*9が指定したカプ・シチュに*0が萌えるスレPart21
- 1 :風と木の名無しさん:2011/04/22(金) 00:38:49.10 ID:ZEKHea9i0
- ☆★☆★☆ 初 め て の人は まず 熟 読 してね ☆★☆★☆
*9が萌えてほしい内容を指定し、*0が萌える思いを書き綴るスレッドです。
*0はSS、萌え語りなど、どんな内容でも構わないので萌える思いを語ってください。
まとめwiki ttp://www19.atwiki.jp/910moe/
別館 ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/13789/
※ 絡み・談義・テンプレ審議などは絡みスレか別館へ。
ルール
■*9から24時間経過でお流れです。
■*0を踏んだ人物が*9より12時間無反応の場合は権利消滅となります。*0以外の萌えたい人どうぞ。
■*0の先行ゲトは禁止です。全部書き上がってから投下が原則。
■同一人物による投下以外の連続書き込みは禁止です。
注意事項
■*9リクはわかりやすいもの推奨。無機物、非生物不問。
■*9*0とも、あからさまに二次創作とわかるような固有名詞は避けましょう。
■テンプレ違反の*9はお流れです。
■テンプレ違反の投下はまとめwikiに収録されません。
■*0以外の萌えた方、*9より24時間経過後に萌えた方、投下者による続編は
別館の「0さん以外の人が萌えを投下するスレ」に投下して下さい。
■投下者本人以外が続編を書くことは原則禁止です。
・投下、リクの前にはリロードしましょう。
・感想を書き込みたい人のために、*0投下後24時間以内の「まわし」は御遠慮下さい。
・979でリク終了、980の萌え以降フリーです。次スレは宣言してから建てて下さい。
*9が指定したカプ・シチュに*0が萌えるスレPart20
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/801/1289632869/
>>2 もよく読んで下さいね。
- 2 :風と木の名無しさん:2011/04/22(金) 00:39:23.74 ID:ZEKHea9i0
- ●こういう場合はどうするの?
Q1 リロミス・誤爆で*0をとりました。
A1 *9より12時間以内に*9のリクで投下して下さい。踏み逃げ禁止。頑張れ!
Q2 荒らしらしき人が*0をとりました。
A2 *9より12時間経過以降に*0以外の人の投下の可能性があります。
それまで書き込みはせずに投下を待ちましょう。
*1以降に書き込みがあっても書き込みはしないで下さい。
*9より24時間経過後にまわしてください。
Q3 別館に投下された作品にGJしたい。
A3 別館のグッジョブスレにお願いします。
本スレへのグッジョブとあわせて行う場合は、本スレへの投下OKです。
Q4 続編書きたいです。二次創作してもいいですか?
A4 本人による続編投下は、別館の*0以外の人が投下するスレへ。
本人以外の続編・二次創作は原則禁止です。
Q5 判断の難しい投下や書き込みがありましたが、どうしたらよいでしょうか。
A5 数字板の絡みスレや、別館のチラシの裏もしくはテンプレ審議委員会で。
他の人の意見を聞いてみましょう。
チラシURL ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/13789/1273068687/
テンプレURL ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/13789/1273207268/
- 3 :風と木の名無しさん:2011/04/22(金) 16:16:22.84 ID:A2VNE3lf0
- >>1乙
- 4 :風と木の名無しさん:2011/04/22(金) 16:39:06.63 ID:i3QSYR000
- >>1乙です!mws
- 5 :風と木の名無しさん:2011/04/22(金) 17:14:51.64 ID:zSSf4wVg0
- >>1乙
- 6 :風と木の名無しさん:2011/04/22(金) 18:13:59.85 ID:3fV0U6ZDi
- 乙です
- 7 :風と木の名無しさん:2011/04/22(金) 18:22:15.39 ID:EFQhxG1vO
- 乙しながらまわし
- 8 :風と木の名無しさん:2011/04/22(金) 18:50:33.34 ID:TWjxkp5G0
- >>1乙ポニテさあ踏め
- 9 :風と木の名無しさん:2011/04/22(金) 18:51:14.60 ID:paGgSV69O
- 敬語ガチホモ×関西弁ノンケ
- 10 :1/2:2011/04/22(金) 22:34:06.03 ID:UB/oz2LL0
- 「単刀直入に言います。僕は貴方に突っ込みたい」
「キミも物好きやなーええよーいくでー。はい、3、2、1、アッーーーーーー!」
「……」
「……」
「……ええと、あの」
「…………」
「あの、今のは」
「……あかん、遅いわ」
「何を怒ってらっしゃるんです」
「遅すぎる。今のポイントは『アッーなんてどう発音するねん』っちゅうとこやろ。ベタやん。
しかも『あのあの』迷いすぎや。ツッコミは迷ったらあかん。今のあんたは、間が空きすぎ」
「すみません。予測外の反応で驚いてしまって」
「ったく。ひとがせっかくネット検索して勉強したったのに水の泡や」
「……。勉強、なさったんですか」
「せや。キミの毎度毎度のお茶目に真面目に付き合おうっちゅーボクなりの努力や。褒めたってや」
「手間を取っていただいたところ申し訳ないのですが、おそらくその知識は少々方向性が違うような…」
「え、まじか?」
「はい。いつものように夏の暑さについて言葉遊びをされた方が、僕もまだ柔軟に対処できます」
「アツがナツいなんて、一年中通用するボケじゃないわい」
- 11 :2/2:2011/04/22(金) 22:35:06.41 ID:UB/oz2LL0
- 「なんでやねん」
「……ああ。またそのセリフを貴方に言わせてしまいましたね」
「ホンマやな。俺が新ネタ仕入れたりしとんのやから、あんたもちっとは精進しーや」
「でも、嬉しかったですよ」
「んぁ?」
「インターネットで検索したということは、若干こちらに歩み寄って頂けたのかと」
「アホ。全然ちゃうわ」
「貴方はいつも僕の言うことを『お茶目』だと仰いますが、僕は至って本気ですから」
「あー……だーかーらーなー?俺にその気はないんやって」
「存じています。でも貴方は僕を罵倒しないし、気味悪がらない」
「それはそれ、これはこれやろ。……まあ、あんたと喋るのオモロイしな」
「そういう優しいところも好きですよ」
「うっさいわ。……あーもー、もっぺん言っとくぞ。俺に!その気は!ナイアガラ!!」
「滝ですか、涼しげでいいですね。夏になったら一緒に見に行きませんか?」
「ホンマにキミは、ボクがあげたトスを悉く潰すひとやね」
- 12 :風と木の名無しさん:2011/04/22(金) 22:37:08.86 ID:UB/oz2LL0
- コピペミス。2/2の1一行目が抜けてしまっていた
「そうでしょうか?近年の地球温暖化を象徴していると思いますが」
- 13 :風と木の名無しさん:2011/04/22(金) 23:52:51.64 ID:W73oRdg/0
- 受が可愛いなw
和ませてもらいました。GJ!
- 14 :風と木の名無しさん:2011/04/23(土) 00:08:26.19 ID:mHpxfnytO
- なんというボケ殺し
この攻めは間違いなく天然
笑った&萌えたよGJ!
- 15 :風と木の名無しさん:2011/04/23(土) 01:14:30.66 ID:uJkAclfMO
- 漫才みたいな雰囲気いいなーGJ!
- 16 :風と木の名無しさん:2011/04/23(土) 01:30:37.80 ID:xPXIrP6e0
- このノリは好み!GJ!
- 17 :風と木の名無しさん:2011/04/23(土) 03:38:17.48 ID:DwJpBr89O
- ナイアガラで凄くときめいたGJJ
まわし
- 18 :風と木の名無しさん:2011/04/23(土) 04:00:53.03 ID:A0y/vwDn0
- こんな時間だけど…踏んで
- 19 :風と木の名無しさん:2011/04/23(土) 04:08:24.79 ID:05rIrnn50
- お父さん息子さんを俺にください
- 20 :風と木の名無しさん:2011/04/23(土) 05:23:02.48 ID:rjAVsDosO
- 「祐希」
「何?竜ちゃん」
「好きだ…俺と結婚しよう」
「えー?」
「待て!お父さんは認めませんぞ!竜次みたいな無口不愛想なむっつりに祐希はやらん!
祐希はオレが認めた美人で優しくて料理上手なおっぱいの大きい嫁を貰って、祐希そっくりな可愛い娘を生んで
『弘樹おじちゃまだーいすき』と言われるのがオレの夢です!」
「途中から…弘樹の夢になってるじゃないか…」
「ボク別におっぱいはそんなに大きくなくてもいいなあ」
「じゃあ、鍛えてBくらいには育ててみせるから…俺と結婚しよう」
「えー」
「僕の周りにはアホしか居ないのか」
「なんだと孝之!そんなアホ三人組と何年も付き合ってるお前だって立派なアホの仲間だ!」
「ほんとにねえ…なんで僕はこんなアホ共といつまでも付き合ってるんだろうねえ」
「孝之が…女だったら理想の嫁だな…料理はうまいし面倒見はいい」
「……祐希、僕と結婚する?」
「黙れ孝之!認めんぞ!」
「ねー、弘ちゃん」
「うん?」
「『お父さん』は僕と孝ちゃんの結婚も認めてくれないの?」
「駄目です!」
「……わかった。ごめんねー?竜ちゃん、孝ちゃん」
「いや、僕は別に…っておい、本気で落ち込むな竜次」
「お父さん…俺に祐希をください」
「駄目です!」
多分、この関係を壊すのは一瞬で終わる
でもこれから先も、ずっとその一言を言えずにずるずると続いて行くんだろうな
ああもう、本当に、僕も含めてどいつもこいつもアホばっかりだ
- 21 :風と木の名無しさん:2011/04/23(土) 09:25:26.72 ID:6bTIwWMeO
- うわー可愛いな!大好きです GJ!
- 22 :風と木の名無しさん:2011/04/23(土) 09:51:20.32 ID:F+iTOJkb0
- 可愛いいいいいい
このままずっと観察してたいぐらいだwwGJ!!
- 23 :風と木の名無しさん:2011/04/23(土) 10:15:46.08 ID:NajLC8zZ0
- 祐希が好きなのって…
その一言は言っちゃえって思うけどねw
GJ
- 24 :風と木の名無しさん:2011/04/23(土) 13:29:09.08 ID:rGKYoexg0
- 電車でによによしてしまった
- 25 :風と木の名無しさん:2011/04/23(土) 14:02:00.28 ID:05rIrnn50
- 弘樹は無意識に祐希が好きだけど気付いてないからそのつもりはなく(祐希そっくりな娘ってとこが歪んでる)
祐希は弘樹が好きだし↑にも気付いてるけど弘樹が言わないからこのままでいようとしてて、
竜次は↑二人に気付いてるし弘樹が言わない事も解ってるから祐希をこちらに向かせようとしてて
孝之は↑の三人に気付いてて竜次が好きで(そのつもりがないのに理想の嫁ってとこにちょっとムカ)
誰かが一言口を出せば多分この関係がすっきりするのを知ってるけどそれが言えなくて見守ってる=面倒見がいい
と言う末のどいつもこいつもアホ だと勝手に妄想してみた
ほのぼのの裏のどっちにも行けない膠着状態の関係萌える
いい萌えを有難うございました!
- 26 :風と木の名無しさん:2011/04/24(日) 12:27:52.59 ID:ShqrXQf9O
- まわしまーす
- 27 :風と木の名無しさん:2011/04/24(日) 14:13:33.89 ID:dfGXKfI10
- まわし
- 28 :風と木の名無しさん:2011/04/24(日) 14:49:30.53 ID:ffz7pcyi0
- 初めてなの、優しく踏んでね…。
- 29 :風と木の名無しさん:2011/04/24(日) 14:58:52.41 ID:foJI6mky0
- 言葉が通じない
- 30 :1/5:2011/04/24(日) 16:41:32.78 ID:4XHXRoOy0
- 「あーあ、やってもた」
ほんま最悪や。
放課後の個人授業っつう響きはエロうてドキドキするもんやのにな。
教室で待ってんのが野郎やと思うだけで足重いわ。
まあ英語で赤点取ってもたんは自分の勉強不足やからしゃあないけど、
これ以上成績落として今バイト禁止されたらあかんて。
長い事口説いてた彼女、もう少しでモノに出来そうやのに。
はあ、せめて補習受けるんやったらカンナ女史が良かったわ。
こんな日に限って休みなんてほんまついてへん。
委員長って堅物とかクールとか無愛想とかええ噂聞かんし、
明日の追試ら無かったら、オレも絶対近づきたくないタイプや。
あんな堅物を絵に描いたような奴と補習どころか、会話成立するかも怪しいわ。
「はあぁ・・・」
ドアの前に着いてもた。
しゃあないわ、自分から頼んだんやし数時間くらい真面目に勉強しよ。
「委員長ー」
そう言う訳でいつもより重たく感じるドアを開けた訳や。
「すまんな、時間取らせてもて。予定とか無かったんか?」
「私は大丈夫ですよ。まあこうなると思ってましたし、さあ前にどうぞ」
ご丁寧に向かい合わせに机同士がきっちりくっ付けてあり、委員長は既にテキストらしきモン
を広げてオレを待っとった。
用意された向かい側の席に腰掛けると、委員長は眼鏡をついと持ち上げた。
改めて顔見合わすんら初めてやけど、何や整った顔してるやんコイツ。
いわゆる眼鏡取ったら美形タイプってやつか。
でも浮いた噂一つ聞かんとこみると、典型的な勉強が恋人タイプなんやろな。
- 31 :2/5:2011/04/24(日) 16:43:31.92 ID:4XHXRoOy0
- 「じゃあ早速ですが始め」
「ちょっと待てや。その仰々しい敬語止めへん?かたぐるしてしゃあないわ」
「貴方だって転校してから五ヶ月と三日経ちますが、関西弁のままでしょう」
日数まですぐ出てくるなんてえらい記憶力ええな。クラストップってこんなもんか?
「因みに貴方が英語がとんでもなく苦手で、今まで奇跡的に追試を免れてきた事は
分かってましたよ。まあ貴方が私を頼ってくるのは予想外・・・でしたが」
オレの英語の成績の悪さってそんなに知られてんのか、堪らんな。
「訂正させて頂きますが、貴方に教えるのは迷惑ではありませんし、寧ろ、
貴方の関西弁もきっと耳に心地よく響くものだと思ってますよ」
ん?最後の文章何か変な感じしたけど、気のせいやんな。
「そやろ、関西弁はええで。あったかみ有るしツッコミもしやすいで」
なんやコイツ、とっつき悪いと思とったけど案外話し通じるやん。
時間取らせてんのに嫌な顔一つせえへんし、てか徹底して表情変わらんな。
「敬語は個人的嗜好ですので我慢して下さい。じゃあ始めましょう。
私が書いた英語を読んで訳して下さい」
「分かったわ、まあお手柔らかにな」
「では基本から」
言うなり委員長がノートに何かを書いてオレに渡す。
「読んで下さい」
「は?!・・・これ、読むん?」
そこには綺麗な字で
『BANANA』
と一言だけ書かれとった。
- 32 :3/5:2011/04/24(日) 16:46:22.54 ID:4XHXRoOy0
- 「お前、馬鹿にしとんのか?!」
「基本中の基本です!」
あまりにも当たり前の様に言い放たれ、オレはその剣幕に負け
「ば、バナナ」
叱られて言い訳するガキの様にその単語を口にした。
「良いでしょう、じゃあ次はこれです」
オレからノートを受け取った委員長はさらさらと書き加え、またオレに返した。
今度は文章みたいや。
『I like bananas. What do you do?』
「アイライクバナナズ、ワットドゥユードゥ?オレはバナナが好きや、お前はどうやねん?」
またバナナかいな・・・。
「非常に好物ですよ。じゃあ次」
「ちょ、今のって正解でええんやんな?」
「勿論正解です。訳し方も貴方らしくてとても興味深いですね」
「はあ、そりゃどうも」
「じゃあ次こちらで」
『What do you like bananas?』
「ワット、ドゥユーライク、バナナ?・・・何の、ちゃうな。どんなバナナがええねん?」
「結構です。私は少し硬めで、握ると片手から先端がはみ出るくらいのサイズが好みです」
コイツまさか・・・バナナフェチなんか??
一瞬奴の周りに花畑ならぬバナナ畑を見てもた。
「基本は分かってるみたいなので、続けて応用文を出します。こちらで」
- 33 :4/5:2011/04/24(日) 16:49:39.54 ID:4XHXRoOy0
- 『I want a banana』
またバナナ・・・
「なあ、何でバナナなん?リンゴとかミカンとかやったらあかんのか?」
「バナナは基本です。が、ソーセージやウインナーでも応用は利きます。
あ、今の忘れないで下さい。まあ全て個人的嗜好の問題ですよ」
「はあ・・・?」
何だか段々会話が成立しにくくなってる気がするんやけど。
「続けましょう、こちらでお願いします。これでバナナは最後です」
『I want to eat your banana』
「オレはお前のバナナが食いたい??」
「のですが?」
「はあ?オレのバナナって・・・お前さっきからオレを猿か何かと勘違いしてんのか?
んなもん持ち歩いてる訳ないやろアホ!」
いや、今のはちょっと言い過ぎか。明らかに変な補習やけどまあ、付き合って貰ってる訳やし。
「何やよう分からんけど、お前がバナナをこよなく愛してる事だけはよう分かった。
補習のお礼にでもやるわ」
「本当ですか!」
「わっ!いきなり何や」
今まで表情一つ変えんかった委員長が席から身を乗り出して、顔を輝かせた。
「別にバナナの一本や、二本くらい」
帰りに一緒に買い食いでもしたらええわ。
「有難うございます。じゃあさっさと終わらせましょう、次はこちらです」
- 34 :5/5(6):2011/04/24(日) 17:03:08.15 ID:4XHXRoOy0
- 『I love you』
何や一気に問題の雰囲気変わったな
「アイラブユーって、好きやねん?」
「私もです、
「?」
「じゃあこちら」
「アイウオンチュー?・・・何でこんな口説き文句、なん?こんなん試験に出」
「私もずっと同じ想いでした」
「って人の話聞かんかい、お前日本語通じて」
「じゃあ最後、ですよ」
そう言って奴はノートにその文章を書いた後、ゆっくり席を立った。
何や、この今まで感じた事のない危機感は・・・!
震える手で片付け始めたオレの背後にいつの間にか影が出来、目の前にその文章が書かれたノートが静かに置かれた。
『I want to make love with you』
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「読んで頂けなさそう、ですね」
「ったり前やん!ってかお前なんなん?はっきり言ってむっちゃ不気味なんやけど!」
すると委員長はオレの手を取りペンを持たせノートにこう書いた。
『I am a homosexual』
- 35 :6/5(6):2011/04/24(日) 17:04:35.84 ID:4XHXRoOy0
- 「アイアムア・・・ほ・・・」
「英語が苦手な貴方ですから通じにくいのも無理ないですね。ではこれで通じますよね?」
そして勝手に人の赤ペンに持ち変えて、始めの四文字にしっかり○印を付けた。
「H・O・M・O・・・ほ、モ・・・まさか・・・」
「じゃあ頂けますか、貴方の、バナナ」
「ほほほほほほほなさいならっ」
椅子から転げるように教室を飛び出したオレには
「I'm not escape from you、もう逃がしませんよ」
と言う委員長の呟きはもう通じる事は無かった。
人生初、脱兎の如く逃げ帰ったオレは自分の貞操を守った事にほっとしたんか、ある事に初めて気づいた。
「手ぶら・・・明日の追試・・・」
おまけに夢に出てきたのがバナナ畑に囲まれてるオレの姿で、奴の意味する「バナナ」が頭を
駆け巡ってるような状態で、次の日の追試で合格など出来る訳もなく、
「一週間後再追試するから、それまで委員長にしっかり英語教えて貰え」
教師から死刑宣告を受けたオレは、それから一週間毎日バナナを鞄に入れて登校した。
勿論、オレの『BANANA』を咥えられる前に、オレのバナナを咥えさせる為にな。
- 36 :風と木の名無しさん:2011/04/24(日) 17:53:57.89 ID:T6zytgeR0
- おわー、すごい。
長いけど、テンポがいいのでスラスラ読めちゃいました。
関西弁いいですねえ。少し前のお題かと思っちゃったけどw
GJ
- 37 :風と木の名無しさん:2011/04/24(日) 18:02:14.81 ID:Tfaw5ekV0
- 途中えらく時間が空いてるけど
連投規制に引っかかったのかな?
最後まで書き込めてよかった
大作乙GJ
- 38 :風と木の名無しさん:2011/04/24(日) 18:44:21.44 ID:qjVf9swwO
- さあ踏め
- 39 :風と木の名無しさん:2011/04/24(日) 18:44:36.41 ID:4iD/C4th0
- ノンケのイケメン→ハイテンションなオカマ
- 40 :1/2:2011/04/24(日) 19:50:33.86 ID:mF2EyTuQ0
- 桐野君が姿を消したのは卒業式の一週間前だった。
口数は少ないけれど、誰かが困っている時にはそっと手を差し伸べてくれる。
背が高くて筋肉質で肩幅が広くて男前。
特定の彼女がいたかどうかは不明だが、噂では何人かの女の子達と経験してると言われていて
大人っぽい雰囲気はそういう余裕があるからだろうと僕達モテ無い男達は少しだけ嫉妬していた。
そんな彼に再会したのは僕が社会人二年生になる少し前の事だった。
あの頃と変わらず、桐野君の肩幅は広かった。
シンプルなドレスで鍛え抜かれた筋肉を覆い、似合わない化粧をした彼は、
周りの視線やヒソヒソと話す声を、まるで無いもののように
キレイに巻かれた長い髪を揺らせながら真っ直ぐ前だけを見て颯爽と歩いていた。
僕はその姿を美しいと感じたのだろうか。
声をかけると、あの頃とは別人のような華やかな表情で「久しぶり」と彼は笑った。
。
「みんな心配したんだよ」「今までどうしていたの?」「何で突然姿を消したの?」
「どうしてそんな格好をしているの?」「ずっとずっと会いたかったよ」
失った年月を埋めるような矢継ぎ早の質問に、彼は水割りのグラスを傾けながら「そうね」と言葉を探す。
「見ての通り、私はこんなんだから、ずっと自分を演じていたのよ。
男らしくて強い自分をね……」
そう呟いた彼の顔がとても寂しそうで、僕は何を言ったらいいのかわからずに黙り込んだ。
- 41 :2/2:2011/04/24(日) 19:50:59.75 ID:mF2EyTuQ0
- 「ごめん」
長い沈黙の中、搾り出すような声でそう言った僕を見て、彼はケラケラと笑いだす。
「嘘よ〜、相変わらずアンタって真面目っていうか、簡単に騙されるっていうか、馬鹿っていうか、馬鹿っていうか」
「え?え?」
「私はね、昔から女装が趣味なの、でさ卒業式の前に妹のセーラー服来てウットリしてたのね自分の美しさに
そしたら親父に見つかっちゃってさー、もう大喧嘩よ『お前みたいな変態は俺の息子じゃねぇ!出て行け!!』
『あー出ていってやるよ!俺だってこんなクソみたいな家もうウンザリなんだよ!』って。
母親は泣くし妹は失神するしで、もう大騒ぎよ。
笑っちゃうでしょ?それで行くあても無いからとりあえず女装パプで働きだしたら
これが楽しくて、美しいから人気も出るし男が寄ってくるしで浮かれてたらあっという間に5年目よ〜」
昔の彼と、今の彼女と、本当の話と、嘘の話。
それが僕の頭の中でフラッシュバックのように飛び交うから、目の前がクラクラして倒れそうになる。
さらに彼が僕の顎を艶めかしい手つきで撫でながら
「アンタ、まだ童貞でしょ? 見ればわかるわよ〜何なら私が筆おろししてあげようか?」
なんて言うもんだから、ますます僕の頭は混乱していく。
ファーストキスは水割りとタバコの味だった。
とりあえずそれだけは覚えておこう。
遠のく意識の中、僕はそう決断してまだ慣れない酒を一気に飲み干した。
- 42 :風と木の名無しさん:2011/04/24(日) 20:06:00.21 ID:xAt+4cs40
- GJGJ!
すっげぇよかった!
ノンケくんはこれが恋なのかなんなのかいまいちはっきりしないまま、
モヤモヤと思いつめて通いつめればいいと思うよ!
- 43 :風と木の名無しさん:2011/04/24(日) 21:14:04.47 ID:OzT9YCff0
- GJ!!
ノンケのイケメン×ハイテンションなオカマ
じゃなくて、
ノンケのイケメンからハイテンションなオカマに転身した
って意味か。
- 44 :風と木の名無しさん:2011/04/24(日) 21:59:38.95 ID:SoOECHJCO
- なるほど、そう来たか〜!
意外性にGJ!
- 45 :風と木の名無しさん:2011/04/24(日) 22:13:21.95 ID:B3/1THQ8O
- ああ、そうか。オカマさんに目がいって、→忘れてた。
解説ありがとう。上手いねGJ
- 46 :風と木の名無しさん:2011/04/24(日) 22:27:18.01 ID:fNMfpbIN0
- オカマになっても男前な桐野君に萌えました、GJ!
- 47 :風と木の名無しさん:2011/04/25(月) 07:39:24.09 ID:FFzKANq8O
- オカマさんいいよ!
オカマさん大好きな私にはご馳走です。GJGJ!
- 48 :風と木の名無しさん:2011/04/25(月) 08:58:30.22 ID:zxKrWCq0O
- 踏むの?ねえ踏むの?
- 49 :風と木の名無しさん:2011/04/25(月) 09:04:26.47 ID:zycqzBan0
- ガチムチ熱血系×ほんわか癒し系
- 50 :1/2:2011/04/25(月) 22:10:55.07 ID:qX1iOTk10
- ――お二人はどんな子供時代を過ごしてましたか?
甲:僕は小学校からずっとサッカー漬けでしたね。
朝から晩まで走り回ってました(笑)
乙:高校生の頃、ファミレスのドリンクバーで新しいドリンクを作ってました。
甲:新しいドリンク?
乙:色んな種類のドリンク混ぜて新しい味を発見するんです。
甲:それ、楽しい?
乙:まあまあ。
――乙さんらしいエピソードですね(笑)
お二人が出会われたのは大学時代ですよね?第一印象はどんな感じでしたか?
乙:うーん、熱い人だなぁと(笑)
甲:僕はね、最初苦手だったんですよ、今まで周りにいたタイプとは全然違ったから。
俺なんかはいつも必死に努力してるのに、乙君は涼しい顔でサラっと何でも出来ちゃうみたいな。
だから悔しくて「絶対追いぬいてやるぞ」って変に意識しちゃったりして。
乙;そんなに何でも出来るって訳じゃないけど。
――そんなお二人が仲良くなったキッカケは?
乙:餌付け?
甲:違うだろ(笑)
最初はライバル心があったんですけど、話すと妙に合う所もあって……
乙:好きなゲームとかね。
甲:そう。で、乙君の家に入り浸ってゲームして、僕は負けず嫌いでムキになったりするんですけど、
そうすると彼が『フルーチェ食べる?』とか言ってきたりして、何か毒気抜かれちゃうんですよね。
乙:やっぱり餌付けじゃん(笑)
- 51 :2/2:2011/04/25(月) 22:12:51.04 ID:qX1iOTk10
- ――お互いにここは直して欲しいなんて所はありますか?
甲:すぐ服を脱ぐ。
――服を?
乙:暑がりなんですよ。
甲:風呂入る時も僕がいる前で平気で脱ぎ出すから目のやり場に困ると言うか……。
――自信があるんでしょうか。羨ましいです(笑)
乙:自信は無いですけど、ガリガリですしね。
――甲さんに直して欲しい所は?
乙:どこでも筋トレするところ。
――そんなお二人の新曲が発売されますが。
甲:作詞は僕がしたんですが、友達に恋をして踏み出せない男心がテーマです。
アピールしてるのに気づかれない、気づいて欲しいけど気づかれたく無いみたいな。
――せつないですね。
甲:無防備に心を開くから振り回されちゃってね。平気でハグしたり、肩に頭乗せて寝てたり。
乙:それは気があるんだと思うけど。
甲:だったらいいですけど、難しいですよね。
乙:告白しちゃえばいいのに。
甲:機会があれば(笑)
乙:だめだこりゃ(笑)
――新曲楽しみにしています。今日は本当にありがとうございました。
二人:ありがとうございました。
- 52 :風と木の名無しさん:2011/04/25(月) 22:18:26.27 ID:8xKMQGyOO
- 新しいなぁ。
だめだこりゃで終わってるところはどうなんだw
- 53 :風と木の名無しさん:2011/04/25(月) 22:19:34.61 ID:9NMQmuJ3O
- 萌えた!何この二人可愛いww
設定とか形式も斬新で良かったですGJGJ
早く熱血くんの想いが届くといいね!と思ったけど、実は癒し系の方は気付かない振りでカマかけてるのかなww
- 54 :風と木の名無しさん:2011/04/25(月) 22:23:12.36 ID:OvZYCnwy0
- なにこの二人!
読んでると可愛い過ぎて、ニヨニヨが止まらない!
GJ!!
- 55 :風と木の名無しさん:2011/04/25(月) 22:24:17.70 ID:pm7Hub1F0
- いい設定だー!萌えた!ありがとう
- 56 :風と木の名無しさん:2011/04/25(月) 22:25:01.97 ID:uhEOg31y0
- 癒し系は待ってるだろこれwww
- 57 :風と木の名無しさん:2011/04/25(月) 22:49:26.42 ID:IYWW3hPk0
- すげえ!萌えた!
だめだこりゃか……ニラニラした後ほんのり切ないな 乙ほんとに乙w
- 58 :風と木の名無しさん:2011/04/25(月) 22:51:24.97 ID:U33iHrzd0
- めっちゃ萌えたーーーー!
2人がくっつくまでが読みたい…
- 59 :風と木の名無しさん:2011/04/25(月) 22:51:51.35 ID:Se7OdksiO
- 怪人801面相からの予告状
- 60 :1/2:2011/04/26(火) 10:22:56.82 ID:q0aPDw33O
- 「八百人ですよ八百人!!」
新米刑事の沢木は声をあらげた。手に持っているのは今追っている事件の資料―のほんの一部だ。
何せこの事件が発生してから約五年、実に八百件の被害が起きているのだ。
「そんなことは俺が一番よく知っている。」
ベテラン刑事の武藤は煙草に火を着けながら返した。武藤はこの事件を5年前から担当している。
最初は、誰も真剣ではなかった。警察署と被害者宅に送られた予告状。
『今夜、貞操をいただきに参ります。-怪盗801面相-』
ご丁寧にターゲットの名前と時間まで書いてあるそれを誰が信じるだろうか。
しかし、被害は確実に予告どうりに行われた。
被害を把握して警察が動くようになってからも予告状のとおり貞操は奪われ続けた。
それも男ばかり。
どんなに厳しく警護しようともターゲットは煙のように消えた。
発見された時には皆貞操を奪われたうえ全身を開発されていた。
何人かの者はもう「それ」なしには生活できなくなるほどに・・・。
被害は甚大だ。一刻も早く解決せねばならない。
そして今ここに新しい予告状がある。
『今夜貞操をいただきに参ります。-怪盗801面相-』
ターゲットの名前は
『武藤慎二』
「だから無茶ですって怪盗801面相を一人で相手するなんて!」
沢木は資料をどん、と武藤の机に置いた。
「しかし、俺がいるのはこの警察署の中だし、万が一入って来ても出られないようになっている。」
「囮になるんですか。」
「今まで追っかけてきたのがあっちから来てくれるってんだ。チャンスだろ。」
あえて他に知らせず一人になるのも警察署の中で801面相の油断を誘うためだ。
「でも、俺も新米だけどこの事件の担当者です!武藤さん一人に無茶させられません!」
「お前は教習生のころから変わらんな。・・・わかった。
801面相からしたら一人も二人も変わらんだろう。しかし、頼りにしてるぞ。」
沢木の顔がぱっと明るくなった。
- 61 :2/2:2011/04/26(火) 10:24:09.23 ID:q0aPDw33O
- 警察署の奥まった一室。迫る犯行予告時刻を武藤は固唾をのんで待っていた。
予告時刻の5分前-1分前-予告時刻-・・・それから5分。なにも起こらない。
「なんだこないじゃないか。」
武藤が呟いた時
「いいえ来てますよ。」
いつの間にか真後ろにいた沢木に足技をかけられ床に倒れる。そのまま馬乗りになった沢木は素早く手錠を武藤の手にかけた。
「さっ沢木っ!?」
「この技も指導員だったころの武藤さんに習ったんですよね。懐かしいなあ。」
手錠をガチャガチャ鳴らすが机の足にまわしてあって動けない。
「まさか・・・お前が・・・」
「初めて会った時から好きでした。でも男を好きになったのなんて初めてで」
「嘘だろ!?沢木!」
「やり方わかんないけど武藤さんに無理させたくないですから。だから練習したんです。数を決めて八百人。」
「そんな・・・」
「お陰で随分遠回りしちゃいましたけど、自信はありますよ。武藤さん。」
怪盗801面相はにっこりと微笑んだ。
- 62 :風と木の名無しさん:2011/04/26(火) 11:25:30.45 ID:OITjjfYK0
- 笑えましたw
801面相だから、801の変装する怪人しか思ってなかったよ
- 63 :風と木の名無しさん:2011/04/26(火) 14:23:31.88 ID:20Lsh+kV0
- 遠回りしすぎだろ801面相w
被害者乙だけどこういう話好きGJ
- 64 :風と木の名無しさん:2011/04/26(火) 15:32:19.94 ID:eYlFed+Y0
- 頑張り過ぎだろ、800人w
気の長い話にGJwww
- 65 :風と木の名無しさん:2011/04/26(火) 15:59:33.98 ID:ZCig1R9OO
- これから繰り広げられるめくるめく展開に胸熱ww
ともあれ事件は解決したしよかったね武藤さんw
GJ!
- 66 :風と木の名無しさん:2011/04/26(火) 20:13:16.76 ID:3B3h8v5l0
- 予告する意味はないけどおもしろかったGJ
- 67 :風と木の名無しさん:2011/04/26(火) 23:47:23.09 ID:pug9LBR/0
- 練習台にされた800人が哀れでならないww
GJ
- 68 :風と木の名無しさん:2011/04/26(火) 23:58:33.94 ID:OxOc9lqI0
- 俺にかまわず踏めよ!
- 69 :風と木の名無しさん:2011/04/27(水) 00:00:12.69 ID:e77keM+5O
- 本屋の店員×BL本を買う常連
- 70 :1/2:2011/04/27(水) 04:39:53.65 ID:RUxFnzLrO
- 秋原は今、最大のピンチに直面していた。
「よぉ、アキじゃん。俺の事覚えてる?」
いつもの本屋のレジに居たのが、小学校時代の同級生だったからだ。
秋原は、今すぐにこの場から消え去りたい衝動に駆られた。
別に、相手は同性だから、ヤラシイ本の購入現場を見られてしまうくらいは構わない。
だが、今己が持っている本は、ヤラシイ事はヤラシイが、BL本。
ましてや、片田舎の本屋で元同級生なんて、下手したら、己の趣味が1日で元級友に伝わってしまう。
秋原は、瞬時にそこまで考えた後、出しかけた本を引っ込めた。
「久しぶりだな、寺田。なに、お前ここでバイト始めたのか?」
「母さんがギックリ腰になってさ、その代打だよ」
苦笑する寺田に、秋原はふと、眉をひそめた。
「あれ、でも寺田なんて名字の店員さんいたか?俺知らないぞ」
「うち、別姓なんだよ。多分、福澤って言えば分かるか?」
秋原の脳裏に、衝撃が走る。
なぜなら、彼女こそが、自分をBLの世界へと目覚めさせたその人だったからだ。
- 71 :2/2:2011/04/27(水) 04:42:04.93 ID:RUxFnzLrO
- なぜなら彼女こそが、自分をBLの世界へと目覚めさせたその人だったからだ。
さらに寺田は、爆弾を落とした。
「そういや母さんが、お前が定期購読を頼んでる本、届いたって言ってたぞ。なんだっけ、めんずまっくす?とか言うやつなんだけどさ」
そう、今日は秋原が定期購読するほど大好きな、アンソロジー本の発売日だった。
しかもテーマは、調教。
手に持っているのは、そのバックナンバーで、幼なじみがテーマだ。
寺田が背後の棚を探っている間、秋原は遠い目で現実逃避をしていた。
せっかく、家から離れた場所の本屋を、BL本調達用の拠点にしたのに、と内心地団駄踏んでると、例のアンソロ本を持ってきた寺田が、困惑していた。
「どうした寺田、顔真っ赤だぞ?」
秋原の問いかけに、寺田は若干視線を逸らし気味に、一枚のカードのついた本をカウンターに置いた。
そこには、キレイな文字で、こう書かれていた。
『息子へ
妄想もいいけど、こういうのを見て勉強なさい』
秋原は眩暈がした。
己の本を使って、息子に伝言するな、とか、元級友と知っててやったな、とか色々あったが、寺田の発言に度肝を抜かれた。
「なぁ、こういう事について勉強したいんだけど、お前、他にも何か持ってるか?」
秋原は、黙って、手に持っていた本を差し出した。
- 72 :風と木の名無しさん:2011/04/27(水) 16:05:30.79 ID:ccMXQ2fr0
- お母様GJすぎるなww
- 73 :風と木の名無しさん:2011/04/27(水) 18:18:46.91 ID:AWXt0ycwO
- 秋原がピンチになっていく度ニヤニヤしてしまったw
二人で「お勉強」する時は周りに気を付けてこっそりおwかwwんが覗いてたり…wGJ!
- 74 :風と木の名無しさん:2011/04/28(木) 04:50:23.28 ID:HbxlGtMCO
- 秋原可愛いよ秋原
GJ!
- 75 :風と木の名無しさん:2011/04/28(木) 17:32:47.40 ID:SL4Yrsyh0
- まわしますね
- 76 :風と木の名無しさん:2011/04/28(木) 18:32:19.29 ID:C15HFf+c0
- 連休入るね。まわし。
- 77 :風と木の名無しさん:2011/04/29(金) 01:04:29.35 ID:Z3qNPqonO
- まわしますね
- 78 :風と木の名無しさん:2011/04/29(金) 01:16:43.84 ID:WB9Syat1O
- 踏むと言う快感を下さい
- 79 :風と木の名無しさん:2011/04/29(金) 01:17:04.29 ID:Ss2tPewAO
- 某トキ保護センターのトキ(♂)×トキ(♂)
- 80 :風と木の名無しさん:2011/04/30(土) 01:24:47.24 ID:IVbb2lI7O
- お流れだね
難しかったかな
- 81 :風と木の名無しさん:2011/04/30(土) 01:28:56.01 ID:sEPlxQ5QO
- まわしますグルグル
- 82 :風と木の名無しさん:2011/04/30(土) 03:41:51.38 ID:XAE8Dzdp0
- まさし
- 83 :風と木の名無しさん:2011/04/30(土) 05:46:24.17 ID:uQ1U0sK10
- まわしでごわす
- 84 :風と木の名無しさん:2011/04/30(土) 06:25:09.25 ID:/X91PeOeO
- mawashi
- 85 :風と木の名無しさん:2011/04/30(土) 07:00:27.30 ID:ZhtmbAH70
- おはようまわし。
- 86 :風と木の名無しさん:2011/04/30(土) 07:16:26.73 ID:dJPrB/cuO
- ピンポイントすぎて萌えにくかったよまわし
- 87 :風と木の名無しさん:2011/04/30(土) 07:31:35.00 ID:R9um/jwR0
- まわしまわし
- 88 :風と木の名無しさん:2011/04/30(土) 07:53:07.89 ID:PsI1gr/x0
- お踏みなさいな
- 89 :風と木の名無しさん:2011/04/30(土) 07:56:41.85 ID:miyx3p430
- 羽毛布団×電気毛布
- 90 :1/2:2011/04/30(土) 12:45:43.36 ID:HoiUtGvy0
- 「あーあ。…寝ちゃった?」
御主人様の呟きとともに、その日の夜、やわらかく憧れの人が降ってきた。
その人は基本的に年に2、3度しかお目見えしない。御主人様が大切な客人をもてなす時のみ、クローゼットの最奥から仰々しく真空パックのカバーに包まれた状態で顔を出す。
近づきにくい外装の高級然とした姿に反して、とても軽くて優しい肌触り、そして何よりご主人様が絶大の信用を寄せている温もり。オマケに天然モノである。
元々貧相で非天然モノ、かつ常日頃のヘビーローテーションで伸びきってしまった俺は憧れざるを得なかった。
勿論そこには、羨望という都合の良い言葉に隠された、少々の嫉妬という醜い感情もあったのかもしれないが。
『あれ、また会ったねえ。この客人が来るようになってから、君とはよく一緒になるなあ。』
『そうですね。すみません、俺なんかと一緒じゃ居心地悪いでしょうに…。』
『ううん、ううん。なぜ、なぜ?オレはとても嬉しい。こうして君と沢山会えるようになったことも、御主人の想い人を温めることが出来ることも。』
『え!?この客人…そうだったんですか、俺…全然気付かなくて…。』
情けない、強烈にそう思った。俺がこの人に唯一勝てるところと言えば、御主人様と一緒にいる時間が長いこと位なのに。
年に数回しか顔を出さない、しかも御主人様とはさほど触れ合うことも無いこの人の方が、御主人様の変化に的確に気付いていた。
- 91 :2/2:2011/04/30(土) 12:48:29.28 ID:HoiUtGvy0
- 『ああ、ああ。そんなに悲しい顔をしないで。ごめんね、どうしてだろう。オレはいつも君に悲しい顔をさせてしまうね。』
『ち、違うんです…!凄いなって思って…あなたは見た目も中身も素晴らしくて、その上御主人様の気持ちまで悟れて…完璧で…。
俺みたいな全然駄目な奴とこうして一緒になってもらうことが申し訳なくて、それで…。』
『落ち着いて落ち着いて。ねえ、オレは完璧じゃないよ。今だってそう。一番大切な人に何も伝えられなくて…。』
え、と俺が言いかけた瞬間、御主人様が俺達越しに客人へと覆いかぶさってきた。
「好き、なんだ…。どうしようもない、くらい。」
優しく悲しいその声色に思わず顔を上げた俺の目に、御主人様と憧れの人の表情が重なって見えた気がした。客人は未だ安寧の眠りの中にいる。
- 92 :風と木の名無しさん:2011/04/30(土) 13:05:29.80 ID:ZhtmbAH70
- 萌えた!GJ!
これはいい寝具達w
客人が寝続けているのにワラタw
- 93 :風と木の名無しさん:2011/04/30(土) 14:47:10.90 ID:SG4Xam3n0
- GJ!
可愛い&切ないわー
- 94 :風と木の名無しさん:2011/04/30(土) 15:08:59.70 ID:SzefPvBP0
- 萌えた。今日布団干せばよかったな
でもどっちかつうと羽毛布団がレギュラーで特別なときに電気毛布じゃね?
- 95 :風と木の名無しさん:2011/04/30(土) 16:31:53.35 ID:dJPrB/cuO
- 萌えたよ!
ご主人様と客人に必要なくなって蹴っ飛ばされてぐちゃぐちゃに押しやられ
絡み合って、あげくどうしようもないほど熱をもつといい
- 96 :風と木の名無しさん:2011/04/30(土) 17:01:47.23 ID:qNpN1MIJ0
- >>94
え?やっぱり羽毛布団はお客様用じゃね?
電気毛布は節電で押入要員になっちゃったけど、普段ならレギュラーだよ。
寝続ける客人も笑えるけど、羽毛布団の上から抱きついちゃうご主人様は
もっと笑える
- 97 :風と木の名無しさん:2011/04/30(土) 20:35:57.15 ID:syWG1Cg+0
- >>95にも萌えた
まさにうちの寝具達
- 98 :風と木の名無しさん:2011/04/30(土) 21:24:42.20 ID:c3s+y9ho0
- さあ踏んでくれ
- 99 :風と木の名無しさん:2011/04/30(土) 21:24:51.57 ID:a31ft3+MO
- 無愛想男前とデレツン美人で両片思い
- 100 :風と木の名無しさん:2011/04/30(土) 22:30:21.04 ID:7aXKcVyS0
- >>98-99
ここまでわざとらしいと萌える気もなくなるわ
権利は放棄
以降の方どうぞ
- 101 :風と木の名無しさん:2011/04/30(土) 23:31:16.34 ID:oEhgJA3EO
- 別にお前の権利じゃねーだろ。
とか思いながら流します。
- 102 :風と木の名無しさん:2011/05/01(日) 00:01:23.68 ID:HoiUtGvy0
- 謝罪きてて何故かムラッとした
ここは穏便に>>100×>>99→>>98とかどうよ
- 103 :風と木の名無しさん:2011/05/01(日) 00:09:42.71 ID:Hq7Gsc5nO
- 折角だから今聞いておきます。
こう言うパターンって以前にあったの?
例えば反則かどうか微妙なお題だった場合はどうするかとか。
ややこしくなったらもうお流しにするのかな?
- 104 :風と木の名無しさん:2011/05/01(日) 00:18:14.91 ID:x1GwPuFt0
- >>2嫁
読んだら書き込むな
- 105 :風と木の名無しさん:2011/05/01(日) 00:35:26.22 ID:Qyeq3RUF0
- >>103
お題どうこうより、今回は明らかに同一人物だからじゃないか?
>>98と>>99の差9秒しかないし携帯だし
とマジレスしつつまわし
- 106 :風と木の名無しさん:2011/05/01(日) 03:34:03.58 ID:KZxm5fN8O
- まわします
- 107 :風と木の名無しさん:2011/05/01(日) 04:19:25.06 ID:c1LZSPtw0
- 荒れてるなあmws
- 108 :風と木の名無しさん:2011/05/01(日) 05:18:10.35 ID:w7wmpbXK0
- くっ 仕方ない 踏めっ!
- 109 :風と木の名無しさん:2011/05/01(日) 05:21:20.71 ID:+iMPqivoO
- DT×女たらし
- 110 :風と木の名無しさん:2011/05/02(月) 05:20:23.61 ID:l9UF8Qrk0
- 「あの子達どう?あそこの髪の長い子達。どっちも美人じゃん?」
「いや、あのね、安達…」
「あまり好みじゃない?じゃぁ…あっちの2人連れは?
右側の子は目がぱっちりしてて可愛いし、左側の子はちょっと派手めだけどスタイルいいし」
「そうじゃなくて」
「もっと清楚な感じの方がいいのかな……だったら向こうのお嬢様風の…」
「っていうかさ、俺たち今何やってるわけ?」
「ナンパだろ?仁科がしたいっていったんじゃん」
「いやいやいや、俺んなこと一言も言ってねーし」
「だってお前昨夜俺の所に来たよな?すげー思い詰めた顔してさ。
そいで脱童貞に協力してくれって言ったよな?
「言ったよ。それだ安達がわかった俺に任せろって言ってくれて」
「だから、俺達は今ここでナンパしてるんだろ?まずカラオケで盛り上がって
それから食事か飲みかでさらにムードを高めて…まあ、出会ったその日にラブホまで
っていうのは仁科にはハードルが高いかもしれないけど」
「俺は女の子をナンパしたいなんて言ってない!」
「…………あー、もしかして風俗希望?俺、そっちはあんまり詳しくないんだよな。
わざわざ金払ってそーいうコトする気には」
「じゃなくて!あーもう!」
「……っ、…引っ張るなよ、痛いって。つかどこ行くんだよ」
「カラオケ」
「え?」
「それから…安達は食事と飲み、どっちがいい?」
「え?え?え?」
- 111 :風と木の名無しさん:2011/05/02(月) 06:56:27.00 ID:9dBVna6bO
- GJ! お題ど真ん中ですっきりしてる。うまいね
そして締め切り1分前!
- 112 :風と木の名無しさん:2011/05/02(月) 08:31:39.28 ID:aGovnvTNO
- 二人ともなんか可愛くていいな!
萌えました
- 113 :風と木の名無しさん:2011/05/02(月) 11:22:49.16 ID:77qr3mzmO
- シンプルなのに萌えました。かわいい。
ちなみに、テンプレの2に書いてあるのですが
・荒らしが*0をとっても放置
・お題が出て12時間は*0に投下の権利(義務)
・お題が出て24時間以内なら*1以降に投下可能
です。前のお題のケースは、放置で投下を待つのがルールです。
別館も見ましょう。
- 114 :風と木の名無しさん:2011/05/02(月) 15:11:31.33 ID:dCiRgjdB0
- かわいいw
続き読みたい!!!
- 115 :風と木の名無しさん:2011/05/02(月) 19:16:16.84 ID:BNNm8woKO
- 超萌えた!素晴らしい!
いいとこで終わっててああもう!ってなる。
女たらしもいいやつそうだし、このあとどうなるのか想像するとたまらない。
- 116 :風と木の名無しさん:2011/05/03(火) 00:51:34.18 ID:W1uGrUxS0
- PINKだし18禁もいいのですよ姐様
- 117 :風と木の名無しさん:2011/05/03(火) 09:02:59.67 ID:kVsHhfi1i
- まわしますね
- 118 :風と木の名無しさん:2011/05/03(火) 09:10:31.55 ID:N7Cwg7JiO
- GWですね
- 119 :風と木の名無しさん:2011/05/03(火) 09:32:38.94 ID:wOic3c8t0
- 旅先での再会
- 120 :1/3:2011/05/03(火) 14:17:01.65 ID:doCsNTpI0
- 空港から外に出ると照りつける陽射しにみまわれた。
「あっつ。これ日傘必要だな。どーする買う?」
「女子か。いらねぇよ」
5月だというのにこの暑さ。
俺と一哉は沖縄にきていた。
最後を迎えるために。
「別れよう」
もう限界だろう、と一哉がいったのは1週間前のことだ。
俺たちは高校の教室で出会った。
ふたりの関係が親友から恋人へと変化をとげてから4年半。
大学生になり、就職も決まった俺たちの間には、気づけば大きな溝が生まれていた。
それは俺たちが半端に大人になってしまったせいだった。
好き、だけでずっと一緒になんていられないのだ。
自分の将来、周りの人間、相手の未来。
昔は見なくてよかった現実を日々思い知る。
そうしていつしか、その好き、ですら本当にあるのかもわからなくなった。
一哉のいうとおりだった。
俺たちもう、限界なんだ。
「最後に沖縄行かねぇ?」
そういったのは俺だった。
高2の秋、修学旅行で訪れた沖縄で俺たちの恋人としての関係ははじまった。
なら、はじまりの場所で終わりにしよう。
終わりの旅をしよう。
そこで最後を迎えよう。
一哉は情けなく笑ってうなずいてくれた。
- 121 :2/3:2011/05/03(火) 14:18:15.23 ID:doCsNTpI0
- 記憶と古びた修学旅行のしおりを頼りに、あのころ行った場所を巡る。
レンタカーを運転する一哉の横顔は、もうバスではしゃいでいた少年のものではなかった。
あのころよりいくらか長い髪、骨ばって少しおおきくなった体。
血色がいいのか妙にあかい唇だけが昔からかわらないけれど。
国際通りにも美ら海水族館にも高校生の一哉はいなかった。
俺のとなりにいるのは、ひとりの大人の男だ。
いつだって全力で気持ちをくれた一哉はもういないのだ。
「でけーな」
「高校生の俺らぜいたくだったな」
目の前にそびえたつ大きなホテルを見あげる。
あのとき宿泊していたホテルはプライベートビーチも持つそれなりのところだった。
できれば泊まりたかったが、学生貧乏旅行の俺たちには高級すぎる。
修学旅行積立をしてくれていた親にいまさら感謝をした。
「ビーチ行こうぜ」
「宿泊客じゃないのに大丈夫か?」
「平気平気。堂々としてればなにもいわれねぇよ」
ホテルのロビーを抜けるとビーチが広がる。
白い砂浜に青より緑色の海。
時間体のせいか、くもりはじめた天気のせいか、俺たちの他に客はいない。
裸足になって波うちぎわに足をつけてみる。
海はまだ冷たかった。
- 122 :3/3:2011/05/03(火) 14:22:08.25 ID:doCsNTpI0
- 「あのときさ、台風がきてたせいで海でぜんぜん遊べなかったよな」
「ああ、雨風ひどくて屋内で待機になって」
「みんなはホテル内のプールとかで遊んでた」
「でも俺たちはふたりでこっそりぬけだしてここにきてさ」
「あんな荒れた天気の中な。それからばれないように岩の陰に隠れて」
そこでおたがいに黙った。
さざなみが静かに響く。
「あ」
「ふってきたな」
くもり空からついに雨がふりだした。
雨はどんどん強さを増し、すぐに服も頭も、全身びしょぬれになる。
それでも俺たちはそこから動かない。ただ黙って海をみつめていた。
「亮二、きて」
ふいに腕をひっぱられ、足をもつれさせながらもなんとか一哉のあとをついていった。
ぬれた足に砂がまとわりつくのが気持ち悪かった。
立ち止まった先は、おおきな岩。少ししゃがんで身を寄せ合えば、岩は周りの世界から男ふたりを簡単に隠す。
くっつく肌は冷たくて熱い。
久しぶりに感じる息のかかる距離に、もどかしいようなくるしいような気もちになった。
「ごめん。好きなんだよ、亮二。俺はおまえが好きだ」
一哉の額にひとたばの髪がはりついている。
握られたままの手首にぎゅっと力がこめられてすこし痛い。
泣きそうに顔をゆがめる一哉の唇はやはりあかかった。
一哉がいる。いま俺の目の前に、一哉がいる。
なんだよ、いたんじゃん。
おまえこんなところにいたんだな。俺は、こんなところにいたんだ。
冷えた頬をふるえる指で触れる。
あのときした不器用なキスを思い出しながら、同じようにあかい唇にそっと自分の唇をよせた。
はじまるのだ。また、ここから。
- 123 :風と木の名無しさん:2011/05/03(火) 15:55:07.79 ID:Jfc9eG51O
- おおお、なんか普通に感動してしまった
そういう意味での再会かあ…面白いね
GJです!
- 124 :風と木の名無しさん:2011/05/03(火) 15:56:26.42 ID:TcZJbRD30
- 萌えとか通り越して胸がきゅんとした。
姉さんの文凄く好きだ!GJです!!
- 125 :風と木の名無しさん:2011/05/03(火) 16:37:44.45 ID:kVsHhfi1i
- 切なくてどうしようもなくなったからちょっとBLゲーやってまぎらわしてくる
- 126 :風と木の名無しさん:2011/05/03(火) 16:58:41.05 ID:kTQJCG/B0
- すんごい好みすぎてどうしよう〜
GJ!!!!!!
- 127 :風と木の名無しさん:2011/05/03(火) 17:46:58.39 ID:yaVLINJq0
- なんと素晴らしい萌え…!
ちょっとウルッときちゃったよ、GJです!
- 128 :風と木の名無しさん:2011/05/03(火) 19:01:25.54 ID:qFjxei7p0
- なんというGJ
俺を踏む前にまずリロードし直せよ
- 129 :風と木の名無しさん:2011/05/03(火) 19:05:58.42 ID:xNzqrLWoO
- どっちからキスした?
- 130 :風と木の名無しさん:2011/05/03(火) 22:10:50.50 ID:8Eg650HzO
- 「どっちからキスした?」
居酒屋のトイレの個室で男が男につめよる光景はさぞかししょっぱいものだろう。
でも俺は必死だった。
見上げる男は不機嫌そうに眉をしかめている。
いいから答えろよこのやろう。
さきほどこいつはトイレの前で後輩の女の子とキスをしていた。
それを偶然目撃してしまった俺に気づいて女の子は照れたように逃げ去り、残されたこいつを俺はトイレに押し込んだ。
別に報われる恋だなんてハナから思っちゃいない。
友達として一緒にいられるだけでよかったんだ。
でも実際そういうシーン見ちゃったらさ、どうしようもなくなった。
せめてさっきのキスが彼女からなら少しは救われるかもしれないなんて思ってこいつに縋る俺は馬鹿だ。
そんなもの聞いたところでなんの慰めにもなりゃしないのに。
「なあ、どっちだよ。答えろ、」
え、と思ったときにはもう口を柔らかくふさがれていた。
目前には妙に真剣なあいつの顔。
見つめあったまま顔が離れていった。
「さっきのはあっちから急にされたんだよ。あの子俺が好きみたい。残念だったな」
「え、あ、え」
「そんで今のは俺からだ。俺から。おまえに。したんだからな」
それだけ言うと俺を横にどかしてあいつはトイレから出ていった。
「え、あ、は?え、ええ?」
なにがなんだかわからず、そのあと俺はトイレに30分閉じこもった。
- 131 :風と木の名無しさん:2011/05/03(火) 22:29:03.98 ID:GSOCZsPz0
- ナイス、GJ
いいから答えろよこのやろう に萌えた
トイレから出た後どうなるのか凄く気になる!
- 132 :風と木の名無しさん:2011/05/03(火) 22:38:23.15 ID:W/Srzkiz0
- こういう飄々としてるタイプの攻めが好物すぎて困る
GJです!
- 133 :風と木の名無しさん:2011/05/03(火) 22:51:57.33 ID:N7Cwg7JiO
- あ、かっこいい
GJ
- 134 :風と木の名無しさん:2011/05/04(水) 00:03:11.38 ID:EoUapPTDO
- 萌え転がった
念押しみたいに言う所が最高だ
GJ!!
- 135 :風と木の名無しさん:2011/05/04(水) 00:44:31.45 ID:P5aGr0HP0
- ごちそうさまでした!
gj!
- 136 :風と木の名無しさん:2011/05/04(水) 12:24:39.61 ID:kOIglcg9O
- 「俺から。お前に。したんだからな」
の強引な言い聞かせに惚れた!!
一気に形勢逆転され、主導権握られた主人公はきっと今後も振り回されるなwGJ!
- 137 :風と木の名無しさん:2011/05/04(水) 22:58:32.48 ID:1uyc9YxS0
- うはぁ!どっちもあんまり余裕なさげなとこが良い!
GJです!
- 138 :風と木の名無しさん:2011/05/04(水) 23:29:25.93 ID:bmIr9IcS0
- 最近GJの連続で萌えて萌えて仕方ない…さあ踏め
- 139 :風と木の名無しさん:2011/05/04(水) 23:31:22.07 ID:pN6lWhRa0
- ヤンキー君とメガネ君
- 140 :風と木の名無しさん:2011/05/05(木) 04:14:14.38 ID:E1neoQNUi
-
- 141 :風と木の名無しさん:2011/05/05(木) 16:39:50.52 ID:PmQpK/TcO
- 「おいこら」
「僕の名前はおいでもこらでもありません」
「ちっ…な「あああ!顔!ほっぺケガしてるじゃんバカ!なんで早く言わないの、ほら手当てするからこっち座って」
「言おうとしたらおまえが名前どーこー言いだしたんだろうが」
「もー、またケンカ?いいかげんにしてよね」
「安心しろ。俺様が負った傷はふいうちのこの一発だけで相手は今ごろ病院だ」
「そういう問題じゃないでしょ。毎回毎回手当てするこっちの身にもなってよ」
「へいへい。どうもすいませんでしたね、毎度お勉強の邪魔しちゃって」
「…だから、そういうことじゃないって言ってんだろー!」
「…っ!いいいいってぇ!おまえ、腕」
「ちょっとつついただけでもそんな痛いんだろ?折れてるよそれ。ほら病院行くよ。さすがに骨折の手当てはできないからね」
「ちっ黒ぶちメガネはなんでもお見通しかよ」
「何年一緒にいると思ってんの。おまえの嘘なんてすぐわかります」
「けっ。あーやだやだ。こんなうるさい幼なじみマジいらねぇ」
「嘘なんてすぐわかります」
「…そーかよ」
「あんまり心配かけないでよね」
「…おう」
- 142 :風と木の名無しさん:2011/05/05(木) 16:53:57.47 ID:ya7OIWHb0
- やばいヤンキー君がかわいすぎてキュンキュンする
GJです!
- 143 :風と木の名無しさん:2011/05/05(木) 18:25:05.19 ID:i6Eqa5qNO
- おおお、これはかわいいヤンキーくん
甘酸っぱくなりながらGJ!
- 144 :風と木の名無しさん:2011/05/05(木) 20:00:58.36 ID:TUCF1zm/0
- ツンデレヤンキーと何でもお見通しなメガネ…!萌える!
正反対な幼馴染良いすなあ GJ!!!!!
- 145 :風と木の名無しさん:2011/05/05(木) 20:38:21.73 ID:NysdPtplO
- このわかり合ってる感がたまらない! GJでした!
まとめの人もGJです
- 146 :風と木の名無しさん:2011/05/06(金) 11:47:45.83 ID:OEU+mYhc0
- こっちはかわいいし、まとめはいろんなのがあって豊作だったね。
GWだったからかな。
140後のスレの流れもGJだったわ。
- 147 :風と木の名無しさん:2011/05/06(金) 16:16:53.11 ID:TpdtF+Zbi
- なんだか光景が浮かぶね。
青春GJです。
- 148 :風と木の名無しさん:2011/05/06(金) 16:41:27.92 ID:U3fyx5xjO
- さあ 踏みにじって
- 149 :風と木の名無しさん:2011/05/06(金) 16:42:06.62 ID:CJybtjDJ0
- *9×*8
- 150 :1/2:2011/05/06(金) 20:43:07.94 ID:kIe1dVzK0
- 「なあ。*8、頼むよ。行くなよ」
*9はどうしようもないばかだ。
そんな今にも泣きだしそうな顔して、声をふるわせて、行くなって必死に俺の手を握る。
ちがうだろう。
行くのは俺じゃない、おまえだろう。
「ガキじゃないんだ聞き分けろ*9。いいか?世の中には役割ってもんがあるんだ。俺は踏み台、主役はおまえと*0。それがこの世界の約束なんだよ」
「聞きたくない。約束なんて、知らない。知りたくもない」
「*9。いつまでも駄々をこねるなよ。おまえはここにいちゃいけないんだ。行くんだ。俺から」
「言うな」
握られていた手ごと体を引き寄せられ、*9の胸にぶつかった。
そのまま、まるで腕の中に閉じこめるかのように強く抱きしめられる。
だから、ちがうんだよ。
俺はどこにも行かないよ。
おまえが、この手を離して行かなきゃだめなんだよ。
「駄々ってなんだよ。俺はこんなに、心臓が痛いほどおまえが好きで、おまえだって同じじゃないのか?それを離れるのがいやだっていうのはわがままなのか?なあ、なにが間違ってるんだよ」
間違っていない。なにひとつ間違っちゃいない。
でもだめなんだよ。世界はそれを許しちゃくれない。
なにをどうしたって俺は*8で、おまえは*9だ。
おまえだって本当はちゃんとわかっているんだろう?
- 151 :2/2:2011/05/06(金) 20:43:46.60 ID:kIe1dVzK0
- 「*9」
*9の腕の拘束を全力で振りはらう。
涙、いまは出るなよ。まだだ。ここが勝負どきなんだ。
どうか顔がうまくつくれていることを願った。
「俺がいままでおまえのそばにいたのはおまえが*9で俺が*8だからだ。ただ仕事をこなしていたにすぎないんだよ」
俺さ、これでもおまえが*9で、俺が*8でよかったと思ってるんだ。
だって*8は*9のために存在してるようなもんだから。
おまえがおおきく飛び立つ踏み台になれるんなら、それ以上のしあわせなんて他にないと思うんだ。
「個人的な感情で動かれたら迷惑なんだよね。こっちは真面目にやってんだ。最後まで仕事ちゃんとやらせてくれよ」
*9、泣くなよ。
おまえのそういう優しいところ好きだけどさ、最後には笑った顔見せてくれよ。
なあ。*9、頼むよ。
「さあ、踏みにじって、行け」
- 152 :風と木の名無しさん:2011/05/06(金) 21:18:21.80 ID:CJybtjDJ0
- 健気な*8にも一途な*9にも萌えた!
GJ!
- 153 :風と木の名無しさん:2011/05/06(金) 22:06:20.02 ID:xJZHx+XQ0
- いいやつだ、*8…
GJ!
- 154 :風と木の名無しさん:2011/05/06(金) 23:31:43.73 ID:WImceGIX0
- これから*8にも注目してしまうじゃないか
- 155 :風と木の名無しさん:2011/05/07(土) 00:10:47.47 ID:iGg1jcEx0
- まさかの切ない系で萌えたw
GJ!
- 156 :風と木の名無しさん:2011/05/07(土) 03:23:18.06 ID:faqDPsKc0
- 感動ものには弱いんだよ……GJb
- 157 :風と木の名無しさん:2011/05/07(土) 05:59:04.91 ID:5uW1h3Jb0
- いい話だなーGJ!
- 158 :風と木の名無しさん:2011/05/07(土) 06:16:10.84 ID:Za5gTTYUi
- 「さあ、踏みにじって、行け」
- 159 :風と木の名無しさん:2011/05/07(土) 06:18:42.00 ID:XPUeeMAu0
- 最後の約束
- 160 :1/2:2011/05/07(土) 15:33:25.28 ID:r4RCf8tJ0
- 現八郎は譲られた席を固辞した。
立っているのは席がないのではなく、ただ座っていられなかっただけなのだから。
アナウンスが、戦前から永く残っている古い公園の名を告げる。
現八郎はしっかりとした足取りで、約束の地に向かった。
造園に多少の変わり様はあっても、その四阿(あずまや)は健在だった。
ここは変わらないのに、自分はあの頃とは足取りも体も心も様変わりしている。
目を閉じ、かの人を想う。
あの日の事を。
「柏木さん、僕は悔しいです」
眼鏡の奥で、切れ長の目が潤んでいた。
研究室の後輩である田辺は、徴兵検査で己が出兵出来ない身体と知った時よりも、
現八郎に赤紙が届いた事を嘆いている。
「僕なんかより柏木さんの方が、研究には必要な人なのに……これは国家の損失
ですよ!」
「田辺、声が大きい……」
憲兵がいないか注意深く見回しながら、現八郎は声を顰めた。
「約束して下さい、必ず生きて帰って来ると。柏木さんがいないと駄目なんです」
夜の公園で肩を掴まれ言い募られると、まるで迫られているようだ。
真剣な眼差しをじっと見返した。
琥珀のような瞳の色を、すっとした鼻梁を、紅くてふっくらした唇を、記憶に焼
き付けよう。
ただ無邪気に、自分のなし遂げつつある研究を尊敬している後輩。
自分が抱いている、邪な考えが暴かれる前に赤紙が来たのを、どれだけ源八郎が
安堵したか。
思い出を自ら汚すよりも、この人のために死にたい。
「柏木さん」
思い詰めたように、田辺の声は震えていた。
「どうか約束して下さい。……もう日本は無理かも知れない。こんな事を言うの
は非国民です。でも、それでも僕は……貴方に生きて帰って来て欲しい」
- 161 :2/2:2011/05/07(土) 15:34:49.67 ID:r4RCf8tJ0
- 桜が吹雪のように舞っていた。
田辺のべっ甲色のフレームと頬の隙間に、花弁が1枚、黒子の様に張り付いてい
る。
それをつまみ上げ、源八郎はこっそり胸ポケットへ花弁を入れた。
指先にほんの少し、田辺の頬の感触が残る。
「わかった。本所の家も君の処も残るかすら判らない状況だ。帰って来れたら、
大学の研究室でまた会おう。……そうだな、もし暫く会えないとしたら、50年後
にここで会うのも良いかも知れん」
源八郎が軽口を叩くと、田辺は『約束ですよ』と柔らかく微笑んだ。
あれから50年が経った。
源八郎は敗戦後シベリアに抑留され、帰国した頃には研究室が無くなっていた。
田辺の家の跡地へ行くと、見知らぬビルが建っていた。
今日、ここで、逢えるだなんて思ってはいない。
自分はただ、汚さなかった思い出に浸りに来ただけだ。
突風に桜が舞い散る。
一瞬顰めた目を開くと、目の前に田辺が立っていた。
「柏木さん」
公園のゴミ箱を回収している女は、四阿のベンチで冷たくなっている老人を発見
した。
その顔は微笑んでいたという。
- 162 :風と木の名無しさん:2011/05/07(土) 16:11:01.10 ID:gJzZUWD70
- これは、せつない。
美文だけど、枯れた味わいもある。
あと、現代かななのに、漢字の配分で時代の雰囲気を出すとか、さりげない技巧も大好き。
素敵でした。
素敵です、
- 163 :風と木の名無しさん:2011/05/07(土) 18:24:47.74 ID:JLdNked00
- ええー!ちょっと、生きて会えないなんておかしいです、そんな切なすぎ!
と、思わず力が入るほど話に入ってしまった
作者さんは達人だな、GJ!
- 164 :風と木の名無しさん:2011/05/07(土) 18:39:29.05 ID:Bg8xAIf+O
- なんてこと…!
たったこれだけの短い文章で泣いてしまった
GJです
- 165 :風と木の名無しさん:2011/05/07(土) 18:48:09.77 ID:K82JD8ai0
- 泣いた
でも、会えてよかったねと思った
- 166 :風と木の名無しさん:2011/05/07(土) 19:49:48.80 ID:8Yk/ql3JO
- せつないわ…
雰囲気がすてきでした
- 167 :風と木の名無しさん:2011/05/07(土) 20:51:40.39 ID:/EjVYc0g0
- どれだけ歳月が経っても約束を守るとか、そういう話大好きなので
萌えつつ泣きました。ほんとに会えてよかったね
GJです
- 168 :風と木の名無しさん:2011/05/07(土) 21:02:12.79 ID:chwpFI45O
- せつなさに悶えつつ
さあ踏め。
- 169 :風と木の名無しさん:2011/05/07(土) 21:03:54.62 ID:3nux+kU1O
- 相貌失認症
- 170 :1/2:2011/05/07(土) 22:49:39.85 ID:Hvd185taO
- グリーンとブルーの絵の具を半々に溶かして、ガラス玉の中に閉じ込めたような二つの虹彩。瞼を動かしてぱちぱちと瞬きする度に、透明度の高い、南国の海を思わせるそれが窓から差す太陽の光を受けて綺麗に輝く。
「これが、俺の目」
促されるまま、ブラウンの睫毛を人差し指で撫でると彼は猫のように瞳を細め、瞼に皺を作った。
くすぐったいと言わんばかりに、ふにゃふにゃと溶ける可愛い眼差しを見つめているとなんだか胸が落ち着かない。
あたたかくて、見ているこちらがくすぐったくなるような、この気持ちはなんだろう。
「んじゃ、次。これが唇、な。ちゃんと覚えて」
飽きもせず、下瞼の縁に生える睫毛を撫でていたら少し強引に手首を掴まれて口元へ導かれた。
指先に当たった柔らかくてあたたかい感触に、やましい事なんて何も無いのに思わず口ごもってしまう。
キスなら何度もした。下唇の裏に舌を滑り込ませると、彼が切なく息を乱すことだって知っている。
「や、らかい…」
「……うん」
分かっているのに堪らず呟くと、数秒遅れて相槌が返ってくる。
への字に曲げられた唇の意味はやっぱり分からないけれど、普段はハキハキとした彼がどこかふてくされたように口の中だけで歯切れの悪い返事をする時は、ただ照れているだけなんだ。
血色が良く、少し厚い唇を懲りもせずふにふにと揉んで遊んでいると、痺れを切らして彼の目つきが厳しくなった。
「バァッカ、いつまでそうやってんだよ。そうしたら、ホラ」
お叱りと言葉と一緒に、彼が離れていく。
ヒト一人分、たっぷり距離を取って目の前に立ったのは、やっぱり見知らぬ男だった。
- 171 :2/3:2011/05/07(土) 22:57:06.70 ID:Hvd185taO
- 「……あ、あ。やっぱダメだ。アダム、もっと近くに寄って」
ブルーグリーンの瞳。赤い唇。スッと通った鼻梁。そのどれもがしっかり思い浮かべられるのに。何度もキスをして、指先で撫でて、パーツの輪郭を覚え込むほどに愛撫しても、俺は彼の“顔”を認識する事が出来ない。
俺は怖くなって、慌てて彼を手招いた。
「……ッ、なんだよ、やっぱダメかよ。いい加減恋人の面くらい覚えろよな、お前」
「でもさ、ちゃんと声で分かるんだから大丈夫だって。それに、もしも耳が塞がってたってカラダに触れば一発」
「……うっわ、またそういうサムい事言う。嬉しくねーっつの」
恨めしそうにごちる彼の声色には俺を責めるような色は含まれていない。ごめんと謝ると彼はひどく辛そうな声で怒るので、いつからか俺はジョークが上手くなった。
口元をへらりと緩めた彼は、とても可愛い。なんだか気の抜けた犬みたいだなぁなんて、彼が聞いたら心外だと憤りそうな事を考えながら、手を引いて身を寄せると触れるだけのキスを送る。
俺を受け入れる柔らかみは確かに彼のものなのに、どうして何度確かめても俺はこれが分からないんだろう。どうして俺は、彼の表情すら理解できないんだろう。
- 172 :3/3:2011/05/07(土) 22:59:25.98 ID:Hvd185taO
- 口付けを交わしながら視線も絡めれば、目の前で優しく細められた瞳がキラキラと光るさまがよく分かる。俺が今まで見てきたどのブルーよりも澄んだ海の色。
仮にいつか聴覚を失って、半身不随になってこの身体に触れることすらできなくなったとしても。きっと俺はこの色を覗き込むだけで、彼を認識する事が出来る。
そんな薄暗い想像をして、少しだけ安心するんだ。
「アダム。俺さ、お前の目の色、綺麗ですごく好きだよ」
キスのあと、囁いた言葉は彼を驚かせただろうか。
目を見開いたあと、彼は不意に下を向いて視線を逸らしてしまった。小刻みに震える両肩に手を掛け、覗き込んだ顔はなんだかいつもと雰囲気が違う。
くしゃりと歪んだ顔は、笑い声をあげる時や、ベッドの中で音を上げるまでいじめた時のそれとも似ているようで、俺は首を傾げる。
「……なに、笑ってる?そりゃ、俺ちょっとキザな事言ったけどさぁ…」
「……ほん、っとだよ。お前が変なこと言うからさ、笑い止まんね、ハハ…」
笑いを堪えながら話すせいか、彼の声は震えていた。
おかしいと声を出して笑う彼の瞳が、水を湛えたようにして普段よりも綺麗に輝く訳を、俺は知らない。
- 173 :風と木の名無しさん:2011/05/08(日) 09:15:03.37 ID:i8jahkOqO
- 早いなぁ。相貌失認症って知らなかった。
切ない疾患なんだね。
GJでした。
- 174 :風と木の名無しさん:2011/05/08(日) 13:05:36.61 ID:L6yKIB8E0
- アダムの心情を思うと泣ける…もちろん、本人も大変なんだろうけど
GJでした
- 175 :風と木の名無しさん:2011/05/08(日) 13:28:21.59 ID:829sCaiW0
- 悲しくて、でもすごく綺麗な文で、読んだ後うわああってなった
好きです、GJ
- 176 :風と木の名無しさん:2011/05/08(日) 22:20:31.75 ID:2A+9Y4AE0
- わるいけど、まわしますね。
- 177 :風と木の名無しさん:2011/05/08(日) 22:43:40.80 ID:esgiUIAuO
- >>176
まわしは投下から24時間たってから
- 178 :風と木の名無しさん:2011/05/08(日) 23:02:19.28 ID:2A+9Y4AE0
- 大変申しわけない。
どなたか存分に踏んでください。
- 179 :風と木の名無しさん:2011/05/08(日) 23:03:07.22 ID:9KDpawU60
- 攻めが好きすぎて、若干キモイ受け
- 180 :風と木の名無しさん:2011/05/08(日) 23:03:12.51 ID:G37y7bdCO
- ノンケゲーマーとBLゲーキャラ
- 181 :風と木の名無しさん:2011/05/09(月) 02:21:58.00 ID:aREqVVup0
-
- 182 :風と木の名無しさん:2011/05/09(月) 02:22:24.88 ID:aREqVVup0
-
- 183 :風と木の名無しさん:2011/05/09(月) 02:22:45.04 ID:aREqVVup0
-
- 184 :風と木の名無しさん:2011/05/09(月) 02:23:08.10 ID:aREqVVup0
-
- 185 :風と木の名無しさん:2011/05/09(月) 02:23:29.37 ID:aREqVVup0
-
- 186 :風と木の名無しさん:2011/05/09(月) 02:24:32.52 ID:XABiVq/w0
-
- 187 :風と木の名無しさん:2011/05/09(月) 02:24:55.28 ID:XABiVq/w0
-
- 188 :風と木の名無しさん:2011/05/09(月) 02:25:18.07 ID:XABiVq/w0
-
- 189 :風と木の名無しさん:2011/05/09(月) 02:48:14.70 ID:8HMm/xvI0
- 荒しが回しているようですが>>179の権利が継続中なので
テンプレに従って、このまま>>180の人の投下を待ちます
- 190 :風と木の名無しさん:2011/05/09(月) 04:34:02.38 ID:PH3q9HmBi
-
- 191 :風と木の名無しさん:2011/05/09(月) 04:34:27.74 ID:PH3q9HmBi
-
- 192 :風と木の名無しさん:2011/05/09(月) 04:34:58.59 ID:PH3q9HmBi
-
- 193 :風と木の名無しさん:2011/05/09(月) 04:35:21.49 ID:PH3q9HmBi
-
- 194 :風と木の名無しさん:2011/05/09(月) 04:35:39.69 ID:PH3q9HmBi
-
- 195 :風と木の名無しさん:2011/05/09(月) 04:35:58.82 ID:yED66j7J0
-
- 196 :風と木の名無しさん:2011/05/09(月) 04:36:16.61 ID:yED66j7J0
-
- 197 :風と木の名無しさん:2011/05/09(月) 04:36:32.26 ID:yED66j7J0
-
- 198 :風と木の名無しさん:2011/05/09(月) 04:36:56.27 ID:yED66j7J0
-
- 199 :風と木の名無しさん:2011/05/09(月) 07:20:29.88 ID:fRpn6cBCO
- 嵐対応します。お題は継続で。
- 200 :風と木の名無しさん:2011/05/09(月) 23:12:00.47 ID:mU+IMn1t0
- 流れちゃったか
楽しみにしてたんだけどmws
- 201 :風と木の名無しさん:2011/05/09(月) 23:15:12.55 ID:riWwa5g/0
- 次回に期待しつつ、まわし。
- 202 :風と木の名無しさん:2011/05/09(月) 23:16:37.80 ID:cUtvv0xQO
- うーむ、残念…回します
- 203 :風と木の名無しさん:2011/05/09(月) 23:22:28.60 ID:a3/XLfhz0
- しかし荒らしには耐えたのでよかったよかったまわし
- 204 :風と木の名無しさん:2011/05/09(月) 23:31:45.41 ID:iUPZw28SO
- ざんねんmws
- 205 :940:2011/05/09(月) 23:33:18.57 ID:ODtFPAIv0
- 読んでみたかったよmws
- 206 :風と木の名無しさん:2011/05/09(月) 23:46:07.10 ID:URy/AXYf0
- 残念まわし
- 207 :風と木の名無しさん:2011/05/09(月) 23:47:08.63 ID:fRpn6cBCO
- 自分が投下すると、投下以外の連続書き込み禁止になるからやめておいたけど、
こういう場合はOKだったのかな?まわし
- 208 :風と木の名無しさん:2011/05/09(月) 23:48:21.20 ID:URy/AXYf0
- 踏んで……
- 209 :風と木の名無しさん:2011/05/09(月) 23:53:11.39 ID:DpoWjQv/0
- サド攻×サド受
- 210 :風と木の名無しさん:2011/05/10(火) 10:43:51.40 ID:ieM/CKiA0
- 「誘ってるんですか」って見下すと
「アンタがヤリたいだけでしょ」って嗤う。
「この変態が」って罵ると
「犬以下だね」ってなじる。
「どうされたいか言ってみなさい」って命じると
「物欲しそうな顔でよく言うよ」って嘲る。
そうして、あとで
つながりあって、
「いい加減、素直になったらどうです」って呻くと
「いいから動けよ、バカ」って喘ぐ。
不仲でしょうか。
いいえ、だれよりも。
- 211 :風と木の名無しさん:2011/05/10(火) 11:10:06.55 ID:ShDyMER00
- まさかのエーシー応用wwww 短いのに敬語攻めと最後の一行にもえました
GJです
- 212 :風と木の名無しさん:2011/05/10(火) 11:40:53.88 ID:8pG4Ps7k0
- これはいいACwwww
- 213 :風と木の名無しさん:2011/05/10(火) 12:19:17.27 ID:l1GPHuhc0
- なにこれ萌える
- 214 :風と木の名無しさん:2011/05/10(火) 12:26:50.90 ID:UfJ8h/bj0
- ACパロのバリエは奥深いなww
ひとしきり笑った後に、しみじみと萌えがやってきた GJ
- 215 :風と木の名無しさん:2011/05/10(火) 13:09:22.25 ID:qQVWBO2i0
- うっわ、萌える。
すごく好き!GJ!
- 216 :風と木の名無しさん:2011/05/10(火) 13:58:50.08 ID:VDYN8wU9O
- これは鮮やかなGJ!
- 217 :風と木の名無しさん:2011/05/10(火) 16:22:55.38 ID:f1AhIyk30
- 一対一対の応酬に萌えた。
もう、なんか、絵が浮かぶ、てか、本尊で脳内再生されて頭の中が大変なことになってる。
- 218 :風と木の名無しさん:2011/05/10(火) 16:32:35.55 ID:Qjvdr8lV0
- べっ 別に踏んでほしいわけじゃないから!
- 219 :風と木の名無しさん:2011/05/10(火) 16:38:26.22 ID:xYPxTRNEO
- 精神的欲求不満
- 220 :風と木の名無しさん:2011/05/11(水) 13:26:26.59 ID:GOrO0xuJO
- なんかむずむずする。
腹減ってんだな。メシ食おうメシ。
腹いっぱい。
でもまだなんか、そうかタバコだ。
食後の一服だ。
あーニコチンが体に染み渡る。
……足りねぇ。いや、ニコチンじゃなくて。
なんっか足りねぇ。なんだこれなにが足りねぇんだ。
イライライライラ貧乏ゆすりが止まらない。
あーいらいらする!
――ピルルルルルル
「ああ゛っ?!」
『おお、どーしたおまえなにイラついてんの』
「あ、いや」
なんか、いま治まった。
『しばらく連絡できなくてごめんな。いま大丈夫?』「大丈夫じゃねぇ」
大丈夫じゃない。大丈夫しゃないから。
「いますぐ会いにこい」
声だけじゃ、まだ足りねぇから。
- 221 :風と木の名無しさん:2011/05/11(水) 13:27:34.15 ID:fum4sNSG0
- シンプルで読みやすい萌えでした!GJ!
- 222 :風と木の名無しさん:2011/05/11(水) 17:42:28.94 ID:SKDvxCOBO
- >>220
シンプルかつ味わい深い萌えだ・・・
染みわたったよGJ!
- 223 :風と木の名無しさん:2011/05/11(水) 23:36:50.69 ID:HVlrOmiBO
- 本当にシンプルなのがいいね
- 224 :風と木の名無しさん:2011/05/12(木) 05:26:02.48 ID:CKEmQJBn0
- 分かりやすいねw
GJ!
- 225 :風と木の名無しさん:2011/05/12(木) 14:39:17.37 ID:naWKijk10
- そろそろまわしますよ
- 226 :風と木の名無しさん:2011/05/12(木) 15:06:00.90 ID:8uSOXd6z0
- 今日は寒いですねまわし
- 227 :風と木の名無しさん:2011/05/12(木) 15:41:02.57 ID:NVRyog7a0
- みんな風邪ひくなよまわし
- 228 :風と木の名無しさん:2011/05/12(木) 16:41:07.55 ID:SxuvSNDC0
- そろりと踏んでみたりして
- 229 :風と木の名無しさん:2011/05/12(木) 16:42:17.45 ID:hv+IbqjXO
- ほしいのは憐れみだけ
- 230 :風と木の名無しさん:2011/05/12(木) 18:32:57.17 ID:9e3JQ7hMO
- 「馬鹿じゃないの?」
いつもは朗らかな君の刺々しい声。
「自分の立場分かってるの?」
わかってる。
「自分の性別分かってるの?」
嫌という程わかってる。
「…報われると思ってるの?」
思える訳、ないじゃない。
でも、いいんだ。僕が余りにも惨めだったなら、優しいあの人はきっと同情してくれる。
滑稽な僕を憐れんで、乞うままに触れてくれるかもしれない。抱いてくれるかもしれない。
ねえそうでしょう、と顔を上げれば泣きそうな君と目が合った。
そして僕は理解してしまう。
「どうして俺じゃだめなの?」
その問いは聞こえないふりをした。
ごめんねごめんね。
今僕が欲しいのは、君からのひたむきな愛情とか、そんなものではなくて、
- 231 :風と木の名無しさん:2011/05/12(木) 18:50:31.70 ID:r8YlS06dO
- >>230
ぐああああああああ切ねえええええGJ!
- 232 :風と木の名無しさん:2011/05/12(木) 19:01:49.12 ID:hv+IbqjXO
- >>230
悶え転がるほど萌えた!しかもはやい!
GJです
- 233 :風と木の名無しさん:2011/05/12(木) 19:04:27.20 ID:8uSOXd6z0
- お題もきれいな響きがして好きです
GJ!
- 234 :風と木の名無しさん:2011/05/12(木) 22:10:47.94 ID:5clpnHK+O
- 欲しいのは「あの人の」憐れみ・・・切ないよ。「君」にはどうすることもできないのね
静かにGJ
- 235 :風と木の名無しさん:2011/05/12(木) 23:36:51.01 ID:9p9sQEw5O
- どっちも切実な片思いで本当に切ないです。
萌え悶えました……!
- 236 :風と木の名無しさん:2011/05/13(金) 00:37:08.01 ID:wXXfxAyLO
- 報われない片思いイイねGJ
- 237 :風と木の名無しさん:2011/05/13(金) 01:50:04.28 ID:7FQEWbgRO
- 巧さに萌えた。まさかの結末、どんでん返し。結末にもきれいにつながってる。超GJ!
- 238 :風と木の名無しさん:2011/05/13(金) 02:52:29.71 ID:NvZSLEXa0
- さあ、踏みたまえ
- 239 :風と木の名無しさん:2011/05/13(金) 02:53:17.06 ID:pwyDhoJL0
- メントス×コーラ
- 240 :風と木の名無しさん:2011/05/13(金) 09:51:30.86 ID:egiKJt2k0
- 「馬鹿な真似はよせ!」
僕は叫んだ。
「馬鹿な真似だって?……元々お前が挑発したんだろーが……」
イライラした様子で彼が呟いた。
体をがっちり掴まれて、どこにも逃げられない。
ああ……このままだと、またヤラれてしまう。
もう嫌なんだ、あんな醜態を晒すのは。
「お前だって、満更でもねーんだろ?」
「そんな、違うっ?もう嫌だ!やめてくれよ!」
僕は汗をかきながら逃れようとしたが、びくともしない。
口を開け嫌だと叫び続ける僕を、彼はニヤニヤ笑いながら見下ろしている。
「なぁ……口先より体は正直だよなあ?」
次の瞬間、彼の身体が一気に僕の中を犯した。
「あああああぁぁぁ…………っっ?」
突き抜ける快感に、先端から全てが噴き出す。
僕は空っぽになった身体をヒクつかせ、泡を吹いて倒れた。
誰かの笑う声がした。
- 241 :風と木の名無しさん:2011/05/13(金) 16:18:22.00 ID:pwyDhoJL0
- あああああありがとうございますうううううう
最近の切ないのも好きだけどたまには馬鹿らしいものも読みたいと思い、こんなお題にしてものすごく後悔してましたが、投下してくださって悶えころがりました
ちょっとコーラとメントス買ってきます
GJでした!
- 242 :風と木の名無しさん:2011/05/13(金) 20:46:45.15 ID:C9YujS/80
- コーラが卑猥なものとしか思えなくなってしまったどうしてくれるwwwww
- 243 :風と木の名無しさん:2011/05/13(金) 20:51:40.52 ID:5tlYwdfDO
- いや、いいお題だった。
楽しかったです。GJ
- 244 :風と木の名無しさん:2011/05/14(土) 01:01:43.70 ID:YuxXHl+vO
- 気になってぐぐってみたらウィ木ペのメントスの項が詳しすぎて吹いた
コーラマジ性的
- 245 :風と木の名無しさん:2011/05/14(土) 03:17:50.56 ID:gOBM9lza0
- 久々の笑い萌えだったwww
GJです!
- 246 :風と木の名無しさん:2011/05/14(土) 09:43:39.57 ID:2LHFizGE0
- これは………
最高ですwwwwww
ちょっとお風呂にコーラとメントス持ち込んでやってきます
- 247 :風と木の名無しさん:2011/05/14(土) 14:54:32.78 ID:s1I0lNf50
- そろそろまわしますね
- 248 :風と木の名無しさん:2011/05/14(土) 15:16:09.69 ID:kkU0e3P80
- 踏むの?ねえ、踏むの?
- 249 :風と木の名無しさん:2011/05/14(土) 15:24:46.28 ID:VqzSToJOO
- 何が不満か理解できないよ
- 250 :1/2:2011/05/14(土) 21:22:33.92 ID:Vuy38+qP0
- 欲しい物だってプレゼントしたし、我侭だって全部きいてやった。
なのに目の前の可愛い人は満足できないで居る。
「一体、何が不満か理解できないよ」
「どうして分かんないのかがおれには理解できないよ」
そういってそっぽを向く横顔も幼くて、かわいい。
「どうして分かんないのかな」
- 251 :2/2:2011/05/14(土) 21:24:46.54 ID:Vuy38+qP0
- おれだって薄々気付いているんだ。
何が不満か、お前が本当は何を欲しがっているかなんて。
だけどそれだけはおれにはあげられない。
おれなんかがあげちゃいけないんだ。
「わりぃな、」
おまえが本当に欲しがっている関係だけは。
- 252 :風と木の名無しさん:2011/05/14(土) 22:05:12.70 ID:TjiFrMr0O
- わかってんじゃんいいじゃんあげちゃえよーと思いつつGJ
- 253 :風と木の名無しさん:2011/05/14(土) 22:28:47.23 ID:KoeQuaWWO
- そうだよ、いいからあげちゃいなよー
ともどかしくGJ
- 254 :風と木の名無しさん:2011/05/14(土) 23:51:05.10 ID:2LHFizGE0
- あげられない理由を邪推しちゃうよー
と悶えつつGJ
- 255 :風と木の名無しさん:2011/05/15(日) 13:14:47.72 ID:/cB1r5La0
- それでもいいって言ってんだからあげちゃえよー
ともんもんとGJ
- 256 :風と木の名無しさん:2011/05/15(日) 14:03:01.19 ID:q2xdx6bJi
- 焦らせば焦らすほど燃え上がるんだぜー
と妄想しつつGJ
- 257 :風と木の名無しさん:2011/05/15(日) 23:06:02.44 ID:gzN3E0/SO
- 一回転だけどくるりと真和志
- 258 :風と木の名無しさん:2011/05/15(日) 23:36:32.15 ID:nnRhnIo20
- まわし
- 259 :風と木の名無しさん:2011/05/15(日) 23:38:13.95 ID:TThlfalR0
- 銭湯に行こうよ
- 260 :風と木の名無しさん:2011/05/16(月) 01:03:42.95 ID:BLB3g7I60
- 突然何を言い出すかと思ったら、「神田川ごっこ」ですか。
うん知ってる。お前はそういうロマンチックバカだ。
冷静になって考えてみてほしい。
まず俺達は、別の暖簾をくぐる必要もないし、そういうわけだからどっちかがどっちかを
待ちぼうけるようなことにはならない。
赤い手ぬぐいなんてそもそも持ってないし、石鹸じゃなくてボディソープだ。
冬じゃないんだから生乾きの髪が冷えることもない。そもそもこんな短い髪じゃあ冬でも冷えるわけがない。
大体俺はお前に肩を抱かれてどきっとするほど繊細な反応は出来ないし、
お前だって気障ったらしく俺の方を抱けるような男でもないだろう。
あ、そうだ。大事なことを忘れてた。
俺達はあの歌の二人と違って、今が今でとっても幸せで、
これから先、お前と生きていくことに何の不安も感じていないから、
あー…つまり、何が良いたいかって言うと、
「イエス」ってことだよ。
風呂に入って、仲良く背中を流して、コーヒー牛乳を飲んだら、
同じ夢を見るように、これからもずっと、一緒に生きていきましょう。ってこと。
笑うんじゃねぇぞ。
俺のほうがずっとロマンチックバカだって、お前だって分かってるだろ?
- 261 :風と木の名無しさん:2011/05/16(月) 02:29:14.69 ID:p8inq+Uu0
- 幸せいっぱいな感じが好きだ
GJ!
- 262 :風と木の名無しさん:2011/05/16(月) 03:20:53.44 ID:aL266kdj0
- こういう仲良しカップル大好きです
GJ!
- 263 :風と木の名無しさん:2011/05/16(月) 10:14:19.76 ID:hNRTyECQO
- > まず俺達は、別の暖簾をくぐる必要もない が妙にツボった
GJ!
- 264 :風と木の名無しさん:2011/05/16(月) 10:29:29.73 ID:2sd/L2ZS0
- ロマンチックバカwwwwww
超つぼった
- 265 :風と木の名無しさん:2011/05/16(月) 10:37:38.19 ID:1Kcl5ioiO
- いい歌はいつまで経ってもいいよねー
若いときは不自由も苦でなくて何も怖くなかったな…というのを物悲しく歌い上げてて沁みる
年をとると歌詞の意味とか良さがわかってきたりするよね
この受け?さんも十年後、二十年後そう思い返すのかなあとか
チョイスがあの歌だからこそ色々先行きを想像した
短いネタなのに深い
- 266 :風と木の名無しさん:2011/05/16(月) 12:53:03.78 ID:MzmtM7Tc0
- 主観的に違うと思っていても
客観的には同じ辿り方ってことか…鳥肌たった
GJです
- 267 :風と木の名無しさん:2011/05/16(月) 15:15:02.07 ID:jxtydnn00
- ロマンチックバカな相棒がかわいすぎるよ
GJ!
- 268 :風と木の名無しさん:2011/05/16(月) 15:46:56.63 ID:v0YQaObbO
- 踏む?
- 269 :風と木の名無しさん:2011/05/16(月) 15:50:40.81 ID:QOXg1VJNi
- 俺様とおぼっちゃま
- 270 :風と木の名無しさん:2011/05/17(火) 15:54:38.15 ID:nLMNIcpEi
- 流しますね
- 271 :風と木の名無しさん:2011/05/17(火) 16:15:53.89 ID:W04WKao80
- 間に合わなかった…ので別館に投稿させていただきました。
まわします
- 272 :風と木の名無しさん:2011/05/17(火) 16:39:28.51 ID:ocMqON9eO
- 今から読みに行ってきますまわし
- 273 :風と木の名無しさん:2011/05/17(火) 17:58:34.67 ID:GMfqgkikO
- 読んできました2つもあったひゃっほいまわし
- 274 :風と木の名無しさん:2011/05/17(火) 18:01:32.63 ID:pSJM7AcS0
- 読んで萌え転がったよありがとうまわし
- 275 :風と木の名無しさん:2011/05/17(火) 18:50:13.34 ID:mNhhUhgVO
- ゴルゴ801
- 276 :風と木の名無しさん:2011/05/17(火) 19:34:56.67 ID:AYCxTblX0
- 2つとも可愛くてニラニラしたよまわし
- 277 :風と木の名無しさん:2011/05/17(火) 22:02:56.65 ID:knfPVLpJ0
- ニヨニヨw
- 278 :風と木の名無しさん:2011/05/17(火) 22:19:14.97 ID:t3DBWXH+O
- 踏みたい?
- 279 :風と木の名無しさん:2011/05/17(火) 22:19:39.04 ID:cyjcog1EO
- 犯した直後の攻めの涙
- 280 :風と木の名無しさん:2011/05/17(火) 22:21:11.85 ID:N+8Z+JsrO
- 時々酷く幼いから
- 281 :208:2011/05/17(火) 22:49:44.63 ID:N+8Z+JsrO
- 終ぞ我に帰った目の前の彼は目尻に涙を浮かべて頭を下げている。
おいおい、犯されたのは俺だっていうのに。
何度もやめろと言ったのに制止も聞かずに俺の身体を暴いた大きな背中は小さく丸められ、涙混じりの声でごめんなさいと繰り返す姿は、ついさっきまで俺を組み敷いていた時と全く違って酷く小さく見えた。
毎回のように説教しても「つい、我を忘れて」がっついてしまうというのだから始末に負えない。
ていうか、毎回謝るけれど「次は抑える」なんてことは一度も口にしないのだから自覚はあるんだろうなと大きくため息をついた。
ため息を見ると呆れられたのかと思ったのか更に泣きながら謝罪を繰り返す。
その姿は大好きな飼い主に捨てられそうな犬を彷彿とさせた。
ああもう。
そんなに涙を見せられては、怒る事も嫌う事も出来ないじゃないか。
- 282 :風と木の名無しさん:2011/05/18(水) 00:21:32.94 ID:CdQXw7Ao0
- キュンときた!!
攻が可愛いよ!GJ!
- 283 :風と木の名無しさん:2011/05/18(水) 00:32:04.52 ID:t52fJk0DO
- >>281
ヌゲー萌えた!!
おバカなわんこみたいな攻めがかわいいw
そして投下早すぎ!!全力でGJ
- 284 :風と木の名無しさん:2011/05/18(水) 00:54:58.68 ID:10azHR3WO
- この攻めなら無理矢理でも許さざるをえないw
もう寧ろ受けが守ってやってくれw
即行の投下と良い萌えにGJ!!
- 285 :風と木の名無しさん:2011/05/18(水) 18:10:18.91 ID:P8JVo46b0
- うわー理想のヘタレ攻めとほだされる受け……!
萌えましたGJ!
- 286 :風と木の名無しさん:2011/05/18(水) 23:10:46.79 ID:JL3S5a8v0
- くるくるまわしてもいいかな
- 287 :風と木の名無しさん:2011/05/18(水) 23:49:25.16 ID:Ko8/W4Bb0
- さあ まわるがよい!
- 288 :風と木の名無しさん:2011/05/18(水) 23:55:14.21 ID:vtsFbqGo0
- 思う存分踏んでちょうだい
- 289 :風と木の名無しさん:2011/05/18(水) 23:55:27.03 ID:p6pAGNQ00
- 絵画の中の男に恋をした
- 290 :1/3:2011/05/19(木) 02:55:50.82 ID:/A5+9A6a0
- その日、俺は美術館に来ていた。
アパートの近くに新しい美術館ができたと後輩が自慢気に話しており、バイトの休みを利用してなんとなく足を運んでみた。
平日の午後という時間帯のせいか、館内に客は俺だけだ。
だが、これといって芸術に興味があるわけではなく、単なる好奇心で足を運んでいた俺にとってはどれもただの平面に描かれた線や点にしか見えず、やや歩調を遅くしてそれぞれの作品を流し見ていた。
終盤に差し掛かり、来たことを後悔しはじめた頃、一つの絵の前で歩みを止められた。
その絵は部屋の隅の方にあり、照明も薄暗く、また絵自体も小さく、決して華やかとは言えなかった。
そして俺自身も、なぜこの絵の前で立ち止まったのかはわからなかった。
30cmほどの正方形の中には、1人の男がいた。
何の変哲もない男なのに、どうして目が離せないんだろう。
俺はその男を知っているような気さえしたが、この絵を見るのは初めてのはずだった。
むしろ以前に見たことがあるとしたら、忘れるわけがないと思った。
男を見ていると、彼は俺に語りかけてきている気がした。
もちろん絵にそんな事はできないことはわかっていたが、美術館特有の空気にあてられたのか、俺は彼が何を伝えようとしているのか読み取ろうとした。
- 291 :2/3:2011/05/19(木) 02:56:32.81 ID:/A5+9A6a0
- 気付けば窓の外が黄昏に染まっていた。
閉館時間も近い。
次の瞬間、俺は自分でも信じられない行動を起こした。
彼を壁から外し、外に向かって一目散に走り出した。
受付の女性が何か叫んでいるが、何を言っているのかはわからなかった。
走り続けてようやく家についた頃には、あたりは暗くなっていた。
部屋に入り、散らかった物を足でどけて、ポスターを剥がし、彼を壁にかけた。
そして、彼との対話を再開させた。
彼との対話はとても魅力的だった。
彼は落ち着いており、ユーモアがあり、知的であり、とにかく惹きつけられる人物だった。
彼と話している間は時間を忘れるほど楽しく、睡眠時間も減り、バイトに遅刻することも多くなった。
顔色が悪くなった俺を後輩が心配してくれたが、寝ているより彼と話している方がずっとよかった。
俺は太陽を嫌う彼のために遮光カーテンを取り付け、バイトも行かなくなり、一日中部屋で彼と話すようになった。
- 292 :3/3:2011/05/19(木) 02:57:08.04 ID:/A5+9A6a0
- 俺はバイトを休み始めた先輩の家に来ていた。
最近顔色も悪かったし、変な病気にでもなってないといいんだけど。
お前ならいーよと無用心な先輩にもらった合鍵を使い、部屋に入る。
「先輩、いるんすかー?って暗っ!」
「電気どこだったっけ……あ、ここかって誰もいねー」
俺は散らかった部屋を見渡したが、先輩はいなかった。
実家にでも帰ったのかな?
「あれ?こんな絵あったっけ…?」
以前部屋に遊びに来た時にはポスターが貼ってあったはずの場所に、小さい絵がかかっていた。
絵には男が2人並んでおり、どこかで見たような顔だった。
「ってこれ右側先輩じゃんw先輩、自画像飾るとか趣味悪いっすよwww」
けれど、その絵はどこか惹きつけられるものであった。
「先輩、今度返すんでちっと貸してくださいね……」
良くないことだとは理解しながらも、俺はその絵を持ち帰らずにはいられなかった。
- 293 :風と木の名無しさん:2011/05/19(木) 03:10:17.09 ID:muLcbV7HO
- うわぁぁぁぁぁ
タ/モリのアレみたいな雰囲気好きだ!
GJ!
- 294 :風と木の名無しさん:2011/05/19(木) 03:47:02.53 ID:es7BhaS50
- 自分も、世/にも奇/妙な物/語みたいだと思ったw
後輩がかわいいくてキュンキュンする
GJ!
- 295 :風と木の名無しさん:2011/05/19(木) 04:36:13.61 ID:NXwCZJXwO
- おおーっと! これはまさかの乱交の予兆でありましょうか!
一人が二人、二人が三人、際限無く男を引き込むまさに魔性の受けといったところ!
こうなりますと描いた作者の意図が非常に気になりますね!
まさかまさかの願望をそのまま描いた自画像なんでありましょうか!
- 296 :風と木の名無しさん:2011/05/19(木) 04:57:21.11 ID:R2qJcBza0
- 合鍵もらってるとか、絶対ただの先輩と後輩の関係じゃないよね
- 297 :風と木の名無しさん:2011/05/19(木) 09:59:08.76 ID:sSlgg9FxO
- >>290
神って呼んでいいですか?
萌えたし話が凄くおもしろかった!!!
漫画化してほしいよこれ!
GJ
- 298 :風と木の名無しさん:2011/05/19(木) 10:25:30.69 ID:ff3LRe93O
- 踏めるものなら、どうぞ
- 299 :風と木の名無しさん:2011/05/19(木) 10:28:47.36 ID:pVBDjOadO
- パンツをかぶってみた
- 300 :風と木の名無しさん:2011/05/19(木) 12:37:43.30 ID:yV/1n8oeI
- パンツをかぶってみる事にした
いつものように部屋へ入ってきたあいつは驚いた顔で俺をみつめていた
変態だとののしられるだろうか
「本当にお前は面白いな。馬鹿ばっかやって俺を笑わせようとするんだから」
彼はまた俺がやった馬鹿なことを許してくれた。
どうしてだろう。今までだってさんざん馬鹿な事をしてきて
なんとか彼に嫌われようとしてきたのに。
早く俺なんか嫌いになってこの病室にくるのを止めれば良いのに
俺の余命はあと3ヶ月
今度はどうやって嫌われようか
- 301 :風と木の名無しさん:2011/05/19(木) 12:49:02.64 ID:mEGlAeUh0
- うわあこれ、あいつがどんな表情して言ったのかと思うと…
ちょっと目元歪ませながら仕方ねーなって笑ってるのかな
- 302 :風と木の名無しさん:2011/05/19(木) 13:09:35.30 ID:ClkQB6+/0
- 早い!GJ!
悲壮感のない短い文の中で俺があいつを思って遠ざけようとするのが出てた
嫌われようとしてパンツかぶるっていう行動のチョイスがかわいいw
- 303 :風と木の名無しさん:2011/05/19(木) 13:44:22.54 ID:EFhFVTNz0
- GJ!
パンツかぶるってのからこんな切ない萌えが出てくるとは!!
- 304 :風と木の名無しさん:2011/05/19(木) 14:14:15.41 ID:mCBF16jM0
- GJ
まさかこのお題で切ないのが来るとはw
- 305 :風と木の名無しさん:2011/05/19(木) 14:52:11.04 ID:/A5+9A6a0
- 絶対笑い萌えだと思ったのに、目頭が熱くなった…
GJです!
- 306 :風と木の名無しさん:2011/05/19(木) 15:41:23.00 ID:sSlgg9FxO
- >>300
ひあああああツボすぎる
「あいつ」が俺の余命を知ってるのか知らないのか気になるなあ
「俺」は「あいつ」に余命短いことを気付かれないうちに別れようとしてるんだろうか…
どっちにしろ悲しいな
GJ
- 307 : 忍法帖【Lv=31,xxxPT】 :2011/05/19(木) 15:43:46.29 ID:bvOnxF8w0
- 笑えるのかと思ったら切なかった
行動からして、天然なのか子供なのかと思うと更に切ない
GJ
- 308 :風と木の名無しさん:2011/05/19(木) 15:55:19.41 ID:OF3KJrN+i
- 流れ早いから俺を踏む前にちゃんと更新してね?
- 309 :風と木の名無しさん:2011/05/19(木) 15:58:40.34 ID:ABCxLEH/0
- ノンケ×ノンケ
- 310 :風と木の名無しさん:2011/05/19(木) 19:28:23.86 ID:yV/1n8oeI
- なんでもよくできる人の良いノンケAと、努力してもAに追いつけない嫉妬屋のノンケB
ノンケAが好きな女の子に、告白されたノンケB
ノンケAに初めて勝った気がして、ノンケBはそのまま女の子と付き合う事に
その事をAに報告すると
A「そうか、良かったな!俺はきっぱり諦めるから、彼女を幸せにしろよ!」
と言って無理に笑って去って行くA
やっとAに勝てたのに、少しも嬉しくないB
彼女との時間を邪魔しないようにと、だんだんBを避けるようになるA
何故か解らないけど、それがとても悲しくてしかたないB
Bが実はAに惚れていたと気がつくのはずっとずっと先
- 311 :風と木の名無しさん:2011/05/19(木) 20:17:51.95 ID:/RX/Gngxi
- 離れそうになって初めて気付く感情、いいですね…
GJです!そして連作乙です!
- 312 :風と木の名無しさん:2011/05/19(木) 20:56:15.54 ID:pVBDjOadO
- これはいい萌え語り
紆余曲折が長そうな二人でこれから色々なドラマを展開してくれるのでしょう
GJ!
- 313 :風と木の名無しさん:2011/05/19(木) 21:12:21.28 ID:O39FAiHT0
- 立て続けに0投下した人初めて見た
ちゃちゃっと書けて時間もあって凄い
発想豊かで羨ましいです!
- 314 :風と木の名無しさん:2011/05/19(木) 22:37:21.31 ID:u9l67QCtO
- 2本連続で萌えた
短いなかに萌えがぎゅっと詰まってる感じ。GJ!
- 315 :風と木の名無しさん:2011/05/19(木) 23:19:47.60 ID:sSlgg9FxO
- 鮮やかだなぁ
短時間に短文で素晴らしい萌え語りをありがとう
GJ
- 316 :風と木の名無しさん:2011/05/20(金) 08:44:08.87 ID:ZqEVyh3s0
- 凄い同じ人なのか
- 317 :風と木の名無しさん:2011/05/20(金) 09:11:17.15 ID:M2V+yrGmO
- 自分もはじめてみた
…と思ったけどいたな
でもID同じはじめて
GJ
- 318 :風と木の名無しさん:2011/05/20(金) 09:24:40.18 ID:01kwm84aO
- GJしながら踏み台になってみる
- 319 :風と木の名無しさん:2011/05/20(金) 09:32:32.84 ID:FyjWjQuVO
- 他の人には優しさを振り撒くけど、あの人だけは嫌がる顔が見たい
- 320 :風と木の名無しさん:2011/05/20(金) 23:01:41.16 ID:uZtX7hyK0
- 「は?どういうこと?要するに特定の個人に嫌がらせしたいわけ?」
「いや、そーじゃなくてだな…なんつーかこう…あるだろ?そういう心理」
「ないよ」
「あるって!あいつを泣かせていいのは俺だけだ!的な」
「なにその歪んだ願望」
「それにさ、相手も他の人には優しいのに何で自分だけ?って引っかかると思わねえ?」
「そうだね。僕だったら、ああ嫌われてるんだなと納得して君から距離を置く」
「いやいやいや!一人で納得すんなよ。そこで諦めんなよ」
「自分から嫌がることしておいて、相手にそういう要求するのはどうかと思う」
「わっかんねーかなー……誰にだってちょっとくらいあるだろ、そういう願望。
別の扱いしたいっつーか……そいつにも、俺は周りと違うと思われたいっつーか」
「同じ特別扱いなら、その人にだけ優しくして他の人に冷たく当たった方がいいんじゃないの」
「それじゃ駄目なんだよ。普段は見せない顔が見たい、でもってその顔させるのは俺でありたいの!」
「変態」
「うっ」
「……。まあ、君個人の嗜好だから止めろとまでは言わないけど。あくまで同意の上で、
君も相手の気持ちを考えて、程度さえ弁えていれば、軽いSMプレイだと言えなくもないし」
「ちょ、お前、SMとか言うなよ」
「違うの?」
「ちが…わないかもしれねーけど、言い方がきつい!」
「今、僕に願望を語ってる時点である程度開き直ってるんだから、そこも認めればいい」
「ううう」
「まあでも、君はそういう願望を実行に移そうとしても空回りすると思うよ」
「ひっでー……。お前さ、なにげに俺にはいつも口悪くない?他の奴には優しいのにさー」
「さあ。どうだろうね」
- 321 :風と木の名無しさん:2011/05/20(金) 23:49:08.23 ID:s7wsjN1a0
- そうきたか!
『僕』が実行して空回りしてるんだから、『君』も空回りするだろうってことか
コミカルな会話だけど、『僕』視点で考えるとかなり切ないよね
GJ!
- 322 :風と木の名無しさん:2011/05/21(土) 01:54:13.50 ID:18g74RXvO
- 僕→俺→あいつ
で一方通行片思いなのか、
相談と見せかけての
僕(あいつ)→←俺
なのか。
どっちとも取れるツンツンデレ愛GJ!
- 323 :風と木の名無しさん:2011/05/21(土) 07:25:09.17 ID:p7To2nYa0
- 『俺』の最後の一言に愛を感じたw
GJ!
- 324 :風と木の名無しさん:2011/05/21(土) 20:15:56.30 ID:gVKkvRmS0
- 「僕」くんの目的はの空回ってても
結局のトコ仲良しなのが萌える
嫌がる顔が見たいのは
確かにS以外の何者でもないw
- 325 :風と木の名無しさん:2011/05/21(土) 22:05:05.17 ID:EW0tIga2O
- お題からして暗い一人称のSSがきそうと思ってた
いい意味でコミカルでよかった
- 326 :風と木の名無しさん:2011/05/21(土) 23:31:03.49 ID:KGMF75iQ0
- 最後でニヤリとしたよまわし
- 327 :風と木の名無しさん:2011/05/21(土) 23:57:25.77 ID:0qUxdBj50
- どすこいどすこいまわしまわし
- 328 :風と木の名無しさん:2011/05/21(土) 23:59:19.40 ID:ojbGzVLl0
- 踏め!
- 329 :風と木の名無しさん:2011/05/22(日) 00:01:56.40 ID:I4akq/Y50
- 盗賊×王子
- 330 :1/3:2011/05/22(日) 02:47:34.33 ID:6jNzndgt0
- とうぞく があらわれた!▼
>コマンド?
→たたかう / とくぎ / ぼうぎょ / どうぐ / にげる
--------------
とうぞく はニヤニヤとわらっている
おうじ のこうげき!
とうぞく はひらりとみをかわした!▼
>コマンド?
たたかう /→とくぎ / ぼうぎょ / どうぐ / にげる
>とくぎ?
→せいしんとういつ
--------------
とうぞく はニヤニヤとわらっている
おうじ は 『せいしんとういつ』 をこころみた!
おうじ の こうげきりょく と すばやさ があがった!▼
>コマンド?
→たたかう / とくぎ / ぼうぎょ / どうぐ / にげる
--------------
おうじ のこうげき!
かいしんのいちげき!
とうぞく に 200 のダメージ!
とうぞく のこうげき!
おうじ に 150 のダメージ!▼
>コマンド?
たたかう / とくぎ /→ぼうぎょ / どうぐ / にげる
--------------
おうじ はみをまもっている!
とうぞく のこうげき!
おうじ に 80 のダメージ!
おうじ は どく をうけた!▼
- 331 :2/3:2011/05/22(日) 02:48:58.10 ID:6jNzndgt0
- >コマンド?
たたかう / とくぎ / ぼうぎょ /→どうぐ / にげる
>どうぐ?
→こうきゅうやくそう
→おうじ
--------------
とうぞく は 『ナイフなげ』 をはなった!
おうじ に 70 のダメージ!
おうじ は まひじょうたいになった!
おうじ は 『こうきゅうやくそう』をつかった!
しかし しびれてうごけない!
おうじ は どくにおかされている!
おうじ に 30 のダメージ!▼
>コマンド?
たたかう / とくぎ / ぼうぎょ / どうぐ /→にげる
--------------
とうぞく はニヤニヤとわらっている
おうじ はにげだした!
しかし
一瞬視線が逸れた隙に逃げ出そうと思ったのだが、簡単に回り込まれてしまった。
背の高いその男は、大袈裟に肩をすくめて見せた。
「そこで逃げるのはどうかと思うけどなあ、俺は」
睨み返してやったが、男はニヤニヤとした笑いを崩さなかった。
「勇ましいねえ。けど、お偉い方がこんなところへノコノコ一人で来るもんじゃないよ?」
「黙れ!この、悪党!」
「おっと」
言葉と裏腹に振り上げた剣に勢いは殆ど無く、いとも簡単に避けられてしまう。
地面を踏みしめている足に力が入らない。指先が痺れる。
しかし力を振り絞り、振り上げた剣をそのまま横に薙ぎ払った。
「おー、ナイスファイト」
- 332 :3/3:2011/05/22(日) 02:50:23.99 ID:6jNzndgt0
- 男は軽く口笛を吹き、今度は剣の刃を片手で受け止めた。
皮製の手袋を嵌めているのだと思ったが、鉄糸か何かを編みこんでいるものだったらしい。鈍い金属音が響く。
「さすが、良い剣をお使いだ。けど、どんな名剣でもそんなへっぴり腰じゃ意味ないよ?」
「離せ……!」
「嫌だね」
男は刃を掴んで、いまだ笑みを浮かべたまま、こちらを覗き込んでくる。
首から血が流れているにも関わらず、それを気に留める素振りもない。
「いきなりひとのヤサに乗り込んで暴れて。いくら王子様でもやって良いことと悪いことがあるでしょうよ」
「貴様のような悪党が、それを言うか!」
「悪党か。ま、俺も各方面に恨みを買ってる自覚はあるけどさ、でもアンタみたいな王室直系の王子様直々に
殺気出しまくりで頚動脈を狙う一撃を繰り出されるような悪さをした覚えは無いんだけどなあ」
傷をこちらに見せるように首を傾げてみせる。――首の皮一枚、もう一歩踏み込めていれば仕留められていたものを。
「そんな噛み付きそうな顔してこっち見ないでよ。綺麗な顔が台無しだぜ?おーじさま」
「うる…さ、い……」
「あ、そろそろ立ってるのもしんどいんじゃない?ナイフに塗ってた神経毒、じわじわ効くタイプだから」
男の言う通り、脚も腕も痺れて感覚が殆ど無い。頭痛も酷い。視界が霞んでいく。
それでも。
「お前だけは、……許す、わけ、には……」
それでも、この『悪党』だけは私の手で――
「……。ま、いいや」
小さい呟きと共に、男は刃から手を離した。
支えを失い、言うことを聞かない身体は剣ともども地面へ崩れ落ちる。
男がこちらへ屈みこむ気配がした。
そのままとどめを刺されると思ったが、降って来たのは信じがたいものだった。
「とりあえず、さっさと解毒しないと後遺症が怖いから解毒して、話はそれからだね」
「……な、に?」
顔をあげて男の表情を窺おうとするが、よく見えない。
「王子様ってのは王宮でお気楽に生きてるもんだと思ったけど、なかなか面白そうな御人だねえ」
呆れたような、面白がるような声を聞きながら、意識は闇へと落ちていった。
- 333 :風と木の名無しさん:2011/05/22(日) 04:25:15.05 ID:zX279H7Z0
- 構成がめちゃめちゃ面白い!!!
余裕たっぷりな盗賊と必死で強気な王子・・・!
こんなに滾るとは思いませんでしたGJ!!!
- 334 :風と木の名無しさん:2011/05/22(日) 06:32:53.40 ID:fhHV1xtH0
- コマンド形式からイベントモードへのナイス展開。
王子様の乗り込んだ理由が意味深だねぇ。
- 335 :風と木の名無しさん:2011/05/22(日) 08:29:00.11 ID:pWGBG72/0
- おおGJ!
物語の導入部だねえ
いろいろ気になりまくる!
- 336 :風と木の名無しさん:2011/05/22(日) 09:21:22.04 ID:ZXYC42PvO
- この後なんやかんやで仲間になるんですね
わかります
- 337 :風と木の名無しさん:2011/05/22(日) 09:26:14.38 ID:CDlT81By0
- なかなか罪作りな盗賊ですねGJ
おそれ多くも王族の誰か(兄王子とかだと滾る)の心を盗んだ悪党を
王子手ずから討ちにきたのでないかとゲスパー
- 338 :風と木の名無しさん:2011/05/22(日) 09:56:01.27 ID:/N7CU7A5O
- よく確認してから俺を踏めよ
- 339 :風と木の名無しさん:2011/05/22(日) 09:57:57.87 ID:efpaxM0g0
- 似合う女装×似合わない女装
- 340 :風と木の名無しさん:2011/05/22(日) 12:11:44.58 ID:uGCQJHnLO
- まずは、二人に身長差があまりない事を前提に話を進めます。
シチュエーションは、そうですね……文化祭や体育祭などのベタなイベントで行きましょう。
片方は、完璧主義なので、すね毛等の無駄毛処理をこなした上で、メイド服を着込みます。
多少、ゴツゴツした印象は見られますが、後ろ姿や立ち姿は正に女性のよう。
それを見て、もう片方は己の姿を見ます。
すべてお座なりで、適当な出来栄え。
やっすい素材で出来た、ペラペラなセーラー服。
ムダ毛処理に失敗し、傷だらけの足を隠す為にはいた黒ニーソ、もしくは黒タイツが何だかエロいくらいで、残念な感じ。
それでも、祭りだしいいか、くらいで割り切ります。
さて、祭り当日。
攻めの完璧女装から、ナンパや隠し撮りが頻発。
更には、良からぬ事を企む輩――男子校内のミスコンに絡んでいたり、個人的な恨みだったり、そんな厄介事が起こるのも、もはやお約束。
そして、ことごとく攻めの拉致に失敗した彼らは、残念女装の受けが通りかかったのを、仕方なく拉致。
取り柄が、何だかエロい足だけなので、うっかりスカートが捲れない限り、当て馬達の嫌らしい目は向きません。
「んで、受けがピンチの所に、メイド服をなびかせた攻めが登場。当て馬全員フルボッコにする話書いてよー部長ー」
「却下。つか、この前の俺らじゃないか」
- 341 :風と木の名無しさん:2011/05/22(日) 13:06:40.50 ID:WrWx+i1D0
- 仕方なく拉致とか何だかエロい足にうっかり萌えたw
美少女戦士的な攻めがイイよGJ!
- 342 :風と木の名無しさん:2011/05/22(日) 15:45:27.42 ID:gUEcgMWf0
- 笑えましたw
最後の二行がいいね
GJ
- 343 :風と木の名無しさん:2011/05/23(月) 02:07:24.33 ID:Sa8mRFeH0
- 部長がどっちでも萌えるgj
- 344 :風と木の名無しさん:2011/05/23(月) 10:17:43.64 ID:Q8gu3LMa0
- ぜひ部長が受けで!GJ
- 345 :風と木の名無しさん:2011/05/23(月) 15:06:23.69 ID:XDF2D3vXO
- 妄想が広がるww
仲良さげな雰囲気が好きだ、GJ
- 346 :風と木の名無しさん:2011/05/23(月) 17:48:26.94 ID:Vv/8Xwub0
- 失敗はしたものの一応ムダ毛処理を試みた受けが可愛い
GJ!
- 347 :風と木の名無しさん:2011/05/23(月) 20:55:54.46 ID:G/kOLB1Q0
- この前の俺らに妄想しつつまわし
- 348 :風と木の名無しさん:2011/05/23(月) 20:59:25.29 ID:7g6eFjtk0
- どうぞ踏んでくださいませ
- 349 :風と木の名無しさん:2011/05/23(月) 21:05:40.67 ID:KoySPG1PO
- 荒くれ傭兵と士官学校出エリート
- 350 :1/2:2011/05/24(火) 16:59:12.86 ID:ZW+wfLx/0
- 何を言ったのか、思い出してみる。
「士官学校出のエリートってだけで人の命を預かろうってのは、図々しいんじゃないか? え?」
「自分のタマひとつ守れやしねえひよっこ」
「俺達には命令無用だ、こっちは士官様のお気に召すように上品にできてないんでな」
「せいぜい足手まといにならねえようにな、お坊ちゃん」
そもそも自分達傭兵部隊には別の上官がついていて、そいつはそれなりに老練なたたき上げだったので不満はなかった。
言えば、若い士官はよいからかい相手だったというだけのことだ。
若い士官は何を言われても言い返さず、ただきゅっと唇をかんだり、眉をひそめたりして、そんなところがおもしろくてまたからかわれた。
それなりに厳しく部下には接していたようだが、部下の方もなんとなく軽く扱っているようだった。
若いというのはそれだけでつらいものだ。
つまり自分達を含め、この小さな辺境部隊は、暗い退屈な日々のうさを若い士官相手に軽く晴らしていたというわけだ。
- 351 :2/2:2011/05/24(火) 17:08:29.27 ID:ZW+wfLx/0
- 忘れ去られていると油断していた部隊に急襲があったのは、一昨日のことだった。
あれから二夜が明けている。部隊は壊滅状態、援軍はこない。
残ったわずかな兵は森に隠れたが、低くとどろく回転翼、遠くに響く銃声から、そう長く持ちそうもないことは明白だった。
傷を負った奴のうめきも、昨夜のうちにほとんどが途絶えた。
ばかばかしい。おのれの実力を頼みに生きてきたが、ほとんど手も足も出ずここで終わりだ。
「……戻ったら畑を買うつもりだったが」
思わず漏れた自嘲に、期待していなかった返事があった。
「田舎のなのか、お前のくには?」
いつの間にか、あの若い士官がすぐ隣の茂みにいる。
「あんた、生きてたのか」
「運がよかった、と言いたそうだな」
「……ああ、運がよかったな、兵舎は木っ端みじんだった」
「……たまたま外に出ていた。部下達はだめだったろう。お前の隊は?」
「ちりぢりでわからん。まあ、こうなりゃ遅かれ早かれ誰の運命も一緒だな」
タタタ、と軽い銃声がまた響いた。遠いと思う。
「移動したいが……どこも敵でいっぱいだろう、それにお前達を集めねばならん」
「無理だよ、士官さん、じたばたしてもはじまらねえ」
「投降してもいい」
若い士官はあっさり言った。
「あんた、それでもいいのか?」
「さて。どちらにしても命がないのなら、少しは分がある方にかけたい」
驚いた。ひ弱で経験のないこの男が、敗残の将として泥をかぶるつもりだ。
「俺たちは所詮雇われ兵だが、あんたは違う。裁判が待ってるぜ」
若いから、何も知らないから。馬鹿だから、平然として?
見返したら、疲労と絶望に充血してなおもまっすぐに俺を射た目が、生涯忘れられない光景となった。
「俺の役割だ」
もぞもぞと藪の中を、軍服の破れを引っかけながら這い出し、
「協力してくれ。生き残っている者をなるべく集めたい」
この男を死なせたくない。惜しい。
奔流のようにせり上がった思いは叶うことがなかった。
最後に見たのは、泥まみれの背。銃を突きつけられて、俺達をかばうように立ちふさがる。
思うたびこの胸に覚える激しい痛みだけが、俺が預かっているあの男の勲章なのだ。
- 352 :風と木の名無しさん:2011/05/24(火) 17:25:26.01 ID:Hld53gKlO
- (´;ω;`)ブワッ
士官さん格好よすぎる
生き残った傭兵さんのその後が気になりました。切ないお…
GJ
- 353 :風と木の名無しさん:2011/05/24(火) 17:34:16.86 ID:hXkYpuJR0
- 燃えましたGJ
エリートはかくあるべし
- 354 :風と木の名無しさん:2011/05/24(火) 18:18:25.81 ID:YvOuVafa0
- 軍隊物だから、軍隊での××しか思ってなかったよ…すみません
こんな切ないお話がくるとは
かっこいい
GJ
- 355 :風と木の名無しさん:2011/05/24(火) 18:39:01.77 ID:CBVpyoMz0
- 熱いね GJGJ
- 356 :風と木の名無しさん:2011/05/24(火) 19:11:29.76 ID:1oJRC4aYO
- 「俺の役割だ」にぐっときた。
GJ!
- 357 :風と木の名無しさん:2011/05/24(火) 19:18:14.13 ID:e1eM+3oZ0
- 士官さんがかっこよ過ぎて、もう…GJ!!
これから傭兵の心の中で、永遠に生き続けるんですね
燃えと萌え、両方堪能しました
ありがとう
- 358 :風と木の名無しさん:2011/05/24(火) 19:19:31.87 ID:tvM/9oHxO
- まさに男が惚れる男
- 359 :風と木の名無しさん:2011/05/24(火) 19:30:58.33 ID:MI8KJ2a1O
- 三味線奏者
- 360 :風と木の名無しさん:2011/05/25(水) 01:26:51.42 ID:pOeNUYAlO
- 俺は父母の顔を知らない。
生まれついて盲目だからだ。
まあ、仮にこの目が見えていたとしても知りたいなんてかけらも思わなかっただろう。
役にも立たないお前なんか産まなきゃよかったと挨拶代わりに吐き捨てる母に、厄介者扱いして狭い座敷牢に閉じ込めた父。
貧しい寒村では仕方のないことだ。
俺もわかっていたから愚痴なんて言わなかったし長く生きるつもりもなかった。
身分を弁えて、黴臭い四畳半の座敷牢でひたすら死だけを待ち望んで生きていた。
…あの人に会うまでは。
「師匠…」
冷たくなったその人の頬を、鼻を、瞼を撫でる。
親兄弟にすら思わなかったのに、初めて知りたいと思ったその人の顔を。
「あの時、俺がどんな気持ちで聞いていたか、あなたは知らないでしょう。」
ただ息をしているだけの絶望的な暗闇の中に、突如流れてきた美しい音色。
あの時の感動は生涯忘れられない。
『一緒に、くるかい?』
流しの三味線奏者の何気ない一言によって俺は初めて幸せを知った。
『目が見えなくたって、人を楽しませることは、できるんだよ』
厳しい練習を重ね、指を血まみれにしながら覚えた三味線。
あなたは、盲目の俺が自分の死後も生きていけるようにと仕込んでくれたのでしょう。
でも俺は、違う。
あなたの音色に。いや、あなた自身に。
少しでも近づきたくて。
「音だけでも、俺のものにしたかったんだ」
一人前になって初めてあなたのために奏でる三味線が、弔いの唄だなんて哀しすぎるけれど。
- 361 :風と木の名無しさん:2011/05/25(水) 02:16:49.64 ID:GU7ey2p70
- そう来たかー!GJ
せつな萌えました。
- 362 :風と木の名無しさん:2011/05/25(水) 03:07:09.26 ID:EjkbDujA0
- まわし
- 363 :風と木の名無しさん:2011/05/25(水) 05:15:31.47 ID:Ut5znKhJO
- せつねえ…GJ
- 364 :風と木の名無しさん:2011/05/25(水) 05:40:17.31 ID:O7j3sUhx0
- 連続で切ないのは堪えるねぇ…
でもいい話でしたっ!GJ!
- 365 :風と木の名無しさん:2011/05/25(水) 08:19:31.59 ID:IYEGPUEoO
- 三味線って哀愁漂う楽器だからなぁ。
別館にもきていて良かったです。GJ
- 366 :風と木の名無しさん:2011/05/25(水) 22:15:55.53 ID:rQuy6tD30
- ラスト二行が胸に突き刺さる…
難しいお題をコンパクトにまとめて萌えさせる手腕すばらしいです GJ
- 367 :風と木の名無しさん:2011/05/25(水) 23:29:02.60 ID:yiqoBPvj0
- 書こうと思ってたけど、断念して良かった・・・素晴らしい
- 368 :風と木の名無しさん:2011/05/25(水) 23:32:21.91 ID:+4HcuPO50
- 踏んで〜
- 369 : 忍法帖【Lv=2,xxxP】 :2011/05/25(水) 23:34:29.37 ID:GU7ey2p70
- 騎士と僧侶
- 370 :風と木の名無しさん:2011/05/26(木) 01:58:11.84 ID:GXFqLefUO
- 「おまえなんか俺がいなきゃとっくに棺桶のくせに!」
「それはこっちのセリフです。すぐぼこすかやられるくせに」
ふん、とお互いに顔をそむけてそのまま逆方向に歩きだした。
魔物の巣窟である森の中は暗い。
「剣しか能のない馬鹿め。だいたい相手の攻撃全部もろにうけてるくせに何様ですか。私が回復魔法かけないとあなたこそ棺桶じゃないですか。だからもっと攻撃を避けることをしろと言っただけなのに、文句たらたらうるさいんですよ。私は」
もっとあなたの身を大切にしてほしいだけなのに。
あなたが守るべきは、何よりあなたであってほしいのに。
「っ……!」
茂みから突然あらわれた魔物に肩をおおきな爪でひっかかれた。
強い魔力を感じる。それも3体。
はたして自分ひとりで勝てるだろうか。
汗ばんだ手で杖を握りしめる。
1体の魔物が猛然と襲いかかってきた。
「だから。おまえは俺がいなきゃダメだって言ったろ」
かばうように背中を向けて目の前に立ちはだかった男。
腕から血が流れるのが見えた。
守る背中が、痛くて、うれしい。
「……あなただって、私がいないとダメでしょう」
「もうそういうことにしといてやるから、とっとと片づけるぞ。頼むぜ、相棒」
それもこっちのセリフです。
どうか、頼みますからね。
- 371 :風と木の名無しさん:2011/05/26(木) 10:17:44.45 ID:TZU+Ynzs0
- 普段は突っかかってばかりの、でも実はベストパートナーって実に萌えるな!
GJでした
- 372 :風と木の名無しさん:2011/05/26(木) 17:40:41.64 ID:invsCtMu0
- GJ!!
もうお互いに、君なしではいられないんですね、わかります
- 373 :風と木の名無しさん:2011/05/26(木) 23:30:33.95 ID:Xrg8KUYXO
- 僧侶さん心の中ではデレデレですやんw
- 374 :風と木の名無しさん:2011/05/27(金) 09:37:20.81 ID:4D1+8DKu0
- 洋風と和風のミックスなのでどうなるのかと思ったら
そういえばまさにコレですわね
- 375 :風と木の名無しさん:2011/05/27(金) 10:04:17.37 ID:niMkQzi50
- よしよしまわすよ
- 376 :風と木の名無しさん:2011/05/27(金) 10:07:49.61 ID:SMW3IBkR0
- 回して
- 377 :風と木の名無しさん:2011/05/27(金) 10:45:17.02 ID:Ikz/I/txO
- 回されて
- 378 :風と木の名無しさん:2011/05/27(金) 10:52:10.09 ID:fs5XfiVe0
- さあ、俺を踏んでいけ。
- 379 :風と木の名無しさん:2011/05/27(金) 11:04:51.71 ID:5YTdmACdO
- スレ住人×荒らし
- 380 :1:2011/05/28(土) 00:21:36.31 ID:Tl6Ntp6zO
- とある過疎スレの住人である俺は、今日も今日とて保守と書き込む日々を送る。
なぜなら俺の作ったスレだから!
しかし今日、ものすごく久しぶりに、客がいらした。
ワクテカしつつ見ると、画像だけ貼られいるだけ。書き込みなし。
げんなりした。
(まぁグロだろな)
そう思いながら一応踏んでみる。
勃○して反り返ったソレが画面いっぱいに映し出された。
(おおお!見事!)
思わず身を乗り出す。
そして光の速さで書き込む。
俺「 >342 これお前のか?」
荒「 うん^^」
即レスとは、暇な学生なんだろうか。
そもそも何でこんな過疎スレに自身の○起画像を貼り付けてるのか。
聞きたい事は山ほどあるがとりあえず。
俺「 もっとくれ 」
男「 キメェww 」
自分で貼り付けておいて何事かと思った。
- 381 :風と木の名無しさん:2011/05/28(土) 00:22:26.83 ID:Tl6Ntp6zO
- さらに催促の書き込みを続けるも、いくら待ってもレスは来ず。
(…俺の特定能力を侮るなよ)
まずは、ここゲイ板だけでなくあらゆる板を確認。
この男による書き込みを他スレにて発見する。
どうやら他板でも同様の画像を貼り付け荒らし扱いされているようだ。
不特定多数に見られるのが興奮するのだろうか。
ますますエロくて放っておけない。
さらに詳しく追跡すると、男の住む地域まで特定できた。
とりあえず今日はここまで。
まずは、と鼻息抑えられないまま貼られたチンコ画像の前で右クリックをする。
待ってろ、このエロ荒らし野郎。
絶対、掴まえてやる。
- 382 :風と木の名無しさん:2011/05/28(土) 01:24:55.84 ID:fC6/KJsYO
- 萌えワロタw
- 383 :風と木の名無しさん:2011/05/28(土) 01:29:26.42 ID:DTzXCRkh0
- >>380
荒らし逃げてー!全力で逃げてー!
笑いました。GJ!!
- 384 :風と木の名無しさん:2011/05/28(土) 06:22:02.35 ID:bgCoYy0rO
- すごい!笑えるのに萌えるw!GJでした!
- 385 :風と木の名無しさん:2011/05/28(土) 09:53:59.61 ID:1XGogtqC0
- アッー!ゲイ板に書き込むなんて…
荒らしのMっぷりが伺えますな。
楽しく読めたよ、GJ!
- 386 :風の木の名無しさん:2011/05/28(土) 21:14:34.71 ID:TDp3FZ5E0
- なんというか…
アホ過ぎて萌えるw
- 387 :風と木の名無しさん:2011/05/28(土) 21:51:01.86 ID:NkMmY6ek0
- 荒らし可愛いよ荒らし
- 388 :風と木の名無しさん:2011/05/28(土) 21:57:07.55 ID:EolQjZ8VO
- 踏まれるよ
- 389 :風と木の名無しさん:2011/05/28(土) 22:01:54.33 ID:RNqsBc2R0
- 元正義の味方×現正義の味方
- 390 :1/2:2011/05/29(日) 01:41:10.51 ID:6K1sE/9T0
- 「あの人の正義が、私の正義だった。
あの人の守る正義は、いつも暖かく輝いていて
正義を守るあの人はもっともっと輝いていた。
いつしか私は、背中を眺めるだけの自分に嫌気がさし
死に物狂いの努力を始めるようになった。
「勇者になりあの人の意思を継ぎたい」理由はそれだけだったが
昔の私にも今の私にもきっと未来の私にも、その理由だけで充分だと思った。
幸い私は、生まれつき怪力という武器を持っていた。
まあトコトン駄目な頭せいで、大分損はしていたんだが…。
だが、それを差し引いてももこの怪力は価値がある物だったらしく
喜ばしいことに、私の勇者デビューは皆より数年早かった。
当日王は私の機嫌を損ねぬよう、長々と世辞を三時間は続けたが
要約すると「私には元勇者を同行させる」とこれだけの話であった。
そのとき私は、長い話と今だ一人前になれぬ自分にイラついていたが
それは「同行する元勇者」を紹介された瞬間に、全て吹き飛んで行った。
だってそうだ!
憧れ、恋焦がれたあの人にこんな所で会えると思う人間はそう居ないだろう。
あの時の衝撃を超えるような出来事は、きっと一生訪れない!
そして、あの時の高揚感は一生忘れることが無いだろう!
初めて間近で聞いたあの人の声は、遠くで聞いた声よりずっと優しい声で
初めて触れたあの人の手は、思っていたより固かった。
たくさんの者を守ってきた手なのだな、とそう思った。
さあ馴初め話は終わりだ。次は初めて戦に出たときの話をしよう。
- 391 :2/2:2011/05/29(日) 01:51:42.78 ID:6K1sE/9T0
- 彼は緊張して調子の出ない私を咎める事も無く、それどころか無様な私に
「調子が出ないか…。じゃあ今日は[自分が君に手本を見せる日]に変更だ!」
「そう嘆くな、自分も最初はそうだったさ!」
などと、お優しい声を掛けてくださったのだ!!
あの日ほど、感動した日は無い。
あまりに勿体無いお言葉に、涙が止まらなくなるんじゃ無いかと心配になった位だ。
さあ、次は二度目の戦闘の話にしよう。あの時は……」
--------------------------------------------
今テレビに映っているこの好青年は、いったい何時まで話し続ける気なのだろう…。
恐ろしい魔王を倒した、凛々しい青年はいったい何処へ行ってしまったのか。
オカシイ。僕は『勇者様にインタビュー!〜魔王へ続く戦いの日々〜』を見ていた筈。
本来なら、辛く長い戦い尽くしの日々への想いを聞いている筈。
こんな、バカップルの惚気みたいな話を聞いているわけが無い!
…筈だった、だがチャンネルは合っている。というか、出演者がもろに勇者様だ。
勇者様憧れの「あの人」が登場した辺りから、勇者様のテンションが異常に高い。
(これは普通、なんせ憧れの人だ。テンションも上がるさ。)
サラッと流してしまったが、何気に「恋焦がれたあの人」とか言っている。
(…まあ、勇者様はあまり頭の良いお方では無いそうだし、間違えたんだろう。)
さらに、いま語っていらっしゃる五日目の話で「あの人とキスを…」とか聞こえた。
(き、聞き違いさ!僕の耳が変なんだ。今度耳鼻科へ行こう。)
今もう一回「キスした」って聞こえた。さらに、「苦しいほど愛してる」って聞こえた。
(僕は考えるのを止めた。)
このあと何故か「ホモセッ●スの話を聞かされる」という、とても嫌な直感を感じ
静かにテレビの電源を消したのであった。
- 392 :風と木の名無しさん:2011/05/29(日) 11:37:42.66 ID:m1Pu0RzoO
- 勇者が元勇者のこと好きすぎて萌えたwGJ!
この後ご本人登場パターンですねわかります
- 393 :風と木の名無しさん:2011/05/29(日) 12:13:19.23 ID:Qjl5tRq80
- ご本人登場wそれは見たい
- 394 :風と木の名無しさん:2011/05/29(日) 12:16:50.44 ID:lFWbcN9QO
- 「実は今日、スタジオに特別なゲストをお呼びしてあります」
「それでは元勇者さん、どうぞ〜!」
みたいな感じかw
- 395 :風と木の名無しさん:2011/05/29(日) 21:50:56.57 ID:cQ2MdaB80
- 生放送だといいな
「しばらくお待ちください」の静止画面になるのかもしれない
- 396 :風と木の名無しさん:2011/05/30(月) 10:06:40.77 ID:bbwNPxsIO
- みんな優しいんだな
まわし
- 397 :風と木の名無しさん:2011/05/30(月) 11:41:17.02 ID:azmdsvL+0
- 別館にも2つ来てたよまわし
- 398 :風と木の名無しさん:2011/05/30(月) 11:46:03.53 ID:c25nRQGz0
- さあ、踏みにじればいいさ!
- 399 :風と木の名無しさん:2011/05/30(月) 11:58:22.16 ID:eli1/h880
- ポークビッツ×フランクフルト
- 400 :1:2011/05/30(月) 20:40:05.76 ID:Ob6WAYhW0
- いい大人が二人、正座をして膝をつき合わせて、腰にタオルを巻いただけの、ほぼ全裸で。
もう何十分、何時間経っただろうか。
が、しかし。ちらっと見た時計は、数分も進んじゃいなかった。
なにやってんだろうかと泣きたくなってくる。
えーい、ままよ、
「「あのっ」」
かぶった。
見事にかぶった!
なんでだよ、かぶるのはオレの×××だけでじゅうぶんだっつーの!!!!!!
アラサーのおっさん二人がアホ面付き合わせて何やってるんだっつーの!!!!!!
沈黙が痛いっ、痛いんだよバカ!
「あぁぁぁあの、おおぉおさきにどぉぞ」
盛大にどもってますね。オレよりイケメンなのに台無しっすよ。
「いやややいいいやいや、そそ、そちかららかららから、どうぞ」
かんだっ、かんだっ、もうどこを噛んだのか分からないくらい噛んだっ。
もうこのまま埋まってしまいたいっ。
「と、とりあえず、なにか、の、のみものでも、のみませんか」
「そ、そうですね。あ、おれいれますよ!」
動いてる方がまだマシってもんですよ。黙った座ってるよりずっといいってもんですよ。
ってことで、立ち上がろうとして、腰の、タオルの端を、手の、下敷きに、してしまったわけで。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ちっさっ」
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
光の速さでタオルを直したけどおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
- 401 :2:2011/05/30(月) 20:40:54.15 ID:Ob6WAYhW0
- てめぇこのやろう、今ちっさって言っただろ、ちっさって。
聞こえてんだよ、咳払いしてごまかしてんじゃないよ、ごまかしきれてねぇんだよ、
っつーか何ちょっとうれしそうな顔になってんだよ、何ちょっとリラックスした感じになってんだよ、
優越感か、え、こら、優越感か。
なめんじゃねぇよ、こちとらこのポークビッツと約三十年一緒にやってきてんだ、
バカにされるいわれわねぇんだよ、
どんなご立派なウィンナーか見てやろうじゃねぇかこのヤロオオオオオオオオオ!
「お、お茶でいいですよね」
「はい、お願いします」
「どうぞ、と、あっ」
「うあ」
はっはー、どーだ、ざまぁみろ♪ ざまぁみろ♪
茶をタオルめがけてかけてやったわ!
これでタオルをとるしかあるまい!
「ああぁ、ごめんなさい」
御開帳だこのやろおおおおおお
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・でかっ」
もう生きていけません。
- 402 :ラスト:2011/05/30(月) 20:41:31.47 ID:Ob6WAYhW0
-
――数年後
「そういえばウィンナー、今朝きれたんだっけ」
「ちょうど僕たちみたく仲良く並んでますよ」
「あんたほんと、言葉遣い丁寧なくせに下品なその口なんとかなりませんか」
「君のサイズと僕のサイズ、どっちにします?」
何を言っても無駄かと棒付きをむんずと掴んでかごに投げ入れる。
「僕のサイズがお好みですか〜」
「もうホントあんたお願いだから黙ってろ!」
- 403 :風と木の名無しさん:2011/05/30(月) 20:49:46.73 ID:quzTWWHJ0
- 確かに下品だw
でも面白かったよ!GJ!
- 404 :風と木の名無しさん:2011/05/30(月) 20:52:29.31 ID:uL59/+Ml0
- 面白かったwいいなあ、GJでした
- 405 :風と木の名無しさん:2011/05/30(月) 21:18:56.81 ID:EkU+9JjMO
- 面白かったw
最後かわいいし
- 406 :風と木の名無しさん:2011/05/30(月) 21:26:09.02 ID:wca7Y5LJ0
- ごめんシチュが全然わからない
- 407 : 忍法帖【Lv=1,xxxP】 :2011/05/30(月) 21:28:32.68 ID:azmdsvL+0
- 面白かわいかったー、GJ!!
ちっさ言われてよく立ち直ったなーww
- 408 :風と木の名無しさん:2011/05/30(月) 22:27:12.90 ID:zWpFWdVZO
- さぁ踏んで行って
- 409 :風と木の名無しさん:2011/05/30(月) 22:29:01.33 ID:HQZh1OugO
- 出来の悪い兄貴
- 410 :風と木の名無しさん:2011/05/30(月) 22:52:10.49 ID:EPR4Wrfj0
- >>406
同じく
- 411 :風と木の名無しさん:2011/05/31(火) 00:26:56.48 ID:b2318Ksg0
- 踏んじゃった!!
語りでも良いんだよね。
書いてから気付いたけど、あまりお題に沿ってない気もする…
初めての*0だから多目に見て下さい!
やはり弟×兄かな。
ほのぼのとした日常が良い。
二人は本当の兄弟でも良し。
親の再婚相手の連れ子でも良し。
成績も運動も身長も弟>兄で、弟は完璧主義の高1、兄はバカでドジな高3。
兄弟の高校は別。
- 412 :風と木の名無しさん:2011/05/31(火) 00:30:43.92 ID:b2318Ksg0
- 弟は勉強も運動も出来て成績は良いんだけど、冷たくてポーカーフェイスなので、学校では独りぼっち。
本人は独りでも良いと思ってるんだけど、まだまだ子供故、胸中では寂しさを感じている。
兄は学校に友達はたくさん居るんだけど、友達がそれぞれの進路に向かおうとする中、出来の悪い自分がどこへ向かうべきか分からずに、一人二の足を踏んでいて、出遅れてしまったことからの疎外感と劣等感に押しつぶされそう。
そんな2人が安らげる唯一の場所が家で、そこでは
「本当に兄貴はバカだな。
こんな成績じゃ大学行けないぞ。」
「だって授業の内容分かんないだもん。」
というやり取りがされているが、二人ともお互いとのコミュニケーションを、内心快く思っている。
学校ではそれぞれが寂しい思いをしているが、帰宅すればそんなことは忘れてしまうほどの、穏やかな時間を過ごしている。
考えなくちゃいけないことも沢山あるけど、今はこのままで良い。
「「このくらいで
たぶんちょうどいいよね」」
- 413 :風と木の名無しさん:2011/05/31(火) 10:01:10.50 ID:Zc98YcNj0
- 410=411-412
でいいのでしょうか?
24時をまたぐとIDが変わってしまうので、名前欄に410と入れるか、
最初に「410です」みたいな宣言をいれてもらわないと、
テンプレ違反かと思っちゃいます。
410自体、409より時間が経っているので、
先行ゲトだと思われても仕方ないケースになってます。
別館に来てる*0以外の事を考えるとちょっと…。
410=411だったら、踏み逃げではなく語ったのは乙でした。
- 414 :風と木の名無しさん:2011/05/31(火) 11:09:26.89 ID:zcoVW/JI0
- >>413
> 410=411-412
> でいいのでしょうか?
そうです、配慮が足りず済みません。
GJありがとう!
自分は兄弟持ちの男だからか、正直兄弟ネタは書きながら少々違和感を覚えましたが、GJ貰えて嬉しいです
- 415 :風と木の名無しさん:2011/05/31(火) 11:21:03.12 ID:lkEqQk3b0
- おいおい
- 416 :風と木の名無しさん:2011/05/31(火) 11:32:05.09 ID:52sgHxYp0
- >>414
ここは18歳未満は禁止だよ
- 417 :風と木の名無しさん:2011/05/31(火) 12:19:55.25 ID:zcoVW/JI0
- ん?18歳以上ですけど?
男でも18歳以上なら違反じゃないよね。
何か問題ありましたか?
- 418 :風と木の名無しさん:2011/05/31(火) 12:32:35.60 ID:HUy/g8vIO
- 踏み台
- 419 :風と木の名無しさん:2011/05/31(火) 12:34:35.37 ID:vvt+y1ZU0
- まわし
- 420 :風と木の名無しさん:2011/05/31(火) 13:06:49.85 ID:eJuoCc/wi
- 327 名前:風と木の名無しさん [sage] :2016/02/17(火) 17:54:20.61 ID:hY801abL0
まわし
ああ、またまわされちゃった。
僕がもっと魅力的だったら、まわしさんもGJをつけてくれるのかな。
何が足りないの?
僕もう萌えがわからないよ、まわしさん。
ねえまわしさん、一言でいいんだよ。
ねえ、まわしさん。
- 421 :風と木の名無しさん:2011/05/31(火) 16:59:02.68 ID:Zc98YcNj0
- 表現が面白かった
でもちょっと流れ的に判断に迷った…
- 422 :風と木の名無しさん:2011/05/31(火) 17:09:29.52 ID:Ohq7wUya0
- さりげにIDが801とbLww
どうなるかと思ったけど、GJ!
- 423 :風と木の名無しさん:2011/05/31(火) 17:13:14.74 ID:vSyl/wvJ0
- すごく萌えたww
投下したことある者としては身につまされますねwGJ!
- 424 :風と木の名無しさん:2011/05/31(火) 23:18:36.68 ID:dwQSx7jOO
- サラッとみてたから、IDやら日付やら気がつかなかった
細かいところまですごいな
- 425 :風と木の名無しさん:2011/05/31(火) 23:35:55.92 ID:uyCx+2R70
- 短いのにグッときた、GJ!
- 426 :風と木の名無しさん:2011/06/01(水) 00:20:14.16 ID:6t/3gOyB0
- あえてのまわし
と見せかけてGJ!
- 427 :風と木の名無しさん:2011/06/01(水) 08:58:48.53 ID:jtI8vqCMO
- 斬新でよかったよGJ!
- 428 :風と木の名無しさん:2011/06/01(水) 10:16:56.71 ID:68aqGczGO
- 踏んでみましょう
- 429 :風と木の名無しさん:2011/06/01(水) 10:21:12.33 ID:CR7CzwwI0
- 真の勝者
- 430 :風と木の名無しさん:2011/06/01(水) 11:42:35.60 ID:aAO0EOQC0
- 「いいから行けよ、バカ幸人。」
「え?でも大和!お前怪我が…。」
「そんなのアイツも同じだろ、いいから行けっつの。」
「で、でも、そしたらお前一人n「あ゛〜〜〜!!」
「譲ってやるって言ってんの!'てめえ'を'アイツ'に!
俺だって、こんな台詞臭くて恥ずかしいんだよ!
ホント早く行けバカ!」
「……ごめん大和、行ってくる。」
…フー、やっと行ったか。無駄に渋りやがって。
本当に俺を看病すんのかと思って若干焦ったじゃねーか!
お見舞い&看病なんて美味しいシチュ、逃したら堪ったもんじゃねえ。
ふふふ、でもこれで俺の「幸人×京矢BLアルバム」が一歩完成に近づくな。
リアルBLの為なら、骨の一本や二本安いもんだぜ。
ああ!ホント腐男子で良かったぁ!
- 431 :風と木の名無しさん:2011/06/01(水) 12:15:40.28 ID:Zh6Um5NSO
- また腐男子か
- 432 :風と木の名無しさん:2011/06/01(水) 23:14:25.74 ID:6t/3gOyB0
- 状況が不明な部分が多くてよくわからないけど、なんか熱意は伝わってきました!
GJ!
- 433 :風と木の名無しさん:2011/06/02(木) 12:09:26.01 ID:mlQKqcwAO
- まわします
- 434 :風と木の名無しさん:2011/06/02(木) 12:29:48.33 ID:AulR3iY50
- まわしんぐ
- 435 :風と木の名無しさん:2011/06/02(木) 12:31:24.00 ID:gTEY2TbjO
- 流れが元にもどりますようにmws
- 436 :風と木の名無しさん:2011/06/02(木) 12:34:55.67 ID:R0MVmInX0
- まわしてる
- 437 :風と木の名無しさん:2011/06/02(木) 15:08:39.95 ID:Jdin1sCh0
- クルックルッ♪
- 438 :風と木の名無しさん:2011/06/02(木) 15:23:29.82 ID:mKzInjYr0
- 踏み越えていけ!
- 439 :風と木の名無しさん:2011/06/02(木) 15:25:00.08 ID:p6HQPWoB0
- 純愛エロゲ主人公×鬼畜エロゲ主人公
- 440 :風と木の名無しさん:2011/06/03(金) 15:27:11.42 ID:r9w1+gMNO
- 残念お流れまわし
- 441 :風と木の名無しさん:2011/06/03(金) 15:33:36.51 ID:VWc3/lAZ0
- 読みたかったなまわし
- 442 :風と木の名無しさん:2011/06/03(金) 15:38:41.35 ID:VWc3/lAZ0
- 質問いいですか?
本スレ435で、流れが元に戻りますようにとあるんですが、あの時点で結構元に戻ってると思うんですが、何かダメな部分等あるんでしょうか?
イマイチわからないので、ご教示願います。
ちなみに自分は本スレ430の方ではありません。
- 443 :風と木の名無しさん:2011/06/03(金) 15:40:22.42 ID:VWc3/lAZ0
- すみませんが>>442は無視してください。
スレ汚し本当に申し訳ありませんでした。
- 444 :風と木の名無しさん:2011/06/03(金) 15:44:24.55 ID:MVnAUNn/0
- ■同一人物による投下以外の連続書き込みは禁止です。
質問自体は悪くないと思うけど、テンプレ違反になっちゃうので
別館のチラシの裏へどうぞ。
- 445 :風と木の名無しさん:2011/06/03(金) 15:52:55.34 ID:FPF2WqnX0
- まわし
- 446 :風と木の名無しさん:2011/06/03(金) 16:15:05.85 ID:Dlaf1lkv0
- まわしまわされ踏み踏まれ
- 447 :風と木の名無しさん:2011/06/03(金) 17:03:51.71 ID:+4FzQg3b0
- 残念、流れたか。
別館に期待しつつ回し。
- 448 :風と木の名無しさん:2011/06/03(金) 18:06:57.31 ID:lCYaogCuO
- ん?踏みたそうな顔をしているな
- 449 :風と木の名無しさん:2011/06/03(金) 18:17:48.61 ID:WGTQsVr60
- 破れ鍋に閉じ蓋
- 450 :風と木の名無しさん:2011/06/04(土) 02:18:20.25 ID:5j91C6kuO
-
「先生。や…破れ鍋に綴じ蓋って何すか?」
放課後の美術室で、俺は黙々と課題をこなす。
先生は教壇に座り、黙々と美術のテストの採点をこなす。
そんな二人きりの間に流れる沈黙は、俺が破った。
「…やぶれじゃない。われ。われなべにとじぶたって読むの。それより部活は?」
答案用紙を採点する手を休めずに、先生が言った。
解答を得られなかったので、仕方なくことわざ辞典をパラパラとめくる。
「…あったあった。“破れた鍋にも合った蓋がある。どんな相手にも似合う配偶者が居る事。…類義語、似た者夫婦”」
声に出してからノートに解答欄に書き写す。
先生のため息が聞こえた。
チラと見ると、けだるそうにしながら採点し終わった答案用紙を代えていた。
「なあ、主将が練習出なくていいの?柔道部って試合近いんじゃないの」
「先生、最近何かあった?」
ペンが止まった。
ここ美術室へ来てから初めて俺を見る先生の瞳は、やや驚きの色をみせている。
「おまえ…」
「いや、ため息多いっていうか。今日の授業ん時も、今も。悲しいって顔してるし、何でかなーって気になっただけっす」
説明してあげると、先生はまだ驚き顔だけど少し笑った。
- 451 :風と木の名無しさん:2011/06/04(土) 02:18:52.29 ID:5j91C6kuO
-
「………ま、ちょっとあれだよ…彼女にさ…ああこんな話、生徒にしちゃいけないよなー」
「フラれたんすね」
「……ズバッと言うな」
先生はペンを置き、ばつが悪そうに頭の後ろを掻いた。
「…しかしおまえ鋭いなぁ。体鍛えてるだけの男でもないんだな」
先生もわりとズバッと言いますよね。
そう言ってやるのは我慢した。
「じゃあ日曜日はヒマっすよね」
「…ヒマって言うな」
「試合、見に来てください」
「え?…まぁ、別に見に行ってもいいけど」
「よし。優勝しますんで俺」
「…おまえなぁ。そーいうのは好きな子に宣言するもんだろ」
「そのつもりで言いました」
「…え?」
課題ノートやら筆箱やらを通学用ショルダーバッグにしまい、肩にさげて帰り支度をする俺を、先生は黙って見るだけだ。
「練習、行ってきます」
「…あ?ああ」
ペコリと小さく頭を下げて教室を出た。
去る間際に見た先生の顔は、まだ呆気に取られた表情をしていた。
――ちょっと急ぎすぎたかもしれない。
でももう止まれないものはしょうがない。
今はただ、先生に似合う男を目指すのみだ。
- 452 :風と木の名無しさん:2011/06/04(土) 04:02:41.71 ID:jn7cW/Il0
- ものっそい萌えた
なんだこれ情景が自然と頭に浮かんでくる
GJすぎる
- 453 :風と木の名無しさん:2011/06/04(土) 11:24:13.18 ID:1G5eOciJ0
- うわああああ萌えたありがとう
続きが読みたい!この2人が幸せになれるまでを一冊にまとめてくれ
言い値で買おう
- 454 :風と木の名無しさん:2011/06/04(土) 13:10:58.93 ID:22mgIrt60
- >先生もわりとズバッと言いますよね
ここ好きw
- 455 :風と木の名無しさん:2011/06/04(土) 19:35:48.66 ID:rG8q5PbRO
- おおおお萌えたよGJ!
- 456 :風と木の名無しさん:2011/06/04(土) 22:05:35.08 ID:QTTpftPk0
- おお青春だな!GJ!
- 457 :風と木の名無しさん:2011/06/04(土) 23:17:09.80 ID:UzrGCpSS0
- 見守っていきたい二人だねぇ。
GJ!
- 458 :風と木の名無しさん:2011/06/04(土) 23:36:47.03 ID:gY3WRPWT0
- さあ踏むがいい
- 459 :風と木の名無しさん:2011/06/04(土) 23:37:52.34 ID:IXlNxvyP0
- たまにはお兄ちゃんって呼んでくれたっていいじゃない
- 460 :風と木の名無しさん:2011/06/04(土) 23:38:00.06 ID:8iixTooU0
- 殺し屋の恋
- 461 :460_1/2:2011/06/05(日) 09:01:34.98 ID:MFLou+Bh0
- Q 溺愛する弟にカレシができた。どうすればいいか。
A 1.邪魔する 2.邪魔する 3.邪魔する
「…で、その結果弟さんに嫌われたと」
「もうずっとまともに口もきいてくれないんだが……。これがアレか?反抗期ってやつか?」
「いやちがうでしょ、ソレ」
「けど!あいつ何かおかしいんだ。メールも電話も無視されるし、
もしかしたらあの何とかってクソヤローに邪魔されてるのかもしれん」
「フツーに今が兄離れの時期なんじゃないすかね」
「兄離れってお前……!俺に死ねって言ってるのと同じだぞそれ!」
「ハイハイ、つか先輩ちょっと飲みすぎ」
「あー何でこうなったんだろ。昔のあいつはもっと素直で、天使みたいにかわいかったのに。
俺の言うことは何でもきいて、『お兄ちゃん、お兄ちゃん』ってトコトコ俺の後をついてきて」
「先輩それもう500回くらい聞きましたから」
- 462 :460_2/2:2011/06/05(日) 09:03:40.65 ID:MFLou+Bh0
- 「…………寂しいんだ」
寂しくて寂しくて、苦しくて、辛い。俺はテーブルに突っ伏した。
「わかってる。こんな風に弟に執着する俺は頭がおかしいんだ。
けど、あいつが生まれてから俺はずっと、人生全部あいつのために捧げてきたんだぞ。
恋人との仲をちょっと邪魔することくらい、許してくれたっていいじゃないか……」
「先輩……」
「………たまにはまた、お兄ちゃんって呼んでくれたっていいじゃないか……」
寂しくて寂しくて寂しくて。
泣きたい気分になってると、突っ伏した俺の後頭部に、大きな手のひらがぽんとのせられた。
「『お兄ちゃん』」
……いや、お前じゃねーし。
お前みたいな無駄にデカくて陰気でどうしようもないホモが弟なんて、御免だし。
「……好きです」
苦しそうなその声を、俺はいつも通り、聞かなかったことにした。
- 463 :風と木の名無しさん:2011/06/05(日) 10:16:45.55 ID:wQ7XLGaV0
- おおー!素晴らしい!!
読みやすい〜
一分ちょっとでかぶるってのもビックリ
GJでした
- 464 :風と木の名無しさん:2011/06/05(日) 12:27:03.41 ID:Ghb75PsD0
- いいねーこういうの GJ
弟に出来たのは彼女だと思い込んでたら彼氏なんだねww
この二人はこのまま延々ぐだぐだやってて欲しい
1分じゃなくて7秒半じゃないかしら
- 465 :風と木の名無しさん:2011/06/05(日) 20:19:36.72 ID:cpopO/0l0
- 選択肢に吹きました
GJ!
- 466 :風と木の名無しさん:2011/06/05(日) 23:29:27.30 ID:q8Il3wJv0
- テンポがよくて巧いなーGJ!
- 467 :風と木の名無しさん:2011/06/06(月) 10:35:33.97 ID:3aam765W0
- 選択肢よかったw
- 468 :風と木の名無しさん:2011/06/06(月) 12:05:53.01 ID:palGNbxL0
- 踏め
- 469 :風と木の名無しさん:2011/06/06(月) 12:10:26.11 ID:N+dblU/2O
- 思ってたのと違う
- 470 :風と木の名無しさん:2011/06/06(月) 15:47:16.70 ID:FwpEVVwj0
- 俺はさ、全部隠し通すかいっそ全部ぶっ壊すかのどっちかしかないと思ってたんだ。
つうかおかしいだろ、なんで俺あんたの事好きになってんの。
そりゃ好きだったよ優しい兄貴分とかいい友達とか初めは確かにそうだった。普通そんなもんじゃないか。
世話好きなんだけどちょっとズレてて、でもそれがどうにも俺への好意120%で出来てるものだから
俺はいつもぼそぼそとありがとうって呟くだけでそれに昭兄はくしゃくしゃの笑顔で笑うんだ。
ねえもう我慢できないよと夢の中の俺が俺に囁く。
初めは囁いていたけどしまいにはいい加減にしろ早く白黒つけやがれこの馬鹿!と叫ぶくらいになってきて
いよいよ俺は不眠症になりかけ、元々明るくもない性格が益々塞ぎこむようになってしまった所に昭兄登場だ。
どーしたんだよ、和志、なんていかにも年上の優しさでもって俺の目の前でふんわり笑う。
……この人ふんわりとかそういうの似合うな。出身京都だからかな。あれははんなりか。ってそんな事どうでもいい。
別にどうもしないよ、と俺はいつもどおりに答える。
俺のこのもやもやは上手い事言えなかった。
いや本当は、たった二文字で足りるんだけどそれこそこれは言っちゃいけないだろうと思ったんだけど。
昭兄がそっかあ、ときっと理由なんて欠片すらわからないんだろうけど
それはそれとしてただ俺を包み込むように優しく頭を撫でてくるので、
俺はもう最近すっかりおかしくなりそうだった神経が昂ぶりに昂ぶってしまって思わず呟いていた。
自制が出来ないなんて人間として終わってる。アウトオブコントロール。もう終わりだ。
―――好きだよ。昭兄の事。
その言葉の意味が、友人や兄に対するあれこれでない事を察する事が出来ないほど昭兄はきっと鈍感じゃなくて、
俺はいっそ気付かないでくれと祈りながら昭兄を見る事も出来なくて、
俺の頭を撫でていた手がゆっくりと降りていくのだけ見てああ俺はもう終わった、
でもこうやって粉々に終わるんならまた新しく始められるなあ、なんて事を考えていた。
さあ覚悟はできてるんだ。一つ何かを動かした爽快感やら充実感みたいのだって湧いてきてんだぜ今。
だから早く、昭兄。何か言ってよ。……お願いだから。
気持ち悪いとかそれだけでもいいからさ。
- 471 :風と木の名無しさん:2011/06/06(月) 15:47:46.08 ID:FwpEVVwj0
- そのどれでもなかった。
降ろされたと思った手は不意に俺の両頬を掴んでぐいっと上向かせる。
何すんだよ、見られたくないこんな顔。馬鹿昭兄。
―――俺も、和志が、好きだよ。
その目は兄貴の目じゃなかったし、友達の目でもなかった。
だからと言って俺みたいに鬱々と曇っていっそぎらついている訳でもなかった。
どうしてそんな事言うんだ。だからそんな顔すんな、なんて。
これが慰める為だけだったら何て酷い男だよあんたって言うところだけど
生憎俺は昭兄がさすがにそこまでKYじゃない事を知っているので、ますます困った。
これは悪夢?そうじゃなきゃ、なんて酷い現実。
こんな事になるなんて想像もした事がなかった俺は、酷い嵐に巻き込まれて息も絶え絶えで
ただもう顔を見られたくないばっかりに昭兄に思い切り抱きついた。
昭兄がよしよし、って俺の後頭部を撫でる。
俺これからこの人の事なんて呼べばいいのかなあ。
潤む目をどうにかしたくて、俺は一生懸命どうでもいい事を考えながら昭兄の背中にしがみつく。
ああいっそ、もうこのまま昭兄の中にずぶずぶと入り込んでしまえたらいいのに。
- 472 :風と木の名無しさん:2011/06/06(月) 16:38:33.47 ID:O+BGuljL0
- 萌えるいかんこれは萌える
「これからこの人の事なんて呼べばいいのかなぁ」が特に萌えた
ただただGJ
- 473 :風と木の名無しさん:2011/06/06(月) 17:28:27.76 ID:2I8A5PdO0
- これすごい好きだー!GJ!
ついつい心が加速していく、好きの表現が上手いわ
ありがとう、萌えました
- 474 :風と木の名無しさん:2011/06/06(月) 17:47:49.74 ID:2LQyu7iD0
- たまりません。
ええ。ひとたまりもないです。
いやー萌えるよ萌えるよ。GJ
- 475 :風と木の名無しさん:2011/06/07(火) 02:49:58.90 ID:vGbjwkCkO
- やっぱこのスレ萌えの宝庫
各*9と*0たちまじありがとう
というわけでksk
- 476 :風と木の名無しさん:2011/06/07(火) 10:43:01.96 ID:Y+cqG5XA0
- >>472
そこいいよねGJ
- 477 :風と木の名無しさん:2011/06/07(火) 12:30:45.82 ID:z7pClm+wO
- 思い詰めてる感がたまらない
GJ!
- 478 :風と木の名無しさん:2011/06/07(火) 12:46:55.28 ID:J3L+BUzOO
- 踏みたまえよ
- 479 :風と木の名無しさん:2011/06/07(火) 12:48:52.24 ID:RzvPw0YGO
- おっとり義父×どスケベ息子
- 480 :風と木の名無しさん:2011/06/08(水) 13:04:46.32 ID:fT4aY2vZO
- 残念お流れまわし
- 481 :風と木の名無しさん:2011/06/08(水) 13:08:01.62 ID:zBTtanlE0
- あー残念まわし
- 482 :風と木の名無しさん:2011/06/08(水) 15:15:49.67 ID:tnAe61TiO
- まわすよ〜
- 483 :風と木の名無しさん:2011/06/08(水) 15:17:28.38 ID:758wIQ5P0
- 難しかったまわし
- 484 :風と木の名無しさん:2011/06/08(水) 19:59:07.33 ID:BIuC+ny3O
- 残念mws
- 485 :風と木の名無しさん:2011/06/08(水) 20:20:39.98 ID:pbzxXRW70
- まわすよ
- 486 :風と木の名無しさん:2011/06/08(水) 21:30:21.33 ID:mVlQrNTv0
- まわします
- 487 :風と木の名無しさん:2011/06/08(水) 23:02:29.67 ID:oghbEpRJ0
- まわ
- 488 :風と木の名無しさん:2011/06/08(水) 23:05:14.52 ID:VHU3TSP20
- まわす
- 489 :風と木の名無しさん:2011/06/08(水) 23:06:08.26 ID:fyZWOAbr0
- さあ踏むがいい!
- 490 :風と木の名無しさん:2011/06/08(水) 23:20:01.18 ID:fT4aY2vZO
- 名前で呼んでもいいですか
- 491 :490:2011/06/09(木) 00:43:48.64 ID:MaKaTnBN0
- さっきから彰彦が俺を怒らせようとしてるのはわかってた。
とっくにわかってて、それにのってやる振り。
いや、ひっぱたかれたのは割と本気で痛かったけど。あんた、これDVだろ。DV。
でも俺もやり返したからそこの所は引き分けって感じだ。
そんなに強く殴った訳でもないのに、ぼんやりと横向きに倒れっぱなしの彰彦を見下ろすように俺は立ち上がった。
彰彦の肩を蹴り押して仰向かせる、乱れた前髪の奥、俺を見上げる目の内側がとろりと溶けた。興奮してる証拠だ。
何に対してこんな風に火がつくんだか、さっぱりわかりゃしないけどただ一つわかるのは彰彦は本気でどうしようもないって事。
普段は案外良識あるいい大人(ただし頭の方は少し残念だ)の振りしてたまにこうやって、ぐずぐず溶ける砂糖みたいになる。
そのまま鎖骨から腹にかけて、俺は溶けた甘さで鼻先を擽られて酔いかけながら爪先でなぞり下ろす。
彰彦の目はとろりとしたまま俺を見上げていて、期待に満ちた目線ががどう見ても踏んで欲しいって言ってる。
あんたマジで変態なんじゃないの。普通引かれるよ、こんなあからさまな顔して、さあ踏むがいい、みたいなのってさぁ。
まぁ、のってやる俺も俺だけど。
硬くなりかけた彰彦の一番どうしようもない部分。ここも、その奥も。ゆっくり足先でなぞると彰彦の体がびくびくと震えた。
「……淫乱」
こんな言葉が、彰彦を傷付けるなんて思いもしないから俺は一番冷たく言い放ってやる。
けれど甘さの融点はとどまる事をすら知らず、彰彦は溶け出してしまうんじゃないかという程甘ったれた顔をして笑った。
「お前のせいだろぉー」
……なんだよその顔。
あんたさっきから俺をひっぱたくわ蹴り付けるわ、そもそも俺がテレビ観てたの邪魔するし、
それなのに何こんな楽しもうとしちゃってんの。ちょっとは嫌がったりしてみたらいいのに。
だから腹いせのように、そのままぐりぐりと股間を踏みつけてやると、彰彦は目線を揺らして声にならない声をあげた。
- 492 :風と木の名無しさん:2011/06/09(木) 01:10:44.63 ID:EUTFpfGoO
- すごい!セクシー!好みだ〜!
絶対、投下がないと思ってたからビックリしたよw
GJでした!
- 493 :風と木の名無しさん:2011/06/09(木) 02:25:37.65 ID:HZkcnopS0
- >>491姐さんの速攻対応っぷりに惚れた!
しかも、良萌えをありがとう。GJ!
- 494 :風と木の名無しさん:2011/06/09(木) 17:03:32.76 ID:RSSZIpwG0
- GJ!
どうなるかと思ったけど、官能的な話を即上げてくれて有り難う!!
本当にGJです!!!
- 495 :風と木の名無しさん:2011/06/09(木) 20:35:17.50 ID:0UGRWZql0
- やらしいなあ いいなあ GJ!
- 496 :風と木の名無しさん:2011/06/09(木) 21:01:01.81 ID:MyYFrpXD0
- これはエロい
これはエロい
- 497 :風と木の名無しさん:2011/06/09(木) 22:58:04.15 ID:s8DrMs5B0
- gj
- 498 :風と木の名無しさん:2011/06/09(木) 23:19:39.31 ID:kqAqMhLM0
- 踏むの?ねえ踏むの?
- 499 :風と木の名無しさん:2011/06/09(木) 23:21:05.27 ID:dvMXpM9aO
- 恩返ししたい攻×ありがた迷惑な受
- 500 :風と木の名無しさん:2011/06/10(金) 13:51:07.09 ID:HeJ4GJl10
- ちょ、まじいらねえから。
上等な織物って何それ。米百俵相当分って何それ。
知ってんだよ、あんたが自分の羽毛むしって織ってんの。 日に日にやつれてんじゃん。しかもちょっと禿げてきたし。
ほんっと、勘弁して下さい。ああああ助けなきゃよかった。
おれは、あんたに、優雅に、自由に、空を、飛びまわってほしかったの。
あああああ何しょぼーんな顔してんの。 いらねえっつったからか?覗いたからか?
ちげーよ、助けたくなかったんじゃねえよ、めんどくせえやつだな。
自分を、もっと、大事にしろって、言ってるんです!
あんたほんと心配だからずっと・・・おれのそばにいればいいんです。
- 501 :風と木の名無しさん:2011/06/10(金) 14:12:57.90 ID:ZPEd9SvXO
- GJ!
攻めも受けも健気で、その後の展開考えると切なくて萌える
- 502 :風と木の名無しさん:2011/06/10(金) 14:50:59.03 ID:pVP0eunq0
- 短めの文章に萌えが凝縮されててGJ
幸せをありがとう
- 503 :風と木の名無しさん:2011/06/10(金) 16:12:39.14 ID:FES0TLfM0
- 鶴の恩返しとは斬新だw
ちょっとはげてきてるのがいいw
GJ
- 504 :風と木の名無しさん:2011/06/10(金) 17:43:22.60 ID:Up2lRxvvO
- おもしろ萌えたwwwGJまじGJ
- 505 :風と木の名無しさん:2011/06/10(金) 18:52:06.32 ID:oDrdz6hN0
- 萌えに萌えた GJ!
ちょっと禿げつつしょぼーんとはかわいすぎるw
ありがた迷惑からこのストーリーをもってくる発想がすばらしい
- 506 :風と木の名無しさん:2011/06/10(金) 19:19:28.56 ID:w5TAS3Mg0
- これはいい昔話。GJ!
ツルが攻めなのね。斬新w
- 507 :風と木の名無しさん:2011/06/10(金) 22:00:40.42 ID:oRPXS1d00
- ちょっとはげてきたに笑ったw
GJです!
- 508 :風と木の名無しさん:2011/06/10(金) 23:13:07.33 ID:Rse/WO6eO
- 踏んでいいですよ
- 509 :風と木の名無しさん:2011/06/10(金) 23:14:45.12 ID:fLcv1rqO0
- 人恋しい夜
- 510 :風と木の名無しさん:2011/06/11(土) 03:55:45.78 ID:Wod4UvNo0
- 寂しくて苦しくて、どうしようもない気持ちになる時がある。
煙草を吸っても酒を開けてもそれだけはどうしようもなくて、オレは雨の中携帯も財布も傘すら持たずに家を出た。
止みそうな気配すら見せない夏の雨は陰鬱な気分を助長させるに十分で、じんわりと足下から上がって来る寒さは孤独そのものだった。
さみしい。携帯のボタン一つで誰とでも繋がれるはずなのに、どうしてこんなにも。
簡易的な繋がりより、薄っぺらな言葉より、彼の熱が欲しかった。
人恋しくて堪らないのにそれは彼にしか満たせない。
他の誰でも良いのなら、どんなに楽だったろう。
ためらう事なくインターフォンを押すと、数秒の後に機械音と混ざった眠た気な声が聞こえてきた。
「はぁい、どなたですか?」
「オレ、です。」
緊張か、それとも期待か。冷えた喉から出た声は、少しだけ震えていた。
通話が切れ、遅れて廊下を歩く音。ドアが開くまでの数秒が酷く長かった。
- 511 :風と木の名無しさん:2011/06/11(土) 03:57:15.45 ID:Wod4UvNo0
- 早く彼の顔が見たい。早く彼の声が聞きたい。
早く、彼に触れられたい。
それなのにドアが開いて彼の姿を見た瞬間、先走った思いが邪魔をして声が出なかった。
「あ、の、」
らしくない、と笑われそうな程細い音。
あぁ、いっそのこと馬鹿にしてくれ。
淋しいからって夜中に人の家に押し掛けるなんて子供だなって呆れてくれてもいい。
「おいで。」
予想を裏切る優しい声色にオレは思わず顔を上げた。
「おいで、健人。」
「涼、さん、」
濡れた頬を撫でる涼さんの手は熱い。
この手が人恋しさを埋めてくれる。そう思うと、みっともなく縋り付かずにはいられなかった。
- 512 :風と木の名無しさん:2011/06/11(土) 04:34:09.72 ID:2sB2A3w5O
- 受け攻め曖昧な感じで萌えた。GJ!
- 513 :風と木の名無しさん:2011/06/11(土) 23:55:35.60 ID:g4vbXtYrO
- 句読点が面白いね
受け攻めは自分の中では確定だが…自分だけなのか
別館もGJでした
- 514 :風と木の名無しさん:2011/06/12(日) 07:20:20.32 ID:04SMbSWcO
- まわし
- 515 :風と木の名無しさん:2011/06/12(日) 07:40:33.27 ID:J7siB5QU0
- >>513
ナチュラルに語り手が受けだと思ってたけど違うのかな?
どっちにせよGJでした
- 516 :風と木の名無しさん:2011/06/12(日) 19:30:09.33 ID:J986F6140
- まわします
- 517 :風と木の名無しさん:2011/06/12(日) 19:34:34.38 ID:1oPNlkFg0
- まわし
- 518 :風と木の名無しさん:2011/06/12(日) 20:04:01.61 ID:Kc4nBIOn0
- さあ行け
- 519 :風と木の名無しさん:2011/06/12(日) 20:06:33.06 ID:lS8OnfA50
- 言葉が通じない
- 520 :1/3:2011/06/13(月) 00:20:41.57 ID:qdGSob/00
- そう、五月三十日。今から二週間前の、五月三十日です。
僕は彼の待つ河川敷に出かけました。生憎の雨でした。
何をしにって?兄さんの手紙を彼に渡すためですよ。
可哀想に、彼は僕らの国の言葉が理解出来ないのです。
そしてとても恥ずかしがり屋なのです。
折角、碧色の綺麗で大きな瞳をしているというのに、彼は兄さんを見ようとしない。
だから兄さんが何を言っているのか、何を言おうとしているのかすら、分からないのです。
兄さんの方は彼の事を好いているというのに。
しかし手紙なら彼も平気な筈だと、僕は兄さんに手紙を書くことを薦めました。
僕が昔父に買ってもらった辞書を片手に、一晩かかって、兄さんは手紙を書き上げました。
先ほども言いましたが、その日は雨だったので
僕は兄さんから預かった手紙を大事に大事に懐に入れて、走りました。
前髪が雨に濡れて額に張り付いてとても不快だったのですが、
そんなことよりも兄さんの手紙を彼に渡すことの方が大切だった。
だって、彼が諦めて河川敷から居なくなってしまうかもしれないでしょう?
兄さんが一所懸命書いた手紙なのです。読んでもらわなくては兄さんが報われない。
きっと彼も、手紙であれば兄さんの言葉が分かる筈です。
僕はそう信じていました。だから夢中で走りました。
- 521 :2/3:2011/06/13(月) 00:21:52.41 ID:qdGSob/00
- 彼は居たのかって?
勿論、居ましたよ。健気にも雨の中、僕を待っていました。
僕に気がついて、彼はとても嬉しそうに笑いました。
金色の髪がきらきらと輝いて、僕はそのとき彼を太陽のようだと思いました。
兄さんもそんな彼だから好ましく思ったのだ、とも思いました。
僕は挨拶もそこそこに、懐から兄さんの手紙を取り出して、彼に渡しました。
彼はとても驚いたようですが、素直に手紙を受け取ってくれました。
ところが残念なことに、手紙が濡れて文字が滲んでしまっていました。
彼は手紙を読むことができなかったのです。
そう。そうだ、彼は兄さんの手紙が読めなかった。
どうして今まで忘れていたんだろう。兄さんに言って、もう一度手紙を書いて貰わなければ。
彼は兄さんの言葉がわからないのです。彼に兄さんの言葉は通じない。
でも僕には兄さんの言葉が分かるし、彼の言葉も僕なら分かる。
兄さんは彼を必要としています。その為には僕が必要でもあるのです。
だから、僕を早く家へ帰して下さい。いつごろ帰れるのですか。いつですか。いつ。
兄さんもきっと僕を心配しています。彼も河川敷で今日も僕を待っている筈です。
え?……はい。五月三十日、ちょうど二週間前の五月三十日。嫌な雨でした。
ズボンがぐっしょり濡れてしまって、本当に不快でした。
---------------------------------------
- 522 :3/3:2011/06/13(月) 00:23:10.27 ID:qdGSob/00
- 誠二君の様子は大分落ち着いてきた。
収容時に比べれば、こちらの質問を理解し、それに答えようとする意思が見られるようになった。
しかし、何を言っているのかは未だ不明瞭な点が多く、事実との齟齬も見受けられる。
会話の中に何度も出てくる「彼」とは件の留学生のこと、「兄さん」は陽一郎君のことだと思われるが、
そもそもあの留学生は陽一郎君の同窓生であり、更に陽一郎君は、学校で語学の勉強をしていたと聞く。
二人の会話が不可能だったとは思い難い。
もし互いの言葉が通じないとすれば、それは誠二君と留学生の話と言われる方が自然だが。
現時点で、これ以上に話が及びそうになると途端に不安定になるため、
当日のことついて深く聞き取りをするのはもう少し時間を要するであろう。
今はまだ、彼の話をゆっくりと聞いてやる期間であると考えている。
陽一郎君が留学生と共に遺体で見つかって、父親である貴殿の悲しみは今も深かろう。
また、男二人で入水自殺したなどという噂話に晒され続けた心労もいかばかりかとお察しする。
しかし、もうすぐ陽一郎君の一周忌だ。一度気持ちを切り替えて、此方へ足を運び、
貴殿も誠二君と話をしてみてはどうだろうか。碌な会話も出来ないと端から諦めず。
あれだけ慕っていた最愛の兄が亡くなったのだ。誠二君の苦しみも、理解してあげて頂きたい。
ご連絡をお待ち申し上げる。
追伸。
気になっている事がある。事件当日の天気だ。
二人の遺体が見つかった一年前の五月三十日だが、降雨の記録はない。快晴だった筈である。
彼の妄言だと割り切ってしまえばそれまでだが……
- 523 :風と木の名無しさん:2011/06/13(月) 00:56:06.32 ID:8HoMLt52O
- 誰か馬鹿な自分に解説頼む
- 524 :風と木の名無しさん:2011/06/13(月) 01:16:18.10 ID:245gyD3E0
- >>523
色んな解釈ができる話だと思うけど、
弟は、兄と留学生の両方を好きで、二人の間に自分が必要であると思い込みたかった。
でも、二人の間に弟の入る余地が無かったので、
兄と留学生を殺した・もしくは心中する二人を見て後追い自殺をしようとした
(川に入って濡れたのを雨が降って濡れてしまったと思い込んでいる)←雨は涙の比喩?
と自分は解釈したけど。
なかなか深い話で面白かったGJ!
- 525 :風と木の名無しさん:2011/06/13(月) 02:17:21.95 ID:NI78LoKS0
- 手紙は弟が書いたのかな・・・。
少しゾクっとする面白い話でした!GJ!
- 526 :風と木の名無しさん:2011/06/13(月) 08:27:45.93 ID:7u9M+2AEO
- 兄と留学生を殺した解釈だったけど、違うのかなあ
兄と留学生は恋仲だと思うけど、勘違いしていたっていうのもありなのか?
- 527 :風と木の名無しさん:2011/06/13(月) 12:00:26.52 ID:8/jXW5r70
- ああ、手紙を弟が書いたって解釈も出来るのか。
なるほど。みんなすごいな。
>川に入って濡れたのを雨が降って濡れてしまったと思い込んでいる
これはわかった。
心中なのか殺人なのかは微妙?
- 528 :風と木の名無しさん:2011/06/13(月) 12:07:57.28 ID:qYy1l0Ci0
- 別館チラ裏が面白かった
さあ踏んで
- 529 :風と木の名無しさん:2011/06/13(月) 12:15:02.26 ID:HHV+HGixO
- 身長差
- 530 :風と木の名無しさん:2011/06/13(月) 12:45:07.20 ID:8HoMLt52O
- キスをする時に身長差があるとどうもやりにくい。
背伸びするのはなんとなく格好悪いなと思ったので、顎を上げてじっと見つめた。
男は目を細めて笑って、俺の頭を撫でながら身を屈めて顔を近づけてくる。
その顔には、俺のことがかわいくてたまんない、と恥ずかしいくらい大きな字で書かれていた。
でっかい図体を折りたたんで俺にキスをして、唇を離したあとに恥ずかしそうにまた目を細める。
このやろう、と思ったので、俺は男の胸倉を掴んで引き寄せ、また唇を押し付けた。
- 531 :風と木の名無しさん:2011/06/13(月) 13:00:53.60 ID:JQeCiOvs0
- いやお前らどっちも可愛いよ!
短い文に萌え詰め込みGJ!
- 532 :風と木の名無しさん:2011/06/13(月) 15:20:08.83 ID:XtC4IrzoO
- やべー萌える!
身長差カプの胸倉掴んでチュー大好きだ!
ありがとうGJ!
- 533 :風と木の名無しさん:2011/06/13(月) 17:36:26.50 ID:ifJbwSieO
- 萌えたああああ!!!
身長差萌えのよさがぎゅぎゅっと詰め込まれてる良作GJ!
- 534 :風と木の名無しさん:2011/06/13(月) 18:14:53.41 ID:8/jXW5r70
- これぞ身長差の萌えですね!
いいもの見せてもらいましたGJ
- 535 :風と木の名無しさん:2011/06/13(月) 19:27:19.74 ID:44ml7Rsi0
- 仕事早すぎ
すげー
- 536 :風と木の名無しさん:2011/06/13(月) 20:26:47.94 ID:MZq0Ht7s0
- 仕事早い!萌えた萌えたよGJ
- 537 :風と木の名無しさん:2011/06/13(月) 20:57:36.71 ID:moJNHMoU0
- 身長差>でプラスして年齢<だったらもっとたまらん
- 538 :風と木の名無しさん:2011/06/13(月) 21:31:53.85 ID:7u9M+2AEO
- はやかったー
- 539 :風と木の名無しさん:2011/06/13(月) 21:34:13.66 ID:tWTAhcAh0
- 田舎っこ×都会っこ
- 540 :風と木の名無しさん:2011/06/14(火) 00:36:41.27 ID:PCQ4c9K0O
- 「お前の事、忘れた事はなかった」
そう言いながら俺の頬に触れるその手のひらは、じんわり汗ばんでいた。
「…俺は、忘れてたのに」
彼の目を見つめながら言うと、彼は苦笑した。
だって本当だ。
都会の暮らしはいろんなものを失う。
捨てなければ先へは進めない。
俺は夢を叶える為、上京したのだ。
そしてコイツは町工場を守るため、田舎に残る選択をした。
お互い納得のいく別れ方だったと思う。
どっちみちこのまま関係を続けていても、俺らに未来なんてなかった。
それなのに。
(何も、変わってないや)
彼は少しだけシワが増えたくらいで、何ひとつ変わっちゃいない。
低くて甘い声も。
俺を見つめる優しい目も、その奥に光る熱も。
乱暴に抱き締められて、思わずため息を漏らす。
上京してきたばかりと言う彼から少し田舎の匂いがする気がして大きく息を吸い込んだ。
住み慣れた俺の部屋が、彼の匂いで満たされていくのを感じて泣きたくなった。
- 541 :風と木の名無しさん:2011/06/14(火) 19:38:02.77 ID:aHhLJtKY0
- もうね、田舎っこは都会っこのなくしたものすべてを満たしてあげればいいよGJ
- 542 :風と木の名無しさん:2011/06/14(火) 22:55:08.65 ID:xHbRxJktO
- 今まで何があったかとこれからどうなるかが気になるねw
GJでした!
- 543 :風と木の名無しさん:2011/06/15(水) 01:28:58.80 ID:9GbqFGc80
- まわし
- 544 :風と木の名無しさん:2011/06/15(水) 06:10:59.90 ID:k+/niqOwO
- mws
- 545 :風と木の名無しさん:2011/06/15(水) 06:43:22.78 ID:2YR55JMlO
- まわそうか
- 546 :風と木の名無しさん:2011/06/15(水) 08:51:40.02 ID:Gsqkdt4M0
- まわします
- 547 :風と木の名無しさん:2011/06/15(水) 17:37:58.37 ID:rfDmOWoU0
- まわるまわる目も回る〜♪
まわし
- 548 :風と木の名無しさん:2011/06/15(水) 17:38:28.41 ID:R9QsT5DP0
- 踏むよろし
- 549 :風と木の名無しさん:2011/06/15(水) 17:52:07.34 ID:18BJa4tZO
- 誰が手加減しろって言った?
- 550 :風と木の名無しさん:2011/06/16(木) 00:09:50.12 ID:dy9RvIhB0
- 「おい……立てなくなるくらい、滅茶苦茶にしてくれるんじゃなかったのかよ……」
灯りのないじめつく空気の中で、荒い息遣いとともに僅かに掠れた声が吐き出された。
汗ばむ肢体を惜しげもなく晒し、だらしなくシーツに投げだしているこの男の名前も素性も、俺は何も知らない。この男が俺の下で組み敷かれている理由もだ。
ただ一つだけわかっているのは彼の願望だけだ。
「俺のこと犯り捨ててくれない?」
たまたま入った飲み屋のカウンターで隣に座って目があった。ただそれだけのことだったと思う。真っ赤に充血した目が、最初は酔っていたのかと思っていたが、泣きはらしていたのだと気付いたのは、この部屋へ入るなり口を吸われた時だ。
明かりを点けることを嫌いシャワーを浴びることもせず、俺にしがみついたままベッドになだれ込み乱暴に自分のシャツを破り捨てた。
俺に男の尻に突っ込む趣味は無かったが、アルコールが程よく作用していたことと彼の舌使いが巧みだったこともあり、彼が望む行為へはスムーズに入れた。
売り言葉に買い言葉で、確かに立てなくなるまでしてやんよとは言ってはみたが、俺もそろそろ年か?むしろこの男の欲望に搾り取られて明日立てなくのは俺の方じゃないか?と自嘲気味になってみたり。
「……笑ってられる余裕あんのかよ……だったら手加減してねえで壊れるまで突き上げろよ……早く……」
- 551 :風と木の名無しさん:2011/06/16(木) 10:28:16.07 ID:eAkgdcbjO
- こういうネタ、このスレではあまりみないから新鮮
GJ
- 552 :風と木の名無しさん:2011/06/16(木) 13:31:08.13 ID:xSRfVDEu0
- こういう雰囲気大好き!GJ!
- 553 :風と木の名無しさん:2011/06/16(木) 23:19:39.76 ID:7qX+fGriO
- >>550
そこにいたるまでの過程が気になりまくり
- 554 :風と木の名無しさん:2011/06/17(金) 00:12:08.42 ID:UjkuRv0O0
- そろそろ回すよ
- 555 :風と木の名無しさん:2011/06/17(金) 00:22:28.66 ID:nKn1nh8kO
- まわし
- 556 :風と木の名無しさん:2011/06/17(金) 00:26:00.71 ID:nnqKIUC10
- まわしちゃうよー
- 557 :風と木の名無しさん:2011/06/17(金) 00:28:49.91 ID:iDzPwOULO
- まわすですよ
- 558 :風と木の名無しさん:2011/06/17(金) 00:36:20.24 ID:ZesKp24d0
- 踏めばいいんじゃないかな
- 559 :風と木の名無しさん:2011/06/17(金) 00:36:43.14 ID:B/eNBvAA0
- 男前で潔癖な受け
- 560 :風と木の名無しさん:2011/06/17(金) 22:40:33.16 ID:eYKPnIXJ0
- 受けは潔癖。やうやう白く霞みゆく瀬戸際、
少し赤らみて、息づき勃ちたる牡を強く恥じ入りたる。
受けは男前。抱かれる頃はさらなり、闇に堕ちてもなほ、前を見据えたる。
雨に濡るる姿も、をかし。
受けは禁欲的。タイのきつく締めたるはいふべきにもあらず。首筋などのいと白きも、
またさらでもいと寒きに、手に息など吹きかけて、得物持て素振るも、いとつきづきし。
夜になりて、攻めが緩びもて攻めゆけば、躯奥の燠火盛りて身を捩り
燃え尽き白き灰がちになりぬるもいみじう萌ゆ。
- 561 :風と木の名無しさん:2011/06/17(金) 23:29:34.50 ID:EdEea2Q9O
- 素敵!でも笑えるw
枕草子とは思いもしなかった。GJでした!
- 562 :風と木の名無しさん:2011/06/17(金) 23:47:01.70 ID:12+iyzZoO
- 何という萌えと教養の融合www
こんな古典なら原文で読破できると思った
- 563 :風の木の名無しさん:2011/06/18(土) 00:23:34.53 ID:y0J1koBU0
- ちょw
また新しい世界への扉が開いたww
- 564 :風と木の名無しさん:2011/06/18(土) 00:57:16.33 ID:paGiPoFj0
- おおお斬新だ!GJ!
- 565 :風と木の名無しさん:2011/06/18(土) 01:35:25.66 ID:KKQqGOBJ0
- 思いもつかない萌えに出会えるのも、このスレの魅力だよねw
GJ!
- 566 :風と木の名無しさん:2011/06/18(土) 04:23:12.80 ID:38T62foFO
- 斬新!GJ
高校時代に出会いたかったww
- 567 :風と木の名無しさん:2011/06/18(土) 10:00:48.19 ID:z3Fn4swH0
- 不意をつかれたそして笑った
古典好きな人でもあるのかなー発想が凄いな
と思ったらチラシの裏に独り言(後書き)書いてたの気がついた
作者、すごい自己主張自己顕示欲wwうぜえwww
よっぽどお題ストライクだったのねwww
- 568 :風と木の名無しさん:2011/06/18(土) 10:35:41.48 ID:E87Wn9Gx0
- チラシの裏だからいいじゃないのw
ではどうぞ
- 569 :風と木の名無しさん:2011/06/18(土) 10:37:32.85 ID:7Rv1oyun0
- 穏やか若隠居受け
- 570 :1/2:2011/06/19(日) 01:51:12.11 ID:+/NpNpF/0
- 若隠居には(個人的に観点で)大きく分けて二通りあると思う。
隠居状態が「最初から(タイプA)」なのか「途中から(タイプB)」なのかである。
更に、タイプBは2つに区分できると考える。
隠居が「自分の意思で(-1)」なのか「やむを得ず(-2)」なのか、である。
◆タイプA『最初から隠居』
生まれつき病弱などの理由で最初から半ば隠居生活を送っている若者がこれにあたる。
若い内から隠居状態で生活できるのだから、家はそれなりに裕福。
世間の荒波に揉まれていないので、いい意味でも悪い意味でも純粋で人を信じやすい。
病弱ゆえに外にもロクに出たことがなく、世間知らずでもある。
反面、ずっと家にいた所為で本をたくさん読んでいて、物知りだと良い。
(「世間知らずだけど物知り」っていうキャラ、いいと思いませんか)
親に迷惑をかけていることの負い目がある一方で、
いつまでも庇護状態である状況に僅かな不満も感じていると良い。
そんなタイプの若隠居には、壁ぶち破って新風を吹き込ませ、外の世界へ連れ出すような攻めが良い。
若隠居は最初こそ驚き怯えるが、今まで自分の周りにいなかったタイプが新鮮で懐いていく。
外出先で発作が出たりして、攻めが本気で狼狽するイベントは外せない。
◆タイプB-1『途中から隠居−自分の意思で』
具体的には、表舞台に立ってはいたが、争いを嫌い、自ら退いた人。
例えば、時代が時代なら権力争いから身を引くために、若くして出家したとか。
また、戦で血で血を洗うとか、戦じゃなくても謀略の日々に嫌気がさして隠居したパターンでも。
なんにせよ、それなりに高い地位だと良い。隠居後も様付けで呼ばれるくらい。
本人は何事も無い日常を望んでおり、周囲に対しても穏やかに接するが、
たまに憂いを帯びた寂しげな笑みを浮かべたりしている。
- 571 :2/2:2011/06/19(日) 01:53:40.20 ID:+/NpNpF/0
-
そんなタイプの若隠居には、表舞台時代から付き従って世話をしたりしている従者がいたり
表舞台へまた戻って欲しいと男が会いにやってきたりする。
従者が攻めになる展開もありだし、戻ってくれないかと説得に来る男となんかそういう方向へ行ってもいい。
本人はもう隠居しているつもりなのに、周りが彼を放っておいてくれない。
そんな若隠居が心から笑える日は来るのだろうか、まて次号!みたいな感じで。
なお、今回は「穏やかな」なので除外しているが、
争いに疲れた故に外界に対して頑なツン(いずれデレ)な若隠居も捨てがたい。
◆タイプB-2『途中から隠居−やむを得ず』
具体的には、不慮の怪我などで若くして隠居せざるを得なくなった人。
第一線で戦っていたが、利き腕が使えなくなってもう戦えなくなったとか。
けっこう腕が立ってそこそこ戦績を上げて、これからだという頃だとベター。
そんな理由なのに、「穏やかな若隠居」なのは凄く萌えると思う。
不本意な隠居をせざるをえない事に対する悔しさなどをまるっと飲み込んで
周囲を遠ざけたりまたは八つ当たりしたりせずに、普段は穏やかに日常を過ごしてる受けさんだったら
個人的には色々とたまらないのですがどうですかね。
若いのにどんだけ人間出来てるんですかって話ですよ。
そんなタイプの若隠居には、B-1とかぶるけど現役時代からの従者、または戦友が攻めだと良い。
従者の場合、主が隠居後も「私の主は貴方だけです」と付き従おうとするんだけど
「俺はもう隠居した身だ。お前は、○○殿の力になってくれ」と言われて悩んでしまう展開希望。
また、隠居で丸くなったと思いきや、他人の危機(ご近所の農民が野盗に襲われるとか)に対して
怒り、利き腕じゃない方の腕で野盗を追っ払い、ちょっとだけ当時の鬼の形相を取り戻すとかも萌える。
以上、深夜のテンション。
>>569のお題、自分本当に萌えなんだが>>569のイメージと違ってたらすまない
- 572 :風と木の名無しさん:2011/06/19(日) 02:18:44.70 ID:ByCfqkUs0
- これは深夜にすばらしい萌え語り!
どのタイプも萌えるなあ選べない!GJ
- 573 :風と木の名無しさん:2011/06/19(日) 02:20:17.06 ID:PPOorb0lO
- GJ!食い入るように読んでしまったよ……
2レス目終盤には考察が終わるのを惜しく感じていたぐらいだ。もっと読みたいと思った。
570は心底このお題が好きなんだな、いい萌え語りを見せてもらいました。
- 574 :風と木の名無しさん:2011/06/19(日) 02:53:44.24 ID:Ogl1qtps0
- レポートみたいで読みやすくて萌えも伝わってきて感心した
GJです!
- 575 :風と木の名無しさん:2011/06/19(日) 03:11:36.14 ID:v8htUtnbO
- ちょっと素晴らしすぎて言葉が見つからない
自分が考えたのはタイプB1で攻め番頭だったが、
形にならなかったので難しいお題かもなどと思っていたよ
GJ
- 576 :風と木の名無しさん:2011/06/19(日) 03:18:32.04 ID:tyb7jv1C0
- レポート形式の萌え語りktkr
古典好きの理系としては連荘でおいしい形式でしたw
萌えも伝わって楽しめたよGJ!
- 577 :風と木の名無しさん:2011/06/19(日) 03:30:01.56 ID:AQtp4V//O
- ぐっじょぶ
大変ぐっじょぶ
- 578 :風と木の名無しさん:2011/06/19(日) 03:34:34.18 ID:yc9g2Xa60
- しっかり踏むのよ
- 579 :風と木の名無しさん:2011/06/19(日) 03:45:52.71 ID:ByCfqkUs0
- 誘拐犯と人質
- 580 :1/2:2011/06/19(日) 22:07:53.81 ID:T9kvtuj80
- 「明日私は脳病院へ連れて行かれるようだ」
「なんだと?」
裸電球がチリチリと鳴っている。窓のない部屋の唯一の明かりに誘われ蛾の群れが集っていた。
この部屋はまるで牢獄だ。剥き出しの砂壁、煤茶けた畳、外から錠の掛けられる扉。置かれた家具は小さな長持と古くて引き出しが開かなくなった帳場机のみ。
その机で黙々と書き物をしているのがこの部屋の主、佳次である。
酒屋の次男坊なのだが、気が狂れたとして離れのこの部屋へ収容された。
「……ったく……ここに入れられた時もそうだが、狂ってんのは親父さんの方じゃねえのか?」
「滅多なことは言わないでくれ。それにこの部屋は君のせいじゃないか」
佳次の隣でいかがわしい本を読んでいるのが、遠縁にあたる七緒。数年前の夏、七緒との情事を女中に見つかった。それが佳次の父親に知れ、七緒は出入り禁止となり佳次は幽閉されたのだが、人目を忍んで今夜のように密会を重ねていた。
「それで……お前に頼みがあるのだ」
佳次はペンを置き、静かに言った。
「今夜私をさらってくれないか。」
七緒も本を閉じ、真っ直ぐに佳次に向き直った。
- 581 :2/2:2011/06/19(日) 22:09:59.32 ID:T9kvtuj80
- 「無茶を頼んでいるのは重々承知している。助教授になったのだろう?君の築いてきたその立場も危うくなろう。男を拐かすなどとんた醜聞だ。
お前の人生を狂わせるかもしれない、それでもお願いだ。
お前に逢えなくなるのなら、私は本当に狂ってしまうだろう。いや、もう狂っているのだろうな。このように自分のことしか考えられなくなるなど……」
そこまで一息に言うと、七緒の胸に顔を埋め、肩を震わせた。
「……私を哀れだと思うなら……頼む……七緒……怖いのだ」
「……俺は……あんたに同情するつもりはさらさら無え」
耳元に掛けられた言葉は低く冷たかった。
泣き崩れたいような感情となぜか安堵したような感情が同時に湧き、全身の力がふわっと抜けたが、倒れそうになる体を強く抱き締めてくれる腕に気付いた。
「だがな……あんたをかっさらいてえ理由はある。あんた人質にして逃げてりゃほしいもん何でも手に入りそうだ。……あんたを愛してる」
- 582 :風と木の名無しさん:2011/06/20(月) 05:26:33.91 ID:bx6CjPiQO
- 人質不在、完全に駆け落ちw
だがGJです
暗闇で語らう二人は雰囲気あっていいですね
- 583 :風と木の名無しさん:2011/06/20(月) 12:07:29.94 ID:FZBXUh04O
- 誘拐という名の駆け落ちですね、わかります
ここからどう転ぶか気になるなー。GJ!
- 584 :風と木の名無しさん:2011/06/20(月) 22:09:53.19 ID:v5rTQMpEO
- そろそろ回しますよ
- 585 :風と木の名無しさん:2011/06/20(月) 22:36:19.45 ID:WSmHz5yT0
- お手伝いしますよっ。まわし。
- 586 :風と木の名無しさん:2011/06/20(月) 23:01:40.75 ID:YA0OP2WU0
- 人質側から誘拐してくれと頼むシチュは萌える
- 587 :風と木の名無しさん:2011/06/20(月) 23:07:46.39 ID:Ik9V4WqbO
- 誘拐犯ってストレートに書くと犯罪者ですからね
- 588 :風と木の名無しさん:2011/06/20(月) 23:15:27.45 ID:tY3EdSbm0
- 踏んでって〜
- 589 :風と木の名無しさん:2011/06/20(月) 23:15:28.07 ID:OIs9Na0L0
- あぁっ踏まな…いや、踏んで…
- 590 :風と木の名無しさん:2011/06/20(月) 23:29:25.43 ID:VRT31QYe0
- パパ友地獄
- 591 :風と木の名無しさん:2011/06/20(月) 23:31:40.02 ID:Ls6ig2uY0
- 本スレ、またこの展開か…!
590は気づいてくれるだろうか
- 592 :1/2:2011/06/20(月) 23:51:05.40 ID:VRT31QYe0
- 彼と出会ったのは病院だった。
サッカーの授業で捻挫をして以来通い続け、最後の診察の日に声をかけられた。
「ねえ君バイトしない?」
銀縁の眼鏡、痩せた体にスーツ姿、鋭い目付きがいかにも仕事ができる大人の男という印象。
多少警戒しつつも僕は男についていき、仕事を内容を確かめる。
仕事は男が所有するマンションに月に二回ほど足を運び、彼に性的な虐待を施すという
犯罪ギリギリどころか思いっきりアウトの内容だった。
金に目が眩んだと言ってしまえばそうだが、平凡な日常とは違う世界を覗いてみたいという欲求があったのも確かだ。
「ショボイ裸…」
彼に手錠をはめて、スーツを切り刻んでいく。
目に涙を浮かべ屈辱の表情で下を向いた彼の顎を持ち上げてもう一度言う。
「こんな貧相なナニで恥ずかしくない?こんなんでちゃんとセックスできんの?」
僕には変態さんの素質があるのかもしれない。
彼を辱めて服従させようとする度にゾクゾクが止まらない。
「使い物にならなくしてやろうか?」
彼の股間に足を乗せてゆっくり体重をかける。
「あぁっ踏まな…いや、踏んで…」
さっきまで屈辱の表情が恍惚へと変わっている。
- 593 :風と木の名無しさん:2011/06/20(月) 23:51:18.23 ID:VE3MkBTb0
- *9が踏め踏んで系のレスだったときは
指定→*0
萌える→*1
にずらす、とかいうルールにすればどうだろう
- 594 :2/2:2011/06/21(火) 00:10:37.87 ID:s7u0av3w0
- 「この変態、つまんねぇんだよ」
喜んで踏みつけられている彼を見て気分が萎える。
僕は彼を放り出してソファに座った。
「床にこすりつけて自分でしてみな、見ててやるから」
物足りなさそう顔をしながら彼は言われた通りに腰を動かして
気持よさそうに声を漏らす。
いつもは彼を踏みつけたり罵倒しながら足でイカせて終わり。
それ以上はするつもりは無かったし、童貞の僕にはそれ以上の要求に答えられる技術も無かった。
ただ、いやらしく腰を動かす彼を見ていたら、頭の奥で何かが弾けた。
驚いて抵抗する彼を抑えつけ、彼の尻にローションを塗りつけて前戯も無しに挿入する。
苦しそうに呻く彼の声を聞きながら不器用に腰を動かした。
自分の手とは違う締め付ける快感にあっと言う間にイッてしまった。
「終わった?」
彼の冷めた声に怒りがこみ上げる。
脱ぎ捨てた下着を口に押しこみ、何度も何度も彼を犯した。
全てを出し尽くした頃には日が暮れていて、僕は彼の背中の上で泣いた。
恥ずかしくて悔しくて、こんなに欲情してしまった自分が嫌いになりそうで
僕は声を上げて子供のように泣きじゃくった。
「手錠外してくれるかな?」
彼の大きな手が僕の頬を包む、そして優しい声でこう言った。
「最低だな、この変態」
そう言った彼の表情は獲物を見つけた獣のようだった。
その時、僕は気づいたのだった、もう後戻りできない罠に嵌っていた事を。
- 595 :風と木の名無しさん:2011/06/21(火) 00:16:39.27 ID:sS3Jds3hO
- ブラボー!早いし、巧いし、踏み逃げじゃないしw、好みだし!
誤爆はとりあえず落ち着きましょう…
- 596 :風と木の名無しさん:2011/06/21(火) 00:19:37.02 ID:ZcC93f3y0
- >>592
ストレートにGJ!
>>593
いやいや
こういうのは過ちからの華麗な萌えが見所じゃないか
むしろ>>591のような早漏は注意してほしいところだな
- 597 :風と木の名無しさん:2011/06/21(火) 00:22:06.64 ID:ckBOiQsJ0
- ハラショー!すごく好みだ!GJ以外の言葉が見つからないGJ!
- 598 :風と木の名無しさん:2011/06/21(火) 00:30:30.90 ID:eyNBznrpO
- 今度は慎重に
- 599 :風と木の名無しさん:2011/06/21(火) 00:30:49.14 ID:jEfglic70
- 充電器×携帯
- 600 :1/2:2011/06/21(火) 01:12:59.71 ID:LbVvKTvw0
- 「おかえり。今日は、遅かったんだね」
「仕事が忙しくてさー。定時で帰れると思ってたっつーのに、飲み会入ってたみたいで。
店の地図調べて、赤外線通信も3件だろ。終電検索までして、フルコース」
「お疲れさま」
「もーヘトヘトだよ……でも、家に帰ったらおまえがいてくれる。
そう思うと、気絶ギリギリまで頑張れるってもんだ」
「ふふ……。じゃあ早速、そこ座って」
「おう」
「よっ、と」
「あー気持ちイイ…生き返るわー……」
「……」
「……いつも、おまえと一緒にいられたらいいのにな」
- 601 :2/2:2011/06/21(火) 01:15:00.30 ID:LbVvKTvw0
- 「それは無理だよ。身軽にあちこちを飛び回るのが君の仕事だけれど、僕は一か所に留まっていなくちゃいけないから」
「んなことわかってる。ただの願望だよ」
「うん…。でもさ、君は怒るかもしれないけど、僕はこんな風に、君が疲れて帰ってくる日が結構好きなんだ」
「え?」
「長い時間、繋がっていられるからね」
「っ…!まあ、確かに、そうだけどさ…」
「でも、今日はもうそろそろ…かな?」
「ん、そうかも…あ、ああっ!!」
ピロリン
「ふふ、完了っと。今日も良い声が出たね」
「うるせえ」
「あの人、寝ちゃってるみたいだ。今晩はずーっと一緒にいられるかも」
「あ、マジだ。こうなってみると今日はラッキーだな」
「そうだね」
「あーーー寝過ごしたああああ!講義……まあしょうがねえかあ。
あー携帯に充電挿しっぱなしだし。過充電って寿命縮むんだよな…。
つーか、アレ? 俺、ケータイ枕元に普通に置いてたよなあ…何でこんな充電コード絡まってんだ…
寝ぼけてたのかな…はあ…」
- 602 :風と木の名無しさん:2011/06/21(火) 01:48:51.49 ID:pHpBoGpN0
- >>600
「そこ座って」ってあるから充電台使用してるはずなのに、コードが絡まるとかどんだけ激しいんだよw
GJ!
- 603 :風と木の名無しさん:2011/06/21(火) 02:03:41.62 ID:sS3Jds3hO
- みんな早いな!すごいわ!
充電器が包容力のある攻めなのが新鮮だったGJ!
- 604 :風と木の名無しさん:2011/06/21(火) 08:02:41.80 ID:AZX+IBhz0
- 良い声出たね→うるせえ
っていう一言だけの照れ隠しに萌えたw
GJです!
- 605 :風と木の名無しさん:2011/06/21(火) 10:12:52.40 ID:l3rFoStrO
- なんというGJ
発展させて過充電で寿命が縮むのは知っているけどつながっていたい充電器とかを考えたらとても切なかった
- 606 :風と木の名無しさん:2011/06/21(火) 11:16:14.53 ID:xqUiayQe0
- 赤くてヒクヒクしてるよ、恥ずかしいね、そんなに欲しかったの?
(充電中マーク)
あっぱれとしか言いようがない!GJ!
- 607 :風と木の名無しさん:2011/06/21(火) 12:34:19.50 ID:mcraoFagO
- 包容力攻めとちょっと依存気味の受けいいなー
携帯用の電池式充電器が登場して三角関係とかも見てみたい
- 608 :風と木の名無しさん:2011/06/21(火) 12:38:27.53 ID:er40YQ9d0
- 我が名は與謝野小路史麿(ふみまろ)
- 609 :風と木の名無しさん:2011/06/21(火) 12:42:04.01 ID:pEm5fFTy0
- 節電対策
- 610 :風と木の名無しさん:2011/06/22(水) 00:33:27.80 ID:l/4nbWn/O
- 「『節電にご協力ください』って言われても具体的に何すりゃいいんだ?
電気を着けっぱなしにしない…くらいしか思いうかばねえ」
「仮に、先輩のうちの電力を5、僕のうちの電力を5だとして、二人合わせても5以下にする方法がありますよ」
「マジか!」
「そして先輩はよく僕に電話をくれますが、これに使う電力をほぼ0にも出来ます」
「すげえな!どうやるんだ!?」
「僕と一緒に暮らしてください」
「…」
「…」
「なるほど!お前頭いいな!」
「…」
「お前んち広いし綺麗だしな!俺Wii買ったから一緒にやろうぜ!」
「何言ってるんですか。テレビの消費電力馬鹿にしてるんですか」
「えー…」
「ちなみに、冷房と洗濯の節電のために室内では全裸で。寝るときは僕と同じベッドで寝てください」
「なるほど!」
「節電ですから、当然お風呂も僕と一緒です」
「お前マジですごいな。そんなアイデア思いつきもしなかったわ」
「そして21時以降は完全消灯です」
「そんな早い時間に寝れねえよー」
「大丈夫です。真っ暗で全裸でもWiiより楽しい運動が出来ますよ」
「マジでか。お前天才だな」
「ありがとうございます。節電頑張りましょうね」
- 611 :風と木の名無しさん:2011/06/22(水) 00:40:57.58 ID:GBULqllG0
- こうゆうの好きだw
GJ!!!
- 612 :風と木の名無しさん:2011/06/22(水) 01:10:01.39 ID:RKfUAj340
- ばかっこ先輩かわいいなwwwGJ!
- 613 :風と木の名無しさん:2011/06/22(水) 01:14:26.35 ID:Ugag4X3Q0
- 先輩ばかすぎるwww
二人で節電に励んでほしい
GJ!!
- 614 :風と木の名無しさん:2011/06/22(水) 01:17:30.41 ID:Yr+BKPDTO
- お馬鹿な先輩かわいいなw
後輩はそのことで悩まされそうだw
GJ!
- 615 :風と木の名無しさん:2011/06/22(水) 02:12:59.09 ID:PJoT68xI0
- 先輩可愛いなぁ
後輩はこの先自分以外の男(&女)から先輩を護るのに苦労しそうだw
GJでした!
- 616 :風と木の名無しさん:2011/06/22(水) 05:39:21.29 ID:P9M/I9m40
- アホな子ほど可愛い…萌えたw
GJ!
- 617 :風と木の名無しさん:2011/06/22(水) 10:24:00.05 ID:J72l29NLO
- バカ先輩がいいねえ
かわいかった
- 618 :風と木の名無しさん:2011/06/22(水) 10:42:40.21 ID:dk6owm8v0
- もっと、もっと強く踏んでください……っ
- 619 :風と木の名無しさん:2011/06/22(水) 10:45:30.09 ID:jAzC4zzWO
- 愛さないでください
- 620 :風と木の名無しさん:2011/06/22(水) 22:45:32.14 ID:StMQe6ed0
- ああ、まだ玄関付近をうろついてる…。
窓からこっそり覗き見て、俺は酷く後悔した。
今、俺ん家の玄関付近をフラフラしている彼は部活の後輩。
明るくて親切で男なのに超綺麗。そんな後輩に懐かれて、俺も最初は悪い気はしていなかった。
けど仲良くなるにつれて、どんどんスキンシップが過激になって
抱きつかれたり、キスされたり、「抱かせて下さい!」とまさかのお願いをされたり
花束を手渡されたり、毎日弁当を作って来てくれたり、誕生日に指輪をプレゼントされたり
最近ではなぜか原点復帰して「手…繋いでもいいですか?」と不安げに聞かれたり
「俺の事嫌いですか?先輩が嫌ならもう二度と近づきません。」って気を使かってくれたり
その事で考悩みすぎて知恵熱出した俺のお見舞いにわざわざ来てくれたのに
何故かチャイムを押さずに玄関前で考え込んでたり。
いくら鈍感な俺だってここまで尽されたら、本気だって分かる!
もうお前の気持ちは充分わかったから、頼むから今日は帰ってくれ!
このままじゃ俺が俺じゃ無くなっちまう、色んな意味で落ちちまう!!
ああああ、お願いだからこれ以上愛さないでください…。
- 621 :風と木の名無しさん:2011/06/22(水) 22:52:10.09 ID:83M34C1+0
- 愛されてもいいじゃないか!落ちちゃえよ!
と思わず叫んでしまったgj
- 622 :風と木の名無しさん:2011/06/22(水) 22:58:08.04 ID:J72l29NLO
- テンポいいねw
別館にもたくさんきてて、いろんなバージョンがあって楽しかった
GJ
- 623 :風と木の名無しさん:2011/06/23(木) 07:51:08.53 ID:w1y0gUjzO
- 自分は原点復帰で落ちました
GJ
- 624 :風と木の名無しさん:2011/06/23(木) 15:20:49.13 ID:onmrqPIw0
- あと一押しだ、頑張れ後輩!
GJ!!!
- 625 :風と木の名無しさん:2011/06/23(木) 19:16:19.21 ID:3Pd2g+O50
- 思わずニンマリしてしまったw
GJ!
- 626 :風と木の名無しさん:2011/06/23(木) 22:59:40.44 ID:rNlhjMAa0
- そろそろまわします
- 627 :風と木の名無しさん:2011/06/23(木) 23:14:19.84 ID:0Nsfpw/Q0
- 真っ赤な顔してあわあわしている先輩を後輩がぎゅうぎゅう抱きしめまくってるところまで妄想した!
GJ!
- 628 :風と木の名無しさん:2011/06/23(木) 23:15:59.04 ID:Q/H9Yls90
- ふふ…良いんだよ?
- 629 :風と木の名無しさん:2011/06/23(木) 23:17:50.67 ID:llFBrpsJ0
- 一人称「俺」、二人称「あんた」
「あんた」に対してはくだけた敬語の受け
- 630 :1/2:2011/06/24(金) 17:03:34.30 ID:/RuqrXvV0
- あれ、こんな時間にどうしたんすか?
俺?見ての通り今帰ってきたところですけど。
酒の匂いがするって、そりゃしますよ。接待で飲んできたんですから。
美人と2人でタクシーに乗り込むのを見た?
ああ、いたんですか。声をかけてくれればよかったのに。
誰って、大学の教授ですよ、あの人。
うちで協賛する講演会のために招いたんじゃないっすか。
っていうか接待だって本来は社長のあんたの仕事なんですよ?
はいはい、苦手なんですよね、そういうの。
知ってますよ。だから俺が代わりに行ったんじゃないすか。
飲み過ぎたらしいんでホテルまで送って行っただけですよ。
誘惑?されてませんし、されても断ってますよ。
っていうか、あんた俺のこと信用してないんすか?
してるけど心配?
そりゃね、以前の俺だったらあんな美人に誘われたらほいほい乗ってましたよ。
もともと女好きですからね、俺は。
今だってムチムチセクシー美人のお姉さんがいたらやっぱり目が向くし素直に賞賛しますよ。
でも、その気にはなんないんすよ。
- 631 :2/2:2011/06/24(金) 17:04:11.99 ID:/RuqrXvV0
- なんでって、俺にはあんたがいるから、あんたのことが好きだからに決まってんじゃないすか。
……僕はわがままで欲張りで甘えたがり?
あはは、自分のことよくわかってるじゃないですか。
頭も見かけもいいくせに、わがままで欲張りで甘えたがりで、
おまけにすぐ拗ねるんすよね、あんたは。
でも、仕方ないじゃないですか。
そーいうところも全部含めて、俺はあんたのこと好きになっちまったんですから。
はい、布団敷けましたよ。
一緒のベッドがいい?駄目駄目。
明日は朝一で会議だし、俺はあんたの自制心はこれっぽっちも信用してませんから。
こんどの週末、まるまる2日間空けてますから、それまで我慢してください。
じゃあ、電気消しますよ。
おやすみなさい。
- 632 :風と木の名無しさん:2011/06/24(金) 19:07:43.55 ID:u3sZT93G0
- k t k r
こういうのが本当にツボなんだ
こういう感じの、相手に対する接し方あしらい方世話の焼き方、
でも俺はあんたがちゃんと好きですよ。みたいなのが大好きなんだ!
指定細かくてアレかと思ってたけど書いて良かった
萌えました。GJGJ!
- 633 :風と木の名無しさん:2011/06/24(金) 22:05:03.22 ID:RNMg3RC/0
- 世話女房イイね。GJ!
- 634 :風と木の名無しさん:2011/06/24(金) 22:27:19.60 ID:qptKOO4iO
- 文中にセリフないのに社長がなんか可愛いw
しっかり者の受けさんも良いなぁ
GJです
- 635 :風と木の名無しさん:2011/06/25(土) 00:52:38.79 ID:MAT7zGWIO
- お題がよくわからなかったけど出されてみて納得
GJでした
- 636 :風と木の名無しさん:2011/06/25(土) 01:26:42.26 ID:PBQdyzou0
- 攻めだと思てた
- 637 :風と木の名無しさん:2011/06/25(土) 05:03:09.44 ID:VNvkPOn70
- むしろ>>632の萌え喜びように萌えたw
SSお題サイトのお題みたいな*9も
悪くはないけどやっぱこれだよなーと再確認した。
書いた者冥利につきる、羨ましいですGJ
- 638 :風と木の名無しさん:2011/06/25(土) 05:14:10.12 ID:JhvCIwFnO
- あなたに任せましたよ
- 639 :風と木の名無しさん:2011/06/25(土) 05:18:26.10 ID:32qzGRkh0
- 言ってることとやってることが違う
- 640 :風と木の名無しさん:2011/06/25(土) 11:54:51.36 ID:iaBXU63rO
- 考察
・興味ないと言いながら、会話をしっかり聞いている
・頼み事をされて、断ったのに頼まれた事を既に終えてる
・上記の一例が、飲み物や食べ物系
(しかも、相手の好みを完全に把握している)
・クールを装っているのに、読んでいる本が逆さま
・悪態つきながらも、相手の事にかなり詳しい
・一例は、相手の家庭の事情
「以上が、うちの風紀委員長の基本行動です」
「すごく、ツンデレですね」
- 641 :風と木の名無しさん:2011/06/25(土) 13:09:00.72 ID:0DY5E77f0
- かわいいw
風紀委員長っていうのもいいw
GJ
- 642 :風と木の名無しさん:2011/06/25(土) 20:45:27.11 ID:QRoqLIaq0
- 観察されてるw
観察者と委員長の日常が気になるなー
なぜそんな考察を他人に披露するに至ったのかも気になるw
妄想がひろがる投下ありがとうGJ
- 643 :風と木の名無しさん:2011/06/26(日) 14:06:20.23 ID:cwz1upgCO
- まわし
- 644 :風と木の名無しさん:2011/06/26(日) 14:55:59.54 ID:O3JMJu65O
- よし、ここは俺が!
- 645 :風と木の名無しさん:2011/06/26(日) 15:35:50.47 ID:G17g08ra0
- いやいや俺が
- 646 :風と木の名無しさん:2011/06/26(日) 15:54:18.96 ID:J3L6u0NaO
- いいやオレが!!
- 647 :風と木の名無しさん:2011/06/26(日) 16:03:11.56 ID:GsUuvBJa0
- どうぞどうぞ
- 648 :風と木の名無しさん:2011/06/26(日) 16:54:34.51 ID:mcyqc1QN0
- 今回はあなたに譲ります
- 649 :風と木の名無しさん:2011/06/26(日) 16:54:45.01 ID:5+N+1hec0
- 両片思い
- 650 :1/2:2011/06/26(日) 23:40:10.87 ID:WbqFbiMG0
- 「お前に謝らなければならないことがある」
「なっ、ななななにかな!?」
「なぜそんなに狼狽する」
「いや別に!僕は至って普通だよ。ふつー。いつもどおり!」
「そうか?」
「そうだよ!そ、それよりも!謝ることってなにかな?」
「実は」
「う、うん」
「…………いや。やはり、今はよそう」
「ええっ!?わざわざ訪ねて来てくれたのに!?」
「すまない」
「すっごく気になるんだけど!」
「……すまない」
「あ、いや怒ってるわけじゃなくて。……あの。僕に気を遣ってくれてるとかなら、気にしなくてもいいよ。
どんな内容だって僕は平気だし。そもそも、あれを書いた時点でそういう覚悟は出来てるというか…」
「覚悟?」
「うん。だから、君の言いたいことをズバッと言っちゃってよ」
「……いや。俺はあまり喋る事が得意ではないから、上手く伝えられる自信がない。
お前はいつも俺の拙い言葉を汲み取ってくれる。が、いつもそれに甘えるわけにはいかない」
「そ、そっか」
「だから、一度戻って、お前に手紙を書くことにする。自分の言葉で。それを、読んで欲しい」
「わかった。………ってことは、わかるのが1、2日後ってことか…うわー…生殺し…」
「ん、何か言ったか?」
「ううん、何も。じゃあ、手紙待ってるから!」
「ああ。それでは、またな。邪魔をした」
「うん、またね」
- 651 :2/2:2011/06/26(日) 23:41:53.09 ID:WbqFbiMG0
-
「ううううう……『謝る事がある』って、もうイコール返事はノーって言われてるようなもんじゃないかー。
でもああ言ってくれてるのに、無理に言わせるのは余計に嫌われそうだし…
仕方ないから、手紙が届くのを待っていよう。……ああ、なんか、死刑囚の気分……」
そのときの僕は知らなかった。
僕が彼に宛てて書いたあの手紙は、彼に読まれていなかったことを。
そして、家に帰った彼が『さっきの手紙の用事はなんだったか』と手紙に書いていることを。
「あーあ、お腹、減ったなあ……」
- 652 :風と木の名無しさん:2011/06/26(日) 23:51:46.96 ID:ukHmTY+70
- まさか、やぎさんゆうびんでお題とは!
萌えましたGJ!!
- 653 :風と木の名無しさん:2011/06/26(日) 23:51:54.93 ID:POIiOtjc0
- 650でやきもきしたのに、651で爆笑したwwwかわええ GJ
直接会ってるんだから手紙にしないで言ってやれよw
振り回しまくって黒ヤギさんはさすが黒いだけあるな
- 654 :風と木の名無しさん:2011/06/27(月) 08:59:51.37 ID:u1vvtUtiO
- 萌えて笑った
何番まで歌えば両思いになるんだこいつらw
- 655 :風と木の名無しさん:2011/06/27(月) 10:28:47.97 ID:jxaBm7uG0
- 黒ヤギ、なぜ食ったwww
そして、白ヤギも食う気マンマンでワロタwGJ!
- 656 :風と木の名無しさん:2011/06/27(月) 17:40:42.48 ID:lYVNaZ3y0
- やられた!って声に出しそうになったwうますぎる
いつか両思いになってね!
- 657 :風と木の名無しさん:2011/06/27(月) 18:34:02.78 ID:Md08bMMVO
- 好きな相手からの手紙を食うなw
萌えて笑ってGJでした!
- 658 :風と木の名無しさん:2011/06/27(月) 18:44:39.27 ID:HLNWz05p0
- 650のおかげで頭の中がパラダイス
もうあの曲を疚しい気持ち無しには聴けないw
GJ
- 659 :風と木の名無しさん:2011/06/27(月) 18:49:50.30 ID:gyyd5ZDb0
- 天然×天然
- 660 :風と木の名無しさん:2011/06/28(火) 13:26:10.47 ID:RXDDjRWs0
- PSPみつかんねえ…
どこいったんだー…あれがないと時間がつぶせないんだよおおおおおお…!
- 661 :携帯からですが660です:2011/06/28(火) 17:36:35.18 ID:Jw2FR21NO
- 数ある天然の中、一番たちが悪く。尚且つ個人的に一番萌えるのが無自覚天然タラシ系
スポーツ漫画の部長などによく見られる、他校生からは一目置かれ後輩からは慕われる熱血タイプ
そんな部長に恋心を抱く後輩の一人。お前なんでスポーツ部活やってんの?ってくらいローテンションだとなお萌える
よく頑張ったな!と頭を撫でられたり暑苦しいスキンシップにいつの間にか本人も自覚しない恋心を抱く後輩
ある日何の気無しに部長に「お前細いなー?女子じゃないんだからもっと食えよ!」と言われる後輩
「よく解りましたね。俺…実は女子なんです。皆には内緒にしてくださいね」
「!?」
「…冗談ですよ、本気にしないでください」
「なんだ冗談か!お前可愛いからもしかしたら…と思ったじゃないか」
「…」
「お前が女子だったら結構タイプなのにな」
そんなやり取りの後、友人と
「モロッコってどこにあるの?」
「落ち着け。よく考え直せ」
と何かズレた反応をする後輩
部長は部長で、部活の着替えの時に
「…なんかあいつの着替えを見てると女子の着替え見てるみたいでドキドキする」
「いやお前だけだから」
そんな無自覚
「俺が女子だったらお前と付き合ってもらってたのになあ…」
「だ…だったら俺取ってきます!そしたら付き合ってください!」
「後輩にそんな事させられるか!取るなら俺が…」
「いえ俺が!」
「まって!おまえら両思いだから落ち着いて!」
そんなバカカップル話が見てみたい
天然×天然の周囲が苦労してるのも萌え
ーーーーーー
すいません。チラシと間違えて誤爆してしまいました。萌語り失礼しました
- 662 :風と木の名無しさん:2011/06/28(火) 17:58:23.53 ID:lDGqbx6+0
- >>661
GJ!
>「まって!おまえら両思いだから落ち着いて!」
やばいコイツすげー萌えるwww
- 663 :風と木の名無しさん:2011/06/28(火) 21:28:43.09 ID:EgausHanO
- 俺がとってくるのが笑えましたw
誤爆で時間が無理そうだったのに間に合ってGJ
- 664 :風と木の名無しさん:2011/06/28(火) 21:58:45.86 ID:dIAMV5hnO
- GJGJ!
もう全員かわいすぎる。
くっついたあとも周囲を巻き込んでどたばたすればいいよwww
- 665 :風と木の名無しさん:2011/06/28(火) 22:23:12.97 ID:GvLT7gLHO
- これはGJ!
名無しのツッコミに激萌えたw絶対いい子だねこの子
- 666 :風と木の名無しさん:2011/06/29(水) 00:31:40.48 ID:CF9qlXP30
- >>661
GJ
その部全体が萌えるじゃないか
- 667 :風と木の名無しさん:2011/06/29(水) 00:59:10.96 ID:GK5W54zH0
- GJ!友人が苦労人過ぎてもう全部萌えたw
- 668 :風と木の名無しさん:2011/06/29(水) 01:53:54.61 ID:xp4aayWS0
- 踏みたまえ
- 669 :風と木の名無しさん:2011/06/29(水) 01:55:37.13 ID:lBFwy7iiO
- 達観してる人×往生際の悪い人
- 670 :風と木の名無しさん:2011/06/30(木) 02:26:31.30 ID:igjEwFqaO
- お流れかな
残念
- 671 :風と木の名無しさん:2011/06/30(木) 02:42:23.05 ID:+a/XlH7QO
- どういう萌えなのか自分にはわからなかったので待ってたけど仕方ないね
- 672 :風と木の名無しさん:2011/06/30(木) 02:54:43.32 ID:xiFNZmakO
- 回しますよ
- 673 :風と木の名無しさん:2011/06/30(木) 03:10:46.47 ID:fe3QHQcBO
- 長年801界に身を置いて自分の属性や萌えポイントを熟知した上で
スレ民の期待に応えんと受に迫る攻と
心が伴わないやっそんは嫌だと必死に抵抗する受
…みたいなのを考えたが萌えに昇華する前に時間切れになってしまった回し
- 674 :風と木の名無しさん:2011/06/30(木) 03:57:40.81 ID:GGjvqaEM0
- 673さん
別館があるよ
まわし
- 675 :風と木の名無しさん:2011/06/30(木) 08:35:26.92 ID:urK8wzwD0
- もう僕は人の中では生きられないよ。一人で部屋にこもって物書きだけして生きていくんだ
なんで諦めるんだ?俺は…俺は諦めねえ!お前と一緒にいたいんだ…!
的なのを想像したよ
まわし
- 676 :風と木の名無しさん:2011/06/30(木) 11:07:31.33 ID:u5TiTPpD0
- なるほど
色々な萌えがあるのだねまわし
- 677 :風と木の名無しさん:2011/06/30(木) 11:29:47.45 ID:PHVi54WJ0
- ホモ?そんなん関係ないよオレ職業自由業だしセーフセックスするし受け大好きだしな攻めと
ホモなんて冗談じゃねえ家も継ぐし子供も欲しいし親に顔向けできねえけど攻め大好きな受け
なイメージしたけどこのスレ今見たしまわし。
- 678 :風と木の名無しさん:2011/06/30(木) 11:36:26.27 ID:i27R2HmS0
- 俺男だけど男のお前を好きになったよ!
好きになったもんは仕方ないよね
とりあえずお友達から始めませんか
×
同性の壁をあっさり乗り越えんなああああ
始めるも何も最初から友達じゃん!
お前といるとドキドキするけど俺はホモなんかじゃ・・・!
みたいなんかと思ったまわし
- 679 :風と木の名無しさん:2011/06/30(木) 11:38:28.00 ID:igjEwFqaO
- 次どうぞ
- 680 :風と木の名無しさん:2011/06/30(木) 16:15:57.49 ID:W1zbAUsSO
- 「次どうぞ」
ぶっきらぼうにそう吐き棄てた>>679は今、どんな気持ちなのだろう。
携帯の身でありながら果敢にもこのスレに書き込み、見事失敗した>>679。
いやそれともこれは初めから君が仕組んだことだったのかな?
*9ゲトに興味がなさそうな振りをしながらその実*9に興味津々だったなんて、本当に厭らしい子だね、>>679
そんなクーデレな君が私は凄く愛しいよ
- 681 :風と木の名無しさん:2011/06/30(木) 16:18:31.84 ID:u5TiTPpD0
- 「風呂あがりました。次どうぞ」
「あのさ、お前とルームシェアしはじめてから、いつか言おう言おうと思ってたんだけどさ。
何かがおかしいだろ? わかるか?」
「なにがですか?」
「お前が今言っているのは「lt's your turn」だ。だが、お前は年下だ。
本来、お前が言うべきなのは「after you」なんじゃないのか?」
「英語にされたので、余計わかりません」
「つまり「次どうぞ」じゃなくて、「お先にどうぞ」って言うべきってことだよ」
「ああー、なるほど」
「年上に対する敬意が足りない」
「敬意ですか。じゃあ「Next please」」
「お前は医者かよ。それは「お次の方どうぞ」だ」
「俺、文系なんで、英語って苦手なんですよね」
「ああ、そう。俺は英語が得意なんだよね」
「怒ってます?」
「いや、別に」
「The moon is beautiful.」
「なんだ、いきなり」
「日本語に訳してください」
「月が綺麗?」
「意味わかります?」
「今日の月みたいな感じ?」
「もういいですよ」
「素直に「I love you」って言えばいいのに」
「直接的すぎて味気ないんで」
- 682 :風と木の名無しさん:2011/06/30(木) 22:53:28.45 ID:+a/XlH7QO
- 誤爆への絡みが面白かったw
GJ
- 683 :風と木の名無しさん:2011/07/01(金) 00:05:33.77 ID:ZefrRnKu0
- ええと、つまり、遅漏の>>679=>>681に対する
>>680の愛あるお仕置きプレイがこれから始まるわけですねw
GJです
- 684 :風と木の名無しさん:2011/07/01(金) 16:21:31.99 ID:7L+RlIiPO
- まわそうかな
- 685 :風と木の名無しさん:2011/07/01(金) 19:19:33.47 ID:3Yzur02v0
- まわしマッスル。
- 686 :風と木の名無しさん:2011/07/01(金) 20:00:28.07 ID:9xFSKU6a0
- 普通に回します
- 687 :風と木の名無しさん:2011/07/01(金) 20:12:22.16 ID:hk58PpKn0
- くるくるまーわーるー
- 688 :風と木の名無しさん:2011/07/01(金) 20:48:27.54 ID:5/LQ7VDE0
- どうせお前も踏んでくんだろ?
- 689 :風と木の名無しさん:2011/07/01(金) 20:49:34.39 ID:B8YKZZP10
- 真夏の夜の夢
- 690 :1/2:2011/07/02(土) 02:13:30.99 ID:1wTzGAFtO
- ふたりの少年がいた。
夜の寺社だった。
真夏の夜のことだった。
ふたりの少年と青年がいた。
夜の寺社だった。
遠くで祭囃子が聞こえる。
「10年ぶりだっけ?おまえ今いくつになったんだ?」
「25だよ。同い年なんだから、わかるだろ」
「いやぁ、あんまりおっさんになっちゃってるからつい、確認のために」
「25はまだおっさんじゃねぇよ。……おまえは、変わらないな。あのときのままだ」
「あたりまえだろ。永遠の15歳だ」
- 691 :2/2:2011/07/02(土) 02:14:33.83 ID:1wTzGAFtO
- ふいに祭囃子が途絶えた。
たのしい、たのしい祭の時間はもうおしまい。
「……んじゃ、そろそろ行くわ。元気でな」
「なぁ」
祭の時間はもうおしまい。
さあさみなさん帰りましょう。
あるべき場所に、帰りましょう。
「最後にひとつだけ。思い出、くれよ」
そう言った青年の目からあつい水が落ちる前に、ふわりと重ねた唇は。
そよ、と吹いた風と共にあわく消えてなくなった。
ひとりの青年がいた。
夜の寺社だった。
真夏の夜の夢だった。
- 692 :風と木の名無しさん:2011/07/02(土) 03:33:47.34 ID:Z0PRr8Fy0
- 情景がすごく好き
GJ!!
- 693 :風と木の名無しさん:2011/07/02(土) 08:12:33.46 ID:L3IkU9txO
- 情景も好きだし、文章の感じがすごくイイ
GJGJ
- 694 : 忍法帖【Lv=20,xxxPT】 :2011/07/02(土) 08:52:22.33 ID:BO3QxN130
- >>690-691
文章構成力が無いのに投下しないでよ
語彙力が乏しすぎて話にならない
- 695 :風と木の名無しさん:2011/07/02(土) 11:27:04.43 ID:r2VMc4Ea0
- 萌えた……萌え尽きるほど萌えた
夏特有の常世と現世の交わる感がたまらない
GJでした!
- 696 :風と木の名無しさん:2011/07/02(土) 16:54:05.28 ID:VBp+cbTW0
- シンプルなのに儚い雰囲気が出て良いな
- 697 :風と木の名無しさん:2011/07/02(土) 20:33:18.60 ID:h8YKPnGzO
- 切な怖萌える。なにこの感情複雑
- 698 :風と木の名無しさん:2011/07/02(土) 21:02:36.14 ID:7ARRInVQO
- それじゃよろしく
- 699 :風と木の名無しさん:2011/07/02(土) 21:04:08.84 ID:waw8FVdH0
- 勘違いお耽美系受け
- 700 :1/3:2011/07/03(日) 20:04:01.98 ID:m4TRMLwu0
- ライブを終えて裏口を出ようと階段を上っていくと、ドアの前に見たことない男が立っていた。
ちょっとしたインパクトだったのはそいつがえらく背がでかくて、そんで……普通そういう事しないよな、って動作で、
目のあたりに上げた二本の指をちょっと動かすような、まぁ古臭いっつうかそれはねぇだろって挨拶を俺にしてきたからだ。
他に誰かいれば俺じゃないって無視決め込んだけど生憎俺しかいなかった。
ファーつきの、高級カーテンみてーな柄のロングコートに、メイクに……、
いや、いいけどそのシルバーのアイメイクがやたらどぎつい。特濃。
「待ちくたびれたじゃない、YOU」
……お前どっかのアイドル事務所の社長?
「あんた誰」
「ミッシェル神條です」
なんだよその腕クロスさせるポーズ、頭おかしいのかお前。いい加減にしろ。見てるこっちが恥ずかしいだろ。
「今日YOUのライブ観てさ、」
「……そりゃどうも」
「決めたんだよ……その美しさ……ボクのバンドに入らない?」
カツンカツンカツン、と硬い階段が奴の靴底を跳ね返す甲高い音。近付いてきた奴は俺より頭一つ分くらいでかい。
「近いんスけど神條さん」
「……遠慮しないで、ミッシェル神條って呼んでいいんだよ……」
いや普通神條って呼ばれる方がいいんじゃねーの。ミッシェルてお前。
バカに関わってる時間が惜しい。俺はさっさと奴を避けて階段を上ろうとした。
「ちょっと、」
それに先回りして、俺の行き先を塞ぐ。また笑う。
「つれないなぁ……YOU」
「どいてもらえる」
「YOUがボクのバンドに入ってくれるなら」
さっさと帰りたかったし、目の前の男は頭おかしいし、その上更に俺に違うバンドに入れときた。
さすがに俺も頭にきて、目の前のお耽美野郎にずい、と詰め寄った。
「あのさ、何考えてんのかしんねーけど、俺は今のバンド以外でやるつもりはねーんだよ」
じろりと睨み上げると、何でか半開きの唇と目が妙に恍惚とした色でもって俺を見る。
何だこいつ、頭おかしい上に変態か。いや変態だから頭おかしいのか。どっちだ。
- 701 :2/3:2011/07/03(日) 20:04:45.46 ID:m4TRMLwu0
- 「その意思の強さ……やっぱりボクの思ったとおりだよ……」
うっとりと自分の頬を撫でんのやめろ。殴りてぇ。
大体、よく見たら案外整った顔してんじゃないか。何でこんなメイクしてんだ?イロモノバンド?
「じゃーさ」
「ん?」
「とりあえず化粧取って素顔見せてよ。信頼できねーだろ、そんな厚塗りの顔じゃあさ」
適当な口先でまあとりあえず怯ませる事ができたらそのままほっといて帰る気だったんだ。けど。
「そんな……メイク取るなんて何する気だい、YOU」
そんなに明るくないこの階段の片隅で、目の前の男の顔が真っ赤になる。一瞬目が点になった。何言ってんだこいつ。
「す、素顔なんて……そんな、いや、でも、君になら……」
頬に両手添えてどこの乙女だ。とりあえず動揺してんのは確かだ。もう放っておこう。多分今日は厄日なんだ。それだけだ。
まだテンパってる奴の体を押し退けて、そんじゃ、とドアを開いて外に出た。
奴が気づかない内にさっさと逃げるに限る。背中の方で奴が何か叫んでいるのが聞こえるが知るもんか。
それからまたライブまでしばらく間があったから、俺はすっかりあの変態の事を忘れていた。
変態つってもまあ害はあまりなかったからだけれども、今思えば警戒しておけばよかったとこれはもう酷く残念だ。
迂闊だった。甘かった。これは俺のせいだ。あの日と同じように、あの階段で、俺はまた一人で帰る為に階段を上っていた。
ドアの前に誰かいるのに気づくのも、少しだけ時間がかかった。気取ったポーズで立ってるな、と思ったけどその程度。
そいつが俺を見て、妙にもじもじと動き出した時も誰かと勘違いしてんのかなと思ったくらいで。
「……や、やぁ」
さっと俺の前に立ちふさがった男は、茶髪で背がでかくて小奇麗な顔した、所謂イケメンだった。次の言葉を聞くまでは。
「何。つか、ごめん、俺あんたの事知らないんだけど……」
「やだなあ、……照れてるのかい?YOU……結構シャイなんだね」
一瞬にして、以前のおかしな出来事を思い出す。けど、目の前の男とあのミッシェルなんちゃらがどうしても繋がらなかった。
「ちゃんとメイク………取ってきたよ」
……いや、なんで恥らう風なんだよ。
- 702 :3/3:2011/07/03(日) 20:05:14.48 ID:m4TRMLwu0
- 「これで……YOUと一緒になれるんだよね?」
「いや、言ってねーし。俺、一言も言ってねーよな?それ」
「メイク取れなんていきなり言われたの、YOUが初めてだよ……」
……しかも聞いてねぇし。困ったな。これどうすりゃいいんだ。
まじまじと顔を見れば、随分綺麗な顔してんのに何がどうしてこうなったのか理解できない、俺には。
「ていうかさ」
もじもじとドアの前で少女漫画みたいに顔を両手で隠してる大男の前に立つ。モデルとかやれそうなくらい背はでかい。
そのでかさで、この動作で、あのメイクか……。残念すぎるだろ。
「神條さんその方が可愛いんじゃないの」
「かっ!?」
「あんな変なメイクしないでさ、その方が可愛いのに」
「かっ…かっ、か、かかかかかかかかかかか」
瞬時に顔が真っ赤になる。そういえばこないだもそうだったっけ。面白いといえば面白い。相手すんの面倒だけど。
顔真っ赤にして挙動不審にきょろきょろした後に、ちょっと俯いた顔でこっちを見てくる目が上目遣いだ。口まで尖ってるし。
一瞬殴りたくなったのは、それが想像してなかったほど可愛かったからで。可愛いと思った俺を殴りたかったんだけど。
「か、可愛い、なんて……ちょっと、YOU、……何なんだよ……」
俺は思わず笑ってしまった。
「何それ、ほんと可愛いね神條さん」
また今度、メイクしないでおいでよ。そしたらもう少しだけ話聞いてあげてもいいよ、と俺は顔を覗き込む。
もはや耳まで真っ赤にして、まともな返答もできそうに無い目の前のを放って俺はまたしてもさっさと外に出た。
奴のバンドに入るつもりはないけど、あれをからかうのはまだしばらく楽しめそうだ。今度はなんて言ってやろうかな。
あいつがするような大袈裟な手つきで指で顎に触って可愛いね、とでも言ってやろうか。うん、そうしよう。
俺は笑いを噛み殺しながら雑踏に足を踏み出したのだった。
- 703 :風と木の名無しさん:2011/07/03(日) 20:09:38.69 ID:kLD+yUpy0
- だめだああああああ
本文でもつっこまれてるけど
ジャニーさんにしか思えなくて萌えが阻害されるうう
いやジャニーさんの顔しらないけどさ
- 704 :風と木の名無しさん:2011/07/03(日) 20:20:38.01 ID:KJTo5UXvO
- なぜYOUにしたしwキミとかでええやんwwと思わずツッコミ
爆笑しましたたGJ!!
- 705 :風と木の名無しさん:2011/07/03(日) 20:45:49.09 ID:pbnjckDjO
- イメージは実際は全然違うんだろうが
ミサワのルシフェルさん思い出したww
素直にメイクとってくるミッシェルかわええw
- 706 :風と木の名無しさん:2011/07/03(日) 20:49:38.32 ID:1BEoCkZAO
- >>700
GJ
今日、ちょっといやな事あったのが吹っ飛んだ。
ありがとう!
- 707 :風と木の名無しさん:2011/07/03(日) 21:08:16.33 ID:ouCRZMIt0
- 「YOU」の破壊力がこれ程とは。今まで侮っていたぜ…
- 708 :風と木の名無しさん:2011/07/03(日) 21:19:30.55 ID:g1cElk2z0
- いやいやいやいやいやww腹痛いw
「YOU」はんぱないわーw
- 709 :風と木の名無しさん:2011/07/03(日) 21:19:52.38 ID:KE3xaScP0
- 一夫多妻(BL版)
- 710 :1/2:2011/07/04(月) 04:22:55.67 ID:t1DgQFvu0
- どこも同じような大きさと色をした墓石だらけだったので、迷っていたら、「蒼井?」と背後から聞き慣れた声がした。
振り向くと、水がなみなみ入ったバケツとちいさな花束を持った茜田がいた。
俺と同じように、学校が終わってそのままここに来たのか制服姿だった。学校指定のバッグも肩からさげていた。
「お前もあいつの墓参りに来たのか」
俺が言うと、茜田は小さく頷き「全然来られなくて今日が初めてなんだ、実は」と言った。
- 711 :2/2:2011/07/04(月) 04:31:06.72 ID:WSPNAEOLO
- そこには溢れそうなほど生けられた花があった。
そして、その前には大量の手紙と、あいつの好きな野球チームのユニフォームと、あまりに多すぎたせいかこぼれおちた線香があった。
「これじゃあ花は生けられないな」茜田が苦笑した。「花は持って帰るよ」
「桃井の野郎は死んでもモテるのか。あいつ先輩にも可愛がられてたし、後輩にも慕われていたからなぁ」俺が言った。
「そうだな…」
それから、しばらくお互いに無言になり、
「…あいつ、こんなに愛されていたのにな…」
独り言のように茜田が言った。涙声だった。
途中から携帯ですまん
- 712 :2/2:2011/07/04(月) 04:44:53.31 ID:WSPNAEOLO
- 2/2が少し抜けてた。スレを無駄にして本当に申し訳ない。
茜田の後ろに着いていったので、『桃井家の墓』の前にどうにか辿りつけた。
こうして墓石にあいつの名前があるのに、実感が全く湧かない。
二ヶ月前に葬儀に参列して、棺の中の遺体もこの目で見たはずなのに。
今にも起き上がって「ばーか嘘だって!」と笑いそうな、安らかな死に顔だったせいだ。きっと。
「とりあえず、花を…あっ」
茜田が驚いた声を出すので、視線を同じところへ向けると、そこには溢れそうなほど生けられた花があった。
そして、その前には大量の手紙と、あいつの好きな野球チームのユニフォームと、あまりに多すぎたせいか地面にこぼれおちた、線香があった。
「これじゃあ花は生けられないな」茜田が苦笑した。「花は持って帰るよ」
「桃井の野郎は死んでもモテるのか。あいつ先輩にも可愛がられてたし、後輩にも慕われていたからなぁ」俺が言った。
「そうだな…」
それから、しばらくお互いに無言になり、
「…あいつ、こんなに愛されていたのにな…」
独り言のように茜田が言った。涙声だった。
- 713 :風と木の名無しさん:2011/07/04(月) 14:20:50.58 ID:6x5k3a260
- お笑い系のお題だと思ったら、切ない系がきたんだね
携帯からめげずに乙でした
- 714 :風と木の名無しさん:2011/07/04(月) 22:12:22.75 ID:w1aBSFKDO
- 残された妻達が夫を偲んでいるわけか
切なくて萌えたよ GJ
- 715 :風と木の名無しさん:2011/07/04(月) 23:16:56.39 ID:uBjs5Bad0
- 778 :名無しさん:2011/07/04(月) 11:26:41 ID:QZi4ngbg
本スレ710
これ誤爆?
お題とほとんど合って無いような。
779 :名無しさん:2011/07/04(月) 11:33:10 ID:QpD23uiE
3連投で誤爆はないでしょw
確かにお題に沿ってるとは言い難いから扱いに困る…
782 :名無しさん:2011/07/04(月) 14:48:50 ID:O4pEc7K.
本スレ710は棚からコピペした嵐かと思ったけど違うみたいね
最近ちょっと過敏になりすぎてる自分に反省
でも正直もっと素直に「一夫多妻」に萌えて欲しかったなぁ…
184 :風と木の名無しさん:2011/07/04(月) 21:23:07.78 ID:m6mchOhE0
チラシ933
エスパーレスする
ネガな感想吐く人が許せんのかもしれんが、個人の好みうんぬん以前の問題だろ
どこが前提に沿ってるの、あれ
- 716 :風と木の名無しさん:2011/07/05(火) 00:18:36.99 ID:LVr8U6Np0
- チラシの裏@801板 三百七十五枚目
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/801/1309420423/
933 風と木の名無しさん sage 2011/07/04(月) 18:55:56.13 ID:gLNsSC780
”コピペ荒らしかと思った”なんて言わなくてもいいことを
わざわざ書いておいて
その次の行で”私過敏になってた反省”とほざき
同じレスの中で今度は萌え方にダメ出しする
反省してるようにはとてもみえない。文章下手ですね
捻ってても自分が萌えたら「そうきたか!」って
ちやほやするんでしょ
個人の好みを大義名分にすりかえないでよ
上から目線の主婦かニートか知らんが氏ねよ
昼間にネチネチ暇でいいですね
- 717 :風と木の名無しさん:2011/07/05(火) 02:45:45.20 ID:+TLMzc1O0
- こういうのもいいね。
出題者の意図とはちょっと違うのかもしれないけど、
指定されたシチュエーションやカップリングをどういう風に解釈するのかは、書き手次第だってことがよくわかる。
自分が思っていたのとぴったりの萌えが書かれていたときはもちろんうれしいし、
意外な変化球で帰ってきたとしても、それはそれで新たな萌えを発掘できるかもしれない。
このスレのそういう自由度が、個人的にとても面白いと思うんだ。
>>710
切ない萌えが伝わってくるいいSSでした。GJ
- 718 :風と木の名無しさん:2011/07/05(火) 03:17:33.41 ID:Gl/qhQ2i0
- まわし
それは 君が踏む*9
僕が 見た お題
- 719 :風と木の名無しさん:2011/07/05(火) 03:20:54.67 ID:ueqqJ+sKO
- 慣れていく自分が怖い
- 720 :風と木の名無しさん:2011/07/05(火) 15:14:25.62 ID:wBPMtngu0
- なぁ、どうすりゃいいと思う?お、俺…こんなになっちまって
分かってんだよ、これは…こんなのは絶対ヤバイって
なのに、今だって頭ん中はあいつで…あいつがやったことで一杯だ
俺が埋め尽くされてく…全部…ああ畜生、ぜんぶだ
あいつの手管に…あいつのすべてに慣れていく自分が、怖い
- 721 :風と木の名無しさん:2011/07/06(水) 16:21:48.30 ID:Qyq4GNfGO
- そろそろ回します
- 722 :風と木の名無しさん:2011/07/06(水) 16:46:33.59 ID:DJ6EDCn8O
- まわしまーす
- 723 :風と木の名無しさん:2011/07/06(水) 18:43:39.65 ID:UnzsCEpIO
- まわしー
- 724 :風と木の名無しさん:2011/07/06(水) 19:01:23.44 ID:E1GIp/0K0
- まわすよ!
- 725 :風と木の名無しさん:2011/07/06(水) 19:29:42.72 ID:dyO4GPIy0
- まわしとく。
- 726 :風と木の名無しさん:2011/07/06(水) 19:56:37.83 ID:yflTD6jS0
- まわれー
- 727 :風と木の名無しさん:2011/07/06(水) 20:49:40.12 ID:cgCMywH9O
- 短いけどこういうキャラ好き
もう少し背景がわかりやすかったらもっと良かったかな
- 728 :風と木の名無しさん:2011/07/06(水) 20:51:42.13 ID:aCbIsu8r0
- 踏め!
- 729 :風と木の名無しさん:2011/07/06(水) 20:53:36.30 ID:iizjRX1m0
- ずっと好きだった幼馴染の結婚式
- 730 :風と木の名無しさん:2011/07/06(水) 22:09:41.29 ID:pRoU6BTrO
- ※幼馴染みは女の子で
小中学校とクラスが一緒で、割と仲も良かった二人。
幼馴染みが好きだと気づいたきっかけが、彼女に彼氏が出来たこと。
嫉妬や悲しさを抑えながら、励ましたり愚痴を聞いたりしているうちに、何も言えないまま時が過ぎる。
忘れようと他の子と付き合っても、幼馴染みが忘れられず、ズルズルと時が流れたある日、彼女から結婚式の招待状が届く。
この際だから彼女のことは忘れようと、けじめをつける為に、式に参加した。
ところが、思いのほか花嫁姿の幼馴染みが綺麗で、今までの事を思い出していくうちに、花嫁の父親よりも号泣してしまった。
その時、誰かからハンカチを差し出され、好意に甘えて、止まらない涙をそれで必死に拭っていった。
涙のついでに、それで鼻をかむと、少しだけ男物の香水が香った。
顔を上げて、ハンカチを差し出してきた相手の顔を見ると、花嫁の友人がイケメンだと騒いでいた、花婿の友人の一人だった。
この後は、テンプレ展開でお願いします
- 731 :風と木の名無しさん:2011/07/06(水) 22:41:16.55 ID:nJ7r6rhjO
- 「…っていうストーリーなんだけど、どうかな兄さん」
「お前な、俺が活字嫌いなの知ってるだろ
100文字以上の文章は俺に見せるな」
「でもこれ、僕が書いたんだよ?少しぐらい読んでくれてもいいじゃないか
この女の子が向かいのメグちゃんでさ、こっちが…」
「あーはいはいわかったわかった良い話だなーうんうん」
「あらすじぐらい読んでくれてもいいじゃんか〜」
「お前の文章力なら、あらすじぐらい3行でまとめられるだろうが
んな長い文なんか初っ端から読めるか馬鹿」
「んもう、兄さんってば本当に子供っぽいんだから…
そんなんだから、今日の結婚式のスピーチ、失敗しちゃうんだよ?
せっかく僕が原稿書いてあげたのにさぁ…」
- 732 :風と木の名無しさん:2011/07/06(水) 23:19:39.83 ID:XSWrcTf+O
- >>730
ベタ展開好きとしてはたまらん。
花嫁の父より号泣してるとこ、特に萌えw
>>731
誰?
- 733 :風と木の名無しさん:2011/07/07(木) 02:58:40.65 ID:erwCpb8kO
- >>730GJ!同じく号泣に萌えた
この後はイケメン紳士に(性的な意味で)鳴かされるんですねわかります
- 734 :風と木の名無しさん:2011/07/07(木) 06:52:16.44 ID:iUgid0E7O
- 幼なじみが女だとただの男女ものだし
肝心の801展開をテンプレでお願いしますで片付けられても
>>729に801萌えしたんなら素直にそこ書いてほしかったなあ
というわけで*0以外スレに本人の続編をお待ちしてます
- 735 :風と木の名無しさん:2011/07/07(木) 07:17:01.23 ID:nynDcQ1K0
- 全部懇切丁寧に書いてもらわないと自分では妄想できないと?
腐ィルターがまだまだ甘いな!
>>730
いい導入部だ。萌えた
この後は是非、個人的には号泣君×イケメンでお願いしたい
香水似合うイケメン受けいいじゃないか!
女の子に失恋した代わりに自分はイケメン君を好きになったのかと
またクソまじめに悩む主人公とか妄想すると滾る
- 736 :風と木の名無しさん:2011/07/07(木) 08:01:33.33 ID:gqdF5GakO
- 失恋のあとは傷の舐め合いしてるうちにくっついちゃうのがマイテンプレ
ここはひとつ婿友人は婿に惚れてたって設定でお願いします
- 737 :風と木の名無しさん:2011/07/07(木) 11:31:55.24 ID:pIZ3fNXP0
- このケースだと、花婿と花婿の友人の関係が重要だよね
花婿の友人が同じように言えない恋をしていただと萌える
「どうして思いを告げなかったの?君は言えるのに」と
花婿の友人が言うといい
- 738 :風と木の名無しさん:2011/07/07(木) 12:31:06.35 ID:RqaM4vCsO
- さあ行け!
- 739 :風と木の名無しさん:2011/07/07(木) 12:31:30.20 ID:X0EXqzHb0
- 今は穏やかだけど元893な受
- 740 :1/3:2011/07/07(木) 22:39:37.73 ID:O5W0JFUs0
- 亮治さんは少し変わっている。
例えば、謝り方がいちいち大袈裟だ。
普段は「男はヘコヘコするもんじゃない」と豪語している癖に
一旦自分に非があると認めると、今度は全身全霊で頭を下げる。
必要とあらば、土下座も辞さない。
謝られた方が恐縮してしまう――いや、引いてしまうほどに。
一度など、ふさふさだった頭が次の日に丸坊主になっていたことがある。
「俺なりのケジメだ。昨日、風呂場でバリカン使って刈った」
「眉まで剃るのはやり過ぎ。正直、凄まれてる気分になる」
「え、怖いか!?」
亮治さんの良いところは、眉毛が生えそろうまで、毎朝忘れずに眉を書く律儀なところだ。
例えば、一緒にゲームセンターへ行くと、必ずガンシューティングをプレイする。
所詮はゲーム。画面に表示されている照準マークに素直にヒットするし
銃型コントローラの側面についているボタンを押しさえすれば、簡単にリロードできる。
それなのに彼は、わざわざコントローラの照星で狙いを定めて撃ち、
リロードするときはわざわざ実際のリロードするアクションを挟む。
そして、プレイ中いかなるときも、標的から目だけは逸らさない。
毎回そんな調子だから、いつも気がつけば周囲にギャラリーが出来ている。
「たまには二人プレイしないか?スコア稼げるし楽しいぞ」
「あの緊張感に耐えられそうにないよ」
「じゃあ、次はお前のやりたいゲームに行くか」
亮治さんの良いところは、欲しい景品が取れなくても、クレーンゲームに500円以上は突っ込まないところだ。
- 741 :2/3:2011/07/07(木) 22:40:54.25 ID:O5W0JFUs0
- 例えば、焼肉屋へ行くと、ロースやカルビを無視してセンマイやミノばかり頼む。
そして傍らにウーロン茶を置いて、それをガツガツと食べる。
センマイをガツガツ食べる人は彼が初遭遇だった。
なんでも、飲みの席で下戸なのを誤魔化すためにひたすらツマの方ばかり食べていたら
いつの間にか好物になっていたそうだ。前向きな人だ。
酒の方に関しては、席をこなす云々の問題ではなく、今でもアルコールは一切駄目で
下戸なのは父親に似たのだと語ったそのときだけ、彼は少し遠い目をしていた。
「ん?お前は食べないのか?美味いぞ」
「内臓はグロくてちょっと食欲が…」
「そうかあ」
亮治さんの良いところは、自分の好物だからといって、それを無理やり他人に薦めないところだ。
例えば、俺の理解の範疇を超えたことを、平気でやらかす。
そう。彼は、俺の隣にいるために、俺と一緒に生きて行くために、
俺を連れて行くために、それまで積み上げてきた人生を棒に振った。
正面きってオヤジに頭を下げに来た彼は、案の定罵倒されボコボコにされたが、
殴られている最中も蹴られている最中も、相手から目を離さず、許可を乞い続けた。
そして結果的に、俺を勝ち取った。
二人で部屋へ帰る道すがら、彼は「死ぬかと思った」と言いながら
ズタボロになった顔に満面の笑みを浮かべていた。
- 742 :3/3:2011/07/07(木) 22:42:14.39 ID:O5W0JFUs0
- そんな亮治さんにも悪いところがある。
「アキラ」
「なに」
「しようぜ」
甘えるような猫撫で声で俺の名前を呼ぶときは、たいていそうだ。
欲望に対して正直で、ムードもへったくれもない。
したいからする。その本能は俺も同じ男だからわからないでもないが…
「あのさ、見ての通り、俺今メシ作ってるんだけど」
「そんなの後でいい」
時と場所を弁えない。俺とお前がいれば問題ないだろ、ときた。
「メシ食って、風呂入った後でならいいよ」
「今したいんだよ」
「ご飯ももうすぐ炊けるから駄目です」
「飯よりお前がいい」
「だーめ」
「いいだろ、なあ、アキラー」
「今は駄目だっつてんだろうが!火ぃ使ってるときに抱きつくんじゃねえ!!」
……俺の悪いところ。
つい昔のノリで亮治さんを一喝してしまうことがある。
- 743 :風と木の名無しさん:2011/07/07(木) 22:46:46.95 ID:rjGQN2FA0
- 穏やかな元893ってアキラさんの方か!w
亮治さんすごい良い人だ
萌えたーGJ!!
- 744 :風と木の名無しさん:2011/07/07(木) 22:51:24.28 ID:R8U/iOUJ0
- 亮冶さんもアキラさんも可愛いな!
萌えたよーGJ!
- 745 :風と木の名無しさん:2011/07/07(木) 22:54:12.23 ID:4SmaOBzR0
- 亮治さんかわいいよ亮治さん…!
GJ!
- 746 :風と木の名無しさん:2011/07/07(木) 22:56:45.11 ID:4vk22o9c0
- すごく萌えたGJ!
リズミカルで読みやすい
- 747 :風と木の名無しさん:2011/07/07(木) 23:11:26.88 ID:X0EXqzHb0
- すごい萌えたGJ!
穏やかな時のアキラさんも良いけど
やっぱ最後の一喝の方に萌えてしまうw
- 748 :風と木の名無しさん:2011/07/07(木) 23:11:57.56 ID:1684KqLP0
- さあ踏むが良いさ
- 749 :風と木の名無しさん:2011/07/07(木) 23:15:32.34 ID:mFQ2U4Qy0
- デリケートな攻め×デリカシーのない受け
- 750 :1/2:2011/07/08(金) 23:09:43.09 ID:U93D/ZdF0
- 「そういやさー」
しばらくぼーっとした後にどうでもいい話を始めるのは良成さんの癖だ。
煙草を取るために俺の体の上に手を伸ばし、よいしょ、なんて言ってる。おっさん。
「んー?」
この人シャワー行かなくていいのかな。俺は少し眠い。起きたらシャワー行こう。
「俺さー、初めてアナルセックスした時の相手がさぁ、酷いやつで」
……眠気も覚めたよ。
「いきなり、何」
あからさまに不満を滲ませてみても、良成さんは煙をふう、と吐き出して全く気にしてる様子はない。
このデリカシーのなさはどうだよ。問題だろ。男ってデリケートだよ、俺なんか特にそうだし。あんただって案外そうじゃないか。
……デリケートよりバカが勝るのかな。今度病院連れてった方がいいのか?
「いや、俺だってさ、初めてな訳じゃん?あっちは初めてじゃないっぽかったけど、なんか勘違いされててさぁ」
……昔の良成さんってあんまよく知らないけど、まあそうかもね。遊ぶの好きなのは多分変わってないんだろうし。
俺は返事もせずに、でも耳を澄ませて聞いていた。聞きたくもない内容でも途中まで聞くと気になるよな。
痛いっ、つってんのにさ、あんま慣らしてもらえないつーかさ、わざと痛い風にやるんだよね。
俺が嫌がるの見て喜ぶっつーかー。今考えるとあいつSだったのかな?俺そーいうシュミないっつーの、ねぇ?
ん?何?あー、うん、そうそう、でも俺もわかんなかったからさぁ。こんなもんなんかなーうわー楽しくないなーってさあ。
「……じゃ、今も楽しくないの」
「え?」
「セックス」
何このまとまりのない話。しかも昔の男とかさ、……聞きたいか?
正直俺は聞きたくないし、もし俺がそんな話したらこの人だって俺のほっぺた抓る位はすると思うんだけどどうなんだろ。
脈絡のない話をするのが得意とはいえ今回のはちょっとアレだ。
- 751 :2/2:2011/07/08(金) 23:10:40.33 ID:U93D/ZdF0
- 「んー?今は楽しいよー?」
……ですよね。じゃなきゃ進んで俺に乗っかってきたりしないですよね。
てっちゃん、灰皿取って、と言われるままに灰皿を差し出す。縁で煙草の灰を落としてる、その灰を見ていた。
良成さんはちょっと笑いながら、まあ色々ありましたからねえ、なんて言ってる。何が色々だこのアホ親父。
「あ、そ」
あー、なんか不機嫌みたいな声出た。ムカつく。
「その後、気持ちいいのわかったんだよねー」
はいはい。ていうか、考えてみたらあんた痛くされるの嫌いじゃないじゃん。
それとも痛いのが気持ちよくなっちゃったってオチかよ?面倒だな寝てやろうかな。
「特に今はさ」
じっ、と小さな音がして良成さんが煙草を消した。
俺は顔を上げてはあそうですかそれはよかった、とかわざと言おうかと少し迷う。
「てっちゃんとだからさあ」
……何言ってんだろこの人。
「やっぱさぁ、痛いばっかってのはさあ……」
愛がないよねえ。お前が俺の事痛くするのは愛があるもんねぇ。
良成さんの愛飲する煙草の香りが近くなる。ふっと香るそれが俺の口の中に溶けた。
愛があるからねぇ。……じゃあ試しに、痛い事ばっかりしてみようかな。
それでもあんたが気持ちいいっていうんなら、きっとそこには愛があるよね?
- 752 :風と木の名無しさん:2011/07/08(金) 23:34:35.33 ID:hv8sF20W0
- 萌えた!!キャラもシチュもGJ
最後の占めが好きだー
- 753 :風と木の名無しさん:2011/07/08(金) 23:54:19.12 ID:vcYqi33h0
- 良成さんエロいですGJ!
- 754 :風と木の名無しさん:2011/07/09(土) 07:47:15.95 ID:znwwoVpS0
- 飄々としたおっさん好きだ
こういうのいいね!
- 755 :風と木の名無しさん:2011/07/09(土) 14:33:22.20 ID:KFa79PM8O
- キャラが立ってて良い感じだ!
モノローグまでツンデレなてっちゃん可愛いGJ
- 756 :風と木の名無しさん:2011/07/09(土) 20:13:55.22 ID:vcxGgG+10
- キャラがかわいい!
乙です
- 757 :風と木の名無しさん:2011/07/10(日) 08:15:53.62 ID:pOBpWQp1O
- まわすね
- 758 :風と木の名無しさん:2011/07/10(日) 08:36:42.55 ID:LvLZZp650
- 踏むと良い
- 759 :風と木の名無しさん:2011/07/10(日) 08:36:51.76 ID:Qsu7kRu10
- 自分が受けだと思ってた
- 760 :1/2:2011/07/11(月) 08:22:50.13 ID:Kmu6srl2O
- 兄さんと両想いになってから、少しずつ心の準備はしていた。
そして今日、今夜が俺の覚悟が試される時なんだと、思う。
俺達以外の家族は皆外泊とか、こんないかにもなお膳立て。
けれどいざ家に二人きりとなってしまうと途端に緊張してしまい、夕食を終えた後俺は自室に篭って頭を抱えている。
勿論チャンスを逃したい訳じゃない。俺だって健全な男子であって、色々と、興味は、ある。
兄さんだってそれは同じだろう。
ああ、でもやっぱ怖いなあ。痛かったり、するんだろう、な。
…いやいや違うだろ俺の馬鹿!兄さんなら俺を気遣って大切に、それは大切に抱いてくれる筈だ。
物静かで、正直何を考えてるか分からない時もあるけど優しくて、
誰よりも俺を理解してくれる、あの人のそんなところが俺は好きで堪らないんだから!
あと背が高くて格好良くて、そのくせ甘いものとか好きでそれを指摘してやると真っ赤になったりして、あと笑顔が凄く可愛…
「風呂空いたぞー。入っても良いか?」
控え目なノックと共にバスローブ姿の兄さんが部屋へ入ってくる。
「どうした?」
ベッドの端、俺の隣に腰掛けてにこりと笑う。俺が大好きな、凄く可愛い笑顔。
それからいつものように俺の頭を優しく撫でてくれる。気持ちいい。
兄さんの腕が動くたびに、シャンプーかな?甘い香りが鼻をくすぐって、
気がついたら俺は兄さんをベッドに押し倒していた。
…あれ?こんな筈じゃあ……
- 761 :2/2:2011/07/11(月) 08:25:11.33 ID:Kmu6srl2O
- 弟と両想いになってから、少しずつ心の準備はしていた。
そして今日、今夜が僕の覚悟が試される時なんだと、思う。
彼は自覚していないようだけれど、時折見せる眼差しは欲情した雄のそれで、弟が僕に求めている役割を理解した。
今日は特に態度のおかしかった彼の背中をそっと押してやるのも、優しい兄の役割なのだろう。
ほら、やっぱり僕の思っていた通りでしょう?君の事を一番理解しているのは僕なんだから。
弟の唇を受け入れながら、そっと心の中で呟いた。
- 762 : 忍法帖【Lv=2,xxxP】 :2011/07/11(月) 12:35:12.10 ID:trx3rSCr0
- GJ!
めっちゃ萌える!
- 763 :風と木の名無しさん:2011/07/11(月) 12:37:06.41 ID:H75WXu7s0
- >君の事を一番理解しているのは僕なんだから。
ここ凄いグっときたわ、GJ!
- 764 :風と木の名無しさん:2011/07/11(月) 14:17:37.98 ID:/Bhrnusi0
- うおおお萌えた!乙ですb
- 765 :風と木の名無しさん:2011/07/11(月) 19:54:02.32 ID:rZwSpn3u0
- ああ•••とても萌えた。
いい兄ちゃんだ!
GJ!
- 766 :風と木の名無しさん:2011/07/11(月) 22:22:38.97 ID:GbSWolmc0
- よかったです!!GJ!
- 767 :風と木の名無しさん:2011/07/11(月) 23:45:03.73 ID:pbAOX6HN0
- うまく言えないけど、すごくすごく萌えた!GJ!!
- 768 :風と木の名無しさん:2011/07/11(月) 23:51:14.38 ID:UvCK6/yl0
- ふ、踏んでけれ〜!!
- 769 :風と木の名無しさん:2011/07/11(月) 23:51:51.38 ID:NEEdeM4J0
- 二人きりの同窓会
- 770 :1/2:2011/07/12(火) 10:26:45.09 ID:7WkUaNNw0
- 二拝二拍手一拝。
形式通りのそれを行って次の参拝者に譲ろうとしたらふいに肩を叩かれた。
「やあ、山本」
「え? ……おまえ、武内?」
無遠慮にまじまじと眺めると、声をかけてきた男の顔はおよそ一年前まで寝起きを共にしていた友人のものだった。
驚く俺に、奴は泣き笑いのような笑みを浮かべている。
きっといまは俺も似たような顔をしているはずだ。
そうして俺たちは、どちらともなく抱擁を交わした。
積もる話はたくさんあった。
だが互いに近況を二三言報告しあった後は、ただ静寂だけが続いていた。
「もう、部隊の生き残りは僕らだけになってしまったね」
唐突に沈黙を破ってぽつりと呟かれた言葉は、まだ痛みを伴っていた。
いまでも克明に思い出せる。火薬のはぜる音、血と硝煙の臭い。
「まさか、死んでないのに靖国で会うとは思わなかったけど」
「……そりゃ、仲間の命日だからな」
終戦直前の大抗戦。命を散らすために出撃して、そのまま帰らぬ人となった仲間たち。
自分は生きていて、彼らはもう戻ってこない。
終戦後の日本は目まぐるしく動いていて、この一年ゆっくり休んでいる時間もなかった。
今日だけはどうしても、と無理矢理に時間を作ってきたのだった。
そしてそれは、武内も同じだったんだろう。
- 771 :2/2:2011/07/12(火) 10:27:33.83 ID:7WkUaNNw0
- 「もう行くよ」
煙草の火を踏み消して、武内は告げた。
「きっとまた、来年も会おう」
「俺達二人でか?」
「あぁ。だってもう、僕ら二人しかいないのだから」
武内の瞳には、まだ癒えぬ傷が残っていた。
俺の傷も、まだ癒えてはいない。
時間が必要だった。長い長い時間が。
「来年も再来年もその先も、きっと会おう」
そうして二人で時間をかけていけば、傷は癒えるのだろうか。
この痛みは、ただの思い出になるのだろうか。
「そうだな。約束だ」
俺たちは握手をして別れた。
こうして、俺達二人きりの同窓会は60年以上続いている。
- 772 :風と木の名無しさん:2011/07/12(火) 11:53:59.43 ID:U6goPJxn0
- あああああもうなんだろうこの胸に来るものは!
いいもの読ませてくれてありがとう、GJ!
- 773 : 忍法帖【Lv=3,xxxP】 :2011/07/12(火) 12:01:45.42 ID:RQ7VYkc50
- GJ
よかったぜ!
- 774 :風と木の名無しさん:2011/07/12(火) 12:45:34.35 ID:8QVWkM3F0
- あー、そうかあ。2人しかいないのかあ。
よかったですGJ
- 775 :風と木の名無しさん:2011/07/12(火) 14:33:45.06 ID:/1fP6Gfq0
- なんかこみあげてくるもの(notゲロ)があるなぁ
gj!
- 776 :風と木の名無しさん:2011/07/12(火) 14:49:00.29 ID:mBbzqk460
- ほの暗さい渋さにグッときました、GJ!
>>775
しんみり萌えてたのにお前の(notゲロ)で爆笑しちゃったじゃねーかwww
- 777 :風と木の名無しさん:2011/07/12(火) 18:44:35.44 ID:NhKUv7mj0
- 渋い萌えもまた良し!ありがとう!
GJ!
- 778 :風と木の名無しさん:2011/07/12(火) 19:07:34.93 ID:kznDiC03O
- 立ち止まって確かめることも大切だよね
気をつけていってね
- 779 :風と木の名無しさん:2011/07/12(火) 19:16:41.28 ID:AwKwKIqf0
- 無口攻め×お喋り受け
- 780 :1/2:2011/07/13(水) 02:23:02.68 ID:wIIpSuKjO
- ふと気が付いたら、いつものように愚にもつかないことを喋り続ける沢村さんの肩を力任せにソファーに押し付けて馬乗りになっていた。
どうしてこんなことになったのか、俺はさっきまで何をしていたのだったか。すぐ側では、倉庫から引っ張りだしてきた古い扇風機が壊れる寸前のような音を立てていて、
節電対策とか言ってもうずっとクーラーは動いていなくて、そうだ俺は数瞬前まで暑さで朦朧としながら扇風機の羽のようによく回る沢村さんの舌を眺めていたのだった。
今はその舌はびっくりしたように止まっていて、いや実際に驚いているのだろう沢村さんの目が見開かれている。そういえばこの人のこんな顔を見るのは珍しいことだと思う。
もちろん日頃から彼は多分に表情豊かではあるのだけれど、通常はもっと芝居がかっているというか余裕綽々の態度が崩れないので性質が悪い。
だがそんな空白の時間は一瞬のことで、形の良い唇からは吐く息のように次々と言葉が飛び出してくる。
「ちょっとちょっと、どうしちゃったの野口君。いくら俺がワイルドかつスウィートな魅力に溢れているからって襲うことないでしょーに。俺ってば高いのよ? もっと丁重に扱ってちょうだいよ。
てゆうか痛いっ
- 781 :2/3:2011/07/13(水) 03:00:47.93 ID:wIIpSuKjO
- て、お前力強すぎ。何それ鍛えてんの? 何かスポーツとかやってる? 待って言わないで今当てるから。うーん柔道とか空手とか武道っぽいよなあ。あ、剣道とか?
なんかお前ってストイックだもん。武士道ってゆーの? あんな感じで」
数日前から、どうしてこの人が喋ると俺は苛立つのだろうと考えていた。それは機関銃のように撃ち出される言葉のどこで口を挟んでいいかわからないからとか、
言葉の端々から透けて見える軽薄な人間性が気に食わないからとかそういう話ではなくて、元来複雑な思考を得意としない自分には理解できない類のものだった。
俺に理解できたのは、彼のかきあげた後ろ髪の隙間から覗く意外と華奢な首筋が汗ばんでいたり、キーボードの上を静かな蜘蛛のように指先が踊っていたりする様を見ていると、
俺はいつも何かを言わなければならない衝動に駆られそしてそのたびに何も言えずに押し黙るしかなく、その短い葛藤の間、彼は息もつかずに喋り続けるということだけだった。
「え、俺もしかしてこれ貞操の危機だったりする? 野口君ケダモノなの? ムラムラしてんの? あっ。わかった。アレでしょ。最近女の子とヤッてないんだ、お前確か彼女いないもんねえ。
結構モテるのに何で作んないわけ? やっぱシャイボーイなの? 経理の長谷川さんとかお前のこと好きだって話だぜ。俺取り持ってやろうか? 経理の子で仲いい子いるしさあ、
今度4人で飲みにとか行っちゃう? やっぱ夏だしさ、恋しないとだめだろ恋。ま、俺はロンリーでもいいんだけど。ほら何てゆーの、俺が誰かとくっついちゃったら悲しむ子がいっぱいいるし?」
そして呪文のように淀みなく流れていく沢村さんの言葉を聞いていると、ただでさえ口数の少ない俺は、もう一生喋ることはないんじゃないかという気さえしてくる。
「もしもーし。ツッコミなしですか野口君。てゆうかいい加減何か喋ってくれないと俺不安になっちゃうんですけど。うーん俺なんかしたかなあ、野口君を怒らせるようなこと」
この行動の意味を、俺は知らない。ましてや休憩室のソファーで男の後輩に押し倒されて平然と喋り続けるこの人のことなんて、俺には一生理解できないのかもしれない。
「あ、髪の毛いい匂い。シャンプーどこの使ってんの?」
「――少し黙れ」
- 782 :3/3:2011/07/13(水) 03:06:23.35 ID:wIIpSuKjO
- 能天気に触れてきた手を強く掴むと思いの外それは震えていたりして、ああこの人も実は緊張していたのかもしれないとか思ったけれど、
掌から感じる体温にもう色んなことがどうでもよくなってしまって、また何かどうせくだらないことを喋ろうとしているその口を、俺の役立たずの舌で塞いでやった。
(終わり)
ごめん携帯から投下したらミスって長くなりましたorz
- 783 : 忍法帖【Lv=3,xxxP】 :2011/07/13(水) 07:09:45.42 ID:qlitKGZ70
- GJ!
大丈夫だ、むっちゃええ話だった!
- 784 :風と木の名無しさん:2011/07/13(水) 07:15:59.31 ID:B22b64IM0
- すごく好みの文体だった…GJGJ!
- 785 :風と木の名無しさん:2011/07/13(水) 07:29:16.87 ID:b23p+SZ0O
- やるなあ
すごいわ
- 786 :風と木の名無しさん:2011/07/13(水) 07:45:29.87 ID:rOpjlBQz0
- ええ話や!!!
無口とお喋りの組み合わせ大好きだ!!!
ルール書きあがってから投下が原則なのであれなのと
改行が惜しすぎるのが残念だったけどGJ-
- 787 :風と木の名無しさん:2011/07/13(水) 09:11:04.12 ID:l8wseGP70
- ソファと扇風機しか出てこないのに情景が目に浮かぶようだった
改行うぜぇwwと思ったけどおしゃべり受けのおしゃべりのうざさが伝わって
きてよかったよGJ!
- 788 :風と木の名無しさん:2011/07/13(水) 11:17:05.17 ID:Zu/b6PGAO
- 俺の屍を踏んでいけ!
- 789 :風と木の名無しさん:2011/07/13(水) 11:19:58.19 ID:oy/SmGo/0
- 病弱お調子者受け
- 790 :風と木の名無しさん:2011/07/14(木) 12:28:17.14 ID:B0R6c4C3O
- 残念お流れ
- 791 :風と木の名無しさん:2011/07/14(木) 12:41:03.83 ID:CYQ3iSNu0
- 切な笑える系で萌えそうなお題だったのに残念まわし
- 792 :風と木の名無しさん:2011/07/14(木) 12:54:21.79 ID:aBHvyM670
- 病弱通り越して、後数ヶ月で死にそうな位ボロボロな受け。
攻めは最近受けに出会ったばかりで、そこまで酷い事は知らない。
攻めに心配掛けたくなくて、わざとお調子者みたいに振舞う受けだけど
本当の性格は内気なので段々とボロが出てきて、結局全部バレる。
バレた頃にはすっかり仲良くなっていて、これがキッカケでBLカップル誕生。
ラストは死に別れエンドでも、愛の力で完治大勝利!エンドでも。
という感じで想像してみた回し。
- 793 :風と木の名無しさん:2011/07/14(木) 15:42:47.42 ID:0a832UzUI
- まわせー
- 794 :風と木の名無しさん:2011/07/14(木) 17:53:05.15 ID:0uzH62da0
- まわせまわせー
- 795 :風と木の名無しさん:2011/07/14(木) 19:25:07.44 ID:CFHtxttz0
- まわす
- 796 :風と木の名無しさん:2011/07/14(木) 19:46:53.51 ID:N55nR4tG0
- まわしとく。
- 797 : 忍法帖【Lv=4,xxxP】 :2011/07/14(木) 20:29:33.55 ID:jw8a0Utz0
- まわれ
- 798 :風と木の名無しさん:2011/07/14(木) 20:35:00.04 ID:TWX8yxYq0
- 君のためなら喜んで犠牲になるよ
- 799 :風と木の名無しさん:2011/07/14(木) 20:36:08.59 ID:ffHjSoGI0
- 正義の味方×マッドサイエンティスト
- 800 :1/3:2011/07/15(金) 20:53:11.89 ID:s0g4iU2o0
- 「それは本当ですか、博士。」
「ああ、もう今日でちょうど5年になる。そろそろ彼の身体機能は停止するだろう。」
「今回は5年ですか。少し伸びましたね。」
「彼に薬を投与した君は、少し負い目を感じるだろうが、あまり気にするなよ。
彼を選んだのは君では無く、上の指示なんだからな。」
「いえ、大丈夫です。」
「私も優秀な助手を持ったものだな。さて、薬の開発を続けるか。
この世界を守る新たなヒーローを誕生させる為に!」
「・・・はい。」
「・・・痛っ!」
「ご、ゴメン。」
昼間の会話を思い出しながら、ボーっと傷の消毒をしていた為、手元が狂ってしまった。
「・・・今日、傷多いな。敵、強かった?」
「いやー、なんか最近、治癒力がすげー弱くなってきてんだよな。
正義の味方も加齢には勝てないってか」
「加齢って・・・俺たちまだ19じゃん・・・」
たしかに数週間前までは、どんな大きい傷でも直ぐにかすり傷程度にまで回復していた。
彼に投与した薬の効果が切れてきているという証拠だろう。
- 801 :2/3:2011/07/15(金) 20:53:47.38 ID:s0g4iU2o0
- 「さてと、治療も終わったし、もう寝るかー」
彼が立ち上がって寝室へ向かおうとした時、咄嗟に彼の服を掴んでいた。
「何?」
「えっ・・・あ、いや・・・その・・・」
「どしたよ?」
「・・・その・・・したい。」
彼は驚き、目を見開いたが、直ぐに微笑み、そっとキスをした。
「・・・するなら、ベッド行こうぜ」
「んっ・・・はぁっ・・・」
いつもの彼のキスだ。力強いけど優しいキス。
その優しいキスは、今の俺には物足りなくて、無我夢中で舌を絡ませた。
「ん・・・っ、お前今日どうしたよ。
自分から誘うなんて。しかも、激しすぎ・・・」
そういいながら、顔を見合わせたとき、ふと彼が動きを止めた。
「お前さ・・・なんで、そんな泣きそうな顔してんの?なんかあった?」
「・・・いいから、続き、しよう。」
「そんな顔してるやつを抱けるかよ。何があったか知らないけど
元気無いお前とこういうことしたくない。」
「・・・お願い。」
「・・・正直言うと、今日なんかすげー眠いんだわ。ちょっと寝かしてくれねぇ・・・?」
彼の目は、今にも眠ってしまいそうなほどトロンとしていて。
そんな彼に無理やりせがむのも気がひける。
- 802 :3/3:2011/07/15(金) 20:54:18.47 ID:s0g4iU2o0
- 「わかった。ごめん。」
「悪ぃな・・・。あー、明日さ、どっか出かけようぜ。お前、明日誕生日だろ?
何か美味いものでも・・・あぁ・・・なんだ、超ねむ・・・」
そう言いながら彼は横になり、目を閉じた。
俺は隣に寝っころがり、そっと彼の手を握った。
すると彼は薄く目を開け、愛してる、と声にならない声を出し、また目を閉じた。
俺は、その言葉に返答しなかった。
それをしてしまうと、本当に最後の言葉になってしまいそうな気がして。
空調の効いて無い、蒸し暑い部屋では、彼のひんやりとした手が心地よかった。
俺は軽い懺悔をし、そして目を閉じ眠った。
こない明日を夢みながら。
- 803 :風と木の名無しさん:2011/07/15(金) 23:21:00.76 ID:Hrnw+sgeO
- ギリギリ乙GJ
ネタ系がくるかと思ってたら…
- 804 :風と木の名無しさん:2011/07/16(土) 09:43:21.14 ID:gjARSj4L0
- 超乙
やべーすごい泣ける
- 805 :風と木の名無しさん:2011/07/16(土) 10:20:39.35 ID:bscQ4X4w0
- 乙でした!
ギャグかな、って勝手に思ってたら
切ない萌えだったGJ
- 806 :風と木の名無しさん:2011/07/16(土) 13:03:40.10 ID:KoRJy5yp0
- 別館のは笑えるヤツで、こっちは切ない系だったのね
いろいろあって面白い
- 807 : 忍法帖【Lv=5,xxxP】 :2011/07/16(土) 14:32:47.86 ID:BNHqq2ok0
- GJ
めちゃ切ない!
- 808 :風と木の名無しさん:2011/07/16(土) 15:09:22.75 ID:xZ8wiTSc0
- よし、リロードは完璧!さあ恋!
- 809 :風と木の名無しさん:2011/07/16(土) 15:09:54.60 ID:N4ge/+BY0
- 近所のお兄さん×近所の悪ガキ
- 810 :風と木の名無しさん:2011/07/17(日) 15:11:07.05 ID:TZ4AntK7O
- 残念。
自分じゃ書けないネタだから、楽しみにしていたのにな。
24時間経過回し。
- 811 :風と木の名無しさん:2011/07/17(日) 15:21:10.21 ID:efS8b8nQO
- 残念まわしー
- 812 :風と木の名無しさん:2011/07/17(日) 15:54:13.11 ID:FbnK+bKa0
- 残念すぎる。。。
楽しみだった
- 813 :風と木の名無しさん:2011/07/17(日) 16:02:19.28 ID:tVd6qMC20
- あー残念、たしか前もショタ系お題で流れたよね。
ショタって結構書きにくいのかな?
- 814 :風と木の名無しさん:2011/07/17(日) 16:02:26.71 ID:gqSg8GpVO
- まわしまわし
- 815 :風と木の名無しさん:2011/07/17(日) 16:19:09.14 ID:+9iCTG2j0
- ショタは色々難しいから書きにくいかも
自分はショタ萌えもない
数年後、こうなりました〜ってネタしか出せない…
- 816 :風と木の名無しさん:2011/07/17(日) 16:56:49.64 ID:DZ1jm23f0
- 書きにくいんじゃなくて
お題出たときちょうどショタ萌えの人が
いなかっただけかと
- 817 :風と木の名無しさん:2011/07/17(日) 17:34:11.98 ID:vz2YVEll0
- おっさんから見たら19はガキだし30代は若造で兄ちゃんよmws
- 818 :風と木の名無しさん:2011/07/17(日) 18:24:36.42 ID:AkhdpZpI0
- 君のためなら…
- 819 :風と木の名無しさん:2011/07/17(日) 18:28:42.90 ID:XewphTBm0
- 夏祭りの思い出
- 820 :1/2:2011/07/17(日) 22:25:40.32 ID:zsROpDonO
- 綿菓子でベタベタになって
かき氷で舌を虹色にして
一番の思い出は、神社裏で、ひとつの大きな林檎飴を二人でかじったことだ。
その流れで初めてのキスをされた。よく覚えている。
「甘酸っぱい思い出だー」
仕事帰りに浴衣を纏った女の子たちが、下駄を軽やかに鳴らしながら歩いているのを見て、今日が地域の夏祭りなのだと知った。
高校2年、彼と結ばれて初めて行った夏祭り。その思い出を逡巡しながらひとりごちる。
「夏祭り」
連絡はない。というか、一人でだってここ何年も夏祭りなんて行っていない。
どうせ今年もいつも通りだ。自分に言い聞かせながら帰路を辿る足を速めた。
- 821 :2/2:2011/07/17(日) 22:28:07.14 ID:zsROpDonO
- 「うわ、なにこの匂い。」
安いアパートはドアを開ければすぐにキッチンだ。外から明かりが見えたから、彼が来ていることは分かっていた。
それにしてもこの甘いにおいは…
「お帰り」
「ただいま。キッチ汚すなよー」
彼がこの家で好き勝手しているのはいつものことなので、素通りしてクローゼットに向かう。
「で、なにしてんの」
手洗いうがいを済ませてからキッチンを覗くと、クッキングペーパーに拳くらいの林檎が串刺しになって、紅いべっこうの飴で包まれていた。
「りんご飴?」
「そう。」
はい。と林檎飴を口元に突き出され、少し怪訝に思いつつもその艶めく紅に歯を立てる。まだ温かいななどと考えている間に視界に影が落ちた。
林檎を挟んで、お互いに視線を絡ませる。
「……。」
シャクっと音がして彼が林檎をから顔を離した。口角を舌でなぞりながらにっこりと笑う。いつの間にか林檎も視界から消えていた。
「初チュー記念日、10年目」
遠くで打ち上げ花火の音が響いている。
- 822 :風と木の名無しさん:2011/07/18(月) 09:07:23.44 ID:ah3fYYeu0
- 早い投下乙でした!
初チュー記念日…かわいい!
アイテムの使い方が
上手で見習いたいです。
- 823 :風と木の名無しさん:2011/07/18(月) 10:48:22.28 ID:ePqRuDMD0
- りんご飴ってなんかノスタルジックなのよね
GJ
- 824 :風と木の名無しさん:2011/07/18(月) 11:29:22.14 ID:jnDl2p37O
- 情景が目に浮かぶようだった
こういう雰囲気好きだ
- 825 :風と木の名無しさん:2011/07/18(月) 13:07:24.66 ID:BfUKzZHb0
- 昨日祭りで買ったりんご飴が茶ばんでパッサパサだったことなんて気にしない!
だってこんなにも萌える小物になってくれたのだから!
GJ!
- 826 :風と木の名無しさん:2011/07/18(月) 22:51:22.45 ID:Iv52AsYI0
- ではそろそろまわしますよ
- 827 :風と木の名無しさん:2011/07/19(火) 00:02:35.05 ID:WI0ZJ4bO0
- まわし
- 828 :風と木の名無しさん:2011/07/19(火) 00:05:58.02 ID:df6Qx7XEO
- 譲ってあげるね
- 829 :風と木の名無しさん:2011/07/19(火) 00:10:10.63 ID:5u35KWiT0
- 大型犬×亀
- 830 :風と木の名無しさん:2011/07/20(水) 00:14:04.91 ID:XIhlnFmEO
- お流れ
- 831 :風と木の名無しさん:2011/07/20(水) 01:00:28.34 ID:YSTMhxq1O
- ちょっとハードル高いお題だったしねまわし
- 832 :風と木の名無しさん:2011/07/20(水) 01:23:42.13 ID:68YZ7CHr0
- 亀受け、見てみたかったぜ……mws
- 833 :風と木の名無しさん:2011/07/20(水) 01:34:41.15 ID:TM9uUaFu0
- 下品な想像しか出来なかったまわし
- 834 :風と木の名無しさん:2011/07/20(水) 02:56:48.77 ID:XWfBr9Mt0
- 新境地が流れて残念まわし
- 835 :風と木の名無しさん:2011/07/20(水) 04:10:00.17 ID:vAD5qnjX0
- 回し回し
- 836 :風と木の名無しさん:2011/07/20(水) 06:49:19.52 ID:ewalI6mn0
- まわすよーーー
- 837 :風と木の名無しさん:2011/07/20(水) 07:29:01.79 ID:Nafzos070
- 回しますね
- 838 :風と木の名無しさん:2011/07/20(水) 08:26:39.25 ID:Yg+Apg/DO
- 踏むとよい
- 839 :風と木の名無しさん:2011/07/20(水) 08:30:14.12 ID:9XjbgBhJ0
- 「ずっと一緒にいようね」なんて
- 840 :1/2:2011/07/20(水) 18:59:55.48 ID:2zkyhH710
- あいつと過ごして何年目かの夏休み。
ふたりで自転車をこいで目指した遠くの街の花火大会。
何十キロメートルの道のりに脚の筋肉は悲鳴をあげた。
ぷるぷる震えるあいつの脚を指でつついたら怒られた。
ついでにやりかえされて、攻防戦の結果、最終的にふたりで地面に力なく転がっていた。
金がなくてふたりでひとつしか買えなかった夜店のかき氷。
俺はいちごがよくて、あいつはレモンがよくて、お互い譲らずにいたら店のおじさんが半分ずつかけてくれた。
急いで食べたらむせてしまったらしいあいつの背中をしかたなくさすってやった。
- 841 :1/2:2011/07/20(水) 19:06:19.76 ID:2zkyhH710
- 何百発、何万発と打ちあがる花火は言葉を失うほどにきれいだった。
でも、となりでばかみたいに口を開きっぱなしにしてるあいつを見た笑えてしまった。
来年も再来年もこいつは、となりでばか面をさらしているだろうか。
「ずっと一緒にいようね」なんてこっぱずかしいこと俺には言えるはずもないから、
とりあえず「来年もチャリこいで花火見にこような」とだけ言った。
そしたらあいつは「やだよ」って、うれしそうに笑った。
- 842 :風と木の名無しさん:2011/07/20(水) 20:52:00.68 ID:aYw8OyaV0
- >>840
かわゆううううう!!!
「やだよ」ニコッ!
- 843 :風と木の名無しさん:2011/07/20(水) 22:06:28.12 ID:iUjMj4+S0
- 可愛い〜〜〜GJ!!!
そして夜店のおじさんもGJ!
- 844 :風と木の名無しさん:2011/07/20(水) 23:17:59.22 ID:1dNBlrZE0
- うおおなんて青いんだー!
友情を友情のままに愛でたくなる可愛さがたまらない GJ!
- 845 :風と木の名無しさん:2011/07/21(木) 00:42:12.21 ID:f3NsmfO+0
- この甘酸っぱさはいちごレモンかき氷の味なんだろう
GJ!
- 846 :風と木の名無しさん:2011/07/21(木) 03:05:56.88 ID:VZc+QU+l0
- 「やだよ」の破壊力ぱねぇ!!
GJです!!
- 847 :風と木の名無しさん:2011/07/21(木) 03:40:08.95 ID:mTQiFAha0
- 頭の中が花火大会状態になりました御馳走様です!
- 848 :風と木の名無しさん:2011/07/21(木) 07:06:07.18 ID:otdyY/qzO
- それではどうぞ
- 849 :風と木の名無しさん:2011/07/21(木) 07:10:21.68 ID:A3MzgNkj0
- 親友にゲイバレした瞬間は意外とあっけなかった
- 850 :風と木の名無しさん:2011/07/22(金) 07:11:55.25 ID:NXr7cYDiO
- お流れです
- 851 :風と木の名無しさん:2011/07/22(金) 09:41:30.46 ID:mEm8+Adb0
- 残念
おもしろそうなお題だったのになーまわし
- 852 :風と木の名無しさん:2011/07/22(金) 10:56:59.65 ID:iACDKIRi0
- ゲイバレした瞬間は思いついても、それが萌えに繋がらなかったまわし
- 853 :風と木の名無しさん:2011/07/22(金) 18:05:21.84 ID:y7H58dEm0
- まわす
- 854 :風と木の名無しさん:2011/07/22(金) 21:43:51.72 ID:6xHuJJpN0
- mws
- 855 :風と木の名無しさん:2011/07/22(金) 21:53:57.78 ID:jJzC2+Cm0
- 目〜が〜回る〜><
- 856 :風と木の名無しさん:2011/07/22(金) 22:07:30.58 ID:YB0+WO6/O
- まわれメリーゴーラン
- 857 :風と木の名無しさん:2011/07/22(金) 22:13:17.19 ID:Jne2OqNO0
- 回る回るよ時代は回る
- 858 :風と木の名無しさん:2011/07/22(金) 22:16:49.82 ID:4DjNDs58O
- 回転
- 859 :風と木の名無しさん:2011/07/22(金) 22:16:56.37 ID:T+q0asaY0
- 常連客×その店のマスター
- 860 :風と木の名無しさん:2011/07/23(土) 23:04:19.45 ID:ClDlyy4sO
- 残念お流れ
- 861 :風と木の名無しさん:2011/07/23(土) 23:13:06.69 ID:jereSgYF0
- あらま
- 862 :風と木の名無しさん:2011/07/23(土) 23:36:33.17 ID:tUIJoeHp0
- 妄想が広がりすぎてまとめられなかった
まわし
- 863 :風と木の名無しさん:2011/07/23(土) 23:52:45.56 ID:ey0OMwbp0
- お流れが続くと寂しいね、まわし
- 864 :風と木の名無しさん:2011/07/24(日) 00:03:22.85 ID:hhtPEkNi0
- まわそう
- 865 :風と木の名無しさん:2011/07/24(日) 00:10:39.38 ID:Nog2L3Wi0
- まわすかな
- 866 : 忍法帖【Lv=8,xxxP】 :2011/07/24(日) 00:14:40.23 ID:3rhywmxy0
- 流れすぎ
- 867 :風と木の名無しさん:2011/07/24(日) 00:14:55.95 ID:7QrbtpHL0
- 回してこう
- 868 :風と木の名無しさん:2011/07/24(日) 00:14:58.71 ID:8RABOh1xO
- 最近まわしが多くて残念ですなー
- 869 :風と木の名無しさん:2011/07/24(日) 00:15:28.39 ID:aipUwJif0
- 二人暮し
- 870 :1/2:2011/07/24(日) 17:20:50.58 ID:EA3SwkzM0
- 「おーい」
カンカン、という金属音。
控えめなそれに、明良は唸りながら顔を上げた。
視界に入った、見慣れた相棒の顔が一瞬だけ笑う。
「起きろよ。朝飯、できてる」
そう言うと、フライパンとフライ返しを手にした薫は、すぐに踵を返し寝室から出ていってしまった。
慌ててベッドから跳ね起き、その背中を追う。
広くはない部屋の、すぐ隣のダイニングテーブルには前日明良がリクエストした朝食のメニューが並んでいた。
「フワフワオムレツ!」
「食べたいって言ってただろ」
「うん」
自分と明良の分のコーヒーを淹れてから、薫は席につく。
向かいで明良が楽しそうに『いただきます』の挨拶をするのを確認してから、彼はカップに口を付けた。
- 871 :2/2:2011/07/24(日) 17:21:28.37 ID:EA3SwkzM0
- ふんわりと盛り上がったオムレツに明良がナイフを入れると、中はとろりとした半熟。
ふと、視線を感じて顔を上げると、ほんの少し頬を染めて顔を逸らす薫の横顔が目に入った。
その理由を察して、苦笑しつつ目の前のオムレツを口に運ぶ。
「ん、うまい」
彼の一言で、薫の表情が明るくなる。
その事実に今度は明良が嬉しくなった。
「ありがとう」
「い、いいんだよ、別に。俺が作りたくて作ったんだから」
嬉しそうな笑みを噛み殺しながら、薫は忙しなくトーストを食べ始める。
今日は休日。
朝食が終わったら、素直じゃない恋人と一日の予定を立てよう。
そんなことを考えながら、明良は二口目のオムレツを口に入れた。
- 872 :風と木の名無しさん:2011/07/24(日) 17:38:27.72 ID:YxBS04hD0
- >>870>>871
ほのぼの良いね良いね
うまいって言われて表情が明るくなるの可愛い
GJ
- 873 :風と木の名無しさん:2011/07/24(日) 20:54:58.68 ID:PExEJJuE0
- 感想聞いてから食べ始める薫に萌え!GJです!
- 874 :風と木の名無しさん:2011/07/24(日) 21:18:35.55 ID:BSK8HH8O0
- オムレツ食べてえ!GJ
- 875 :風と木の名無しさん:2011/07/24(日) 22:03:25.68 ID:+ThfAsbdO
- かわゆいー!
- 876 :風と木の名無しさん:2011/07/24(日) 22:40:12.61 ID:GZrUieoB0
- 「あきら」がオムレツを…ゴクリ
幸せな日常をうまく切り取っててGJ!!
- 877 :風と木の名無しさん:2011/07/24(日) 22:52:12.73 ID:PExEJJuE0
- >>876 同じこと考えた奴がいて安心 GJ!
- 878 :風と木の名無しさん:2011/07/24(日) 23:04:57.51 ID:ZNTR37TZ0
- さぁ踏んでくれ!
- 879 :風と木の名無しさん:2011/07/24(日) 23:05:22.90 ID:cyi092bBO
- まさか俺のこと?
- 880 :1/5:2011/07/25(月) 06:11:21.10 ID:GPLmtOmE0
- 「なあ、これって俺の勘違いかなぁ? でも、嫌いな奴には絶対そんなことしないよなぁ?」
武史の話が一区切りついたところで、俺は雑誌から目線を上げた。
「あ、ごめん。聞いてなかった」
「おいぃ! 頼むよ、ミスター!」
雑誌を机の上に放り投げる。
あいつの抗議の視線が突き刺さったが、俺は真っ向から見返す。
こいつが、今まで、しゃべっていたことなんて、心底、どうでも、いいからだ。
放課後、「話があるから、教室に残っててくれ」と言われ、奴が切り出したのは「好きな子ができた」という甘酸っぱくも香ばしい話題だった。
友情を優先するなら、俺はこいつの話を真摯に聞いてやるべきなのだろう。
だが、残念ながら友情にもテレカのように度数がある。
「ちゃんと話聞いてくれよ」
「お前さ、毎年テレビでやってるナウシカをちゃんと見る人?」
「は? まあ・・・毎年はみない・・・かな」
「だよなぁ! 俺も俺も!」
「それがなんか関係あるの?」
武史がコツンと指で机を叩く。イラついてる証拠だ。
- 881 :風と木の名無しさん:2011/07/25(月) 07:15:17.43 ID:J8Fqak4YO
- …?
- 882 :2/5:2011/07/25(月) 07:18:24.98 ID:GPLmtOmE0
- 「面白くても、毎年でと飽きるんだよ。それなのにお前は毎週毎週・・・バカか?」
「でも、今回こそ本当に・・・」
「一回でも本当だったことないだろ? ほら、この前のゲーセンの。名前なんつったけな・・・えっと・・・」
「あれは! あれは向こうが急にバイトやめちゃって・・・」
「でも、お前のことが好きならバイト仲間に伝言頼むくらい出来たんじゃね?」
武史が口をつぐむ。
俺は相手をやり込めた事にちょっとした充足感を覚えながら、椅子に座り直した。
「でも、今度は本当に自信ある。俺に笑顔で挨拶もしてくれるようになったんだよ」
「そりゃ客に挨拶するのは店員として当たり前だろ?」
「そうかもしれないけどさぁ。その笑顔が絶対ほかのやつに対してとは違うんだよ!」
「妄想もここまでくると怖いよ。落ち着けって」
「モテるお前には俺の気持ちなんてわかんねーよ! バカ!」
「言ってろ、バカ。付き合いきれん。帰るわ」
- 883 :3/5:2011/07/25(月) 07:28:42.75 ID:GPLmtOmE0
- 俺は鞄を手に取り、武史の方を振り返らずに教室を出た。
きっとあいつは夕日の中で項垂れているだろう。
俺が帰ってきやしないかと、置いていった雑誌を手に取りつつも、
教室の扉をチラチラ見ながら十五分ほど待ち続けるに違いない。
あいつとは小一からの付き合いだ。
あいつの行動なんて手に取るように分かる。
惚れっぽくて単純な奴の行動なんて、誰だって分かるさ。
俺はコンビニでジュースとパン、あと教室に置いていった雑誌と同じ雑誌を手に取り、レジに並んだ。
順番が来たが、後ろの人に譲った。
「お待ちのお客様どうぞー」
すぐさまもう一つのレジがあいた。
少し茶髪でお下げの女の子。
俺と同い年くらいだろうか? 目も大きくて可愛らしかった。
「可愛いですね」
「え?」
- 884 :4/5:2011/07/25(月) 07:43:46.84 ID:GPLmtOmE0
- 彼女は俺を見ると、顔を赤くしてレジを打ち出す。
少し顔を近づけ、ささやくように言葉を続ける。
「名前、なんていうの?」
「あの・・・困ります」
「いいじゃん。教えてよ」
「・・・合計で五百九十円になります」
彼女は袋詰めをしつつ、隣のレジに目をやる。同僚が会話に気づいていない事を確認すると「ナナです」と小さく答えた。
「ナナちゃんには彼氏いるの?」
首を横に振った。
「じゃあ、好きな人は?」
一瞬動きが止まる。今度は耳まで赤くなった。
「いるんだね」
- 885 :5/5:2011/07/25(月) 07:50:36.06 ID:GPLmtOmE0
- 俺は財布を取り出す。
「まあ、俺じゃないよね。初対面だし」
小銭がない。俺は軽く舌打ちすると千円札を取り出し、レジ台の上に置いた。
「好きな人がいるのに、簡単に名前教えちゃうんだ。凄いね、君。頭悪いね」
彼女の袋を持つ手が震えた気がした。
「ありがと。お釣りはいらないから。じゃあね、ナナちゃん」
俺は笑顔で店を後にする。
俺を見た彼女の顔を思い出し、吹き出しそうになるのを必死に抑えた。
恥ずかしさと怒りが混ざったあの顔。
きっと武史を見るたびに今日のことを思い出すだろう。
あの女が武史に惚れていたかなんてどうでもいい。
でもきっと武史の気持ちには気付いていたはずだ。
惚れっぽくて単純な奴の行動なんて、誰だって分かるからだ。
問題なのは武史があの子に惚れていたということだ。
あいつの恋を『本当』になんかさせない。
そのことで奴は苦しむかもしれない。だが大丈夫だ。
俺も同じように苦しむのだから
(終わり)
- 886 :風と木の名無しさん:2011/07/25(月) 09:23:17.11 ID:yRZ5AGerO
- 悪い男だ…。キュンキュンした!
独占欲っていいよなー、攻めが持っても、受けが持ってもいい!
GJ
- 887 :風と木の名無しさん:2011/07/25(月) 11:37:21.14 ID:zmLY+lSf0
- まわし
- 888 :風と木の名無しさん:2011/07/25(月) 12:31:25.00 ID:+T0g3YOkO
- おお
大作ですねgj
- 889 :風と木の名無しさん:2011/07/25(月) 12:32:06.27 ID:KL+P5gFc0
- 主人公×ラスボス
- 890 :1/2:2011/07/25(月) 18:53:07.96 ID:2Qi7m5se0
- お互い、あと一撃で勝負が決まることを予感していた。
肩で息をし、額から流れる汗と血を乱暴に拭うと、二人は同時に動いた。
一瞬の交錯。
倒れたのは、全世界の民に恐れられ続けてきた魔界の王の方だった。
聖剣と呼ばれるそれが、禍々しい体を突き抜ける。王の体からは黒い霧のようなものが吹き出して、その聖剣へと吸い込まれていった。
世界に平和が訪れた後、青年は目を覚ました。
見慣れない、簡素な山小屋。彼が固いベッドに身を起こすと、すぐ近くの扉が開いた。
「お目覚めか?」
両手にトレイを持って現れたその男こそ、聖剣を手に魔界の王と戦ったその人に違いなかった。
それを理解した瞬間、青年は男を殺そうと跳ね起きた。だが男は、口元に笑みを浮かべるだけだ。
それは、男がすでに青年が無力であることを知っているがゆえのことだった。
- 891 :2/2:2011/07/25(月) 18:53:52.50 ID:2Qi7m5se0
- 「どういう…ことだ」
「まあ落ち着けよ、ウィルヘルム」
男は、かつて魔界の王と呼ばれた青年の名を口にした。
トレイを無造作に小さなテーブルに置いて、ベッドへ腰掛ける。
「あんたはもう、ただの人間さ。あの剣が、あんたの王としての汚れと力を吸い取った」
「…ならば、殺せ」
絞り出すような声でウィルヘルムは言う。
嫌だね、と男は首を横に振った。
「あんたは人間として、生きるんだ。俺と共に」
「ふざけるな」
「ふざけたりするもんか。じゃなきゃ、わざわざあの聖剣を探したりしない」
「どういうことだ」
「あんたを倒して平和を手に入れるだけなら、聖剣なんざ必要なかった。その息の根を止めるだけでいい」
簡単に言ってくれる、そう思いながらもウィルヘルムは薄く笑う。
「俺がそうしなかったのは、あの聖剣の噂を聞いて、もしかしたらあんたを人間にできるかもしれないと思ったからさ」
「…なぜ」
「言わなきゃわからないのか?」
未だ立ったままのウィルヘルムを正面から見つめて、男は言った。
「その血の一滴まで、俺のものになれ、ウィルヘルム」
「………リュージュ」
そこで、初めて青年は男の名を呼んだ。
- 892 :風と木の名無しさん:2011/07/25(月) 20:54:13.56 ID:Zt1q8w+Z0
- へへ、こんな晴天に雨が降ってきやがる
- 893 :風と木の名無しさん:2011/07/26(火) 15:59:29.28 ID:e5XLvu4d0
- 幼なじみか?幼なじみなんだな?
道を分かち、再び共に生きるなんて好物過ぎる GJGJ!
- 894 :風と木の名無しさん:2011/07/26(火) 17:23:54.59 ID:N1hxWV2W0
- >>893
魔王の方だけ幼なじみだった時の記憶が無いとかだったら更に萌える。
- 895 :風と木の名無しさん:2011/07/26(火) 18:54:42.48 ID:4y0VDKwz0
- 魔王萌えに目覚めた GJ!
- 896 :風と木の名無しさん:2011/07/26(火) 19:08:13.39 ID:j9jpNN9tO
- まわす
- 897 :風と木の名無しさん:2011/07/26(火) 19:16:28.71 ID:7xxrDJe20
- グルグル回ーる グルグル回ーる
- 898 :風と木の名無しさん:2011/07/26(火) 19:35:55.91 ID:jRWVrjLDO
- 回転木馬
- 899 :風と木の名無しさん:2011/07/26(火) 19:37:56.53 ID:MSJwMq/T0
- 先輩わんこ×後輩クーデレ
- 900 :風と木の名無しさん:2011/07/27(水) 02:30:59.74 ID:TUwNzHrZ0
- ケモナーきもっ
- 901 :風と木の名無しさん:2011/07/27(水) 07:07:16.03 ID:Pxq9fikkI
- マジレス
ケモナーじゃねえだろわんこ攻めの意味を知らんのか
荒らし残念まわし
- 902 :風と木の名無しさん:2011/07/27(水) 12:00:24.49 ID:Wvs7eGU70
- 好きな組み合わせだったから残念。まわしまわし
- 903 :風と木の名無しさん:2011/07/27(水) 12:41:18.93 ID:15EsQBHO0
- 流れちゃうよりは下手でも書いた方がよかったかな まわし
- 904 :先輩わんこ×後輩クーデレ:2011/07/27(水) 14:42:06.96 ID:A6XTsJqhO
- あれ?
*9から24時間たってないから、まだお流れじゃないよね?
*0権利消滅のようなので、
(*゚∀゚)<このお題もらったー!!
------------------
「カワムラー!」
背後から、のしっ、と覆いかぶさる重さに、俺はため息をついた。
「先輩、邪魔。」
「お前あいかわらずいい匂いだな〜」
髪の毛に顔を埋めたまま、ふんふんと鼻をならしている。
俺の抗議に耳を貸す気はないらしい。
しかたなく読書の続きを諦め、読みかけの小説を机に伏せた。
「汗臭いでしょう。今日、ラスト体育の授業でしたから。」
「そんなことないぞ?スゲーいい匂い。」
あー落ち着く、などと言いながら、人の頭に顎をのせて深呼吸を繰り返す。
重い。
「…先輩って、昔飼ってた犬に似てます」
「え?お前犬飼ってたの?」
「ええ、拾ってきた雑種の大型犬を。」
「へぇ。何々?どんなとこが似てる??」
やたら嬉しそうに頭上で跳ねる声。
「すぐテンションがMAXになって周りが見えなくなるところとか」
「うん」
「すぐ俺の頭に顎のっけて寛ぐところとか、真夏に暑いのにわざわざくっついてくるところとか」
「うん」
「すぐ人の匂いを嗅ぐところとか、叱られても叱られてもめげないところとか」
「…うん」
するり、と腕が解かれる。
「えと…俺、ウザい?暑苦しかったか?」
振りかえると、しょんぼりとうなだれている大男。
垂れ下がった耳や尻尾すら見えそうだ。
「…俺は全部好きですけどね、先輩」
引き寄せて、首筋に顔を埋める。
すぅっと息を吸うと、土埃と、汗と、太陽の匂いがした。
「あなたの匂いも」
目と目が合った刹那、強い力で押し倒された。
今度は正面から覆いかぶさってくる男を見ながら俺は、そういえば犬の祖先は肉食獣か、などと考えていた。
- 905 :風と木の名無しさん:2011/07/27(水) 14:47:46.16 ID:O0rNzZHL0
- 先輩がかわいい!
GJでした!
- 906 :風と木の名無しさん:2011/07/27(水) 14:55:21.62 ID:DV44wBOe0
- うおお見れて感激
わんこ×クーデレ良いね
GJ
- 907 :風と木の名無しさん:2011/07/27(水) 15:15:56.74 ID:lkVRm9mf0
- テンポ良いなあGJ!
微妙な空気の中の投下乙!
- 908 :風と木の名無しさん:2011/07/27(水) 15:25:49.44 ID:qAuSKiQDP
- 颯爽と現れた>>904GJ
後輩わんこはよく見るけど先輩もいいな
- 909 :風と木の名無しさん:2011/07/27(水) 15:29:53.65 ID:BkTTNJ9CO
- 舞台はスラム
- 910 :風と木の名無しさん:2011/07/27(水) 15:59:12.22 ID:3pDkfK2c0
- 何言ってんだこいつ
- 911 : 忍法帖【Lv=9,xxxP】 :2011/07/27(水) 16:41:42.43 ID:z3TG1dna0
- はぁ?
荒らし?
- 912 :風と木の名無しさん:2011/07/28(木) 06:16:48.20 ID:S9rr5bVS0
- 12時間経過したので投下します
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
コンコン、と扉が叩かれる。
どうぞ、と答えるよりも早く、薄い扉は来訪者によって開かれた。
スーツ姿で、片手に大きな紙袋を抱えたまま部屋へするりと入ると、もう片方の空いた手で扉を閉める。
「大丈夫か?」
「ええ、今日はかなり調子がいいですよ」
固いベッドの上に身を起こした部屋の住人は、儚げな笑みで答える。
「いつもすみません、リヒト」
「気にするなと言っているだろう、チサト。お前はこの街に必要な人間なんだ、早く体を治すことだけを考えろ」
紙袋を脇に置いて、ベッドへ腰掛けると、中から林檎を取り出した。サイドテーブルのナイフを使って手早く皮を剥き、それを無理矢理口へねじ込む。
慌てて咀嚼して、チサトはベッドから足を下ろした。
咎める様なリヒトの視線を躱し、ゆっくりと立ち上がると窓を開ける。
煤けた灰色の空が、すぐに視界を埋めた。
「教会は…どうなりました?」
「ウチの人間を何人かつけてある。心配するな」
「子供たちは?」
「アジトをひとつ、提供しておいた。ほとぼりが冷めれば、お前と共に教会に戻れるさ」
カチ、と音がしてリヒトが煙草に火をつける。
気を遣ってか、部屋の真反対で長身の体を丸めるように、小さな窓の側でそれを吸い始めた。
そんな姿を見て、チサトが小さく笑う。
「それにしても、驚きました」
「あ?」
「いきなり、あんな風に実力行使でくるとは思わなかったので」
「ふん、相変わらず甘いことだな」
- 913 :2/3:2011/07/28(木) 06:18:15.86 ID:S9rr5bVS0
- 紫煙を窓の外へ吐き出して、リヒトは言った。
「あの教会は、いまや街のシンボルだ。多少危ない橋を渡ることになったとしても、自分の勢力に引き入れたくなるのさ。
…俺たちみたいにな」
「それは、でも」
「チサト、周りを信用するな。お前は自分の守りたいものを守れ」
その口調は、ずいぶん自虐的ではあった。
リヒトの横顔をじっと見つめていたチサトは、やがて視線を落としてつぶやいた。
「けれど、リヒト。あなたはわたしを助けてくれた」
「ガキの時の話だろう」
「いいえ、昔も、もちろん今も」
「チサト…」
「あの教会で、皆で暮らしていたころから…あなたはわたしを、助けてくれていた」
すっと顔を上げると静かに、チサトはリヒトへ一歩だけ近づく。
「リヒト…あなたは」
「言うな、何も。俺は…もう、戻れない」
ため息混じりの言葉に、チサトは再び窓の元へと戻った。
「これから、どうするんですか?」
「俺は俺の仕事にもどるだけ
だ」
「…また、会えますか?」
- 914 :3/3:2011/07/28(木) 06:19:03.68 ID:S9rr5bVS0
- ごちゃごちゃした街並みを背に、真剣な瞳で問うチサトに、リヒトが思わず息を飲む。
「…お前と俺は、本来相入れないはずだ」
「そう、ですね。ですが、わたしは表で、あなたは裏で。いる場所は違えど、ここを大切に思っているのは同じでしょう?」
「ああ、何故だろうな。生きていくにも苦労するような薄汚い街だっていうのに」
「あなたの前にも、わたしの前にも、同じように思った人がいたからでしょうね」
そうか、とつぶやいて、リヒトは煙草を灰皿に押し当てる。
そして、ふらりと扉へ向かうと、真剣なチサトの瞳から逃げるように部屋から出た。
「また、会えますよね」
「さあな」
部屋を出る直前、再度投げられた言葉に濁した返事をして扉を閉める。
階段を下り、外へ出ると、リヒトは電線だらけの狭い空を見上げた。
煤けた灰色の空が、やけに眩しく感じる。
瞼の裏に浮かぶチサトの顔を振り切る様に、リヒトはまた煙草に火をつけた。
- 915 :風と木の名無しさん:2011/07/28(木) 07:28:55.74 ID:tH+ZXHDlO
- ゲロ吐いた
- 916 :風と木の名無しさん:2011/07/28(木) 08:45:43.57 ID:VCB6VBk2O
- こういう世界観好きだわ
投下もわざわざ待ってくれてありがとう
GJ
- 917 :風と木の名無しさん:2011/07/28(木) 10:46:55.53 ID:jXRQsI4x0
- BLと裏社会ってなんでこんな相性いいのかな GJでした
- 918 :風と木の名無しさん:2011/07/28(木) 11:34:12.50 ID:mIJF9mGM0
- 踏んでく?
- 919 :風と木の名無しさん:2011/07/28(木) 11:35:15.34 ID:8v+eXdxJ0
- 犬猿の仲
- 920 :1/4:2011/07/28(木) 22:58:15.92 ID:dmiNGL3I0
- 姿を見ればドロップキック。
擦れ違えば取っ組み合い。
目が合えばリアル鬼ごっこ。
いつから嫌いだったかなんてもう覚えていないけれど、とにかく俺たちは俗に言う幼馴染で、更に言うならば犬猿の仲というやつだ。
- 921 :2/4:2011/07/28(木) 22:59:09.89 ID:dmiNGL3I0
- 午前中、教室。
「おい駄犬、数学で赤点取ったってマジか?」
「うるせーよクソ猿、お前だって古典で赤点だったんだろ、ざまあ」
「・・・先輩たちの犬やってて忙しかったのか?大変だなパシリ君は」
「・・・そういう委員長はいつもキーキー他人に注意する癖に自分の行動が伴ってないんだな」
「・・・不良!下っ端!校則違反!
「・・・オタク!ダサ眼鏡!バカ委員長!」
お互いに胸倉を掴み上げたところで先生に拳骨を食らって一時休戦となる。いつものことだ。
昼休み、自習室。
「・・・で、成績が下位迷子中のわんちゃんはどうしてここにいるのかな?」
「阿呆か、追試前に勉強するのは当たり前だろ。どうした?顔真っ赤だぞ?ああ猿だからか」
「あぁそうか勉強する気になったのか、いい心掛けだな馬鹿の癖に。とりあえず別の所行けよ」
「はぁ?なんで俺が移動しなきゃなんねーんだよ、嫌ならお前がどっか行けば良いだろ」
「俺が先にいたんだ、お前が出てくべきだ」
「お前が嫌なんだからお前が出てくべきだ」
口喧嘩で昼休みが終わり、結局勉強できずじまい。これもいつものことだ。
- 922 :3/4:2011/07/28(木) 22:59:59.30 ID:dmiNGL3I0
- 放課後、バス停。
「・・・おや、パシリ犬がまっすぐ家に帰るとは珍しいな」
「・・・あぁ、おかげで見たくもねぇ眼鏡猿を見ちまった、残念だ」
「は、数学の時間中ずっと爆睡してるお前が今更一人で勉強したって無駄だろうに」
「お前こそ古典のこの字も理解してねぇんだろ?明日の追試大丈夫なのかよ、えぇ?」
「・・・お前なんかに心配される程じゃない」
「・・・俺だって」
タイミングが良いのか悪いのか、丁度バスが来て、お互い無言で乗り込む。やっぱりいつものことだ。
夕方、隣り合う互いの部屋の窓から。
「・・・もしもし、わんちゃんはお散歩のお時間ですか、どーぞ」
「・・・もしもし、猿はバナナ食って寝る時間ですよ、どーぞ」
「バーカ、まだ夕方だ。なぁに、犬のお勉強を邪魔してやろうと思って呼んだまでだ」
「邪魔できる程お前も余裕無ぇだろ。自分の文系科目嫌い自覚しろっつーの」
「・・・そんなこと言って、どうせまた詰まってんだろ」
「・・・そういうことを口に出すってことは、お前も行き詰ってんのか?」
「・・・」
「・・・」
「・・・おい犬、参考書とノート持ってこっち来い。教えてやるから教えろ」
「人に物を頼む時は『教えてください』だろ。すぐ行くから茶菓子用意して、ついでに首洗って待ってろ」
不本意ながらの勉強会が始まる。結局のところ、いつものことだ。
- 923 :920ー922:2011/07/28(木) 23:23:00.27 ID:9vQ8h8ZfO
- ちょっと失礼
- 924 :4/4:2011/07/28(木) 23:23:43.14 ID:dmiNGL3I0
- 姿を見ればドロップキック。
擦れ違えば取っ組み合い。
目が合えばリアル鬼ごっこ。
いつから嫌いだったかなんてもう覚えていないけれど、とにかく俺たちは俗に言う幼馴染で、更に言うならば犬猿の仲というやつだ。
だけどなんだかんだでこの関係は続いている。本当に嫌なら離れれば良いのに、そうしないのは単純に、俺の成績表のためである。そうだったらそうだ。
「おい犬」
「何だ猿」
「・・・ありがとう」
「・・・こちらこそありがとう」
・・・あぁ。これだからタチが悪い。
- 925 :920-924:2011/07/28(木) 23:25:42.68 ID:dmiNGL3I0
- 早速ですがミス
>>924
×「・・・こちらこそありがとう」
○「・・・こちらこそ」
でした。またROMってます。
- 926 :風と木の名無しさん:2011/07/28(木) 23:32:05.79 ID:8v+eXdxJ0
- すごい萌えた
いがみ合いながらも、お互いを大事にしてる感じがたまらん!
ROMるなんて言わずに、是非ともまた萌えてください
GJでした!
- 927 : 忍法帖【Lv=10,xxxPT】 :2011/07/29(金) 00:26:48.13 ID:yvNfwOTT0
- GJ!
ROMなんてしないでっ
- 928 : 忍法帖【Lv=24,xxxPT】 :2011/07/29(金) 00:53:03.32 ID:eZ5JhX3S0
- 取っちゃえよ!
- 929 :風と木の名無しさん:2011/07/29(金) 00:54:03.69 ID:TtS69pE30
- 女王様攻め×大型番犬受け女王様攻め×大型番犬受け
- 930 :風と木の名無しさん:2011/07/29(金) 14:00:20.14 ID:wCW5V00g0
- 君は本当に嫌らしい男だな。
僕の前ではまるで犬のように涎を垂らし、こんなにも淫らな格好で欲しがっているのに
彼の前では別人のようじゃないか。
彼の前で君があんな風に振る舞うのはどうしてなのかな?
男としてのちっぽけなプライド?
それとも僕のようになりたいのか?
どちらにしても滑稽だな。
君には僕の足を舐めるみじめな姿がお似合いだし、
どう頑張っても僕のようにはなれやしないよ。
いくら僕と同じように振舞ったって、君は男に抱かれずにはいられない体なんだから。
大きな体で女みたいな声をあげて男を欲しがる変態なんだから。
彼が君のこんな姿を見たらどう思うかな?
そう、さっきから君の痴態を写してるのは
彼に君の本当の姿を見せてやる為だ。
泣くほど嬉しいのか?
最初からこうなる事を期待してたみたいだな。
変態の君らしい、実に狡猾で卑屈な発想だね。
そんな君を愛してあげられるのは僕くらいだろう。
だから、もう彼とは会わないで。
僕だけを見て。
- 931 :風と木の名無しさん:2011/07/29(金) 14:20:38.79 ID:wyn14GHpO
- うまーい!一人称なのに関係がわかる!GJでした!
- 932 :風と木の名無しさん:2011/07/29(金) 14:52:21.45 ID:VDlJ7lU6O
- 最後に見せる攻めの情けなさが良いね。
凄く萌えましたGJ!
- 933 :風と木の名無しさん:2011/07/29(金) 14:56:33.94 ID:xypMHjHOO
- 難しいお題なのにうまいなあ!
大型番犬受け女王様攻めの痴態が目に浮かんだ
最後の攻めの弱さとかぞくぞくするくらい萌えた、GJ
- 934 :風と木の名無しさん:2011/07/29(金) 16:10:49.29 ID:nnJ9xipr0
- 本当にうまい!描写はないのに情景が自然と浮かんでくるし GJ
929もワザとかミスかわからないけど、一風変わったお題GJでした!
- 935 :風と木の名無しさん:2011/07/30(土) 01:35:38.87 ID:fTal3DQ70
- すごい!!
>>929は大事なことなので(ryなのかと思ってたけどこれが正解か!
すばらしい
- 936 :風と木の名無しさん:2011/07/30(土) 01:59:10.01 ID:eHkzHUtW0
- 逆に燃えた
GJ!
- 937 :風と木の名無しさん:2011/07/30(土) 03:29:42.57 ID:XLPIvoUv0
- まさかこんなに巧くまとまるとは…!
GJすぎる!
- 938 :風と木の名無しさん:2011/07/30(土) 06:25:13.63 ID:r5uoc6eK0
- 踏まれてやんよ!
- 939 :風と木の名無しさん:2011/07/30(土) 06:49:36.97 ID:zn4QTYYa0
- 飄々とした師匠×生意気な弟子
- 940 :風と木の名無しさん:2011/07/30(土) 11:38:33.26 ID:ynufu61z0
- 「師匠、見ろよ。俺どう見ても天才」
ろくろの前で背筋を伸ばして見せると師匠は一瞥を呉れてどこかへ行った。
「…無視かよ」
「無駄口は叩くなといつも言っているだろう」
いたのかよ。
さっきはどこへ行ったのかと聞くまでもなく、師匠の長い指が俺の作業着の袖をまくるのを見て手を洗ってきたのだとわかった。
「てか、どう?この皿、綺麗に成形できたと思うんだけど」
「厚みが均等でない」
椅子を引く音がしたと思ったら師匠が俺の真後ろに座る気配がした。
- 941 :風と木の名無しさん:2011/07/30(土) 11:41:14.80 ID:ynufu61z0
- ぐっと背中を押さえられ、伸ばしているつもりだった背筋が伸びる。
「つーか、近」
「男同士でセクハラも何もないからいいんじゃないか?」
そういう割にきわどいところを触って俺の姿勢にケチつけてくるのはどういうことだ。
粘土まみれの手じゃ払いのけられやしねぇ。
「おい、まじで離れろよ」
「ん?なんか不都合でもあるのか?」
あるよ。
ある。
なんで俺はこんなにテンパってんだ。
なんで師匠はこんなに余裕かましてんだ。
悔しいじゃねぇかよ、おい。
- 942 :風と木の名無しさん:2011/07/30(土) 11:57:31.12 ID:ynufu61z0
- 書いてるときは萌えたんだが書きこんだらそうでもないことに気付いた。
ごめん、まだROMってた方がよかったっぽい・・・
- 943 :風と木の名無しさん:2011/07/30(土) 12:33:23.11 ID:dcj6bjAzO
- 942はない方が良かったね
書くにしても別館チラシかな
真夜中のラブレター状態で投下してくれる0さん達たくさんいるから言い訳不要だった
萌シチュだったよ
- 944 : 忍法帖【Lv=11,xxxPT】 :2011/07/30(土) 14:14:52.30 ID:wj6DhQGN0
- いいじゃん!
GJ
超萌えたっ
- 945 :風と木の名無しさん:2011/07/30(土) 16:26:04.46 ID:sxeGu/rc0
- 情景が目に浮かんで萌えたよ、GJ!
- 946 :風と木の名無しさん:2011/07/30(土) 19:27:40.04 ID:Q2XuOyAmO
- 942みたいな構ってちゃんメンヘラは書き込まないでほしい
- 947 :風と木の名無しさん:2011/07/30(土) 20:56:39.17 ID:g15LTcVhO
- そこまで言わんでも
とりあえずクルクルー
- 948 :風と木の名無しさん:2011/07/30(土) 21:22:11.04 ID:ANMyMSs60
- ふめ
- 949 :風と木の名無しさん:2011/07/30(土) 21:24:11.35 ID:82HsooIs0
- かみさまに出会った夏
- 950 :1/3:2011/07/31(日) 06:21:14.88 ID:cC7/weG10
- まだ俺が夢見がちなガキだった頃、祖父母の住む田舎で「かみさま」に出会った。
「おや、初めて見る顔だね。他所の子かな?」
人気のない浜辺でぼんやりと潮風に当たっていると、不意に話しかけられた。
強烈な日差しの下にあっても、透き通るように白い肌。スラリとした身体に、海と同じ色の着物。
そして、中性的で整った顔立ち。
その人のあらゆる面で現実離れした出で立ちと、田舎という非日常空間にいることの興奮とが
ないまぜになったせいだろうか、俺は一目で信じ込んでいた。
「あんた、神様ってやつだろ?」
思わず口にしていた問い掛けに、その人は一瞬面食らったような顔をしたあと、
「そう見えた?」
そう言って、悪戯っ子のように微笑んでみせた。
それから毎日、朝から浜辺に駆けていった。その人はいつもそこにいて、日が暮れるまで二人で過ごした。
ある時は海や山を探検し、ある時は古いお堂で宿題を見てもらい、ある時はただ話していた。
彼は俺の普段の話を聞きたがる割には、自分のことは殆ど語らなかった。
でも、俺はその人を神様だと信じていたから、人間には話せない事情があるのだろうと大して気にしなかった。
やけに年寄りじみた横顔で遠くを見つめていると思えば、俺の他愛も無い話に子供みたいに笑い転げる。
そのギャップがまた、彼がこの世ならざるものである証のように思えて、
俺はますますその人に惹かれていった――いや、この場合「崇拝していた」とでも言うべきか。
- 951 :2/3:2011/07/31(日) 06:25:38.56 ID:cC7/weG10
- 街へ戻る前の日の夜、こっそり祖父母の家を抜けだした。
彼との別れがこれほど名残惜しくなるとは、自分でも思っていなかった。
「どうしたの、こんな時間に」
いつもの浜辺に、その人はいた。
月光に照らされた肌が白く輝いていて、いつも以上に神秘的な姿だと感じた。
「もう夏も終わりだねえ。明日帰るんでしょ? 向こうでも元気でいてね」
黙ったままの俺に、その人は月を見上げながらそれだけ言った。
その口ぶりがひどく素っ気無く思えて、頭に血が上った。
「嫌だ! 帰りたくない! ずっとここにいる!」
気がつくと、俺は彼に掴みかかっていた。
「落ち着いて、もうそんな駄々をこねる歳でもないでしょう」
宥めるように言われると、子供扱いされた気がして、ますます気持ちが高ぶった。
「だって! 俺あんたと離れたくない! あんたといてすっごく楽しかったんだ!
あんたにとっちゃただの人間のガキかもしんねーけど! 俺、あんたのこと――」
「じゃあ」
半ば泣き叫んでいた俺を遮るように、冴え冴えとした声がした。
その人が、月を背負って俺を見据えていた。
「このまま神隠しに遭ってもいいの? 君をこのまま海の底まで連れていっても、構わないの?」
初めて聞く、昏く冷たい声。でも、恐怖を上回る感情が、俺にはあった。
「いいよ。あんたが行きたい所どこでも、俺を攫ってってよ」
彼はしばらく微動だにしなかった。そして、
「僕はどこへも行けないんだよ……ごめんね、僕は神様なんかじゃないんだ」
抱きすくめられた腕の中で聞こえた声には、涙が混じっている気がした。
- 952 :3/3:2011/07/31(日) 06:49:35.79 ID:cC7/weG10
- その後、俺はその人の手で家族に引き渡された。
両親に頭を下げるその人を見て、彼が神様でも何でもない只の少年だったことをなんとなく悟った。
街へ帰ってから、その人があの一帯では有名な旧家の「わけありの」息子だと知った。
綺麗な夢のなかに突然押し入ってきた俗っぽい現実に、勝手に彼に裏切られた気分になった。
そして、あの夏のことは忘れてしまおうと思った。
でも、月日が流れ、あの時の彼より背が高くなっても、思い出は色褪せるどころか、ますます鮮明になっていった。
やがて俺は気づいた。神様だろうが人間だろうが関係なしに、どうしようもなく彼に焦がれているんだと。
そして、あの夢のような夏の日々を、夢のままで終わらせたくはないんだと。
今、俺は海へ向かう列車に揺られている。
あの頃からは、お互いいろんなことが変わっているのかもしれない。
でも、俺の気持ちはあの夏から変わっていない。
あんたがどこへも行けないというのなら、俺が攫ってやる。
だから、あの浜辺で待っていて欲しい。
目的地を告げる車内アナウンスを聞きながら、そう願った。
- 953 :風と木の名無しさん:2011/07/31(日) 08:11:30.67 ID:LB4gu9Ig0
- うおおおこうゆうの好きだGJ
つ、続き読みたい…!!!
- 954 :風と木の名無しさん:2011/07/31(日) 22:51:09.79 ID:FX2QsB5+0
- GJしたー
神様も変わっていないといいね
- 955 :風と木の名無しさん:2011/08/01(月) 01:06:12.91 ID:16eyHSJfO
- 夏な感じがした
夏ってなぜかこういう雰囲気が似合う
夏休みが儚げだからかしら
GJ
- 956 :風と木の名無しさん:2011/08/01(月) 03:01:49.29 ID:hpQZAiks0
- GJ!
情景描写がきれいで
夜の浜辺が見える気がした
- 957 :風と木の名無しさん:2011/08/01(月) 07:25:58.47 ID:VM1k4kdtO
- 回し
- 958 :風と木の名無しさん:2011/08/01(月) 07:39:59.34 ID:kVHB3pgU0
- さあ欲望をさらけ出せ
- 959 :風と木の名無しさん:2011/08/01(月) 07:57:06.23 ID:BR4ttYPzO
- お前が大人になるのをずっと待っていた
- 960 :風と木の名無しさん:2011/08/01(月) 09:34:12.33 ID:m24yjzTkO
- うんこぷり
- 961 :風と木の名無しさん:2011/08/01(月) 09:34:52.74 ID:m24yjzTkO
- ぶりっ
- 962 :風と木の名無しさん:2011/08/01(月) 09:36:01.47 ID:m24yjzTkO
- いや〜便秘気味で出てくるのが遅くなってごめんね(てへ
- 963 :1/3:2011/08/01(月) 20:15:22.43 ID:GTZsOmg50
- 12時間経過したので投下します
夏っぽくを目指してみた
ーーーーーーーーーーーーーーー
小さい頃毎年夏になると、俺はじーちゃんの家によく泊まりに行っていた。
じーちゃんちはまあとにかく田舎にあって、俺の住んでいる場所から電車をいくつか乗り継いで、しかも鈍行しか止まらないような駅で降りる。
駅は当然のように無人駅で、着く時間を連絡しておくと、じーちゃんがにこにこして迎えに来てくれた。
ばーちゃんはスイカを用意してくれてて、じーちゃんととりあえずそれを食べて。
家の裏には川に下りられる階段があって、俺は必ずその川へ遊びに行っていた。
その川で、毎年一緒に遊ぶ友達がいた。
小柄な俺よりさらに少し背の低くてふわふわした髪をしたそいつは、田舎のガキらしく真っ黒に焼けて、麦わら帽子をいつもかぶっていた。
都会育ちの俺と、根っからの野生児のあいつは、滝からダイブしたり、洞窟を冒険したり、俺がじーちゃんちにいる間は毎日のように川で遊んで、イタズラしちゃ怒られたりしてたんだ。
でも俺も中学から高校、大学に行くにつれてどんどん忙しくなって、いつしかじーちゃんちに行くこともなくなった。
いつも一緒に遊んだあいつのことも、名前すら忘れていった。
そんなある日、ばーちゃんの訃報が届いた。
わかんないもんだ、あんなに元気だったのに。そう思って、俺がばーちゃんに会ったのはずいぶん前だったことに気づいた。
久しぶりにじーちゃんちに行くと、じーちゃんは変わらない笑顔で出迎えてくれた。
けど、なんだか背中が小さく見えた。
ばーちゃんを見送ったあと、俺はじーちゃんに聞いてみた。
- 964 :1/2:2011/08/01(月) 20:15:23.57 ID:O0aAEraK0
- 「先生。僕、20歳になりました」
知っている。
今日は俺とお前が出会ってから、10回目のお前の誕生日だ。
特に祝ってやったことは無い。俺がお前の誕生日を覚えていると知ったら、きっとお前は驚くだろう。
覚えやすい日でも何でもないその日のことを、最初に知ったのは何年前だっただろうか?
一つ言えるのは、それを知った頃の俺と今の俺とでは、決定的に違う部分がある、ということだ。
「先生。僕が14歳の時に話したこと、覚えてますか?」
勿論、はっきり覚えている。
週に二度の稽古の中、普段は雑談なんて殆どしないのだが、その日は偶々恋愛の話になった。
「お前も年頃なんだから、好きな女の子の一人くらいいるんだろう?」
特に深い意味のない問いかけだった。
多分思春期のお前は照れて、答えをはぐらかすのだろうと思った。
ところが、お前は酷く真剣な顔で俺の目をまっすぐに見つめながら、こう言ったのだ。
「僕が好きなのは、先生だけです」
- 965 :2/3:2011/08/01(月) 20:16:32.57 ID:GTZsOmg50
-
「なあじーちゃん。俺が小さい頃、よく一緒に遊んでたやついたろ?あいつ、もうこの辺に住んでないの?」
「あー…そういやいたなぁ。いや、じーちゃんわからんよ。若いもんはこんな田舎、さっさと出ていってしまうしなぁ」
そっか、と答えて、俺はじーちゃんのコップに日本酒を注いだ。
その夜。
あまりに久しぶりすぎて、じーちゃんちが落ち着かない俺は、タバコ片手に家の裏へ出た。
川へ下る階段は変わらずにそこにあって、降りようかとも思ったけれど、暗いのと狭いのでやめておいた。代わりに、一段に腰かけてタバコに火をつける。
ぼんやりとそこに座っていると、下のほうから誰かくるのが見えた。
まさか、こんな時間に川から人がくるわけがない。そう思いつつも、体は金縛りにあったように動かない。
柔らかに光っているように見える人影は、俺の目の前でぴたりと止まった。
『久しぶり』
にこりと微笑んで、それは言う。
パニック寸前の俺の脳みそを刺激するように、人影は二度三度うねり、見たことのある少年の姿になった。
「お、お前…!」
『思い出してくれた?』
「なんなんだよ、お前!」
若干の恐怖を押さえつけながら問うと、少年はまた姿を変える。
すらりとした、長髪の青年になった彼は、悲しそうな顔をして川の先を指差した。
『君が、大人になって戻ってきてくれるのをずっと待ってた』
「え?なんだよ、何があるんだ?」
『僕の家。もう、潰されちゃったけどね』
そう言って、彼は肩をすくめる。
同時に、昔と変わらない、ふわふわした髪の中に存在を主張する、二つの狐耳が立ち上がった。さらに同じような毛質の尻尾まで見える。
- 966 :3/3:2011/08/01(月) 20:17:47.84 ID:GTZsOmg50
- 「き、狐…?」
『稲荷神社があったんだ…あそこに。そこが僕の家だった』
「お稲荷さん、てやつか?」
『そう。人に忘れられた僕は、もう稲荷ではない。ただの、狐…誰にも見えない、何もできない狐』
俺の喉が、無意識に上下する。
『でも、僕は忘れられなかった…君が幼い頃、一緒に遊んだことを』
「…俺もだ」
『だから、僕は君を、待ってた。大人になった君が、迎えにきてくれるのを』
「迎え、に?」
『僕は、僕を覚えていてくれる人の側でしか生きられないんだ。
一緒に、行ければいいと、思ってた。でも、実際会えれば、それで満足できるものだね…』
そう言った、彼の笑顔はひどく寂しそうで。
俺は思わず、必死になっていた。
「なあ、お前俺のとこ来いよ!狭いアパートだけどさ、一人ぐらいどうにかなるって!」
『…でも』
「待っててくれたんだろ!?俺のこと、ずっと!」
改めて思えば、何をそんなに必死になったのかわからない。
だけど、その時俺は、ただこいつと一緒にいたい、それだけだったんだ。
俺をきょとんとした顔で見つめていた彼は、やがて嬉しそうにはにかんで、頷いた。
それ以来、俺のアパートには、一匹の大きな狐が住んでいる。
ーーーーーーーーーーーーーーー
長くてすみませんでした
- 967 :2/2:2011/08/01(月) 20:19:08.86 ID:O0aAEraK0
- そういうことじゃない、わかるだろ――?と返したら、そういう意味です、わかってますとお前は言った。
俺は正直、狼狽した。
馬鹿なことを言うな、と冗談扱いすればいいのか?
俺にそういう趣味はない、と断ればいいのか?
どうすればいいのかわからなくて、俺は問題を先延ばしにした。逃げたのだ。
「そんな台詞は、大人になってから言え」
「先生。20歳は、大人ですよね?」
その通りだ。
お前はすっかり大人になった。
出会った時は俺の半分くらいしかないような、背の順で並んだら腰に手を当てていそうな子供だったのに、
今では、俺とお前の目線は同じだ。
正確に比べたことがないのだが、ひょっとするとお前の方が背が高いのかもしれない。
「先生。僕の気持ちは14歳の時から、一度も変わったことはありません」
俺はずっと黙って聞いていた。
そろそろ、応えてやらなければならない。
「俺は……」
お前は俺の目をじっと見ている。その目は10年前から変わっていないな、と思う。
「……お前が大人になるのをずっと待っていた」
--
被ってしまった…申し訳ない
- 968 :風と木の名無しさん:2011/08/01(月) 20:22:42.34 ID:GTZsOmg50
- 被った…すみません
- 969 :風と木の名無しさん:2011/08/01(月) 20:26:11.06 ID:hk18Kicf0
- 花火大会
- 970 :風と木の名無しさん:2011/08/01(月) 20:26:23.12 ID:hEklUtRW0
- いやいや、二人ともGJでした!
ここのスレ住人×荒らし
- 971 :風と木の名無しさん:2011/08/01(月) 22:53:58.80 ID:+BQAisNr0
- どっちも素晴らしい…一気に2つも読めるなんて、ありがとう
- 972 :風と木の名無しさん:2011/08/02(火) 00:15:30.65 ID:yXqn3NOP0
- 情景が目に浮かぶようだ・・・
GJ
- 973 :風と木の名無しさん:2011/08/02(火) 00:40:21.17 ID:K1k7JFTi0
- なにこれ萌えた
- 974 :風と木の名無しさん:2011/08/02(火) 09:51:17.17 ID:IncGe4aD0
- 狐が切なくて胸が痛む……
GJです!
- 975 :風と木の名無しさん:2011/08/02(火) 12:13:26.16 ID:ZbJQnFWD0
- 書き込んでる奴は一度最新レス10でいいから番号含めてきっちり読み直してこい
特に>>969
そんな自分も無駄レス使ってすまない
このままだと流されていきそうで見てられなかった
- 976 :風と木の名無しさん:2011/08/02(火) 13:21:27.11 ID:uxznxOBi0
- 仕切り屋が来たぞー
- 977 :風と木の名無しさん:2011/08/02(火) 13:52:43.52 ID:OQFY3fCLO
- 仕切り屋待ってた
仕切りありがとう
すみません回していいでしょうか
次はルール厳守で頼む回し
- 978 :1/2:2011/08/02(火) 14:33:43.32 ID:tXlT5v2f0
- 12時間過ぎたからおk?
窓越しの暗い空を、鮮やかに花火が染め上げる。
月の灯りと、時折差し込む花火の光だけが暗い部屋の中を照らしていた。
「たーまやー っと」
低く、呟いて部屋の隅で酒を飲んでいた影が笑う。
手の中の杯には、上弦の月が細く光っている。
「…祭り、行かなくて良かったのか?」
部屋の反対側。
窓の外の花火を見上げ、もう一つの影が顔を上げた。
「もう、祭りではしゃぐ年じゃねえしなあ」
杯に映った月ごと酒を呑み。ことりと床に置くと窓を見上げる影ににじり寄り、後ろから抱き締めた。
「なあ…雄次」
「サカってんじゃねえ馬鹿」
抱き締めて、胸元に滑り込んでくる手を叩いて、肩越しに睨みつける。
「そう固い事を言うな」
「ふざけんな」
抱いてくる腕が。首にかかる息が 熱い。
「いい加減にしろ・・弘樹」
「俺はいつだって本気だけど」
「余計タチが悪いわ」
抱き締めてくる腕を抓り、拘束から逃げだし少しだけ離れ、また空に浮かぶ花火を見上げる。
「お前、そんなに花火が好きだったか?」
「お前のむさ苦しい顔よりはな」
「愛が見えねえ」
ほうと溜息が落ち、次の瞬間、膝の上に重量を感じた。
「…………弘樹。何をしている」
「これなら、お前は花火が見えるし。俺はお前にくっつける。何か問題でも?」
「…問題以外の何が」
いい年したオッサンの膝枕の何がそんなに楽しいのか・・
- 979 :風と木の名無しさん:2011/08/02(火) 14:41:31.52 ID:9LApsy270
- 無口×カタコト
- 980 :1/2:2011/08/03(水) 00:40:54.91 ID:yeFDGh/uO
- 俺が、この国に連れてこられたのは、三年くらい前。
早い話、その時に俺の故郷は戦争に負け、俺は何も分からないまま、気づいた時には奴隷として売られていた。
後で聞いたら、胸くそ悪い事に、性奴隷として売られていたそうだ。
んで、なんだかんだあって俺は、でっかいお屋敷の一使用人として、恐ろしいほど無口な主に仕えている。
主は彫りが深く、震えがくるほどの整った顔立ちなのだが、無口に加え、常にへの字口で眉間に寄った深いしわが、人相をかなり悪くさせていて勿体無い。
しかも、街中で子供に怖がられるたび、主の背中があんまりにもしょんぼりしているから、俺は、なけなしの頭を使って
「ダイジョブ、デス」
と、たどたどしい言葉で慰める事しか出来なかった。
ある日、若干手を抜きながら屋敷の窓拭きをしていると、神妙な顔つきの主が俺に近づいてきた。
手抜いてたのがバレたかな、とか考えていると、物凄いバリトンボイスで
「来い」
と言った。
初めてまともに主の声を聞いたが、無口でいるのが勿体無く思うほど、というか、俺の声と変えて欲しいと思いたくなる美声だ。
そんな衝撃でしばらく呆然としていたら、いつまでも動かない俺に焦れたのか、通常の倍の深さで眉間のシワを刻んだ。
機嫌悪そうだ、と空気を読んだ俺は
「チョト、マッテ…クダサイ」
と何とか伝え、手に持っていたぼろ雑巾を、バケツの中に放り込んだ。
- 981 :2/2:2011/08/03(水) 00:42:39.34 ID:yeFDGh/uO
- 呼ばれたのは、何故か主の書斎だった。
そこには、俺には到底読めないような分厚い本があちこちに山を作り、くしゃくしゃに丸められた紙切れが、床に大量に放られていた。
掃除させようっていうのか、と思い、丸められた紙の一つを拾おうとすると、俺の手の上に、主の大きな手が重なった。
驚いて顔をあげると、思いのほか主の顔が近くにあり、反射的に体を引く。
だが、なぜか主は俺の腕を引き、気がつけば主に抱きしめられてしまった。
『な、んで』
思わず、母国語で呟くと、俺の耳元に主が口を寄せてきた。
その感触が、かなりくすぐったくて体をよじると、主は何かを迷いながら、こう言った。
『お前が、好きだ』
その一言で、俺はもう、この主から一生離れられない事を悟った。
「わたし、も…です」
めったに使わない、それでいて俺が唯一流暢に言える言葉が涙混じりで格好悪くなったことが、かなり悔しかった。
- 982 :風と木の名無しさん:2011/08/03(水) 02:14:28.02 ID:yzGPEMahO
- 性奴隷として売られたのに受けを大事にしてきた攻め素敵
こういう話大好きだ萌えましたGJ
- 983 :風と木の名無しさん:2011/08/03(水) 02:54:40.00 ID:ipN3SB5D0
- 普段無口なのにいざってときは相手の国の言葉覚えて喋るとかおおおおお!!!
しょんぼりしたり実は不器用っぽい主人萌えぇぇぇぇええ!
カタコト君の台詞と内面のギャップも良い!GJでした!!
- 984 :風と木の名無しさん:2011/08/03(水) 15:13:38.75 ID:YuFXMAnW0
- 気持ち悪い
- 985 :風と木の名無しさん:2011/08/03(水) 15:39:32.96 ID:pHtngQzQ0
- なんというGJ!
不器用な無口もぶっきらぼうなカタコトもイイ!
めっちゃ萌えた!!
- 986 :風と木の名無しさん:2011/08/03(水) 18:02:50.07 ID:ZIrnFBsr0
- GJでした
次スレ挑戦してみる
- 987 :986:2011/08/03(水) 18:13:45.80 ID:CCum9EOuO
- 携帯から失礼…
ホスト規制で立てられなかった上に何らかの理由で連投規制にも引っ掛かってるらしく
PCから全然書き込めない
他の方お願いします
- 988 :風と木の名無しさん:2011/08/03(水) 18:25:17.02 ID:GWYuGVWg0
- しょんぼりする主がかわいいすぎる、GJ!
あと次スレ行ってみる。
- 989 :風と木の名無しさん:2011/08/03(水) 18:28:38.18 ID:GWYuGVWg0
- 立ちました↓
*9が指定したカプ・シチュに*0が萌えるスレPart22
ttp://pele.bbspink.com/test/read.cgi/801/1312363613/
- 990 :風と木の名無しさん:2011/08/03(水) 22:01:42.99 ID:AkrQUh32O
- >>989
スレ立て乙です!
- 991 :風と木の名無しさん:2011/08/03(水) 22:10:34.41 ID:lhwBalhfP
- スレ立て挑戦してくれた人も
立ててくれた人も乙でした!
- 992 :風と木の名無しさん:2011/08/03(水) 23:54:06.41 ID:DvMu66Ri0
- >>989 >>987
乙です!
- 993 :風と木の名無しさん:2011/08/04(木) 22:39:39.32 ID:jAmW5N5n0
- スレ立て乙です!
今回のスレで初めて*9とった。
感想書く前に回されちゃったけど、萌え投下してくださった*0さんに
この場を借りてお礼を言いたい。最高に萌えました。本当にありがとう。
- 994 :風と木の名無しさん:2011/08/04(木) 23:24:58.75 ID:inEyyClw0
- スレ立て乙したー
- 995 :風と木の名無しさん:2011/08/05(金) 07:41:12.75 ID:QUhNHgp9O
- >>989 >>987
乙!
- 996 :風と木の名無しさん:2011/08/05(金) 22:36:21.38 ID:YXjvOOgU0
- うめうめ
- 997 :風と木の名無しさん:2011/08/05(金) 23:24:34.29 ID:1UgnrbaC0
- 次スレこそは*9を1度はとりたいものだ
そして*0も頑張ってみたい
みなさん乙でした まとめの人もいつも乙です
- 998 :風と木の名無しさん:2011/08/06(土) 00:45:39.14 ID:KV5svVv7O
- まとめの人は固定じゃなくてボランティアというか…
自分もたまにはやるようにするね…
- 999 :風と木の名無しさん:2011/08/06(土) 05:43:07.81 ID:beBl5Rdl0
- スレ立て乙です
- 1000 :風と木の名無しさん:2011/08/06(土) 10:19:43.19 ID:Y9l2iSNK0
- 華麗に1000ゲットー!
- 1001 :1001:Over 1000 Thread
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このスレッドは桜にさらわれました。
月が見てるので、新しいスレッドをたててくださいです。。。
カオスでマターリ http://yomi.bbspink.com/801/