の俺の足の動きを封じてしまう。
たぶん山口は起きている。起きて冗談返しを仕掛けてきている。
ようやくこの状況を把握した俺は、隙をついて腹に一発かましてやった。
「うえっ!」
悲鳴を上げた山口は俺を解放する。
「ばか、山口、キモイんだよ!」
ゼイゼイ言いながら俺が笑って見たのは、泣きそうな山口の顔。
「……ごめん」
そう言って山口は毛布を頭までかぶってしまった。
丸まった背中は、なんと震えている。
「おい……大丈夫か、山口ってば……なぁ」
毛布越しにさすると、体を強ばらせるのがわかった。拒絶だ。
どうやら俺のパンチが強すぎたらしい。そんなつもりじゃなかったのに。
俺がなすすべもなくおろおろしてると、かなりしてからやっと、山口が「トイレ」と出てきてくれた。
トイレから帰ってきた山口は俺を見もせずに
「腹……痛かったから……ごめん」
とぼそぼそ言ったので、俺はほっとして謝り倒した。
それから飯を食いに行った。
山口はいつものように面白くて楽しくて、俺は、やっぱり山口は親友だなぁと思った。
- 452 :風と木の名無しさん:2013/04/13(土) 20:51:29.28 ID:dZYhwU8SO
- せ…切なすぎる…
- 453 :風と木の名無しさん:2013/04/13(土) 21:04:22.26 ID:YIjYYO06P
- 気づかないって罪だな
切な萌えたよGJ!
- 454 :風と木の名無しさん:2013/04/13(土) 21:41:04.16 ID:fniis+/b0
- 主人公ひどいw
どう見ても恋愛感情ありのはしゃぎっぷりなのに
無自覚鈍感天然すぎる
二人とも可愛くてニヤニヤが止まらない
山口くん道は遠そうだけどがんばれ!
- 455 :風と木の名無しさん:2013/04/14(日) 00:08:13.93 ID:tCKc8Wi20
- めちゃ笑った
無自覚は罪だ
山口可哀想
- 456 :風と木の名無しさん:2013/04/14(日) 01:00:56.33 ID:+B6GAL5A0
- 可愛いなー
早く気づいてやって…!
GJでした
- 457 :風と木の名無しさん:2013/04/14(日) 05:54:09.03 ID:2RAPCD1cO
- ぐああああ主人公コノヤロウこのド天然が!お前も無意識に友情以上恋心未満に山口の事大好きじゃねーか!
山口ィ!!ぜってー諦めんなよ!!!
早く恋心になあれ!
GJです!
- 458 :風と木の名無しさん:2013/04/14(日) 07:24:33.90 ID:ziYoDuyZ0
- 普通にまわってるから、人いないことはないね
規制中でも本気感想あったらGJスレに感想きてるし
踏み台
- 459 :風と木の名無しさん:2013/04/14(日) 07:36:24.07 ID:Xj2l1H8a0
- 一緒に暮らそう
- 460 :風と木の名無しさん:2013/04/15(月) 09:04:46.28 ID:DEnF5ulB0
- 24時間経過したのでまわし
- 461 :風と木の名無しさん:2013/04/15(月) 12:29:59.18 ID:c9/p4IZI0
- まわし
- 462 :風と木の名無しさん:2013/04/15(月) 12:38:10.32 ID:MV6w+b3D0
- まわす
- 463 :風と木の名無しさん:2013/04/15(月) 13:19:02.77 ID:7r+q7o6N0
- あ、そーれまわし
- 464 :風と木の名無しさん:2013/04/15(月) 15:36:13.56 ID:T8D+AdjZP
- まわしてまわして
- 465 :風と木の名無しさん:2013/04/15(月) 18:01:43.11 ID:OAgoTkVg0
- まわしー
- 466 :風と木の名無しさん:2013/04/15(月) 18:37:50.54 ID:m/N/IPkG0
- まわまわしまする
- 467 :風と木の名無しさん:2013/04/15(月) 21:30:50.70 ID:lzeD53us0
- まわまわ
- 468 :風と木の名無しさん:2013/04/15(月) 22:02:39.83 ID:TNNyqkCa0
- 俺の背中を踏んで行け
- 469 :風と木の名無しさん:2013/04/15(月) 22:04:44.65 ID:1PP1vUf30
- お説教
- 470 :風と木の名無しさん:2013/04/15(月) 22:04:50.53 ID:fuRMaASs0
- 食物アレルギー
- 471 :風と木の名無しさん:2013/04/15(月) 23:43:06.58 ID:fuRMaASs0
- 「お前は、食った食器を水に漬けとけって何度言ったら分かんだよ!」
今日もスミに説教を食らう。
几帳面なスミと、ズボラな俺。しっかりしてるスミと、うっかり者の俺。
同い年なのに。ガキの頃からずっと、何かにつけて俺はスミに説教されてる。
今も、晩飯を食い終わって食器を放置していた俺に、風呂から上がるなりスミが説教を始めた。
「洗えって言ってんじゃないんだぞ。せめて漬けておくくらいしろ!乾いたらどんなに落ちづらいか…」
親に説教された回数よりも、スミに説教された回数の方が確実に多い。
まあこの説教も、母ちゃんによくされたけど…
でも今は、スミにばかりされている。狭いアパートで、寝食を共にする今は。
「ごめんなさい」
「態度で示せ!そう言ってちっとも治んねえな!飯抜きにするぞ!」
「わーマジごめんなさいいいい!」
実は、説教を聞くのは好きだ。なんて言ったら本気で怒られるだろうから言わないが。
わざとやってんのか!?って言われるだろうし。わざとじゃないんだけど。
でも無意識にわざとやっている部分もあるのかもしれない。愛をもって叱るスミが見たくて。
一緒に住むようになって、日常だったスミの叱る姿が更に身近になって、更に愛しくなった。
俺のために説教してくれるところも、料理上手なところも、俺を求めて夜ごと伸ばされる腕も、
女っぽい名前を呼ぶと嫌がるところも、全部好きだ。真澄。
- 472 :風と木の名無しさん:2013/04/15(月) 23:49:19.80 ID:rbk36Xmi0
- >>1嫁
- 473 :風と木の名無しさん:2013/04/15(月) 23:51:07.29 ID:BQVpO031P
- まわす
- 474 :風と木の名無しさん:2013/04/16(火) 00:04:23.16 ID:dcxXT0da0
- 二人の関係に萌えたよGJ!
- 475 :風と木の名無しさん:2013/04/16(火) 00:19:15.14 ID:RpWPlnh80
- 最後のたたみかけるところが好きだw
踏み逃げせず短時間でよくぞGJでした!
- 476 :風と木の名無しさん:2013/04/16(火) 00:35:52.26 ID:n0CmCPvX0
- はじめはお題がアレルギーだと思って
???だったけど
こんな短い時間に踏み逃げなしで投下なんて
久しぶりで嬉しい!
GJ
- 477 :風と木の名無しさん:2013/04/16(火) 04:41:29.47 ID:DcKJgJ+F0
- 説教三昧でも夜はラブラブなのねw
スミの方も、『こいつには俺がいないと駄目だ』と思う瞬間に
幸せを見出してるといいなあと思った。
スピード投下もすごい!GJ!
- 478 :風と木の名無しさん:2013/04/16(火) 13:09:23.01 ID:09L67qVd0
- まわし
- 479 :風と木の名無しさん:2013/04/16(火) 13:17:00.14 ID:UlhlSAIxO
- 一番の味方
- 480 :風と木の名無しさん:2013/04/17(水) 15:01:57.63 ID:gtZyZLSM0
- まわすよ
- 481 :風と木の名無しさん:2013/04/17(水) 16:48:21.90 ID:ovujeHVVO
- まわし
- 482 :風と木の名無しさん:2013/04/17(水) 20:19:58.96 ID:0TXthjgt0
- 残念まわし
- 483 :風と木の名無しさん:2013/04/17(水) 22:34:29.19 ID:+CILAGSx0
- まわし
- 484 :風と木の名無しさん:2013/04/17(水) 23:35:40.44 ID:DzClo9av0
- まわし
- 485 :風と木の名無しさん:2013/04/18(木) 02:08:53.55 ID:q4woeZ5L0
- 荒らしがまわすと無理矢理GJを捻り出す人が現れるから逆にいい感じだねまわし
- 486 :風と木の名無しさん:2013/04/18(木) 08:25:53.65 ID:X6MShA8L0
- まわしちゃう
- 487 :風と木の名無しさん:2013/04/18(木) 09:50:10.64 ID:IRUya4js0
- まわし
- 488 :風と木の名無しさん:2013/04/18(木) 09:53:59.31 ID:9g/ygPOM0
- 別におまえのために踏まれてるわけじゃないんだからな!
- 489 :風と木の名無しさん:2013/04/18(木) 10:15:04.46 ID:RPvG+np70
- あえぎ声がうるさい攻め(notショタ)と声を我慢する受け
- 490 :風と木の名無しさん:2013/04/19(金) 00:44:50.48 ID:ylCDhe1u0
- 隣の部屋のカップルのあえぎ声がうるさくて、というベタな事があって引っ越した。
やった、これで壁殴り代行を呼ばずに済むぜ!
と喜んでいたのもつかの間。
初めて俺の部屋に相手を招いたら、むしろそいつの声の方が酷かった。
「あー、あーこれマジヤバいわ、気持ちよすぎ。なあ、なあ、お前はどう?きもちーか?」
通常音量でそのセリフ言われても、返せるわけないだろ。
お前のドヤ顔マジウザい。
ムダにいい声、もっとウザい。
きもちーけど、まだこらえられる。
「なあ、俺…もうイキそうなんだけど。中でいい?なあ、返事しねえとこのまま出すぞ…?」
嫌だけど、中は嫌だけど、まだ声は我慢できる。
「いいのか?なあ、このまま…出すぞ!」
さっきから首を横に振ってるだろ、意思表示はしてるから!
なあ、やめてくれよ。
お前は知らないかもしれないけどな、ここもそこまで壁、厚くないんだよ。
最悪AVでごまかすけど、両隣たしか…人が
「くっ、もうムリだ…出る…!」
おい嘘だろ、やめろよ。
お前、確か出すとき…
「うぉぉぉおお…!」
「っあ…」
両隣さん、ごめんなさい。
壁ドンした音、聞こえました。
あと、お前のあえぎに被せてうっかり声出た。
不可抗力。
目の前で、ご満悦って顔で賢者してるから、気づいてないって思ってたのに
「やっと声出したな」
とか、お前が殴られろバカ!
後日、真面目に両隣の住人と顔合わせにくかった教訓を生かし、二度とアイツを家に呼ばないと誓ったものの
アイツが実家住まいな事を思い出し、しばらくの間ヤる場所が、外にしかないことに気がついた。
真剣に、アイツにボイスオフ機能が欲しいと思った、ある日の夜。
- 491 :風と木の名無しさん:2013/04/19(金) 01:37:58.66 ID:RCVKRERp0
- お隣さん良い迷惑ww
こういう萌えもあるんだなーGJ!
- 492 :風と木の名無しさん:2013/04/19(金) 05:35:44.41 ID:kPBJcMTpO
- なるほどー!そういう攻めになるのかw
そしてお隣りさんには、受けが女つれこんであえいでいると思われる痛恨事w
おもしろかった!GJ!
- 493 :風と木の名無しさん:2013/04/19(金) 12:16:28.16 ID:Lwc7Duv00
- 受けには悪いが思わず笑ってしまったw
面白かったですGJ!!
- 494 :風と木の名無しさん:2013/04/20(土) 08:22:13.36 ID:Z3e0dpYj0
- ひといなすぎまわs
- 495 :風と木の名無しさん:2013/04/20(土) 10:00:59.42 ID:ajJZvj4J0
- まわし
- 496 :風と木の名無しさん:2013/04/20(土) 10:11:48.76 ID:LdBOMWXgO
- 別館も良かった、乙
まわし
- 497 :風と木の名無しさん:2013/04/20(土) 10:19:20.58 ID:36p1vFo00
- 面白かったGJです。まわし
- 498 :風と木の名無しさん:2013/04/20(土) 10:28:30.69 ID:/2EMpzrB0
- 踏んで!
- 499 :風と木の名無しさん:2013/04/20(土) 10:33:04.84 ID:vXFKqqeZ0
- 夏祭りの再開
- 500 :1/3:2013/04/20(土) 23:14:55.29 ID:kCb0oLcK0
- 俺の言葉に、ユキノリは一瞬ぽかんとしてから「はあ?」と怪訝な顔をした。
「だから、夏祭り。俺が子供の頃は毎年やってたじゃないか。それを今年復活させる」
「子供の頃って、何十年前の話だよ」
「二十年前だな」
答えると、彼は「大昔じゃん」と言ってけらけらと笑う。
「こんな過疎った町で祭やったって誰も来ねえって。やめとけやめとけ」
「町の人達が来ればそれでいいじゃないか。町の祭なんだから」
そう言うと、ユキノリは大袈裟に肩をすくめて、わざとらしくため息をつく。
「お前さ、採算性って知ってるか?祭やるつっても金と人手がかかんだよ。
『お祭楽しーい』って喜ぶのはガキだけで、大人にとっちゃ利益があがらなきゃただの骨折り損」
小馬鹿にしたような物言いにムッとするが、言い返せなかった。黙って地面を睨む。
確かにユキノリの言う通りなのだ。
そもそも、夏祭りが行われなくなったのは、殆どの若者が都市部へ出て行き町の高齢化が進み、
大型モールの登場で商店街の活気も無くなり、二重の意味で祭を運営する『体力』が無くなったためだ。
かくいう俺も、十年前に町を出て行ってつい最近Uターンしてきたクチで、
予想以上に寂れた故郷を目の当たりにして少なからずショックを受けた。
「……確かに、お前の言うとおりかもしれないけど」
俺は顔をあげる。
「それでも、何もしなければ何も変わらないと思うんだ」
いや、何も変わらないどころか、朽ちていく一方だろう。
それは嫌だ。
十年近く町を離れていた自分が、偉そうに言うのもおこがましいかもしれないが。
「だから、夏祭りを復活させたい。もちろん、それだけで全部うまくいくとは思ってない。
時間もかかるし金もかかる。大変だと思う。でも、何かしたいんだ。……この町のためにも」
ユキノリの視線が少しだけ横に逸れる。
「お前だって、このままでいいとは思ってないんだろ?」
「別に。俺はばーちゃんに養ってもらってるし、今の生活に特に文句ないしー」
「ユキノリ。俺は真面目に話してるんだ」
ふざけた調子の言葉を遮る。
- 501 :2/3:2013/04/20(土) 23:16:05.85 ID:kCb0oLcK0
- 「俺はやるぞ。ただやろうって言うだけじゃない、きちんと計画して、予算とか人材とか道具とか…
役場にも掛け合うつもりだ。まずは今度の寄り合いで提案する。俺だって無駄に歳は食ってない。
これでも十年、会社勤めしてきたからな。少しは経験が生かせると思う」
自分でも滑稽だと思うほど、必死に言い募る。
その間ユキノリは口を挟まず、ただ黙って俺が喋るのを聞いていて、
俺が喋り終わった後もしばらく黙ったままだった。
怒っているのか呆れているのか判断のつかない無表情で、じっと俺を見ている。
「………」
どのくらいそうしていたのか。
あまりに反応が返ってこないことに焦れた俺が再び口を開きかけたところで、ようやく
「あー……」
という間の抜けた声と共に、ユキノリの表情が崩れた。顔をしかめ、髪の毛をぐしゃぐしゃとかき回している。
金色に近い長めの茶髪がぱさぱさと揺れた。
昔は、もっと綺麗な髪だったような気がする。今のように傷んでる風ではなかった。
この十年で俺も変わったしユキノリも変わったのだ、そんな当たり前のことを今更になって認識する。
「………ユキノリ」
「伊達に都会の荒波で揉まれて来たわけじゃねーってか。かっこいいじゃん」
そこまで言うなら俺が口出す幕じゃねーわと小さく笑って、ユキノリは立ち上がった。
そして「んー」と背伸びをしてから腕を下ろし、俺を見下ろしてくる。
「けどさあ。俺はね、和真」
「何だよ」
「世の中、なるようにしかならねーと思ってるよ。時間が経てば人も変わるし土地も変わる。
栄えて寂れて、それでいいじゃん。たとえ無くなっても過去まで無かったことになるわけじゃねーしさ」
さっぱりした顔でそんなことを言うから、俺はまた声を荒げそうになる。
「だから……!」
「まあ、やりたいなら頑張れば。とりあえず、じーちゃんばーちゃんは喜ぶんじゃね、夏祭り」
にやりと笑ってから、ユキノリは頭の後ろにまわしていた面を被り直し
そしてひらひらと右手を振って
「おい待て、まだ話は終わってな…」
俺が言い終わるのを待たずに、煙のように消え失せた。
- 502 :3/3:2013/04/20(土) 23:17:25.50 ID:kCb0oLcK0
- 「あら?和真ちゃん?」
その声にはっとして後ろを振り返ると、そこには顔見知りの老女――鈴木さんちのばあちゃんが立っていた。
「ああ、やっぱり和真ちゃんだ。どうしたの、ぼーっと突っ立って。お参り来たの?」
にこにこと愛想の良い笑みを向けられて、俺は曖昧に笑い返す。
「ええ、まあ。ばあちゃんもお参りに?」
「あたしはほら、これが毎日の日課だから」
その言葉と共に俺の目の前に差し出されたのは、皿に乗った油揚げと菓子。
老女はゆっくりと俺の横を通り過ぎて、さっきまでユキノリが行儀悪く腰掛けていた場所に
皿をそっと置く。そして寂れた社に向かって皺だらけの手を合わせた。
同じ光景を子供の頃に何度も目にしていたことをぼんやりと思い出す。
俺が町を離れていた十年間もそれはずっと続いていたのだろう。
なぜだか、胸が痛んだ。
「……あの」
拝み終わってこちらを振り返った老女に、俺は無意識のうちの声をかけていた。
「また、夏祭りをやろうと思うんです。この神社で」
――栄えて寂れて、それでいいじゃん。たとえ無くなっても
良いわけない。
良いわけがないじゃないか、ユキノリ。
- 503 :風と木の名無しさん:2013/04/20(土) 23:30:45.31 ID:p/bBXeEH0
- ユキノリせつねええええ!
和馬もそりゃ必死になるわ。GJ
- 504 :風と木の名無しさん:2013/04/21(日) 00:50:49.55 ID:Ui1oAnZtO
- ブリーチ茶髪ぽくないキャラだけども…?って思ったら
ユキノリはお稲荷さんのお使いだったのね
10年ぶりの再会ていろいろたぎるわあ GJです
- 505 :風と木の名無しさん:2013/04/21(日) 02:25:37.66 ID:kyy0ASZFP
- ばーちゃんに養ってもらってるっていうのはそういう…!
素敵な話だった
- 506 :風と木の名無しさん:2013/04/21(日) 02:54:34.19 ID:PDNFcGE60
- どうしようかと思うくらい死ぬほど萌え滾った
ユキノリの性格とか信仰不足で存在が弱まるとか後頭部の面とか、流れから雰囲気から細部のパーツまでが何もかもがツボ
なんというか、過疎地方の寂れた神社という場面のせいか声を荒げてるシーンも含めて全体的に静かで寂しい感じなのに
その静かな中にも再生の気配というのか、ふつふつと熱を孕んでいるようなそんな感じがして
祭りの日はもちろんのことそれ以外の時もしょっちゅう会いに行ったりしてたんだろう子供の頃の事や
寂れた町や神社を見てから祭の再開を決心するまでの和真の心理とかその決心を聞いたときの面の下のユキノリの表情とか
きっとやり遂げるんだろう夏祭りで祭りの灯で夜なお明るい境内でかつての賑々しさを取り戻した様子をユキノリはどんな顔で眺めるんだろうなとか
けどこれで祭を再開しても人と人外の存在では生きる時間が違うんだろうかという事も考えるとそちらの方でもまた切なさが沸き上がり
となると自身の消滅についてすら「なるようにしかならない」とさらりと納得しているのは人とは違う精神性を持ってるからかと思ったけど
裏には実は先に逝ってしまう人間を何人も見てきたことによる置いていかれる悲しみを終わらせるとか
そういった意味も含むのではないかとか勝手に妄想したり
もう全てにおいてたまらなくて床を転がりそうになる
素敵な*0にGJでした!
- 507 :風と木の名無しさん:2013/04/21(日) 09:33:57.35 ID:MtflEiHT0
- 素敵な話だった
子供時代から読みたい!
GJ!
- 508 :風と木の名無しさん:2013/04/21(日) 10:51:05.66 ID:kplNFXpe0
- さあどうぞ
- 509 :風と木の名無しさん:2013/04/21(日) 11:04:32.73 ID:8HTj7rnV0
- 運動部対文化部
- 510 :1/2:2013/04/22(月) 00:47:27.15 ID:1k0raQG10
- 「申し上げます!」
「どうした副キャプテン」
「野球部が、陥落しました!」
「なん…だと…?」
「スタンドの応援席で短調の曲ばかりを演奏されたとのことです!」
「おのれ、吹奏楽部め…!小ざかしい真似を」
「いかがしましょう」
「卓球部の様子はどうだ。出撃はできそうなのか」
「それが……手品同好会にピンポン玉を奪われ、今は素振りしか出来ないと…」
「何?奴らは同好会まで参加させているのか」
「はっ。どうやらそのようで」
「サッカー部はどうした。我が連合のエースは」
「そ、それが……その」
「どうした副キャプテン。何かあるなら報告しろ」
「実は、サッカー部も、戦意を喪失してしまい…」
「なんだと!?」
「サッカーボールの白い部分を全て黒く塗られたそうで……おそらく、書道部の仕業です」
「なんということを……奴らに道具を愛する心は無いのか!」
「いえ…おそらく、こちらが料理部の冷蔵庫を食いつくした件の報復かと」
「くっ、食い物の恨みか…! バスケ部は?」
「ゴールネットを手芸部に縫い合わされてしまい」
「そうか。……こうなれば、アーチェリー部を動かすしかあるまい」
「!? ま、まさかそんな…我が連合で一番の殺傷能力を持つあの集団を、動かすと!?」
「仕方あるまい。グラウンドは園芸部に無力化されている。陸上部は動かせん」
「た、確かに…あんな綺麗に咲いてる花を踏むことはできませんからね…」
「よし、通達だ。アーチェリー部は出撃準備。…矢の先を吸盤にすることを忘れるなと伝えよ」
「ハッ!それでは行って参ります」
「うむ」
- 511 :2/2:2013/04/22(月) 00:48:32.64 ID:1k0raQG10
- 『(ぴー、ががが)あーあーあー、テステス。本日は晴天なりー』
「!?」
『やあ、主将。聞いているかな?…って、まあ聞いてるよね。これ全校放送だし』
「この声は……放送部か!」
『えーと、……あ、首相って書いてる。誤字だよ。え、わざとなの?ふーん。文芸部って変なところ拘るねー。
っと、ごめんごめん。ごほん、えー。主将殿、我が文化部連合総部長より、メッセージがあるのでご連絡します。
総部長は来れないとのことなので、代理で演劇部に原稿を読んでもらいます。…ほい、こっからね。ヨロシクー』
「……」
『ごきげんよう、主将君。相変わらず大きい声で怒鳴っているのかな?部下を萎縮させないようにしたまえ。君の怒声は怖いからな』
「ふん。大きなお世話だ。お前のネチネチした理詰め攻撃よりはマシだ」
『さて、こうやってメッセージを送るのは他でもない。君のことだ、そろそろ鬼の子を出してくる頃じゃないかと思ってね』
「……やはり、読まれているか」
『悪いことは言わない。やめておけ。もしそちらが鬼の子を起こすというのなら、こちらも相応の手段をとらせてもらう。
僕と長い付き合いの君のことだ。僕が何を考えているのかわかるだろう?』
「……」
『もしアーチェリー部が動くのなら、こちらは科学部を動かす』
「……」
『それが何を意味するのか、よく考えることだ。…(溜め)…この学校は、灰になるよ?』
「……」
『ほい、以上でーす。それではこれで校内放送を終わりまーす(ぶつっ)』
「………面白い。面白いぞ、総部長!それでこそ我が好敵手。戦局は貴様の読みどおりということか?
何手先まで読んでいるかは知らんがな、だが部活には魔物が住んでいる。勝負は最後までわからんのだ!!」
後世に“火の七日間”と伝えられる、壮絶な最終決戦の幕が、あげられようとしていた。
- 512 :風と木の名無しさん:2013/04/22(月) 00:55:29.48 ID:v7sLb/xVI
- 面白い!!科学部の危険っぷりにワロタwww
GJ!
- 513 :風と木の名無しさん:2013/04/22(月) 01:57:25.92 ID:bDcht/HpO
- これはおもろいwwwwwなんて不穏で平和なんだろうかww
GJ!
- 514 :風と木の名無しさん:2013/04/22(月) 12:27:57.34 ID:1R4hPvVTO
- 笑ったw
花が踏めないとか可愛いな!
- 515 :風と木の名無しさん:2013/04/22(月) 13:47:02.20 ID:T1GoYd480
- そのままバトル漫画になりそうw
めちゃくちゃ面白かった
GJ!!
- 516 :風と木の名無しさん:2013/04/22(月) 14:11:24.53 ID:2B5E14IF0
- 面白いwww
なんかすごい楽しそうだねGJ!
- 517 :風と木の名無しさん:2013/04/22(月) 16:19:24.45 ID:IhahJPSC0
- 逐一平和で可愛いwwGJ!
- 518 :風と木の名無しさん:2013/04/22(月) 18:43:37.02 ID:Tz1G7XDT0
- ワロタなんだこれwwwGJ!!
踏んでっ
- 519 :風と木の名無しさん:2013/04/22(月) 18:57:28.99 ID:NVBubum/P
- すれ違い
- 520 :風と木の名無しさん:2013/04/23(火) 19:35:36.70 ID:N5bHyC3W0
- お流れまわし
- 521 :風と木の名無しさん:2013/04/23(火) 19:46:18.65 ID:2JQSCzNd0
- ざんねんまわし
- 522 :風と木の名無しさん:2013/04/23(火) 19:55:58.07 ID:J8citxAB0
- ざんねんーぎゅんぎゅん回します
- 523 :風と木の名無しさん:2013/04/23(火) 20:25:48.58 ID:jpqQXEAq0
- 萌えたけど語りもネタも具体的に浮かばなかったマワシ
- 524 :風と木の名無しさん:2013/04/23(火) 23:23:32.14 ID:xisZpd2p0
- まわし
- 525 :風と木の名無しさん:2013/04/23(火) 23:26:30.61 ID:PYoUPwIiO
- まわれまーわれこのスーレ♪
- 526 :風と木の名無しさん:2013/04/24(水) 00:22:43.18 ID:8xTpcHeF0
- まわし
- 527 :風と木の名無しさん:2013/04/24(水) 00:35:30.15 ID:PU4KsVD3P
- まわします
- 528 :風と木の名無しさん:2013/04/24(水) 00:41:36.79 ID:ez2MASDS0
- さぁお踏みなさいモル○レット
- 529 :風と木の名無しさん:2013/04/24(水) 00:44:10.61 ID:GSs0lVSc0
- やきもちやきな受け
- 530 :風と木の名無しさん:2013/04/25(木) 00:46:39.09 ID:f3UyX2l50
- まわし
- 531 :風と木の名無しさん:2013/04/25(木) 06:29:51.02 ID:uy8y0Z77O
- さあまわそうか
- 532 :風と木の名無しさん:2013/04/25(木) 22:02:47.23 ID:0eEzruPG0
- お流れ残念
まわし
- 533 :風と木の名無しさん:2013/04/25(木) 22:08:06.95 ID:kbgrcjtwO
- まわし
- 534 :風と木の名無しさん:2013/04/25(木) 22:24:26.28 ID:FwtuQSaw0
- まわし
- 535 :風と木の名無しさん:2013/04/25(木) 22:32:49.44 ID:WGAWZePI0
- mws
- 536 :風と木の名無しさん:2013/04/26(金) 00:10:31.57 ID:SM3CJl7w0
- まわし
- 537 :風と木の名無しさん:2013/04/26(金) 06:54:41.02 ID:tbW+zPS3O
- まわし
- 538 :風と木の名無しさん:2013/04/26(金) 08:07:08.26 ID:UZWpz4uD0
- 踏んで下さい
- 539 :風と木の名無しさん:2013/04/26(金) 08:15:04.27 ID:J9S3cxIy0
- 空を飛ぶ
- 540 :風と木の名無しさん:2013/04/27(土) 08:36:52.40 ID:ys3s5Dy00
- 今週は過疎ってるねまわし
- 541 :風と木の名無しさん:2013/04/27(土) 11:47:57.37 ID:IwWPiq680
- まわします
- 542 :風と木の名無しさん:2013/04/27(土) 12:33:21.24 ID:L5aPZd+j0
- まわしますか
- 543 :風と木の名無しさん:2013/04/27(土) 15:24:19.32 ID:B41xYXoe0
- くるくる
- 544 :風と木の名無しさん:2013/04/27(土) 16:44:13.82 ID:QAs4b9Uf0
- まわしー
- 545 :風と木の名無しさん:2013/04/28(日) 00:27:21.26 ID:CsnO3NvK0
- 規制の影響もあるかな?
おまわし
- 546 :風と木の名無しさん:2013/04/28(日) 00:29:31.73 ID:NOGfpGXY0
- まわし
- 547 :風と木の名無しさん:2013/04/28(日) 00:30:33.82 ID:eYM5T/LO0
- スレを回せる者はおるか
- 548 :風と木の名無しさん:2013/04/28(日) 00:34:41.59 ID:7dvpNbR40
- さあ踏みたまえ!
- 549 :風と木の名無しさん:2013/04/28(日) 00:36:12.15 ID:Pa1ksy810
- おバカ系DQN受け
- 550 :風と木の名無しさん:2013/04/28(日) 03:38:20.40 ID:0cdhAxEq0
- まぁたまには萌え語りでも
おバカ系DQN受けは一目惚れした攻めの気を引きたくてあれこれやる
しかしバカでDQNなので、良かれと思ってやった行動は大抵裏目に出る
例:攻めが欲しがっていたものを手に入れる為にパチンコ(※景品にあったから。当然買った方が安い)
深夜にドンツク煩い車で住宅街を爆走して会いに来る
何度も失敗し、DQN仲間からはm9(^Д^)プギャーーされ、涙目になりながら
それでも懲りずにアタックし続ける受け
でもバカでDQNだから学習能力はあまりない受け
そうこうするうちに「バカな犬に懐かれた」程度にしか思っていなかった攻めも徐々に絆され
「バカだけどちょっと可愛いかも」とか「こいつは俺が更正させてやる」に変わってくる
そして攻めが喜ぶならと少しずつ勉強を始め、喋り口調も服装も直す(DQNなりに)健気な受け
受けバ可愛いよ受け
- 551 :風と木の名無しさん:2013/04/28(日) 05:02:30.74 ID:VChlyNmG0
- 萌語り乙でした
- 552 :風と木の名無しさん:2013/04/28(日) 15:32:18.68 ID:pNUpXvQR0
- かわいい
こういう受け好きです
GJ
- 553 :風と木の名無しさん:2013/04/28(日) 16:22:51.25 ID:pNUpXvQR0
- かわいい
こういう受け好きです
GJ
- 554 :風と木の名無しさん:2013/04/29(月) 02:24:34.42 ID:4fR4J8S50
- これは良い萌え語り
バカキャラの良さは素直さにある!GJ!
- 555 :風と木の名無しさん:2013/04/29(月) 05:15:50.53 ID:Q6RomhqL0
- mws
- 556 :風と木の名無しさん:2013/04/29(月) 08:44:41.67 ID:peLsdLB5O
- ごろごろまわすよ
- 557 :風と木の名無しさん:2013/04/29(月) 21:39:15.59 ID:67+LlETc0
- まわす
- 558 :風と木の名無しさん:2013/04/29(月) 21:40:49.88 ID:cYxslgx10
- まわる
- 559 :風と木の名無しさん:2013/04/29(月) 21:50:58.04 ID:FHbB2T490
- RPGの中ボス
- 560 :1/2:2013/04/30(火) 00:07:42.06 ID:vPaOPg1V0
- つまりは中間管理職なのか。いや、もしかしたらそれよりも下の立ち位置か。
「可哀想だよなあ……」
「はあ?」
コントローラーを握りながら思わず呟いた俺を、先輩が怪訝な顔で見返した。片手には缶ビール、片手には煙草。週末の午後11時。
「いやコイツ、可哀想じゃないすか。魔王にこき使われて、勇者に倒されるためだけに出てくるとか」
「別に可哀想じゃねえじゃん。悪いことした悪い奴なんだから倒すだろ普通に」
「えーだって、魔王に命令されたら逆らえないじゃないすか。怖いし」
「嫌だったら逆らえばいいんだって。嫌じゃないからやってたんだろ」
「えー……」
なおも言い募ろうとする俺を無視して、先輩は美味そうにビールを煽っている。風呂上りの髪から雫が垂れた。
「てかさ、まだその中ボスとやってんの。俺が風呂入る前からずっと動いてねえじゃん」
「可哀想で倒せないんすよ」
「嘘つけよ」
まあ嘘です。2ターン攻撃が地味に効くんです。あと先輩がちゃんと薬草用意してないから買い直しに村に戻りました。
可哀想と言えば俺もなかなか可哀想だ。ほんの3時間ほど前に激務の1週間がやっと終わって、
よーし羽根伸ばすぞーと思った矢先にその足で先輩宅に連行され、今度は中ボス退治のお仕事を任命されてなぜか画面の前から動かしてもらえない。
これが終わるまで俺はビールも風呂もお預けだそうな。おいおい魔王か。そしてなぜ俺は断らないのか。中ボスだからか。
「ていうか先輩、中ボス戦になる度に俺のこと呼ぶの何回目すか」
「忘れた」
「えー」
「おいちゃんと回復しろよサマンサ死にそうだぞ」
「はいはい」
- 561 :2/2:2013/04/30(火) 00:08:25.55 ID:vPaOPg1V0
- ゲームの中の踊り子のHPは気にかけてくれるのに、俺への扱いは相変わらずひどくぞんざいだ。
湯上りの匂いとか、露わな喉の動きとか、真横にある体温とか、毎度のことながら画面に意識を集中させるのが大変なのに。
「よし、とどめだ!」
「はいはい」
無神経な先輩は俺の肩に身を寄せるようにして画面に見入り、高らかに指図する。美味しいとこだけそうやって。
お前もこんな気分だったのか、なんて同情しながら必殺技を選択すると、軽快な音楽と祝福のメッセージがあっけなく画面に流れた。安らかに眠れ。
「……あーやっと終わった」
「はいよお疲れ。ご褒美だ」
「ごちです」
冷えたビールはちゃんと俺の好きな銘柄だった。先輩のとは違うからわざわざ買ったのだろう。ああこれ飴と鞭だなあ、と思う。
「中ボスもきっとこうやって魔王に使われてたんだなと思いました、今」
「ビール支給してくれるとか超優良魔王じゃん」
「はいはい」
「お前そればっかな」
何かのツボに入ったのか先輩は妙なくらいのテンションで大笑いした。笑いすぎとアルコールで顔が真っ赤になってもまだ笑っていた。
そしてひとしきり笑った後で、あーあ、と苦しそうに息をついて、ほんの一瞬だけ黙った。その一瞬の隙に、耳元を酒臭い息が掠めた。
「中ボスがなんで魔王に逆らえないか、本当のこと教えてやろうか」
「……はあ、なんででしょうね?」
問い返す声は我ながら白々しかったかもしれない。手のひらが汗ばんで、コントローラーを思わず取り落とす。先輩がまた笑う。
「怖いからとかじゃねえんだよ、本当はな、」
魔王のことが好きだからだろ。
耳の中に直接吹き込まれたのは、とっくのとうに知っていた答えだ。会心の一撃。俺の理性は死んでしまった。
やっぱ可哀想じゃねえや、中ボス。自業自得だわ、これ。
- 562 :風と木の名無しさん:2013/04/30(火) 00:56:52.15 ID:xnXSFR5TO
- うわーこうきたか うまいなー
萌えるわ、先輩も俺も、あー萌える
俺は自業自得とはいえ死んでしまうとは情けない
てか、つうこんのいちげきじゃねえの
いやそんなことはどうでもいい
この職場の同僚になって二人をずっと見てたい
サマンサでもいいです
- 563 :風と木の名無しさん:2013/04/30(火) 02:42:07.85 ID:mN5DsKU50
- 俺は先輩のてのひらの上で転がされてたのかw
というか先が気になるよ、理性が死んだ俺はここからどうするんだ!
大変萌えましたGJ!
- 564 :風と木の名無しさん:2013/04/30(火) 03:43:13.95 ID:dvJWUvkF0
- こういうカップリング大好きだー!!
中ボス美味しすぎる位置だ
確かにこれはつうこんのいちげきだ
萌えたよありがとう!GJ!!
- 565 :風と木の名無しさん:2013/04/30(火) 08:58:13.31 ID:Mf5DKYlfO
- おお おれ よ !
しんでしまうとは なさけない !
中ボス俺も先輩魔王もツボだわぁ…朝からもんのすっごい萌えた、今日も1日頑張れるぜ!
GJです!
- 566 :風と木の名無しさん:2013/04/30(火) 19:07:36.23 ID:HMOohgaH0
- 中ボスも魔王もいいなー
いいように転がされてる可愛い!
GJです!
- 567 :風と木の名無しさん:2013/05/01(水) 08:42:04.70 ID:iVS8+Jpt0
- まわすよー
- 568 :風と木の名無しさん:2013/05/01(水) 08:44:00.41 ID:iF020UG00
- まわし
- 569 :風と木の名無しさん:2013/05/01(水) 08:54:45.34 ID:2f23cPwG0
- 今日から両思い
- 570 :風と木の名無しさん:2013/05/02(木) 00:34:29.01 ID:t6wZKgW20
- 両思いになったら、色々変わるのかと思った。
主に、相手が。
「なあ、お前さっきの授業、ノート取ったか?」
「また寝てたのか、お前」
「てへぺろ☆」
「可愛くねーし、むしろうぜー」
結局、何かいつも通りのバカな会話をしてる。
告白は俺。
キスは向こう。
恥ずかしくて恥ずかしくて、昨日は全然寝れなかった。
なのに、今日学校に来てみれば、俺もアイツも普通に喋っていたりする。
こんなものなのか?
両思いって、ここまで何も変わらないものか?
「圭」
突然名前を呼ばれ、顔を上げると、俺のノートで顔を隠す元友人の姿が。
「何だよ」
軽く手招きされ、顔を寄せれば、軽く触れるだけのキスをされた。
慌てて仰け反ると、アイツは友人から恋人の顔になっていた。
「ヤバい、俺今凄く浮かれてる。なあ圭、もっかいしていいか?」
「ふざけんな、ここ教室だろ!」
「教室じゃなきゃしていいのか?」
「人目に付かないとこにしろって言ってんだよ!」
イライラと俺が声を荒げると、コイツは少し考えたあと、こう言った。
「よかった」
「なにが」
「昨日の、夢じゃないんだな」
今度は俺が、言葉に詰まった。
コイツも、緊張してたんだろうか。
昨日の事が、嘘とかドッキリとかじゃないか、なんて考えていたんだろうか。
「孝史」
俺が名前を呼ぶと、ゆっくりと顔をあげる。
コイツが「なに」とつぶやく前に、俺からも触れるだけのキスをした。
その時、不意にカーテンが、俺たちの姿を隠してくれた。
- 571 :風と木の名無しさん:2013/05/02(木) 08:26:17.42 ID:ZxRtNcrl0
- うへーなんだこれかゆい!こっぱずかしい!萌える!
朝からにらにらしちゃった。今日はいい一日になりそうw
ありがとうGJでした!!
- 572 :風と木の名無しさん:2013/05/02(木) 20:41:47.82 ID:YW4g+U2N0
- うわあああああすごくツボ
GJ!!
- 573 :風と木の名無しさん:2013/05/03(金) 00:46:10.44 ID:7FpEt76X0
- まわし
- 574 :風と木の名無しさん:2013/05/03(金) 09:04:18.21 ID:b1NPIrPa0
- まわす
- 575 :風と木の名無しさん:2013/05/03(金) 10:33:39.11 ID:amT2D0EW0
- まわし
- 576 :風と木の名無しさん:2013/05/03(金) 12:03:23.40 ID:LdKIw4sv0
- まわし
- 577 :風と木の名無しさん:2013/05/03(金) 13:12:27.21 ID:5O/RtQth0
- mws
- 578 :風と木の名無しさん:2013/05/03(金) 21:54:29.89 ID:7H4PLijq0
- どうぞー
- 579 :風と木の名無しさん:2013/05/03(金) 21:58:47.61 ID:iJ9o7Xt00
- 甘えん坊な二人
- 580 :風と木の名無しさん:2013/05/05(日) 00:03:57.56 ID:GW5+an4OO
- まわしてもいいかね?
- 581 :風と木の名無しさん:2013/05/05(日) 10:04:54.03 ID:K+MByRQx0
- まわし
- 582 :風と木の名無しさん:2013/05/05(日) 17:55:30.07 ID:0COwn7sv0
- まわし
- 583 :風と木の名無しさん:2013/05/05(日) 18:12:44.04 ID:afz6k+HNO
- GWはみんな忙しいなまわし
- 584 :風と木の名無しさん:2013/05/05(日) 18:26:30.83 ID:uOGpYCxw0
- まわします
- 585 :風と木の名無しさん:2013/05/05(日) 18:50:07.86 ID:VZR0wf/8O
- まわす
- 586 :風と木の名無しさん:2013/05/05(日) 21:42:02.96 ID:L15dE5xF0
- まわしー
- 587 :風と木の名無しさん:2013/05/05(日) 21:53:28.97 ID:+yFY0J5c0
- まわし
- 588 :風と木の名無しさん:2013/05/05(日) 21:54:17.24 ID:sIPEuwkd0
- 連休前から人少ないように思う
まわしばっかりだし
踏み台お踏み台まわし
- 589 :風と木の名無しさん:2013/05/05(日) 21:56:12.68 ID:eLceGDKw0
- プーチン大統領×安倍総理
- 590 :風と木の名無しさん:2013/05/05(日) 23:14:27.92 ID:4WotrZuI0
- >>1
>■*9*0とも、あからさまに二次創作とわかるような固有名詞は避けましょう
別館でも話し合いの結果駄目とのこと
>>589は無効です
まわし
- 591 :風と木の名無しさん:2013/05/05(日) 23:17:23.22 ID:0TDIEa270
- まわすよー
- 592 :風と木の名無しさん:2013/05/05(日) 23:35:00.31 ID:afz6k+HNO
- もっかいまわすぜー
- 593 :風と木の名無しさん:2013/05/05(日) 23:45:27.47 ID:93N12zEA0
- まわすわー
力いっぱいまわすわー
- 594 :風と木の名無しさん:2013/05/05(日) 23:59:35.94 ID:VZR0wf/8O
- そいや
- 595 :風と木の名無しさん:2013/05/06(月) 00:21:39.45 ID:C0hACsLB0
- おまわし
- 596 :風と木の名無しさん:2013/05/06(月) 00:56:17.23 ID:KYtx33iT0
- まわします
- 597 :風と木の名無しさん:2013/05/06(月) 00:56:49.32 ID:vsf1Rmta0
- 意外と人がいるwまわし
- 598 :風と木の名無しさん:2013/05/06(月) 01:07:21.40 ID:1+WGYOlB0
- どうぞー
- 599 :風と木の名無しさん:2013/05/06(月) 01:07:43.99 ID:BWInpAZ/0
- 夕暮れ時の二人
- 600 :1/2:2013/05/06(月) 23:58:52.03 ID:h2bc6zSc0
- あの山がもっとひくければ、くらくならないのに。
泣きそうな気持ちで思ったことを覚えている。
家までどのくらいの距離があるのかもよくわからない。
怒っているであろう親も、とうに始まっているかもしれない夕食のことも、考えないように早足で歩いた。
本当は立ち止まってしまいたい。うずくまって泣いてしまいたい。
靴を無くした足の裏が痛い。泥に濡れたズボンが気持ち悪い。
でも、裕真を連れて帰らなきゃ。自分よりもっと泣き虫な、裕真をうちまで連れて行かなきゃ。
山の端にかかる夕陽は暗くて赤くて、薄暗くなった道には誰もいない。
「……裕真」
手をつなぐのは初めてのような気がした。汚れてかさついた手をとると、裕真がおずおずと握り返す。
顔を見たら崩れてしまうから、裕真を黙って引っ張った。
もう走らない。最後の陽のぬくもりが消えるから、せめて裕真の手を離さないで歩く。
「拓ちゃん、ごめん」
裕真が涙声で言った。
俺の方がごめん、と言いたかったが、声にならなかった。
- 601 :2/2:2013/05/07(火) 00:01:57.26 ID:h2bc6zSc0
- 「こんな夕焼けを見ると、あのときのこと思い出さない?」
助手席の裕真が言う。
「今となってはいい思い出だよね。拓仁の母ちゃんに泣かれてさ、びっくりした」
「あー、母ちゃん泣かせたね。裕真の母ちゃんも全然怒らなくてびっくりしたな」
あの日、小学校の校区をはるかに越えた大きな川までザリガニを捕りに行った俺達は、
ぬかるみに靴を無くして探しているうちに遅くなり、とんでもない時間に帰宅するという大事件を起こしたのだ。
靴をなくしたのは俺で、いつまでも探し続けたのは裕真で。
だから叱らないで、とお互いをかばったのも面映ゆい。
あの頃、友情はなにより大事だった。裕真のことを世界で一番の親友だと思ってた。
「母ちゃんたちがさ、よく二人で帰ってきた、置いていったりせずによく一緒に帰ってきた、って褒めてくれたんだよな」
「あ、そうだっけ」
「なんかさ、それ聞いて、そんなこと思いもよらなかった、ってすごく意外に思ったんだよ……二人でいるのなんか、当たり前じゃんって」
裕真が照れたように笑う。それから、黙った。
「……何?」
「あ、いや……仲良かったなー、ってね」
「……今もつるんでるんだし」
「うん」
運転している俺からは、裕真の顔は見ることができない。
あれから中、高、大学を経て別々の道を進んだが、裕真と俺とはこうして遊び友達だった。
とんでもなく遠かった大きな川も、やがて自転車で通うように、そして今では車であっというまに辿り着く。
変わった背丈。変わらない友情。
なんでもわかりあえる、幼なじみの親友。だれもがめぐりあえる相手じゃない。ひょっとすると親よりもかけがえのない。
……一度失ったら、もう元には戻れない。
だから裕真は踏みとどまってる。俺もわからないふりをする。
夕陽がはやく沈めばいいと思った。
くらくなれば、寒くなれば、裕真の手をとれるかもしれない。
- 602 :風と木の名無しさん:2013/05/07(火) 00:26:59.27 ID:sLSSX35P0
- いい!
少年の日の思い出からの煮え切らない現在とかめっちゃツボだ
すごい絶妙に切なくて萌えました…GJ
- 603 :風と木の名無しさん:2013/05/07(火) 19:10:27.32 ID:W3EGi7G3O
- GJ!幼なじみ萌えた
- 604 :風と木の名無しさん:2013/05/07(火) 20:00:56.74 ID:9Usrf4K60
- うわああああ切ないGJ!
- 605 :風と木の名無しさん:2013/05/08(水) 00:08:07.74 ID:P3OM5rGc0
- まわしー
- 606 :風と木の名無しさん:2013/05/08(水) 00:41:18.37 ID:3zOVbBJK0
- まわし
- 607 :風と木の名無しさん:2013/05/08(水) 08:38:25.82 ID:LwEMrMeO0
- まわして
- 608 :風と木の名無しさん:2013/05/08(水) 10:19:28.67 ID:Y9NuMgqA0
- 踏んでよ
- 609 :風と木の名無しさん:2013/05/08(水) 10:22:12.05 ID:d4brdacm0
- 本当は信頼してる
- 610 :風と木の名無しさん:2013/05/09(木) 18:38:46.16 ID:YsIuuft70
- お流れ
ってか放置されすぎw
- 611 :風と木の名無しさん:2013/05/09(木) 19:31:21.32 ID:0Lhet8o30
- 最近多いねーまわし
- 612 :風と木の名無しさん:2013/05/09(木) 19:31:39.77 ID:6loQoGhT0
- まわし
- 613 :風と木の名無しさん:2013/05/09(木) 20:55:01.96 ID:LKzFrmiR0
- 規制かな?
まわし
- 614 :風と木の名無しさん:2013/05/09(木) 21:04:54.33 ID:m1n4YPK7O
- 最近パッとしなくてつまらないまわし
- 615 :風と木の名無しさん:2013/05/09(木) 21:45:42.52 ID:Rvdtq4W30
- 確かにGWから微妙な雰囲気()SSもどき三連発だったな
わかりにくい萌えにくいお題(お題サイトかよっていう)が指定され続けた所為かもね
- 616 :風と木の名無しさん:2013/05/09(木) 21:57:36.92 ID:akgguUOq0
- mws
- 617 :風と木の名無しさん:2013/05/09(木) 21:58:34.98 ID:cNtz6IeQ0
- はいはいまわしまし
- 618 :風と木の名無しさん:2013/05/09(木) 21:59:14.10 ID:xvsaXvcvO
- つまらなくないよ
もっと皆積極的に感想つけようよ!!
という流れにしたいんですねわかります
贅沢だなあ(どっちの意味かは言わないけど
- 619 :風と木の名無しさん:2013/05/09(木) 22:00:21.39 ID:GXIx7oUJ0
- 狼男と吸血鬼
- 620 :風と木の名無しさん:2013/05/10(金) 20:22:42.35 ID:KguJQJIE0
- 「んで、旦那。これからどうします?」
日の当たらない深い森の中、青白い肌をした少年が立っていた。周りには動物の屍が
散乱し、血液が全て抜き取られていた。少年は口の周りを無表情で拭いながら、ゆっく
りと近づく男に目を向ける。
「お食事も済んだことですし、そろそろ俺の方も何か頂けないでしょうか?」
飄々とした口調で少年にせがみながら、背後から白い首筋に手を優しく当てた。男の
目はギラギラと光らせ、鋭い舌と歯を覗かせていた。
「気安く触るな」
少年は男の意図が分かると、抑揚の無い言葉でそれを拒むが、男はお構いなしに首筋
に唇を近づけていた。
「もう一度言う、俺に気安く触るな」
「旦那は半分人間の血入ってますから俺のことを完全には支配出来ない……なんなら今
ここで」
そういいかけた瞬間、男は殺気を感じ、後ろに退く。向かい合った少年の手には短剣
が握られており、うっすらと血が付着していた。
「冗談ですって! 最近眷属の少年にご執心でしたからつい、だからそれ仕舞ってくだ
さいよ」
男が少し慌ててそう言うと、眉間にしわを寄せながら少年は短剣をしまった。しばら
くの沈黙の後、不機嫌そうな顔が少し緩まったのを男は感じた。
「……寂しかったのか」
「ええまあ、そんなとこです」
ばつの悪そうな顔を見られまいと、男は少年から目を逸らした。普段主人である少年
の命令に背くことはない男だったが、ずっと放置されていたため、我慢が出来ずについ
行動に移してしまったのだった。
すると少年は男の右手を持ち上げ、さっき傷つけて出てきた血を丁寧に舐めとった。
少年の舌の生暖かさと、上目遣いで見上げる顔に男の胸は高鳴っていた。
「分かった、今夜相手をしてやる。まずは後始末をしておけ」
無表情に戻った少年は男に命令を下し、森の出口へと向かった。
少年の後ろでいくつかの遠吠えがした。
- 621 :風と木の名無しさん:2013/05/10(金) 21:57:48.15 ID:73j6BOtAO
- 主従萌えた!GJ!
- 622 :風と木の名無しさん:2013/05/11(土) 05:57:31.95 ID:nYfO7HIO0
- 寂しかったとかかわいいなw
その気になれば逆らえるっぽいのに忠実とか萌える
GJ!
- 623 :風と木の名無しさん:2013/05/11(土) 20:23:56.06 ID:Q25t4+EX0
- まわし
- 624 :風と木の名無しさん:2013/05/11(土) 20:32:25.72 ID:D7ZHdVTh0
- まわし
- 625 :風と木の名無しさん:2013/05/11(土) 22:27:24.10 ID:FBAlJcue0
- まわし
- 626 :風と木の名無しさん:2013/05/11(土) 22:56:02.26 ID:NQ0qwjgI0
- まわし
- 627 :風と木の名無しさん:2013/05/11(土) 23:32:07.26 ID:I69dupbQ0
- もいっちょまわし
- 628 :風と木の名無しさん:2013/05/11(土) 23:36:24.86 ID:QzXwe1Qw0
- 踏み台
- 629 :風と木の名無しさん:2013/05/11(土) 23:43:36.62 ID:lSU6M0yp0
- なかなか告白できない二人
- 630 :風と木の名無しさん:2013/05/12(日) 23:55:06.35 ID:K4AbIa4p0
- お流れ残念
じれったいのが見たかった
- 631 :風と木の名無しさん:2013/05/13(月) 00:31:52.47 ID:GhJW+FmO0
- まわし
- 632 :風と木の名無しさん:2013/05/13(月) 13:27:14.50 ID:yZbCSmgA0
- まわし
- 633 :風と木の名無しさん:2013/05/13(月) 15:43:39.67 ID:TyxU9USi0
- まわし
- 634 :風と木の名無しさん:2013/05/13(月) 16:40:32.81 ID:yC/R4cFaO
- ぐるりーん
- 635 :風と木の名無しさん:2013/05/13(月) 18:02:21.19 ID:1HOwzOQ20
- 本当にお流れが多いな
- 636 :風と木の名無しさん:2013/05/13(月) 19:05:46.69 ID:KFhN6Afl0
- お題がピンポイントすぎるとその分確率は下がるかもね
今回は「なかなか告白できない」の上に「二人」と指定してあるから
あとは規制かリアルの忙しさ
- 637 :風と木の名無しさん:2013/05/13(月) 19:16:34.99 ID:77/sckv60
- 801板規制されるとつらいのまわし
- 638 :風と木の名無しさん:2013/05/13(月) 20:37:11.53 ID:2CqXzFlh0
- 踏みたかったけどさあどうぞ↓
- 639 :風と木の名無しさん:2013/05/13(月) 20:38:14.97 ID:Jc4ILouh0
- なかなか告白できない
- 640 :風と木の名無しさん:2013/05/14(火) 01:28:06.64 ID:AsxMY9rq0
- 「なあ、お前好きな奴とかいんの」
買ったばかりのブリックパックにストローを刺しながら、吉岡が唐突に言った。
「は? ……別にいないけど」
「ふーん」
自分からネタを振ったわりに全く興味のない返事を寄越して、いちごミルクを音を立てて啜る。
毎日毎日飽きもせずにいちごミルクだ。そして毎日飽きもせず、一口飲んだ後は必ず同じ台詞だ。
「飲む?」
「だからいらないって。甘いの嫌いなんだって」
「あっそ」
差し出された飲みさしのパックから――正確には先が少し噛み潰されたストローから、辛うじて目を逸らす。
甘いものが嫌いだと言ったのは少し嘘だったし、いらないと言ったのはもっと嘘だった。
無神経だと苛立つのは俺の自分勝手でしかない。悪いのは変に意識している自分だけ。
放課後の屋上から眺める校門付近には見渡す限りのカップルカップルだ。何がそんなに楽しいのか遠く笑い声が聞こえてくる。
「勝ち組どもが」
「僻んでんじゃねーよ童貞」
「吉岡だって、」
童貞だろ。なんて、その生々しい単語を躊躇した。相手が吉岡でなければたぶん言えた。その程度の純情だ。
「俺も勝ちてえ」
「佐々木は無理だろ。クソヘタレだから」
ぐうの音も出ないとはこのことだ。よりにもよって当の相手本人から言われるのだから立つ瀬がない。
「告白ってどうやるんだよ」
「俺が知るわけねーだろ」
「てか、吉岡は。好きな奴とか」
「……別にいねーし」
吐き捨てるように呟いて、吉岡は明後日の方向を見た。手の中でブリックパックが少しひしゃげている。
そのままこちらを見もせずに、さんざ噛まれて尖ったストローだけが俺のほうに向けられた。
「飲む?」
「だから、いらないって」
「あっそ」
ずずず、と名残を啜る音がして、やがてストローから口を離した吉岡は小さな小さな声で何か呟いた。
「――どうせ俺もクソヘタレだ」
「何か言った?」
「言ってねーし」
乱暴に紙パックを潰す音は、今日もやっぱりなけなしの勇気が潰れる音みたいだった。
- 641 :風と木の名無しさん:2013/05/14(火) 08:47:20.32 ID:VfUp3WR40
- あああ!そして明日もブリックいちごなのか?
萌えた!萌えたよGJ!!
- 642 :風と木の名無しさん:2013/05/14(火) 09:01:28.80 ID:yvql378WO
- 萌えた!ヘタレ同士10年ぐらい時間かけると好みだw
GJでした!
- 643 :風と木の名無しさん:2013/05/15(水) 08:22:19.16 ID:bXwxoxMP0
- まわすよ
- 644 :風と木の名無しさん:2013/05/15(水) 10:22:21.56 ID:F0uSvdm70
- まわします
- 645 :風と木の名無しさん:2013/05/15(水) 17:15:40.48 ID:Z3hJ0H4y0
- まわわわー
- 646 :風と木の名無しさん:2013/05/15(水) 18:09:36.43 ID:ZzYvbanSP
- ぐるぐる
- 647 :風と木の名無しさん:2013/05/15(水) 19:07:21.13 ID:K1PPNets0
- まわし
- 648 :風と木の名無しさん:2013/05/15(水) 19:13:07.33 ID:ihar66TO0
- 踏んで!
- 649 :風と木の名無しさん:2013/05/15(水) 19:22:12.32 ID:BFbsRsN/0
- キャディーと客のゴルファー
- 650 :風と木の名無しさん:2013/05/16(木) 19:58:37.98 ID:xVhQnNGc0
- お流れまわし
- 651 :風と木の名無しさん:2013/05/16(木) 20:19:32.46 ID:LdIj2mXa0
- まわしましょ
- 652 :風と木の名無しさん:2013/05/16(木) 22:08:09.94 ID:O8/t4XMA0
- ちょっと難しかったかもね流し
- 653 :風と木の名無しさん:2013/05/16(木) 22:11:57.97 ID:M21wZyql0
- まわします
- 654 :風と木の名無しさん:2013/05/16(木) 22:59:52.10 ID:wnA/1xtr0
- ぐるーん
- 655 :風と木の名無しさん:2013/05/16(木) 23:38:14.52 ID:4FSdF1B40
- まわせるかテスト
- 656 :風と木の名無しさん:2013/05/16(木) 23:41:46.54 ID:XOnVz7s50
- まわし
- 657 :風と木の名無しさん:2013/05/16(木) 23:51:52.79 ID:/WhUoNKa0
- まわそう
- 658 :風と木の名無しさん:2013/05/17(金) 01:04:19.94 ID:mVpz0q800
- ふめええええ
- 659 :風と木の名無しさん:2013/05/17(金) 01:05:52.16 ID:+ElJFh0J0
- 声が聞きたい
- 660 :風と木の名無しさん:2013/05/18(土) 07:02:19.13 ID:fUIpqZWx0
- まわし
- 661 :風と木の名無しさん:2013/05/18(土) 10:27:42.63 ID:emNPBPSi0
- まわして
- 662 :風と木の名無しさん:2013/05/18(土) 11:19:09.90 ID:/zxCpkfw0
- まわして
- 663 :風と木の名無しさん:2013/05/18(土) 13:14:04.37 ID:QiFFut2u0
- まわし
- 664 :風と木の名無しさん:2013/05/18(土) 16:29:04.83 ID:hVsHn29q0
- 廻
- 665 :風と木の名無しさん:2013/05/18(土) 20:37:05.81 ID:9SZ3abg3P
- まわしこしこ
- 666 :風と木の名無しさん:2013/05/18(土) 20:44:58.26 ID:NMcvqTgR0
- くるりん…
- 667 :風と木の名無しさん:2013/05/18(土) 23:50:25.84 ID:Y6VoewHb0
- くるくるりん
- 668 :風と木の名無しさん:2013/05/19(日) 00:12:04.12 ID:tdreL/PS0
- 次のお題はなーぁに
- 669 :風と木の名無しさん:2013/05/19(日) 00:16:08.56 ID:0bOqxM950
- 病弱と不死身
- 670 :1/2:2013/05/19(日) 04:01:59.04 ID:21/33GHN0
- 「珍しいのが来た。」
自分の席に腰を下ろした瞬間聞こえた透き通る声を、僕は無視した。
「久しぶりに来た。」
続けて聞こえた声はさっきより少し高く弾んでいる
僕の口は返事を放ちたくてムズムズしていたが頑張って我慢した。
あと二時間ほどさらに我慢しなければいけない、僕の口はまだムズムズしている。
「芥川、居るかい?」
二時間と少し後、夕焼けに染まる屋上で僕は自分にしては大きな声を出した。
「居るよ。」
その声と同時に僕の隣へ生ぬるい風が強く吹き込む。
思わず閉じた瞳を開けるとそこには、古めかしい制服に真ん中分けの黒い髪
猫みたいな目を細めて笑う淡く透けた少年、さっき僕が呼んだ"芥川"が立っていた。
「君に会うために、久しぶりに珍しいのが来たよ。」
ずっと返したくてムズムズしていた言葉を言えて僕の口はようやく大人しくなった
芥川はちょっと間抜けな顔で固まった後、腹を抱えてうははと笑い出した。
芥川は幽霊だ、僕がまだ小学生で病院にいた頃に初めて会った。
芥川は全身黒ずくめだし半透明だったから僕は最初彼を死神だと思った。
だが当時小学生にして既に人生を諦めかけている刹那主義者だった僕は
その死神ですら日常が少し楽しくなるスパイス位にしか見えなかった。
だから無謀にも僕は、死神だと思っていた彼に話しかけたのだ
"今病室に誰も居なくてヒマだし"位の軽すぎる気持ちで。
結果、僕と芥川は意気投合して仲良くなった。
芥川は自分の事を殆ど忘れていて"自分が死んでる"って事と
"既に百数年幽霊のままだ"って事以外は分からないと教えてくれた。
芥川という名も実は僕が付けたものだ―ちなみにかの文豪から取った―。
僕が少し年を重ねて、同時にほんの少しだけ体が強くなって
ようやくずっと病院に居なくてもよくなった時、僕は凄く寂しかった。
芥川と二度と会えなくなると思ったからだ、僕は今も昔も
隠し事をするのが苦手だったから、それはそのまま彼に伝えた。
- 671 :2/2:2013/05/19(日) 04:02:46.75 ID:21/33GHN0
- 芥川は今日と同じく少し間抜けな顔で固まりやっぱりうははと笑った
僕はそれがショックで眉を顰めたが、彼は『明日になればわかる』とそれしか言わなかった。
そして次の日、芥川は何の支障もなく悠々と僕の後ろを付いて来た。
僕は何となく"芥川は病院から出られないのだ"と思っていたが別にそんな事はなかったのだ。
僕はとても嬉しかったが同時に少しだけガッカリしたのを憶えている。
それからの僕の人生は凄く楽しかった、僕の体は相変わらず弱かったが
体調が悪く動けない日も、逆に好調で学校へ行ける日も、芥川はずっと側にいてくれた。
芥川は僕みたいな生命力の弱い人間以外には見えていないようで
時々僕は、語りかけるように独り言をいう変人になったがそれでも幸せだった。
――僕がこの高校に上がるその日までは。
僕の体力がなんとか入学式の終わりまで持ち、学校を出ようとした瞬間
芥川は『出られない』と言った『縛られたみたいに足が動かない』と。
その時から芥川はこの学校に住む幽霊になった。
芥川は『なんでだか分からない』と言ったが僕には何となく分かる。
多分彼はこの学校で死に、この学校に未練を残した幽霊なんだ。
「なあ芥川、もしも僕が君を忘れたら怒るかい?」
ぬるい風を顔に受けながら聞いた。 最近僕は調子がいい、
理由はここ数十日学校を休んで行った大きい手術が成功したからだ。
だから凄く調子がいい、どの位調子がいいか例えるなら
不健康な時ほどくっきり見える芥川がいま殆ど見えてない、その位だ。
「怒らないけど寂しいから、お前が思い出すまで此処で待ってる。」
「ずーっと長い間、思い出さないかもしれないよ。」
「おれは不死身だからその位長いほうが丁度いいさ。」
「……もう死んでる人は多分"不死身"って言わないよ。」
僕は両手で目を覆いながらふざけ返した、声は少し震えていた。
いま手をどかせばその瞬間に芥川が見えなくなっていそうで
数十分もの間僕は、困惑する芥川の声を耳にこの体勢のまま固まっていた。
- 672 :風と木の名無しさん:2013/05/19(日) 10:42:06.17 ID:12DBC43v0
- いいなぁ!そこはかとない萌えもいいけど、小説として面白くて大好きだ
健康になって切ないなんてな 会えなくても思い合うといい
100年後に結ばれるといい GJでした!
- 673 :風と木の名無しさん:2013/05/19(日) 14:19:15.18 ID:L1OLb2KV0
- 幽霊とは予想外だったけどよかった
GJ
- 674 :風と木の名無しさん:2013/05/20(月) 16:28:30.17 ID:vrg6A9ez0
- "僕"が後々教師になって霊感も付いて最後はハッピーエンドだと思いたい
- 675 :風と木の名無しさん:2013/05/20(月) 16:57:24.99 ID:Xx+wwvFw0
- まわしていいかな?
- 676 :風と木の名無しさん:2013/05/20(月) 17:54:05.96 ID:eS5jtRO7P
- まーわし
- 677 :風と木の名無しさん:2013/05/20(月) 19:13:29.50 ID:dDefOrYaO
- よいしょー
- 678 :風と木の名無しさん:2013/05/20(月) 20:23:26.37 ID:vWGW0JvS0
- 踏んでくれ!
- 679 :風と木の名無しさん:2013/05/20(月) 20:24:30.82 ID:6SdeIcxn0
- 切ない遠距離恋愛
- 680 :風と木の名無しさん:2013/05/21(火) 00:19:56.05 ID:x34aicjB0
- あいつが海外に赴任してから、そろそろ1年になろうとしている。
1年前、あいつの口から海外赴任の話が出たとき、俺は素直に喜んだ。いつか海外で働きたい、とあいつはよく言っていたから。
「良かったじゃないか、行って来いよ!」
俺がそういうと、あいつは本当に嬉しそうに笑ったのだった。
それからばたばたと話は進み、俺の誕生日に、あいつは日本を飛び立っていった。
最初の2ヶ月位は、寂しいなんて思わなかった。寂しいと思わない自分を、ちょっと薄情だと思ったりもした。
だが、3ヶ月目にはじめてあいつからの手紙が届いたとき、どうしようもなく切なくて堪らなくなった。あいつの元に、それこそ飛んで行きたかった。
恋い焦がれて堪らないのだと、突きつけられてしまった。
それ以来不定期に届くその手紙を、俺は待ちわびている。
今日は、友人とその彼女の結婚式だった。
友人の海外赴任が決まり、けじめを着ける為にプロポーズしたのだという。妻なら、一緒に海外で暮らせるよう取り計らってもらえるのだとも言っていた。
友人も彼女も幸せそうで、ほんの少し眩しかった。
帰る道すがら、俺は、あいつのことを考えていた。
あいつは、俺について来いとは言わなかったし、俺もついて行くなんて言わなかった。
その事に、どうこうなんて思ってはいない。ただ、無性に、あいつに会いたくなってしまった。
だから、アパート帰りポストを開けたとき、目についた封筒に堪らなくなった。
郵便受けの中身をひっつかむと部屋にかけこむ。荷物を放り出し、着替えもせずに震える指で封筒を開けた。
元気かから始まるあいつの手紙。上手くも下手でもないあいつの字。
書いてある内容はあいつの仕事のことや生活のこと、そして俺を気遣う言葉。結びは決まって、「愛してる」。一つ一つが、あいつを俺に想起させる。
そして、今回はじめてついていた追伸に。
「早いかもしれないけど。誕生日おめでとう、明」
の言葉を見つけて、俺はついに手紙を抱いて泣き崩れた。
切ない。寂しい。恋しい。辛い。会いたい。会いたい。会いたい。
会いたいよ、悟。
- 681 :風と木の名無しさん:2013/05/22(水) 00:22:16.88 ID:Hq90briV0
- まわし
- 682 :風と木の名無しさん:2013/05/22(水) 21:15:03.30 ID:FTeT3PJy0
- まわす
- 683 :風と木の名無しさん:2013/05/22(水) 21:18:13.04 ID:N+o6bbbm0
- まわし
- 684 :風と木の名無しさん:2013/05/22(水) 23:20:55.56 ID:8oQBQDsKO
- まわし
- 685 :風と木の名無しさん:2013/05/22(水) 23:47:00.90 ID:JU5M46TN0
- まわし
- 686 :風と木の名無しさん:2013/05/23(木) 00:10:08.70 ID:8PnX6d3v0
- まわして
- 687 :風と木の名無しさん:2013/05/23(木) 02:39:46.76 ID:Y/laT/RC0
- まわそ
- 688 :風と木の名無しさん:2013/05/23(木) 02:43:25.27 ID:7Yzq6oqC0
- 踏んでー
- 689 :風と木の名無しさん:2013/05/23(木) 02:44:40.84 ID:kqjRyLr10
- 浦島太郎と亀
- 690 :風と木の名無しさん:2013/05/23(木) 16:20:47.10 ID:8PnX6d3v0
- 「なーなー行こうよ、遊園地。バイト代入ったばっかりだしおごるからさ」
「何で俺がお前のおごりで遊園地行かなきゃいけないんだ。そもそもおごられる理由がない」
「え、理由? そりゃ、えーと、お礼だよ。この前宿題見せてもらったお礼。亀だって太郎ちゃんに助けてもらったら恩返しするだろ?」
「確かに俺は太郎だが、浦島太郎でも桃太郎でもない。それにいったいお前のどこが亀なんだ」
「あ、それを聞いちゃう? しかたないなー、太郎ちゃんがどうしてもっていうのなら、俺様のご立派な亀の頭を……(カチャカチャ)
いてっ、ちょ、何でいきなり殴るんだよ」
「お前が悪い」
「うー、確かにちょっと悪ノリしすぎたけどさ」
「だいたい亀の恩返しってなんだ。お前が俺を遊園地につれていって、年上の綺麗な乙姫さまでも紹介してくれるのか」
「あ、いや、それは違う。っていうかそれは困る」
「そうだろう。じゃあ、恩返しとか言うな」
「あーあ、まったく今日はツイてないな。太郎ちゃんに殴られるし、遊園地行きは断られるし」
「別に断ってない。ただ、おごられる理由がないっていうだけだ」
「え、じゃ、もしかしてワリカンだったら行ってくれるの?」
「もしお前にワリカンでも行きたい理由があるんだったらな」
「あります、あります、理由あります!
太郎くんの私服見たいし、いつもクールな太郎くんが乗り物乗ってはしゃぐところも見てみたいし、あわよくばお化け屋敷できゃーとか言って抱きついてもらいたいし、とにかく一日二人っきりでデートして太郎くんにおれのこと普通の友達以上だって意識させたいです!」
「はい、よろしい。じゃ、土曜日の8時半に駅の改札前な」
- 691 :風と木の名無しさん:2013/05/24(金) 12:22:40.82 ID:nK/bDkeeO
- 自分は9じゃないけど
投下乙でした
- 692 :風と木の名無しさん:2013/05/24(金) 18:41:55.07 ID:NOlpriag0
- まわします
- 693 :風と木の名無しさん:2013/05/24(金) 19:01:08.38 ID:Lzv8t7SP0
- 何だか可愛いな
太郎君は、相手の気持ち分ってたのか
- 694 :風と木の名無しさん:2013/05/24(金) 19:08:45.67 ID:6d9my4hU0
- まわし
- 695 :風と木の名無しさん:2013/05/24(金) 20:00:29.14 ID:7zhMDV9C0
- まわし という感想
貶されないだけマシと思え
- 696 :風と木の名無しさん:2013/05/24(金) 20:28:04.56 ID:S7VOPSLt0
- ひとつのテーマでも人によって発想が違うから面白いなーと思いまわし
- 697 :風と木の名無しさん:2013/05/24(金) 22:20:14.27 ID:Xi9cu5790
- まわし
- 698 :風と木の名無しさん:2013/05/25(土) 00:03:21.54 ID:qZPiL/150
- 踏まれに来ました
- 699 :風と木の名無しさん:2013/05/25(土) 00:04:40.46 ID:Qt8qayo30
- 味噌と豆腐
- 700 :風と木の名無しさん:2013/05/26(日) 00:41:24.48 ID:ieZd/Gq/0
- 豆腐の味噌汁美味しいよねまわし
- 701 :風と木の名無しさん:2013/05/26(日) 03:46:06.99 ID:43DIsQ6T0
- どちらも元は大豆まわし
- 702 :風と木の名無しさん:2013/05/26(日) 04:41:50.78 ID:FnyLFLQE0
- >>701
まさにそこを拾った話が別館に来てたよGJまわし
- 703 :風と木の名無しさん:2013/05/26(日) 07:28:00.03 ID:LdfPurAR0
- まわし
- 704 :風と木の名無しさん:2013/05/26(日) 07:34:16.62 ID:4FNbbyZe0
- まわして
- 705 :風と木の名無しさん:2013/05/26(日) 11:15:26.56 ID:CE4Rg7z00
- まわし
- 706 :風と木の名無しさん:2013/05/26(日) 11:27:06.32 ID:hV/LGi7iO
- まわしていいですか
- 707 :風と木の名無しさん:2013/05/26(日) 13:12:53.44 ID:37bgoCML0
- まわし
- 708 :風と木の名無しさん:2013/05/26(日) 14:05:40.91 ID:wS0FiTqXO
- 踏みたきゃ踏むがいい
- 709 :風と木の名無しさん:2013/05/26(日) 14:10:44.81 ID:1LjsL9Kw0
- 飲兵衛と下戸
- 710 :1/3:2013/05/27(月) 11:44:53.16 ID:1EHXzuds0
- 酒が一滴も呑めないというのは、今の世の中だとなかなかに試練であるらしい。
「業後の付き合いつったら、大抵は居酒屋だろ?最近はソフトドリンクをいろいろ置いてる店も増えてきたけど
やっぱり注ぐとか注がれるとか、そういうのがあるわけよ。話をするきっかけにもなるしな。
そこで『すいません、一滴も駄目なんです』で蓋するのはやっぱなんかこう、悪いなあとか思っちまうわけよ」
「ジュースのペットボトルで注いでまわればいいのにね」
そう言ったら、お前面白いこと言うなあと言って、健さんは笑う。
テーブルには小アジの刺身やら酢ダコやら豚の角煮やらアスパラと海老の合わせ揚げやらがずらりと並んでいる。
俺は箸を取って少し離れた場所に置いてあった春巻きを取ろうと手を伸ばした。
健さんがそれに気付いて皿を俺の方に寄せてくれる。
「でも飲めない人に無理に飲ませるのは良くないでしょ。好きで飲めないわけじゃないのに」
「まあ、最近じゃ『俺の酒が呑めねーのかー』みたいな人は殆どいねえよ。部内の奴らは俺が飲めないの知ってるし、
内輪で飲む分には寧ろ幹事の若いのが『今日はジンジャーエールっすか?それともカルピスにします?』てなもんよ」
そんなこと言う健さん、本日はウーロン茶である。
「問題は初対面のときなんだよ、付き合いの。飲めないつったらすげえ驚かれるんだこれが」
「だって健さん、見た目は酒に強そうだから」
「それよそれ。みんな揃いも揃ってそう言うんだよ。強そうな見た目ってなんだよ。どんな人相だよ」
そこがわっかんねーんだよなーと言いながら、右手のグラスをぐいと呷る。
いい飲みっぷりだがウーロン茶だ。
「あ。じゃあ逆に酒に弱そうな見た目にすれば『飲めないんですスイマセン』『おお、そうとは知らずにスイマセン』
っていう互いにテンション下がるやり取りを極力回避できるかもしれねえのか??やってみる価値はあるかな?
つーか酒に弱そうな見た目ってどんなだ?吐きそうに口を押さえてるとか?いやでもそれは飲みすぎた奴の見た目だよな……」
なんだか一人で変な作戦を立て始めた彼を無視して、
俺は手前にあった豆腐の味噌和えをひとくち口に入れた……のだが、味噌とは違う味が口の中に広がって一瞬固まる。
- 711 :2/3:2013/05/27(月) 11:46:25.86 ID:1EHXzuds0
- 驚きのまま反射的にグラスの冷酒を呷って飲み下し、目の前にある小鉢をじっと見つめた。
「……健さん、これ」
俺の様子に気付いたのが気付いてないのか、彼は少しこちらに身を乗り出してくる。
「お。それどうよ。こないだ行った店のママに教わったから作ってみたんだ。なかなかいけるだろ?」
「これ、豆腐についてるの、なに」
「ん?ピーナッツバターだけど」
「……。肉味噌かと思った」
さっきは予想と違う味に驚いてすぐ飲み込んでしまったが、もう一口食べてみると確かにピーナッツの風味がする。
「ちょっと珍しい感じがするけど。おいしい」
そう言うと、健さんはとても嬉しそうに「だろ?」と笑う。
酒に強そうな見た目を持つ健さんは、その見た目に反して料理がとても上手い。
細かい手間が苦にならない性分らしく、やたら時間のかかる下拵えだの調理法だの、平気な顔でこなす。
おかずでも酒のツマでもなんでも来い。その上、肉以外の野菜や魚もバランスよく組み込む配慮も見せる。
彼が一滴も飲めないことに驚いた人達に、今このテーブルに並んでいる小皿の数々を見せてやりたい。きっと更に驚愕するだろう。
そんなことを言ったらまた「料理が下手そうな見た目ってなんだよ」と絡まれるので彼に伝えたことはないが。
健さんは上機嫌で自分でも豆腐を口に運び、うんうんと頷いている。本人としても納得の出来のようだ。
「でもお前、ピーナッツバターと味噌を見間違えんなよ。そりゃ色は似てるけどけっこう違うだろ」
「よく見てなかった。ていうか、よく見えない」
「そういやお前、飲み始めて少ししたら絶対に眼鏡外すよなあ。なんで?」
なぜと聞かれてもよくわからない。絶対に外すと決めているわけではない。
ただ、飲みつづけているとだんだん邪魔くさくなってきて、気付いたらかけていないのだ。
「もしかして外で飲んでるときもそうなのか?そのうち眼鏡失くすぞ」
「それ、もう何度かやってる」
出費としてかなり痛いので忘れないようにしたいのだが、どうも飲んでいると注意力散漫になるらしい。
- 712 :3/3:2013/05/27(月) 11:48:06.66 ID:1EHXzuds0
- だったら最初から外してケースにでも入れておけばいいのだが、飲み始めのときから視界がぼやけているのも具合が悪い。
「いっそコンタクト」
「絶対やだ」
言われかけたセリフを遮って即答すると、健さんは呆れたように笑った。
「そこ拘るよなあお前。まあ、うちで飲む分には俺が見てるからいいけどさ、気をつけろよ?割れたり割ったりは危ないぞ」
「うん」
そういえば今日はどこに外して置いたんだっけと周囲を見回していたら、健さんが「こっちに置いといた」
と言って後ろにある机の上を指差す。ぼやけてよく見えないが、そこに眼鏡が置いてあるようだ。
いつの間に移動させていたのか、記憶を手繰ってみるがよく思い出せない。
訪ねて来てからこっち、健さんのツマが美味くて買って来た酒も美味くて、それを交互に楽しんでいた記憶しかない。
「俺、健さんには一生頭があがらないと思う」
「おーおー。崇め奉れ」
「いっそ結婚してほしい」
「おーおーおー。じゃあ給料三か月分稼いでこい。就職先見つけないとなあ。ああ、その前に論文書かないとナントカ号とれないんだっけ?」
「論文の話はNGワードでお願いします」
こうして他愛の無い話をしながら、夜は更けていく。
その時間が俺にとってはとても贅沢で楽しくて、出来れば健さんもそう思っていてほしいが、確かめたことはない。
酒が一滴も呑めないことが世間一般の飲み会で試練なら、そんな試練パスして
俺とずっと家でウーロン茶を飲んでればいいのに。…そんなことを考えてしまって俺は頭を振る。
そろそろ酒がまわってきたみたいだ。
- 713 :風と木の名無しさん:2013/05/27(月) 15:31:04.11 ID:V1y6r47kO
- いいよなあ、落ち着いた二人だ
萌えたよGJ!
- 714 :風と木の名無しさん:2013/05/27(月) 16:03:59.81 ID:Vecq+fVO0
- 飲兵衛、雰囲気は落ち着いてるのに言ってる内容がw
読みながらすごくにやにやしてしまった
GJ!
- 715 :風と木の名無しさん:2013/05/27(月) 17:17:21.44 ID:YbkOKZAh0
- いい雰囲気の二人で今後が気になる
GJ!
- 716 :風と木の名無しさん:2013/05/27(月) 20:10:40.33 ID:AR7/uLW30
- めちゃくちゃ萌えた!
あと料理が美味しそう
GJでした!
- 717 :風と木の名無しさん:2013/05/27(月) 22:09:21.69 ID:uLrHgQeqO
- うはぁ…萌えたぁ…
この2人の穏やかっぷりと微かな相思相愛の香りすごく萌える
建さんかわいい。年下飲兵衛もカワイイ。
これからも末長く二人で晩酌してれば良いよ
そして美味しいおツマでお酒飲みたくなったwww
GJです!!
- 718 :風と木の名無しさん:2013/05/28(火) 09:19:42.20 ID:w2g0D4N80
- 凄い…GJです!
心が満たされたまま踏まれてみる
- 719 :風と木の名無しさん:2013/05/28(火) 09:33:17.44 ID:UMuozJ5d0
- 身長が低い攻めと身長が高い受け
- 720 :風と木の名無しさん:2013/05/29(水) 23:39:48.29 ID:GlIlTUrL0
- お流れ
- 721 :風と木の名無しさん:2013/05/30(木) 01:44:01.46 ID:u/RdFTSNO
- 残念まわし
- 722 :風と木の名無しさん:2013/05/30(木) 09:59:16.75 ID:DPC0FdPJ0
- まわすね…
- 723 :風と木の名無しさん:2013/05/30(木) 10:09:19.85 ID:3NaqAPwbO
- まわれまーわれ801ゴーランド
- 724 :風と木の名無しさん:2013/05/30(木) 10:22:25.52 ID:k39Whtm0O
- とんでとんでとんでとんでまわってまわってまわってまわーるー
- 725 :風と木の名無しさん:2013/05/30(木) 12:26:34.30 ID:FFFeAAneO
- まわし
- 726 :風と木の名無しさん:2013/05/30(木) 12:44:56.52 ID:C88+XGXa0
- まーわるーまーわるーよ801はまわるー
- 727 :風と木の名無しさん:2013/05/30(木) 19:00:52.22 ID:OIQuaiy+0
- いっけえええええええ!
- 728 :風と木の名無しさん:2013/05/30(木) 19:26:13.97 ID:2KZ5pABv0
- 踏んでくださいな
- 729 :風と木の名無しさん:2013/05/30(木) 19:33:39.39 ID:eMRYAc5D0
- お弁当を一緒に食べる
- 730 :風と木の名無しさん:2013/06/01(土) 06:25:07.95 ID:PZbTgus/O
- えっ まわしていいんだよね?
- 731 :風と木の名無しさん:2013/06/01(土) 07:04:57.51 ID:LTiGkaiMP
- まわし
- 732 :風と木の名無しさん:2013/06/01(土) 09:58:28.34 ID:CgHIhWAI0
- 最近まわしが始まるまでに時間かかるね
まわり始めるとそれなりにまわるんだけどまわし
- 733 :風と木の名無しさん:2013/06/01(土) 10:02:44.38 ID:7zbaxZYL0
- 時間ミスって流れてないの回しちゃうのこわいんですよまわし
- 734 :風と木の名無しさん:2013/06/01(土) 12:43:45.45 ID:kEUPy8OT0
- まわし
- 735 :風と木の名無しさん:2013/06/01(土) 14:33:00.89 ID:jYw+VmqS0
- まわすー
- 736 :風と木の名無しさん:2013/06/01(土) 17:13:46.58 ID:cMizYVqa0
- まわりまわってまわまわわ
- 737 :風と木の名無しさん:2013/06/01(土) 18:47:14.87 ID:vkA/0rlg0
- まわす
- 738 :風と木の名無しさん:2013/06/01(土) 20:03:00.96 ID:XR1bVSVz0
- そぉいぐるぐる
- 739 :風と木の名無しさん:2013/06/01(土) 20:04:27.72 ID:DTfRXXsx0
- 美男と野獣
- 740 :風と木の名無しさん:2013/06/02(日) 16:56:28.64 ID:E4dCP6rq0
- 夢を見た。
綺麗な薔薇園の片隅に、醜い姿を恥じるかのように蹲って、今にも息絶えそうな獣の夢を。
「……!」
地上に這い出る木の根に躓き、少年の体は転がった。
野獣に贈られた綺麗な服を土が汚す。それでも立ち上がり、土を払う間も惜しんで、また駆ける。
「……どうか」
どうか間に合ってくれ、と呼気を荒くし願う。
彼と同じ姿が欲しい、と唇を噛んだ。
そうしたらきっと、今よりもっと速く走れる。彼の重い体を助け起こすことだってできる。
端麗なだけの見目は要らない、あの赤い目に映らないなら。
街の娘達の歓声も要らない、ただずっとあの低く静かな声を聞いていたい。
「俺は馬鹿だ」
七日も時を貰っていながら、どうして刻限までに戻れなかったのだろう。
どんなに惜しんで引き止める声も、彼の死に行く姿に比べれば、胸を引き裂きはしないのに。
どうして今になって、こんなにも彼を好いていたと気づくのだろう。
もっと早く気づいていれば、あの城を出る前に、口付けの一つも出来た筈なのに。
――きっと、戻ってきておくれ。でなければ私は、悲しみで死んでしまうだろう。
見目に比べてなんて繊細な事を言うのだと、あの時は笑って発った。それが今になって、自責は重く圧し掛かる。
どうか間に合ってくれ。
どうかまだ生きていてくれ。
その角ごと、貴方の頭を抱きしめるから。
その牙に触れて、口付けをするから。
その毛並みを撫でて、何度だって愛してると言うから。
- 741 :風と木の名無しさん:2013/06/02(日) 17:23:29.64 ID:TADGEZz40
- 童話っぽい雰囲気が素敵だ
GJ
- 742 :風と木の名無しさん:2013/06/03(月) 07:30:58.48 ID:Fa+acuwSO
- まわします
- 743 :風と木の名無しさん:2013/06/03(月) 07:39:21.33 ID:qvUdvNUNO
- まだ24時間たってないからね
正反対の見た目というのはやっぱりつぼが多いな
0以外もGJ
- 744 :風と木の名無しさん:2013/06/03(月) 17:11:12.40 ID:r3ffzYId0
- まわすね
- 745 :風と木の名無しさん:2013/06/03(月) 18:51:04.66 ID:uI3Q2XcCO
- 自分に野獣の力があれば、ってのがいい
GJ!
- 746 :風と木の名無しさん:2013/06/03(月) 18:53:07.63 ID:HQrX3xX/0
- まわし
- 747 :風と木の名無しさん:2013/06/03(月) 19:51:31.61 ID:xB57BGDp0
- 状況がよくわからなかった
まわし
- 748 :風と木の名無しさん:2013/06/03(月) 21:02:36.37 ID:u0i66tDM0
- お踏みあそばせ
- 749 :風と木の名無しさん:2013/06/03(月) 21:03:13.42 ID:Wljo2NSN0
- 難聴(ラノベ主人公的意味で)攻め
- 750 :風と木の名無しさん:2013/06/04(火) 21:18:25.98 ID:+P8VH6fn0
- こっちは流れるけど規制で別館に投下きてたから
749さんは0以外スレ行くと幸せになれる
- 751 :風と木の名無しさん:2013/06/04(火) 21:41:25.23 ID:oMBGIOyl0
- まわすよ
- 752 :風と木の名無しさん:2013/06/04(火) 22:46:58.34 ID:uvWRkfWQ0
- まわす
- 753 :風と木の名無しさん:2013/06/04(火) 23:04:13.22 ID:NBeXdtn60
- まわし
- 754 :風と木の名無しさん:2013/06/04(火) 23:13:15.80 ID:yuefaFTi0
- おまわし
- 755 :風と木の名無しさん:2013/06/04(火) 23:13:29.26 ID:71iVf4GN0
- まわしまーす
- 756 :風と木の名無しさん:2013/06/05(水) 00:10:20.75 ID:vXQ7z5XZP
- まわし
- 757 :風と木の名無しさん:2013/06/05(水) 00:12:36.07 ID:bOKn4t9q0
- お題の意味が分からなかったよまわし
- 758 :風と木の名無しさん:2013/06/05(水) 00:14:25.80 ID:iNj+6Wcc0
- まわし
- 759 :風と木の名無しさん:2013/06/05(水) 00:22:54.50 ID:Cdc/KYiSO
- 書生同士
- 760 :風と木の名無しさん:2013/06/06(木) 06:07:30.93 ID:3e8bro1BO
- まわし
- 761 :風と木の名無しさん:2013/06/06(木) 07:35:25.02 ID:otZqG+1jO
- 規制多いのかな
759も別館に投下されてるね
まわしましょう
- 762 :風と木の名無しさん:2013/06/06(木) 11:36:35.52 ID:D4OzrJKY0
- 何故か長文投下できないんだよね、まわし
- 763 :風と木の名無しさん:2013/06/06(木) 12:41:30.62 ID:+rMnAmqI0
- 別館GJ!です、まわします
- 764 :風と木の名無しさん:2013/06/06(木) 12:43:44.60 ID:sjUIZ5cHP
- まわしこしこ
- 765 :風と木の名無しさん:2013/06/06(木) 13:37:41.45 ID:aiH8Y2T50
- まわるまわるたまごのろうか
- 766 :風と木の名無しさん:2013/06/06(木) 15:58:51.03 ID:drVkTcps0
- まわしま
- 767 :風と木の名無しさん:2013/06/06(木) 21:06:06.73 ID:VdbK2jsn0
- まわし
- 768 :風と木の名無しさん:2013/06/06(木) 23:34:27.05 ID:uR/eNiAt0
- 回させてもらうよ
- 769 :風と木の名無しさん:2013/06/06(木) 23:35:15.16 ID:CXDBz0fF0
- チビとのっぽ
- 770 :風と木の名無しさん:2013/06/07(金) 23:40:39.01 ID:ZGDDM5hD0
- まわす
- 771 :風と木の名無しさん:2013/06/07(金) 23:51:46.43 ID:ovOiCsBG0
- まわし
- 772 :風と木の名無しさん:2013/06/07(金) 23:52:24.40 ID:PrYga0W/P
- まわしこしこ
- 773 :風と木の名無しさん:2013/06/08(土) 00:32:57.95 ID:6da9Lu3p0
- まわしー
- 774 :風と木の名無しさん:2013/06/08(土) 21:13:26.36 ID:zL6Ruf/L0
- まわします
- 775 :風と木の名無しさん:2013/06/08(土) 21:39:30.67 ID:dRtvi+4Z0
- まわし
- 776 :風と木の名無しさん:2013/06/08(土) 21:56:03.61 ID:X+l1aSLXO
- 萌えを求めてまわす
- 777 :風と木の名無しさん:2013/06/09(日) 00:12:28.02 ID:VRZZm34w0
- まわすね
- 778 :風と木の名無しさん:2013/06/09(日) 00:18:04.12 ID:A7IVjXEB0
- 踏んで
- 779 :風と木の名無しさん:2013/06/09(日) 00:19:11.84 ID:YvsngvT40
- 嫌いだったはずなのに
- 780 :風と木の名無しさん:2013/06/10(月) 00:20:51.92 ID:GXWbgDtW0
- まわし
- 781 :風と木の名無しさん:2013/06/10(月) 04:43:20.90 ID:8K9L2dddP
- まわし
- 782 :風と木の名無しさん:2013/06/10(月) 14:32:58.42 ID:odMLTGYR0
- まわします
- 783 :風と木の名無しさん:2013/06/10(月) 14:45:42.41 ID:uG9volvV0
- まわしましょう
- 784 :風と木の名無しさん:2013/06/10(月) 14:53:46.81 ID:c/uYt+TlO
- まわす
- 785 :風と木の名無しさん:2013/06/10(月) 14:59:03.38 ID:yojr1POz0
- まわしませんか
- 786 :風と木の名無しさん:2013/06/10(月) 19:01:06.07 ID:XpxTzPcG0
- まわすね
- 787 :風と木の名無しさん:2013/06/10(月) 19:39:02.30 ID:43vqD4HK0
- まわそー
- 788 :風と木の名無しさん:2013/06/10(月) 20:37:05.80 ID:aMe6bumyO
- 踏んでもいいのよ
- 789 :風と木の名無しさん:2013/06/10(月) 20:39:22.14 ID:+llcJ6PC0
- ヤクザと公務員
- 790 :1/2:2013/06/10(月) 23:32:56.00 ID:VNVdYTsg0
- 「う、嘘吐きィィィィッ」
大の男がボロリ、と涙を零した。序でに言うなら鼻水だって垂らした。
「あのね、ショウちゃん、俺は嘘なんてひとっつも吐いてないよ?」
「だ、だってお前!!!公務員だって言ったじゃねぇかッ!!」
「うん、だから公務員だって」
「じゃあこれは何なんだよッ!!!」
ビシッと効果音が鳴りそうなくらい勢いよく眼前に突き出されたのは、ついうっかりコートのポケットから落してしまったものだ。
それを目敏く、いや、見た目と職業を裏切って存外繊細で気配りのできる心優しい彼は拾ってくれたのだ。
その瞬間、凍ったように動かなくなった彼の表情は傑作だった。思わず携帯で撮った画像はしばらく待受けに設定しようと思う。
彼が涙ながらに突きつけるそれは一見黒いパスケースに見えなくもない。ただ表にも中にも燦々と煌めく文字が記されている。
「け、け、警察だったなんて…ッ」
ついうっかりポケットからポロリとさせた警察手帳を彼が拾ったのだ。
さて、これのどこが問題なんだと思うだろうか。どうしてこんなことで嘘吐き呼ばわりされなければ?
警察だったなんて…マサくんかっこいい惚れ直しちゃう、と普通なら言われるのでは?
そう、問題なのは彼、ショウちゃんの職業にある。何を隠そう彼はおヤクザさん、警察は天敵なのである。
- 791 :2/2:2013/06/10(月) 23:43:07.96 ID:VNVdYTsg0
- 彼と出会ったのは半年ほど前、所謂ゲイバーと呼ばれるマイノリティな恋愛観に悩む男たちが素敵な出会いを求めて集う少々アダルトな酒場でのことだ。
はっきり言おう。一目惚れだった。
お世辞にもかわいい顔立ちとは言えない厳つい男が、笑うと子供みたいに屈託なくて、何より前歯が一本抜けている様にどうしようもなく心を奪われた。
因みに、余談ではあるが、数週間後差し歯が完成したそうで歯抜け姿は拝めなくなった。
彼とは酷く気が合った。アッチの相性も酷く良かった。
俺の猛アタックも相まって出会ってから三回目で晴れて恋人同士となれたわけだが、そのときちょっとした問題が発生した。
「そう言えばマサくん仕事何してんの?俺は――」
彼が口にした会社はちょっと詳しい人なら誰でも知ってるくらい有名なヤクザ企業だった。
一瞬間だけ悩んで「しがない公務員だよ」と笑って答えた。
嘘は言っていない。嘘は。
ただ、どうやらこのとき彼は役所で働く公務員と勘違いしたらしい。
まあ似たようなものだし、ショウちゃんがヤクザだとか俺が警察だとかそんなものは取るに足らない瑣末なことだった。
「えー、でもショウちゃん警察ごっこ好きじゃん」
「それとこれとは…ッ」
「制服とか手錠とかいつもより―…」
「黙れよおおお」
「俺のこと嫌いになった?」
「…………」
「俺と別れる?」
「……ぐっ」
「愛してるよ、昭次郎」
グッと眉間に皺を寄せていた彼は顔をくしゃくしゃにしてまた泣き出した。もちろん鼻水も垂れている。
「俺もマサくん好きだよおお」
涙と鼻水でぐっしゃぐしゃの汚い顔で抱きついてくる彼の頭を撫でた。
泣き止んだ彼が「なぁ、今度取り調べプレイしようぜ」と言い出したから、俺とショウちゃんの相性は良いと思う。
- 792 :風と木の名無しさん:2013/06/10(月) 23:55:33.14 ID:c/uYt+TlO
- このちょっと漂うアホさが好きだGJ!
- 793 :風と木の名無しさん:2013/06/11(火) 00:27:13.50 ID:nRauC/J/0
- くっそツボった GJ
- 794 :風と木の名無しさん:2013/06/11(火) 00:33:46.30 ID:qq2+Asio0
- ヤクザが予想外にきもキャラできて爆笑
面白かった!
- 795 :風と木の名無しさん:2013/06/11(火) 07:13:15.04 ID:/PTjwJ8rO
- バイオレンスな話を予想してたのにまさかのww
ショウちゃんかわいいよショウちゃんGJ
- 796 :風と木の名無しさん:2013/06/11(火) 07:31:28.57 ID:UzKc+OBOO
- 萌えたけどワロタ
取り調べプレイってショウちゃんwヤクザかわゆす
GJGJGJ!!!!!!
- 797 :風と木の名無しさん:2013/06/11(火) 13:56:24.48 ID:3IgTcimc0
- なんだこれアホかわいいww
どっちも可愛すぎるGJでした!
- 798 :風と木の名無しさん:2013/06/11(火) 20:34:26.21 ID:1qZvEmr50
- 差し歯わろた
- 799 :風と木の名無しさん:2013/06/11(火) 20:40:42.82 ID:bKDqUIf80
- ナメクジとカエル
- 800 :1/2:2013/06/12(水) 01:02:39.72 ID:WiQk5QLg0
- ぺたり、ぺたり、と近づいてくる足音に、ナメクジさんはあえて知らん顔を続けていました。
「やあ、ナメクジさん。今日はいいお天気ですね。」
「ああ、カエルくん。いいお天気だね。」
元気な声に初めて気付いたふりをしたナメクジさんに、カエルくんはにっこりと笑いかけます。
あじさいの葉の下で、ふたりは並んで雨の音に耳をすませ、大きな雨つぶを見つめました。
「もうすぐ夏ですね、ナメクジさん。」
「ああ、そうだね。この雨がやんだら、もうすぐ夏だ。」
「ねえ、ナメクジさん。夏になったら、」
カエルくんが言いかけた時、まっくらな空から、とつぜん大きな音と光がふってきて、あたりを明るく照らします。
「わっ。」
「なんだ、きみはまだかみなりがこわいのか。」
ナメクジさんは少しあきれたように言って、ほんの少しだけカエルくんのそばへ行ってやりました。
子どものころのカエルくんは、それはそれはおくびょうで、かみなりが大のにがてだったのを知っていたからです。
それはもうずいぶんと昔のことで、カエルくんがまだ今のように大きな体も足も持っていない、
ナメクジさんよりもっと細くて小さくて、ふたりがまだ出会ったばかりのころのことでした。
「きみも大人になったのだから、いつまでもこわがっていてはいけないよ。」
やさしく言って聞かせながら、ナメクジさんは空を見上げて、どこかさみしそうな顔をしました。
けれど、てれくさそうなカエルくんはそんなことには気づかずに、うきうきした顔でナメクジさんに言います。
- 801 :2/2:2013/06/12(水) 01:03:59.09 ID:WiQk5QLg0
- 「ところで、ねえ、ナメクジさん。夏になったら、ぼくは海に行こうと思っています。」
「ほう、海へかい。」
「このまえ、旅のトカゲさんに聞いたのです。海というのはすごく大きな水たまりだって。」
カエルくんはとても楽しそうにそう言います。ナメクジさんはずっと雨のほうを見つめていました。
海というのは、ナメクジさんも聞いたことがありました。とても大きな、塩の水たまりのことです。
「だから、ナメクジさんもいっしょに行きませんか。」
「うん、そうだね――。」
「トカゲさんが言っていました。海というのはすごくきれいなところだって。」
「うん。」
「ぼくは、ナメクジさんといっしょに、すごくきれいな海を見たいなって。」
ナメクジさんは考えました。カエルくんはきっと、夏が来たらほんとうに海へ行くのだろうと。
見たことはないけれど、夏の空の色がにあうカエルくんには、きっとその海の色だってにあうだろう。
今のカエルくんにはどこへでもとんで行ける力がある。きっとその大きな海にも、ほんとうに行けるだろう。
あんなに小さくておくびょうだったカエルくんが、じぶんから外のせかいを見に行こうとしている。
それはなんてすばらしいことだろう。たとえばその時が、カエルくんとのおわかれの時になったとしても。
「――ぼくも、カエルくんと海が見てみたいよ。」
「やったあ。それじゃあ、やくそくですよ。」
大よろこびするカエルくんに笑ってみせて、ナメクジさんも一生けんめいよろこぼうとしました。
せめてこの雨がやんでしまう前に、カエルくんと同じきもちでよろこんでみせたいと、ナメクジさんはそう思いました。
ナメクジさんの小さなうそをゆるすように、雨の音はわずかずつ、弱まっていきます。
夏はもう、すぐそこまでやって来ていました。
- 802 :風と木の名無しさん:2013/06/12(水) 09:22:41.13 ID:4+pZYrn+0
- ……せつねぇ。静かに切ない。カエルのバカタレ。
- 803 :風と木の名無しさん:2013/06/12(水) 12:32:21.81 ID:Gk7EY/bH0
- うわああああナメクジさんんんんん
カエルくん早く気付け気付け
- 804 :風と木の名無しさん:2013/06/12(水) 16:21:32.30 ID:sBRg0TDA0
- こんなに梅雨終わってほしくないの初めて
ちょっとでも2匹で過ごす時間が長くなりますように
- 805 :風と木の名無しさん:2013/06/12(水) 20:21:43.18 ID:MPnTxI400
- 雰囲気すごく好き
- 806 :風と木の名無しさん:2013/06/12(水) 21:53:19.66 ID:fB4vt2M40
- 胸が締め付けられた…GJ!!
- 807 :風と木の名無しさん:2013/06/12(水) 22:22:08.65 ID:CGjBaoba0
- ぐはー
- 808 :風と木の名無しさん:2013/06/12(水) 22:26:51.95 ID:sbzcbo2eO
- もえたーぐっじょぶ
踏み台
- 809 :風と木の名無しさん:2013/06/12(水) 22:29:10.89 ID:RUazTUw+0
- 線の細い前衛とごつい後衛
- 810 :風と木の名無しさん:2013/06/14(金) 09:01:52.35 ID:P2Hvjcqm0
- お流れまわし
- 811 :風と木の名無しさん:2013/06/14(金) 09:58:13.09 ID:CE88xYeRO
- まわし
- 812 :風と木の名無しさん:2013/06/14(金) 10:06:45.60 ID:XgiguSQX0
- くるりん
- 813 :風と木の名無しさん:2013/06/14(金) 15:17:20.76 ID:VF9DfK2c0
- このスレ初めて見た
おもしろいね
まわしー
- 814 :風と木の名無しさん:2013/06/14(金) 17:30:12.66 ID:ENhIXNnx0
- まわまわ
- 815 :風と木の名無しさん:2013/06/14(金) 17:54:28.59 ID:DntB0unf0
- まわし
- 816 :風と木の名無しさん:2013/06/14(金) 18:07:59.70 ID:9SWARZyb0
- まわし
- 817 :風と木の名無しさん:2013/06/14(金) 21:11:25.98 ID:BfMZE8KI0
- まわそう
- 818 :風と木の名無しさん:2013/06/14(金) 23:18:36.74 ID:LgY8fuAl0
- では私は踏まれよう
- 819 :風と木の名無しさん:2013/06/14(金) 23:20:09.59 ID:bzGKl9A50
- 旅行先で出会った運命の人
- 820 :風と木の名無しさん:2013/06/16(日) 00:18:58.51 ID:v5GHn04M0
- 残念お流れ
- 821 :風と木の名無しさん:2013/06/16(日) 00:48:30.39 ID:zUAtZZjn0
- >>819は、別館を見ると幸せになる
まわし
- 822 :風と木の名無しさん:2013/06/16(日) 00:50:45.95 ID:bSusCgO/0
- まわし
- 823 :風と木の名無しさん:2013/06/16(日) 00:59:21.53 ID:MnKL93NB0
- 前も思ったけど 幸せになる という書き方が心底きもい
ふつうに0以外に投下あったと素直にかけよ
本人宣伝乙なのか親切なのかしらんが
- 824 :風と木の名無しさん:2013/06/16(日) 01:03:57.89 ID:u4rDqYHo0
- >>823
2ちゃんの昔からあるお約束みたいなものに何をカリカリしてんのさ
まわし
- 825 :風と木の名無しさん:2013/06/16(日) 01:10:42.08 ID:z8ILAU8VO
- まわし
- 826 :風と木の名無しさん:2013/06/16(日) 01:11:35.80 ID:z8ILAU8VO
- まわし
- 827 :風と木の名無しさん:2013/06/16(日) 01:43:06.94 ID:5aLaFCmd0
- まわし
- 828 :風と木の名無しさん:2013/06/16(日) 01:46:22.08 ID:JbBAw7GgO
- 寝る前に踏まれる
- 829 :風と木の名無しさん:2013/06/16(日) 01:49:56.34 ID:XIke7WtEP
- 悪趣味な攻×やめさせようとする受
- 830 :風と木の名無しさん:2013/06/17(月) 01:54:20.35 ID:hCUOKiv80
- まわし
- 831 :風と木の名無しさん:2013/06/17(月) 08:32:21.05 ID:O4q2gMRz0
- まとめwiki見てたら週末が終わったが
後悔はしていないまわし
- 832 :風と木の名無しさん:2013/06/17(月) 11:09:12.67 ID:9QfwPro50
- まわししまわ
- 833 :風と木の名無しさん:2013/06/17(月) 20:51:31.71 ID:37gdKYEh0
- まわす
- 834 :風と木の名無しさん:2013/06/17(月) 20:54:43.95 ID:rMatfTql0
- まわーし
- 835 :風と木の名無しさん:2013/06/17(月) 21:05:10.66 ID:0qoiUDwO0
- まわし
- 836 :風と木の名無しさん:2013/06/17(月) 21:42:28.49 ID:peRC1Yh60
- まわして
- 837 :風と木の名無しさん:2013/06/17(月) 22:12:21.16 ID:hTMfzpta0
- まわしますー
- 838 :風と木の名無しさん:2013/06/17(月) 23:13:28.07 ID:jLRYpCkM0
- 勢いつけて踏んでくれ!
- 839 :風と木の名無しさん:2013/06/17(月) 23:35:24.87 ID:DbGDKBKTO
- 陽気な南欧人
- 840 :風と木の名無しさん:2013/06/19(水) 00:04:28.02 ID:ciiu9vO50
- まわし
- 841 :風と木の名無しさん:2013/06/19(水) 00:32:40.00 ID:qDHCGRxz0
- まわし
- 842 :風と木の名無しさん:2013/06/19(水) 00:59:14.02 ID:eeruGNv70
- まわし
- 843 :風と木の名無しさん:2013/06/19(水) 06:14:14.49 ID:3QKSNM110
- まわし
- 844 :風と木の名無しさん:2013/06/19(水) 12:04:38.08 ID:+T4hyM4d0
- くるくるまわし
- 845 :風と木の名無しさん:2013/06/19(水) 14:11:03.41 ID:TOEedgOM0
- マワシ
- 846 :風と木の名無しさん:2013/06/19(水) 15:44:01.51 ID:tRTMPtf60
- まわし
- 847 :風と木の名無しさん:2013/06/19(水) 16:23:10.39 ID:MOwaRbEdO
- 居〜間では郵便屋を〜ま〜わすホモ〜♪
- 848 :風と木の名無しさん:2013/06/19(水) 18:40:31.60 ID:Fclu9FDy0
- 踏んで踏まれて踏み台になる
- 849 :風と木の名無しさん:2013/06/19(水) 18:45:25.32 ID:sIWnDbMZ0
- 両片想い
- 850 :1/3:2013/06/20(木) 16:05:29.44 ID:aEINJcSm0
- 親同士が仲が良くて、あいつとは生まれる前からの付き合い。いわゆる幼馴染だった。
人付き合いが苦手で勉強が趣味なんていう根暗な俺とは違い、あいつはいつだって明るくて、誰に対しても優しくて、俺には勿体無い友人だ。
中学、高校、大学まで同じ所に通うことが出来て、友人の少ない俺にとってはありがたいことだったが…
いつからだろう、あいつの女癖が悪くなっていったのは。
女に縁がない俺からしたら羨ましく思えるぐらい昔から女にモテてはいたんだ。けど、取っ替え引っ替えに恋人を作るなんて真似はしなかったのに。
あいつの女癖の悪さに口を出すつもりは無かったんだ。強く言って、嫌われたくなくて。
でも今回ばかりは口出しせざるを得ない。
大学で俺が世話になってる先輩があいつと付き合い、こっぴどくフラれたらしい。
泣きじゃくる先輩を慰めながら俺は、あいつに対して初めて怒りを感じた。
いくらあいつでも、先輩を傷付けたことが許せなかった。
応援していたんだ。
先輩は美人で、優しくて、素敵な女性だ。だから、今度はきっと大丈夫だって。
「オレが、心の底から愛せて、夢中になれる女を探し続けている」と。そう言ったあいつが、先輩を選んだことは純粋に嬉しかったんだ。
あいつが夢中になれる女なんて現れなければいいのに。ずっと、誰とも本気にならずにいればいい。
そんな俺の歪んだ想いがずっと心の奥底にあって、だけど、あいつと先輩なら仕方ないなと、叶わないなと諦めることが出来た。
それなのに…
- 851 :2/3:2013/06/20(木) 16:07:44.89 ID:aEINJcSm0
- こいつと喧嘩をしたのは、多分、生まれて初めて。
昔からこいつは控えめで他人に強く言えずにいたから、オレが一方的に怒ることはあっても喧嘩には発展しなかったんだ。
誰にでもいい顔して、フラフラして、何一つ…物事だけじゃなく人に対しても本気になれないオレにとっては、何をするにも真剣で、上っ面の笑顔なんて作らないこいつを凄く尊敬してたんだ。
勉強は好きじゃないけど、こいつと一緒にいたくて、何かと理由をつけて無理くり頑張って大学まで同じ所に入れた。
教え方がすごく上手で。こいつと一緒に勉強すると、勉強が嫌じゃなかったんだ。
人見知りは激しくても、本当はすごく魅力的な人間だから。もっと沢山友達を作ればいいのに。
昔はそう思っていて、だけどいつからか、独占欲が湧いて、こいつがオレ以外の奴と親しくするのがすごく気分が悪かった。
一緒にいる時も、そうじゃない時も、気がつけばこいつのことばかり考えてて、そういう事を世間じゃ何というかと気付いた時は本気で焦った。
認めたくなくて、色んな女と遊んで。でも、こいつの事を忘れて夢中になれる相手なんて一人もいなかった。
サークルの先輩がオレに告白した時は、しめた、と思った。
先輩は、女友達なんて一人もいないこいつをあっという間に丸め込んで仲良くなっちまった。
こいつは初めて女と仲良くなれて浮かれてるように見えた。先輩も先輩で、積極的に構ってるから、あーこいつら付き合っちまうんじゃないかってずっと苛々してたんだ。
けど先輩が好きだったのはオレ。
なるほどな、だからこいつに近付いたんだろ?オレの一番の親友のこいつに。
きっとこいつは先輩の事が好きだから。そんな理由で声をかけられたと知ったらきっと傷付く。…そう考えると、先輩のことがすごく許せなかった。
だから、付き合って、その気にさせてから、こっぴどくフッてやった。
これでもうオレの顔なんて見たくなくなるだろう。ついでにサークル辞めてくんねえかな、と、そう思ってたら。
こいつが、すごい剣幕でオレに突っかかってきたんだ。
- 852 :3/3:2013/06/20(木) 16:09:48.91 ID:aEINJcSm0
- 「どうして先輩に酷いことをした」
「情報早いな、先輩に泣きつかれたか?」
「謝れ、土下座して、本気で謝れ。サークルも辞めろ。俺も一緒にやめてやる」
「は。何でオレが、つか何でお前も?」
「……先輩に相談されていたんだ、お前とのこと。良い奴だから、お似合いだって、応援してしまった」
「へえー、涙ぐましいね。自分の気持ちは押し殺して、身を引いて…ほんっと馬鹿みたいにお人好しなのな」
「なっ……ど、どうして、それ…」
「図星かよ。あーやっぱりな、お前先輩といる時ホント楽しそうだったもん。丁度いいじゃん。傷心してる先輩慰めて、お前が付き合っちまえよ」
「!?ち、ちがう…俺は!そんな風な目で先輩を見たことなんて…」
「なにそれ、うぜえ。今更誤魔化せると思ってんのか?応援してたって、嘘ばっか。お前がオレ達を見る時、明らかに嫉妬オーラ出しまくりだったぜ」
「……そんな…、だって…俺は………ッ…」
あーあ、泣かせちゃったよ。
最悪だ。
もう、オレ達の友情関係も終わっちまうかな。
…それもいいかもな。オレの中には、友情なんて綺麗な感情、きっと最初から無かった。
変に気持ちを誤魔化そうと足掻いて、色んな人傷付けて、一番大切にしたい奴まで泣かせちまった。
もう、何もかもどうでもいい。
どうせ終わってしまうなら、もっと、徹底的に、壊してしまえばいい。
オレは涙を拭うこいつの両腕をひっつかんで、強引にキスをした。
- 853 :風と木の名無しさん:2013/06/20(木) 17:42:22.73 ID:1DDbbeEGO
- うわああ続きが気になる!
うまくいくのか、互いの気持ちに気づかないまま壊れてしまうのか…
ぜひとも長編で読みたい
両片想い大好きなので読めてよかったです!
GJ!
- 854 :風と木の名無しさん:2013/06/20(木) 18:13:14.19 ID:N378iXRyO
- 一度破滅的に壊れながらも互いの気持ちを捨てられず最終的にハッピーエンドになる展開を激しく望む
- 855 :風と木の名無しさん:2013/06/20(木) 18:28:17.73 ID:3l5/DE750
- ああ両片思いっていいよね…
GJです GJGJ!
もう一回転半くらいこじれたあとにうまくいく展開が好き
別館のもよかったです あー両片思いだけたくさん読みたい
- 856 :風と木の名無しさん:2013/06/20(木) 19:42:00.90 ID:qBJ36TZHO
- 両方GJ
別館の方が好みかなあ
- 857 :風と木の名無しさん:2013/06/21(金) 00:16:55.20 ID:TubTXcsaO
- どっちも良かった!
片思いセツナス
- 858 :風と木の名無しさん:2013/06/21(金) 08:24:28.99 ID:NOzScHFY0
- 踏んで!
- 859 :風と木の名無しさん:2013/06/21(金) 08:26:14.97 ID:fW84P0MpO
- 暑くても離れたくない
- 860 :風と木の名無しさん:2013/06/21(金) 19:22:07.04 ID:EAEkZSak0
- 男と男の荒い息づかいが部屋にこもる
「はあ、はあ…んっいくっ」
「んあっ」
果ててすぐベットに倒れ込み俺達は大の字になった
今日三回目だ
夜中帰ってして朝起きてして真っ昼間から…
「もう中ぐちょぐちょだよ」
「…もう一回する?」
そう提案すると智は流石に無理と屈託のない笑顔で答えた
智は腕を回して手を繋いでくる
「暑いね、シャワー浴びる?」
暑い…
湿っぽい部屋で運動したんだ、しょうがない
それでも、ベタついた手を繋いでいても、心地よかった
俺が何も答えずにいるとじゃ、お先にと真っ裸で浴室に消えて
腰にタオルを巻いて戻ってきた
「久々だったから濃かったね、またいつでも呼んでね」
ベットの脇に無造作に脱ぎ捨てられた衣服を拾っている
「離れたくない…」
智の手をぐいっと引いてベットに押し倒した
「もうずっと離れないで」
「いい大人が告白して泣くとは思わなかった」
ゆっくりと俺の背中に手を伸ばして優しく抱き締めてくれた
その手も少し震えていた
- 861 :風と木の名無しさん:2013/06/22(土) 00:39:58.31 ID:1lnjKyXZ0
- >>860GJ
智はセフレみたいな感じだったのかな
関係が崩れちゃうのが怖くて今まで言えなかったのか
別館も合わせて萌えた
- 862 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(-1+0:3) :2013/06/22(土) 09:22:31.37 ID:ATHx8T720
- Te
- 863 :風と木の名無しさん:2013/06/22(土) 17:55:41.82 ID:OPBHwAbjO
- 。
- 864 :風と木の名無しさん:2013/06/22(土) 19:58:47.28 ID:7KnstfZR0
- まわし
- 865 :風と木の名無しさん:2013/06/22(土) 20:02:10.73 ID:2fERR1760
- まわして
- 866 :風と木の名無しさん:2013/06/22(土) 20:46:40.35 ID:O2IkuOJi0
- まわし
- 867 :風と木の名無しさん:2013/06/22(土) 21:04:09.46 ID:k4jceSBK0
- もいっちょまわし
- 868 :風と木の名無しさん:2013/06/22(土) 21:15:15.23 ID:/BYkg8cI0
- 8
- 869 :風と木の名無しさん:2013/06/22(土) 21:18:13.03 ID:8jeu+BVn0
- 狸×狐
- 870 :風と木の名無しさん:2013/06/23(日) 21:38:39.37 ID:2zIvfXpxO
- 「あっはは、また騙されてやがる。無様なやつめ。気分が良いなあ。うすのろをからかうのは気分が良い!」
俺の腹の上に跨がって、目尻をきゅ、と細め、口角を吊り上げケラケラ笑う奴の顔を見上げ、溜め息をつく。
襦袢の裾から飛び出た奴の尻尾がぱたぱたと動いて俺の太ももの辺りを着物越しに掠めるのがこそばゆい。
「いい加減どいてくれないか」
「嫌だね」
「なあ、ならせめて、俺の腕を膝で抑えるのはやめてくれよ、痺れてきた」
「ふうん」
そう言うやいなや、ぴしゃりと俺の手の甲を叩く。
指先が痺れる感覚に眉をしかめると、奴は一層ニンマリと笑った。
「な、僕は綺麗だったかい?まったく綺麗な女だったろ?お前はいつも、あんな風に女を口説くの?お前なんかに着いてくる女なんて、いるの?答えてみてよ、さあさあ」
言い淀んでいると、またぴしゃぴしゃと痺れた手を叩いてくるので、仕方なく口を開く。
「…ううん、まあ、そうだなあ…大抵は……着いてくる」
上機嫌に動いていた尻尾がぱたりと止まる。
俯いたまま動かない奴に声をかけようか否か考えながら、二、三まばたきをしていると、いきなり頬をつねられた。かなり、強く。
「いひゃい」
「僕に騙されてのこのこ着いてくるうすのろの癖に、生意気なんだよ。一丁前に女なんか口説きやがって。なっさけない顔してさあ。こんな情けない顔した奴に着いてく女は、何考えてんだろ」
「さあ…顔はやたら、ほめられるけど」
「うるさいよ!ほんと憎たらしい。憎たらしいから、もっとからかってやる」
「あ、おい…」
「喋るな!」
お前だと分かっていて声をかけた。
そう告げたら、こいつも少しは可愛気のある顔をするのだろうか。
……まあ、喋るなと言われたので、少し黙っていようと思う。
- 871 :風と木の名無しさん:2013/06/24(月) 00:19:25.04 ID:Ite5a1oA0
- 時間切れまわし
- 872 :風と木の名無しさん:2013/06/24(月) 00:28:41.46 ID:IcZIvSl5O
- 時間切れだけど面白かった
携帯端末から投下乙でした。GJ
wiki収録を気にされるなら0以外に再投下をおすすめします
- 873 :風と木の名無しさん:2013/06/24(月) 09:31:46.93 ID:bn495Ek/0
- 別館再投下乙
ひねくれものの狐受け可愛かった!
尻尾描写もGJ!
- 874 :風と木の名無しさん:2013/06/24(月) 12:16:39.92 ID:lC5PvFbG0
- まわし
- 875 :風と木の名無しさん:2013/06/24(月) 12:43:06.86 ID:r/f8P3dDO
- 狐七化け狸八化けが文字通りの意味で作用するとは
狸が気になって仕方ないひねくれ狐さんとおっとりぼんやりしてるのに実は一枚上手な狸さん萌え
………是非騎乗位からの正常位でだな。
- 876 :風と木の名無しさん:2013/06/24(月) 21:50:35.84 ID:uUDsa10/0
- まわし
- 877 :風と木の名無しさん:2013/06/24(月) 21:56:33.46 ID:l4tBjKKL0
- まわし
- 878 :風と木の名無しさん:2013/06/24(月) 22:13:14.12 ID:kRoXlYc7O
- 踏み台
- 879 :風と木の名無しさん:2013/06/24(月) 22:13:17.31 ID:wpqU0/VR0
- 踏まれにきました
- 880 :1/2:2013/06/24(月) 22:57:39.46 ID:vrv+Avc20
- ――踏まれにきました。
ああ、そんなに口を大きく開けないでください。みっともない顔が更に締りがなくなりますから。
え? 言い間違い? そんなわけないじゃないですか。あなたのような頭で思ったままのことを考えもせずに口にするとでもお思いですか? もしそうなら心外です。
三歩歩いたら大体のことを忘れてしまうような軽いおつむのあなたには、私の気持ちなんてわからなくて当然ですけれども、私が冗談でこのような頼み事をしにくるとでも?
何困惑したような表情してんですか。全く可愛くありませんよ。
キョロキョロ挙動不審になるんじゃありません。一体いくつなんですかあなたは。全く、これで私よりも年上だというのだから嘆かわしい。
……仕方がないですね。耳の遠いあなたのためにもう一度だけ言って差し上げます。
- 881 :2/2:2013/06/24(月) 23:59:23.43 ID:esnz+R8t0
- 私を踏んでください。
その身長に反して大きな足で、私の背中に体重をのせるようにして踏んでください。
私個人としては靴を脱いでいただいて、あなたの足の裏が背中に密着しながら踏まれたいと思います。
もしもあなたに女王様趣味があるというのならばハイヒールで踏んでいただいても構いません。サイズがあればの話ですが。
ああ、それと私を踏むといっても片手間に踏むのはダメですよ。私のことを見ながら踏む、見なかったとしても私のことを考えながら踏んでください。
まさかテレビの野球中継を見ながら踏むなんて言わないでしょうね。
え? 踏まれたい理由ですか? あなたが好きだからに決まってるじゃないですかそんなこともわからないんですか。
はい? 違いますよ。私の顔が赤いのは今から踏まれるであろう期待と興奮からです。断じて告白の照れなんかではありません。
ああもぅ、御託はいいから今すぐに踏んでください!
- 882 :風と木の名無しさん:2013/06/25(火) 00:06:24.52 ID:Ju9CpuOP0
- 規制にかかってしまったのに投稿乙です!
- 883 :風と木の名無しさん:2013/06/25(火) 00:46:35.94 ID:Brt1fiZxO
- とんでもないお願いは平気でできるのに
告白には照れちゃう受さんが可愛いw
GJです!
- 884 :風と木の名無しさん:2013/06/25(火) 01:10:33.02 ID:+WdIDyY7P
- GJ!!
ラスト四行可愛い…ww
- 885 :風と木の名無しさん:2013/06/25(火) 10:34:11.28 ID:6QaiURZyO
- リロミスだったのかそういう*9だったのか…ww
なんにせよGJ!!
個人的には喋り手は変態ドM攻め希望
- 886 :風と木の名無しさん:2013/06/25(火) 12:45:23.66 ID:IA50td2kO
- まわし
- 887 :風と木の名無しさん:2013/06/25(火) 22:24:48.33 ID:mo4LS7o00
- 踏み台までまわし
- 888 :風と木の名無しさん:2013/06/25(火) 22:26:21.42 ID:15b3kIT30
- さぁ、踏んでくれ
- 889 :風と木の名無しさん:2013/06/25(火) 22:31:44.21 ID:WuNEQW2n0
- 義兄弟
- 890 :風と木の名無しさん:2013/06/26(水) 03:25:26.17 ID:ijF2Wy5V0
- 姉さんが短い生涯で一番愛した人を、俺はこれから傷つける。酷いことをして、消えない罪を背負わせる。
どうしてこうなったのか自分でもわからない。けれどもう決めたことだ。
義兄さんはきっと苦しむ。悩みすぎて頭がおかしくなるかもしれない。もしそうなっても俺がずっと側にいる。義兄さんと俺は、これから先もずっと一緒だ。
姉さんが天国で待ってたとしても、俺と義兄さんはそこには行けないだろう。
地獄まで義兄さんを連れていく俺を、姉さんは決して許さないだろう。
神様は選択を間違えた。姉さんではなく、俺を連れて行けばよかったのに。
それとも、こんな俺だから神様も側に呼び寄せたくなかったのだろうか。
「晴れてよかった。来週からは雨続きらしいから、むし暑くなるよ」
「もう梅雨入りしましたからね」
こんな会話ができるのも、あとわずかな時間だけ。
義兄さんの、こんな穏やかな笑顔が見られるのも、あと少しだけ。
「――義兄さん」
「うん?」
「お話したいことがあるんです」
「話? どんな話?」
「できたら、家に帰ってゆっくり聞いてもらいたいんですけど、だめですか」
少し考えるような顔で、それでも微笑んで頷く義兄さんの目は優しい。
「いいよ、たまには男同士でじっくり語ろうか」
「はい」
そっと俺の背中をたたく、義兄さんの手。
そこには今でも、姉さんを愛している証拠が薬指に光っている。
義兄さんの、一生分の愛情を持って、遠いところにいってしまった姉さん。
だから、残りは俺が全部もらう。
――いいよね? 姉さん。
- 891 :890-2:2013/06/26(水) 03:31:55.88 ID:ijF2Wy5V0
- 出会ってから付き合うまで約二年。付き合ってから結婚するまで一年と少し。結婚生活は一年足らず。
妻が亡くなって、もう二年以上が過ぎてしまった。
今日は3回忌の法要で久々に妻の眠る墓所を訪れた。妻がこの世で誰より大切にしていた義弟と一緒に。
妻を見送った日は、ひどい雨が降っていた。
傘を差し、最後まで墓石の前を離れなかった義弟は、一粒の涙も流していなかった。
僕は泣き腫らした目で「君は強いね」と声をかけた。
義弟は振り向きもせず、真っ直ぐに立って「もう三人目ですから」と呟いた。
その声があまりに淋しげで、僕は傘を放り出して義弟の肩を抱いた。
嗚咽を上げる僕に、義弟は自分の傘を差しかけてくれた。肉親全てを失った彼のほうが、ずっと辛いはずなのに、慰められたのは僕のほうだった。
妻がいなくなった家に、今は二人で住んでいる。大学を出るまでは面倒を見させてほしいと、僕が願い出たからだ。大学を卒業するまで、自分がしっかり世話をしたいと言っていた妻の気持ちを、僕が成し遂げてやりたかった。
――けれど、本当は僕自身が淋しかったのだ。淋しさに耐え切れなかったのだ。
義弟の強さに、僕は知らぬうちに甘えていた。
一回り以上も歳が離れている彼に、自分の淋しさを押し付け、背負わせてしまった。
悲しみを分かち合えるのは義弟しかいなかった。義弟の存在だけが、僕の生きる支えになってくれた。
涙を流して悼むほどの悲しみは通り過ぎたというのに、未だに薬指の指輪をつけているのは、半分は妻への思いだが、もう半分は義弟への依存心からだった。
もしも指輪を外してしまったら、義弟は僕の側から離れていってしまうかもしれない。僕を残して、どこか遠くへ行ってしまうかもしれない。
妻を悼み続けることで、義弟を縛っておけると考える僕は、誰から見ても最低の人間だ。
けれどもう少しだけ、彼の強さに甘えて、縋っていたかった。
こんな僕の心を知ったら、彼はどう思うだろう。
大切な姉を預けた男が、こんな脆弱な心の持ち主だとわかったら、失望し、軽蔑するだろう。
だから隠し続けなければならない。今はまだ、彼を失うわけにはいかないのだから。
墓石の前に並んで立ち、僕と義弟はそっと手を合わせる。
こんな僕に、大切な弟を残して逝ってしまった妻への、懺悔の時間だった。
- 892 :風と木の名無しさん:2013/06/26(水) 06:07:37.17 ID:WGKPVG9R0
- うわーん!この続きはどこで売ってますか!?
GJでした!
- 893 :風と木の名無しさん:2013/06/26(水) 06:34:42.58 ID:qZ7tdrhf0
- めちゃくちゃ萌えた
GJ!
- 894 :風と木の名無しさん:2013/06/26(水) 08:02:34.06 ID:Dg5VI9bnO
- めちゃくちゃ続きが気になるじゃないかぁ〜
罪つくりな>>890!GJでした!
- 895 :風と木の名無しさん:2013/06/26(水) 08:20:37.60 ID:0szKXXya0
- >>890が途中からになってしまったとのことで
切れてる前半部分を含めたものが別館にあがってる
切なくて良かった
今後の二人を色々妄想してしまう
GJ!
- 896 :風と木の名無しさん:2013/06/26(水) 08:34:33.04 ID:N6UM/DiC0
- 切な萌えたよGJ!
- 897 :風と木の名無しさん:2013/06/26(水) 09:27:28.12 ID:1jV4TZc3O
- 萌えた〜
- 898 :風と木の名無しさん:2013/06/26(水) 12:13:13.42 ID:8kAg98rS0
- GJです!!
萌えながら踏まれるよ
- 899 :風と木の名無しさん:2013/06/26(水) 12:17:09.36 ID:xV4UIw4v0
- 他校の後輩
- 900 :風と木の名無しさん:2013/06/26(水) 12:37:32.60 ID:fxvsOLjJO
- 愚痴
姉(故人)への敬意も愛もない自己中な弟の寝取りとかめちゃめちゃ気分悪いなあ
罪悪感に苛まれてれば逆に萌えるけど開き直ってるのが最悪
あれで切ない!とか思って書いてんのかな。姉の存在が便利な道具でなんだかなあ
愚痴りたくなるくらい気分悪い話だった
- 901 :風と木の名無しさん:2013/06/26(水) 13:27:41.05 ID:tcHOXQJu0
- すみませんすぐどかしますんでAA略まわし
- 902 :風と木の名無しさん:2013/06/26(水) 14:07:04.59 ID:a0MFlltBO
- まわすな >>1-2読め
- 903 :風と木の名無しさん:2013/06/27(木) 12:17:41.20 ID:es4v2sKk0
- お流れ
- 904 :風と木の名無しさん:2013/06/27(木) 13:33:02.16 ID:E4/6pwO10
- お流れ残念
- 905 :風と木の名無しさん:2013/06/27(木) 14:34:01.15 ID:RYjBTAlR0
- 残念まわし
- 906 :風と木の名無しさん:2013/06/27(木) 16:09:46.96 ID:y/a+54Bu0
- わざとらしいねまわし
- 907 :風と木の名無しさん:2013/06/27(木) 18:25:17.78 ID:Sl7oBlc6O
- 別館に来てるよーまわし
- 908 :風と木の名無しさん:2013/06/27(木) 19:57:21.56 ID:csVskVWo0
- キマワシタワー
- 909 :風と木の名無しさん:2013/06/27(木) 19:58:11.61 ID:2tvj111dO
- 呼称が「マスター」
- 910 :風と木の名無しさん:2013/06/28(金) 21:26:20.73 ID:uR7+n0ZR0
- お流れまわし
- 911 :風と木の名無しさん:2013/06/28(金) 21:29:41.52 ID:Ugu0Kkkk0
- まわし
- 912 :風と木の名無しさん:2013/06/28(金) 21:30:13.21 ID:uQrlLfB20
- まわれ、まわれ!
- 913 :風と木の名無しさん:2013/06/28(金) 22:07:00.35 ID:55SzXQOV0
- お流れ残念まわし
- 914 :風と木の名無しさん:2013/06/28(金) 22:16:38.28 ID:3EpQQsK00
- マスター呼び好きだから楽しみにしてた…
まわし
- 915 :風と木の名無しさん:2013/06/28(金) 22:26:17.87 ID:3xUiHkVR0
- まわし
- 916 :風と木の名無しさん:2013/06/28(金) 22:43:14.90 ID:5sq3D4TDO
- まわし
- 917 :風と木の名無しさん:2013/06/28(金) 22:55:29.89 ID:uLYdQHPp0
- まわすね
- 918 :風と木の名無しさん:2013/06/28(金) 23:23:04.82 ID:+WY8dFfZ0
- 踏まれたい
- 919 :風と木の名無しさん:2013/06/28(金) 23:24:29.26 ID:UFN8ivn+0
- ブルーカラー×ホワイトカラー
- 920 :風と木の名無しさん:2013/06/29(土) 23:46:51.59 ID:F0Ogym8x0
- ガテン×建築士とか萌えるまわし
- 921 :風と木の名無しさん:2013/06/29(土) 23:57:53.10 ID:YV7kChM70
- 別館来てるねまわし
- 922 :風と木の名無しさん:2013/06/30(日) 00:27:09.77 ID:mw96Qf7z0
- 別館はブルーカラー、ホワイトカラーの意味がわかってなかったのか
わかっててわざと誤読して捻ったのか判断がつかないw
ともかく投下乙
- 923 :風と木の名無しさん:2013/06/30(日) 00:42:28.66 ID:r+KMHi6aO
- まわすー
- 924 :風と木の名無しさん:2013/06/30(日) 07:56:29.66 ID:xPAY5EtZ0
- 整備士×ディーラーなんてどうでしょう
職業カプはいざ書こうとすると難しいね
*9とちょっと違うけど別館の投下乙でした
次の萌えまでまわしー
- 925 :風と木の名無しさん:2013/06/30(日) 10:27:41.95 ID:nBlzcpvZ0
- まわし
- 926 :風と木の名無しさん:2013/06/30(日) 11:21:49.19 ID:+uL/VzDkO
- まわれー
- 927 :風と木の名無しさん:2013/06/30(日) 12:53:46.58 ID:QrfDqcze0
- まわし
- 928 :風と木の名無しさん:2013/06/30(日) 13:20:52.67 ID:kPd/wafO0
- あまりスレageするのやめてほしい
踏み台
- 929 :風と木の名無しさん:2013/06/30(日) 13:44:18.66 ID:4hv4d5NlO
- 憎いはずなのに
- 930 :風と木の名無しさん:2013/07/01(月) 13:46:23.70 ID:JMHPxWn40
- お流れ3連発まわし
- 931 :風と木の名無しさん:2013/07/01(月) 13:48:01.13 ID:zhpOQtvp0
- まわし
- 932 :風と木の名無しさん:2013/07/01(月) 14:11:34.73 ID:hsq1AaNA0
- まわしまわし
- 933 :風と木の名無しさん:2013/07/01(月) 17:16:38.01 ID:9wYEpQaqO
- まわしまわしまわし
- 934 :風と木の名無しさん:2013/07/01(月) 18:21:14.15 ID:0GIr40qG0
- mws
- 935 :風と木の名無しさん:2013/07/01(月) 20:15:39.38 ID:NK0o/Pg40
- まわしっし
- 936 :風と木の名無しさん:2013/07/01(月) 20:44:57.36 ID:j6pjjqz90
- まわし
- 937 :風と木の名無しさん:2013/07/01(月) 20:56:31.66 ID:URvmltIz0
- クソスレ晒しage
- 938 :風と木の名無しさん:2013/07/01(月) 21:55:39.63 ID:P6uXSfiE0
- 踏み台になりましょう
- 939 :風と木の名無しさん:2013/07/01(月) 21:59:33.28 ID:g2t2esdnO
- 陰間の恋
- 940 :風と木の名無しさん:2013/07/02(火) 13:16:30.41 ID:YnNwPX6A0
- 「お前は本当に可愛いね」
初会の時から会うたびに囁かれるその言葉が、今ではもうただの世辞でしかなくなっているのだと分かっている。
この人と出会った頃は顔や体つきにまだ辛うじて残っていた幼さは、今ではもうすっかり消えてしまった。
飯を減らしても背が伸びる。朝晩抜いてもひげが生える。子供から男になってしまった自分が陰間でいられる時は、もう長くはない。
それとも陰間を辞めるよりも、この人に世辞ですら可愛いと言ってもらえなくなる方が早いのだろうか。
「旦那様……」
それでも少しでもその時を遅らせたくて、作った高い声で上目遣いに呼びかければ、その人は苦い顔になった。
「今日も私の名を呼んではくれないのかい?」
申し訳ありませんと謝るのも白々しい気がして、何も言えずにただうつむく。
他の客ならばいくらでも求められるままに名を呼べる。一夜だけの恋を捧げて、朝になれば忘れてしまえる他の客ならば。
けれども、この人だけは名を呼ぶことが出来ない。ひとたび口にすれば、その途端に心の奥深くにその名が刻みつけられてしまうから。
すでにこの人の顔も声も手の優しさも肌の熱さも、心と躰に刻みついてしまったのだ。いずれこの人と会えなくなっても刻みついたものは消えてはくれないだろうから、せめてその名くらいは刻みつけずに忘れられるようにしておきたい。
謝ることも求めに応じて名を呼ぶことも出来ず、仕方なくそのまま黙っていると、やがて頭上からため息が降ってきた。
「まあ構わないよ。お前が私の名を呼んでくれるまで通い続けるだけのことだ」
思わず顔に出てしまった喜びは、幸いうつむいたままだったから見られずにすんだようだ。
「おいで」
少し寂しそうな声で告げられた求めは今度は素直に従うことが出来るものだったから、顔を上げて頷いた。
そのたくましい腕に身を任せながら、この人に少しでも長く通い続けてもらうために、どれほど請われても決してその名を呼ぶまいと固く心に誓っていた。
- 941 :風と木の名無しさん:2013/07/02(火) 23:54:40.74 ID:kfn8kJkY0
- まわしていいよね…?
- 942 :風と木の名無しさん:2013/07/03(水) 00:19:24.41 ID:cfe+3t5dO
- こういうしっとりとした雰囲気好きだ
ちょっとすれ違い気味で切なくてたまらん
GJでした!
>>941
>>1を読んでね
『*0投下後24時間以内の「まわし」は御遠慮下さい 』
- 943 :風と木の名無しさん:2013/07/03(水) 00:32:07.58 ID:a3dCe/Uw0
- 別離の日が来た時に忘れる為に言わない、というのが切ないなあ
GJでした!
- 944 :風と木の名無しさん:2013/07/03(水) 07:40:17.38 ID:H6bqgnxZO
- >>940
うわぁぁあめちゃ萌えたけど切ないなぁ…
この二人の結末が幸せな結びであれ
- 945 :風と木の名無しさん:2013/07/03(水) 10:28:56.42 ID:42APntU20
- >>940
YOU身請けされて幸せになっちゃえYO!
・・・と思ったけどこの子は身請け話が出ても断っちゃいそうだ
陰間の身請けって一応あったらしいけど女性のお相手としてたまに、ってくらいみたいだし
そこは旦那さまにがんばって口説き落としてもらいたいな
- 946 :風と木の名無しさん:2013/07/03(水) 14:17:43.18 ID:FCEbQDec0
- まわし
- 947 :風と木の名無しさん:2013/07/03(水) 16:54:13.07 ID:iw2vFdh20
- まわして
- 948 :風と木の名無しさん:2013/07/03(水) 17:07:28.85 ID:GzpGfNuT0
- mawasi
- 949 :風と木の名無しさん:2013/07/03(水) 17:11:58.80 ID:TNmi+pEC0
- セクサロイドとインキュバス
- 950 :1/3:2013/07/04(木) 17:10:17.79 ID:xtE8jass0
- また、夜が変わった。
ほんの一眠りしてる間、加速度的に世界は人工の光で満たされていく。
以前は赤や緑など雑然とした色にまみれていたが、今はただ青く白く統一され、どこか病的な印象を受ける。
あれからどれほどの時間が流れただろう。なんにせよ、目覚めたということは餌が必要になっているということだ。
感覚を広げ、ややあって一つの魂を見つける。好都合にも近くに他の反応はない。
さっそくその場に跳躍すれば、瓦礫とともに一人の若い男が横たわっていた。
浮浪者だろうか、酔いどれだろうか。そういう類の者にしては身なりは整っているように思える。
しかし、そんなことは久々の食事にあっては瑣末なことにすぎない。端正な上物とあってはなおのことだ。
「さあ、お前はどんな夢を望むんだろうな……?」
女か、それとも男か。無意識に潜む理想の姿を探ろうとする。
しかし、いくら意識の同調をはかっても、なんの反応も返ってこなかった。
焦りとともに額を合わせる。
その時、間近で閉じられていた瞼が開き、暗闇の中にちかりと赤い瞳がまたたいた。
「――……こんばんは。あなたが今日の私のマスターですか?
あなたの望む、一夜の夢を叶えてさしあげます」
不意の輝きに身をのけぞらせる。男は緊張した空気をかき消すように、ふわりと笑みを浮かべた。
この状況で人間が目を覚ますなど、初めての状況だ。
夢を見ない。支配下におけない。そんな人間がいるものか。
あり得ない事態に動けずにいると、一瞬で顔の形が組み替わり、今度は女性的な顔で微笑んだ。
「今宵は、どのような夢をお望みですか?」
- 951 :風と木の名無しさん:2013/07/04(木) 17:26:36.81 ID:xtE8jass0
- すいません、規制にかかりました。別館行ってきます
- 952 :風と木の名無しさん:2013/07/04(木) 19:17:41.59 ID:ghVfcXt50
- 向こうに投下あったからおkか
お流れとは違うが24時間経過したからまわす
- 953 :2/3(代行):2013/07/04(木) 20:08:25.75 ID:N1v86m5s0
- 本来、血や骨や筋繊維でできているはずの人間の内部が、鋼鉄の骨組みに置き換わっているのが見えた。
戸惑っているうちに、目の前の人物は何度も何度も姿を変えて同じ問いを発する。
最終的にまた元の顔へと形を変わったとき、ようやく腰が据わった。
「どのような夢をお望みですか?」
「……それはこちらの台詞だ」
そうだ。人間がどういう進化を遂げたかは知らないが、要は精さえ搾り取れればよいのだ。
「おまえこそ、どんな夢を望むんだ」
「私の望みですか?それに答えられるようにはできておりません」
「いいから、言ってみろ」
「私の、望みですか?」
「ああ」
「……私の…………望み……」
急速に眼の光が失われ、体から力が抜けていく。
「おい、どうした、おいっ!」
呼びかけても返事はない。勝手に起きたり寝たり、ままならない奴だ。
体を揺さぶってみたり、ばしばしと頬を叩いてみたり、額で熱を測ってみたり、いろいろ試してようやく目を覚ました。
ぶうんという羽虫の飛ぶような音が、かすかに聞こえたような気がする。
「こんばんは。あなたが今日の私のマスターですか?
あなたの望む、一夜の夢を叶えてさしあげます」
「おまえは一体何なんだ……」
「私は個体番号M-TR1098、ユーフォビア社のセクサロイド“アルプ”です」
- 954 :3/3(代行):2013/07/04(木) 20:12:17.32 ID:N1v86m5s0
- 「……つまり、おまえはゴーレム、じゃない、ええと自動人形のようなものということか」
「多少の齟齬がありますが、おおむねそのような理解でかまいません」
それにしても話を聞く限り、魔の物にとって情勢はさらにやっかいなものとなっていた。
人間はカプセルという名の密封された棺桶で眠り、常に都市の監視下に置かれ、警邏の網が張り巡らされている。
弱り切った人外の物など瞬滅できる武器を、人間はとうの昔に作り上げている。
下手に寝所へ赴くと消されかねない。これからの行動を決めあぐねていると、“アルプ”が問いを発した。
「私は不具合が見つかり、このまま明日十時ちょうどに廃棄を言い渡されました。
あなたが現れたということは、何かオーダーに変更があったのでしょうか」
堅く握ったこぶしに焼印のようなものが押されているのが目に留まった。
得られた情報は理解できないことの方が多いが、ひとまずこいつ自身に関しては人形で奴隷で淫売なんだと結論付けた。
「――ああ、そうだ。廃棄される前に案内を頼みたい。できるか」
「はい、可能ですが、私は性機能に特化された機体です。ナビならば、もっと適任が――」
「おまえとは、そういう行為をする気はないよ」
「はい……」
目覚めてからずっと柔和な笑みを保っていたが、初めて表情を曇らせた。
性行為自体はむしろ好ましいところだが、それは十分な補給があればの話だ。
こいつから精気を得られない以上、無為にエネルギーを失うことは避けたい。
とりあえず、人にまぎれるには何らかの姿をとらなければならない。
幸いにもこいつが意識を失う瞬間に、一人の男のヴィジョンが見えた。ひとまずは、そいつの姿を借りることにする。
「…………っ!」
淡い発光とともに変質させると、また落ちるんじゃないかと思うくらい、激しく身を硬直させた。
「……教えてください。あなたは何者なのですか?」
「なあに、どうしようもない淫売の仲間だよ。――さあ行くぞ」
“アルプ”の体を抱きかかえ、人間の街に跳躍の目標を定めた。また長い眠りに就くために。
――――
代行以上です。以下感想どうぞ。まわしは*0より24時間後で(別館参照)
- 955 :風と木の名無しさん:2013/07/04(木) 20:35:44.37 ID:3efrBSzH0
- 投下乙
別館のほうも合わせてGJ
生殖機能のないもの同士で切ない展開だった
- 956 :風と木の名無しさん:2013/07/04(木) 20:53:13.42 ID:O2IkjjmRO
- いや別館の*0以外に投下しただけで
代理投下してくれともなんとも言わず何時間もほったらかしにしてたんだから
0取ったの放棄したようなもんでしょ
前に長時間だらだら投下した人のときは叩かれて感想つかずに次いったよね?
チラシでなんにも言ってなかったんだから本人は0以外投下で満足だったのと違うの?
- 957 :風と木の名無しさん:2013/07/04(木) 21:00:18.95 ID:9PaKA5Zw0
- 投下乙
報われないなーせつな萌えGJ
別館のふたつもそれぞれ萌えた!
- 958 :風と木の名無しさん:2013/07/04(木) 21:12:49.97 ID:29nQVPnEO
- SF801はやはりいいなあ 別館のも切ないけどそこがいいよね…
それぞれ対人間でも哀しい展開になりがちなのにダブルでくると
スレ違い度が150%増しで良いです
あ、寿命がないからその分ハッピーエンドの可能性もあるかな
何とかこの先を妄想するのも楽しい
GJ!
- 959 :風と木の名無しさん:2013/07/04(木) 21:18:03.45 ID:s46c01P8O
- 泣くなよ
- 960 :風と木の名無しさん:2013/07/05(金) 00:33:50.38 ID:CB8jwhZ30
- ばか、泣くなよ、こっちも悲しくなるだろ。あきらめよう。
いやいや、待てって、そんなに泣くなって、悪かった。
長い人生、こういう日もある。風が吹くと桶屋が儲かる。
桶屋儲かってよかったよね。人生いいこともあるってこと。
え、棺桶?……そうなんだ。悪かった、そうじゃない。
人間万事塞翁が馬。じいさんが馬になることもある、何が起こるかわからない人生。
今日はこんなに最悪でも、明日はいいことがある。
……だーかーらー。泣くなよ、俺また悪いこと言った?……あ、そう。ごめん。
困った、俺どうしたらいいんだろ。
もう酒は飲まない。飲み過ぎない。
夜は寝る。早寝する。徹夜、アンド、飲み過ぎ。これ最凶だった。まじ覚えてないもん。
……また。泣くなよ、鼻かむ? これ、ティッシュ。
ちょ、やめろ、それ俺のシャツ! うわ、俺、どうやって帰ればいいの。
痛い、蹴るな、わかったわかった、痛い! お前強いな、さすが元サッカー部。
いい足してるよ、筋肉マンじゃん。すべすべなのにむちむち。……ってー!怒るなよ、ちょっと触っただけじゃん、さっきもっとすごいことしたじゃん。
っていうか、本当にしたんだよな、俺が……俺放送部とかだったけど、体力ないけど。
痛い。痛い、痛い、痛い!
……自分がわからん。
そりゃね、いい奴、ってお前のこと思ってたけど。そりゃ好きだったけど。
でも、仕事仲間っていうか、友達? だったよね、俺たち。
……店で? みんないたのに、もう、ちゅー?……あ。
そこは……ちょっと覚えてるわ。
例の会議。お前すごく手伝ってくれたから嬉しくてさ。
そんで、かわいいと思ってさ。
……びっくりしてる? 俺もびっくり。思い出してきた。
お前の顔とか手とか、ネクタイはずしたとことか、かわいくってさ、太ももも、尻も……
こんな可愛いならいけちゃうなー、って思って。
そういや俺、男とか別に平気なような気がする、っていうかお前が可愛くってムラムラする、って……
お前こそ、なんでついてきたんだよ。ラブホでしょ、ここ。だめじゃん、泣くくらいなら……
え、そう、なの……どうしよう、両思いっていうの、これ。男同士なのに。
あーもう、泣くなよ、頼むよ、そんなに泣かれると……また、かわいいと思うだろ?
- 961 :風と木の名無しさん:2013/07/05(金) 01:39:03.47 ID:zIw+413vO
- これは萌えるわーこんなん夜中に読んで萌えが爆発寸前なんすけど
どーしたらいいのか もうたまらん
ちょっとアホ系の酒癖悪い元放送部リーマン×泣き虫の元サッカー部リーマンでいいんすかね
くそう二人ともかわいいな 受がかわいいって言われるほどにはかわいい感じじゃなくて
一般的にはちょっとゴツいと個人的にいいな
しかもなかなかの速攻投下でこれかよ ちきしょう 眠れないじゃないか ばーろーGJだよ
- 962 :風と木の名無しさん:2013/07/05(金) 03:37:08.32 ID:HvP/PtryO
- すごい萌えてニヤニヤとまらん
二人のやり取り想像したら二人ともかわいいな
とてもよかったGJ!!
- 963 :風と木の名無しさん:2013/07/06(土) 01:05:32.90 ID:zVLuCZEw0
- まわす
- 964 :風と木の名無しさん:2013/07/06(土) 02:25:21.62 ID:G/SJ/J4j0
- まわし
- 965 :風と木の名無しさん:2013/07/06(土) 04:38:38.41 ID:/GzYCdbo0
- まわします
- 966 :風と木の名無しさん:2013/07/06(土) 12:30:04.02 ID:VPDpq+L+0
- まわし
- 967 :風と木の名無しさん:2013/07/06(土) 13:06:58.43 ID:pTCCSSikO
- まわし
- 968 :風と木の名無しさん:2013/07/06(土) 20:22:54.00 ID:u9Dh7LwQ0
- まわすよ
- 969 :風と木の名無しさん:2013/07/06(土) 20:29:55.31 ID:14XQWG5n0
- シャチ×シロナガスクジラ
- 970 :風と木の名無しさん:2013/07/07(日) 14:42:49.92 ID:T1ee8YVU0
- 「きみはほんとうにすごいね」
そう言うと、彼はぎらぎら光る眼で僕を睨みつけた。
「てめえが弱っちいだけだろ、でけえナリして」
今際の際ですらいつもと変わりはしない口調。
「俺らはなんでも食うし、なんでも殺す。知ってただろ、てめえだって」
そうだね、と口に出そうとして掠れた息だけが漏れた。
血という、僕にはあまりなじみのない赤色がそのあたりに広がっている。
この色が赤だということは、彼が教えてくれた。
深い青の中で、僕はぬぼーっとその無駄に大きな体を漂わせつづけ、彼はいつでも悠然とそして俊敏にその黒い姿態を動かしていた。
その姿はまさしく僕の理想で、僕の欲しいもので、暗い世界で唯一の光だ。
いつまでも。
敵だと知っていても、その光に触れていたかった。
「お前の敵は、いつでも俺だけだ」
「うん」
「お前が死ぬのは、お前が弱くて、俺が強いからだ」
「うん」
「だから、いいじゃねえか」
「――――いいだろう、これで」
君には赤が似合うと思うんだ。
だからこの広く深い青の中で僕からの赤を受け取って欲しい。
- 971 :風と木の名無しさん:2013/07/07(日) 18:02:25.76 ID:VcNvsyVl0
- うおおおおお
海底に沈んでいくシロナガスクジラの淡い色と
見上げた先にいるシャチが海上の光を背に青の中で煌めく姿が
水に漏れ出る赤い筋にまとわりつかれながらこの会話
目に浮かぶようですっごい!!!萌えた
どうしても賛辞の言葉がこれしか書けなくて申し訳ない
伝わるだろうかこの感動
*9も*0も本当にありがとう
- 972 :風と木の名無しさん:2013/07/07(日) 22:37:27.07 ID:cCpflaq20
- 狩るもの狩られるものいいな 萌えました GJ!
- 973 :風と木の名無しさん:2013/07/08(月) 13:04:28.16 ID:mmcJzUZ40
- まわすよ
- 974 :風と木の名無しさん:2013/07/08(月) 15:42:30.08 ID:UbZit0H20
- まわし次の*9が最後か
>>973
>>1読め
- 975 :風と木の名無しさん:2013/07/08(月) 15:53:50.56 ID:jajW7Yjx0
- まわし
*0で萌え投下があった時は24時間後
今回の場合7/8の14:42:49.92以前のまわしはNGだよ
- 976 :風と木の名無しさん:2013/07/08(月) 20:17:32.39 ID:Cj6Pa7PgO
- テンプレも見ずにまわしとな
まわし
- 977 :風と木の名無しさん:2013/07/08(月) 20:30:06.49 ID:RqbHMxam0
- まわし
- 978 :風と木の名無しさん:2013/07/08(月) 20:49:29.13 ID:dFN9trsc0
- 僕と契約して踏んでいってよ
- 979 :風と木の名無しさん:2013/07/08(月) 20:58:47.60 ID:scex04LSO
- ツンケンしてて恋愛にも淡白そうなのに本当はどうしても手を繋ぎたい年下攻め
- 980 :風と木の名無しさん:2013/07/09(火) 22:35:20.07 ID:goraoT5s0
- お流れ
次スレは990までいくまでには立てた方がいいのかな
- 981 :風と木の名無しさん:2013/07/10(水) 06:50:35.69 ID:liLknPxTO
- 980越えてるから試しに行ってみる。テンプレ変更無かったよね。
忍法帳大丈夫のはず。
- 982 :風と木の名無しさん:2013/07/10(水) 06:57:07.31 ID:liLknPxTO
- ダメでした次レスの方お願いします一応age
張替え用前スレ(このスレ)
*9が指定したカプ・シチュに*0が萌えるスレPart26
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/801/1360158879/
- 983 :風と木の名無しさん:2013/07/10(水) 07:11:11.42 ID:SkSG3TFT0
- スレ立ていってみます
- 984 :風と木の名無しさん:2013/07/10(水) 07:18:25.30 ID:SkSG3TFT0
- 立ちました
*9が指定したカプ・シチュに*0が萌えるスレPart27
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/801/1373408037/l50
次スレまでまわします
- 985 :風と木の名無しさん:2013/07/10(水) 08:22:44.13 ID:39u1Noei0
- >>984乙です!
- 986 :風と木の名無しさん:2013/07/10(水) 09:04:59.91 ID:lzF8mx1jO
- >>984 乙です。
- 987 :風と木の名無しさん:2013/07/10(水) 18:05:43.37 ID:GLEiCkyV0
- >>984乙!
- 988 :風と木の名無しさん:2013/07/11(木) 00:17:51.07 ID:0cgmNFXg0
- 1000までまわした方がいいのかな?
- 989 :風と木の名無しさん:2013/07/11(木) 00:26:54.43 ID:ePShT3oj0
- >>984
乙
979は別館に来てたね
- 990 :風と木の名無しさん:2013/07/11(木) 01:49:46.06 ID:fNyPeLg80
- ま
- 991 :風と木の名無しさん:2013/07/11(木) 01:51:08.52 ID:fNyPeLg80
- わ
- 992 :風と木の名無しさん:2013/07/11(木) 01:51:45.90 ID:fNyPeLg80
- し
- 993 :風と木の名無しさん:2013/07/11(木) 07:34:06.85 ID:23WWEx5jO
- まわし
- 994 :風と木の名無しさん:2013/07/11(木) 08:31:43.53 ID:0cgmNFXg0
- まわし
- 995 :風と木の名無しさん:2013/07/11(木) 08:33:48.12 ID:0cgmNFXg0
- ぐるぐる
- 996 :風と木の名無しさん:2013/07/11(木) 08:35:29.28 ID:0cgmNFXg0
- まわす
- 997 :風と木の名無しさん:2013/07/11(木) 09:50:42.54 ID:zAuB6C4V0
- まわしちゃう
- 998 :風と木の名無しさん:2013/07/11(木) 09:56:21.76 ID:Qkm3KvuI0
- >>984乙ですー
- 999 :風と木の名無しさん:2013/07/11(木) 12:05:04.85 ID:adyh1MtR0
- >>984に乙しながらまわし
- 1000 :風と木の名無しさん:2013/07/11(木) 12:06:27.02 ID:mf6yULFB0
- 1000!
- 1001 :1001:Over 1000 Thread
- ::: ヾ ;;; ,;:"
;;; :::: .. ゞ.
;;;; ,,, 、、 ,i' ○
ヾヾ `
ゞゝ;;;ヾ :::,r' ` `
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ii;;::i ` ` `
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ii;;::;';;" `;;
このスレッドは桜にさらわれました。
月が見てるので、新しいスレッドをたててくださいです。。。
カオスでマターリ http://yomi.bbspink.com/801/